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ワープアいじめの黒帯表示はじまる〜疑問だらけの「地デジ」強制 来年7月の地上デジタル放送化を前に、7月5日からアナログ受信している人に対して、「地デジ」促進のための黒帯表示が始まる。テレビの上下に黒帯が入り、そこに「早く地デジにしろ」という趣旨のメッセージが入る。地デジ化は国策として総務省が推進しているが、その理由はいまひとつはっきりしない。また、難視聴地域対策や受信設備などのインフラ整備が間に合わないことなど、問題山積である。しかし、テレビ業界も推進しているため、メディアからの批判が出てこない。とにかく、一番困るのはワープア層。お金がないのに、なぜテレビを買い換えなくてはいけないのか。なぜ選択肢がないのか。なぜ黒帯の嫌がらせを受けなくてはならないのか。疑問だらけの「国策・地デジ化」である。(M) 詳細・漫画(壱花花)・産経ニュース サウナ王城ユニオンが勝利的和解〜自主営業闘争、終結 昨年11月に突然閉鎖通告があり、半年にわたり自主営業闘争を続けてきたサウナ王城ユニオンのたたかいが、6月17日、東京地裁で和解が成立し解決した。 和解内容は(1)会社は解雇の意思表示を撤回し、会社都合により円満退職したことを確認する(2)会社は解決金を支払う、などというもの。6月26日午前10時をもって営業終了となった。ユニオンメンバー7人は閉店に合わせて全員が集まり、労をねぎらった。メンバー達は、「たたかってよかった。勝利的和解だが好きな仕事を失うのは残念」「最初は腰が引けていたが、運動の中で前向きになった」と語っていた。7月23日には、総評会館で「サウナ王城自主営業闘争解決報告集会」が開催される。(杭迫隆太) 報告・動画(UnionTube) *写真=最後の営業が終わって記念撮影する王城ユニオン(6/26) 辻井バッジ事件 : 中労委がJR東に「県労委命令の即時履行」を勧告 6月29日、辻井義春さん(写真)への国労バッジ着用処分は不当とした神奈川県労委命令(今年1月発令)を不服とするJR側の再審査請求の第2回調査が、東京・中央労働委員会で行われた。この調査では、辻井さん本人から「中労委は、先の県労委命令の即時履行をJRに対して求める勧告書を出した」ことが報告された。また辻井さんは、「早期の中労委命令を出して欲しい」と発言、中労委公益委員からは、「なるべく早期に命令を出します」という返答があった。一方JR側からは、新たな証拠提出、証人申請が今回も一切なかった。この態度に補佐人からは、「何のために不服申請したのか」「労働委員会をなめているのか」という怒りの声が聞かれた。(湯本雅典) 報告 JR不採用問題、最高裁で和解成立〜「一段落だが雇用のこる」と原告たち 6月28日午前10時半、最高裁で1047名被解雇者の4者4団体と鉄道運輸機構が、正式に和解した。10時45分には入口で、弁護団と当事者の闘争団が「和解成立」の旗を掲げて、メディアのフラッシュを浴びた(写真)。その後、4人の弁護士がメディアに囲まれて記者の質問に答えた。国労弁護団の宮里弁護士は、「23年間、数々の困難を乗り越えて解決することができてよかった。喜んでいる」と発言、一方、鉄建公団訴訟弁護団の加藤弁護士は「解決はよかったが、本来の救済とはほど遠い。雇用が残っている」と対照的評価だった。当事者の原告代表もいちように「一段落だが、雇用が残っている」と語っていた。(M) 写真速報・4者4団体共同声明・毎日新聞・日経新聞・東京新聞・TBSニュース・全労連の談話・和解調書(pdf) 「差別に勝ちたい」朝鮮学校生徒が怒りのアピール〜市民行動に1000人 6月27日、東京・芝公園で「朝鮮学校差別を許さない!『高校無償化』即時適用を求める市民行動」が開催され、1000人が結集した。この集会に向けた賛同は、前回の集会の2倍を上回る140以上の団体から寄せられた。集会には、350人の朝鮮学校生徒が結集した。朝鮮学校の生徒たちは全国の朝鮮高校10校を束ねた「連絡会」を作り、無償化即時適用を求める署名運動を展開しているということが、東京朝鮮中高級学校の生徒会長から報告された。また、同校生徒会副委員長からは、「悲しみは、勝ちたいという決意になった」という発言があった。運動は確実に継続・拡大している。これを、ぜひとも成果に結びつけていきたい。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) いよいよ公開される「ザ・コーヴ」はどんな映画なのか ずっと昔だが、「世界残酷物語」(1962年)という大ヒットした映画があった。牛の首を真っ二つに斬ったり、豚の群れを一斉にコン棒で殴り殺したり、犬の料理に舌鼓を打ったりと、国によって異なる食文化にまつわる残酷で滑稽な風習を興味本位に集めたドキュメントだった。しかし当の文化の中で生活していると、それが少しも野蛮にはみえず、受容されて慣習となり、記念行事になるケースさえあった。ところが、これを外からみると、奇怪で悪しき“伝統”に映るのだ。いま「反日的」として上映中止問題で騒がれているルイ・シホヨス監督の「ザ・コーヴ」をみて、その映画の記憶が蘇ってきた。(木下昌明) つづき・映画サイト レイバー映画祭 7/24に開催〜「キャピタリズム」など激烈ドキュメンタリーてんこ盛り 2010年夏。私たちの未来や生きる権利は、アイスクリームのように溶けていくのか? それはもう、どうにもならないものなのか? 死亡率100%の生き物、人間。あきらめるのはまだ早い。せっかくもらった命、死ぬまで生きよう! レイバー映画祭2010開催! 映画から世界が見える! 上映作品は、資本主義の本質に迫るマイケル・ムーア監督最新作「キャピタリズム〜マネーは踊る」、衣料工場の苛酷な現実を描いた「バングラデシュの衣料工場で働く若い女工たち」、韓国・双龍自動車のストライキ内部に迫った「あなたと私の戦争」、日本で初めて女性医療職場で労組を作り、現在86歳でもバリバリ現役・全身活動家の益永スミコさんを追った「死んどるヒマはない」など、激烈ドキュメンタリー映画がてんこ盛り! 7月24日、田町は太陽のように熱い! 詳細・メール予約 *写真=「キャピタリズム」のチラシ 新規採用教員が自殺に追いこまれる学校とは?〜故木村百合子さんの裁判報告 新規採用されたばかりで自殺した静岡県磐田市立小学校教員、故木村百合子さん(享年24歳)の公務災害の認定を求める第10回公判が、6月24日、静岡地裁(民事第2部・山口勉裁判長)で開かれ、傍聴席が埋まる30人以上の支援者が集まった。木村百合子さんは、2004年新人の年の9月に自らの命を絶った。その背景には、クラス運営の難しい状況、新人教師に対する管理職の支援の無さと過酷な状況を後押しするかのようなパワハラがあった。その時の様子を木村さんは自らの日記に克明に書き残している。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) *写真=木村百合子さんの両親(報告集会) お前はアタマが悪い!〜罵倒・暴言・暴力など「職場のいじめ」が急増 「辞めさせてくれない。“どうしても辞めるならお前の今までのミスを洗い出し、損害賠償請求するぞ”」(正社員)、「社員が二人分の仕事を押し付け、出来ないと罵声を浴びせてくる」(スーパーパート女性)、「毎日サービス残業の強制。5階建てなのにエレベーター利用を禁止し、乗った職員を皆の前で名指しで叱る」(老健施設介護)、「お前はアタマが悪い、今までよく生きてこられたな、等々の罵倒・暴言で叱られ続け、ついにうつ病に」(プリント基盤社員)、「社長が管理職に暴力をふるう。蹴り・正拳突き・顔面に何発も」(IT関係正社員)・・・。労働相談に寄せられる「職場内のいじめ」の事例が急増しています。現在の日本の異常・異様な職場・会社をどう変えていけるのか皆さまと一緒に考え、奮闘したいと願っています。(東部労組・菅野) 詳細 *写真=「職場のいじめ」が寄せられる東部労組・相談センター JRは雇用要請に応えよ〜JR東日本株主総会で会社の責任を追及! 6月23日午前10時より、東京・ホテルニューオータニでJR東日本の株主総会が開かれた。被解雇者が多く加わっている「JR東日本株主会」は、早朝よりホテル近くの四ッ谷駅前で、宣伝行動を行った。上京した北海道の闘争団員は、「雇用・年金・解決金の三項目要求のうち、雇用が一番大事。これをとらないと路頭に迷う解決になる。きょうの総会では“JRは政府の雇用要請に応えよ”と迫りたい」と決意を語った。株主総会では12名の株主が発言。1047名問題と信濃川不正取水問題の2つを中心に、会社の姿勢を質した。総会は4時間をこえ、午後2時すぎに終了した。(M) 写真速報・47NEWS・総会報告(国鉄闘争共闘会議HP) *写真=被解雇者の胸には「JRにカエル」グッズ 「解雇は殺人だ!」〜韓国 双龍自動車労働者イ・ヨンホさん語る 2009年夏、大量の整理解雇に反対して77日間の「玉砕ストライキ」を行った双龍自動車労組のイ・ヨンホさんが来日し、6月20日、東京・渋谷で、映画「あなたと私の戦争」上映と連帯の集いがあった。ヨンホさんは「工場籠城ストライキ中は、水もガスも止められた。病人が発生しても医者も薬も止められた。マスコミは労働者を叩いた。整理解雇と闘うことは命がけだった。会社・警察の暴力に対抗するため、パチンコ投石器なども使ったがそれほど切実だった。解雇は殺人だ! いまは弾圧され厳しい状況だが、必ず闘って工場に戻る」と決意を語った。映画「あなたと私の戦争」は「双龍スト」の全貌を伝えるもので、7月24日の「レイバー映画祭2010」でも上映される。(M) 他の写真・*写真=「解雇は殺人だ」のバナーを持つヨンホさん(右) もうやめよう!日米安保条約〜都内で集会とアピール行動 1960年の安保闘争から50年を経て、「もうやめよう!日米安保条約」と訴える集会が6月19日午後、都内で開催された。会場の千代田区・社会文化会館ホールに約350人が集まり、発言者の言葉に熱心に耳を傾けた。集会では米国と日本、そして沖縄の新しい相互関係を模索した。発言に立った浅井基文さん(広島平和研究所・所長)は、「日米安保体制の問題点とめざすべき日米関係」と題して講演。20頁におよぶ資料を用意し、歴史的な背景と問題点を詳しく解説した。集会後、参加者は国会正門前に移動し意思表示。また代表団は首相官邸前まで進み、全国から届いた日米安保反対のメッセージを担当者に手渡した。(Y) 報告 *写真=官邸前でシュプレヒコール JR不採用問題とは何だったのか〜「人らしく生きよう」緊急上映 6月28日に最高裁の場で和解の調印が行われ、四半世紀に亘ったJR不採用事件(1047名国鉄労働者解雇問題)が終結する。そんな折、21日に東京・渋谷アップリンクで「人らしく生きよう−国労冬物語」が緊急上映される。「人らしく生きよう」は、2001年から2002年にかけて全国300ヶ所・海外5ヶ所で上映され、「リストラ時代に勇気と希望」と大きな反響があった。それは、国鉄闘争の意味を世の中に拡げた作品で、2000年の四党合意で終わりかけた「闘争再生」に大きな役割を果たした。国労本部の一方的闘争終結に対して、「私たちの人生を勝手に決めないで下さい」と訴えた家族会・藤保美年子さんの演説シーン(写真)や演壇占拠場面は歴史的映像となった。(松原) 詳細・渋谷アップリンク・人らしくHP・28日に和解調印 教室の中から「先進国」の今が見える〜映画「パリ20区、僕たちのクラス」 教室で集団の授業風景を描いた傑作に、古くは羽仁進の「教室の子供たち」(1954年)がある。カメラに布団を巻いて音を消し、「演技しない」児童を撮ったものだ。新しくは前田哲監督の「ブタがいた教室」(08年)がある。ペット用の豚が大きくなり、どう処分するかを議論する生徒らの迫真の演技を7台のカメラで撮った。今度公開されるローラン・カンテ監督の「パリ20区、僕たちのクラス」では、3台のハンディーカメラと16本のマイクを使って、24人の生徒と教師との生き生きとした丁々発止をとらえている。これが面白い。(木下昌明) つづき・映画公式サイト セブンズクリーナーは工場閉鎖を撤回せよ!〜三郷市内でアピール行動 工場閉鎖と従業員の解雇に反対する株式会社セブンズクリーナーの三郷工場(埼玉県三郷市)で働くパート労働者らによる全国一般東京東部労組デイベンロイ労組支部セブンズクリーナー分会は6月14日、地元の三郷市内で工場閉鎖反対のアピール行動を展開しました。当日は雨が降りしきる中、朝9時に三郷市役所前に工場で働くパート労働者の分会組合員と親会社のデイベンロイ労組支部の組合員ら20人が集まりました。「労働者の職場と生活を守れ」「工場存続に努力を」などといった分会組合員による自筆のプラカードを掲げながら、市民に工場閉鎖反対のビラを配りました。(東京東部労組) 報告(東部労組ブログ)・動画(UnionTube) 学校から弾かれた子ども達〜新聞「Fonte」で「じゃがいもじゅく」の連載 僕は、2006年に51歳で東京都の公立小学校教員を自主退職し、家業の傍ら「じゃがいもじゅく」という学習塾をボランティアで始めました。「じゅく」のキャッチフレーズは、「べんきょうのきらいな子、あつまれ!」。現在19人の生徒がやってきていますが、そのすべてが学校で勉強についていけない子たちです。そして半数が「障がい」児、3分の1が中学生です。どちらも僕が現役時代関わったことの無かった子たちで、あえて集めたわけではありません。学校の中にある一定の枠組みから弾かれた子ども達が、表面からは見えないところで、いかにして必死になって生きているのかがわかります。この度、新聞「Fonte」で僕が日々「じゃがいもじゅく」で感じたことをまとめて連載することになりました。(湯本雅典) 詳細 *写真=「じゃがいもじゅく」で教える筆者 国際キャンペーン「ストップ!組合つぶし」〜ターゲットは悪徳3企業 レイバーネットでは、フィリピン・トヨタ、サムスン、ネスレから、最近のホンダ、タカタまで、多国籍企業がアジアで行っている労働弾圧に関する情報を積極的に取り上げてきました。こうした活動の一環として、アジアで多国籍企業が行っている労働弾圧を糾弾する国際キャンペーンに協力し、日本語キャンペーンサイトを作りました。まだ完全ではありませんが、徐々に内容を充実させていく予定です。キャンペーンは、単にサイトを運営するだけでなく、各国で実際にターゲットとなる多国籍企業に対するアクションを行い、広げていく実践も含まれています。当面のターゲットは、韓国のサムスン、タイ・フィリピンのトリンプ、フィリピンのフィリピントヨタなどです。(安田) 詳細・キャンペーンサイト *写真=キャンペーンチラシ イラン政府の暴挙!相次ぐ労働組合活動家の逮捕・投獄 サイード・トラビアンが逮捕された。6月9日の朝、秘密警察がテヘランの自宅を襲った。身柄を拘束されたが、その行方は公表されていない。政治犯らが拘束される、郊外のエビン刑務所に収監されていると思われる。彼は、テヘランバス労組のスポークスマンで執行委員。オサンルー委員長とマダディ副委員長が2007年に不当逮捕されて以来、組合の中心的人物であった。心臓の病があり、健康状態も心配される。同労組が加盟すITF(国際運輸労連)は直ちに抗議文をイラン政府に送り付けた。(浦田誠) 詳細 *写真=イラン大使館への抗議デモ(ジャカルタ) 普天間問題で菅首相へ緊急申入れ〜賛同募集中 菅政権の沖縄・普天間問題「日米共同発表」の方針継承に対して、怒りの声が上がっている。平和運動に取り組む市民団体・個人は、6月19日に首相に対して抗議の緊急の申入れを行うことになった。申入れ内容は「沖縄の民意を踏みにじった“日米共同発表”及び閣議決定を撤回し、密約まみれの“日米安保同盟”をやめるためにアメリカ政府と交渉せよ!」というもの。現在、この「菅首相への緊急申入れ」の賛同者を17日締め切りで、募っている。 詳細・漫画「バックラッシュ」(壱花花) 騒ぎもなく超満員だった「ザ・コーヴ」上映シンポジウム 6月9日夜、東京・中野ゼロ小ホールで「ザ・コーヴ」上映シンポジウムが開催された(写真)。開場20分前に到着すると、すでに長蛇の列。想像していた右翼の街宣カーなどはいなかった。中に入ると約500席の会場は、報道関係者、上映反対の団体などを交え、ひしめき合っている。前から6列目、中央の席を見つけて座った。18時40分開演だが、なかなか始まらない。そろそろ19時をまわった頃、主催の「創」編集長・篠田氏が「チラシ配布についてあえて規制しなかったので過激な内容のチラシも入っていますし、上映中に騒ぐ人がいるかもしれない。これは日本人の公共の場での社会性を問われる問題なので、もしそんな人がいたら隣の人が止めてください(笑)」と挨拶。場内からも笑いが起きたので安心する。(白銀由布子) 報告・OurPlanet-TV「シンポジウム動画」 *写真=ムキンポ氏のブログより サンフランシスコ : 米国レイバーフェストに日本から3作品 1934年のサンフランシスコの大ゼネストを記念して、労働運動の歴史を継承しようと始まった「米国レイバーフェスト」(LaborFest 2010)が、7月3日から31日まで西海岸を中心に開催される。ことしで17年目。期間中は、映画・写真・音楽・トーク・ブックフェア・湾の歴史ツアーなど盛り沢山のイベントが続き、ユニオンのパワーアップをめざしている。とくに映像は豊富で、世界中のたくさんの映画が上映される。韓国の「外泊」もある。日本からは、「沈黙を破る」(土井敏邦監督)、「本山闘争・激闘34年の軌跡」、そして2009年の3分ビデオ作品(「就活のバカヤローデモ」など計30分)が上映される。 LaborFestのサイト *写真=フェストのポスター 参議院選挙目前!各党に貧困対策を問う集会開かれる 6月9日、東京・星陵会館で「参議院選挙目前!どこまでできたか?貧困対策!」と題した反貧困ネットワークの集会が開催され、約300人が集まった(写真)。与野党ほぼ全ての7党の代表が出席した。新党大地の鈴木宗男議員が「毎年3万人以上の自殺者が出ている。昔は1万人の交通事故死者が出て“交通戦争”と騒がれた。それと比べれば、この自殺者の数は戦争どころか“テロ”だ」とぶつと大きな拍手が起きた。政党討論では、母子家庭・難病・派遣で苦しむ3人の当事者発言を受けて、各議員が持論を展開。貧困問題については前向きの発言が続いたが、派遣法改正については一定評価する意見と「まったく不十分」とする意見とで大きく分かれた。(М) 写真速報・反貧困ネットワークHP 映画『BOX 袴田事件 命とは』を観て〜冤罪を生み出す裁判所の不正義 映画『BOX 袴田事件 命とは』(高橋伴明監督)を観た。これは、冤罪で死刑判決を受けた男と、その死刑判決を書いた裁判官の苦悩の物語である。袴田事件は、1966年静岡県清水市の味噌製造会社専務宅で起きた一家4人の殺害放火事件である。犯人とされた袴田巌(キャスト=新井浩文)は元プロボクサーで、当時この味噌会社に勤めていた。袴田は、過酷な取調べで自白を余儀なくされたが、公判が始まると全面否認に転じた。裁判官の熊本典道(萩原聖人)は無罪を信じたが、三人の裁判官の多数決で有罪が決まり、主任判事として死刑判決を書かざるをえなかった。ここから熊本の贖罪の人生が始まった。 この映画を観ていると冤罪というものがどのように生み出されるのかが良くわかる。(佐々木有美) 全文・映画サイト 日系企業タカタ・フィリピン労組活動家の殺害に抗議を 6月2日午後5時20分頃、何者かによって日系企業タカタのフィリピン労組活動家のエドワード・パンガニバン氏が殺害された。この事件に関してフィリピンの関係者が、世界の労働運動活動家に宛てて、支援と抗議を呼びかける国際アピールを発表した。アピールは、「パンガニバン氏の死はあきらかに超法規的殺害のケースであり、南タガログ地方の労働運動における9人目の犠牲者で、フィリピン全体で96件目の事件であること、アロヨ政権による労組弾圧キャンペーンの中で発生していること」などを指摘している。そしてフィリピン政府に対して、抗議メールを世界から集中するよう呼びかけている。(レイバーネット国際部) 詳細 *写真=殺害現場 「ザ・コーヴ」上映中止に反対!〜映画人・ジャーナリストが緊急アピール アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」をめぐって、映画館が次々と上映中止を決めています。一部の右派団体からの電話や街宣による抗議を受けての「自粛」措置と思われますが、2年前の映画「靖国」の上映中止事件とよく似た事態といえます。こういう事態が一般化すると、評価が分かれるような問題作というべき映画は上映できないことになってしまいます。そもそも海外では広く公開されているこの映画が、作品で描かれた当事国の日本で公開できないというのは、日本における「言論表現の自由」がいかに脆弱かを示す事柄といえましょう。 アピール全文 *写真=映画「ザ・コーヴ」より 東横インの女性たちが労組結成〜長時間残業と人権侵害はもうゴメン! 200のビジネスホテルを全国展開する東横インで、フロントやルームメイク担当の女性正社員らが「東横イン労組」を結成した。25時間勤務なのに、仮眠・休息も取れず、サービス残業は膨大で、深夜は1−2人で全館を管理させられる。半畳の閉所に8日間拘束される「内観研修」も強制される。大阪地裁でも「過労死的労働・人権侵害研修」と女性達に訴えられているが、会社は、未払賃金請求は「教条主義的な左翼理論」、内観研修は「唯物論的理解では把握できない精神心理技法」と反論している。ビラや報道により、全国から労組加入が拡大している。また全国一般全国協が、「東横イン・労働人権ホットライン」を各地に開設した。(大阪全労協・山原) 速報・詳細HP・神戸新聞 韓国サムスン工場で相次ぐ白血病死〜実態知らせるビデオをウェブ公開 サムスン電子は世界62か国、134地域に事業場を持ち、全世界の雇用者数は15万5400人、韓国内では8万4700人がサムスンで働いている。 2007年、モニター・TV・半導体・ LCDの世界シェア1位、携帯電話のシェアは2位という韓国最大の企業であり、世界でも有数の企業である。 そしてサムスンは、珍しい職業病で死ぬ労働者の数も最多の企業でもある。しかし、サムスンは公式には労災を一切認めていない。それどころか、クリーンな企業というイメージをばらまいて、消費者を騙し続けている。このビデオは、サムスンの労災隠しや非人間的な搾取を告発するために「半導体労働者の健康と人権を守る会(SHARPs)」が作成した。「死者のための追慕、生者のための闘争」と題したこのビデオ全編18分をユニオンチューブに公開した。(安田) ユニオンチューブ・サムスン関連記事一覧 双竜自動車労働者が来日!〜6/20に映画「あなたと私の戦争」初上映 2009年初夏、韓国の双竜自動車労組は大量整理解雇に反対して、77日間の工場占拠ストライキ闘争を闘った。これに対して、李明博政権と経営側は殺人的弾圧を行った。8月6日には日本の有志による韓国大使館抗議行動も取り組まれた。結局、闘争は終結し労組指導部は投獄され、今年22名が懲役3〜4年の実刑判決を受けた。ドキュメンタリー映画「あなたと私の戦争」は、この戦争のような77日間の闘いを赤裸々に描いた作品で、韓国では大きな感動を呼び起こした。今回、「アジア共同行動」の呼びかけで、6月20日に東京・渋谷で初上映会が開催されることになった。双竜自動車労働者も来日する。現在、賛同人を募集している。 詳細・「これほど泣いたことはなかった」(韓国の試写会) *写真=映画のポスター 英国:イスラエルの蛮行に対し数千人がロンドンでデモ 5月31日(月)、2千人以上がデイビッド・キャメロン首相の住居前につめかけた。パレスチナ・ガザへの救援物資を載せた船へのイスラエル軍による攻撃、公海上で9人を殺害し多数を傷つけたイスラエルの蛮行に対し、わずか数時間の呼びかけでこれだけの人々が集まった事は、イスラエルの新しい犯罪に対し怒りと憤激が広まっている事を示している。首相府前でイスラエルへの武器販売の停止、イスラエル大使の追放等を要求した後、人々はイスラエル大使館までデモをした。6月5日にあらためてロンドンデモが予定されている。(のぶ@英国) 詳細・6/5グローバルアクション *写真=31日のデモ(反戦連合HPの動画) サンフランシスコ : 中国ホンダ労働者を支援するピケット行動 サンフランシスコの和美です。私たちは6月1日、こちらのマーケット通りにある大きなホンダディーラーにいき、ピケットを張りました(写真)。あいにく、イスラエル領事館への大きなデモが同じ時間に企画されたため、みんなそちらへ行ってしまいましたが、それでもひと通りが多い所ですので、ビラ撒きも皆、うまく受け取ってもらえました。また、中国語のサインも、数枚作って行きましたのでかなりの Chinese の人達が立ち止まってサインを読んでは good のジェスチャーをしていました。 中国ホンダ情報(6/4)・大幅賃上げで解決(6/6) さらなるパワーアップめざして〜「反貧困たすけあいネット」がイベント 働いても食うに食えない若者たちが、お互いをたすけあい、支えあうためにスタートしたプロジェクト「反貧困たすけあいネットワーク」。発足3年目の今、この貧困・格差社会を、共につながり、たすけあっていける社会に変えるために、さらなるパワーアップを目指している。人間らしく働き、生きていける社会をつくるために、私たちに何ができるのか? 6月3日、東京・六本木で開かれるイベント「BREAD and ROSES 5」では、政府と対等に渡りあう社会活動家・湯浅誠と、若者の労働・貧困問題に情熱をかける首都圏青年ユニオン書記長・レイバーネット共同代表の河添誠が、様々なゲストと共に問題解決方法 を改めて問い直した(写真)。会場には200名が参加し、ネット視聴も400人に達した。 ネット中継サイト ウェブ署名で連帯しめそう!〜中国ホンダ労働者のたたかい続く 賃金引 上げを求めてストライキに決起した中国ホンダ労働者を支援しようと、6月1日、香港の労働団体やNGOなど6団体が国際ア ピールとウェブ署名の呼びかけを発表した。ホンダ労働者のストライキは16日目に突入し、多くのホンダ組立工場も操業 停止に追い込まれた。5月31日には、一部操業再開の中で官製労働組合による傷害事件が発生した。またストライキ参加者 への報復措置も予想されている。香港6団体の会社への要求内容は、「5/31の傷害事件に対しての謝罪、800元の昇給と年 齢手当100元、労働組合を改組すること、スト労働者への事後弾圧をやめること」などである。ホンダは日本の企業であ り、われわれの問題でもある。ぜひ多くの人がウェブ署名で連帯を示すことを呼びかけたい。(レイバーネット国際部) 詳細・ウェブ署名・署名者一覧・ロイター報道・TBSニュース・続報(6/3)・中国ホンダ労働者の書簡 *写真=スト中の中国ホンダ労働者 以前のトップページへのリンクを表示:
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