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本日「貧困ジャーナリズム大賞2011」授賞式をユースト中継 本日(6月30日18.30〜21.00)、東京・岩波セミナールームで「貧困ジャーナリズム大賞2011」授賞式とシンポジウムが開催されます。レイバーネットTVも受賞することになりました。シンポジウムには土屋トカチさん(レイバーネット事務局長・キャスター)も参加します。午後6時半から「レイバーネットTV・3チャンネル」で生中継します。ぜひご覧ください。 イベント詳細・中継サイト 電力総連、原発推進の姿勢変わらず〜市民団体に高飛車な対応 「福島原発事故緊急会議」プロジェクトのメンバー約40名が、6月29日、東京田町にある東電労組・電力総連に対して「原発推進方針の撤回・被曝労働者の支援」などを求める要請行動を行なった。東電労組は門前払いで一切対応を拒否した。電力総連は、「代表6名にしぼること、マスコミの取材拒否、カメラ・録音は不可」という条件を付けてきた。建物入り口を10人弱の職員がガードする異常な対応で、話し合いも内田事務局長の高飛車な態度が目立った。内田氏は「原発に代わる安価で安定したエネルギーで、説得力のある話はない。とにかく今は事故の収束が第一。あとは政府の判断を注視する」と述べ、自らの主体的責任は放棄し、原発推進の姿勢は変わらなかった。また申入れされたことが極めて不愉快な様子で、「私たちは社会的団体ではない。申入れを受ける立場ではない。もう来ないでほしい」と最後は一方的に席を立ってしまった。(М) 写真速報・緊急会議プロジェクトHP *写真=職員のバリケードに抗議し取材許可を求める松元ちえさん(手前) 「脱原発」の声が会場を圧倒〜9200人の東電株主総会開かれる 6月28日午前10時より、東京・芝公園のパークタワー東京ホテルで、東京電力株主総会が開かれた。公園周辺は、9時すぎから株主の行列と多数のメディアの取材、警備などでごったがえした。過去最高の9200人の株主が入場したため、メイン会場(3000人)以外に4つの会場が用意された。総会では、取締役一人ひとりに事故の責任を問う発言がつづき、不誠実な会社答弁に対しては、しばしば怒号が起きた。402名の株主から提案された「原発からの撤退」(定款変更)は、一般株主の反応は非常によく採決時も「脱原発」の声が会場を圧倒したものの、勝俣議長は大株主2通の委任状を盾に否決した。6時間をこえる異例の東電株主総会は、一般投資家の中に「脱原発」が広がっていることをはっきりと示した。(M) 報告(松元ちえ)・福島からのアピール行動(ユースト録画)・福島の二市が脱原発賛成(アサヒコム)・TBSニュース *写真=会場前で「最悪の汚染企業TEPCO」と訴えるグリーンピース 東電は大損害をつぐなえ!〜大雨の中、福島市で1000人がパレード 6月26日、福島市内で福島アクション・生活村とハンカチパレードが開かれた。生活村は、午前10時から12時30分までAOZ(MAXふくしま4階)で開かれ500名以上が参加し、今抱えている不安を相談したり、情報を得たりすることができる場として大いに盛り上がった。午後は、13時30分から福島県庁前で集会とハンカチパレードが開催された(写真)。大雨の中でも、県内外から1000人が参加した。主催者の佐々木慶子さんは、「佐藤雄平県知事の責任は重大。県庁前で声をあげることは大きな意味がある」と発言、また「福島老朽原発を考える会」の青木一政さんは、「6月30日には東京で災害対策本部と直接交渉を行い、政府に避難促進策について具体的な措置を求めたい」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube)・(YouTube)・東京新聞 朝鮮高校への「無償化」を要求する集会に1000人 6月23日、東京の豊島公会堂において、朝鮮高校への「無償化」を要求する集会が行われ、1000人が参加しました。昨年4月、すべての高校段階の生徒の学びを保障するための「就学援助金」としてスタートした「高校無償化」ですが、朝鮮高校のみ排除されています。日本政府は排除の理由として朝鮮半島における軍事衝突を挙げ、「手続停止」となっていますが、外交問題と教育を切り離すという政府・文部科学省の方針とも矛盾しています。主催者を代表してあいさつに立った長谷川和男さんは、無償化を求める1万1千筆の署名を文部科学省に提出してきたことを報告し、即刻無償化を実現していきたいと強く訴えました。(尾澤邦子) 報告 韓国: サムスン電子の白血病被害者「初の労災認定」 サムスン半導体工場で働き、白血病にかかった労働者の労働災害が初めて認められた。これにより会社の『清浄半導体』の主張は説得力を失い、別の労災被害者の労災申請も続きそうだ。6月23日にソウル行政法院行政14部は、サムスン電子半導体工場で働き、白血病で死亡したファン・ユミ氏(写真)、イ・スギョン氏の遺族と、現在闘病中の労働者5人が勤労福祉公団を相手取って出した遺族給付および葬儀費不支給処分取り消し請求訴訟で、原告側一部勝訴を判決した。被害者と被害者家族そしてパノルリムは、部分勝訴とはいえ「白血病が(労災の)全てではないにしても、職業病と認められた意味深い日」とし、被害半導体労働者に希望を投げかける前向きな裁判の結果だと評した。(チャムセサン) 詳細 3・11は韓国にも大きな衝撃〜民主労総のイ・ホドンさんが講演 6月22日に名古屋市女性会館で、韓国第二の労働組合全国中央組織・民主労総のイ・ホドンさん(写真)を迎えて「労働運動と反原発闘争の現状」と題する韓国情勢報告会が開かれた。イ・ホドンさんは1988年に韓国電力公社に入社。韓電ウルサン火力支部の代議員などを務めたが、2002年に発電所民営化反対のストライキに加わり解雇。その後、民主労総公共連盟の委員長などを歴任しつつ、解雇撤回・現職復帰の闘いを続けている。「3・11は東北アジアだけでなく、全世界にとって忘れることのできない日となった。日本で起きたこの事態に、韓国の私たちも大きな衝撃を受けた」とイ・ホドンさんは振り返る。(酒井徹) 報告 「JR雇用ゼロ」で万事休す〜原告団・共闘会議が闘争終結を決断! 6月24日夕方、東京・飯田橋のSKホールで、JR不採用・被解雇者の原告20余名を含む約100人が集まり、国鉄闘争共闘会議の総会が開かれた。冒頭、二瓶久勝議長(写真)は「23日に政党関係者から『JR雇用はゼロ』と聞かされた。不満だがもう展望はない。この結果は、政治窓口をやってきた私の責任が大きい。残念だが、さきほど開かれた原告団総会でも全会一致で闘争終了を確認したので、共闘会議も闘争を終結し、6月30日で解散したい」と提案した。唐突な提案に出席者から反発の声が上がったが、結局、闘争終結・解散が決まった。四半世紀に及ぶ「国家的不当労働行為」とのたたかいは、「裁判所での一部不当労働行為認定・金銭和解・雇用ゼロ」で最終決着した。(松原明) 報告・時事通信「後味悪い結末」・毎日新聞・共同通信・感想(久下格)・国鉄闘争共闘会議HP デモが身近になった〜「スペースたんぽぽ」オープンイベントで松本哉さん 東京・水道橋に新しい交流の場「スペースたんぽぽ」が誕生した。6月22日にそのオープンイベントが開催され、「素人の乱」の松本哉さんをゲストに「反原発運動」について大いに語りあった。松本さんは、4月高円寺・5月渋谷・6月新宿の巨大サウンドデモの映像を見せながら(写真)、振り返った。警察とのやりとりなど主宰者ならではの裏話続出で、70人の会場はしばしば笑いに包まれた。松本さんは「名称を『原発やめろデモ』と決めたが、『パレード』という言い方は胡散臭くていやだった。文句を言うのだからやっぱり『デモ』。音楽グループからは、ライブハウス出演と同じノリでデモ出演申し込みが殺到した。また参加者はほとんどがツイッターなどネット経由。こうした高円寺スタイルは、デモは気楽に参加できて、自由な表現の場であることを示した」と語り、「声を上げるハードルが下がった」ことを強調した。(М) 写真速報 とんでもない時代にNO!〜レイバー映画祭2011 詳細決定 とんでもない時代になった。3・11以後、日本は変わった。私たちの生活は根底から脅かされている。働くもの、弱いものは時代の危機の中で、二重三重に痛めつけられている。ことしの「レイバー映画祭2011」(7月23日・田町)は、そんな時代にノーの声を映画で上げる。今回上映する5つの映画はすべてドキュメンタリーで、秀作・新作・激作揃い。そこからいまの世界と日本が見えてくる。さあ、ことしも田町で元気をもらおう。上映作品は、「ハードレイン―パンドラの箱からふりそそぐ放射能」「世界は恐怖する―死の灰の正体」「反原発デモ映像ダイジェスト」「子どもたち放射能から守れ!―福島の闘い」「返品歓迎」「ごみと格闘する人々―日韓清掃労働者交流の記録」「コカコーラ・ケース―多国籍企業の犯罪」など。お得なメール予約受付中。 詳細・メール予約 脱原発運動、労働界に広がる〜全労協が脱原発プロジェクトを設置 全労協は6月20日付のFAX情報で「脱原発プロジェクト」を設置したことを発表し、本格的に運動に取り組むことを明らかにした。全労連も脱原発方針を明確にしており、労働界での脱原発の流れが広がってきた。以下、全労協FAX情報より。「3月11日の東日本大震災で事故を起こした東京電力福島原発の事故の実態や状況から、全労協はこれまで進めてきた反原発の闘いをより具体的に取り組むことを常任幹事会で決定しました。そのため6月16日に『全労協 脱原発プロジェクト』を発足させました。また取り組み内容も原発問題を中心に反原発集会の参加や学習会やシンポジウムなどの企画も準備して行くことを確認しました」 全労協FAX情報 *写真=全労協の隊列(6.11デモ) 黒煙をうまそうに吸うヘドラ〜四日市公害の映画『青空どろぼう』 東海テレビ放送製作の映画『青空どろぼう』(プロデューサー、阿武野勝彦)は、もくもくと煙を吐き出す煙突シーンから始まる。これを見て『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)のワンシーンを想起した。へドラという腐った蛸(たこ)のような大怪獣が工場の黒煙をうまそうに吸っているのだ。ヘドラは工場からたれ流した海のヘドロから生まれた怪獣で、この映画が作られた高度成長期は、水俣をはじめ工業地帯で公害問題が頻発した。しかし、長年にわたる地域住民の闘いが功を奏して、企業も経済優先から人間尊重へと舵(かじ)を切ったかに見えた。だが、それは一時的な改善にすぎず、再び問題が起きていることが『青空どろぼう』を見てわかった。(木下昌明) つづき・映画公式サイト *6/18ポレポレ東中野で公開、順次全国上映。 山下俊一教授との直撃問答〜「大丈夫」とは言っていない!? 6月15日午後、東京で開かれた山下俊一(長崎大学教授・福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)の講演会に行ってきました。以下は、山下教授と私の問答の概要です。(私)あなたは福島県で事故直後から「年100ミリシーベルト以下なら大丈夫」と繰り返してきた。(山下)「大丈夫」とは言っていない。「わからない」「証明されていない」と言っている。(私)それは最近になってからで、初期には「大丈夫」と言って県内を回っていた。「大丈夫」と「わからない」は全く違う。初期に言って回った内容が県民に浸透してしまっている。そのため、自主避難しようとする人が家族、親族、職場などで孤立することになっている。あなたの言動が明らかに自主避難を妨害する役割を果たしていることに気づいていないのか。(山下)うーん。そうでしょうか‥‥。(杉原浩司) 詳細・「闘争宣言」を嗤う *写真=テレビで安全を繰り返してきた山下教授 危険な原発「造るな造らせるな」〜レイバーネットTVで小嶋武志さん 6月16日のレイバーネットTV第15回放送のテーマは「原子炉をつくった労働者たち」。今回は、福島・浜岡・敦賀・台湾などほとんどすべての原子炉製造に携わった「石川島播磨重工原子力工場」労働者・小嶋武志さんが登場し、写真を見せながら労働体験・会社とのたたかいなどを語った。キャスターの松元ちえさんは放送後のツイッターでこう発信している。「今晩のレイバーネットTVに出演してくれた小嶋武志さん。原子炉の配管、メルトスルーしてしまった格納容器などを製造した当事者として、福島原発の現状を『収拾がつかないでしょう』と一言。造った者の責任・被害、事故があっても廃炉になっても犠牲者を生む原発。もう『造るな造らせるな』しかない」。また番組では、ジョニーHの替え歌「東京被曝」が大好評だった。 アーカイブ視聴(82分)・写真速報・番組内容・替え歌「東京被曝」・感想(H)・全テキスト記録 *写真=番組終了後の記念撮影(右から二番目上が小嶋さん) 沖縄と福島の現場から生々しい報告〜6.15沖縄「意見広告」集会 6月15日「沖縄・第2期意見広告 報告集会」が、東京・なかのゼロ小ホールで開催され約300人が集まった。同会は5千人の賛同者を集め、5月に「琉球新報」「沖縄タイムス」「朝日新聞」の三紙に普天間基地撤去・米海兵隊撤退を求める「意見広告」を出したが、次はアメリカの新聞に出すことをめざしている。この日の集会のメインは、沖縄・福島現地からの報告で、伊波洋一・安次富浩・佐藤幸子・丸森あや・山崎久隆の各氏が登壇。基地と原発が地域と人間を破壊していることを生々しく報告した。沖縄の安次富さん(写真)は、「沖縄にも福島の人が避難してきたが、じつは沖縄も安全ではない。劣化ウラン弾訓練も行われており、確実に核の脅威がある。弱いところに危険物を押し付ける、日本のこうしたいびつな構造こそ問題だ」と訴えた。(M) 写真(全体)・写真(佐藤幸子さん)・写真(シュプレヒコール) 「辞めるか賃金カットを選べ」〜シリーズ「解雇理由」4月分紹介 シリーズ「解雇理由」2011年4月分のまとめを報告します。1、勤続10年IT企業正社員。昨年から健康を害し病気欠勤が増えた。有給休暇も使いきり、一年間で届け出病気欠勤が5日。上司からその欠勤5日を理由に「辞めるか賃金カットを選べ」と通告された。10年勤めても、病気をしたとたんにこんな仕打ちをするのか。2、クリニック。試用期間中に妊娠。事務長から「妊娠していれば本採用はしない。医師の証明書を持ってきて下さい」と言われ、働きたいので「妊娠していない」と怖くてウソをついてしまった。後で正直に打ち明けたら「ウソをつくずるい人は雇えない」と言われた。(東部労組・菅野) 詳細 *写真=労働相談風景 「外で深呼吸できる日はいつ?」〜6.11郡山反原発1日行動に200人 6・11反原発世界同時アクションの一環として、地元・福島県でも「原発いらね!郡山パレード」が開催された。現在でも1時間あたり約1.5マイクロシーベルトもの空間線量が計測されている郡山市では、屋外でのデモ自体、被曝を伴う危険なもので、実施に当たって賛否両論があった。結局、被曝の影響がより大きい妊婦、子どもは「お断り」の形で実行することが決まったが、それでも反原発を訴えたい若者や子どもが被曝覚悟で多数参加した。郡山駅前広場での開会集会では、主催者のほか市民がアピール。「子どもに外で深呼吸させられる日はいつになったら来るのか」「子どもを避難させて欲しい」という親たちの悲痛な声や、国と東京電力に補償を要求する意見が相次いだ。(黒鉄好) 報告 ゲンパツうせろ!〜フランスで5000人が脱原発アクション 6.11脱原発アクション国際デーの呼びかけに応えて、フランス全国で48のアクションが催された。パリではNPOのエコー・エシャンジュ、脱原発パリ(SNP)、ATTACの3団体を中心に、全国脱原発ネットワークの支援と30近い団体の賛同を得てデモと集会・コンサートが準備された。三連休にもかかわらず、当日は5000人近い動員となり、在仏日本人やその家族約150人も参加した。レピュブリック広場から市庁舎前までのデモでは、仏語のほか日本語やロシア語で反原発スローガンを書いた垂れ幕やプラカードが目立ち、子どもを連れた家族も大勢いた。日本語の少しできるフランス人がマイクを持ち、「ゲンパツうせろ、ニュクレール・デガージュ!(出て行け)」などと叫んで隊をもりあげた。(飛幡祐規) 報告・動画1(パリのデモ)・動画2・写真ショー1・写真ショー2・ *写真=ポンピドーセンター裏通りを埋めたデモ隊(撮影 Christian Voinet) 脱原発パワーが炸裂!〜「怒りの若者」で埋まった新宿アルタ前 6月11日「脱原発100万人アクション」が全国各地で開催された。東京では、芝公園(原水禁・労組など)に6000人、環境団体が中心になった代々木公園には1500人集まった。新宿コースは若者による数千人規模のサウンドデモで繁華街を練り歩いた。午後6時、デモ解散地である新宿駅東口アルタ前には、デモを終えた人々が続々と集まってきた。警察官がロープを張って妨害しようとしたが、人の波が圧倒しアルタ前は文字通り「解放区」となった。マイクアピールでは、放射能汚染に苦しむ福島県民の訴えや、ヨーロッパからの連帯表明、怒りの反原発ライブなどが続いた。最後に「素人の乱」の松本哉さんがマイクを握った。「きょうは2万人が集まった。このパワーで原発をやめさせよう。きっとできる」と訴えると、地鳴りのような拍手と歓声が起きた。(M) 動画9分(YouTube・国際版)・写真速報(新宿)・写真(芝公園)・写真(群馬)・100万人アクションHP・完全ライブ中継サイト・マスコミ報道・報告(大阪)・報告(つくば)・報告(サンフランシスコ)・報告(ニューヨーク)・動画(ニューヨーク)・新宿動画(MediR-TV)・報告(川柳デモ)・TBSニュース(新宿俯瞰映像あり)・報告(芝公園・平和フォーラム)・芝公園動画(三塚)・新宿動画(三塚)・新宿動画(OurPlanet-TV)・主催者の動画 福島の代表40人が東電要請行動〜放射能汚染物質の撤去を求める 6月11日、脱原発100万人アクションの一環として、福島から40名の代表がバスで東京の行動に参加するためにやってきた。その手始めに行われた東京電力本店との交渉には、約束をしていたにも関わらず、雨の中、福島の代表40名を屋内はおろか、ひさしのある雨がしのげる場所にも入れないという対応に出た。しかも、対応した東電の社員は、警備担当一名のみである。実行委員会が準備した要請内容は、放射能汚染物質・土壌・瓦礫等の撤去、搬出を東京電力に求めたもので、この点について最低でも東京電力が交渉に応じるということは、誰が考えても認められうることである。この誠意のかけらさえうかがえない対応に、福島の代表からは一様に怒りの声があがった。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube・YouTube) *写真=東電前で抗議のシュプレヒコール 「ホテル101イン」の一方的職場閉鎖・解雇を許さない!〜自主管理でたたかう 東京・葛飾区奥戸の「ホテル101イン」で働く労働者は、事業所閉鎖に伴う解雇の撤回、不払い賃金の支払い等を求め、5月23日、全国一般東京東部労組ホテル101支部を結成しました。職場の閉鎖を一方的に通告し、従業員の生活、そして生存権を顧みることなく一方的に解雇し、路頭に放り出すような経営者の理不尽なやり方に対し、5月31日、支部組合員は職場である「ホテル101イン」を労働組合で管理し、就労闘争・職場を守る闘いを開始。東部労組各支部の仲間とともに、ホテル建物や周辺に労働組合の旗、そして掲示文、ビラを掲示し、闘いに入りました。全国みなさん、ホテル101支部組合員の活動にご理解をいただき、ご支援・ご協力・激励をお願いいたします!(東京東部労組) 詳細(動画あり) 「原子力村が栄えて国滅ぶ」〜6.11川柳デモに向けて互選会 レイバーネット日本では、原発事故3ヵ月の脱原発100万人アクションに川柳を掲げて参加しますが、それに先立ち、6月7日新宿三丁目のスペース「バンブー」で、川柳の勉強を兼ねた互選会を行いました。短期間の呼びかけで集まった原発川柳121句(17人)を作者名を伏せて並べ、みんなで投票したりディスカッションをしました。これがとても発見があって面白いものでした。2回の投票を経て、人気の高かったのは「原子力村が栄えて国滅ぶ」(乱鬼龍)「着々と進む対策よその国」(斗周)など7句。6.11デモ(新宿コース)当日は、ボードに大きく自作・他薦の句を掲げて行進する予定です。川柳で原発を撃つ日本初(?)の川柳デモにご注目・ご参加ください。(K) 互選会報告・6.11デモ呼びかけ・川柳班HP *写真=互選会の様子 被災地・原発関連で相次ぐ労働相談〜「SPEEDI」担当者からも 被災地からの労働相談が相次いでいます。●宮城県。新聞配達員。被災で配達コースが半分になり、賃金が3万7千円へと大幅に削減された。●原発事故関係で「臨時」として採用され、ヘリコプターで福島へ飛んで9日間働いたが4万5千900円しかくれなかった。●福島。嘱託社員。うつ病で診断書を提出して病気欠勤中。原発事故で東京に一時退避した。医師の診断した休業期間が終了したら職場復帰するつもりだったが、先日会社から解雇通知が届いた。●「SPEEDI」と「モニタリング」を担当。原発事故で緊急避難のため有給休暇で休んだら欠勤扱いとされた。また、被ばくを避けるために福島勤務を拒否したら、会社は離職票に「自己都合」と記載してきた。(東部労組) 詳細 警察のネット介入はごめん〜どさくさ「コンピュータ監視法」の危険性 「コンピュータ監視法」が「原発震災」のドサクサの中で、強行成立させられようとしている。これは危ない。この法律が通れば、警察が裁判所の令状なしに「通信履歴」の監視ができるようになる。自由なネット環境が奪われ、言論弾圧につながるものだ。先月末に数時間の審議で衆議院採決が強行され、6月7日から参議院で審議に入るが、早期の通過・成立が狙われている。今必要なことは、多くの人にこの法律の危険性を知らせ、反対の声を上げること。「盗聴法に反対する市民連絡会」は国会議員への働きかけと6/9院内集会への参加を呼びかけている。院内集会では、レイバーネット共同代表の安田幸弘氏も発言する。(M) 呼びかけ・市民連絡会HP・署名サイト *写真=コンピュータ監視法を考えるシンポジウム(5/9) また、街に繰り出そう!〜「6.11新宿・原発やめろデモ」の呼びかけ 6.11脱原発100万人アクションが迫ってきた。東京ではこの日午後、芝公園・新宿・渋谷の三箇所でデモが行われ、夜にアルタ前総集合だが、新宿デモの詳細が決まった。集合場所は午後2時、東京・新宿中央公園多目的広場(都庁第2庁舎裏)で、午後3時から新宿1周・超巨大サウンドデモが行われる。4月高円寺・5月渋谷と若者を中心に15000人を集めてきた「素人の乱」が主催。呼びかけでは、「環境も壊すし、金もかかるし、生活もめちゃくちゃになる、無用の長物=原発なんて“もうやめた!”と宣言し、全廃に向けて動き始めないと、どうしようもない! やはりここで“原発いらない!”と、再び意思表示しまくってしまおう!」と訴えている。なお、レイバーネット文化部は誰でも参加できる「川柳・音楽デモ」を企画。参加希望の方は、午後1時半・公園入口に集まってほしい。 呼びかけ・主催者HP・原発川柳募集・ライブ完全中継プロジェクト・代々木公園パレード・レイバーネットTV配信 大阪府議会が「君が代」強制条例可決!〜橋下知事の暴挙に抗議の声 6月3日午後7時32分、大阪府議会本会議において「君が代」条例が可決・成立した。「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪は、この暴挙に対してただちに抗議声明を発表した。声明では「教職員に対して罰則と恫喝によって起立・斉唱を強制することは、子どもたちが社会には多様な価値観が存在することを知り、自己の人格を自由に形成すること阻害します。また、不起立の教職員に対する“犯罪者”的な扱いと“処罰”は、子どもたちの心を傷つけ、事がらが正しいのか誤っているのかの判断を行わず、意に反してでも権力者に逆らわない子どもたちを育てることにつながります」と強調し、この違憲条例に対する反対運動を広げていくことを明らかにした。 抗議声明 *写真=5/26の緊急反対集会 被ばく低減策と「100ミリ安全」山下アドバイサーの交代迫る!〜対福島県交渉 5月31日、福島市自治会館で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」による対県交渉が行なわれ、50名が参加した(写真)。主な要請内容は、被ばくの低減策の実施と、年100ミリシーベルトは安全と発言している山下俊一アドバイサーの即刻交代などだった。交渉は2時間半に及んだ。参加者から、「具体的な回答を示してほしい」という意見が何度も出されたが、何ら具体的な回答は出されなかった。また山下アドバイザーの「100ミリ安全」発言に対して、県担当者は「それは、間違ってない」と発言、さらには原子力安全委員会の「年20ミリシーベルトは許容しない」という見解を「知らなかった」とまで言い放ち、参加者の怒りを買った。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube・YouTube)・福島県教組郡山支部情報 隠された被ばく労働を追って〜樋口健二さん レイバーネットTVで熱く語る 「東電は嘘つきだ」、レイバーネットTVで樋口健二さんは吠えた。6月2日のレイバーネットTV第14回放送は、原発労働者を30年以上追い続けてきたフォトジャーナリスト・樋口健二さんがゲスト。大量の放射能を浴びて雑巾のように捨てられていった下請け・孫請けの労働者への暖かいまなざしと、一方それをこき使った電力会社への怒りに満ちた発言で、スタジオを圧倒した。事故がなくても数百ミリシーベルトに及ぶ死の労働を下請け・孫請けに押しつけて成り立つ原発の非人道性が浮き彫りになった。また、正社員の労働組合が「自己保身」でしかなかったなかで、下請けの労働者たちが組合をつくった歴史が語られ、働く者が声を上げることの大事さが強調された。アーカイブでご覧ください。 アーカイブ視聴(90分)・写真速報・紙上再現(全テキスト) *写真=樋口健二さん(中央) 移住労働者に「おい! アホ! モタモタするな」〜職場のいじめシリーズ第12弾 東部労組の菅野です。「職場のいじめ」まとめシリーズ第12弾 2011年3月分を報告します。<母が外国人。母は日本に来て35年たつ永住者。私は日本生まれです。母の職場は半分が日本人。地獄です。母は泣きながら私に訴えてきます。職場の係長から「おい! アホ! モタモタするな」「だから外人は使えない」「ボケ! あほ!」「しんどくても休むな」「トイレ休憩も認めない」と言われるといいます。以前母が頭痛の時、私が母の代わりに電話をしましたが、会社からは「何が何でも出てこい」と言われたこともあります。私はすごく心が痛くなります。すごく辛いです。すごく怒りを覚えます。どうしたらいいでしょうか。私は、母や働いている外国人を少しでも助けてやりたいのです>(東部労組・菅野) 詳細 *写真=メーデーで訴える移住労働者 以前のトップページへのリンクを表示:
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