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パワハラでうつ病になる〜「職場のいじめ」労働相談事例3月分紹介 1、メーカー。職場で上司から卓上の電話機を投げつけられるなどの暴行や罵声による度重なるパラハラや不当な異動が重なり、うつ病になる。2、上司が、私のプライバシーを根ほり葉ほり聞いてきた。彼氏の事など答えないでいたら、態度を豹変させ、いじめや無視を始めだした。そのうちに同僚全体も口を聞いてくれなくなった。3、上司が「俺は次期社長だから、俺の言う事を聞いておけばいいんだよ」と次つぎと理不尽な要求を強いてくる。夜中でもたたき起こされ飲みに連れて行かれる。4、東証一部上場企業。本社の100名の職場全体で、いじめ・パワハラ・陰口・・が最近どんどんエスカレートしてきている。労組役員、管理職も率先してやっている。5、上司のパワハラ。胃痛、夜も眠れなくなり、最近自殺を考えるようになった。6、上司は、「お前は学歴がない」と度々罵声をあげ馬鹿にしてくる。それでいてこちらが休日出勤しても御苦労さんの一言もない。(NPO法人 労働相談センター) 全文 橋下市長の違法・横暴な「入れ墨調査」は拒否します! 大阪市橋下市長が躍起になっている入れ墨調査についての報告をします。 5月7日に市長名の文書と調査表が配布されました。その文書は、「(入れ墨について)実態を把握した上で、人事配置上の配慮を行う必要があることから、全職員に対し記名式の調査を実施する」となっていました。 私は、「入れ墨は個人のプライバシーに関することであり、調査には協力できません」と表明して、白紙で出しました。 ところが、5月22日になって課長から「局長から職務命令書が出ているので手渡す。調査に協力するように」との話がありました。その命令書は、「命令にもかかわらず回答を拒否する場合には、職務命令違反となることを合わせて伝達しておく」と結ばれていました。その翌日、今度は所長(部長級)から呼び出され、「拒否を続けると懲戒処分の対象となるが、その覚悟か」と聞かれたので、「法に反した職務命令は無効です。不当な処分が出された場合には、第3者に判断を求める」と言いました。 (なかまユニオン大阪市職員支部・矢野幸一) 続き・朝日新聞 *写真=矢野幸一さん 川柳こそプレカリアートの詩〜鶴彬から乱鬼龍へ 5月29日に『東アジアの短詩形文学』(勉誠出版)が発刊された。この中の一章に楜沢健さん(くるみさわけん・早大講師)が執筆した「川柳こそプレカリアートの詩〜鶴彬から乱鬼龍へ」がある。ここで氏は、社会運動と密接に関わるジャンルとして発展してきた近現代川柳の歴史とその現在に光をあてているが、そこでは乱鬼龍やレイバーネット川柳班の活動に注目している。「インターネットと川柳を結合させたレイバーネット川柳班の活動は、定期的な班会・句会を核にして、建長寺川柳シンポジウムの開催、脱原発や大阪の“維新の会”の活動を批判する街頭デモに掲げる川柳や、インターネットテレビに放映する川柳の公募を行うなど、多岐にわたっている」。9ページにわたる論文は、明治以降の反戦川柳の系譜から鶴彬の川柳など具体的に紹介されていて、読み応えがあった。(M) 全文・勉誠出版・句会(5/30)・HOWS講座(6/20) *写真=乱鬼龍の川柳デモ(同書から) 福島朝鮮学校が避難先の新潟で運動会〜ク・ヨンテ学校長に聞く 5月27日、新潟朝鮮初中級学校(新潟市内)で、福島朝鮮初中級学校との合同運動会が開かれた。天気は快晴、絶好の運動会日和。当日は、福島からバス1台で福島朝鮮学校の親御さんたちが新潟朝鮮学校にかけつけ、運動会は大いにもりあがった。福島朝鮮学校の子どもたちは5月中旬から2週間、新潟朝鮮学校に短期の避難のための保養に入っていたのだ。福島朝鮮学校の集団避難は、これが初めてではない。昨年の5月にも短期の避難保養を行い、その際にも合同運動会を新潟朝鮮学校で行なっている。そして、昨年は、5月中旬以降から12月まで長期の集団疎開を行なった。その経過を、ク・ヨンテ福島朝鮮学校長に聞いた。(湯本雅典) 報告・動画(YouTube) 生活保護バッシングでは何も解決しない! 冷静な議論を お笑いタレントの母親の生活保護受給をめぐって、生活保護制度そのものへの激しいバッシングがメディアを席巻している。それらの批判は事実認識に誤りのあるものも少なくない。事実認識を正確にして、冷静な議論をすることがいまこそ求められる。生存ギリギリで生活している人たちをバッシングすることは、死につながりかねないことを自覚すべきだ。(K) 生活保護制度に関する冷静な報道と議論を求める緊急声明・利用者数の増加ではなく貧困の拡大が問題である〜「生活保護利用者過去最多」に当たっての見解(2011年1月11日)・緊急記者会見(動画情報) 「福島原発告訴団」のたたかい伝えたい〜『生命たちの悲鳴が聞える』発刊 私たちはいま二つの課題に直面している。原発問題と福島問題だ。前者では、ついに原発ゼロを闘いとり、夏に向けて大飯再稼働を阻むことができるか否かの山場を迎えている。これはもちろん重要。同時にこれと密接に結びついてだが、すでに事故が起きてしまった福島の問題がある。反戦・反安保の闘いの軸に沖縄が坐らなければいけないように、脱原発闘争は片時もこの福島を忘れてはならない。だが情勢は甘くない。特に震災・事故1周年以降、避難した人はすでに避難したことも含め、除染と帰村、分断と棄民の復興政策が激しく進行している。被災・被曝の全貌がこれから明らかになろうとしているのに。この逆風のなかで、福島県民のなかから、極めて重要な、勇気のある闘いが始まった。3月16日、いわき市で結成集会をもった「福島原発告訴団」(団長・武藤類子)の闘いだ。(岩本愼三郎) つづき *写真=福島の怒りとテントの思いを綴った『生命(いのち)たちの悲鳴が聞える』 驚愕する裁判所の実態〜「レイバーネットTV」で生田暉雄弁護士語る 5月24日のレイバーネットTVは、裁判所によってデッチ上げられた傷害事件で起訴・公判中の「裁判所前の男」大高正二さんと最高裁の裏金犯罪を追及している生田暉雄弁護士(元大阪高裁裁判官)をゲストに、裁判所に暗部にずばり斬り込む企画となった。生田弁護士は、「最高裁事務総局は、安保条約・官僚行政・大企業・国家事業に関して“絶対に違憲判決を出させない”ことを目標に、全国の裁判官統制を長年にわたって進めてきた」として、約3000人の裁判官が給与・昇格・転勤などをエサに「ヒラメ裁判官」にさせられていく実態をリアルに語った。「最高裁のご機嫌を伺う裁判官がまともな判決を書けるわけはない」。それだけでなく、莫大な裏金が様々な政治工作に使われていることを暴露した。また「429号警備法廷」の恐怖の実態にギャラリーにも衝撃が走った。番組は、映画・コラム・音楽・川柳コーナーでも裁判所批判一色になり、大いに盛り上がった。(M) アーカイブ(99分・特集は18分から)・警備法廷の実態(2分半)・写真速報 *写真=番組終了後の記念撮影(中央・生田弁護士) 夢を持ってここで生きていく〜デイベンロイ労組が「ふれあいフェスティバル」 5月19日(土)、東京東部労組デイベンロイ労組支部(東京・大森)で「第23回ふれあいフェスティバル」が行われました。地域の人たちとのふれあいを目的に、飲食店やフリーマーケットなどの出店や、ゲーム大会、歌などでにぎわいました。地域の子どもたちもたくさん参加していました。今年は会社側による工場閉鎖、大森本社閉鎖、解雇攻撃とそれに反対する組合員の闘いのなかでの開催。委員長の松下さんは「会社は工場を閉鎖しようとしているが、ここで働き続けたいという思いで、切り崩しにあいながらも17人が残り、闘っている」と状況を報告しました。東部労組の菅野委員長は「来年もここでフェスタをやりたい」とアピール。組合員たちは「ストレスもあるが、夢を持ってここで生きていきたい」「会社の態度に負けずがんばる」「最後までがんばりたい」とそれぞれ決意を話しました。(尾澤邦子) 報告・当該ブログ *動画準備中 韓国社会の暗部を浮き彫りに〜“脱北者”たちを描いた『ムサン日記』 北朝鮮から韓国への“脱北者”の数は昨年11月現在、約2万3100人に上るという。だが、その後の暮らしぶりはあまり知られていない。パク・ジョンボム監督の『ムサン日記〜白い犬』は、その知られざる一面を描いていて興味深い。パクは1976年生まれの映画作家で、監督以外にも製作・脚本、主人公の脱北青年スンチョル役を演じている。彼は韓国映画界の良心といわれる「ポエトリー」のイ・チャンドン監督に師事し、タイトルもイ監督にアドバイスを受けたという。では、なぜ脱北者に焦点をあてたのか? それはパクが大学時代から一緒に映画作りを夢見ながら、共同生活していたチョン・スンチョルが実は脱北者だったこと、その彼が若くして亡くなったことによる。パクは友への思いを胸に、彼と同じ名前の主人公になりきることで、脱北者の目線で自らの社会をとらえ直したのがこの映画だ。(木下昌明) つづき・映画公式サイト 東電広報部「現場取材」でフリー記者に嫌がらせ〜2名だけ「カメラ持ち込み禁止」 5月14日、東電から三回目の福島第一原発事故の現場取材が26日に催行される事が発表された。一度目は記者クラブのみ、二度目はインターネットメディアのニコニコ動画とIWJの各2人づつ、そして三度目の今回はフリージャーナリストの参加が2名認められた。今回の取材現場は、倒壊の危機が噂される四号機の山側で降車する。報道関係者が直に噂の現場を取材できる機会が得られた。フリージャーナリストは希望者2名以上は抽選となる為、5月18日に東電本社で抽選会が開かれ、2名(木野龍逸・畠山理仁の両氏)が選出された。共に東電会見で粘り強く事故の真相を追求してきた豪腕記者達だ。しかし、今回、フリーランスのカメラ持ち込みは許可されていない。これにフリージャーナリスト達は強く反発。「フリーランスを取材に入れたくないがそういう訳にもいかないので、代わりにハンディ付けて入れてやるっていうのが見え見えですよ」と不満の声があがった。(上田眞美) 全文 *写真=18日の抽選会場でもカメラ問題で抗議の声あがる ブラック企業に立ち向かう仲間たち〜逆ギレなんてとんでもない! 5月18日、「ブラック企業に立ち向かう仲間たちの集会」、通称・逆ギレ集会part2が開かれました。橋下市政下でのストをはじめ、ブラック企業・使用者に対抗する現場からのプロテストが次々に紹介され、深い想いが語られ、互いに元気をもらう、感動的な集会になりました。トルコの組合活動家を含む、120人が参加しました。「密告を恐れ、ものが言えない」(大阪市)、「震災の支援からも外された」(宮城県内のすき家)、「仕事を与えず『トイレ以外立つな』と1日中椅子に座らせた」(宮古毎日)、取材に応じたことを口実に組合支部長から仕事をすべて取り上げた(阪急トラベルサポート)、組合をつくったら業務を廃止し職場全員解雇された(KDDIエボルバ)、挙句の果ては「校長との団交を理由に逮捕された」(がくろう神奈)など、駆けつけた仲間たちから明かされた攻撃は、信じがたいほど異常なものばかりでした。(北健一) 報告・集会宣言 *写真=登壇した「すき家」とたたかう仲間 「原発をなくせ!ストップ憲法審査会 国民投票法撤廃5・18集会」開かれる 5月18日夜、東京池袋の豊島公会堂で「原発をなくせ!ストップ憲法審査会 国民投票法撤廃 5.18集会」が開かれ、労働者・市民330人が参加した。たたかいの歌・平和の歌の合唱、二瓶久勝さんの開会挨拶に続き、JAL原告団の鈴木圭子さん、放射能に汚染された廃棄物処理をする東京清掃労組の染谷裕之書記長、原発はいらない福島のおんなたちの椎名千恵子さん、高校無償化から朝鮮高校の排除に抗議する平和憲法を守る荒川の会代表の森本孝子さん、最後に沖縄・反戦一坪地主会関東ブロックの木村辰彦事務局長がそれぞれ闘いの現状を報告した。その後高橋哲哉東大教授が「福島と沖縄、そして憲法を考える」と題して基調講演を行った。集会の後、集会参加者は夜の池袋繁華街をデモ行進した。(報道部TM) ・報告と写真 ・追加報告(村上)*写真=高橋哲哉東大教授 暴露された「運動つぶし」の狙い〜園良太「威力業務妨害事件」初公判に80人 「職業は?」「フリーターです」。東京地裁・村山浩昭裁判長の人定質問から被告・園良太さんの「威力業務妨害」事件の初公判が、5月18日午前10 時より始まった。検察官は冒頭、園さんが「2月9日、江東区役所内で“江東区は野宿者への暴力をやめろ”など大声でどなるなどして、職員の業務を妨害した」と公訴理由を述べた。これに対して園さんは、30分にわたって堂々と意見陳述。野宿者は利益最優先の社会構造の中で生み出された弱者であること、江東区は弱者救済どころか堅川河川敷の野宿者を排除するために6年にわたり暴力行為を行ってきたこと、そして園さんらが交渉申し入れに区役所窓口に行ったら、逆に職員に宙づりにされ強制排除されたことなどを生々しく語った。(M) 報告・傍聴感想(里見羊)・法廷前にバリケード(K) *写真=裁判後の報告集会 「原発スラップ(恫喝訴訟)を問うジャーナリストと市民の会」が発足 5月16日、参院議員議員会館で「原発スラップ(恫喝訴訟)を問うジャーナリストと市民の会発足集会 田中稔さんを支援する集い」が開催されました。ジャーナリストの田中稔さん(写真左)が原発の利権構造を明らかにした記事について、原発関連事業に関与してきた人物から、名誉毀損だとして、(掲載した『週刊金曜日』ではなく)田中さん個人が訴えられました。これをきっかけにスラップ訴訟の被害者(ジャーナリストだけでなく、近年、市民運動に携わる人がスラップ訴訟の被害に遭っています)の横の連携を作ること、反スラップ法を制定することなどを目的に発足した会です。スラップ訴訟を起こされ、最終的には勝利した烏賀屋弘道さん(写真右・ジャーナリスト)が、「スラップとはなにか」をテーマに基調講演をしました。(清水直子) 報告・ユースト録画 中国全土に広がるタクシー労働者ストライキ〜生計保障求めて 今、中国ではタクシーストライキが日常になっている。昨年8月、浙江省杭州市で大規模なタクシーストライキが起きた後、全国に広がったタクシーのストは、落ち着くどころかバスのストライキと運送トラックのストライキにまで広がっている。今年だけでも、2月に四川省成都市と北京市でタクシーストがあり、3月には四川省内江市と崇州市、浙江省温州市、山東省煙台市、甘粛省平涼市、広東省汕頭市、4月には河南省開封市、5月には甘粛省蘭州市でタクシーストが行われた。中国のタクシー労働者はこの数年間、独自の抵抗運動を組織し、政府と使用者側に自分たちの要求を示した。自主的に代表者を出す能力を見せ、政府や使用者側と交渉する意向があることを明確にしてきた。問題は、中国政府とタクシー会社がタクシー労働者を同等な主体と認めるかどうかだ。(チャムセサン記事) 全文 *写真=ストライキで止まったタクシー 「子供ができたら会社に置けない」〜労働相談「解雇理由」3月分紹介 1、クリニックの看護師。正社員。不当な理由で解雇されたので「解雇を認める意思は無い」と文書を提出したら、「復職しろ。(解雇は)3ヵ月後に再び検討する」と返事がきた。しかし、職場の中はすでに戻れるような雰囲気ではない。2、○○建設。勤続3年の女性事務員。妊娠したとたんに社長から「子供ができたら会社に置けない」「お腹の大きい人がうろうろされても、何かあったら困る」「育児に専念した方がいい」と言われた。「出来れば働きたい」とお願いしたが却下された。挙句に「会社経費を横領している」と騒ぎたてられ、結局は退職させられた。退職した後も、社会保険、離職、退職金等の手続きをすべて自分でするしかなかった。社長は他にも反社会的な不正行為をたくさんしている。3、パートの契約社員。仕事上のことで上司と意見が合わず、言い合いになった。4日後に「一ヵ月分の給料を貰って、すぐに退職するか、一ヵ月後に退職するか選べ」と言われた。(NPO法人 労働相談センター) 全文 スペイン「怒れる人々」22万人がデモ〜緊縮政策撤回・経済不平等の廃止求めて 緊縮政策撤回と経済不平等の廃止などを要求するスペインの社会運動である「5月15日運動」に参加する市民たちは、5月12日(現地時間)、運動開始1周年に際し、スペイン全域の約80の都市で抗議行動を始めた。12日にはヨーロッパの各都市で連帯集会が開かれ、15日までの4日間、全国で続く予定だ。5月12日、スペインの首都、マドリードのプエラデルソル広場には、およそ3万5千人のデモ隊が集まり(写真)、バルセロナの約4万5千人などとあわせて、主催側はスペイン全域で22万人のデモ隊が集結したと発表した。この日の午後10時までに解散しろという警察の警告にもかかわらず、デモ隊は「われわれにはできる」と叫んで広場を占領した。また夜12時、腕を空に突きあげて抗議の意味で1分間沈黙デモを行った。13日早朝、警察は広場に警察力を投入してデモ隊を解散させた。(韓国チャムセサン報道) 詳細・写真リンク 日本国憲法の精神をわかりやすく伝える〜長野で「憲法寄席」公演 5月13日、長野県飯山市民会館「かまくらホール」で、芝居と笑いと歌の「憲法寄席」の公演があり、観客に現行の「日本国憲法」の精神と憲法に関して考えるべき生活の問題を、わかりやすく伝えた。演題は『お父さんは、正義の味方 !』。コメンテイターの一人、ジャーナリストの山口正紀さんは「日本国憲法は権力者の暴走から国民を守るように書かれている。前文をしっかり読み込んで日本国憲法の精神を再確認するべき。国民投票法は権力者が都合良く解釈したもので、明らかに第96条に違反する」。主催者は「改憲だ護憲だと言う前に、現行の日本国憲法について、ひとりひとりが憲法の精神を知り、憲法が生活に密接に関わっていることを認識すべきと感じた。そういう意味で、憲法寄席の今回の公演はとても有効だった」と述べた。(ジョニーH) 報告 *写真=憲法寄席の長野公演 恐怖感を煽る政治からの解放〜「オランド勝利」フランス大統領選をどうみるか 5月5日、日本で稼働中の原発がゼロになった歴史的な日につづいて、6日にフランスでもめでたい出来事が起きた。大統領選の第二次投票により、社会党候補のフランソワ・オランドがサルコジを破ったのだ。第五共和政憲法により大統領が公選になった1958年以来、左翼の候補が大統領に就くのは実に17 年ぶりだ。6日の夜、左派の市民はバスティーユ広場に集まって勝利を祝った。移民系の人々も含む老若男女で広場は超満員となり、付近の路上にも大勢の人が溢れた。わたしは1981年の5月、ミッテランが当選したときバスティーユに繰り出した若者のひとりだったが、そのときと今回では状況がかなり異なっている。まず今回、人々の歓びはオランドと左翼への期待・希望というより、サルコジを権力の座から追い出した安堵のほうが強い。(飛幡祐規) パリの窓から第20回 *写真=5月6日のバスティーユ広場 (c) Didier Fontan 2012 新採教師自死・木村百合子事件の控訴審開かれる〜次回に判決 5月10日、故木村百合子さんの公務災害を求める裁判、控訴審第1回が東京高裁で開かれ、傍聴席44名に80名以上の支援者が集まった。「基金」側は、控訴しても新たに証人を立てるわけではなく、また新たな主張をするのでもなく、控訴状でもこれまでとまったく同じ主張をくりかえしたのみであったのだ。裁判は早くもこの日結審し、次回は判決である。今回、法廷に多くの支援者が集まった要因として、東京で「故木村百合子さんの公務災害認定を求める裁判を支援する会・東京」がたちあがったことが大きい。「支援する会・東京」会員は現在70名。静岡にある「木村百合子さんの公務災害認定裁判を支援する会」会員は239名、闘いは静岡にとどまらない勢いをつけ始めた。「支援する会・東京」は、全国に「会」への入会と裁判への支援を呼びかけている。(湯本雅典) 報告・動画(YouTube) *写真=木村百合子さんの両親(報告集会) 労働運動と市民運動がつながると大きな力に〜レイバーネットTVで「シカゴ報告」 レイバーネットTVは5月10日、特集「米国労働運動とオキュパイ運動」を放送した。松元ちえキャスターら12人は、シカゴで開かれた「レイバーノーツ大会」参加のため5月初旬、同地を訪問。メーデーをはじめ、労働運動・オキュパイ運動と交流してきた。放送では、訪問団3人が現地映像をふんだんに使いながら報告し、大変刺激的だった。マット・ノイズさんは「80年代に衰退した米国労働運動も元気を取り戻しつつある。草の根レベルでオキュパイ運動と労働運動がつながったことが大きな力になっている」。首都圏青年ユニオンの松崎真介さんは「メーデーのデモに参加したが、道路一杯に広がっていて解放感があった。シュプレヒコールもリズミカルで楽しい。また米国でも公務員バッシングがあり共通の課題を感じた」と述べた。訪問団は現地で脱原発をアピールしたが、そのとき持参した大きな「鯉のぼり」には世界各国の連帯メッセージが書き込まれていた。この日の放送では「鯉のぼり」に加え、Tシャツや缶バッジなど「米国労働運動グッズ」でスタジオは華やいだ。(М) アーカイブ視聴(89分)・ハイライト映像(視聴者プレゼント)・スタジオ写真 *写真中央=ゲストのマットノイズさん、松崎真介さん 差別とたたかってきた人を力づける〜竹信三恵子著『ルポ 賃金差別』 「一気に読んだ」は好意的書評の常套句ですが、竹信三恵子さんの本『ルポ 賃金差別』(筑摩書房)は、立ち止まり、咀嚼しながら、少し時間をかけて読み、深い読後感が残りました。ようやく読了したのは、GWに遊びに行った山の帰りでした。私はこれまで「非正規問題は、21世紀の身分差別だ」と考え、たまに言ってもきましたが、この本でぼやーとした思いが深い裏付けを得た気がします。「最強だが最悪の賃下げ装置」である賃金差別の実態を、パート、コース別雇用管理、成果主義間接雇用を見つつ、打開の試みも紹介しているのですが、差別とたたかってきた人の歩みと挫折、達成のバトンタッチをたどっていることが、魅力の基礎になっています。不当判決がいかにして克服されてきたのかという経過も、差別に向き合う読者を力づけてくれると思います。私も力づけられました。記者として、学ぶところが大なのは今さら言うまでもありません。(北健一) 全文・出版社HP NHKも注目した実態〜「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例3月分紹介 「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の3月分から抜粋です。NHK「クローズアップ現代」も大きく取り上げました。1、在宅医療スタッフ。患者宅の巡回を自分の車で行かされている。体調も崩したので退職を申し入れたら「最低でも3ヵ月前でなければ許可しない」と言われた。2、正社員。「人手が足らないから」と退職届けを受け取って貰えない。3、アルバイト。「辞めたい」と社員に相談したら「今は辞められない」と大声で怒鳴られた。4、契約社員。「有給休暇を使用しません」という誓約書の提出を求められた。退職を申しでたら「研修費を会社が負担している。どうしてくれるのか」と辞めさせてくれない。5、建設業。大工。フルタイムで働くアルバイト。雇用契約書も就業規則も無い。辞めたいが「人手が足らないから」と辞めさせてくれない。(NPO法人 労働相談センター) 全文 *写真=NHK「クローズアップ現代」(4/26放送)は同センターを取材し番組にした 田中さん「強制研修」に屈せず〜都入学式 ただ一人の「不起立」教員 5月7日、東京都教育委員会はこの4月の都立学校入学式での「君が代」斉唱時の不起立者に、「再発防止研修」を強行した。この研修は3月卒業式の不起立処分者への「再発防止研修」(4月5日)からわずか1ヶ月、しかもその内容はほぼ前回と変わらないというのである。それも今回はたった1人(田中聡史さん・都立特別支援学校教員)への「強制研修」の実施、これは最早「いやがらせ」としか言いようがない。都教委は常軌を逸したこの「研修」を通じて、当該を精神的に窮地に追いやろうとしているのだ。研修を終えた田中さんは、「研修内容は前回とほぼ同じでした」「内容がどうあれ、この問題は『思想・信条の自由』の問題であり、私の考えは変わりません」「今回は1人ということで少し不安でしたが、支援の方々の大きな応援で安心できました」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(YouTube)・要請書(近藤順一) チェルノブイリで続く被ばく連鎖〜書評『放射能汚染が未来世代に及ぼすもの』 福島原発事故以後、低線量被曝問題が問われている。チェルノブイリの経験は何を語っているだろうか。3月に出版された綿貫礼子・編『放射能汚染が未来世代に及ぼすもの』(新評論)を読んで驚いたのは、チェルノブイリ事故(1986年)以後、ウクライナで被爆した人の子どもで慢性疾患のある子どもの割合は1992年には21・1パーセントだったが、2008年には78・2パーセントに増加したと書かれていたことだ。特に神経、精神、内分泌、胃腸、呼吸器、心臓、循環器系の病気が増え、子どもたちの健康状態は悪化の一途をたどっているという。放射線の影響は発がんや催奇形性だけでなく身体全体に及んでいることがわかる。直接被曝体験のないポスト・チェルノブイリ世代になぜこうしたことが起こるのか。編者は、放射線の内部被曝で生殖の健康が損なわれた女性が妊娠すると、胎児は子宮内に蓄積しているセシウムによって被曝し病気にかかりやすい体質になると説明している。(佐々木有美) 続き・新評論HP 福島避難区域の学校現場はどうなっているのか〜福島県教組・柴口副委員長が語る 昨年5月、福島県教育委員会は2012年度の教職員新規採用をしないことを発表。さらに「兼務発令」を発出し、休校とぬなった小中学校等の教員を在籍校と児童生徒の転校先校のうちのどこか一校に勤務させる措置をとった。その数は、双葉郡の場合450名以上にのぼった。その結果、避難先からの長距離勤務を強いられる教員も出、子ども、同僚から引き離されたばかりか単身赴任をせざるをえない教員も出た。福島県教組は、当該の双葉支部、相馬支部を中心に「兼務発令」によって生じた劣悪な労働条件の悪化の改善を県教委に求め続けてきた。その結果、この春の人事異動交渉を通じ、相馬支部では兼務教員を解消、双葉支部では100名台に減少させ、100%とはいかずとも極端な長距離通勤の解消が実現した。しかし、課題は「満載です」と柴口副委員長は言う。(5/2取材・湯本雅典) 報告・動画(YouTube 柴口インタビュー) 原発ゼロによいしょ!〜「かんしょ踊り」で経産省を包囲する 「よいしょ、よいしょ、よいしょ」。威勢のいい福島の女たちのかけ声と足音が、夕刻の経産省ビルを包んだ(写真)。この「かんしょ踊り」は会津地方の盆踊りで、年貢の苛酷な取り立てに対する民衆の怒りが込められている。数百人規模で練り歩く「かんしょ踊り」は壮観。5月5日原発ゼロの日にふさわしい喜びと怒りの行進となった。その後、テント前では記念イベントが開催された。80歳のハンスト決行者・佐久間忠夫さんが音頭をとり水で乾杯した。テント代表の淵上太郎さんは「原発ゼロは確かにうれしい。しかしこれからが新しいスタートだ。再稼働を絶対に許さない決意で頑張ろう」と檄を飛ばした。現場からは、OurPlanet-TV・岩上チャンネル・レイバーネットTVなどが生中継し、全国・全世界に広がるイベントとなった。(M) 写真速報・かんしょ踊り(動画)・「レイバーネットTV」アーカイブ・3局同時中継サイト・カウントダウン報告(ジョニーH)・テント日誌番外編(黒鉄好)・動画(5/5京都 前半・後半)テント日誌(5/5)・写真(shinya) 再稼働絶対に許さない!〜「さようなら原発1000万人アクション」集会に5500人 国内のすべての原子力発電所が運転を停止した5月5日。東京港区の芝公園で「さようなら原発1000万人アクション」集会が開かれた。会場を埋めつくした5500人の参加者(主催者発表)は、この日の到来を喜び合うとともに、再稼働を絶対に許さないと決意を新たにした。生田卍さんのオープニングコンサートの後、主催者あいさつとして鎌田慧さんと澤地久枝さんが発言。鎌田さんは、自責の念に囚われる心情を吐露。子どもたちに地球と日本列島を残すべき責任を果たせなかった。この日を迎えられずに亡くなった反原発運動の先達にも、思いを寄せた。福島の人々には「本当に申し訳ない」と謝罪。「先輩たちの魂と一緒に、今日のデモ行進をする」と結んだ。(Y) 報告 郡山市が「屋外3時間ルール」撤廃〜子どもの命があぶない 郡山市は、これまで独自に市立学校の屋外活動を3時間以内におさえるというルールを実践してきた。しかし今年度からこのルールを撤廃する旨を先月発表した。この発表について、保護者への通知が3月終業式当日出会ったこと、3月には郡山市議会が開かれていたにもかかわらず市議会閉会後に発表されたこと、また記者会見も行われたなかったことから不満や不安が保護者、学校現場から沸き起こっている。市教委は、「3時間ルール撤廃」の理由として「屋外の放射線量が、平均0.2μSv以下になった」からである(市教委発行の「屋外活動制限・3時間ルール解除に関するQ&Aについて」より)としている。しかし校内にはたとえ除染をしたとしても線量が高いホットスポットは存在しており、子どもたちがそこに行かないという保証はどこにもない。また、校門を一歩外に出れば線量はあがり、風の影響で校庭の線量はいくらでも変わる可能性はあるのだ。(湯本雅典) 取材報告・動画(YouTube) *写真=取材に応じた福島県教組郡山支部・阿部書記長 5月5日「原発ゼロ」を祝う〜レイバーネットTVが現場中継 北海道電力によると泊原発3号機は5月5日午後5時に出力を低下し、午後11時頃停止。翌日未明に原子炉が完全に停止する予定だ。政府の再稼働の策動を市民の力で遅らせ、ついに「原発ゼロの日」を迎えることになった。午後は芝公園デモがあり、午後5時からは「カンショ踊りによる経産省包囲」、その後テントひろばで、原発ゼロを祝うセレモニー、リレートーク&ライブと続いた。レイバーネットTVでは、OurPlanet-TVとも協力して現場から生中継した。 危険な「マイナンバー法案」審議入りか?〜『共通番号制なんていらない!』緊急出版 居住外国人も含む全国民に番号を強制的に付け、全員がカードを所持するようになる「共通番号制度」導入のための通称「マイナンバー法案」が国会に提出されているが、連休明け国会で審議入りする可能性が報道されている。番号社会は、国家による監視と管理の強化、個人情報流出による成りすまし被害の増大など、多くの問題を抱え、また、野田政権による消費税大増税の口実にも使われている。そこで、『共通番号制(マイナンバー)なんていらない!―監視社会への対抗と個人情報保護のために』を出版したので、ぜひ内容を知ってほしい。著者は、小笠原みどり・白石孝。航思社から1400円+税。主な内容は、第1章:政府がふりまく三つのうそ―社会保障の充実、公平な税制、被災者の救済。第2章:四十年の挫折―変わり続ける目的、膨大な浪費、住基ネットの末路。第3章:国民IDカード―全人口を識別する。第4章:番号をとりまく現実―頻発する情報流出と、操作される世論 ほか。(白石孝) 航思社HP 放射能から命と生活を守ろう!今こそ脱原発!〜郡山メーデー集会に200人 5月1日、「放射能から命と生活を守ろう!今こそ脱原発!第83回メーデー集会」が郡山市労働福祉会館で開催され、200名が集まった。集会では、渡辺敦雄さん(元東芝原子炉格納容器設計者)から「福島原発事故はどうなっているのか」と題した講演が行われた。そして、震災後1年、被曝と労働条件の悪化と闘う報告が続いた。福島県教職員組合郡山支部(鈴木浩行さん)からは、放射線の「メリット」を強調する文科省の放射線教育の副読本が職場に混乱をもたらしていると報告。現場から放射能の危険性と、正しい対応の仕方をまずは教職員が身につけ、実践していく必要性が訴えられた。非正規介護職員で解雇攻撃にあった関根たつ子さん(ふくしま連帯ユニオン)からは、「この事例を先行例としてはならない」と控訴、闘いを継続し、全国からの支援を得る中で勝利和解をかちとった報告がなされた。(湯本雅典) 報告・動画(YouTube 4分) 「企業の強欲さはうんざりだ」〜オキュパイ色の楽しいニューヨークメーデー 2012年5月1日、火曜日、ニューヨーク市内各所でメーデー集会・デモが開催されました。私が直接見ることができたのは、ロウアーイーストサイドから出発した無許可デモ、ワシントンスクエアの学生集会、いくつかのデモ隊が合流したユニオンスクエアの集会、そしてウォール街へのデモです。最終的な参加者は3万人(主催者発表)になりました。警察は通行人や視聴者の参加を妨げるため例によって厳戒態勢を演出していましたが、ご覧の通りみんな生き生きしていて楽しい祭典でした。今回のニューヨークメーデーの特徴は、なんと言ってもオキュパイ色です。オキュパイ運動の視点を緩やかに共有した人々が、「仕事をつくれ」「企業の強欲さはうんざりだ」「富裕層は負担をしていない」「ウォール街の独裁にノー!」「利潤のために戦争するな」「原発・核兵器を廃止しろ」等といった多様な主張をもって参加しました。(JNK) 写真と報告・動画(YouTube)・世界のメーデー 自民党の「自衛隊の国軍化案」は許せない〜日比谷憲法集会に2600人 5月3日、東京・千代田区の日比谷公会堂で12回目を数える憲法集会が開かれ、2600人(主催者発表)が参加した。朝からの雨が時おり強く降りつける会場周辺。入場整理券が配られる30分も前から長蛇の列ができていた。憲法施行から65年目を迎える今年。主催した実行委は「輝け9条 生かそう憲法 平和とくらしに 被災地に」を掲げた。午後1時ちょうどに開会。主催者を代表して西田美樹さん(女性の憲法年連絡会)があいさつ。「自民党は自衛隊を国軍にする改正案を発表した。許せない。私たちはもっともっと今の憲法の素晴らしさを語り、生かすべきだ。最も大切なことは個人の尊重、自分たちが主人公だということ。今日より明るい明日のために憲法を輝かせよう」と呼びかけた。(Y) 報告・ムキンポ写真館・大阪憲法集会 *写真=集会後のパレード 野宿者問題が身近に迫ってきた〜映画『渋谷ブランニューデイズ』公開 現在、渋谷アップリンクで公開中のドキュメンタリー映画『渋谷ブランニューデイズ』を観た。映画の主人公は、東京・渋谷区役所の地下駐車場で野宿を続ける宮沢徹雄さん(写真・52歳)。普通の日本人として仕事にも生活にも困らずにいた彼が、事故をきっかけにケガをしたことから、正規の仕事を失い、日雇い派遣になり、家まで失ってしまう。そして最終的にたどりついたのが「ホームレス」だった。いまの日本でだれもが待ち受ける「運命」を示している。映画は、かれの生き方にとどまらず、野宿者を取り巻く社会と歴史を描いている。それを描けたのは、監督の遠藤大輔さんが、20年近く野宿者問題を追い続けた結果だった。新宿都庁前ホームレス強制排除事件・年越し派遣村・宮下公園排除事件など、私も現場に立ち会ったシーンが多く出てきて、なつかしい。と同時に、最近の堅川河川敷問題をはじめ、この間、東京で起きたこうした事件がひとつながりとして見えてきた。(松原明) 続き・映画サイト *映画は東京・渋谷アップリンクで5/18まで上映 メーデー発祥の地・シカゴのメーデー〜「さようなら原発鯉のぼり」がひるがえる 「No Nukes! Shut‘em down!(原発いらない!原発を廃炉にしよう!)」―5月1日、メーデー発祥の地・シカゴで、日本代表団12名は脱原発を訴えた。一行は、日本から持参した3メートルの緑の鯉のぼりと、「ストップ再稼働」と書かれた「さようなら原発鯉のぼり」200枚ほどを掲げて、現地の労働者やOccupy Chicagoのメンバーらと街をデモ行進した(写真)。デモ参加者は、代表団から受け取った赤と緑の紙製鯉のぼりを手に、「原発いらない」と日本語のシュプレヒコールにも声をあわせた。「3月11日の福島原発惨事以後、日本は放射能に汚染されています。シカゴをはじめとする世界の労働者仲間と連帯し、世界から原発をなくそう」日本代表団は、5月5日に最後の原発が止まることを伝え、脱原発の運動でもともに連帯することを誓った。(シカゴにて・松元ちえ) 報告1(松元)・報告2(oidon)・動画(YouTube)・大阪/中之島メーデー・シカゴ/レストラン抗議行動 われわれは工場閉鎖と解雇を阻止する!―デイベンロイ争議支援!メーデー労働者総決起集会 メーデーのデモ行進が終わった午後1時から東京東部労組デイベンロイ支部の大森工場の閉鎖と希望退職募集に抗議する決起集会が新橋生涯学習センター(ばるーん)で開催され、組合員と支援者など150名が集まった。会場の壁に「われわれは99%だ - We Are The 99%」の文字と掲げられている。デイベンロイはシーツやタオルなどをホテルやレストランなどに供給する会社で大森工場は本社のある拠点工場で操業35年になる。会社は道路拡張のための区画整理を口実に工場閉鎖を提案したが、実は工場を売却して労働者を解雇して資産を売却し、経営者の私腹を肥やそうとしている。デイベンロイ労組支部の松下修利委員長と小野書記長が経過と闘争方針を説明。退職手当4か月分の支給を条件に120名の希望退職を募集したが、組合は4月5〜7日の3日間のストライキを含む反対の闘いを続けている。そのため退職者は定数に達せず、会社による解雇攻撃が迫っている。東京都労委に解雇の不当性を訴えて不当労働行為救済を申し立てているが、5月7日に調査が入り、協議が行われる。(報道部TM) 続きと写真 日比谷メーデーの8000人、脱原発を訴える 5月1日、曇り空の下東京の日比谷野外音楽堂で第83回日比谷メーデーが開催され、8,000人が参加した。開会冒頭昨年の3.11東北大震災の犠牲者に対して全員で黙とうを行った。実行委員長の鎌田博一(国労東京)氏は「生活第一」を掲げながら非正規労働と低賃金労働者の増大を進める野田政権を批判した。武藤弘道(都労連委員長)氏は、復興が遅れ今も16万人の避難者を許しているのは自治体労働者を削減した結果だ。労働者はウォール街のオキュパイ運動のように直接行動で変えるしかないと訴えた。来賓の福島瑞穂(社民党委員長)氏は自民党の憲法改正案や大阪維新の会の動きは、基本的人権を奪い、9条を捨て軍拡に進もうとする危険な兆候だ。稼働原発がなくなる5月5日に子供たちへの脱原発のプレゼントとしたいと語った。そして、郵政労働者ユニオン、福島平和フォーラム、JAL原告団などから決意表明を受けた。会の途中に多民族・多文化メーデー合唱団がウィ・シャル・オーバーカムを歌った。集会の後、午前11時から二手に分かれて霞が関、新橋周辺をデモ行進を行った。(報道部TM) 写真報告・韓国のメーデー・動画(by郵政ユニオン) 第83回中央メーデー(代々木公園)に21000人〜「もぉ〜嫌だ!牛」も登場 5月1日、東京・代々木公園で、第83回中央メーデーが開催された。式典前の文化行事では、制服向上委員会が「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」などを歌い、会場参加者を大いに盛り上げた。式典では「TPP参加反対」の連帯で、JA全中会長メッセージ読み上げや日比谷メーデーとのメッセージ交換などが行われた。中央メーデーには2万1千人が参加し、全労働省労働組合(労働行政で働く人の労組)は、「労働は商品ではない」(1944年フィラデルフィア宣言)の横断幕でアピールウォーク(写真)。また東京公務公共一般労働組合は「もぉ〜嫌だ!牛」を作成し、残業代不払いは、もぉ〜嫌だ!」、「原発依存は、もぉ〜嫌だ!」、「非正規雇用は、もぉ〜嫌だ!」などとコールした。(首都圏青年ユニオン・山田真吾) 写真速報・全労連/大黒議長あいさつ・福島県労連のメッセージ 関越道バス事故の背景に規制緩和〜国土交通省の責任を追及せよ! 4月29日未明、関越道で起きた高速バス事故は、7人の乗客が死亡する惨事となった。当ブログと安全問題研究会は、国土交通省の責任を追及しなければならないと考える。2000年の規制緩和がこのような事態を招いたことは今さらいうまでもない。このときの規制緩和たるや酷いもので、バスを5台持ち、責任者を置き、運転手の休憩所を設けるなどの一定要件を満たしさえすれば誰でも貸し切りバス事業に参入できるようにしたのだ。この規制緩和の後、雨後の竹の子のようにバス会社が乱立、バス業界は走らせても走らせても儲からない消耗戦に突入した。その最も悲劇的な結末が、2007年2月に大阪・吹田市でスキー客ら27人が死傷した「あずみ野観光バス」事故だった。(安全問題研究会・黒鉄好) 全文・感想(メトロ職員)・コラム(石川源嗣) 以前のトップページへのリンクを表示:
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