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詩人・茨木のり子さんがわたしたちに問うもの〜松本昌次の連載コラム なんとなく気持が滅入った時など、その人のことや作品を想うと、油然と勇気が湧いてくることがある。その人の一人が、2006年2月17日、79歳で世を去った茨木のり子さん(写真)である。いや、勇気づけられている人は、わたしのほかにもたくさんいることだろう。いま、東京・世田谷文学館で「茨木のり子展」が開かれていて、過日、わたしも訪れた。そこには「詩稿、草稿、創作ノート、『櫂』同人をはじめとした詩人たちとの書簡、先立った夫のために書かれ、没後刊行された『歳月』遺稿など、貴重な資料」と共に、日常生活での備品その他が展示され、代表的な詩が壁面に映し出されるという趣向であった。それなりに、茨木のり子さんの全体像に迫ろうとする展示であり、わたしは、茨木さんとの僅かだったが生前の出会いの一齣一齣に想いを馳せた。しかし何か大事なものが欠けていなかったか。それは、茨木さんの生涯をつらぬく、いまなお天皇制を温存する日本国家への怒りである。(松本昌次) 続き 原子力マネーの御用学者では規制できない!〜5.30怒りの金曜行動 5月30日、官邸前金曜行動は原子力規制委員会人事への怒りが爆発した。安倍政権は27日、自民党や電力会社から「審査が厳しい」と抗議の出ていた島崎邦彦委員を更迭し、田中知・東大大学院教授と交代させた。これが21日の「大飯原発は運転してはならない」という福井地裁・樋口判決への安倍政権の返答だ。田中氏は元日本原子力産業協会理事で、東電記念財団や原発メーカーから報酬や研究費を受けとっている原子力ムラきっての御用学者だ。島崎氏は地震・津波・火山の審査を担当し、『日経』『読売』『産経』から「審査を遅らせた張本人」と批判が浴びせられていた。規制委員会の人事が、規制委員の人選規制基準違反! もう無茶苦茶、許してはならない。6月1日には、首都圏反原発連合主催の「川内原発再稼働やめろ!官邸・国会前大抗議」行動が予定されている。参加して態度で意思表示しよう。(shinya) 写真報告・6.1大抗議 セウォル号を沈めた「真犯人」を照らすキャンドル〜悲しみは怒りに 「21世紀の韓国でこんな事故が起きるとは」、「後進国型の事故だ」、「安全不感症」といった言葉がテレビや新聞に溢れた。高い人気を誇っていた朴槿恵政権の支持率は急落し、生存者救出の期待が小さくなるにつれて韓国全体が服喪の雰囲気に包まれた。テレビは特別番組を放送し続け、コンサートは中止、地方選挙の季節にもかかわらず派手な選挙運動は自粛され、労働運動の世界でも韓国労総はメーデー大会を中止、民主労総のメーデーは追慕大会に変更された。ひとことで言って、今、韓国のすべての人々は最低の気分だ。そのようにして一か月が過ぎ、今では追慕のキャンドルを持った多くの人々が街頭に集まっている。あの誇り高い韓国の人々に「今回ばかりは自分が韓国人であることを恥じる」と言わせるほどの衝撃を韓国社会に与えたセウォル号事件の悲しみは、今、少しずつ静かな怒りに変わり、その怒りの切っ先は政権に向けられようとしている。(安田幸弘) 全文・教師宣言「子供たちをこのまま胸にしまうことはできません」・セウォル号記事一覧 *写真=5月24日の3万人キャンドル ずさんで情報隠蔽の健康管理〜レイバーネットTV「チェルノブイリからフクシマが見える」 5月28日、レイバーネットTVの特集は「チェルノブイリ汚染地域からフクシマが見える」で、OurPlanet-TVの白石草さん、郡山在住の野口時子がゲストだった(写真)。白石さんは映像を交えてレポート。「事故後5年後に脱毛した子ども。精巣・卵巣の手術をした子ども。さまざまなトラブルがウクライナでは身近に起きていた」。野口さんは「ベラルーシでは全員が全身の検診を受けられるが、福島の県民検査は甲状腺エコーとホールボディカウンターだけで満足な検査ではない。しかも90人の甲状腺がん・疑いが出ているのに、放射線の影響を否定。それに甲状腺の手術は県立医大だけしかできないなど、おかしいことだらけだ」。二人の話から、ロシアの健康管理に比べて余りにずさんで、情報隠蔽体質の日本の現状が浮き彫りになった。(M) 写真速報・アーカイブ録画(92分 特集は24分から)・動画 ジョニーHの歌「出版賛成のテーマ」 書評『暴露』〜米国による世界制覇の実態あばいたスノーデンの良心 『暴露〜スノーデンが私に託したファイル』(新潮社)は、標題のとおり元NSA、CIAの 要員だったスノーデンから膨大な情報を提供されたフリージャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏の著作だ。一例を紹介すると、2013年3月8日から1か月間、「バウンドレス・インフォーマント」 という通信傍受プログラムにより、米国内の通信システム内を通過する30億件のメールと通話データを記録、同じ30日間で世界中から収集した件数は、メール970億件以上、通話1240億件以上に及ぶ、などだ。傍受、監視の対象は、インターネット・サーバー、衛星通信、海底光ファイバーケーブ ル、国内外の電話システム、パソコンで、ターゲットになるのは「犯罪容疑者やテロ容疑者だけでなく、民主的に選出された同盟国のリーダーや一般のアメリカ国民」であり、これが「NSAの戦略と目的」を如実に語っている。(白石孝) 続き 怒る女性たち!〜「閣議決定で“戦争する国”にするな」官邸前に350人 集団的自衛権問題の2回目の与党協議が行われた5月27日、官邸前で「閣議決定で“戦争する国”にするな!緊急国会行動」が取り組まれ、350人が集まった。主催は133団体が結集した「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」。宗教者から労組・市民団体など幅広い構成だが、この日の参加は圧倒的に女性が多かった。「いま命と平和が最大の危機」「人を殺す戦争する国に絶対にさせない」。どのスピーチも怒りでいっぱいだった。ペンライトを手にした「解釈改憲反対」の大コールは官邸に届いたはずだ。集会の最後に主催者は「安倍は反対世論の広がりに動揺している。いま一番大事なことは公明党議員に働きかけること。帰ったらすぐFAXしよう」と具体的行動を呼びかけた。(M) 写真速報・NHKニュース・6/9緊急行動 店長がヒステリーに怒鳴り散らす〜「職場のいじめ」相談事例紹介(3月分) 1、茨城、埼玉のコンビニのチェーン店社員。ハローワークでの募集内容と全く違い、労災・雇用保険・社会保険・厚生年金に一切入れてくれない。休憩も休日もない。店長は何かあればヒステリーに怒鳴り散らすので怖くて堪らない。2、正社員。会社から「税金は負担するから、雇用関係から請負に変わってくれないか」と要求されている。間違いなく偽装請負に雇用形態を変えようとしてきている。3、人と話すのが苦手で、一人でいるほうが安心する。会社からは、「コミュニケーション能力を上げろ」と強く度々言われているが、どうしていいかわからない。(NPO法人 労働相談センター) 続き 覚悟する福島の母親たちの怒り〜ドキュメンタリー映画『A2-B-C』 5月24日、ポレポレ東中野でドキュメンタリー映画『A2-B-C』を観た。最高。福島の現実を知るにはこの映画が一番だと思った。10年前から映画制作をしているイアン・トーマス・アッシュ監督(日本在住の米国人)は、「こういう映画を撮りたいと思っていたわけではないし、福島に行きたいとも思っていなかった」「ただ福島の母親たちの怒りに心が動いた。母親たちの声だけでいい」と、ナレーションも音楽も一切なしで70分にまとめた。カメラの前で「私はA2(甲状腺にのう胞あり)」と言う女子高生。「ここは放射能があるから近づいちゃダメ」と促す少年たち。子どもたちは現実を見据えていた。私は警戒区域の双葉町に三度行ったことがある。いずれも5時間の累積線量が11マイクロシーベルトだった。映画に映し出される福島の小学校は、それより高い数値で登校が再開された。(堀切さとみ) 続き・映画公式サイト 韓国:「パククネがセウォル号の責任を取れ!」民主労総が政府と全面対決へ 5月24日、全国民主労働組合総連盟(委員長シン・スンチョル、民主労総)が、朴槿恵(パク・クネ)大統領退陣を要求して青瓦台へと都心デモ行進を行った。朴槿恵大統領がセウォル号惨事の最終責任者であることを認めただけに、事態に対する責任を取れと要求している。民主労総がセウォル号惨事に関して初めて単独で青瓦台デモ行進を行ったことで、今後、政府との全面戦争も避けられそうもない。民主労総はデモ行進の過程で指導部などの「全員連行」を決意し、6月の政治ゼネストも宣言した。民主労総はこれまで「セウォル号惨事国民対策会議」に参加しながら、各界各層とセウォル号惨事対応を議論してきた。(韓国チャムセサン報道) 全文・3万人キャンドル 安倍はやめろ!ファシズム許すな!〜新宿繁華街で怒りのドラムデモ 5月24日夕方、東京・新宿の繁華街に小気味よいドラムの音とコールが響き渡った。デモのコールは「安倍はやめろ!」「ファシズム許すな!」のふたつだけ。リズミカルに進むデモ隊に通行人の注目度はバツグンで、一緒にリズムをとる人、手を振る人が目立った。手を振っていた中年の夫婦は「デモに賛成。安倍には絶対にやめてほしい。このままでは戦争になっちゃう」と心配そうに語った。支持率が高いと言われる安倍首相だが、街の声は厳しかった。デモの参加者は、ヒットラーに重ねた首相の似顔絵など、思いおもいのプラカードを掲げた。「解釈改憲反対」「戦争の道を絶対に許さない」という気迫にあふれたドラムデモだった。(M) 写真速報・動画(YouTube 3分半)・ムキンポ写真館・しんぶん赤旗 司法を動かしたみんなの力〜大飯原発差し止め判決の喜びと関西電力への怒り 大飯原発運転差し止め訴訟で原告の勝利判決が出た最初の金曜日。5月23日の官邸前は喜びのいっぽう、即控訴した関西電力、そして「原子力規制委員会が適合と認めた原発は再稼働する」という安倍政権への怒りの金曜行動となった。その規制委員会・田中委員長は「吉田調書」さえも読んでいない。この日午後、衆院第一議員会館で福井地裁判決報告集会を開いた現地の原告団・弁護団も、官邸前に駆けつけ、金曜行動には全体で3300人(主催者発表)が参加した。原告団員はマイクを握り「この判決の勝利は、私たちだけでなく、みなさんの力のお陰です。残念ながら、関西電力は私たちの申し入れの直後に控訴しました。その態度に強く抗議します」と訴えた。(shinya) 写真報告 福井地裁が大飯原発差し止め命令〜「画期的判決」原子力資料情報室が声明 福井地裁は5月21日、大飯原発3、4号機の運転差し止めを求めた住民の訴えを全面的に認め、同機の「原子炉を運転してはならない」との判決を下した。これまでの司法の判断を根本的に変える画期的な判断と言える。判決は、人格権という「根源的な権利が極めて広汎に奪われるという事態を招く可能性」を指摘し、「かような危険を抽象的にでもはらむ経済活動は、その存在自体が憲法上容認できないというのが極論にすぎるとしても、少なくともかような事態を招く 具体的危険性が万が一でもあれば、その差止めが認められるのは当然である」とした。その上で「本件原発には地震の際の冷やすという機能と閉じ込めるという構造において次のような欠陥がある」と具体的危険性をていねいに述べている。(原子力資料情報室) 全文・原子力資料情報室HP・たんぽぽ舎の声明・判決要旨全文 *写真=各紙の報道 憲法を「閣議決定」はとんでもない〜「戦争をさせない1000人委員会」が抗議行動 5.15の解釈改憲クーデターを許すなと、5月20日「戦争をさせない1000人委員会」が本格的に動きはじめた。この日約200名を集めて院内集会が開かれ、軍事評論家の前田哲男氏が講演。5月15日に出された「安保法制懇報告書」を歴史的・国際的視点から批判した。民主党・社民党など10人の国会議員も参加した。集会後、参加者は官邸前に移動し、官邸に向けて抗議の声を上げた。リレースピーチで強調されたことは、安倍政権が改憲というもっとも大事なことを「閣議決定」で決めようとしている点だった。「国会でも審議せず、国民投票にもかけず、選挙公約もしていない憲法問題を閣議で決めていいのか!」。怒りの発言が続いた。(M) 写真速報・「戦争をさせない1000人委員会」HP グローバル社会の華麗で過酷な生きざま〜映画『みつばちの大地』 小さな蜜蜂を画面いっぱいにとらえたドキュメンタリー『みつばちの大地』に魅せられた。働き蜂たちに助けられ、巣箱の巣房から這い出してくる女王蜂の誕生をはじめ、蜂たちが空中を飛びかう数々のシーンなど、まるでカメラマンが1匹の蜂となって巣の中を這いずり、一緒に飛びながら撮っているように見えた。巣箱のシーンではスタジオを設け、空を飛ぶシーンではミニヘリコプターや無人偵察機などを飛ばし……小型カメラによるハイスピードのマクロ撮影だ。見どころは、飛行しながらの交尾シーン。女王蜂は10匹ものオスと交尾して精子を蓄えるというからすごい。(木下昌明) 続き ソウル都心で5万キャンドル〜「セウォル号惨事」パククネ退陣要求に発展 ソウル都心に5万の大規模キャンドルが集まった。5月10日、安山文化広場で開かれた約2万人の大規模キャンドル集会から一週間目だ。一週間前の二倍以上の市民が集まって、「セウォル号惨事追慕および真相究明」を要求するキャンドルデモが急速に広がろうとしている。円卓会議に参加しているキム・サングン牧師は基調演説で「国民の命を守れない政府は、完全な政府ではない。国民の命を守れなかった罪に対して必ず責任を問う」とし「今こそセウォル号惨事の真相を糾明しなければならない。厳しく責任を問わなければならない。しかし政府に任せてはいけない。被害者家族と市民社会が参加する公正かつ客観的な機構を構成しなければならない」と叫んだ。(韓国チャムセサン報道) 記事 「原子力ストップ」グッズを掲げて〜フランス脱原発メンバーが金曜行動に参加 偶然にもフランスでの脱原発活動仲間(よそものネット・フランス)3人が東京に滞在中だったため、テントひろばで待ち合わせ、5月16日金曜の官邸前抗議に参加した。先週の安倍首相ヨーロッパ訪問の際、フランスと日本は原発技術や武器開発における協力関係を強めたという不愉快な状況だけに、日本のみなさんに連帯の気持ちを表したかった。そこで、先日のチェルノブイリ・デーのパリでのアクションの際に好評だった「原子力ストップ」と書かれた巨大な黄色の手を持参。これは、フクシマの3.11からチェルノブイリ・デーまでの「50日間アクション」のために、フランスの脱原発全国網が今年作成した反原発グッズで、フランスの反レイシズム運動のシンボルである「手」にヒントを得たもの。官邸前でも目立って「東京新聞」が写真を撮ってくれたし、フランスの社会学を専攻しているという学生さんから話しかけられた。(飛幡祐規) 続き・写真報告(shinya)・動画(木下昌明撮影 5分)・よそものネットHP *テントひろばを訪問した3人(右=飛幡祐規さん) PC遠隔操作事件「真犯人」を名乗る人物が各所にメール〜レイバーネットTVがきっかけ 5月16日、PC遠隔操作事件にからみ「真犯人・小保方銃蔵」を名乗る人物からマスコミ関係者25名にメールが届いた。内容を落合洋司弁護士がブログ(写真)で明らかにしたが、冒頭はこうだ。「あ。真犯人です。お久しぶりですね^^何でこのタイミングで登場かというと、片山氏が報道ステーションやレイバーネットに出てるのを見てかわいそうになったからです。特にレイバーネット、片山氏のサイト閲覧傾向を見てるとよくいるネラーのネトウヨだと思ってたんですが、あんな赤くて香ばしい、ハングルハチマキの人たちに祭り上げられているとは…本人も相当不本意だろうなーって。有罪判決が出たら、誤判した地裁をm9(^Д^)プギャーした上で助けてあげる予定だったんですが、保釈されてしまった上に、弁護団が最強っぽいので無罪出そうな空気…地裁は保釈却下して高裁でひっくり返されるという恥をかいたみたいですし、もういいかな、と」。メールの真偽は不明だが、われわれとしても事態を注視していきたい。(レイバーネットTVプロジェクト) 記事・落合洋司弁護士のブログ・J-CASTニュース・TBSニュース・NHKニュース・レイバーネットTV 5/14放送「PC遠隔操作事件」 パンフレット『正社員がゼロになる!?』〜「労働情報」特別号の活用を いま日本の働き方を脅かす法律の大改悪が進みつつあります。労働者派遣法の見直し。ごく一部の人に関わる法律に見えますが、「正社員ゼロ法案」と呼ばれているように、その影響はすべての人に及びます。「若者の将来を考えろ」「当事者の声を聞け」―この法案に対する懸念は徐々に広がりつつありますが、もっと大きくしなければなりません。この特別号に込められた“メッセージ”が一人でも多くの人に伝わることを願っています。サイトからのお申し込みが出来るようになりました。〔内容〕派遣法Q&A ゼロからわかる正社員ゼロ法案/〈本音トーク〉これが派遣労働の実態だ!/ 労働者派遣法の歴史(井上幸夫弁護士)/ 徹底解説 間違いだらけの「改正案」(棗一郎弁護士)/ 労働団体の動向 潮流こえ高まる反対(東海林智)/図解:労働者派遣法の変遷ほか。一部500円。 詳細・購入サイト 「勝手に憲法を壊すな!」官邸前に怒り充満〜安保法制懇「報告書」はいらない!緊急行動 5月15日、首相の私的諮問機関「安保法制懇」が安倍首相に「報告書」を提出した。それを受けて安倍首相は記者会見し、集団的自衛権の行使を検討すると表明。解釈改憲で9条を骨抜きにし、戦争をしに海外へ自衛隊を送ろうとしている。夕方、首相官邸前には抗議の人たちが続々と駆けつけて来た。「解釈改憲を許すな!」「安倍政権は違憲だ!」「勝手に憲法を壊すな!」。戦争になれば、戦地は海外ばかりでなく私たちが暮らしている日本も戦場になるということを忘れてはいけない。(shinya) 写真報告 ファストフード労働者の時給を1500円に!〜渋谷繁華街を練り歩く ファストフード労働者の権利を尊重し公正な賃金を! 5月15日、世界35ヶ国で同時アクションが取り組まれた。日本では、首都圏青年ユニオンなどが中心になって渋谷センター街を練り歩いた。「時給1500円になれば残業しないでやっていける。食事もデートもできる」。大きな声を張り上げる一行に、センター街のお店で働く人たちの反応もいい。店の人に時給を聞くと「950円」「1100円」「1200円」という答え。やはり低い。すき家とマクドナルドの前では、日本語・英語・スペイン語のプラカードを掲げ、「公正な賃金、時給1500円以上を」と訴えた。メディアの関心が高く、カメラの人垣が出来た。(M) 写真速報・動画(YouTube 4分半)・中日新聞・毎日新聞・報道紹介・韓国のアクション・写真報告(shinya)・世界の同時アクション *写真=マクドの前でアピールする一行 健康被害は実害!「避難計画」も「原発再稼働」もありえない!〜井戸川克隆氏のメッセージ この数日、漫画「美味しんぼ」に描かれた「鼻血」問題と、前福島県双葉町長・井戸川克隆氏(写真)の被曝健康被害に関する発言が、マスコミで大きく取り上げられている。しかし報道の多くは、福島第一原発事故後に福島県内や関東各地で発生している「原因不明」の体調不良が実際に存在していることを隠蔽し、政権閣僚や福島県知事、大阪市長などの「風評被害を助長する」という批判発言や、低線量被曝の健康被害を否定する医師や研究者のコメントに重点を置いている。また、福島県内の仮設住宅で周囲に気を使いながら厳しい生活を送らざるを得ない避難住民が、テレビカメラの前で、体調の異変と放射能の関連について積極的に話すこと自体、大変困難だと思う。(西中誠一郎) 続き・動画(井戸川克隆氏発言) 5月15日(木)世界35カ国でファストフード労働者が「賃金上げろ」と立ち上がる! アメリカのSEIU(全米サービス業従業員労組)の呼びかけで、低賃金で働かされているファストフード労働者の賃上げを求める大規模な世界行動がおこなわれる。世界35カ国以上で行動が予定されている。日本でも東京をはじめ全国で「時給1500円にしてよ!」と行動が行われる。公式ツイッターアカウントは、@up1500。ファストフード世界同時アクション東京公式サイト・テレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」報道・映像「ファストフード世界同時アクション」IN ニューヨーク行動(5/6〜5/8) レイバーネットTVで「PC遠隔操作事件」を特集〜片山祐輔さん「私はやっていない」 PC遠隔操作事件の被告として裁判中の片山祐輔さんが、5月14日レイバーネットTVに出演し、自らの潔白を語った。2013年3月の突然の家宅捜査・逮捕。「警察がどかどかっと入ってきた。寝耳に水だった。警察官に“会いたかったよ”と言われ驚いた」「マスコミはひどかった。尾行や盗撮までされた。一人で回転寿しを食べただけで“孤独で鬱屈したオタク”と書かれた」「拘置所の一年は長かった。早く出たい、早く出たいという気持ちだけだった」。警察・検察・マスコミに追いつめられた片山さんだったが、佐藤博史弁護士らの強力な後押しもあって、検察の主張を押し返している。事件の核心について片山さんは「私はプログラマーだが、事件に使われた遠隔操作ウィルスをつくるプログラミング言語のC#(シーシャープ)は使っていない」と明確に否定した。(M) 写真速報・アーカイブ録画(103分 特集は9分から・ザ争議は80分から) *写真=片山祐輔さんと佐藤博史弁護士 廊下・トイレまで10数名が監視!〜思想転向せまる「再発防止研修」 5月13日水道橋の都教職員研修センターで、4月の入学式で「君が代」処分をされた板橋特別支援学校教員・田中聡史さん(減給1ヶ月)と都立高校教員・井黒豊さん(減給6ヶ月)の、再発防止研修が行われた。思想転向を迫る、3時間半にわたる研修を終えて出てきた田中さんは、「今回は前回にくらべて(研修者を監視する)職員が多かった。廊下やトイレにまで10数名がいた。今後どうするかという設問には、憲法に従って全体の奉仕者として職務を遂行したいと回答した。これからも、人々が幸せになるには何をしなければいけないか考え続けたい」とさわやかに語った。昨年、田中さんは卒業式と入学式の不起立で校内研修も含め19回の研修を課せられた。これほどの人権侵害を今年も繰り返させていいのだろうか。(佐々木有美) 写真速報・動画(田中さん報告)・処分撤回を求めて *写真=研修後報告する田中さん 集団的自衛権の行使は認めない!〜国会包囲ヒューマンチェーンに2500人 安倍首相の私的諮問機関・安保法制懇が「解釈改憲・集団的自衛権行使容認」の報告書を15日にも提出するという緊迫した状況のなか、5月13日昼、国会包囲ヒューマンチェーンが取り組まれた。手作りのプラカードを持参する人が多い。「気がついたら徴兵制」「戦争の惨禍を忘れない」「私たちはまた戦争をするのか」、一つひとつの言葉に人々の怒りと危機感が表現されていた。続々と集まった市民は約2500人に膨れあがり、国会包囲はほぼ実現した。この日は、国会見学の中学生の集団が多かった。市民はマイクで「あなたたちのためにも憲法守るからね、戦争をさせないよ」と呼びかけると、生徒たちも手を振って応えていた。主催者の高田健さんは、「報告書提出が15日に決まった。そのあと安倍首相の会見もある。私たちは15日午後6時に再びここに集まって、主権者としてノーの声を上げよう」と訴えた。(M) 写真速報・5.15国会前緊急行動 マスメディアの「美味しんぼ」バッシング〜不安にふたをするのはおかしい このことで、ほぼ100%のマスメディアが、「美味しんぼ」バッシングに回っているのが驚く。「低線量被曝」の可能性があることは否定できないということを、亡き者にしたいのではないだろうか。マスコミの論点は、「証拠があいまい」という点だ。しかし、マスコミがとりあげた「鼻血が放射線とは無関係であるという結論は出ている」(石原環境大臣)、「がれきが体に影響あるなら行政は対処しますよ。証拠をだしてほしい」(橋下大阪市長)という主張こそが「根拠なき主張」ではないのか。原作者の雁屋さんが言いたいのは、「低線量被曝が体に与える影響はゼロではない」ということだ。「鼻血」を取り上げたのは、不安にふたをするのはおかしいということの暗喩だ。(湯本雅典) 続き・DAYS JAPAN チェルノブイリ調査結果 *写真=「美味しんぼ」(「スピリッツ」5月26日号) 「堕ろすか、辞めるかどちらか選べ」〜シリーズ解雇理由3月分紹介 1、中小企業の製造現場で働く女性社員。妊娠したことを社長に伝えたとたん、ひどい仕打ちが始まった。「仕事中に何かあって流産しても会社に一切の責任は無いとの念書を書け」と迫られたり、「堕ろすか、辞めるかどちらか選べ」と言われたり、毎日辛くて怖くて堪らない。 2、ドライバー。長時間労働の過労で身体が壊れ、心療内科に通っている。医師から「仕事の軽減が必要だ」と勧められたので社長に「労働時間を減らして欲しい」とお願いした。しかし、社長からは「仕事を減らす事は無理。辞めてもらうしかいない」と言われた。 3、財団法人。「経営困難の為、5月末で6名社員は全員解雇」と通告があった。しかし、一方で、昨年巨額な赤字を出した新事業を今年は逆に投資規模を拡大して継続するという。どう考えても辻褄が合わない。労働組合を作り団体交渉をしたい。(NPO法人労働相談センター) 続き 韓国:セウォル号犠牲者追慕キャンドル〜1万5千人がすすり泣き 1万5千人が集まったキャンドル集会は、静かだが悲しみと怒りが入り乱れていた。子供たちが時々騒ぐ声の他には、あちこちで涙に耐える声と、その声に感染した涙が1万5千人が集まった空間を埋め尽くした。歌手が夢だった犠牲者の故イ・ボミ学生の姉が参加した市民合唱団の「ガチョウの夢」が鳴り響き、30秒ほどの間寂しさが流れ、安山文化広場は静かなすすり泣きで覆われた。「追慕祭に座っていると、あちこちからすすり泣きの声だけが聞こえてきました。 私だけ泣いていれば一人で感情が過剰だったかとと感じたでしょうが、皆同じように泣くので、私も泣いてもいいと思い、一緒にわんらん泣きました。 家で新聞やTVを見ても涙が出てきましたが、声を上げて泣くことはできませんでした。 両親のような親しい人の前で泣いたらおかしいと思われそうでした」(韓国チャムセサン報道) 続き 秘密保護法も集団的自衛権容認も米国からの強圧ではなかった!〜ハルペリン氏 日弁連集会 5月7日に来日したモートン・ハルペリン氏は3日連続、都内で講演したが、10日の日弁連主催「秘密保護法国際シンポジウム」では、元毎日新聞記者西山太吉氏と対談した(写真)。1969年の沖縄返還密約に深く関わったニクソン政権の高官と密約を暴露して逮捕された記者が初めて直接会うという歴史的な瞬間に、400人が詰めかけた会場は緊張に包まれた。しかし、立場の全く異なる二人から共通する発言が飛び出した。それは、秘密保護法は米国からの強い要請によって日本政府が法案化したのではなく、それを装ったいわば安倍政権の「偽装」であっ たということだ。西山氏はさらに、集団的自衛権についても同様と、日本政府の自作自演であると強調した。ハルペリン氏の東京での3回の講演を通して明らかになったのは、秘密保護法が民主的国家の中では最悪の法律であること、安倍政権が国際的な基準も国内世論も野党の意見も聞かずに強行したこと、そして米国からの圧力によるという偽装を行ったことだ。(白石孝) 写真速報・動画(全編記録 UPLAN) メトロコマースの「非正規スト」がお芝居に〜シニア劇団「かんじゅく座」が公演 「団結ガンバロー」のシュプレヒコールが、東京の小劇場「中野ザ・ポケット」にこだました。平均年齢69歳の劇団「かんじゅく座」が5月7日から公演している『ちいさなお店』は、駅売店で働く非正規の女性たちが主人公だ。モデルになったのは、東京東部労組メトロコマース支部。売店に座れる椅子がほしい、そんな要求を掲げて5人で立ち上げた組合。しかしすぐに、会社のアメとムチの攻撃で脱退者が出る。組合に反対する夫に悩む女性、策謀をめぐらす会社役員、したたかな専務の愛人など、人間模様が面白い。そして観客は、組合づくりの世界にグイグイ引きこまれる。圧巻はストライキの場面だ。ノボリを掲げゼッケンをつけた組合員が観客席から登場し、会社を圧倒する。組合の隊列のお尻に、老人の乗客がゼッケンを付けてとぼとぼ歩いている。非正規のたたかいが多くの人の共感を呼び起こしていることを、暗示するシーンだった。(M) 報告・かんじゅく座HP *写真=150人の観客で満席だった5/9の舞台。公演は5/11まで。 「日本の秘密保護法は最悪のもの」〜米国元高官ハルペリン氏が断言 「日本の秘密保護法は国際原則からも逸脱・違反し、米国の同盟国の中でも最悪のものだ」。アメリカの国家安全保障会議(NSC)の元メンバーで、秘密法の専門家であるモートン・ハルペリン氏(写真)は、5月9日、東京・全電通ホールの国際シンポジウムでこう断言した。ハルペリン氏はその理由として「民間人・ジャーナリストに刑事罰が課せられていること。公務員に対しては解雇など行政処分が国際原則であるのに、日本の法律は刑事罰になっていること」などを上げた。また会場からの「秘密法制定はアメリカからの圧力ではないのか」の質問に答え、「アメリカは日本政府に圧力をかけていない。それは日本政府の口実だ」ときっぱり語った。参加者からは次々と質問が寄せられ、その一つひとつにハルペリン氏は明確に簡潔に答えた。180名の参加者は、改めて秘密保護法の欠陥ぶりを認識することになった。(М) 写真速報・秘密法廃止HP われわれは人間だ、道路で悩もう〜セウォル号 5月8日の夜から9日の朝まで 昨日、つまり5月8日の晩、私は光化門にいて、汝矣島のKBS本館前に立ち寄って、また光化門に戻り、結局、青瓦台に通じる町角で朝の太陽がのぼるのを見た。初めから文を書こうとしたのではなく、手帳を出すこともなく、カメラを向けることもしなかったので、私が見たり聞いたりしたこと、本当にあったことと、すべて合っていないかもしれない。 それで、混乱したりよくわからないことは、すべて除いて書くことにした。光化門に着いたのは、夜八時半ぐらいだった。腐り切った人間どもの手で殺されたも同然の子供たちのために、私たちができることは何か、過ちを犯した人々がいるのなら、彼らとはどう戦うべきかを話す場だった。イベントを準備した人々が掲げた「万民共同会」という名前にふさわしく、さまざまな人々が舞台にあがり、自分が言いたい話を多くの人々の前でさらけ出した。(韓国チャムセサン報道) 続き 「同じ仕事で賃金は三分の一」〜日本郵政の非正規労働者が立ち上がる 40万人が働く巨大企業・日本郵政。しかしその約半分の19万3千人は、不安定な非正規雇用の労働者たちだ。5月8日、郵政産業ユニオン組合員の有期雇用社員3人がついに立ち上がり、社員と同等扱いを求めて東京地裁に提訴した。「同じ仕事をしているのに賃金は正社員の約三分の一。半年更新で雇い止めの恐怖もある。でも声を上げようと思った」。配達業務などに従事する3人の原告が、記者会見で思いを語った。なによりの武器は、昨年4月から施行された改正労働契約法20条。この条項は、無期と有期の不合理な差別を禁止している。棗(なつめ)一郎弁護士は、「労契法20条は差別是正の法的根拠になる画期的な条項。雇い止めが怖くて提訴がこれまで出来なかったが、今回はユニオンのバックアップがありここまで来た。関西での裁判も準備中だ」と述べた。(M) 写真速報・郵政産業ユニオンの声明・毎日新聞・朝日デジタル *写真=3人の原告(厚労省記者クラブ) 憲法にこだわり労働運動ひとすじ〜前田裕晤が語り尽くす「左翼労働運動の軌跡」 4月26日、東京・文京区のシビックセンターで「前田裕晤さんの傘寿と出版を祝う集い」が開かれ、70人が集まった。今年、80歳を迎えた前田裕晤さん(写真)の直近の肩書きは協同センター・労働情報の代表で前全労協副議長。1950年のレッドパージの年から労働運動・革命運動に飛び込んだ前田さんが今年4月、『前田裕晤が語る大阪中電と左翼労働運動の軌跡』(同時代社刊・2400円)を刊行したことと傘寿を祝おうという趣旨の集まりだった。この集まりでは60歳代以上にはなじみ深い方々が祝辞を述べたが、若い人とは無縁なので詳細は割愛、前田さんが出版した本の内容と人となりに絞って紹介したいと思う。(江藤正修) 続き・同時代社HP ノルマ達成のために自腹を切らされる労働者〜新書『自爆営業』発刊 『自爆営業』(ポプラ社)という本を上梓した。自爆営業とは、ノルマ達成のために日本郵便の職員が、年賀状などを金券ショップに持ち込み、安く売った分の差額に自腹を切る行為をいう。驚くのは、一部のブラック局のブラック上司の下で働く社員が…ではなく、約25万人の日本郵便の職員の多くが、年賀状販売開始の11月1日からいっせいに自爆するという事実だ。一人が1万枚のノルマを自力で売るなど絶対に無理。金券ショップで1枚43円で売ると、1万枚なら7万円の自爆。さらに、年賀状より売るのが難しい「かもめーる」や「ふるさと小包便」も自爆するので、1人が1年で10万円単位の自爆はザラ。(樫田秀樹) 続き・ポプラ社HP 台湾のメーデー〜「低賃金は国恥」派遣労働者を先頭に万余の街頭デモ 今年のメーデーは大雨の中、数十の労働団体と労働組合が「低賃金反対、派遣労働禁止」を主要な訴えにして、一万人を超える労働者にケダカラン大通にあつまり、労働部までのデモをおこなった。デモは最後に「低賃金は国恥」「派遣労働が元凶」「貧富の二極化」「経済貿易で誰をもうけさせる」という四枚の大きな垂れ幕を、労働部の庁舎に立てかけようとしたが、警察が妨害して庁舎に近づけず、押し合いになり、警察を〔当初の合意通りの〕庁舎の軒先内まで押し返して、予定時刻の4時半に行動は終了した。(「苦労網」より) 詳細 社会的弱者をテーマにした夢二と雨情〜牧子嘉丸のショート・ワールド 竹久夢二といえばすぐあの独特な美人画を誰しも思いうかべるだろうが、では野口雨情はどうだろうか。「青い眼の人形」や「赤い靴」を書いた詩人といえば、すぐわかるだろう。「しゃぼん玉」や「証城寺の狸囃子」を子どもの時歌わなかった人はいないし、なんといってもあの「船頭小唄」のもの哀しい歌詞とメロディーを聞いたことがない人はいないだろう。雨情はつねづね作者など忘れ去られて、その詩だけが残ったとき、はじめて本物になるのだと言っていたそうだから、それで本望だろう。この夢二と雨情はいくつかの点でよく似ている。どちらもお坊ちゃん育ちであることや、長じて早稲田で学んだこと、放浪癖がつよく、また女性遍歴も盛んであったことなどである。そして、なによりも子どもや女という当時の社会的弱者をその作品のテーマにしていることだ。(牧子嘉丸のショート・ワールド) 続き *写真=夢二の作品 「おもてなし」ってことは裏があるってこと?〜松元ヒロで盛り上がった郡山メーデー 5月1日、郡山メーデー集会が福島県郡山市内で開催され、労組、市民約200人が参加した。集会は、スタンダップコメディアンの松元ヒロさん(写真)のソロライブでもりあがった。「『おもてなし』なんて、思ってないし」「『おもてなし』ってことは、裏があるってこと? 「NHKは受信料でもってるなら、我々の言うことを聴け!」 「中国の軍事費を問題にするなら、アメリカなんて57兆円、中国の4倍ですよ!」「いっそのこと中国と同盟組んだら? 中国びっくるするよう〜。尖閣なんて問題にならなくなるかも」などなど、奇想天外の権力風刺のジョークを連発。会場は笑いの渦に包まれた。極めつけは、「笑いましょうよ!われわれ、非国民なんですから」(湯本雅典) 続き・動画(YouTube) この運動は絶対に負けられない!〜5.3憲法集会&パレードに3700人 憲法記念日の5月3日、東京・千代田区の日比谷公会堂で「5・3憲法集会&銀座パレード2014」が開催され、約3700人が参加した。新緑がまぶしく、初夏を思わせる好天に恵まれた連休後半の初日。会場前の日比谷公園には、入場整理券を求める人々の長蛇の列があった。主催者挨拶で高田健さん(許すな憲法改悪・市民連絡会)は、「従来にも増して憲法の平和原則の危機だ」と切り出し、「安倍首相は私的諮問機関・安保法制懇で、みずから都合のいいように憲法を破壊しようとしている。全国で改憲反対の声が上がっている。この運動は絶対に負けられない。あらゆる場で大きな共同行動をつくろう」と呼びかけた。(Y) 写真速報 *写真=国会議員を先頭にパレード出発 「100回も言わせるな!NO NUKES」〜首相官邸前金曜行動 「100回も言わせるな!NO NUKES」。金曜の夜、女性は首相官邸に手書きのプラカードを突きつけた。首相官邸前の金曜行動は2012年3月以来、5月2日で100回目を迎えた。2012年6月29日、大飯原発再稼働反対の声は議事堂前を20万の人で埋めた。参加者は少なくなったが、今でも金曜の夜になれば二千人近い人たちが国会周辺に集まる。「種火を消してはならない」。その思いを確かめ合い、ここで知り合い顔馴染じみになった人たちも多い。その中高年パワー全開の列に、初めて参加したという子連れや若い人たちがいつもいる。プラカードにも「改憲反対」「秘密保護法反対」「TPP反対」「福島も沖縄も差別するな」なども目立つようになってきた。それらは「再稼働反対」と根っこでつながっている。金曜行動は丸二年を経て、いま全国に拡がりつづけている。(shinya) 写真報告・動画(木下撮影 5分) 非正規売店員がストライキ決行!〜東京メトロ本社前に怒りの280人 非正規労働者は同情されたり救済されるのではなく、勇気をもって自分の足で立ち上がり権利を勝ち取っていける――東京メトロ売店の非正規販売員の女性たちがこんな思いを胸に、5月1日のメ―デ―にふたたびストライキを決行した。同時に、全国の非正規労働者に率先して、改正労働契約法の20条違反だとして東京地裁に雇用主の東京メトロコマース社を提訴した。この日、日比谷や代々木で労働組合がメーデーの式典を開催した後、280名の仲間が、東京・上野にある親会社の東京メトロ本社前に結集した。集会では、全国一般東京東部労組メトロコマース支部の5名の組合員が、それぞれストと裁判への決意を語った。(松元ちえ) 続き・東部労組ブログ・毎日新聞・動画(売店員の訴え 7分)・動画(全記録 1時間15分)・OurPlanetTV・田中龍作ジャーナル *写真=「非正規差別をやめろ」怒りのシュプレヒコール 労働法制の改悪を阻止しよう!〜日比谷メーデーに7000人 前夜からの雨も上がり、5月1日は五月晴れが広がった。全労協が中心の「日比谷メーデー」は、東京・日比谷野音で開かれ約7000人が集まった。水道・清掃・JR・区職などの大きな組合に加え、中小のユニオン、外国人労働者などが多数参加した。集会発言では、「労働法制の改悪・雇用破壊政策反対」が強調された。午前11時、2コースでデモが出発。「安倍政権の暴走を許すな!」の横断幕を掲げた全水道のデモ隊(写真)は、ひときわ人数も多く元気だった。しかしメーデー全体の参加者は、昨年の8千人から今年は7千人で減る傾向。ある組合幹部OBは「外注化や組合離れで、公務員関係労組の弱体化がめだつ。今後が心配だ」と語っていた。この日メトロの非正規ストが行われたが、非正規の組織化が大きな課題になっている。(M) 写真報告 安倍政権に対抗する団結の力を!〜代々木メーデーに27000人 安倍内閣が進める雇用の大破壊を許すな! 東京の代々木公園では、全労連加盟の労働組合が声をあげた。メーデー集会には2万7000人が結集し、「残業代ゼロ法案」や派遣法の改正、集団的自衛権など安倍政権が次々打ち出す労働者イジメに反対した。来賓のあいさつをした翻訳家の池田香代子さんは「法律は私たちが作って魂を入れるもの。権利を持つ者の義務として、いま声をあげなければいけない。私たちの団結の力が、これまでより以上に重要なときだと思う」と訴えた。池田さんは、この義務を体現している例として、この日都内でストと裁判に立ちあがった東京メトロコマースの非正規労働者の勇気と行動に触れ、5月15日に予定されているマクドナルド労働者の賃金引き上げを求める世界一斉行動についても紹介した。(松元ちえ) 写真速報・メーデーによせて(萩尾健太) 韓国:民主労総メーデーに1万人〜セウォル号犠牲者追慕と怒りの行進 1万人の労働者がソウルの中心部に出て、セウォル号惨事と引き続く労働者たちの死に怒った。彼らはセウォル号惨事で死んだ犠牲者と、資本と政権の弾圧の中で命を失った労働者、障害者、貧民の死を「社会的虐殺」と規定した。街に出てきた労働者と市民、障害者、貧民、学生などは、追慕と悲しみを乗り越えて怒りを集めていくと宣言した。 朴槿恵(パク・クネ)大統領にも社会的他殺の責任を問うた。 1万人のデモ隊は、集会の後に都心追慕デモ行進を行ったが、警察は障害者のデモ行進を阻止して、衝突が発生した。(チャムセサン報道) 続き 以前のトップページへのリンクを表示:
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