佐川喚問への怒り収まらず!〜3.30 官邸前で大規模デモ 3月30日金曜日の夜、官邸前は熱気に包まれた。6時30分からはじまった反原発の抗議行動では、主催者は2300人と発表したが、7時30分からの森友文書改ざん問題の抗議行動では、勤め帰りの人々が続々とつめかけ、終了間際では「1万3000人の参加」との報告があった。佐川喚問のデタラメさへの怒りは、収まるどころか広がっていた。官邸前のスピーチでは、最初に一般の女性がウソだらけの安倍政権に怒りの声を上げていた。政治家では、自由党の森ゆうこ議員が第一声で「警察の過剰警備だ」と非難した。そのあと、理財局に「パソコンをみせろ!」と押しかけたことを話したのに共感した。政治家も行動する!ことが大切。見回り弁護団の一人もスピーチして「文書を改ざんさせている安倍が真相を解明する」と言っているが、「解明する真相って何なんだ」と参加者を笑わせた。この日は、2年前に活動していた高校生グループ「ティーンズソウル」のメンバーも参加していた。(木下昌明) 報告・動画(12分)・牧子嘉丸のショートワールド
「安倍退陣」を叫ぶ日本の市民たちを韓国の市民は応援します! 森友疑惑究明・安倍退陣を求める日本の市民・労働者の動きは、韓国でも詳しく共有されています。3月21日、韓国の「希望連帯」労働組合組合員が、日本の市民・労働者に連帯する署名活動のページを開設し、3日間で160名の市民が署名を寄せています。また、連帯するプラカード活動も広がっています。また、この韓国の連帯活動を伝えるページ「森友疑惑究明!安倍退陣!日韓市民の連帯」がFBに開設されました。ロウソク革命で朴槿恵を退陣させた韓国市民と連帯し、日本でも安倍を退陣させていきましょう。呼びかけ文は「韓国の市民運動団体もこの声明を機に、日本の市民たちと一緒に行動することを約束する。両国の民主主義と、アジアの平和に向けて一緒に叫ぶことを」と結ばれている。(なかまユニオン・井手窪啓一) 詳細・「Stand For Truth」官邸前行動
女性の人権・平和の未来をひらくために〜3.28水曜行動レポート 3月28日のお昼、初夏のような暑さの中でしたが、「日本軍『慰安婦』問題の解決は、女性の人権・平和の未来をひらく!」をアピールする第8回目の「水曜行動in新宿」が行われました。いろいろなボードを掲げ、小さなチラシの配布に合わせて、マイクリレーが始まりました。国会での「森友」問題では、市民の怒りが高まるなか、安倍首相は事実を認めず、公文書改ざん問題で佐川元理財局長に証言拒否を乱発させて、自らの責任を回避、「疑惑」から逃げ回っています。そして同じように安倍首相は、日本軍「慰安婦」問題でも、事実を認めず、「慰安婦はいなかった」と歴史を改ざんさせ、2015年12月の「日韓政治合意で不可逆的に解決した」として、この問題からも逃げ回っているのです。真の解決は、「真相究明・謝罪・賠償・歴史教育」をしっかりとやりきること、そしてそれは、何よりも被害当事者が心から納得できるものでなければなりません。(喜多村憲一) 報告
熱気ムンムン 総勢30人〜レイバーネットTV「スペースたんぽぽ」スタート 二か月半の準備期間を経て、レイバーネットTVがリニューアルした。3月28日(水)はその第1回放送。「スペースたんぽぽ」は、放送開始の一時間前から熱気ムンムンだ。スタジオのコーディネイト、機材のチェック、準備に余念がない中、コーヒーの香りが立ち込めるフロアに、見学者も次々と集まってくる。総勢30名を超える人たちで、賑やかに放送はスタートした。まずは嬉しい話題から。「アリさんマークの引越社」と闘い、この二月に完全和解勝利をかちとった野村泰弘さんが、スタジオに駆けつけてくれたのだ。そもそもの始まりはレイバーネットTV。野村さんは罪状ペーパーを突きつけられ、突然懲戒解雇されたことを訴えた。その後解雇は撤回されたが、与えられた仕事は朝7時半から夕方4時半までのシュレッター係。これが約二年続いた。(堀切さとみ) 続き・アーカイブ録画(79分)
〔週刊 本の発見〕朝鮮半島の平和をつくるために〜『南北首脳会談への道』 平昌オリンピックを契機とした韓国と朝鮮(北朝鮮)の融和路線は4月の南北首脳会談、そして5月の史上初となる朝米首脳会談(韓・朝・米の三者会談になる可能性もある)の開催へ、東アジア情勢を大きく転回させた。これらの会談を通じて、朝鮮半島の非平和の根本的な原因である停戦協定も一気に平和協定に切り替えられる可能性も報じられている。南北が自分たちの努力と自己決定でこの情勢を導き出した手腕は実に見事だ。ただ同時にトランプ大統領がティラーソン国防長官を解任し、そのポストに対朝鮮強硬派のポンペオ元CIA長官を就任させるなど、情勢を楽観視することもできない。日本政府はこれまでの強硬的な対朝鮮政策によって今回のプロセスから蚊帳の外に置かれ、しまいには安倍首相が文大統領に拉致問題を議論するよう要請するに至っている。日本の市民社会は日本政府に対朝鮮外交の見直しを促していく必要がある。今回紹介する本書は2008年に韓国で出版された。(佐藤灯・金塚荒夫) 続き
17年前、「勘ぐれ」と言われて「忖度」したNHK幹部たち〜太田昌国のコラム 安倍晋三という人物の言動については、心ならずも、何度も論じてきた。「心ならずも」と敢えて言うのは、政治家としてのその識見に見るべきものがない人間は、本来なら、論じるに値しないからである。はっきり言えば、政治家を「家業」と勘違いする人間がこうも多い時代になると、ひどい資質の人間が政治家になってしまうものだと慨嘆せざるを得ないが、その典型のような人物だと思えたからである。にもかかわらず「論じてきた」のは、21世紀初頭以降の自民党内の政治力学ゆえに、よりによってこんな人物までもが指導的部署に上り詰める過程が見えてきて、しかも、民族排外主義的な感情が充満する日本社会の社会・思想状況ゆえに、この人種差別主義者が一定の「人気」を獲得して、首相にまでなってしまったからである。(太田昌国) 続き
佐川氏「証言拒否」49回!〜真相インペイに怒りの国会前 「ひどいもんだよ、メチャクチャだ」「官僚が腐りきっている」「これほど民主主義をバカにすることはない」。3月27日、佐川証人喚問は「訴追の恐れ」をタテに証言拒否の連発だった。夜の「総がかり」国会前行動に集まった人たちは怒り心頭だった。井上哲士参院議員(共産党)は、「“訴追の恐れで答弁を控える”の言葉は耳にタコができた。ある人が数えたところ49回あったという。真相解明のための証人喚問が真相隠蔽の場にされてしまった。これほど国民と国会を愚弄するものはない」。スピーチでは立憲野党の国会議員や山口二郎・鎌田慧・佐高信らも発言した。佐高氏は「加計のことも忘れてはならない。安倍と加計孝太郎の関係は森友より深い。安倍昭恵は加計学園『御影インターナショナルこども園』の名誉園長もやっている。全容を解明するには安倍昭恵を喚問することがとても重要だ」と強調した。この日のプラカードにも昭恵氏の似顔絵と喚問を求める内容が多かった。(M) 写真速報・動画(5分46秒)
「キャンドル革命がうらやましい」〜韓国ネット記者がみた日本の現実 「韓国のキャンドル革命がうらやましい。われわれは弾劾もできないのに」。旭硝子解雇労働者日本遠征闘争の時に会った日本人たちは、韓国がうらやましいと口をそろえた。日本の安倍晋三総理の私学スキャンダルの議論に最近また火がついて、日本でも安倍退陣の声が上がっているが、韓国は日本より一足早く大統領弾劾の成果をあげたからだ。執権与党の代表が総理に指名される日本の内閣制という特性のためだけではない。55年体制(1955年から続く自民党-社会党両党体制)の終了後、現執権与党以外に力のある代案勢力がない。2009年、55年体制以後、初めて民主党が執権したが、沖縄の米国基地移転についての立場撤回、東日本地震などの影響で2012年に没落した。その後、東京都知事の小池が一時突風を起こしたが、2017年の衆議院選挙で小池都知事の「希望の党」はブームを呼ぶことができなかった。社会全般の雰囲気も低迷している。日本社会の慢性病である政府の負債、高齢化、人口減少問題が深刻になっている。(パク・チュンヨプ) 全文 *写真=韓国記者が取材したカフェ・ラバンデリア
逃がすな安倍夫妻!〜路上を埋めた「内閣総辞職を求める新宿大街宣」 3月25日、新宿の伊勢丹前の通りで「内閣総辞職を求める緊急新宿大街宣」と銘打った抗議集会が行われた。開始時間の午後3時には、紀伊國屋書店近くまで人波で埋まった。集会を立ち上げたのは学生中心の「未来のための公共」グループと22日に結成したばかりの「Stand For Truth」(真実のために立ち上がる)グループの共同主催による。「Stand」の方は、旧シールズのメンバーが安倍の腐敗政治にがまんがならず再び立ち上がったもの。集会は、野党の国会議員がスピーチしたあと、社民党の佐藤梓八王子市議が、米国の銃規制の高校生デモや韓国の大統領を倒した100万人デモを上げて「次は日本の番だ」と威勢よく訴えたのが印象に残った。集会の最後に、道いっぱいの参加者はプラカードを上げて「安倍はやめろ」とコールした。その壮観なこと、現場にいて熱いものがこみ上げてきた。(木下昌明) 報告・動画(10分半)・ムキンポさんの写真
空気が入ったレイバーネット総会〜「韓国民主主義」の息吹伝えた白石孝講演 例年にもまして参加者も多く、多彩な顔ぶれ。3月24日「スペースたんぽぽ」で開かれたレイバーネット総会は、ディスカッションが活発で「空気が入った」「元気が出る」総会となった。レイバーネットはことしで18年目を迎え、財政難や高齢化問題など厳しい状況にあったが、それを吹き飛ばすような会になった。第一部では、会のあり方について報告・ディスカッションがあった。去年から記事を書き始めた新人記者からは「事実報道とメッセージ性をどう出したらいいのか悩んでいる。記事を書くポイントを知りたい」と問題を投げかけた。それに対して先輩の書き手から、「一番いいたいことを押し出すこと」「なるべく短く、だらだら書かないこと」「事実報道だけでなく、天候とか音とかその場の空気感をつかんで伝えること」「5W1Hは基本だが大事なのは取材者の心」等々、貴重なアドバイスがあった。(レイバーネット事務局) 続き *写真=二部で特別講演をした白石孝さん
今こそ新たな世直しを!〜「三里塚管制塔占拠闘争40年」集会開かれる 3月25日、成田空港開港に反対して管制塔を占拠した闘争の40周年を記念する集会が 都内で開かれた。主催は三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)と元管 制塔被告団。神田駿河台の連合会館大会議室に250人が集まり、再会を喜び合った。1978年3月26日。開港を直前に控えた成田空港に突入した支援の学生・労働者らは、その一部が管制塔に駆け上がって通信機器を破壊し、当時の福田赳夫自民党政権が威 信をかけた3月開港を事実上阻止した。あれから40年。およそ10年ごとの節目に大き な集会が企画されてきた。集会第一部として、ドキュメンタリー映画『三里塚のイカロス』(代島治彦監督・ 2017年)の上映があった。当時反対派農民とともに闘った若者たちの人生を描いた作品だ。(Y) 続き
リニューアル公開放送「レイバーネットTV@たんぽぽ」が始まります! 今年前期(3月一7月)のレイバーネットTVは、東京・水道橋にある反原発運動の拠点「スペースたんぽぽ」からお送りします。広いフロアを有効に使い「リニューアル公開放送」となります。美味しい手作りコーヒーあり。ぜひみなさん遊びに来てください。そして一緒にわれわれのメディアを育て、広げていきましょう。その1回目(3/28)の特集は「オリンピックおことわりTV 平昌編」です。大会中、現地を訪れたオコトワリメンバーが総出演します。そして来たるべき東京五輪の大問題に迫ります。サブ企画は「アリさんマークの引越社・争議解決報告」。ブラック企業「アリさんマーク」のイジメに屈せず3年間たたかい抜いた「元シュレッダー係」野村泰弘さんが、スタジオで喜びの解決報告をします。聞き手は土屋トカチさん。歌も川柳もあります。ギャラリー開場は19時、放送開始は19時30分です。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣・放送チャンネル(28日19.30一20.45) *写真=「森林を破壊するな」平昌会場前で声を上げる
「森友追及」真実のために立ち上がる!〜議員会館前・官邸前に怒りの人々 3月23日金曜日夜の国会周辺は、「安倍はやめろ」「嘘をつくな」「昭恵を喚問」など、人々の怒りのコールで騒然となった。たくさんの機動隊と鉄柵のバリケードが張り巡らされた異常な警備の中、人々は地下鉄から湧き出るように集まり、歩道は長い長い列で埋めつくされた。議員会館前では「総がかり」が主催する行動、そして官邸前は、22日に出来たばかりのグループ「Stand For Truth」(真実のために立ち上がる)が呼びかけたデモだった。官邸前のデモは、政府に対して「1. 森友学園への国有地売却をめぐる公文書を全て開示すること 2. 公文書の改ざんが誰の指示で行われたのかを明らかにすること 3. 真相を解明するために安倍昭恵氏と佐川前国税庁長官の証人喚問を行うこと、以上が満たされない場合、内閣の最高責任者である安倍首相と麻生財務大臣の辞任を求める」として、毎週金曜日のキャンドル行動を決めた。(M) 写真速報・動画(6分)・ムキンポさんの写真・動画(北穂さゆり)・渡部通信
傍聴者からは抗議の声〜「東京都迷惑防止条例改正案」が委員会採決 3月22日、「東京都迷惑防止条例改正案」がたった1時間の審議で都議会警察・消防委員会で採決された。審議を聞いていた傍聴者から批判の声がでた時、都民ファーストの増子ひろき議員が「出ていけ!追い出せ!」と言い、にらみつけたとのことだった。また審議閉会後、抗議する傍聴者に対して、自民党の高橋なおき議員が「この傍聴人がどういうことだ!」と怒鳴ったという。また驚いたのは、民進党で立憲民主会派の中村ひろし議員が賛成にまわったことだ。最後まで反対したのが共産党の大山とも子議員だけだった。大山さんは「皆さん1人1人の行動が都議会を動かしている状況です」と報告。また「各会派にたくさんのファックスやメールがが届かなかったら19日は、審議なしに採決されていた」とのことだった。大山さんは「立法事実が示されてないのは警視庁の弱点。こんな条例案をだしてくること自体、都議会も都民も愚弄することではないでしょうか」と都政を批判した。(見雪恵美) 報告・動画(12分) *写真=抗議する「自由を愛する!市民連合」
18年目の飛躍をめざして〜レイバーネット2018総会に集まろう! 2001年に発足したレイバーネット日本は、今年で18年目に入った。3月24日には「スペースたんぽぽ」(東京・水道橋)で総会が開催される。いま、安倍内閣がフラフラになっており極右政権を終わらせる絶好のチャンスを迎えているが、運動側の力はまだまだ弱い。レイバーネットも小さいとはいえ「はたらくものの情報ネットワーク」としていま頑張りときである。昨年末、レイバーネットも財政危機を迎え緊急カンパを呼びかけたが、多くの協力を得てほぼ達成できる見通しとなった。カナダ在住の会員からは、「外から見える日本は余りに酷いことが多く、レイバーネットがますます必要な時だと思っています」とのメッセージが寄せられた。総会二部では、白石孝さんの講演「韓国民主主義から学ぶこと」もある。日本の政治を変えるために、いま何が必要で何ができるのか。韓国民主主義の息吹に触れながら一緒に考えてみたい。(レイバーネット事務局) 詳細・二部案内・「18年の歩み」(松原明) *マンガ=壱花花
〔週刊 本の発見〕ヒトラーと闘った喜劇王〜『チャップリン自伝』 チャップリン映画を見たことはなくても、山高帽にチョビ髭、ドタ靴姿のチャーリーを知らない人はいないだろう。そのチャップリンの自伝(二巻)が新潮文庫から新訳で出版された。笑いを武器に時代と抗い続けた人生は、今を生きるわたしたちにたくさんの勇気を与えてくれる。チャップリンは、1889年ロンドンに生まれた。両親ともミュージックホールの芸人だったが、早くに別居。兄と一緒に母親に育てられた。極貧の生活で、友達の家で夕食に呼ばれるのを期待する日常。空腹を抱えて夜の街をさまようこともあった。母親は精神病を幾度か発症し、その間は貧民院や孤児学校に収容された。幼い頃から、新聞売り、印刷工、おもちゃ職人など様々な職業を体験した。切ない子ども時代だが、唯一の救いは、母親のやさしさと思いやりだった。貧しさの中でも、困った友達に服を与え、自宅に泊める母の姿をチャップリンは忘れなかった。(佐々木有美) 続き *写真=映画『独裁者』より
東京朝鮮高校生「無償化」裁判、控訴審始まる~控訴人代理人が意見陳述 3月20日、東京高等裁判所101号法廷において、東京朝鮮高校生「無償化」裁判控訴審の第1回目が行われた。当日は雨にもかかわらず、控訴審に合わせて朝鮮学校に通う高校生や原告団支援者が多数傍聴券を求めて集まり、東京高裁に入りきらないほどだった。裁判終了後、場所を衆議院議員会館大会議室に移して、ミニ学習会・報告会を開催した。ミニ学習会では、民族教育を守ってきた朝鮮学校の歴史を過去の映像や当事者の証言を収録したフィルムを視聴し、あらためてその思いを参加者で共有した。報告会では、弁護団から当日行われた控訴審において、証拠提出等をめぐって国(文科省)側の説明が二転三転していたこと及び裁判所側も十分その認識を持って審理に臨んでいることが報告され、次回の控訴審ではまともな審理がなされるとの期待感を示した。(金子通) 報告 *写真=裁判所前でアピール
郵政ユニオンが春闘ストライキ〜「正社員化と均等待遇」を求めて 3月20日、郵政労働者ユニオンは期間雇用社員(非正規)の「正社員化と均等待遇」を求めて全国一斉ストライキを決行した。ストに入ったのは全国11拠点・19職場で、68人の組合員がストライキに立ち上がった。昼に行われた日本郵政本社前の抗議集会には約150人が集まった(写真)。郵政ユニオンは、2月19日に春闘要求を提出し交渉を積み重ねてきたが、ベアはゼロ回答だった。また東西で出された労働契約法20条裁判判決を受けて、期間雇用社員の「正社員化と均等待遇」を迫ったが、中身のある回答はなく、むしろ期間雇用社員の中に差別を持ち込みものだった。郵政ユニオンはこうした会社の姿勢に抗議し、この日のストライキになった。組合は「3年連続のベアゼロを許さず、均等待遇を推し進めるたたかいを強めていこう」と訴えている。(U) 写真速報・郵政ユニオンHP
うろつくだけで捕まるの?〜「東京都迷惑防止条例改正案」がヤバイ 3月19日、東京都議会で「迷惑防止条例改正案」について審議が行われた。しかし審議はたったの1時間で「データがない」「統計がない」と、まともな審議ではなかった。次回審議は3月22日で、月末の29日には採決される恐れがある。これに対し「自由を愛する!市民連合」は19日、約70人が都議会前で抗議の声を上げた。「小池百合子は都知事をやめろ!」「迷惑防止条例改悪は絶対に廃案!」などの声が大きく響きわたった。弁護士の宇都宮けんじさん(写真)は、今回の条例について「ストーカー行為の対象はこれまでは“恋愛感情”を充たす行為に限定されていたが、改正案では“ねたみうらみ悪意の感情”として対象を広げている。住居付近をみだりにうろつくことなども上げられ、告訴がなくても警察の判断だけで逮捕できる」と条例の危険性を訴えた。そして「規制対象は市民活動や労働組合の社前行動、マスコミの取材に及ぶ恐れがある」と安倍政権と連動する小池都政を厳しく批判した。(見雪恵美) 報告・動画(10分)・弁護士ドットコム・日刊ゲンダイ・テレ朝ニュース
関西生コンに権力弾圧〜警察の家宅捜索にネオナチが「同行」 全日建連帯労組関西地区生コン支部にたてつづけに権力弾圧が加えられた。3月13日、次いで18日に、大阪府警がユニオン会館(大阪市西区)に家宅捜索を強行したのだ。13日は近畿地区トラック支部のエム・ケイ運輸闘争において、組合員に対する配車差別を行っていた管理職に組合役員が抗議したことを「傷害及び威力業務妨害被疑事件」だとするもの。18日は昨年12月に近畿地方一円で実施したストライキ闘争を「威力業務妨害であり組織犯罪だ」と誹謗中傷する業者団体の告訴によるもので、「強要未遂及び威力業務妨害被疑事件」としたもの。いずれも正当な組合活動を刑事事件にでっち上げたもので許しがたい。異様なのは、どちらの家宅捜索においても、業者団体の傭兵のようにして組合攻撃をつづけるネオナチ集団が、警察とほぼ同時刻に現場に立ち現れたことだ。組合は18日の強制捜査に抗議する声明を出した。(全日建連帯労組) 声明全文・関連動画「生コン業界でなにがおきているのか」 *写真=「春闘勝利」「組合つぶし反対」の3.11トラックデモ
「今度は国会前に20万人集まろう!」~新宿街宣で元シールズの奥田さん 3月18日、新宿駅西口で、<あたりまえの政治をとりもどす3.18市民と野党の街頭宣伝>が開かれ、4000人余りの人々が結集しました。安倍政権に対する怒りあふれる中で、12人の方々が次々に安倍政権を糾弾する演説をしました。元シールズの奥田さんは、こう訴えました。「(第一声、大声で)くさってる!! この一年間は何をやっていたのだ。賛成・反対のレベルじゃない。右・左のレベルじゃない。まずハッキリさせよう。凡ての文書を出させよう。役人レベルで終わらしてはならない。金曜夜、官邸前で抗議をしている。帰宅する官僚がガッツポーズをして通る。官僚ガンバレ! 真実が知りたい。安倍昭恵に国会で話してもらおう。2015年安保法制のときには国会に10万人が集まった。もう一回、今度は20万人集まろう」と。(渡部通信) 報告・奥田愛基スピーチ・中野晃一スピーチ・アリの一言 *写真=ムキンポさん
「同じ苦しみ二度と」〜NHK記者過労死遺族・佐戸恵美子さんが訴え 当時31歳のNHK記者佐戸未和さんは選挙報道の長時間労働の末、2013年心不全で突然亡くなった。この過労死が公になったのは昨年2017年秋だ。3月17日新宿アルタ前の街宣で、母親の佐戸恵美子さん(写真)は娘の写真を手に悲痛な訴えをした。「娘は一生懸命働いたあげく未来を失った。半身不随でもいい植物人間でもいい、ただ生きていてほしかった。同じ苦しみを二度とだれにも味あわせたくない。未和の分をあなたが代わりに生きてやってください!」。12分に及ぶ怒りの街頭演説に周りは静まりかえり、涙をぬぐう姿が見られた。この日のエキタス主催の街宣には、国会議員・労組・弁護士・文化人など多数が登壇して「定額働かせ放題」の高度プロフェッショナル制度に反対する声を上げた。「高プロ制度は、長時間労働を合法化し過労死を推進するもの。絶対に許すな」、怒りのアピールが続いた。(M) 写真速報・動画(9分17秒)
「安倍は辞めろ」のコール鳴り響く〜3.16官邸前を埋めつくす人々 3月16日金曜日、小雨がぱらつき時に激しく降るなか、議員会館前では「総がかり」が呼びかけた「森友学園疑惑徹底追及!連続行動」が行われ、いっぽう官邸前では二つの集会が行われた。その一つは反原発デモ。もう一つは文書改ざんへの抗議。午後6時30分から7時すぎにかけては「原発反対」の声が鳴り響いた。が、7時30分をすぎると「安倍は辞めろ」「総辞職」のコールが、官邸周辺にこだました。8時をすぎると続々と若者たちがつめかけていた。国会正門前の「希望のエリア」に行くと浪江町「希望の牧場」の吉沢正巳さんがいたので、インタビューした。吉沢さんは安倍首相と同じ年だそうだ。「牛はいま291頭でこれからも生かしつづける。生かす姿が、国に対するいのちをどう扱うんだという抵抗の姿なんだ」と。そして「安倍政治を片づけなければダメ」と語っていた。(木下昌明) 続き・動画(3分半)・田中龍作ジャーナル・ムキンポ写真館
一人親方の被害者も救済〜首都圏建設アスベスト訴訟で高裁判決 3月14日、東京高裁は首都圏建設アスベスト訴訟において、国の責任を認め、原告354名のうち327名に総額22億8147万6351円の支払いを命じる判決をだしました。個人事業主の建設作業員たちは、アスベストの被害にあっても、 労働者ではないとして、補償を受けられないでいました。いわゆる一人親方被害者救済は10年来の悲願でしたが、法廷で判決を聞いた原告の一人は「にわかには信じられなかった」と記者会見で話すほど、長きに渡る闘いでした。さらに違法とされる年限が伸びるなど、救済される被害者の数は増えるもよう。しかし、アスベストを使った建築資材を作っていたメーカーの責任は問われないまま。小野寺弁護団長によると、今後はこの日の成果を武器として、交渉でメーカーの責任を追及している姿勢のようです。(北穂さゆり) 報告・動画(6分)
「除染作業とわかっていれば日本に来なかった」〜ベトナム人技能実習生が訴え 3月14日、衆院議員会館でベトナム人技能実習生「除染作業」問題の院内集会・記者会見があった。海外メディアを含め多くのマスコミが集まっただけでなく、国会議員が12人参加した。Aさん(ベトナム人、24歳/写真後ろ姿)は「建設・土木の技能を身につける」ために「実習生」として2015年に来日した。しかし実際にやらされた仕事は、郡山市の「除染作業」だった。被ばくの危険を感じたAさんは、2017年11月に会社の寮を脱出して全統一労働組合に相談。そして問題が発覚することになった。Aさんは来日にあたって「送り出し機関」に1万3000ドルを支払ったという。こうした前借金によって「奴隷労働」を強いられることになった。Aさんはこう言う。「もしこういう危険な仕事とわかっていれば日本には絶対に来なかった」と。会見した鳥井一平さんは「実習生制度のもとでこうした事例が頻発している。もう偽装・ごまかしは止めて、ちゃんとした外国人受け入れの制度設計を行うときだ」と訴えた。(M) 報告・動画(6分)・mimikuroの日記・TBSニュース
〔週刊 本の発見〕科学技術の歴史を問う〜山本義隆『近代日本一五〇年』 明治以来の近代日本の150年をとらえた本書は、たいへんな労作であるだけではない。明治以後の科学技術の発展を歴史的に追いながら、それによって日本資本主義の発達の特徴を明らかにしている。しかも概論的にではない。定説にとらわれない鋭い問題提起と自由で批判的な思考に溢れている。科学技術の分野に疎い評者だが、引き込まれるようにして読んだ。本書の冒頭で、幕末から明治にかけ、日本はいかにして欧米の科学技術に出会ったかが語られる。1860年(万延元年)蒸気船ポーハタン号で幕府使節団が渡米する。目的は日米修好通商条約の批准書交換だったが、同時に米国国力の視察でもあった。この視察の詳細な記録がのこされている。『航米日録』(玉虫佐太夫)がそれである。身分制社会の視野から近代社会のそれへと玉虫が変化していく様子は興味深い。(志真秀弘) 続き
沖縄現地レポート:山城博治さんらに不当判決「何ら中身を問うていない!」 3月14日、那覇地方裁判所は、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんら3人に、一部無罪を認めたものの威力業務妨害、公務執行妨害で不当な有罪判決を下した(柴田寿宏裁判長)。しかしこの判決は、この間の名護市辺野古への連日200台を超える基地建設資材の搬入の強行、座り込む市民に対する沖縄県警の暴力行為などの状況については何らふれることのない、「中身にまったく触れない判決」であった。辺野古問題については、過去の選挙、国内での反対意見、国際的な関心などが少なくとも新基地建設是認という状況ではないことを証明してきている。那覇地裁は今回の判決で、辺野古新基地建設の是非については一切触れずに、「形式的な判断のみを行った」(弁護団)。この判決が今後の基地建設強行、憲法改悪へとつきすすむ安倍政権の悪政に与える影響は大きい。(湯本雅典) 報告・動画(3分44秒)・「満腔の怒り」で糾弾
メルスモン製薬は不当解雇の撤回を!〜東京地裁前で島津さん激励集会 3月14日(水)午後1時30分から「メルスモン製薬労働審判・東京地方裁判所前激励集会」が行われまた。東京東部労組の島津葉子さんは、昨年9月、14年勤続・19回契約を更新してきた医薬品製造・販売会社メルスモン製薬(豊島区池袋)から、「パートに研修をさせるつもりはない」、「もっと若いヒトを採りたい」などという露骨な差別的理由で雇い止め・解雇されました。今年4月から施行される労働契約法18条「5年無期転換ルール」にも真っ向から挑戦する不当な仕打ちです。島津さんは、解雇撤回・職場復帰を求め、会社とこれまで5回にわたり団体交渉を重ねるも双方の主張は平行線をたどり、まったく接点が見出せないため、このたび東京地方裁判所に労働審判を申し立てました。その第1回審理が3月14日(水)午後2時30分から開かれます。島津さんと代理人の河村健夫弁護士を力づけて法廷に送り出すため、裁判所前で激励集会を開催しました。その動画を公開します。(東部労組・長崎広) 記事・動画(27分) *写真=島津葉子さん(中央)
「警備法廷で裁判を受ける気はない」〜大髙正二さん抗議の“自主退廷” 笑っている場合ではないのだが、法廷傍聴席を埋めた傍聴者の間から、思わず笑い声が上がる「笑劇的」な初公判だった。長編ドキュメンタリー映画「裁判所前の男」の主人公・大髙正二さん(77歳)が昨年12月7日、東京地裁内で「裁判所の退去命令に従わなかった」として、警視庁に建造物不退去罪で不当逮捕された「事件」。その第1回公判が3月13日午前11時から東京地裁429号法廷で開かれた。傍聴者を犯罪者扱いする悪名高い「警備=弾圧法廷」だ。冒頭、長谷川直彦弁護人が「裁判は起訴状一本主義で行われるべきなのに、いきなり警備法廷とはどういうことですか。裁判所は予断をもっているのではないですか。なぜこのような警備法廷でやるのですか」と裁判所の姿勢を追及した。こんな質問を予想していなかったらしく、園原裁判長はしばらく考えた後、「法廷警察権です」と答えた。長谷川弁護人が「大髙さんについて何か情報が上がっているのですか」と訊ねると、裁判長は「起訴状以外に全く情報がないとは言えません」と、半ば「予断」を認めた。(山口正紀)続き・傍聴記(増田都子)・感想(Aさん) *写真=裁判所前には沢山の警備職員
沖縄現地レポート:県の訴えた「工事差し止め」に那覇地裁は判断放棄 3月13日、那覇地方裁判所は辺野古新基地建設をめぐり無許可の岩礁破砕(はさい)は、違法だとして沖縄県が訴えた裁判で、「法律上の争訴に当たらず」不適法と判断した(森鍵一裁判長)。つまり、県の訴えは裁判にふさわしくないというのだ。これは、国のこの間の主張に追随したものである。この判決に対し弁護団の宮國英男弁護士は、「何も決めなかった裁判だ」と一蹴した。また、謝花善一郎副知事は、「基地建設を是としたのではない。これまでと県の方針は変わらない」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(3分4秒)
韓国民主主義から何を学ぶか?〜待望の書『ソウルの市民民主主義』発刊 白石孝@官製ワーキングプア研究会理事長です。3月23日完成で、『ソウルの市民民主主義~日本の政治を変えるために』 という本を出版します。その最初のお披露目が、3月24日(土)13:30から開催予定の「レイバーネ ット総会」(水道橋スペースたんぽぽ)第2部です。講演と販売がありますので、ぜひお越しください。内容は、私が責任編集で、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、 中京大・大内裕和教授、和光大・竹信三恵子教授、地方自治総合研究所 上林陽治研究員にも書いていただきました。韓国や朝鮮の専門家でも研究者でもない、一介の社会活動家の私が、何故ソウル市政や韓国文在寅政権を紹介する本を書いたのか。2011年10月に発足した朴元淳ソウル市政は、市民主体の「市民民主 主義」を基調とし、政策的には社会民主主義、福祉国家路線を明確に していることを政策事例を通して紹介したかったことが一つ目です。(白石孝) 続き・3.24レイバーネット総会
「公文書改ざん」主犯の安倍と麻生は許さない!〜3.12 官邸前緊急大抗議 公文書改ざんが明らかになった3月12日夜。官邸前には怒りの市民が続々と集まり、歩道はぎっしり埋まり長い列がつくられた。呼びかけは旧シールズのメンバーら。プラカードには「安倍はやめろ」「アベ内閣は終わり」「トカゲの頭 主犯安倍」など安倍への怒り一色だった。なかに「メディアよ がんばれ」のプラカードもあった。この間頑張ってきたメディアへのエールに違いない。ある参加者は続々と増える人に驚き、「完全にみんな頭にきているね。安倍の命脈はほとんどない」と断言した。香山リカさんはスピーチで「安倍になってから世の中が右翼的になりヘイトスピーチが街に溢れかえった。戦争法など悪法を無理やり通した。そして今回のモリカケ。5年続いた安倍政権にこれ以上我慢できない。私たちの手で安倍政権にやめてもらおう」と訴えた。ひときわ目立ったコールは「佐川じゃなくて安倍・麻生がやめろ!」だった。いよいよ主犯の安倍と麻生をひきづり下ろす闘いが始まった。(M) 写真速報・動画(5分43秒)・動画(朝日新聞)・動画(奥田愛基スピーチ)
森友学園疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!国会前連続行動へ 緊急行動のお知らせです! 森友学園疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!国会前連続行動への総結集を呼びかけます。森友学園問題に関して、財務省から提出された文書が改ざんされた疑いが報道によって明らかになりました。市民と野党の真相究明要求に対し、政府・与党は真筆に向き合わず、なんとかやりすごそうとしてきました。しかし、事態は大きく動いています。関西財務局職員の自死とみられる痛ましい事件もあり、佐川国税庁長官が辞任しました。財務省としても、文書改ざんの事実を認める動きがあることが報道されています(3月11日現在)。個人に責任を押しつけ、真相を隠ぺいし、幕引きを図ることは、けっして許してはなりません。私たちは麻生財務大臣、そして安倍内閣全体の責任を追及していきます。私たち「総がかり行動実行委員会」は緊急に、国会周辺での連続行動にとりくむことにしました。すべての皆さん、私たちとともに行動し、ともに怒りの声をあげることを呼びかけます。(総がかり行動実行委員会) 詳細
ソウルで「日本軍『慰安婦』問題解決のためのアジア連帯会議」開かれる 日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議が、3月7日~9日韓国ソウル市で開催され、参加してきた。8日、被害者証言と各参加国の報告及び計画発表があった。インドネシアのヌライニさん(88歳)は、13歳の時に日本兵に連れて行かれ、昼間は日本軍のトーチカ建設のための仕事を手伝わされ、夜は日本兵の性の相手をさせられたと話した。そして「日本兵は私を動物のように扱い、女としての私の尊厳を破壊した。日本政府は、当時の日本兵の残虐な行為の被害者である私に対して、賠償すべきであり、また当時私と同じような体験をした被害者たちに謝罪するべきです」と訴えた。中国の陳連村さんは「14歳の時、いい仕事を紹介すると言われ、日本軍兵士に連行され、性の相手を強要された。姉妹たちも同じように強姦された。日本政府は、私たちのような被害者に謝罪・賠償し、こども達が平和に暮らせるようにしてほしい。名誉を回復してほしい」と訴えた。(尾澤邦子) 続き
「醜悪・残酷・鈍感な政治を止めよう」〜3.11から7年、国会前で反原発大集会 この日は、今年で7年めを迎える3.11の国会前大集会。右翼の街宣車が大音響を上げて国会前の公園をぐるぐる。かれらが妨害すればするほど会場は緊迫して盛りあがる。ところが午後6時をすぎると、ぴたりと鳴りやんで、かれらは消えていった。かれらも時間制で契約しているのか。右翼も非正規の労働者なのかもしれない。なかには無給の人もいるのかも。こんな騒動のなかで、ミサオ・レッドウルフの主催者あいさつのあと、落合恵子がスピーチした。彼女は「これ以上醜悪な、これ以上残酷な、これ以上鈍感な政治をつづけさせてはならない」としめくくった。つづけて野党6党の政治家がそれぞれスピーチしたが、多くは森友文書と原発問題をからめて、出所は同じだ、と訴えていた。たとえば福島瑞穗参院議員は、「森友学園問題の本質は安倍夫妻であることが本件の『特殊性』だ」とズバリ。 報告・動画(12分) *写真撮影=shinya
沖縄現地レポート : 1日350台のダンプカーが辺野古に資材搬入を強行 沖縄県名護市辺野古では、1回100台以上のダンプカーが新基地建設のための資材の搬入を強行している。搬入の回数は、1日3回にも及び、350台に達した時もあった。3月10日、この日は2回にわたってそれぞれ100台以上のダンプカーが、キャンプシュワブに入った。毎回基地建設に反対する市民が座り込むたたかいが続いている、沖縄県警により暴力的に排除される。このような異常な事態が、連日続いている。しかしこの事実は、本土にはまったく報道されていない。(湯本雅典) 報告1・動画(6分)・報告2(緑ヶ丘保育園の声)
沖縄デマの「ニュース女子」打ち切りへ~MXテレビ前で辛淑玉さんアピール 東京MXテレビが「ニュース女子」を3月いっぱいで放送を打ち切ることにした。しかし、訂正と謝罪はまだされていない。また、地方局の31局が「ニュース女子」を放送しており、DHCも放送をつづける方針だ。3月6日には衆院議員会館で記者会見が開かれ、3月8日には34回目の「抗議行動ファイナル」がMXテレビ前で行われた。のりこえねっと共同代表の辛淑玉さん(写真)は参加者に何度もお礼をして、こう語った。「多くのMXの中の報道陣たちも、もっとすばらしい報道をしようと思ってくれている労働組合の人たちもたくさんいます」「みんなの声が届いているとわたしは思っています」「風邪をひいた人もいて、しんどくても来てくれた人がいて、少ない時にもがんばって足を運んでくれた人がいて、今日この結果がでたと思います」と。また沖縄のYASUさんやジャーナリストの安田浩一さんがアピールした。(見雪恵美) 報告・動画(記者会見)・動画(MX前)
「不法解雇を解決しろ」〜旭硝子解雇労働者が日本遠征闘争 「韓国旭硝子と旭硝子グループは別法人です。 別の法人について言うことはありません」。3月7日午前11時、日本の東京都千代田区にある旭硝子総務部グループマネジャー、 小園悦郎は日本本社を訪問した慶尚北道亀尾旭硝子解雇労働者のナム・ギウン氏にこう話した。ナム氏は解雇労働者のソン・ドンジュ、チャン・ミョンジュ氏と共に 2月21日から旭硝子千葉工場、旭硝子関西事業所に続き、東京都千代田区の旭硝子本社を訪問したが、関係者たちは同じように韓国旭硝子とは関係がないという言葉を繰り返すだけだった。金属労組旭非正規職支会主席副支会長のナム氏は、高野氏に対し、日本の旭硝子が2017年に作成した CSR(企業の社会的責任)活動報告文書を見せて「日本本社と韓国企業は関係がないというのは嘘です。AGCグループ所属企業で、韓国で交渉仲裁団を構成した時、 AFK(韓国旭硝子)は本社の確認と承認を受けなければならないと言いました」と話したが、答はなかった。(韓国「ニュースミン」報道) 詳細・遠征闘争記(3.17)
漂着民の視点から「世界」を観る〜太田昌国のコラム「サザンクロス」 近着の「人民新聞」3月5日号で重要な記事を読んだ。元外航船長で海員組合全国委員も務めたことのある柿山朗さんが「朝鮮木造船漂着と船員の命の尊厳」という文章を寄稿している。昨年11月から12月にかけて、「日本海」側の砂浜などへの遭難船と遺体の漂着事件が頻繁に報道された。海上保安庁によれば、2017年度のこの種の漂着船は104隻に上った。状況からみて、朝鮮国の港から出た船に違いない、と私も思う。私もかつて新潟から佐渡へ渡る船の中で経験したが、陸地に囲まれたこの海の地形は独特で、波高が高く、船も揺れる。柿山氏によれば、冬場には大型船でも、荒波で航行が難渋するという。この海へ、簡素な構造の古い木造船が操業に出たのである。食べ物に事欠く漁船員の命懸けの操業だったであろうことは疑いの余地もないだろう。これを指して「武装難民の可能性がある」と言ったのは、麻生副総理である。(太田昌国) 続き
原発再稼働阻止へ「ボーッとするな」~広瀬隆さん白熱授業 できれば聞きたくない。かなうなら現実から目をそらしていたい。しかし、それを許さないのが広瀬隆さん(75/写真)の“白熱授業”である。膨大なデータ分析を基に脱原発運動を早くから進め、今も精力的な講演と執筆を続けるノンフィクション作家。2月25日、「日本列島の全原発が危ない!ストップ玄海原発再稼働!九州連続講演」の北九州会場には130人が集まり、ひと言も聞き漏らすまいと熱い眼差しが向けられた。北九州から脱原発社会を考える会主催。質疑応答を入れて3時間。休憩もないのに誰一人、中座もせず、映し出されたパワーポイントによるスライドと広瀬さんのたたみかける解説に聴き入る。冒頭、「皆さんの生活はそんなに長くないと確信している」との脅し文句も効いているのか、中身と口調に圧倒されるばかりである。(林田英明) 続き
「アベとアソウは今すぐやめろ!」〜国会前で内閣総辞職を求める大抗議 個人がツイッターで呼びかけた「内閣総辞職を求める国会前抗議行動」は、またたく間に広がった。3月7日夜、手足が凍えるような寒さにも拘わらず、国会正門前には「公文書偽造」に怒るたくさんの人びとが集まった。2015年夏のシールズを彷彿させる状況で、「アベはやめろ、アソウはやめろ」の大合唱がこだました。スピーチでは、「文書改ざんの関係者は、ロッキード事件の田中角栄や韓国のパククネのように逮捕されなければおかしい」「国家を私物化し、罪の上に罪を重ねた腐った政権は倒すしかない」など安倍政権の「犯罪」を糾弾する激しい言葉がつづいた。共産党の宮本たけし議員は「野党と市民の共闘」で政府を追いこんでいることを報告した。集会では、兵庫や静岡など各地から寄せられたメッセージが紹介されたが、積もり積もった安倍政権への怒りが全国的に沸点に達していることがわかる。中野晃一さんは「安倍政権はこれで終わる。北朝鮮問題の対応でも世界の笑いものになっている。野党を後押しして安倍政権にトドメを刺そう!」と檄を飛ばした。(M) 写真速報・動画(5分)・中野晃一スピーチ
〔週刊 本の発見〕女の悔しさと祈りが生んだ思想〜『日本のフェミニズム』 「日本のフェミニズム」と冠された表紙の写真が心を射抜く。私の世代よりずっと遡った時代であろうデザインの赤いヒールの靴。履きこまれているが手入れが良さそうだ。誠実な暮らしぶりと人柄がしのばれる。写真は石内都によるもの。身体の傷や遺品等を被写体に選び、「記憶を写しとる」写真家だ。私はまず、その写真でこの本の強いメッセージを感じる。ページをめくると最初に「フェミニズムとは、女の悔しさと祈りが生んだ思想です。」の文章が目に飛びこんでくる。そうだ、フェミニズムとは高尚な観念や理論ではなく、哀しさと苦しみに満ちた女たちの営みの賜物なのだ。フェミニズムという横文字ゆえに外来思想と思われがちだが、日本にも草の根レベルでフェミニズムは発生していたのだ。本書はその歴史的経緯を記している。毎日のように政治の世界、職場での「権力者」によるセクシュアルハラスメントや、レイプ事件が報道され、さらにそれらの被害者がさらに叩かれる状況がはびこる昨今、責任編集者の北原みのりはかなりの危機意識を持ち緊急出版した。(渡辺照子) 続き
無期転換逃れの雇い止め、上司のパワハラで自殺〜シリーズ「労働相談」報告 ●私立高校。5年勤続を迎えた非常勤講師に雇い止め通告。学校側から来期の雇い止めを通告されました。今年末で勤続丸5年になり、それ以後は無期契約に該当するはずでした。社内の労働組合に相談したら、非常勤講師も参加できるそうで労働組合に入ることを提案されました。このようなケースの場合、労働組合に入ることが有効なのでしょうか。●常務のパワハラで自殺した先輩。100名の社員の会社で勤続25年の正社員。常務取締役の暴言やパワハラで社員は苦しめられています。そのために先輩社員の一人は自殺してしまいました。自殺した彼とは常務のパワハラで事前に相談をする関係でした。とても悲しいし、悔しいです。●契約社員。長年働いてもいつまでもたっても給料上がりません。1年毎の契約社員で時給制。フルタイム週5日働き、長年正社員と同じ仕事をこなしてきました。頑張って外国語検定の資格も取り、その資格で会社にも相当貢献してきましたが、一向に給料に反映されません。(NPO法人 労働組合作ろう!入ろう!労働相談センター) 全文
〔アリの一言〕辛淑玉さんの「亡命」の危機は絶対に傍観できない 東京MXテレビが「ニュース女子」で沖縄の基地反対運動をまったくのデマで中傷・攻撃した問題で、「扇動する黒幕」などと名指しされ右翼から標的にされている辛淑玉(シンスゴ)さん(在日コリアン3世、人権団体「のりこえねっと」共同代表)が、ヘイトクライムから身を守るため、ドイツに事実上亡命せざるをえなくなっていることが、4日の沖縄タイムスの報道(写真)で分かりました。同番組に対しては、辛さんがBPO(放送倫理・番組向上機構)放送人権委員会に人権侵害を申し立て(2017年1月27日)、同放送倫理検証委員会が「重大な放送倫理違反があった」と断定(同12月14日)、MXは謝罪も訂正もしないまま「ニュース女子」を今月末で終了すると発表(1日)しました。どちらに正義があるかは明々白々に決着がついています。しかし、問題はこれで終わったわけではありません。(ブログ「アリの一言」) 続き・アリの一言「非核化問題」
石綿労働者たちの本心はどこに?〜原一男監督『ニッポン国VS泉南石綿村』 怒りを映像にする監督と言えば、原一男監督である。『ゆきゆきて、神軍』を初めて見た 時の衝撃は忘れられない。この映画をあの激しい怒りの画面を期待して見ると肩すかし だ。監督自身も言うように、出だしには「怒り」がなく、撮影隊は拍子抜けである。石綿(アスベスト)で被害を受け、肺に病巣をもち、苦しい闘病生活を強いられているにも拘わらず、遺族は「晩年は孫と遊んで笑いながら逝ったから、そっとしておいてほしい」と。それでも1陣(06年)、2陣(09年)を合わせて、59人が訴訟を起こし、勝訴、敗訴を繰り返し、8年半の年月を経てそれぞれ和解と勝訴にたどり着く。工場のそばに住んで被害を受 けた近隣曝露、母親の仕事場に赤ちゃんの時から同行していた家族曝露などは排除という提訴者を分断する行為もあったが、それを乗り越え、最後まで共に闘いきる。(笠原眞弓) 続き・映画公式サイト
護憲派の対話力を磨くために〜「市民連合めぐろ・せたがや」意見交換会 3月4日、東京都世田谷区太子堂区民センターで「対話力を磨く意見交換会」が開催された。「対話力」とは、憲法について多くの人と対話する力のことである。集会は冒頭、「心さわぐ憲法9条 護憲派が問われている」(花伝社)を著したノンフィクション作家の大塚茂樹さん(写真)による、「問題提起」からスタートした。大塚さんは、「護憲派としての従来型の9条の理想を訴えたり、過去の戦争の悲惨さを語るだけではなく、より斬新なアプローチの方法は可能」だと語った。そして、その具体的な方法を模索するために集会の後半は、参加者が4グループに分かれワークショップ形式で討論が進められた。討論では、「50%の市民と対話をするために」というスローガンが聞かれた。言いたいことの全面展開をするのではなく、相手の話を聞きながら討論の一致点を見出す。言うは易しだが、実際にどうするのか?(湯本雅典) 報告・動画(9分31秒)
緊急動画公開:いま関西の生コン業界で、なにがおきているのか 今年1月から、関西で異様な光景が連日くりひろげられている。ヘイトスピーチで悪名をはせた人物たちが大型の宣伝カー2台を乗り回し、大音量で街頭宣伝を行って、街中を練り歩いているのだ。その行く先は大阪市内をはじめ、和歌山、京都などに及ぶ。異様なのは、生コン業者団体の一部の幹部たちが一緒になってその活動に参加していることだ。かれらの行動の標的は連帯ユニオン関西地区生コン支部。1月22日には、ネオナチの一群と大阪広域生コン協組の一部執行部が連帯ユニオンの会館に乱入を図り、組合員にけがを負わせる事件までおきている。いったい、なにがおきているのか? 大企業の横暴と対抗するための相互扶助を理念にした協同組合。その業者団体が、どうして反社会的な活動をくりかえす人物たちと手を結ぶのか。その実情と問題点を追う動画を作成した。(提供:全日本建設運輸連帯労働組合) 記事・動画(10分) *写真=大阪広域生コン協組の一部執行部(写真前の方)とネオナチの一群
外国人労働者が切実な訴え~多文化共生「マーチ・イン・マーチ」開かれる 「ここにある多民族・多文化共生社会 マーチ・イン・マーチ2018」が、3月4日(日)東 京上野公園水上音楽堂で開かれた。いま、アジア、ラテンアメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの国々から100万人を超える労働者が日本で働いている。日本政府は、慢性的な人手不足を外国人労働者で補い、助けを借りようとしていながら、外国人労働者の権利状況には目をつむっている。 日本で働くすべての労働者の権利と、とりわけ日常的に差別にさらされている外国人労働者の生活と権利の改善を訴えて、今年もマーチ・イン・マーチが行われた。全統一労働組合のベトナム人技能実習生は、「建設機械、解体土木」の実習生として来日したのに、仕事の内容は、福島県郡山市内の除染作業だった。そのひどい実情を訴えた。デモはサンバ隊を先頭に、にぎやかに上野の街を行進した。参加者は270名だった。(尾澤邦子) 報告
「高プロ」と過労死合法化を断念させるための緊急署名がスタート 8時間プロジェクトから、みなさんへの緊急のお願いです。「高プロ」と過労死合法化を断念させるための緊急署名をスタートしました。閣議決定させないよう、一週間から半月程度で、数万規模の署名を集めることをめざしています。みなさんの署名とコメント、そして大至急の拡散をお願いします。私たちは、安倍政権を追い詰めています。学者と野党が大奮闘しています。市民の声を可視化し、過労死合法化、残業代踏みたおし法案(高プロ)を撤回させるまで、一気に追い込みましょう。政府は、3月中旬にも、「働き方改革」一括法案を閣議決定しようとしています。法案のうち、「裁量労働制の拡大」は断念しましたが、究極の働かせ放題となる「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」創設などの改悪が盛り込まれています。あと半月しかありませんが、緊急署名で声をあげ、「猛毒法案」の閣議決定を止めましょう。詳細・緊急署名はこちら。
いま何が起きているのか!〜JR東日本における労資紛争について JR東日本で、会社と多数派労組=JR東労組との労資紛争が激化しています。定年退職した国労組合員ですから、紛争の経過を詳しく追っているわけではありませんが、思っていることを書きたいと思います。紛争の直接の原因は2018年度のベースアップにあたって、JR東労組がすべての社員に同額のベアを実施するよう要求したことに対して、会社がそれに応じなかったことにあります。組合側がストライキを構えたことに対して会社は激しく反発して「争議行為中止の申し入れ」を行うとともに、全職場に「(組合の要求は)到底認めることはできません。…社員の皆さんのご理解とご協力を強くお願いいたします。」などとする掲示を張り出しました。この対立を契機にJR東労組では混乱が発生、各職場では管理職を先頭に組合を脱退する動きが加速度的に拡大しているほか、ストライキに反対したいくつかの地方本部がまるごと脱退する動きもあります。(久下格) 続き *写真=勝共連合の機関紙「世界日報」に登場した松崎明動労委員長(当時)
埼玉県議会は「再稼動反対請願」の門前払いをするな!~市民ら緊急抗議へ 昨年12月22日埼玉県議会が採択したありえない意見書については、既に報告したが、県内外からの抗議の声を無視するような“とんでもない”動きがあった。1月10日に意見書撤回を求める人々が浦和駅から県庁までデモを行い抗議文を届けたのに続き、2月20日の県議会初日にも「原発再稼働に反対する埼玉連絡会」の主催で、「県議会に請願を提出に行こう!デモ」を行った(写真)。この日、件の意見書関連で県議会には3つの請願が提出された。1372人の署名を付けた原発再稼働に反対する埼玉連絡会からの「国内のすべての原発について再稼働させないことを国に求める請願」などである。しかしこの請願の扱いに関して、自民党委員の野本陽一県議は「12月定例会で意見書をすでに採択した。議会の意思決定は終わっている」と発言し、審議もせずに門前払いしようとしている。こうした請願権を無視した暴挙に対して市民側は、3月5日朝から緊急の抗議行動を行うことを決めた。(知多歩) 詳細 *写真撮影=片岡遼平
「文書改ざんは犯罪、腐った政権許さない!」〜国税庁包囲第二弾に1000人 3月3日午後、財務省・国税庁前「納税者一揆」は前回並みの約1000人が集まった。折しも財務省の森友文書改ざんが明らかになり、人々の怒りはますます高まっていた。「納税者をなめるな」など手作りのプラカードが目立った。主催者の醍醐聰さんが壇上からアピール。「文書改ざんは犯罪行為。もはや佐川氏一人の問題ではなく財務省全体の組織ぐるみの証拠隠滅、書類改ざんの犯罪行為だ。これほど腐った政権を国民は許すことはできない!」と体を奮わせて訴えた。司会者も「佐川長官はあと4か月の任期で7千万円の退職金が出るそうだ。許せますか?」と呼びかけた。末武あすなろさん(写真)はひな祭りの衣装で登壇し、「佐川やめろ」の自前のシュプレヒコールを披露し、場を盛り上げた。(M) 写真速報・動画(6分)・テレビ東京・テレビ朝日
望月衣塑子さん・杉原浩司さんが講演〜「オール板橋行動」集会に320人 3月1日、「日本の『平和』を考える オール板橋行動講演報告会」が板橋区立文化会館で開催された(主催:許さない!戦争法オール板橋行動/いたばし九条の会)。会場は満杯、320人以上が参加した。主催団体の「オール板橋行動」は2015年安保法制強行以降、毎年「板橋平和大集会」を開催してきた。今集会のメイン講師は、新聞記者の望月衣塑子さんと「武器輸出反対ネットワーク」の杉原浩司さん。お二人からはジャーナリズム、武器輸出反対の現場からの実態とたたかいの報告があった。主催者のひとり中本源太郎さん(「オール板橋行動」代表)は、集会開会前「安倍政権の何が悪いのかをそれぞれの立場から語っていただき、3000万人署名運動につなげていきたい」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(5分7秒)
「元慰安婦」のシタタカな人間性〜『沖縄のハルモニ』アンコール上映へ 「慰安婦」問題を消しさろうとする安倍政権に抗して、朴壽南監督の『沈黙』が全国で上映され、大反響を巻き起こしている。3月17日には、渋谷アップリンクでアンコール上映があるが、1979年につくられた『沖縄のハルモニ』が同時上映されることになった。再映にあたって監督の山谷哲夫さんがレイバーネットに寄稿した。以下、紹介する。……たまたま2016年に韓国DMZ映画祭に招待され、1978年に撮影したドキュメンタリー映画『沖縄のハルモニ』が韓国で上映された。それが大反響で、旧作を見た『沈黙』の監督朴壽南監督(82歳、在日韓国人)からお声がかかり、好意で12月にアップリンク渋谷で『沈黙』と併映することになった。そんなに宣伝もしないのに、何故か客が集まる。それも40年も前のボロボロの映画にだ。その理由を考えてみた。ちなみにぼくはあと4本の映画を監督し、それ以上の映画を製作している。しかし、現実に動いているのは、残念ながら、この下手糞な映画だけである。以下『沖縄のハルモニ』が何故、異様に人気があるのか、理由を3つ、ぼくなりに想像してみた。(山谷哲夫) 続き *写真=『沖縄のハルモニ』のペポンギさん
〔週刊 本の発見〕マンガで振りかえる3・11〜『僕と日本が震えた日』 東日本大震災、併せて福島第1原発における大事故の発生から、間もなく丸七年の時間が過ぎようとしている。言うまでもなく被災地・被災者の十分な復興は為されていないし、原発の処理に至っては、〝収束〟がいつの事になるのか、予測さえ立たない。いや、本当のところ、完全な〝収束〟はそもそも不可能なのかもしれない、とはいえ、様々な他の出来事と同様に、2011年3月11日に発生した想像を絶する光景もまた、次第次第に――筆者自身をも含めた――多くの人々の記憶から薄れ、遠い彼方のものとなりつつあるのであろう。あの時、政治の中枢にあって〝ただちに健康への影響はない〟という言葉を繰り返しながら人心の宥和に勤しんでいた人物が、今では所を替え、政権批判の先頭に立って旗を振ることが出来ているように……。今回は、久々に漫画を採り上げる。ルポルタージュコミック『僕と日本が震えた日』には、震災直後の2011年4月から同年11月までの取材に基づいて描かれた八本の短篇が収められている。(大西赤人) 続き
自衛隊ミサイル基地にしてはならない!〜「石垣市長選」現地レポート 3月4日公示、3月11日投開票の石垣市長選挙の最大の争点は、自衛隊基地配備計画です。民主団体や政党・地域グループらは配備反対の統一候補(宮良みさお氏)を立てています。保守は分裂し、立候補者は3つどもえ。市有地に基地はつくらせないと公約した「市民の力」宮良みさお候補。対する自衛隊「誘致派」は、現職の中山候補と元県議の砂川候補です。名護市長選挙では、中央の強力な介入・争点そらし・期日前が総票数の4割強などの事態がありました。ここ石垣市では、その教訓を各陣営とも自らに有利に生かそうとします。案の定、公明党は保守系現職の中山義隆氏を推薦する方針を固めました。宮良みさお候補は2月17日に詳細な政策を発表しました。「市政は変えられる。島の未来は市民が決める」のもと、7つの柱78項目の政策です。柱の一つに「市民の安心・安全・平和を第一に」を掲げています。(寺島栄宏) 報告
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