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「SHOP99」名ばかり管理職裁判勝利判決!〜残業代支払い認める 大手コンビニSHOP99(株式会社九九プラス)で勤務していた清水文美さんの残業代未払いならびに長時間労働による過労で労災になった件の損害賠償裁判の判決が5月31日、東京地裁立川支部で言い渡されました。清水さんは、SHOP99店長として勤務していた06年8月7日から10日にかけてはタイムカード上で合計80時間以上の勤務をしていた。また37日間連続勤務をし、その結果うつ状態になり休職をしました。今回の判決で、会社に対し残業代を支払い、長時間労働による過労への損害賠償を認めました(約164万円の支払い)。SHOP99は現在ローソン株式会社の完全子会社になり、ますます規模が拡大しています。どこの街にもあるコンビニの店長の働き方を変え、人間らしい労働を作っていきましょう。(首都圏青年ユニオン・山田真吾) 報告・動画(SHOP99団交ビデオ) *写真=判決後の記念撮影(中央が清水さん) 6.11脱原発100万人アクション〜夜は新宿アルタ前に大集合 福島原発震災から3ヶ月目の6月11日に取り組まれる「脱原発100万人アクション」が大きな盛り上がりをみせている。全国各地で、さまざまな行動企画が目白押しだ。「人や自然を傷つける電気はいらない、原発やめろ」の声を一気に拡げ、政府に政策転換を求めることになる。東京では、同日午後、芝公園・渋谷・新宿の3ヶ所で共通のスローガンを掲げてデモを行ったあと、夜6時からは、新宿アルタ前に大集合することが決まった。レイバーネット文化部は音楽・川柳を前面に押し出した「だれでも入れるデモ」を計画。川柳デモのための「原発川柳」も募集している。また当日は、レイバーネットTVによる中継も予定している。 6.11アクションHP・芝公園デモ・アルタ前アクション・原発川柳募集 「これは階級戦争だ」〜マイケル・ムーア 組合つぶし法案に対し闘争呼びかけ 米国・ウィスコンシン州では反組合法案が州議会上院を通過。時を同じくして、ミシガン州上院は、財政再建の旗印の元選挙で選ばれた公職者を解任し自治体の業務を企業に委託する非常権限を知事に与えるという、さらに過激な法案を可決しました。こうした右派からの攻勢を、国民を敵に回す階級戦争だと呼ぶ映画作家のマイケル・ムーア氏。労組や伝統的運動組織の枠組みを超えて、様々な立場の市民・公務員・労働者・学生が抗議行動に立ち上がる現状を、状況や課題は違っても、チュニジアやエジプトを始めとする中東全体と同じ精神でつながっていると語ります。米国人が行動に出ない限り次の映画は撮らないと行動を呼びかけるムーア監督にインタビューします。(デモクラシー・ナウ!新着情報) 詳細・マイケルムーア出演動画 *写真=「デモクラシー・ナウ!」で熱く語るマイケル・ムーア監督 退職に追い込まれた被害者が訴え〜「セクハラで労災認定を!」集会 5月22日、東京・弘済会館で「セクハラで労災認定を!〜被害実態にそくした認定基準見直しを求めて」の集会がありました。セクハラ被害によって退職に追い込まれ、その後も精神科への通院を余儀なくされた被害者から訴えがありました。パネルディスカッション(写真)で、元朝日新聞編集委員の竹信三恵子さんは「セクハラは、権力や強みを利用して、立場の弱い労働者の弱みにつけ込んでくる。被害者は働けなくなり、貧困の温床となる」と話しました。現在、厚生労働省の分科会で、セクハラ労災についての認定基準や運用についての見直しが検討されています。セクハラ被害の実態にそくして、広く労災認定がなされるような基準や運用指針を求めて、集会アピールが採択されました。(尾澤邦子) 報告 政府に圧力かけ続けよう〜日比谷の反原発集会に1000人 5月27日、東京・日比谷野外音楽堂で原水禁・原子力資料室・たんぽぽ舎などの市民団体が主催する「反原発集会」が開かれた。小雨のなか全労協など多数の労組メンバーも参加し、約1000人が集まった(写真)。国際環境NGO・FoE Japanの満田夏花さんは「きょう文科大臣が発表した“1ミリシーベルト以下をめざす”発言は大きな一歩。5/23に文科省にみんなで迫った結果だった」とし、引き続き政府に圧力をかけ続けて、子どもたちを放射能汚染から守ろう、と訴えた。また5/7のデモで不当逮捕された仲間がこの日釈放された、という嬉しいニュースも発表された。集会後、生田卍やジョニーHの音楽グループを先頭に東電に向けてデモが行なわれた。(М) 詳細報告(平和フォーラム)・写真(満田さん)・写真(デモ) 志賀原発を廃炉に!〜富山10市民団体が「毎日行動」開始 富山では、10の市民団体が北陸電力に対して原発廃炉を求めて「毎日行動」を開始しています。市民団体の志賀原発永久停止の事前申し入れに対して、5月25日の会社側回答は、実に居直ったものでした。「福島は残念だが北電は事故を起こさない安全対策を行うので、今後も原発を運転します」「国のエネルギー方針で電力の30%を原子力でまかなっています。原発は必要です」と繰り返すだけの紋切り型でした。私たちは会社前で(写真)、子供も親も「志賀原発廃炉に!」「やっぱり原発なしで暮らしたい!」「原発のない未来を子どもたちに残したい!」「原発さようなら」「原発バイバイ」と訴えました。(村山和弘) 報告・動画(YouTube) 抵抗の灯は消えない!〜「君が代不起立」田中聡史さんに不当処分 4月の入学式で根津公子さんと同じ職場の「あきる野学園」教諭の田中聡史さん(41歳)は、自らの信条に従い「君が代不起立」をしたが、5月26日、東京都教育委員会は定例会で田中さんの処分(戒告)を強行した。この日は朝から支援の仲間約20人が都庁前でチラシを撒き、処分をしないように訴えた(写真)。根津さんはマイクを握り「歌の意味も教えないでただ従えということは、子どもから考える力を奪うこと。今回の原発事故も“考えない・疑問をもたない”大人ばかりになったことが遠因で、多くの人が“原発安全神話”に乗せられた。君が代問題と原発問題はつながっている」と訴えた。都教委を傍聴した人たちは職員が制止する中、大きな声で「処分をやめろ」「都教委は恥を知れ」と教育委員にぶつけるように叫んだ。田中さんの不起立は都教委としては予想外の出来事で、抵抗の灯が消えていないことを強く示すことになった。(M) 根津報告・渡部通信 大阪名物タコ焼きが大盛況〜南三陸町被災地へ炊きだし支援 4月に敢行された南三陸町被災地への炊き出し支援。今度は郵政ユニオン近畿地方本部が中心になって企画し、延べ5日間にわたる炊き出しボランティアを行なっています。炊き出しは5月23日から27日のそれぞれ朝食150食、夕食200食。食材の買い出し、メニューの計画等、事前準備を入念に重ねました。22日、いよいよ大阪に集合した第一陣の部隊が出発。その夜、東京でさらに物資を積み込み、翌23日には早速第1回目の炊き出しでした。大阪名物タコ焼きを作ると大盛況(写真)。500個がすぐ売り切れ。この辺りでは、タコ焼きそのものがめずらしく、大人も子どもも喜んでくれました。夕食は、筍寿司と冷やしうどん。見た目も綺麗、食べてもうまい、と大好評でした。(郵政ユニオン) 報告サイト 貴重な生々しい記録〜ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」 人間は五感を頼りに生きている。が、放射能はこの五感に何ひとつ反応しない。そこで、原発事故で周辺の住民が避難した27キロ先の集会場のほうが、実はずっと高レベルの放射能に汚染されていたという、笑うに笑えない事態も起きている。わたしはこの事実を、NHKのETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図―福島原発事故の2か月』という90分の番組で知った。番組は単なる学術番組ではなく、いまの放射能の汚染におびえている日本人がいちばん知りたい状況を解き明かしてくれる、生々しい記録なのだ。それも43歳の木村真三という研究者(写真)の個人的な仕事を中心にして。(木下昌明) つづき *5/28午後3時 NHK教育で再放送 国を動かす第一歩〜20ミリシーベルト撤回求めて文科省交渉 5月23日、20ミリシーベルト/年の撤回を求める文科省交渉が行われ、福島からバス2台・60名の代表が参加した。文科省前には、500名以上の支援者が集まり、文科省を完全に包囲するヒューマンチェーンが完成した。交渉は2時間に及び、渡辺文科省科学技術・学術政策局次長から「20ミリシーベルト/年は、基準ではない。1ミリシーベルト/年をめざす」の2点を確認点として引き出した。今回の交渉について「福島ネットワーク」代表の中手聖一さんは、「残念ながら文科省の責任者不在の交渉ではありましたが、ある程度文科省に詰めよることができました。国を動かす第一歩であったことは間違いありません。しかし、これから始まるのだとも思います」とまとめた。(湯本雅典) 報告・渡部通信・動画(UnionTube・YouTube)・動画(OurPlanet-TV 山本太郎インタビューあり)・福島のご両親へ(田川正則)・壱花花の漫画「モルモット」 *写真=文科省で交渉する人たち 原発恐怖 有給休暇で逃避したら解雇!〜「震災がらみ」労働相談事例紹介 「派遣社員。3月11日直後から原発事故に恐怖し4月15日まで東京から福岡へ逃避。派遣元には有給休暇で休む旨届けたが、先日解雇された」ーーNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「震災がらみ」労働相談事例4月分その2を紹介します。多くの国民や世界の人々が震災や原発事故被災者を救おうと立ち上がっている一方で、自分たちだけの利益のために震災を理由として従業員を平然と切り捨てたり、犠牲にする経営者の横暴が目立って来ています。あきらめるしかないのでしょうか。経営者と喧嘩して辞めるしかないのでしょうか。あきらめなくてもいい辞めなくてもいい第三の道があります。それが「労働組合」です。ぜひ相談してください。(東部労組・菅野) 詳細 *写真=東電に抗議デモする東部労組 自治体から原発停止の流れを〜「反原発自治体議員・市民連盟」結成される 5月22日、東京・全水道会館ホールで「反原発自治体議員・市民連盟」が結成された。全国から自治体議員・市民ら計225人が集まり会場は超満員で、熱気あふれる集いになった(写真)。共同代表に選出されたのは、相沢一正(東海村議)・佐野けい子(静岡市議)・福士敬子(東京都議)・布施哲也(前清瀬市議)の4氏。「議員・市民連盟」の目的は、「政府の原子力政策を改めさせ、全ての原子力発電所の運転を中止させること」とした。布施氏は「脱原発としないで反原発としたのは、とにかく原発をやめさせたい思いの強さ」と強調した。議論は活発で、自治体をこえた共同のとりくみの具体化を求める声が相次いだ。二部の記念講演では、菅井益郎さんが「飯舘村調査報告」を行い、放射能汚染現場の実態をレポートした。(M) ユースト録画 たんぽぽ舎: 広瀬隆講演DVD 第二弾「子どもたちを救え!」発刊 昨年「原子炉時限爆弾」を著し、大地震発生と原発震災を警告していた作家・広瀬隆さんの「怒りの緊急講演録」第二弾DVDが、たんぽぽ舎より発刊された。この講演会は、たんぽぽ舎と「週刊金曜日」の共催で4月30日東京・豊島公会堂で開かれたもので、会場は1000人の参加者であふれた。広瀬さんは約2時間にわたってパワーポイントを使って講演、海外の報道写真などを駆使して国内マスコミからは知ることのできない原発事故の実態を浮き彫りにした。とくに今回は「放射能汚染」の問題に時間を割き、内部被曝の怖さを訴え、無防備で汚染に曝されている子どもたちを救え、と熱く語った。(M) 108分・1000円。申込みは「たんぽぽ舎」(TEL03-3238-9035・FAX03-3238-0797)へ。 放射能汚染とたたかう郡山の教員たち〜「レイバーネットTV」第13回放送 このままでは子どもたちが危ない! 政府にまかせていたら大変なことになる。郡山の教員たちは、放射線測定器を借り受け独自の調査を開始した。調査結果は連日ファックスニュース「どんとこい」で各学校に流し、独自の放射能対策を進めてきた。5月19日のレイバーネットTVは、このたたかいを展開した福島県教組郡山支部の鈴木浩行書記長がゲスト。地震発生から放射能汚染の今日に至る思いが生々しく語られた。「不満★自慢」コーナーでは、全国の学校で行われてきた「原発安全洗脳教育」の実態が報告されたが、DVD教材のインチキぶりに驚かされた。また雨宮処凛さんはコラムで、「もっと気軽にデモに参加しよう。100畳大飲み会を計画中。そうした自由な交流から始まる」と呼びかけた。(M) アーカイブ視聴(76分)・紙上再現(テキスト版)・関連記事 *写真=左から鈴木書記長・雨宮処凛さん・松元千枝キャスター(番組終了後の交流会) 沖縄5・15平和行進に3200人〜基地撤去訴え普天間基地周辺を歩く 5月15日に沖縄県宜野湾市で、5・15平和行進が行われました。主催は、沖縄平和運動センターなどで作る実行委員会です。これまで5・15平和行進は、全国の労働組合や地域運動組織から参加者を募集し、3日間かけて行われていました。しかし今年は東日本大震災の直後でもあり、本土の仲間には震災復旧支援に全力を尽くしてもらいたいという沖縄側の意向を受けて、全国募集は行わず、行進日程も1日になりました。全国募集を行わなかったために、「どのくらいの人が集まるのか?」と主催者側は心配していましたが、出発式開始時刻の午前9時には、会場となった宜野湾市役所前に、3000人を超える人々が集まりました(写真)。また本土各地の地域組織や労働組合からも、700人以上が自主参加しました。(八木隆次) 全文(平和フォーラム) 福島県いわき市で「さよなら原発」パレード〜避難所からも声援 5月15日、福島県いわき市内で「さよなら原発 放射能汚染のない平和な未来を求めるパレード!」が開催され、500名が参加した。「いわきアクション!ママの会」と「NO NUKES MORE HEARTS・東京」が共催した。パレードは、平中央公園からJRいわき駅まで約1時間行われた。沿道の関心は非常に高く、パレードを見学していたある男性は「このようなことがあると、また変化が生まれると思います。続けた方がいいと思う」と語った。また、パレードが避難所(いわき市平体育館)の前を通過すると、避難されてきた方々が避難所の窓から大きく手を振る光景が見られた。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) 派遣労働者の笑うに笑えない現実〜韓国アニメ動画「返品歓迎」 韓国 民主労総のHPに1月末にアップされた「返品歓迎 - 派遣労働者の生」という広報用動画に日本語字幕をつけてみました。笑うに笑えない現実がコミカルに描かれた、手間をかけた動画です。民主労総・韓国労総とも、現実性のある最低賃金獲得や労組法全面改正が2011年の大きな闘争課題に設定しています。その流れで作成されたようです。(ソウル・宮内) 「返品歓迎」(YouTube) 郡山メーデー集会に250人〜被災者支援・脱原発を訴える 5月14日、働くものの権利を守る第82回メーデー集会が、福島県郡山市(郡山教組会館)で開かれ、250名が参加した(写真)。集会には、労働組合員だけでなく、原発震災被災者や反原発に関心がある市民も多く参加した。それは、原発震災が「人間の生きる権利を奪い、福島県民を強制的に被曝者にさせた」(佐藤和良いわき市議)現実の反映である。お子さんと山形県に避難している吉田優生さんは、原発から20kmのところで有機農業を営んでいる友人に避難をすすめたが、「私たちが除染をしないで誰がやるのか?」と言われたという。吉田さんは、そこまで福島県民が国から責任を負わされてることに、大きな疑問を提起した。労働現場からは、阿部利広さん(全自交吾妻分会委員長)が「避難したくても仕事がなく、できない。労働者は、本当は避難したいんです」と限界線上で働かされている現実を訴えた。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) 安全な職場めざして〜職場改善事例発表会開かれる 5月13日(金)夜、東京労働安全衛生センター(TOSHC)4階会議室で恒例の職場改善事例発表会が開催された(写真)。TOSHCでは毎年、事業場の労働安全衛生委員会や労働組合が取り組んだ安全衛生活動の成果や良好実践例を持ち寄って発表し、経験交流を行っている。今回はエントリーした事業所、労働組合が少なかったのが残念だったが、日頃から全員参加で熱心に職場の労働安全衛生に取り組んでいる江戸川区のE製罐(株)の発表が光った。E製罐(株)は従業員数約30名。毎年TOSHCが主催する東京労働安全衛生学校を安全衛生研修に社員を送り、安全衛生委員会が中心となって職場改善活動に取り組んでいる。(TOSHC事務局長・飯田勝康) 報告 シリーズ解雇理由 : 「コミュニケーション不足」で解雇!目に余る企業主の横暴 ●機械設計。試用期間を3ヵ月間延長された後で「コミュニケーション不足」を理由に解雇された。具体的には「明るくない」「会話が少ない」「笑顔がない」「酒飲みに誘われたら断るな」というもの。こんなことが正当な解雇理由になるのか。●IT企業。勤続5年。個人の売上目標を2000万円と設定し「売上未達成の場合は給料を払わない」とされ、過去の賃金未払いが430万円もある。あげく「努力不足」を理由に解雇された。●運送会社のドライバー。入社してすぐに交通事故を起こして解雇された。ーー大震災・原発事故以来、大失業状況が予想される中、企業主の目に余るワンマン・横暴が続きます。働く者自身が団結して労使間の力関係を変えない限り、今後もっと大変なことが起きるのではないでしょうか。(東部労組・菅野) 詳細 *写真=メーデーに参加した東部労組 「裁判所前の男」大高正二さんの裁判〜異常な警備と報道席空席の怪 5月11日、東京地裁429号法廷(多和田隆史裁判長)で大高正二さんの裁判があったが、酷いものだった。東京地裁の職員が大高さんから暴行を受けたとして訴えた典型的「冤罪」裁判。大高さんは暴行を全否定している。40人を超す裁判所職員がものものしい警備で、傍聴人一人に対して「世の中を明るく照らすという意味の『八咫(やた)の鏡』デザイン」の腕章をつけた職員が3人がかりで荷物を取り上げ、金属探知機と体を触りまくるボディーチェックをする。入室すると一番近い5席には白いカバーがかぶせてあり『報道記者席』と書いてある。職員が大声で、「白いカバーがかかっている席には座らないでください。報道記者席です。裁判長が決めたことです」と言ったが、その席には最初から最後まで誰も座らなかった。5席は最後まで空席の一方、10人以上の傍聴希望者は外で待機を強いられたのだった。(ジョニーH) 報告1・報告2・3分ビデオ「裁判所前の男」 *イラスト=法廷内の様子 大衆運動を裏切らなかった人生〜立山学さんを語る会 2月24日に75歳で亡くなった社会運動家・ジャーナリストの立山学さん(写真)を追悼し語る会が、5月14日、東京・飯田橋SKプラザ地下ホールで開催され、83名が集まった。呼びかけは、牛久保秀樹・鎌田慧・佐久間忠夫・高見圭司の各氏。会は呼びかけ人の挨拶のあと、参会者が次々にスピーチ。立山さんが狭い党派主義をこえて大衆運動に邁進し、けして裏切ることがなかった人生が浮き彫りになった。とくに国鉄闘争では、2000年国労本部の当事者(被解雇者)の声を無視して政府と妥協を計った「四党合意」という裏切り行為に対して、立山さんは緊急の集会ではっきりノーを言い、反対派闘争団を激励・鼓舞した意義が強調された。また発言者の多くは、原発問題に言及したが、反原発運動の大統一戦線をつくることが、立山さんの遺志を活かすことではないか、と期せずして一致した。(M) 報告 管理職ユニオン関西: 住職が組合立ち上げ、不正・解雇とたたかう 動画サイト「ユニオンチューブ」に、5/1の大阪・中之島メーデーで話題になった「管理職ユニオン関西・高野山清浄心院分会の訴え」がアップされた。住職の並木さんはステージで、力強く訴えた(写真)。「弘法大師が開いた和歌山県の高野山清浄心院(しょうじょうしんいん)。ここで寺の住職が現金を持ち出しお寺を乗っ取り、従業員を全員解雇しようとしている。心を救わなければいけないお寺がこんなことでいいのか。私たちは、ユニオンを立ち上げてたたかっている。高野山でデモ行進も行ってきた。ぜひこのことの多くの人に知ってほしい。それが私たちの力になる」。並木住職の訴えに会場は大いにわいた。 動画(UnionTube) 木村百合子さん自死事件裁判〜「原因究明を」母親が涙の証言 5月12日、故木村百合子さんの公務災害の認定を求める裁判の第2回証人尋問が静岡地裁で行われ、支援者50名が傍聴にかけつけた。百合子さんの母、木村和子さん(写真)は証言にたち、娘の生い立ち、教員採用から自死にいたるまでの過程を一つ一つ証言した。命を絶つ数日前の休みの日、百合子さんは昼ごろまで布団をかぶっていた。「いつもと違う」と感じた和子さんは、百合子さんから学級でのある「子どもたちのいざこざ」の話を聞き、その時当時の教頭が「問題ばかりおこしやがって」「お前の指導が悪いからこうなるんだ」「アルバイトじゃないんだぞしっかり働け」と言われたと聞く。和子さんは、証言の最後に目に涙をため、静かにそして強く発言した。「私はこの裁判で、事実が何かを明らかにしてほしい。その原因を追究して、教育委員会も学校も対策をたて、百合子のような事件を2度と起きないようにしてほしい」。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) 崩れ去った原発の「安全神話」〜10万年消えない放射能の恐怖 原発事故が起きてからというもの、出口の見えない日々が続いている。地震国日本、第二第三の事故が起こるかもしれない。『毎日新聞』の山田孝男編集委員は「浜岡原発を止めよ」と記事で訴えた(4月18日付朝刊)。いまや原発の“安全神話”は完全に崩れ去ったようである。7年前に公開された山川元監督の映画「東京原発」でも浜岡原発が取り上げられ、地震で原発が壊れると東京はひとたまりもないと警鐘を鳴らしていた。役所広司扮する東京都知事が局長クラスの幹部を集めて「東京に原発を誘致する」と宣言、すったもんだする映画だった。日本の原発産業は利権のために設けられた国策プロジェクトゆえ、無害な新エネルギーの開発研究はおざなりにされている仕組みも映画では追及している。(木下昌明) つづき *写真=映画「100,000年後の安全」より 憲法改悪に向けた動きに反対して緊急院内集会〜社共の議員が発言 5月10日、参議院議員会館で「参議院憲法審査会規定強行策定反対緊急院内集会」が開催され、100名が集まった(写真)。民主党は、5月2日参議院議院運営委員会に正式に「参議院憲法審査会規定」策定を正式提案した。そして、13日(事実上は18日)に国会に上程し採決する動きを見せている。これが実行されれば、すでに衆院で可決された憲法審査会規定とともに憲法改悪に向けた動きが実態として開始されるのである。集会では、日本共産党井上哲士参議院議員・福島瑞穂社民党党首・社民党山内徳信参議院議員などから発言があった。集会を主催した5・3憲法集会実行委員会は、参議院議員運営委員全員に「参議院憲法審査会規定の策定をしないでください」のFAXを送ろうと呼びかけている。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) 人類を抹殺する核発電所を廃棄しろ〜韓国研究者ソン・ミア氏の訴え 2011年3月11日に発生した日本の大地震に続いて押しよせた放射線災害は、もはや自然の災害を越え、資本主義の荒廃はすでにその限界を越えたことをありのままに見せている。福島で発生した放射線災害は、日本政府と東京電力資本が作り出した人災だ。いや、あるいはそれは資本主義社会の中で利益追求の生産方式に飼い慣らされ、問題の本質を把握できず、人類の破滅を持たらしかねない途方もない不正に抵抗できなかった私たちの限界だろう。世界的に1950年代の初めに建設が始まった原子力発電所は、最初は国家主導で建設され、次第に私有化の過程を経て、巨大独占資本により建設されているが、資本家階級はなぜそれほど原子力発電所を建設し続けてきたのか? (ソン・ミア) 全文 *写真=韓国の反原発パフォーマンス 「原発事故とマスコミ報道」の講演が大盛況!〜政・官・財・放の「抱合体制」を告発 5月8日に川崎市武蔵小杉で開催された、松沢弘・反リストラ産経労委員長(元フジサンケイグループ論説委員)の「原発事故とマスコミ報道」」(主催=市民連帯・神奈川)と題する講演会には、40人を大きく超える聴衆がつめかけ、立見がでるほどの盛況となった。ライブでネット中継されたユーストリームも430人が視聴、同時中継ランキングで一時、6位の高位につけるほど、大きな反響を呼んだ。松沢委員長は、経団連・エネルギー記者クラブ(東京電力などを担当)、通産省(現・経産省)記者クラブ、経団連・機械記者クラブ(日立製作所、東芝、三菱重工など原発メーカー等を担当)での取材経験をもとに、政治家、役人、電力会社、原発メーカー、マスコミの「抱合体制」を鋭く告発し、聴衆の関心を一気に引き寄せた。(A) 報告・録画視聴サイト *写真=講演する松沢さん 「おいしい野菜を食べたーい」〜滋賀の脱原発デモに300人 5月8日「脱原発市民ウォークin滋賀」のデモが行われました。東京から日本山妙法寺の僧侶も参加し、JR大津駅前を13時40分ごろ出発し、県庁前広場で主催者の挨拶など少しトークがあり(写真)、時折左手にびわ湖を見ながら、関西電力滋賀支店前まで1時間半に及ぶデモでした。参加者は、最終的に300人。デモ参加の子どもたちは、「おいしい野菜を食べたーい」「子どもは外で野球がしたーい」と、福島の子どもに思いをはせ、元気いっぱいにシュプレしました。私も、子どもの未来を守ろう、子どもの命を守ろうと声を大きくしました。後で聞くと、子どもたちは福井に近い大津の山間部から来たということで、全校生徒8名のうち6名が来ているとのことでした。(Y・K) 報告 渋谷繁華街を埋め尽くす「原発やめろデモ」〜警察の異常な弾圧も 5月7日、東京・渋谷で「原発やめろデモ」が行われた。小雨のなか約1万人の人々が集まった。高円寺デモは若者ばかりだったが、今回は労組や年輩者も加わり一層多様な広がりとなった。浜岡原発停止については「評価するが気を緩めてはいけない」という声が多かった。午後3時、デモが始まる。ところが渋谷警察はサウンドデモがよほど嫌いなのか、サウンドカーとデモ隊列の間に警察官を配置して分断してしまった。自由に歩き踊りたい参加者はビックリ。警察に何度も「どいてくれ」と抗議するシーンが続いたが、原宿駅近くで警官と参加者が入り乱れた時に、突然2名が「公務執行妨害罪」で逮捕されてしまった。こうした嫌がらせにもかかわらず、デモは大きな盛り上がりをみせ、渋谷一帯を音楽と「原発反対」のコールで埋め尽くした。NHKも初めてトップニュースで伝えるなど、マスコミにも影響を与えた。(M) 動画(UnionTube 逮捕シーンあり)・写真報告(Y)・動画(OurPlanet-TV)・写真1(集会)・写真2(妨害する警察)・主催者ブログ・渡部通信・TBSニュース・NHKニュース・アサヒコム・毎日新聞・デモ動画(hdcitv) *写真=渋谷繁華街を埋め尽くしたデモ隊 「労組も足をすくわれていた」〜レイバーネットTVで石川源嗣さん 5月5日夜、レイバーネットTV第12回放送「原発事故特集・第三弾」が行なわれた(写真)。山崎久隆さん(たんぽぽ舎)は、グーグルアースの地震前後の写真を見せて、福島第一原発の停電は「想定外の津波」ではなく、地震による崖崩れの受電鉄塔倒壊が原因であったこと。つまり今回の事態は、特殊ではなく全てに原発に起きうる問題であることを強調した。また原発導入の歴史を振り返り、中曽根康弘・正力松太郎が果たした役割や核の力を利用したい国家の狙いを解説した。石川源嗣さん(東部労組)は労働組合が原発に反対してこなかった理由について、「原発に関して無知・無関心だった。また明治以来の富国強兵・生産力至上主義に労組も足をすくわれていたのではないか」と述べ、労組の価値観の転換が求められていると語った。また、松元ちえの電力総連取材報告もあった。(М) 視聴ページ(アーカイブ・99分)・他の写真・電力総連取材報告(松元ちえ)・拝聴しました・テキスト版 原発問題を生存権から議論〜施行64周年憲法記念日集会 5月3日には、全国各地で、様々な団体による憲法集会が行われました。私たち平和フォーラムも、日本教育会館で、600人が参加して、「施行64周年憲法記念日集会」を開きました(写真)。集会は2部構成で、第1部は「安全に生きる権利」をテーマにシンポジウムを行いました。コーディネーターは江橋崇さん(平和フォーラム代表・法政大学教授)、パネリストは石丸小四郎さん(福島県双葉地区原発反対同盟代表)、満田夏花さん(国際NGO FoE Japan)、山浦康明さん(日本消費者連盟事務局長)の3人です。東日本大震災や福島第1原発の事故の直後であることから、各パネリストの発言は、憲法の定める生存権の視点から震災の問題を捉え返すものとなりました。ホームページに発言概要を掲載しています。ぜひご覧ください。(八木隆次) 報告サイト ヒバクシャを生じさせない世界を築くために〜飛幡祐規「パリの窓から」 今年、2011年3月11日以来、日本は歴史的な大災害に直面している。とりわけ福島原発の多重事故という巨大な人災に際して、人類は大きな転機を迎えたとわたしは感じている。原発が非常に危険な状態に陥っているという情報が11日の夜から、日仏の友人や市民団体から続々と届き始めたとき、わたしはそれまでこの問題をしっかり認識してこなかった自分を大いに恥じた。昨年の秋、東京の実家で偶然見つけて持ち帰った大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』を読み返してみた。そして、日本の歴史を背負うわたしたちは、大江氏の考察を核/原子力についての政治的・哲学的な思考に練ることにより、核兵器のみならず原発の危険性、非人道性を世界に向けて主張すべきだったのにーーと思った。(飛幡祐規/たかはたゆうき「パリの窓から」) 全文 *写真=パリの反原発デモ(4/30) 汚染された土を前に居直る政府〜20ミリシーベルト対政府交渉 5月2日、第2回「子ども年20ミリシーベルト基準の撤回を求める政府交渉」が参議院議員会館でもたれ、350名が結集した。福島県の代表が福島市内の小学校の校庭の表土を持参し、政府は真剣に福島の子どもたちのことを考えて欲しいとのぞんだ。文科省は、「20ミリシーベルトは、健康上問題ない」と居直った。原子力安全委員会は、「年20ミリシーベルトは許容できるものではないとしている」としながらも、「3.8マイクロシーベルト/時(文科省が算出した、年20ミリシーベルトを毎時であてはめた数値)までは、モニタリングが重要」と返答するのみで、具体的な除染の必要性は認めなかった。しかし今回、文科省と原子力安全委員会との間での「20ミリシーベルト」をめぐる若干の意見のずれが表面化した。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube)・ユースト録画(OurPlanet-TV) バスチーユ広場で脱原発集会〜在パリ日本人も立ち上がる 4月30日、バスチーユ広場にてフランスのNPO「脱原発ネットワーク」パリ支部が主催し、在パリ日本人有志のNPO「エコー・エションジュ-フランスジャポン」が共催した「我々の健康の為に完全なる透明度を!」と題する集会が開かれ約350人が集まりました。飛幡祐規さんの「子供達に20ミリシーベルトの放射能を押し付けるのは許しがたい」との力強いスピーチに始まり、1886年に設立された「放射能に関する調査及び情報提供の独立委員会」からの情報提供、国鉄組合SUDから放射性物質を積んだ電車がフランス国内を毎日通過しているという報告、チェルノブイリとベラルーシの子供達を放射能から守る為に 作られた「BELRAD」という研究所を支援するNPOからの報告等があり、その後、パフォーマンスを取り入れたデモ隊は、原子力安全委員会まで行進し、機動隊の並ぶ建物の前でダイ・インを行いました。(辻俊子) 報告・デモ動画(YouTube) 基地も原発もいらない!〜賑やかに「新宿ど真ん中デモ」 沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会の「新宿ど真ん中デモ」が、5月1日午後、東京・新宿で行われた。行動は、新宿アルタ前のマイクアピールから始まった。高江ヘリパッド建設に反対する訴え、原発に反対する発言などが続いた。「弱いところに危険な施設を押しつけ、反対の声を圧殺するやり方は、沖縄もフクシマもまったく同じ」。どの発言者も基地と原発を語った。午後3時、過剰で異常な警備をはね返して、170名のデモ隊は、太鼓や楽器を手に賑やかにスタート(写真)。「基地も原発もいらない!」のコールが新宿の繁華街に響き渡り、通行人の注目を浴びた。(M) ユースト録画(デモ全編)・当該ブログ 原発は塀の上の卵〜詩人アーサー・ビナードさん講演 5月1日都内下北沢の都民教会で、詩人アーサー・ビナードさん(写真)の講演会が開かれた。ビナードさんは、原発事故をマザー・グースの歌のなかの「ハンプティー・ダンプティー」にたとえた。「ずんぐりころりのハンプティー・ダンプティー 塀の上に腰かけていた。ハンプティー・ダンプティーはころりとすべりまっさかさまに落っこっちゃった。王さまの家来がみんな馬にのって馳せ参じて対応に当たって手はつくしたが・・・ハンプティー・ダンプティーをどうにももとにもどせなかったのだ」。ハンプティー・ダンプティーはなぞなぞで、答えは卵。無限の利益を生み出す「金の卵」の原発も塀の上にのっかっているように危なっかしく、いつ転落しても不思議はなく、そして割れてしまった場合、どうにももとにもどせない。(佐々木有美) 報告 大きな局面切り開く〜「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」結成! 5月1日、福島市内(ホリスティカかまた)で「子どもたちを放射能から守るための集会が開催された。前回4月25日の集会は100名の参加であった。そして今回は、参加者が250名にふくれあがった。ネットワークの初仕事は、2日に行われる対政府交渉である。集会では、ネットワークとして政府(内閣総理大臣、厚生省、文科省、原子力安全委員会)に要求する「年20ミリシーベルト」基準の撤回を柱とした要請書も確認された。「20ミリシーベルト」基準については、4月29日の内閣官房参与の小佐古氏の辞任会見を機に、マスコミもとうとうこの問題を取り上げざるをえない状況になっている。本集会は、2日の対政府交渉の結団式ともいえる盛り上がりを見せた。闘いは、大きな局面を切り開きつつあるといえる。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube)・5/2政府交渉・ユースト中継(IWJ) 日比谷メーデーに12000人〜「Power to the people」の歌声 5月1日、東京の日比谷公園野外音楽堂には、12,000名が集まり、第82回日比谷メーデーが行われました。被災地宮城県から参加した宮城全労協議長の大内忠雄さんは、「震災で、新自由主義、政治・経済の矛盾が明らかになった。被災地では医療や福祉の労働者がめいっぱい働いているが、もう限界だ。公務員の削減が原因している」「『働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう』というスローガンは、これからの大きな目標になる。長い闘いになるが一緒に闘おう」とよびかけました。式典には、多民族・多文化メーデー合唱団が登場し(写真)、「Power to the people」を英語と中国語、タガログ語、日本語をまぜながら、力強く歌いました。ブラジルサンバ隊も登場し、大いに盛り上げました。(尾澤邦子) 報告・動画(YouTube)・動画(三労組が東電前行動)・愛知メーデー 第82回中央メーデー(代々木公園)に21000人 5月1日、東京・代々木公園で、第82回中央メーデーが開催された。メーデー冒頭、東日本大震災の犠牲者に対し、黙祷を呼びかけられた。被災地の宮城県労連からも訴えがあり、震災復興の名を借りた財界・大企業の大規模開発に釘を差した。中央メーデーには2万1千人が参加し、3コースに分かれて、アピールウォークを行なった。首都圏青年ユニオンの組合員が「ACジャパン」のありがとウサギを模したうちわをつくり(写真)、表参道に買い物などに来ている若者たちにアピールをした。(Y) 報告 以前のトップページへのリンクを表示:
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