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チェンジ国政!板橋の会〜安保と自衛隊を考える地域の集いに111名 4月30日、「政治を私たちの手に チェンジ国政!桜川・大谷口のつどい」が東京都板橋区の桜川地域センターで開催され、111名が参加した。第1部は、「安保法制を考える 現場からの報告」。元陸上自衛隊レンジャー部隊の井筒高雄さんから「安保法制で自衛隊はどう変わる」、元都立高校教諭で現在立正大学非常勤講師の永井栄俊さんから「学校に忍びよる自衛隊」と題した講演が行われた。その後集会参加者からの質疑と講師の応答があり、その討論に衆議院選挙東京11区予定候補者(民進党:前田順一郎さん、日本共産党:小堤東さん)も参加した。第2部は、参加者からの「アベ政治の転換を考える」というテーマにそった質問・要望に衆院選予定候補者がこたえるという内容ですすめられた。(湯本雅典)) 報告・動画(5分) 問われる大手メディア〜今村復興相を追いこんだ西中誠一郎さん講演会 「避難は自己責任」に次いで「まだ東北でよかった」。自らの発言によって辞任した今村復興大臣。大臣の本音を引き出した西中誠一郎さん(フリージャーナリスト/写真)の講演会が、4月29日スペースたんぽぽ(水道橋)で開催されました。会場は避難者を含めた多くの人たちであふれ、西中さんを称えると同時に、メディアのあり方を問う声もありました。「そもそも今村大臣と対決しようと思って会見に臨んだわけではないです」と、西中さんは切り出しました。「責任もって回答してほしいということを何度も言ったが、それに対する回答がなぜ『二度と来るな』『撤回しろ』なのか。そのまま退席されるのは悔しいので『避難者を困らせているのはあなたです』と言った。産経新聞には『フリージャーナリストの術中にハマった』とか書かれたようだが、自分はそんなにワザを使ったわけじゃないです」。(有森あかね) 報告 沖縄の元海兵隊員による性暴力・殺害から1年〜「基地反対集会」に230人 「沖縄の元海兵隊員による性暴力・殺害から1年 基地・軍隊はいらない!4・29集会」が東京・千駄ヶ谷区民会館で開かれた。会場は2階席まで満席で、約230人が参加した。米元海兵隊シンザト容疑者が、20歳の女性にあの忌まわしい事件を起こしてから1年が経った。集会では、ジェンダー問題を考える会代表で元沖縄県高教組委員長である安次嶺美代子(あしみね・みよこ)さんがメインスピーチを行なった。安次嶺さんは、「日本はこれからどこに行こうとしているのか。その青写真が見えるのが沖縄。沖縄には戦後がなくいまも戦争が続いている」「シンザト容疑者は証言のなかで“逮捕されることにはまったく心配していなかった”と言っているが、基地内でそういう教育をされているから。基地に逃げ込めば安心という日米地位協定にかれらは守られている」。また、安次嶺さんは戦後ずっと続いてきた米兵による殺人・強姦・強盗など凶悪犯罪の実態を語った。(見雪恵美) 写真速報・動画(集会)・動画(デモ) 議論の前に本物を見よう!〜国立公文書館「特別展 誕生 日本国憲法」 東京の国立公文書館(メトロ東西線竹橋駅徒歩1分)では、5月7日まで無休で9:45〜17:30に「特別展 誕生 日本国憲法」を開催している。これは、日本国憲法の施行70年の節目にあたる2017年春の特別展で、日本国憲法の制定過程の資料を展示している。戦前に天皇機関説を唱え、戦後は「憲法大臣」として日本国憲法の誕生に大きな役割を果たした金森徳次郎たちに注目し、日本国憲法がどのような経過をたどって生まれてきたかを中心に展示されている。入場無料だが、500円で図録を購入し、200円で声優の大塚明夫のナレーションの音声ガイドを借りて、展示物を丁寧に拝観することができた。フラッシュを焚かなければ写真撮影が許可されており、若い人たちも音声ガイドを聞きながら熱心に写真撮影やメモをとっていた。目玉は日本国憲法の原本で、またその当時のニュース映画を上映している。場内は以下の三部構成で展示されている。(ジョニーH) 全文・国立公文書館HP 浪江町の女性「これでは住めない」〜4.28「反原発・反安倍」金曜行動レポート 4月28日金曜日の抗議行動。官邸前では、福島県の浪江町の女性が「わたしの地区は避難解除になりました。でも庭に花を植えようと掘ってみたところ、5センチ下は基準値を超える8400ベクレルの土が、それを覆っている山砂も8倍の3338.5ベクレルでした。これでは住めません」と訴えていた。国会前では2年前から毎週のように参加している親子4人の菅谷ファミリーにちょっと話をきいた。スピーチは今週は夫人の番で、「ソーラーシステムの下はどうなっているかというと、麦や大豆が植えられるようになる」という貴重な話をされた。コールでは最後に「子どもたちの未来に原子力はいりません!」でしめくくる。国会前北側エリアでは7時半から始まるが8時までは、希望のエリアともども国会前は安倍批判コールの大合唱となる。(木下昌明) 写真速報・動画(9分51秒) 「霞が関過労死110番」を実施します!〜あなたの職場「不夜城」になっていませんか 霞が関で働く国家公務員の9%(3,060人)が過労死の危険ラインとされる月80時問の残業を強いられています。そして、27.6%(9,380人)が過労死の危険を感じたことがある大変な職場実態となっています。過労死の危険を感じたり、パワハラやセクハラに悩んでいませんか? ◆受付日時5月13日(土)午前10時〜午後4時 ◆電話 03-5510-2190 <労働組合に寄せられた声>「国会業務や不測の事態への対応が重なり、木曜日の朝から土曜の朝まで48時間寝ないで仕事をしているなか、そのまま続けて勤務するように当然のように命じられた」「1年間のうち半分は職場に泊まり込むか朝帰りだ。“霞が関不夜城”とはよく言ったもので、こんなところで働いていると過労死するか家族を失うかの2つぐらいしか道がないように思う」。 詳細 『草原の河』と『トトとふたりの姉』〜ゴールデンウィーク公開の映画2本 神田神保町の岩波ホールには古くから折々珍しい国の映画がかかる。グルジア(現・ジョージア)映画の『とうもろこしの島』や『みかんの丘』、パキスタン映画の『娘よ』など、いずれもその国の監督作品なのが特徴だが、そこで初めて知る風物や風景を見ることもできる。チベット映画『草原の河』もそういった一本で、ソンタルジャ監督の2作目という。舞台は彼の故郷、青海省アムド地域の海抜3000メートル級の大草原。白雪の山々と草原が画面いっぱいに広がる。そこで6歳になる少女一家の営みが描かれている。彼女が若い両親に育てられ、考えたりすることに焦点を当てている。「馬に乗るなら生きているうちに」の歌をうたいながらオートバイが春先の草原を疾駆するところがトップシーン。この映画ではもう馬の駆けるシーンは見られない。一家が冬をすごした集落から夏場の放牧地に引っ越すのも耕作兼用車。その地では羊を放牧し、裸麦を植え、チーズなどの乳製品をつくる。(木下昌明) 続き・『草原の河』HP・『トトとふたりの姉』HP 24時間拘束で心身ともに疲れ果て〜「労働時間」メール相談事例紹介 1、東横インで支配人でした。ほぼ24時間拘束され、月に2日〜3日しか休みがとれず、毎日の残業、時にはフロント25時間勤務もあり、心身ともに疲れ果て退職しました。支配人は管理職だからとタイムカードも出勤簿もなく、残業代請求も中々できない仕組みです。2、ITベンチャー企業。毎日出社8時45分〜退社24時です。その上、自宅に持ち帰らないと終わらない仕事量です。有給休暇など一度も取ったことはありません。ついに精神疾患で倒れ、自宅療養中ですが、会社からは病気への何のアクションもありません。3、特別養護老人ホーム。16時間の夜勤業務を一人でさせられています。休憩時間は一切ありません。その上、残業代も付かなくなりました。4、幼稚園で教諭。8時〜17時が定時ですが、実際は朝7時20分〜19時・20時です。22時の時もあります。その上、自宅に帰ってからも1時間〜3時間は仕事をしています。残業代は一切付かず、休日出勤しても手当がありません。長時間労働やストレスで仲間たちも体調を崩してきています。(NPO法人 労働相談センター) 全文 流言飛語の時代を見つめる〜レイバーネットTV『九月、東京の路上で』を取り上げる 一冊の本から何が見えてくるのか? 4月26日のレイバーネットTVでは「本の発見No.2 流言飛語の時代を見つめる〜加藤直樹著『九月、東京の路上で』」を放送した。関東大震災時の朝鮮人虐殺事件を描いたこの本は重版をかさね、1万部以上に広がっている。著者の加藤直樹さんは、新大久保ヘイトデモへの怒りが本づくりのきっかけになったという。番組では、虐殺のあった東京・亀戸や旧四ツ木橋付近の現地取材映像を通して、よりリアルに90年前の出来事を再現した。震災のパニックで不安に陥っていた避難民が容易に「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマに乗せられてしまったのである。そして一人ひとりのかけがいのない命が不条理に奪われた。加藤直樹さんはこう語った。「90年前の関東大震災虐殺事件の記憶をなぜ取り戻さなくてはいけないのか。表には見えていなくても歴史は消えていない。歴史を取り返さないと未来をつかむことができない。これは、歴史を消して過ちを繰り返そうとする人たちとのたたかいだ」と。(レイバーネットTVプロジェクト) 写真速報・放送アーカイブ(72分)・全アンケート紹介 *写真=4月26日の放送より 「もの言う市民を萎縮させるのが共謀罪」〜参考人質疑で小林よしのり氏 4月25日午前、衆院法務委員会では共謀罪法案の参考人質疑があった。国会前の「共謀罪いらない!行動」の集会で、傍聴から戻ったばかりの三澤麻衣子弁護士が興奮ぎみに報告した。「小林よしのりさんの話がよかった。かれは自分の薬害エイズの運動の経験を例にだし、もの言う市民を守るのが民主主義で、もの言う市民を萎縮させるのが共謀罪だ。絶対にいけない、民主主義が崩壊してしまうと語った。それを聞いていて私は正直泣いてしまった。かれの訴えを全国に広げていけば、必ず共謀罪のおかしさは伝わる」と強調した。集会では、共産・民進・社民の国会議員が「法務大臣が答弁できないボロボロの欠陥法案は廃案しかない」と異口同音に訴えた。参加者は450人で労組の旗がめだった。数の力で押し切ろうとする安倍政権。共謀罪をめぐる攻防は山場を迎えている。(M) 写真速報・動画(4分22秒)・小林よしのり氏動画(15分)・4.25板橋学習集会レポート 重大事故の責任いまだ問われず〜ノーモアJR尼崎事故!命と安全を守る4.22集会 2005年4月25日、JR西日本福知山線を走っていた快速電車の、何分かの遅れを取り戻そうとした若い運転士の無理な運転で電車が脱線、線路脇のマンションに激突して107人の死者、562人の負傷者を出した福知山線脱線事故から12年がたちました。4月22日、尼崎で「ノーモアJR尼崎事故! 命と安全を守る4.22集会」が開かれました。集会では、娘を失った遺族の藤崎光子さんが、107人が死んでも誰も罪に問われないという理不尽な現状をなんとか打ち破るために、組織の犯罪を罰する「組織罰」を実現するために闘っていると報告しました。突然大切な家族の命を奪ったJR西日本。死んだ運転士一人に責任を負わせ、誰一人罪に問われることなく逃げおおせようとしているJR西日本を、どうしても許すことができないという、犠牲者の気持ちがにじむ発言でした。集会後、50人ほどが手に白い菊の花を持って事故現場までデモ行進しました。(久下格) 報告 「社会を変える、労働運動を変える」テーマに熱い討論〜「労働情報」月刊化記念集会 4月23日午後、東京・文京区民センターで「労働情報 月刊化記念 パネルディスカッション」が開かれた。創刊40年になる「労働情報」は今年4月から月刊化になり、カラー表紙の洒落た雑誌に生まれ変わった。その意気込みを感じさせるパネルで、テーマは「社会を変える、労働運動を変える」だった。司会の東海林智さんは、年越し派遣村の話からはじめた。「組合は企業内にしか目を向けずタコツボ化している。派遣村のような社会運動としての取り組みをどうつくったらいいのか。市民と労働運動の距離をどうやって埋めていったらいいのか、率直な意見を伺いたい」と問題提起した。パネリストは現場でたたかっている人たちばかり。それぞれの視点から闊達な発言が続いた。登壇したのは、鈴木剛(東京管理職ユニオン執行委員長)さん、大椿裕子(大阪教育合同労組委員長)さん、辻谷貴文(全日本水道労働組合書記次長)さん、松元千枝(労働情報編集人)さんだった。(松原明) 報告 「共謀罪はウソのデパート」〜4.21「反原発・反安倍」金曜行動レポート 4月21日金曜日、官邸前と国会前で安倍首相への抗議行動がつづいている。官邸前では、佐賀県から2人の県議が駆けつけ、玄海原発再稼働の危機を訴えていた。また福島の双葉町から避難しつづけている亀屋幸子さんは、福島で甲状腺がんが異常に増えていると訴えた。また「甲状腺がん1082件以上すでに手術 安倍さん隠すな」のプラカードを見て驚いた。その女性に数字の出所を尋ねると、山本太郎議員が4月14日の国会で追及していたという。調べてみると、山本太郎議員の質問に対して厚労省役人は「9病院で2011年から2015年までの間に甲状腺の悪性腫瘍に分類された傷病につきまして行われた手術件数は、合計1082件でございます」とはっきり答えていた。この数字の意味は? 事実はどうなのだろうか? 北側エリアの「未来のための公共」には弁護士や大学教員、国会議員、学生らがスピーチしていた。その中で憲法学者の小沢隆一さんは「共謀罪はウソのデパート」と訴えた。それは9条改憲するためのなのだ、と。(木下昌明) 報告・動画(6分) 「野党共闘しか道はない」〜東京・品川区で中野晃一さん講演会 4月20日、「品川総がかり行動実行委員会、中野晃一さん講演会」が東京都品川区品川第一区民集会所で開催され、会場からあふれるほどの126名が集まった。中野さんは、安保法制反対の運動に中野さん自身が関わってきたことを振り返りながら、その意味を語った。その上で、2014年の衆議院選挙で自民党が大勝した際の自民党の得票数は、民主党政権が誕生した時の自民党の得票数にまでもどっていないことを指摘。それは、「小選挙区制のもとでは野党が分裂していれば、自民党は固定票だけで勝てる。これは、何回やっても同じ」と分析した。だからこそ、野党共闘しか道はないことを中野さんは強調した。集会には、品川区だけでなく衆議院小選挙区東京3区の範囲に入る大田区からも参加者があった。主催者の池野隆さんは、「東京全体でも各選挙区で運動が進んでいる。今日の集会をふまえて、東京3区の運動についても今後相談をしていきたい」と語った。(湯本雅典) 報告・動画(6分46秒) 「治安維持法と共謀罪の共通点」海渡雄一弁護士によるまとめ 共謀罪の審議が始まった。きわめて危険な法案であり、なんとしてもつぶそうと多くの労働組合・市民団体・個人が立ち上がっている。この問題に詳しい海渡雄一弁護士が自身のフェイスブックで、「治安維持法と共謀罪の共通点」という文章をまとめられている。たたかいのために必読と思われるので紹介したい。(K) 詳細・4.19共謀罪アクション報告 安倍政権・松井大阪府政の「教育勅語」容認に断固抗議〜大阪教育合同労組が声明 学校法人森友学園に対し、不当に安い価格で国有地を売却した問題は、安倍晋三首相並びにその妻である安倍昭恵氏をはじめ、様々な政治家や行政の関与があったのではないかとして、野党・市民団体などからの追及が続いている。この問題を、曖昧なまま終息させてはならない。一方で、この事件を発端に、森友学園が経営する塚本幼稚園で、園児たちに教育勅語を暗唱させる様子や、運動会で、「安倍首相ガンバレ 安保法制国会通過良かったです」と選手宣誓をさせる様子が日本のみならず世界にも配信され、大きな衝撃を与えた。これを受け、塚本幼稚園並びに新設を計画していた瑞穂の國記念小學院への批判が相次いだ。新理事長に就任した籠池町浪氏は、前理事長である父・籠池泰典氏の方針を改め、今後は教育勅語の暗唱は行わないとメディアを通じて発言している。しかし、この批判に逆行するかのように、教育勅語を容認する政治家の発言が後を絶たない。(大阪教育合同労組) 続き *写真=大阪府教育庁私学課への要請行動 圧巻だった山城博治さんのスピーチ〜辺野古基地反対大集会に3500人 4月19日、「辺野古の海の埋立て工事強行を許さない!大集会」が東京・日比谷野音で開催されました。参加者は3500人。労働団体・市民団体はじめ、辺野古新基地、沖縄基地問題でこんなにいろいろな団体の人々が集まったのは、私のなかでは初めての光景でした。集会では沖縄からの訴え・各政党・会派からのあいさつ・辺野古関係のリレートークがありましたが、なんといっても保釈後初めて上京した山城博治さんのスピーチが圧巻でした。山城さんは「私への弾圧は沖縄県民への弾圧、戦争反対の声をあげる全国民への弾圧でした。腹を決してアベ暴走をとめよう!」と呼びかけました。山城さんの音頭で歌った「今こそ立ち上がろう!」、会場全体が熱い気持ちでいっぱいになりました。集会後、参加者は「辺野古に基地をつくるな」とコールを上げて銀座へデモ行進をしました。私は解散地点で菱山南帆子さんにお話を伺いました。(見雪恵美) 写真速報・動画(山城スピーチ)・動画(野党発言)・写真報告(shinya)・野党の発言 *山城博治さん(撮影=shinya) 「非正規差別」不当判決には屈しない!〜東京メトロ本社に怒りぶつける 非正規差別を公然と認める3月23日の東京地裁不当判決から約1か月。東京東部労組メトロコマース支部は不当判決に屈することなく、4月19日昼、親会社の東京メトロ前(東京・上野)で「非正規差別をなくせ」と再び元気な声を上げた。後呂良子支部委員長は、「私たちは司法に差別された。憤りで一杯だ。でもこの憤りを運動として広めていきたい」「メトロの駅売店は、ローソンメトロスに変わり、全店が閉店になった。いままでの契約社員は賃金や移動でも差別され、自分から辞めるように仕向けられている。会社を許すことはできない。安心して働ける賃金の実現を目指してしぶとく、したたかに闘っていく」と決意を述べた。怒りにもえた当該と支援者は、話し合いを求めて会社入口から入ろうとしたが、ガードマンが立ち塞がる。そこで人々はその場で「非正規差別をやめろ!」「労働者の尊厳を守れ!」「不当判決に屈しないぞ!」などのシュプレヒコールを上げた。(佐々木有美) 写真速報・動画(3分39秒)・東部労組ブログ *写真=東京メトロ本社玄関口 組合に入っただけで解雇!〜マダガスカル港湾労働者を応援しよう マダガスカルの港湾労働者の賃金は、世界の港湾労働者の中でも最低の部類で、月収が米ドルで40ドルくらいの人もいて、家族を養うにも苦労しています。そんなかれらが、低賃金で危険の多い不安定な労働条件を改善させるために組合に入ったところ、43人が解雇されてしまいました。3月には世界中のさまざまな組合が、自分の国にあるマダガスカル領事館宛てにこの首切りにあった港湾労働者に対する正義を求め、職場復帰を要求する手紙を送りました。またそれとは別に、何百人もの人たちがマダガスカル政府に直接に電子メールを送り、労働者の権利を守るための国の労働法を制定することを求めました。2017年4月3日には、国際運送労働者連盟、国際貿易労働者組合連合、SYGMMA労働組合は、ILO (国際労働機関)に、43人の港湾労働者の代理として正式な訴えを提出しました。この港湾労働者の闘いを支持する署名に、あなたの名前も加えてください。(レイバーネット国際部) 詳細・国際署名サイト 理不尽に虐げられる女性たち〜パキスタン女性監督作品『娘よ』 部屋の外に、楽しそうな少女ザイナブとお母さんアララッキの声が漏れている。婚礼衣装を着ている。外ではイライラした男性たちがいる。しびれを切らした父親が開かないドアを蹴破ると……。この婚礼は、部族間の長年の争いを収めるために、10歳の娘を相手の求めに応じて高齢の部族長に差しだすためのものだった。互いに面子をつぶされた二組の部族によって、追跡された二人は、危ういところをトラックに強引に乗り込み、逃げる。もともと人がいいのか、トラックの運転手ソハイルは乗りかけた船と、危ない橋を渡ることにする。パキスタンで10年前に実際に起き事件をヒントにした、パキスタン女性、アフィア・ナサニエルの原作・監督による第1作目の映画である。そしてそれは、全女性へのまた、理不尽に虐げられている人々へのエールでもある。(笠原眞弓) 続き・映画公式サイト 野党共闘のことを多くの人に伝えること〜「キーパーソンに聴く」第3回「ねりせん」 シリーズ3回目は東京9区。今回は「練馬・みんなで選挙」(略称:ねりせん)の柏木美恵子さん(共同代表)、丹野眞由美さん(共同代表)、野口景子さん(共同代表)に話を聞いた。「ねりせん」の始まりは昨年の春。それ以前に、安保法制に反対する練馬区内の労働3団体(練馬区労連、練馬区全労協、練馬区労協)が呼びかけて、安保法制反対の集会が3回行われた。それに向けてさまざまな団体が何回も打ち合わせを行い、顔を合わせた。そのようなことはこれまでなかったが、この過程が「ねりせん」誕生につながっていった。昨年の暮れから政策協定書つくりを行ってきた。衆院選小選挙区東京9区(練馬区の一部、中部から西部)予定候補者とねりせんが3回打ち合わせ会をもち、今年に入ってから政策協定書の口頭合意にこぎつけることができた。ねりせんのメンバーは、昨年10月23日投開票された衆議院選挙東京10区補欠選挙も闘った。この取り組みが、9区の政策協定つくりにも生かされているという。(湯本雅典) 記事・動画(11分)・4.16野党共闘経験交流会 「生活できる賃金よこせ!」〜エキタスの新宿デモに労組・市民が1500人 「エキタス」はラテン語で社会正義・公平の意味。若者が中心になって「最低賃金1500円」を訴えるこのデモも6回目。今回は広く労組に参加を呼びかけ、組合旗もOKになった。4月15日、東京・新宿中央公園には連合・全労協・全労連・中立系の労働者が潮流をこえて集まり、これまで最高の1500人に膨れあがった。雨宮処凛さんは「組合旗も色とりどりで綺麗ですね。こんなに沢山は初めて。エキタスをきっかけに労働運動が一つになって盛り上がるといい」と期待感をにじませた。一人で来ていた20歳台の女性は、「ツイッターで知って初めて参加した。私の回りでもアルバイト暮らしで大変苦労している。生活の水準がもっと上がってほしい」と語ってくれた。「組合旗が多いことに違和感はないですか?」の質問に対しては、「これだけ同じ思いの人がたくさんいてホッとしました」との答え。たたかう組合への期待があるのだろう。赤・青・緑・白・黄・橙、林立するカラフルな組合旗がたくましくみえた。(M) 写真速報・動画(7分)・エキタスHP・朝日新聞・カナロコ 学生が安倍政権を痛烈に批判〜「反原発・反安倍」4.14金曜行動レポート 毎週金曜日、国会前に通いつめてさまざまな人々の声に耳を傾けていると、一人の男が強権をふるえば、日本という国はこんなにも簡単にひっくり返せるものかーーという現実をまざまざ見せつけられることに、驚きを超えてあっけにとられてしまう。まるで小国の狂信的な独裁者を描いたハリウッド映画でも見ているようだ。これまで日本が営々と築いてきた法律を自分流に変えていくと、それに合わせて日本人はその色に染まっていく。昨日まで何色だったか当人さえも気づかないで変えられている。歴史の恐ろしさは、どこか遠くで起きているのではなく、目の前の隣人のふるまいのなかに見るなんて愕然とさせられてしまう。4月14日、桜が散りはじめた日、官邸前と国会前の左右のコーナーと、希望のエリアの4カ所の路上で人々は声を上げていた。北側エリアでは、政治家のスピーチにまじって2人の学生がスピーチした。学生は「安倍政権は人間の自由や生活や生命を犠牲にしている」と痛烈に批判した。(木下昌明) 写真速報・動画(8分) いまへの危機感、抗う人への信頼〜本の発見『岩場の上から』(黒川 創) 過去も、今も、そしてこの小説に描かれるように未来にも、社会の流れに抗って生きようとする人たちはいる。その人たちの人生の中にこそ希望は潜んでいる。作者はそう考えているに違いない。活動が忙しくて小説なんて読む暇がないと思っている人こそ読んで欲しい。その理由を以下に書きます。小説の舞台は2045年、「戦後100年」の北関東の架空の町「院加」。町には核燃料処分場造成の噂がある。高校を中退して放浪中の少年シンがこの町にきて、平和を呼びかける活動家たちと知り合う。活動家たちに住まいを提供してもらううちに、役所に勤める女性と付き合う。彼女の兄はボクサーだったが、生活のために軍に入る。「積極的平和維持活動」と呼ばれる海外派兵を前に、この兄は脱走を企て、と話は展開する。ストーリー展開には緊迫感があり、現実感がある。それは今から27年も先のことなのだろうか。数年以内に起きても不思議ではない。(志真秀弘) 続き・出版サイト 「安倍政権は退陣を!」市民と野党の街頭宣伝〜新宿西口に1200人 4月13日、「安倍政権の退陣を!森友疑惑徹底糾明、共謀罪反対、沖縄への基地押しつけやめろ、戦争法反対 4.13市民と野党の新宿大街宣」が東京、新宿駅西口で開催され、1200人が集まった(共催:市民連合、総がかり行動実行委員会)。宣伝では、民進党、共産党、自由党、社民党、沖縄の風からそれぞれ国会議員が発言した。集会の最後には「共謀罪NO!実行委員会」の海度雄一弁護士(写真)から、先日審議入りし、今国会で強行成立が狙われている「共謀罪」についてわかりやすい解説が報告された。(湯本雅典) 報告・街宣動画(5分)・海渡弁護士動画(8分)・ラップ「共謀罪の歌」 メディア暴走の危険性を訴える〜12回目のMXテレビ抗議行動 4月13日(木)夜、「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない有志」が主催する12回目の抗議行動が、MXテレビ本社前で行われた。「沖縄に対するデマや中傷に対し事実の根拠を示してほしい」という要望をしているが、まともな回答が得られなかったため4つの補足質問をした。しかし、MX側はまったく受け取りもせず面談にも応じていない。この日の集会では、UPLAN代表の三輪祐児さんがマイクを握った。彼は父親が電通社員であったことを明らかにし、メディア暴走の危険性を訴えた。「今回のMXの原型みたいなものが電通にありました。電通は戦前日本軍の情報機関であり、戦後は原発推進の張本人でした。息子の私にまで父は『原発は安くて明るい未来。お前も原発の技術者になれ。それは天皇のために尽くすことだ』と言っていました」。(見雪恵美) 写真速報・動画(10分) 「米軍基地は絶対に許さない!」〜砂川闘争・土屋源太郎さんが激白 砂川闘争で検挙された元都学連委員長・土屋源太郎さん(82歳/写真)。「教育勅語」の教育で軍国少年だった土屋さんは戦後、平和にめざめ、米軍基地反対の先頭に立っていた。4月12日のレイバーネットTVでは「砂川事件裁判の国家犯罪」を暴き、思いのたけを語った。土屋さんは去年、辺野古ゲート前の座り込みに参加し、機動隊にイスごと排除されたという。「1950〜60年代は米軍基地の8割は本土にあった。しかし反対運動の高まりで政府は大半の基地を占領下の沖縄に移した。その結果、沖縄に大きな犠牲を押しつけた。私たちは移設反対運動を当時十分できなかったことを反省している。だからこそいま沖縄と連帯して闘わなくてはいけない」。「トランプのおかげでいま朝鮮半島は危険な状態になっている。横田からも偵察機が飛んでいる。トランプは日本と韓国は属国でどうなってもいいと思っている。米軍基地がある限り私たちの心配は消えない。みんなで基地をなくすために声を上げよう」。82歳土屋源太郎さんの激白にスタジオは圧倒された。(M) 写真速報・放送アーカイブ(86分) 固定残業代制度を廃止させたぞ!〜東部労組多摩ミルク支部裁判が画期的解決 東京・葛飾で飲食品を輸送している「多摩ミルクグループ」の労働者でつくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部のうち、同グループの株式会社エイチ・ビー・エスでドライバーとして働いている3人の組合員が、固定残業代の無効を主張したうえで未払い残業代などの支払いを東京地裁に求めた裁判で、4月12日、組合側の主張がほぼ認められる内容で解決(=和解成立)しました。解決の主な内容は、過去の未払い残業代として組合員が納得できる額の解決金を会社が支払うとともに、今後の労働条件は賃金の半分をも占めていた固定残業代を廃止し、その大部分を基本給に組み込む賃金に是正させるものです。なお、金額等は非開示条項があるため明らかにできないことをご了承ください。今回の多摩ミルク支部の闘いとその成果は、労働組合で団結して声をあげれば固定残業代制度をなくすことができるということが証明できました。(須田光照) 詳細・動画(7分51秒) *写真=解決を喜ぶ当該組合員(4/12東京地裁前) レイバーネットTV(4/12)放送 : 日本を歪めた戦後史のタブー「米軍基地と日本国憲法」に迫る 4月7日、トランプ政権はシリアに対して電撃的に巡航ミサイル攻撃を開始し た。世界の覇権国アメリカの横暴は目に余る。沖縄では辺野古移設を安倍政権とともに強行しているが、米軍基地問題の原点にあったのが「砂川事件裁判」である。「砂川事件裁判」とは、1957年7月8日米軍砂川基地拡張に反対する闘争で、支援の学生や労働者が基地内に入った理由で刑事特別法違反で逮捕・起訴された事件。東京地裁・伊達秋雄裁判長は、「米軍は憲法9条で禁止された“戦力”にあたるため憲法違反であり、被告たちは無罪」としたが、最高裁は米国と密談の上「高度な政治問題は裁判所では判断しない」(統治行為論)として一審判決を破棄した。この判決によって安保条約が憲法の上位に置かれ「米軍横暴」の根拠にされた。元被告の土屋源太郎さん(82歳)らは、いまも再審裁判を求めてたたかっている。番組ではこの戦後史のタブーに斬りこみたい。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣 *写真=砂川事件再審請求を棄却する東京地裁(2016年3月・撮影=柘植洋三) 「サンゴをつぶすな!海を殺すな!」〜辺野古新基地建設に反対する集会に240人 4月8日、「サンゴをつぶすな!海を殺すな!辺野古新基地建設の強行を許さない4・8首都圏集会」が、東京・文京区民センターで、行われた。元仲井眞知事の岩礁破砕許可が切れ、翁長知事が中止要請をだしているが、政府はそれを無視し、大浦湾では護岸工事建設に伴う汚濁防止膜設置のためと称した10トンを超えるコンクリートブロックを海に投下。昨年ほとんど終了したはずのボーリング調査も新たに13カ所行うという暴挙にでている。そして4月6日には、辺野古ゲート前で男女計3人を逮捕される事件も発生。一人の女性は機動隊員によって羽交い締めされ、首をしめられての逮捕だった。また長期勾留された山城博治さんは釈放されたが、未だ1名の勾留が続いている。集会では、こうした状況を踏まえて各団体から、報告・アピールが活発に行われた。沖縄からは、安次富浩さんが発言した。(見雪恵美) 報告・動画(33分) 歴史を変えた韓国の若者たち〜「大統領弾劾200万人デモ」イ・ヨンチェ講演会 4月8日(土)、東京・亀戸文化センターにおいて、「大統領弾劾の原動力 200万人キャンドルデモ〜韓国若者の意識と今後の展望〜」と題するイ・ヨンチェ講演会が開かれた。昨年『アングリーヤングボーターズ 韓国若者たちの戦略的選択』という本を梨の木舎から出版し、ヒットさせた恵泉女学園大学の李泳采(イ・ヨンチェ/写真)教授。テレビにコメンテーターとして出演するなど、忙しい中での講演だった。パク・クネ弾劾に至る経緯を、その発覚からチェ・スンシルや財団との関係などわかりやすく話してくれた。また若年失業率が高く、例えばソウル大の法学部を卒業しても30%しか正規職での就職ができないなど厳しい状況があるなかで、チェ・スンシルの娘チョン・ユラが梨花女子大学に不正入学し、不正に単位を取得していたことなどに怒って若者が立ち上がったことなど、とてもわかりやすかった。(尾澤邦子) 報告 14人の作家・文化人が次々にスピーチ〜日本ペンクラブが「共謀罪」反対集会 4月7日、イベント「共謀罪は私たちの表現を奪う」が東京・文京シビックセンターで開催された(主催:日本ペンクラブ)。日本ペンクラブは、この集会に先立ち2月15日に「共謀罪に反対する」という声明を出している。集会では、14人の著名な作家、文化人がそれぞれの立場から「共謀罪」に反対する発言を行った。浅田次郎さん(作家・日本ペンクラブ会長)は、開会あいさつで「北朝鮮がミサイルを打ったりしてそちらにニュースがとられてしまっている」「なかなかこの『テロ等準備罪』に国民の視線が集中しない」「そういうタイミングで今日は共謀罪についてじっくり考えてみたい」と発言した。森達也さん(映画監督・作家)は、「10年前であれば、今日の主役はメディアだった。しかしこの10年で、皆さんがメディアになった。みなさんが発信できるんです」と語った。いかに「知らない」人たちにこの問題を伝えるか。このことに共謀罪法案廃案の成否はかかっているといえよう。(湯本雅典) 報告・動画(5分16秒) もう黙ってられない「国の無策と責任放棄」〜今村大臣暴言に避難者らが抗議 「自主避難者が帰れないのは自己責任。裁判でもなんでもやればいい」と発言した今村復興大臣に、連日抗議の声が巻き起こっている。フリージャーナリストに暴言を吐いた記者会見で問われるべきは、単なる舌禍ではない。4月7日も180人ほどの自主避難者や市民が復興庁前で、国の無策と責任放棄を追及した。森松明希子さん(写真)は大阪からやってきた。「郡山市と大阪に二軒の家を構えて生活している。自主避難ではなく、自力で避難しているのだ。子どもの命や健康を守るのが復興庁の役目ではないのか。自己責任といって被害者に責任を転嫁し、事故の責任を矮小化するのが国の仕事なのか。6年待ったが、もう時間がない。福島をはじめ、汚染地域からたくさんの子どもの病気が出ている。私は福島県民であると同時に、主権をもった国民だ。原子力災害が起きたときに放射能被ばくから免れ、健康を享受するのは子供にも大人にも等しく与えられた基本的人権。そのことをご存知ないようなので、大阪から6歳の子どもを連れてきた」。(有森あかね) 報告・動画(10分) 今村復興大臣の辞任を求めるオンライン署名〜28,127筆を提出! 「避難の協同センター」の満田です。復興大臣の辞任を求めるオンライン署名ですが、本日(4/6)、申し入れ書および28,127筆の署名を提出しました。当方は、「大臣の発言は、単なる舌禍事件ではない、復興庁のいままでの避難者切り捨ての政策をポロっと言ってしまっただけである、福島県に責任を押し付け、自主避難者の数の把握すら福島県まかせ、避難者のおかれている実態について把握しようともしていない、前橋地裁も、国に責任があると判決を下しているのに、それも蔑ろにしている」などを強調しました。先方は、「大臣も国会で、言葉の使い方が悪かったと謝罪している。誤解を生む発言だった。今後とも、福島県をしっかりとサポートして、被災者によりそっていきたい」・・みたいな答弁でした(怒)。このまま引き下がってはなりません。今村大臣を辞任に追い込み、避難者の苦難に光をあて、「人」を無視した復興政策を変えていくために、世論を高めていきましょう! 詳細・オンライン署名・漫画(壱花花) 「LINEもできない共謀罪」はいらない!〜4.6共謀罪法案反対集会に3700人 4月6日、共謀罪法案が衆院審議入りした。夜、これに反対する集会が日比谷野外音楽堂で開かれた。3700人が参加し、「共謀罪NO!」のプラカードをかかげてコールをくりかえした。会場があふれる盛況で、この問題への関心の急速な広がりを感じさせた。民進党の有田芳生議員は、「戦後最悪の治安立法、共謀罪が審議入りしたことに強く抗議する。警職法反対闘争のときには“デートもできない警職法”という言葉がはやり反対世論を広げたが、今回は“LINEもできない共謀罪”を合言葉に廃案に追い込もう」と訴えた。自由党の山本太郎議員は、「今回の強引な審議入りの狙いの一つは、森友問題を隠したいということ。だが我々は追及をやめない」「政府は共謀罪は“一般の人は関係ない”と言っているが、私たちのように政府に声を上げる人は“一般の人”に入っていない。この法案が通ったらここにいるみんながアウトだ。そうさせないために、みんなにわかる言葉で伝えていこう」と歯切れよくアピールした。(佐々木有美) 報告・動画(4分41秒)・昼の行動に650人・写真報告(shinya)・時事通信・毎日新聞 なぜ少女はドアホンを押したのか〜ダルデンヌ兄弟の映画『午後8時の訪問者』 カンヌ映画祭で2度もパルムドール大賞に輝いたジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟の映画は、ハンディカメラで、何かを求めて行動している主人公の姿を追いかけて淡々とドキュメントする特異なカメラワークで知られている。その舞台も、彼らが若い頃すごしたベルギーの大きな川のある工業都市に限られ、そこでドラマらしからぬドラマを展開するなかに人間と人間の関係としての社会問題をあぶりだすのだ。この兄弟の作品でわたしが好きなのは『息子のまなざし』である。最新作の『午後8時の訪問者』は、一種のミステリー仕立てになっている。若い女医は、入院している老医師に代わって小さな診療所を切り盛りしている。その晩、女医は研修医と一緒に診療するが、彼はささいなことが元でさっさと帰ってしまう。(木下昌明) 続き・映画公式サイト 「放射能はゼロでなければ安全とはいえない」〜医学博士・崎山比早子さんが講演 4月2日、医学博士の崎山比早子さん(写真)の講演会が、さいたま市で行われた。埼玉県に避難している福島の人や、除染・原発作業に携わった経験者など、60名が集まり、熱気あふれる質疑応答が続いた。折しも、3月31日に浪江町、飯館村、川俣町、4月1日には富岡町が避難解除になったばかり。これによって、3万2千人が「自主避難者」となり、住宅提供や精神的慰謝料が打ち切られることになる。「還れるんだから帰ればいいじゃないか」という人もいるかもしれないが、避難を解除する基準になっているのは“年間20ミリシーベルト以下”。それを正当化する学者や研究者が居座っていることを、崎山さんは「この国の病だ」と断じた。一般の人が浴びていい放射能は、年間1ミリシーベルトである。20ミリシーベルトは放射線作業従事者が5年間で浴びていい累積線量だ。このような区域に18歳未満は立ち入ってはいけないし、飲食、喫煙、就寝してはならない。(有森あかね) 報告・復興大臣「自己責任」発言抗議 いま必読の一冊!〜共謀罪徹底批判の書『テロ等準備罪にだまされるな!』 21世紀型「治安維持法」ともいうべき、「共謀罪」(テロ等準備罪)が遂に4月6日、国会審議入りする。民主主義国家における刑法体系を根本的に変えてゆく、恐るべき事態に、私たちは如何に抗っていくべきなのか。この本は刑法学者として一貫して、共謀罪の危険性を見抜いてきた、足立昌勝さん(関東学院大学名誉教授)による、共謀罪徹底批判のテキストである。「テロ対策」の名目で、警察権力が人々のプライバシーに土足で入り込んでよいのか! 「テロ対策」の名目で、警察権力に言論・表現の自由を売り渡して良いのか! 戦後72年、分岐点を迎えた今、一人一人がいかに発言し、いまに行動すべきかが問われている。これまで3度の共謀罪成立(強行採決を頓挫させる)を阻止し、今も対抗論陣の先頭で闘って来た著者が、今回の事態に対応して書下ろした必読の一冊です。是非、本書を活用してください。(共謀罪の創設に反対する百人委員会・藤田五郎) 詳細・三一書房HP・4.6共謀罪反対日比谷大集会 民間よりさらにひどい!格差の固定化〜「非正規公務員の処遇改善法案」で院内集会 政府は3月7日、地方公務員法及び地方自治法の改正案を閣議決定し、上程した。通常国会で成立すれば3年後の2020年4月から新制度がスタートする。地公法改正案のポイントは、「臨時職員」「特別職非常勤職員」 「一般職非常勤職員」というように自治体ごとにばらばらで、制度 の趣旨に合わない不適正な採用実態だったものを、「会計年度任用 職員」を新設し、統一するというもの。自治法改正案では、会計年 度任用職員に支払う給与、手当などを整理、規定した。しかし、この法改正によって地方自治体で働く職員の3人に1人、総務省調査で64万人にまでなった非正規公務員の処遇が改善するどころか、同一労働同一賃金とは程遠い格差が固定化される改悪となることが明らかになった。そこで、審議入り前に国会議員へ改正案の問題点と当事者にどのような悪影響がもたらされるかをアピールするための院内研究集会を開催した。(白石孝) 報告 *写真=4.3院内研究集会(参議院会館) 「選挙で変える!4区船橋市民の会」発足〜五十嵐仁さんに励まされる 千葉4区(船橋市)では、千葉県市民連合の1月29日発足を受け、市民の会を立ち上げるべく、用意をしてきた。4月1日、桜冷えの夕方、船橋勤労市民センターで140人を集めて行われた。県内13の選挙区があるが、その中でも早い開催だった。五十嵐仁さん(法政大学名誉教授/写真)は記念講演で 安倍政権は行き詰っているから近い将来崩壊し、市民の勝利する日は近い。過労死覚悟の異常な働きが強いられ、そんなに働いても普通の生活ができない。これ以上は、政治を変えなければならないという限界まで来ている。転換の期は熟しつつある。市民が力を合わせれば勝利することを、去年の参院選の勝利、新潟の知事選で示したではないか。「ホップ・ステップ・ジャンプで市民の勝利を」と励ました。(笠原真弓) 報告・動画(5分)・4.2練馬共同街宣 「アベ化」を止めるには自公議席を減らすこと〜昭島市で山口二郎講演会 3月31日、「市民と野党の共闘で安倍政治を変えよう」が、東京都昭島市で開催された。会場となった昭島市公民館小ホールには、210名以上が参加、会場は立ち見がでるほどの満杯、盛況であった。集会のメインは、山口二郎さんの「政治危機と私たちの選択−憲法と民主主義を守る大結集を−」と題した講演(写真)。山口さんは、現在進行している「イヤな時代」を「アベ化」と名付け、それを「虚言、デマをためらわない、うそがばれても恥ずかしくない」ことなどと規定した。そして、アベ化はアメリカでも進行していると分析し、日本ですすむアベ化は「あらゆる公的機関に浸潤し」「人事権を通した首相支配を拡大し」「批判的言論を圧殺している」と警鐘を鳴らした。山口さんは、「アベ化」を止めるには、次期総選挙で自公勢力の議席を減らすことしかないこと、それは新潟知事選挙で示されたように可能なことであるとおさえたうえで、共闘を構築する上での重要な視点をいくつか提案した。(湯本雅典) 報告・動画(5分30秒) 「岩礁破壊許可」の期限は切れた!〜辺野古工事中止を求めて新宿デモ 3月31日(金)18時30分から東京・新宿アルタ前で「“岩礁破壊許可”の期限は切れた!辺野古新基地は違法だ!工事の即時中止を求める新宿デモ」が行われた。3月25日翁長知事は辺野古の集会で「埋め立て承認撤回を必ずやる」と表明したが、これに対し菅官房長官は、沖縄県に対し損害賠償で訴えると恫喝した。本来、地方自治の権限は翁長知事にあり、国は損害賠償を訴えることはできないはずである。3月31日は仲井眞前知事の「岩礁破砕許可」の期限が切れ、効力を失う日。雨にもかかわらずアルタ前には約180人が集まり「工事の即時中止」を求めて声を上げた。沖縄からは電話中継で、大城悟さんが「沖縄に対する差別を許しません。4月1日は辺野古座りこみ1000日目という節目の大規模な集会が行われます。違法工事の最初の日でもあります。長い闘いで未だボーリング調査を終えない状況をつくっています。東京のみなさん!沖縄に声をよせてください」と訴えた。(見雪恵美) 報告・動画(19分39秒) 雨の中「政治の私物化」ノーの声〜3.31「未来のための公共」国会前行動 「朴前大統領を逮捕」と新聞夕刊の一面を飾った3月31日金曜日夜、小雨がふりしきった。ネットをみると<未来のための公共>で抗議集会を行うか決めかねていた。19時になってようやく雨天決行を決めたので、途中参加となった。雨のふりしきるなか、国会前南側エリアでは反原連の抗議の列が「高浜原発再稼働反対」の声を上げていた。北側エリアでは、元シールズのメンバーを中心に、ビニール傘、雨ガッパ、プラカードの一団がこうこうと照明灯で照らされていた。折しも民進党の初鹿明博議員が「安倍さんという人は自分をこの国の君主だと思っている」と「政治の私物化」を批判していた。つづけて板橋からきた主婦は、保育園に落ちた2歳児を抱え、夫は長時間労働で深夜12時にならないと帰らないし、自分はパートで働いている苦境を語った。また、元シールズの学生は「デモなんかの活動をしていると就活できなくなるという中傷が多いが、そんなことはない」と「路上から声を上げることの大切さ」「ぼくたちには力があるんだ」と訴えた。たたかいはつづく。(木下昌明) 写真速報・動画(10分27秒) 「明治の暗黒事件」大逆事件から共謀罪を考える〜牧子嘉丸のショート・ワールド 今、アベ政権はテロ対策を口実に「共謀罪」創設の策動をしているが、これがどんな災厄をもたらすかは、明治の大逆事件を見るにしくはない。これぞ元祖「共謀罪」が引き起こした、日本近代史上最大の暗黒事件であった。大逆事件の全容はまだあきらかではないが、ある程度までは解明されている。大逆事件というと、すべてがデッチ上げだったという人もいるが、大弾圧の呼び水となった運動側の弱点・欠点もいくつかはあったのである。運動の今日的継承のためにもあえてそれらを指摘してみたい。大逆事件研究の「前人未踏の金字塔」と称された神崎清「革命伝説4部作」は、明治40年10月3日早朝、サンフランシスコの日本領事館に張り出された檄文による「天長節不敬事件」からはじまる。これは「日本皇帝睦仁(むつひと)君ニ与フ」と書き出され、天皇制の歴史的批判を縷々(るる)述べながら、「足下(あなた)ノ命ヤ旦夕に迫レリ。爆裂弾ハ、足下ノ周囲ニアリテ、将ニ破裂セントシツツアリ。サラハ足下ヨ」という過激な文言で締めくくられている。(牧子嘉丸) 続き *写真=大逆事件に連座した幸徳秋水 以前のトップページへのリンクを表示:
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