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首都圏青年ユニオン 三菱ふそう派遣切り裁判で勝利的和解成立! 2008年暮れに三菱ふそう川崎工場で派遣切りされ、寮も追い出されそうになった派遣労働者2名が東京地裁で起こしていた裁判が7月28日に和解した。原告2名が十分に納得できる水準での和解であり、首都圏青年ユニオンとしても勝利的な和解と評価している。企業の無法を許さず、ひきつづきたたかっていこう。(K) 首都圏青年ユニオンによる声明 *写真=和解を実現した当該・支援者・弁護団(東京地裁前) 政府に原発再稼働停止を迫ろう〜「9月脱原発アクションウィーク」の呼びかけ 7月28日「さようなら原発1000万人アクション」実行委員会が、「9月脱原発アクションウィーク」を呼びかけました。東日本大震災と福島原発事故から6ヵ月目の9月11日から19日にかけて、多くの市民団体・環境団体・労働団体などがいっせいに「脱原発」の声をあげ、政府に原発の再稼働停止・放射能対策・自然エネルギーへの転換を迫ろうというものです。実行委員会では、この期間を脱原発アクションウィークとして、全国各地で集会やパレード、講演会やセミナーなど、さまざまなイベントに取り組むことを呼びかけています。東京では、9/11 Be-in東京911(明治公園)・9/19 脱原発1000万人アクションパレード(明治公園)などが決まっています。また「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」(脱原発1000万人署名)も本格的にスタートしました。(M) 呼びかけ・1000万人アクションサイト これは犯罪だ!〜中国の高速鉄道事故「救助終了」に批判高まる 36時間後、中国政府は救助活動の終了を宣言した。なんら現場検証などをすることなく事故車両を土に埋めてしまった。憤らずにはいられない! これはまさに殺人であり、邪悪な行為以外の何者でもない! なぜ慌てて車体を埋めてしまったのか? たくさんの遺体があり、そして救助を待っていた被害者もいたであろうに! ユンボによってどれだけの命を奪ったのか? 仮に全員が亡くなっていたとしても、遺体はできるだけ保存することが、死者の最後の尊厳を守ることではないか。なぜ厳粛に、尊厳をもって、そして安らかに死者を送ることができないのか。「もし埋葬してしまったのならひどい話だ。生き埋めという殺人であり、それは犯罪だ。また遺体への無礼であり、これに対して遺族は訴えなければならない。三つ目に、証拠隠滅。事故原因と責任の究明を妨害しており、これも犯罪だ」。インターネット上ではこんな考えに共感を寄せる人たちも多い。(ハルビン鉄路局旅客運輸区職員) 全文・安全問題研究会の分析 *写真=事故現場近くの広場に座り込み、当局の対応に抗議する遺族(7/25・右) オーストラリア・ウラン鉱山の拡張停止を!〜国際署名のお願い レイバー映画祭で上映した「ハードレイン」のデビッド・ブラッドベリ監督から、翻訳を担当したPARC(アジア太平洋資料センター)に緊急国際署名の要請が届いた。内容は、映画にも登場するオーストラリアのオリンピックダム・ウラン鉱山の拡張が今年9月に計画されていて、それを阻止するために声を上げてほしいというもの。この鉱山は、福島原発にもウランを輸出しているところで、ラドンガスによる周辺地域への放射能汚染、水の大量使用、先住民族の権利無視など、さまざまな問題を抱えている。現地でも反対運動が起きている。映画「ハードレイン」では、ウラン採掘(豪州)→原子力発電(日本)→使用済核燃料処理(英国)と地球全体をつなぐ汚染のサイクルが描かれていたが、豪州のウラン鉱山拡張を止めることは、世界の脱原発につながる道でもある。フクシマを体験した日本からもたくさんの停止要請署名を寄せていきたい。(M) 詳細(PARC)・署名サイト *写真=オリンピックダム・ウラン鉱山拡張予定地(映画「ハードレイン」より) 映画「おじいさんと草原の小学校」〜84歳の小学生は元反乱兵士だった 英国映画「おじいさんと草原の小学校」は、84歳のおじいさんが周囲の反対を押し切って小学校に通いはじめるとても愉快な話─といえば、高齢化社会ここに極まれり、と思う人もいるかもしれないが、これは本当の話だ。映画の舞台はアフリカ・ケニアの田舎、荒涼とした土地にポツンと掘っ立て小屋のような小学校が建っている。そこへ、新政府による「すべての国民」の小学校無償化を告げるラジオを聞きつけて老人のマルゲがやってくる。若い女性校長のジェーンは「ここは子どもの学校だ」と追い返すが、マルゲはこりずに杖をつきつき何度もやってくる。その情熱に根負けした彼女はついに入学を許す。マルゲは幼い子と机を共にしてイロハを学びはじめる。その楽しそうな表情が実にいい。(木下昌明) つづき・映画公式サイト 「教育は2万パーセント強制」〜橋下府知事の狙いは政治の教育支配 7月24日、都教委包囲ネット7・24集会が東京・文京区民センターで開催され、160人が集まった。6月7月に連続して出された最高裁の「君が代」不当判決糾弾と、6月3日に成立した大阪府の「君が代」強制条例撤廃が集会のテーマだ。大阪では条例成立後、すべての府立学校で「日の丸」の常時掲揚が行われ始めた。また、9月府議会では「3回不起立で免職」という「職員処分条例」の成立も目論まれている。「日の丸・君が代」強制反対ホットラインの井前弘幸さん(写真)は、「橋下知事は、教育は2万パーセント強制だと言っている。彼のねらいは、『日の丸・君が代』の押しつけにとどまらず、教育の方針・中身は政治が決定し、現場はそのマネジメントをするだけという状態にもっていくこと。政治が教育に自由に介入できる体制作りを目指している」と語った。(佐々木有美) 報告・渡部通信・「日の丸・君が代」強制反対ホットライン(ネット署名)・起立条例反対の7/19記者会見(動画) 満足感でいっぱい!〜「レイバー映画祭2011」に200人がつどう レイバー映画祭2011は7月23日、東京・田町交通ビル6Fホールで開催され、約200人が参加した。北海道・大阪からの参加もあった。アンケートでは「初めての参加だったが有意義だった」「満足感でいっぱい。映画祭をこえた“見る・言う・聞く”のお祭りだった」など60をこえる声が寄せられている。とくに、放射能の危険性を訴えた「世界は恐怖する―死の灰の正体」の反響は大きく、亀井文夫監督の仕事は、半世紀の時空をこえて、観客に強く迫ってきた。解説した木下昌明さんは「この映画で出てくるのはネズミやウサギ。でも放射能は生物を区別はしない。人間への影響もまったく同じだ」と強調した。撮影の菊地周(故人)の妻・文代さんも登壇し、亀井・菊地らの映画スタッフが、乏しい予算と機材の中でこの映画に賭けた思いを語ると、会場から大きな拍手が起きた。(M) 写真速報・アンケート内容・知世(Chise)さんの日記 *写真=映画の合間にジョニーHが「東京ひばく」を歌った 「来年の総選挙で進歩連合が勝利する」イ・ジョンヒ韓国民主労働党代表が講演 日韓・日朝の平和を願う日本人、韓国人たちの招待で韓国民主労働党・李正姫(イ・ジョンヒ)代表ら7人が来日し、7月21日夜東京で開かれた講演会に230名が集まった。42歳で女性の李代表は韓国の政治と労働者の現状と方針を静かに力強く話した。今ハンジン重工で繰り返される労働者解雇に抗議して女性組合員キム・ジンスクさんが造船所のタワークレーンの上で籠城する闘いが199日を経過し、先週その支援に全国からプサン現地に1万人が集まった。それはイ・ミョンバク政権の労働者抑圧の結果であるが、進歩勢力が10年間民主政権の崩壊の反省の上に新しく民衆の政治勢力の統合に合意し、来年総選挙と大統領選挙で勝利したいと話した。(T) 写真と詳報 *写真=講演するイ・ジョンヒ代表 「君が代不起立」教員3名にイジメ研修〜約100人が抗議に駆けつける 7月21日、都教委による再発防止研修が行われました。対象となったのは、今春の卒・入学式での「君が代」不起立者7名中、退職者を除く3名です。研修抗議・該当者支援行動には、 約100名が集まり、盛り上がりました(写真)。しかし、今回都教委は、研修センター前での弁護団の申し入れを一方的に拒否しました。理由を聞いても答えず、申し入れ書も受け取らない、という姿勢をとりました。これまで、7回にわたり行われてきたことを突然拒否してきたのです。「最高裁判決でお墨付きをもらったから問答無用」というのでしょうか。研修後、入学式で「不起立」したTさんは「今回はじめての現認(これまでは見過ごされていた)で、処分と研修となった。服務事故というが、不起立は恥ずべきものではないと思っている。非難されるいわれはない」と語りました。(渡部秀清) 渡部通信 レイバー映画祭、23日に開催〜放射能関連はじめ初公開作品が目白押し レイバー映画祭が、7月23日に迫ってきました。世界の核汚染の実態をドキュメントしたオーストラリア作品「ハードレイン―パンドラの箱からふりそそぐ放射能」の上映から始まり、半世紀ぶりに甦った亀井文夫の映画「世界は恐怖する―死の灰の正体」、そしてたたかいの記録「反原発デモ映像ダイジェスト」「子どもたちを放射能から守れ!ー福島の闘い」と続きます。労働をテーマにしたものでは、韓国アニメ「返品歓迎」「ごみと格闘する人々」で、トリの作品は「コカコーラ・ケース―多国籍企業の犯罪」(写真)です。コロンビアで起きている労働運動つぶしと殺人の実態が強烈に迫ってきます。この「コカコーラ・ケース」は、レイバーネット国際部が緊急に日本語版を制作しました。ことしのレイバー映画祭は、「世界は恐怖する」以外は全て初公開・初上映というぜいたくな企画です。お見逃しなく。 詳細・メール予約(22日18時締切)・予告編動画(UnionTube・YouTube)・映画「コカコーラ・ケース」紹介 *映画祭は23日10.30より東京・田町交通ビル6Fホールにて 国際港湾労組(ILWU)が被災労働者に義援金とどける 国際港湾・倉庫労働者組合(ILWU)は、地震と津波で複数の仲間の命を失った全港湾(全日本港湾労働者組合)と全日本海員組合を7月18日と19日に見舞い、それぞれに義援金を届けた。「仲間のために直接支援をしたいと現地入りを希望したものもいたが、そう簡単に実行できることではないので、義援金という形でみんなの気持ちを届けることにした」ILWUのロバート・マクエリラス委員長は、福島県小名浜で全港湾の支部組合に伝えた。同行した副委員長のレイ・ファミラス氏は、1メートル以上も陥没した小名浜港や、放射能の汚染からも撤退せざるを得なかった地元漁業者を見て「写真やテレビでは被害の規模の大きさを見てわかってはいたが、ここに人々の生活があったことを思うとやるせない思いだ」と話した。(松元ちえ) 報告 *写真=ILWU代表(右)を案内する筆者(小名浜港) 被曝地フクシマで進行する戦慄の事態〜山下俊一らの大罪を問う! 福島原発直後から、メディアに出ては根拠もなく「安全」「直ちに健康に影響はない」との言説を垂れ流し続けながら浮かんでは消えた御用学者たち。その中でしぶとく生き残り、被曝地フクシマにおいて被曝者そっちのけでうごめくのが山下俊一だ(写真)。長崎大学医歯薬学総合研究科教授にして自身も長崎生まれの被爆二世だ。1991年からチェルノブイリ原発事故による被曝者治療にも関わった。本来なら、放射能の怖さを最もよく知り、福島で被曝者たちに正しい放射能対策をアドバイスしなければならない立場にある。ところが、佐藤雄平・福島県知事の委嘱を受け、福島原発事故直後の3月19日、県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した山下が取った言動は全くの正反対だった。福島県各地で「年間100ミリシーベルトの被曝までは安全」と触れ回ったのだ。(黒鉄好のコラム・第10回) 全文 次は復職へ〜SHOP99「名ばかり店長」裁判完全勝利!報告集会 7月15日、SHOP99「名ばかり店長」裁判勝利報告集会が東京・大塚ラパスホールで開催されました。24時間営業のコンビニチェーンSHOP99(ローソン子会社)で店長職をしていた清水文美さんが長時間労働の末、労働災害になった件について裁判が東京地裁立川支部で勝利し、会社が控訴しなかったことで判決が確定されました。勝利報告集会には、名ばかり管理職・名ばかり店長裁判のさきがけともいえるマクドナル裁判原告の高野さんも駆けつけ、管理監督者制の矛盾について発言しました。裁判上の闘いは終わりましたが、これからは清水さんの復職に向け、団体交渉や労働運動を通じて闘っていきますので引き続きご支援をよろしくお願いします。(首都圏青年ユニオン 山田) 裁判勝利の動画(YouTube)・5/31判決の記事 *写真右=清水文美さん 東電幹部・国・御用学者などを刑事告発〜広瀬隆・明石昇二郎の両氏が会見 業務上過失致死罪で、東電勝俣会長・清水元社長・寺坂保安院院長・斑目原子力安全委員会委員長など15名。業務上過失致傷罪で、山下俊一教授など17名。7月8日、作家の広瀬隆氏(写真左)とルポライターの明石昇二郎氏(右)は、内容証明郵便で東京地検に刑事告発状を提出し、計32名に対する徹底調査と処罰を要求した。7月15日、二人は自由報道協会で記者会見を開き、思いのたけを述べた。広瀬氏は「福島県民を高濃度の放射能汚染にさらし放置していることは犯罪である。とくに約30万人の児童生徒が放射線管理区域と同じレベルのもとに置かれ、深刻な被曝を強制されている。子どもたちが殺される。これはチェルノブイリよりひどい。私はかれらをあえて“悪党”と呼びます」と語った。質問が相次ぎ、予定時間を大幅にこえ約2時間にわたって怒りの会見が続いた。(M) 記者会見アーカイブ(岩上チャンネル)・ルポルタージュ研究会HP(告発状全文) *写真=記者会見(岩上チャンネルより) 前近代的「借金漬け労働」をなくせ!〜東陽ガス支部が裁判闘争を開始 前時代的「借金漬け労働」をなくすため、昨年11月に結成した東京東部労組東陽ガス支部は7月12日、東陽ガス株式会社を被告とし、東京地裁に裁判を提起しました。このかん、組合は会社に対し、雇用契約と業務委託契約を同時に結ばせる「二重契約」を理由とする、本来は会社が負担すべき経費(ガソリン代、車両リース代、カーナビ代等)の労働者への「押しつけ」と、そこから発生する「借金漬け労働」の撤廃を求め、団体交渉で会社を追及してきました。しかし、会社は一向に態度を改めようとはしませんでした。それどころか、このような働き方を正当化しようとする始末。このような対応に、東陽ガス支部は裁判闘争の開始を決断したのです。裁判の代理人には加藤晋介弁護士が就任してくださいました。組合は提訴当日、司法記者クラブと厚労省記者クラブにおいて記者会見を行いました。(東部労組・菅野) 詳細 *写真=厚労省の記者会見 沖縄もフクシマも「人柱」にされている!〜反貧困イベントで森口豁さん 7月14日夜、「反貧困たすけあいネットワーク」のイベント「Bread & Roses 7」が「希望は、絶望の、後にある」をスローガンに、東京・六本木のライブハウスで開催された。ゲストの森口豁さんは55年間沖縄取材をしてきた写真家。かれはこう語った。「沖縄ではいま“独立”を望む声が上がっている。日本にいたらダメにされる。それほどまでにヤマトに絶望している。沖縄の人は基地はいらない、平和に生きたいと思っているだけ。なのに基地が必要という日本が、沖縄に負担を押し付け続けている。この構造は原発を押し付けられたフクシマと同じだ。沖縄もフクシマも“人柱”にされている。なんとかここを変えたい。“人柱”を拒否するフクシマ・沖縄の共闘のプログラムができないものか」。この呼びかけに会場から大きな拍手が起きた。(М) ユースト視聴(アーカイブ)・反貧困たすけあいネットワークHP *写真=左から湯浅誠・森口豁・河添誠の各氏 放射能を「可視化」した映画の迫力!〜必見「レイバー映画祭」 7月2日のNHK「広がる放射能汚染」を見て、東京にもけっこう放射性物質が降り注いでいたと知った。狭い国土。原発はもう「卒業」しなければ日本は滅びてしまう。半世紀も前、米ソの核実験によって「放射能雨」が何万カウント降ったという記事が新聞に躍っていた。この時代、「死の灰」と呼んでいたが、それを映画にした亀井文夫の「世界は恐怖する─死の灰の正体」は傑作だった。この映画のすぐれた点は、武谷三男ら当時の科学者20人の協力を得て、目に見えない放射能を視覚化して「見える」ものにしたことだ。(木下昌明) つづき・映画祭詳細・メール予約 「宙ぶらりんのままじゃ前に進めぬ」〜原発避難者・双葉町の人々の今 「独身で、ひとりでここに移ってきたの。ずっと原発には反対だった。でもそれを口にしたら変わり者扱いされて。東電で働いてきた人たちの言うことはおかしいよ。ここには仕方なくいる。福島に戻っても放射能、消えないでしょ。この近くにアパートかりるって言ったって、補償が出るかどうかもわからないし。仕事もしないで、何もしてないように見えるでしょ。でも、どこまで補償が出るかが決まらないから、家を借りていいのか仕事を見つけていいのかわからない。宙ぶらりんのままでは前に進めないのよ。加須市では畑を貸すよと言ってくれる人もいるようだけど、土地のクセがわかるまでには時間がかかるしね」。埼玉・加須市の旧騎西(きさい)高校での集団避難生活も、五十日を迎えました。四月から五月にかけてのレポートです。(江東拓美) レポート *写真=激励にきた郡山出身の西田敏行さん 過労死をなくそう!第5回中島富雄賞〜「日本海庄や」とたたかった吹上夫妻に決定 過労死をなくすために活動している「過労死をなくそう!龍基金」(中島晴香代表)が7月11日、第5回中島富雄賞の受賞者に、居酒屋チェーン「日本海庄や」で長男を過労死で亡くした吹上了(さとる)さんと隆子さん(写真)を選出し発表しました。8月7日(日)午後1時から東京都葛飾区にある「かつしかシンフォニーヒルズ」別館5階レインボーで開く授賞式に皆さんの参加を呼びかけます。吹上夫妻は会社役員らを提訴し、2010年5月に京都地裁は過労死訴訟では初めて、大手企業トップの個人責任を認定し損害賠償を命じました。授賞式では、京都から吹上さんを招いて式典を行うほか、過労死・過労自殺と現在闘っている遺族からのアピール、中島賞選考委員で評論家の佐高信さんが「原発文化人の罪を裁く」と題した記念講演を行います。(龍基金・須田) 詳細 使い捨ては許さない〜冊子「被ばく労働自己防衛マニュアル」の活用を! 「あなたの命を“使い捨て”から守るためにー被ばく労働自己防衛マニュアル」が福島原発事故緊急会議・被曝労働問題プロジェクトより、このほど発行された。今後広がる「被曝労働」の知識・対処・労働環境の保護など、自己防衛の方法を紹介している。「この冊子は、より被ばく環境に入りやすい下請労働者を想定して作成されましたが、現地採用され現場の最前線にいる東電社員や系列社員も同様です。これ以上原発で苦しみ、殺される労働者と悲しむその家族・友人が出ないよう、この冊子が最大限活用されることを願います」と冊子をつくった被曝問題プロジェクトは呼びかけている。労働者に広く配布することを考え、定価はついていないが、可能な団体などには1部200円を目安にカンパをお願いしたいとのこと。 詳細・発行元HP 五里霧中の現在を生きる羅針盤〜中川五郎のライブコンサート 7月7日、東京・駒込の琉球センター・どぅたっちで中川五郎のライブコンサートが開かれた(写真)。赤ワインで喉を潤おしながら、ギターと6弦バンジョーで自由な雰囲気で歌う五郎さんのやさしい声と美しい響きは強く場内を魅了した。また歌に込められたメッセージは、まさに『五里霧中の現在を生きる私たちに示す羅針盤』であった。演奏の始まりの曲は、♪腰まで泥まみれ♪ ベトナム戦争時の歌なのに「間違っている隊長の命令に従わないようにしようよ」という趣旨は原発問題・日の丸君が代強制等でおかしなことになってきている今の日本をそのまま風刺している。♪主婦のブルース2010♪など自分のオリジナル曲を現代世相に合うように作り変えた曲が多くあり、現役のシンガーソングライターならではだった。(ジョニーH) 報告 「司法制度を変えない限り世の中は悪くなる」〜藤田裁判で最高裁棄却 7月7日最高裁は、元都立板橋高校教諭の藤田久勝さんに上告棄却の判決を言い渡した。東京都は2003年に「日の丸・君が代」を強制する通達を出し、それに危機感をもった藤田さんは2004年の卒業式に来賓として出席、式の開始前に保護者らに君が代斉唱時の着席を呼びかけた。「犯罪」に問われるようなことは一切なかったが、都教委は威力業務妨害として藤田さんを訴えた。確定した罰金は20万円。今回の最高裁判決は、表現の自由を著しく制限するもので、一連の「君が代」判決に続き行政の下請け機関と化した司法の姿をさらけ出した。藤田さんは判決後(写真左)、「司法制度を変えない限り世の中は悪くなる。最高裁を一新すべく闘っていきたい」と力強く語った。(佐々木有美) 渡部通信・処分撤回を求めて レイバーネットTV「原発震災とメディア」〜情報統制の実態明らかに 7月7日(木)午後8時〜9時30分に、レイバーネットTV第16回放送が行われた。特集は「原発震災とメディア」でゲストは、ジャーナリストの上杉隆さんと福島原発地元の村議・西山千嘉子さんだった(写真)。話は3/11の震災発生直後から原子炉爆発・放射能拡散のもっとも危険な時期に行われた「政府・東電・マスコミ」の「情報隠し・統制」の実態が、上杉さんから生々しく語られた。ネットメディアの人たちが東電記者会見に連日泊り込んで追及し、穴を開けていったこと。またユーストで会見のすべてを流したことで、マスコミ報道の裏側を視聴者が見抜くことになったことなど、上杉さんは静かな口調だが怒りをこめて語った。西山さんは「報道と役場からは何も知ることなく被曝してしまった。その後ネットを知り、初めて判断材料を得ることができた。もうネットなしの生活はありえない」と。内容は大変充実したものになり、生放送の視聴数も2400に達した。(M) 写真速報・視聴ページ(アーカイブ94分)・テキスト全記録・ちかちゃんブログ報告・番組内容 菅首相は玄海を再稼動させるな!首相官邸前アクション 福島原発事故の収束もできないなかで、玄海原発の再稼動に向けた動きが加速している。玄海問題は、脱原発か原発推進かの今後を決める大きなポイント。「福島原発事故緊急会議」呼びかけの「菅首相は玄海を再稼動させるな!首相官邸前アクション」が7月7日夜に行われ、約200人が声をあげた。 「味の蔵八」自主運営中〜安くて美味しい定食を食べて支援しよう 東京・西武池袋線ひばりヶ丘北口前の飲食店3店舗(味の蔵八、やんちゃ寿司、もっこり山)で、給与未払いにより生活困窮した労働者がフリーター全般労働組合に加入し、職場を確保するために争議行動の一環として今年3月から自主運営を行っています。今年2月に、当該組合員が、手元に交通費しかない状態まで追い詰められ、労組事務所に相談にきてから4ヶ月。分会代表の石崎誠治さんは、「難破船をようやく港につないだ気持ち」と言っています。担当チームの仲間も同じ思いです。共に舟にロープを1本かけるような、水をひとかきくみ出すようなご支援をいただければ幸いです。今後いっそう増加する倒産、給料の未払いに泣き寝入りしない争議としてぜひご注目・ご支援ください。(清水直子) 詳細 *写真=「味の蔵八」のメニュー 愛知:紳士服のヤマヨシでストライキ決行!〜配転撤回・残業代支払い求めて 労働組合に加入して残業代の支払いを求めたところ、「全く内容根拠のない残業請求」と決め付けられて「処分措置を取る」と通告され、これまで店長として働いてきた店から本社への配置転換を強行されたとして、愛知県一宮市に本社を置く紳士服販売店・ヤマヨシのNさんが6月28日にストライキを行なった(写真)。Nさんを支援する愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンは、Nさんに対する配置転換の撤回や残業代の支払いなどをヤマヨシに対して求めている。Nさんはこれまでヤマヨシ・東山店で店長として接客・販売の業務に従事し、東山店の売り上げを2倍以上に伸ばすなど業績の向上に貢献してきた。ところがヤマヨシは、Nさんに対して労働基準法にのっとった時間外手当を支払わず、労働基準法に基づく有給休暇も与えてこなかった。(酒井徹) 報告 韓国アートアクティビスト!「ぱく・どよん展」 東京・神保町で開催中 神保町に用があり、たまたま狭い路地を通ると、ふるい木造家屋の2階を画廊として設えているところがあった。入り口にそっけなく置いてあるチラシをとりあえず手にとってその場は立ち去り、用事を終え帰りも同じ道を通った。さきほどのチラシを取り出して見入ると、<「ぱくどよん展」7月4日(月)-10日(日)>とある。あれっ予告かと思ったら開催中だ。しかも開場が17時〜22時と居酒屋的時間である。時間的にも余裕があったので覗いてみることにした。2階にあがるとすぐにそこで、昔ながらの引き戸を開けるとそこが4.5坪の画廊「路地と人」だ。お世辞にもオシャレな画廊とはいい難いが、古書の街にある画廊は文化の香りが一味違うと感じる。そこで個展をしているパクドヨン氏とは?(安齋徹雄) つづき 全労連などの脱原発集会に2万人参加 7月2日に東京・明治公園で開かれた「原発ゼロをめざす7・2緊急行動」に2万人が参加した。安斎育郎、飯田哲也、市原悦子、根岸季衣、肥田舜太郎、湯川れい子各氏らが呼びかけ、吉永小百合さんも賛同した。全労連などで構成された実行委員会の主催。福島の農家などの発言が続いた。福島県農民連からは70名以上が参加し、農産物を販売しつつ支援を訴えた。共産党の志位委員長があいさつし、社民党の福島党首のメッセージが読み上げられた。脱原発運動が政治潮流を超えて相互に相乗りし大きく合流していくことを期待したい。(K) 写真速報・集会HP・JCJによるユーストリーム動画 貧困問題をより身近に〜レイバーネットTVが「貧困ジャーナリズム賞」受賞 レイバーネットTVが「貧困ジャーナリズム賞」を受賞し、6月30日に東京・岩波セミナールームで授賞式があった。大賞は「テレビ朝日・ドラマ『相棒』」で、全部で10のメディアに賞が贈られた。レイバーネットTVの受賞理由は「インターネット上に世代を超えて楽しく貧困問題を語り合う『場』を作った。中でも若者が労組などのベテラン活動家に率直な質問を浴びせる『教えておじさん』のコーナーは人気が高く、ファンが急増中だ。かつてのラジオのDJ番組風に楽しく見せる工夫もして、貧困問題をより身近なものにした」。レイバーネット事務局長で、同TVキャスターの土屋トカチさんが代表して授賞した(写真)。またシンポジウムでは、メディアをめぐる活発なディスカッションがあった。(M) 報告・イベント前半(ユースト録画・76分)・イベント後半(ユースト録画・76分)・東京スポーツ 「携帯持参で強制退去」はおかしい!〜大高さん痛烈に裁判所を批判 7月1日午後、東京地裁429号法廷で「裁判所前の男・大高さんの裁判」の本人尋問が行われた。多和田裁判長は「不規則発言だけでなく、笑った場合も退廷させる」と傍聴人達に脅しをかけてのスタートだった。また謎の「報道記者席5席」は空席にままだった。大高さんの一環した主張は以下の通り。「裁判所の管理規定による退去命令は一般市民に関わる法律ではないから、一般市民である私(大高さん)が抵抗しても公務執行妨害にはならない」「他の人に許されているカメラ付き携帯電話の持込を私だけに禁止するのはおかしい。しかも知人に預けてしまっていて、携帯電話を持っていない私に対して有無を言わせず、裁判所からの退去命令を出し、大勢の裁判所職員に引きずり出されたので抵抗した」「裁判所の実態を世間に公表されると都合が悪いという理由で、私を長期間拘留していることは人権侵害だ」。公判は大高さんの独壇場で、裁判所の虚偽をあばく場となった。(ジョニーH) 報告・公判記録・「週刊金曜日」記事(山口正紀) *イラスト=7/1の法廷 沖電気とのたたかい〜映画「田中さんはラジオ体操をしない」劇場公開 7月2日から、ドキュメンタリー映画「田中さんはラジオ体操をしない」が新宿K's cinemaで公開されます(10時半から1日1回上映)。沖電気八王子工場を解雇されて以来、30年間その門前で闘争を続けている田中哲朗さんの闘う日常を追ったドキュメンタリーです。映画には、田中さんと親交の深い根津公子さんも登場し、君が代不起立問題も紹介されています。またビデオプレスの松原明さんが撮影した沖電気株主総会の圧巻シーンも入っています。本作は、2009年カナダ国際労働者映画祭でグランプリを獲得したほか、同年山形国際ドキュメンタリー映画祭でも公開され話題を呼んだ作品です。公開初日は上映前に田中哲朗さんによる舞台挨拶およびミニライブ、また7月9日の上映後には、根津公子さんと田中哲朗さんとの対談もありますので、この機会に是非ご覧下さい。(浦安ドキュメンタリーオフィス・中山) 詳細・映画公式サイト *写真=沖電気門前で歌を歌う田中哲朗さん 辞めたいのに辞めさせてくれない〜「職場のいじめ」シリーズ4月分紹介 2011年4月にNPO法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「職場のいじめ」相談メールのまとめを報告します。1、●●生命保険の営業所。上司からのパワハラが理由で退職させられる。他の上司や本社のコンプライアンス窓口に相談したが、相手にしてもらえない。訴えたい。2、勤続20年、50代の看護師。健康を害し病気休業した。職場復帰に伴い、今までの外来から夜勤のある病棟勤務を命じられた。親の介護や母子家庭の事情を説明しても、夜勤ができなければ非正規社員にすると言われている。3、保険会社。半年に一回の資格査定で成績が悪いと「嘱託」に落とされ、給料も無くなり保険証も返さなければならない。3年前から辞めたいのに辞めさせてくれない。自殺でもすれば辞めさせてくれますか。どうしたら辞められるでしょうか。(東部労組・菅野) 詳細 以前のトップページへのリンクを表示:
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