2020/11 | |||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/14) ●川柳「笑い茸」NO.157(2024/9/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第4回(2024/10/28) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
HMI社は二つのホテル閉鎖・全員解雇の責任を取れ!〜抗議と申し入れ 11月30日、日本労働評議会は、石川県加賀温泉郷の「ホテル大のや」と「ホテル北陸古賀乃井」を傘下に持つHMI株式会社(ホテルマネージメントインターナショナル社・比良 竜虎社長)に対し、抗議と申し入れ行動を行いました。行動は金沢駅前と東京日本橋のHMI社前で同時に行われました。HMI社は、本年7月1日から二つのホテルを休館すると突然告げ(6月1日に総支配人から)、全員が解雇になると通告し、6月3日にはHMI社の人事部長が現地に赴き、従業員と個別面談し、わずか数分で退職勧奨による合意退職とする「退職合意書」にサインさせました。条件として、残っている有給休暇を買取ることと6月末までの賃金を支払う形になりました。(丹羽良子) 続き パリの窓から : マクロン政権の強権政治、報道・市民の自由の侵害と警察による暴力 マクロン政権の強権政治は、報道と市民の自由を大幅に侵害する「グローバル治安」法案の採択に際して、国外からも注目されるほど露わになってきた。難民、市民、ジャーナリストなどに対する治安部隊の異常な暴力がエスカレートし、民主主義と自由を守るために大勢の市民が路上に繰り出した。11月20日の夜、悪法「グローバル治安」の24条、ジャーナリストや個人が警官や憲兵の映像を流布するのを罰する条項が可決された。監視カメラの条項など残りの条項を「片付ける」ために、マクロン党は国民議会の討議を朝の6時まで続けた(最後の2時間、大臣とマクロン党のこの法案提出担当者は質問にも答えなかったという)。緊急性は全くないのに、数で押し切るいつものやり方だ。翌21日土曜の午後、全国でこの法案に対する反対デモ(集会)が行われ、多くの市民が集まった。(飛幡祐規) 続き 貧困の現実を伝えることは貧困を止める力〜ジャーナリズム大賞授賞式 11月26日、東京・文京区民センターで「貧困ジャーナリズム大賞2020」授賞式とシンポジウムが開催された。今年はコロナ禍もあり、メディアの貧困報道は活発だった。大賞は、「沖縄タイムス」の連載「『独り』をつないでーひきこもりの像」、特別賞はコミック「虐待父はようやく死んだ」(あらいぴろよ)と映画「子どもたちをうよろしく」(隅田靖)の2作品、そして他に10作品がジャーナリズム賞に選ばれた。受賞者には交通費も賞金もなく、表彰状と花束と反貧困グッズのみ。それでもNHK・朝日・毎日など大手マスコミの記者たちは「メディアの賞はたくさんあるがこれが一番うれしい。光栄だ」と異口同音に語った。授賞式のあと、竹信三恵子さんの司会でシンポジウムが行われた。ズーム参加を含め10余人がずらりと並んで壮観だった。一人ずつ5分ほどのスピーチがあった。(M) 続き・レポート(白石孝)・反貧困ネットワークHP・東京新聞・沖縄タイムス 司法よ、そこに憲法と人権はあるのか!〜大阪「君が代」不起立「梅原再任用拒否事件」で不当判決 11月26日、秋天の中、原告をはじめ支援者は大阪地裁大法廷202に集まった。今回の裁判は、思想・良心の自由や教育の自由を問う側面よりも、労働裁判として雇用と年金の関係から裁量権の逸脱を問うものであった。そしてそれ以上に、大阪府教育委員会(以下、府教委)が「君が代」不起立者に提出を迫った、思想転向を迫る「意向確認書」が問題であった。教員以外の方にはわかりにくいかもしれないが、大阪府立高校の教員はすべて、府教委の指導のもとに、人権教育の一環として、就職面接等において「愛読書は何か?」「尊敬する人物は誰か?」等も含め思想をチェックし、それにより差別に繋がる違反質問には答えなくてよいと指導している。原告梅原聡さんは、意向確認を迫る校長に、「生徒に指導している以上、自分が違反質問にあたる『意向確認』に答えることはできない」と応じた。(志水博子)続き 〔週刊 本の発見〕「同調圧力」にどう対抗できるのか〜『ほんとうのリーダーのみつけかた』 コロナ禍のいま、「同調圧力」という言葉が、あちこちから聞こえてくる。いや、コロナ禍以前から日本の「同調圧力」は、強烈だった。では、その「同調圧力」に、わたしたちはどのように対抗することができるのか。これが本書のテーマである。著者の梨木香歩が2015年に若者に向けて行った講演が本書のもとになっている。2015年といえば、いわゆる戦争法が成立した年だ。2006年には教育基本法に「愛国心」が盛り込まれ、2013年に秘密保護法が成立、日本の息苦しさは日に日に増していた。著者の危機感は、コロナ禍でさらに強まり本書の刊行につながった。まず、自分のことを考えてみる。恥ずかしながら「同調圧力」にたびたび屈している自分の姿がある。一人異論をとなえ、それを周囲に説得するには、相当なエネルギーがいる。そして、余計な波風を立たせたくない。この程度のことなら、同調してもかまわないだろうと相槌を打ってしまう自分。ため息が出る。(佐々木有美) 続き サンケン電気はグローバル企業としての社会的責任を果たせ!〜11.19木曜行動報告 秋も深まり、サンケン電気本社敷地内の木々も色づいてきた。支援する会の木曜行動は11月19日で11回目となった。この日、本社のある新座市内は天気快晴、気持ちの良い朝を迎えたが、韓国は馬山もソウルも雨模様。韓国サンケン労組の仲間は、新型コロナの感染が拡大する日本で連帯行動を展開する私たちの健康を気遣い、韓国製の高性能マスクを送り届けてくれた。快適なこのマスクを着用すると、身が、いや口元が引き締まる思いがする。過酷な闘いを続ける韓国の仲間たちのこの厚情に応えるには、「勝つまで闘う」韓国の仲間たちを最後まで支援し、偽装解散を撤回させるまでサンケン電気本社を追い詰めるしかない。埼玉市民の会独自の金曜宣伝行動も始まった。すでに地域へ5000枚以上のビラを配布した。11月18日の大阪を皮切りに、日本全国各地のサンケン電気営業所への要請行動も始まった。12月には本社を包囲する大デモも準備する。(尾澤孝司) 続き 「どう生きる映画合宿で教えられ」〜豊かな自然の中でレイバーネット合宿開催 11月21日から22日にかけて、埼玉県のSCATセミナールーム「毛呂分室」(写真)でレイバーネット合宿を行い、無事に終了しました。北海道からの参加も含めて総勢18名が集まり、天気にも恵まれ豊かな自然が広がる晩秋の里山を堪能しました。映画鑑賞、写真教室、川柳、そして懇親会と、どれも充実した内容だったと思います。一日目は午後2時からオリエンテーション、そして映画『ドリーム』を観ました。これはアメリカの宇宙開発を支えた三人の黒人女性の実話に基づく物語で、差別問題だけでなく、家族愛、恋愛などすべての要素が盛り込まれた素晴らしいエンターテイメントでした。どんこ鍋(どんこ=魚)や鉄板焼きを囲んでの懇親会では「私の人生を変えたもの」というテーマで自己紹介。その後も参加者オススメのDVD鑑賞(北朝鮮ツアー記録、障害者の生活ビデオ)が続きましたが、中でも秀逸だったのは『二重被爆〜語り部 山口彊の遺言』でした。(堀切さとみ) 続き 朝鮮学校差別反対集会〜官民ヘイトの中で私たちはどう闘うのか 11月21日、東京都・文京区民センターにおいて、朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会が主催する集会が開催され、会場満席となる約100人が参加した。集会では、安田浩一さん(ノンフィクションライター)の講演に続いて、朝鮮学校を支援する都内各地域からの報告が行われた。「草の根ヘイトの実態」と題して講演した安田さんは「日本社会には、官のヘイトとしての文科省と民のヘイトとしてのヘイトスピーチを行う市民団体がある。民のヘイトは官のヘイトに影響を受けており、官と民は連携しながら差別社会を作り出している。マスコミは、ヘイトスピーチを行う団体について、中立報道の名目で容認してしまっている上に、『社会が分断されている』との言葉で簡単に片付けてしまう。分断という言葉は、いまでもメディアで多く使われている言葉であるが、この時に使われる分断は、社会のマジョリティの側が勝手に作ったものであり、マイノリティの側が望んだものではない」(金子通) 続き 国籍差別は不毛だ!隣人とともに生きたい!〜11.18 レイバーネットTV報告 放送が始まる前、スタジオに来てくれたクルド人難民の父娘に挨拶しようとそばに行き、貧血のような顔色に思わずたじろいだ。声が掛けられず、できる限りの心をこめて、じいっと見つめた。私の気持ち、通じたかなぁと心配になった。世間も、さすがに非正規労働者に多いコロナ首切りに対して、「関係ない」とか「自業自得」という人は減ってきたと思うが、外国人労働者や難民申請中の外国人に対しては、“人ごと”感を持っている人がまだまだ多いような気がする。だが、しかし、これは“明日は我が身”であることを肝に銘じたい。こうして人を切り捨てる政府は、徐々に一般民衆も切り捨てるからだ。いやもう切り捨て始めている。・先月から始まった新コーナー、レイバーネット写真部の「今月の一枚」は、球磨川にのたうつ恐竜(撮影:写真部K)。7月の豪雨水害で落ちた橋を10月に撮ったもの。一日も早い復興とダム建設阻止を願う。(笠原眞弓) 続き・アーカイブ録画(90分)・北穂さゆりの出演後記 「改憲発議を許さない署名」79万筆を提出〜60回目の19日行動に1000人 「いのちをまもれ!学術会議の任命拒否撤回!敵基地攻撃能力保有反対!改憲反対!」をスローガンに、11月19日、18時、国会議員会館前の19日行動に1000人が結集した。国会周辺のイチョウは黄色に色を染めたのに、コロナ感染が勢いづいている。19日の感染者j発表は、全国で2259人、東京で534人そして、大都市圏でも、これまでの感染者数を超えた。そんな状況化でも19日行動は、菅政権への国民無視の政治に不満を持って駆けつけた。◆主催者挨拶(藤本泰成共同代表)「4月のコロナより危機が迫っている時でもGoToキャンペーンをやめない。国民を置き去りに大企業一辺倒政治をやめない。日本が攻められると政府は煽り軍備を爆買いする。攻めてきませんよ! 怒りを持って政権を変えよう!」◆石垣のりこ議員(立憲)「敵基地攻撃能力を懸命に菅政権は進めている。仮想敵国の状況を掴めるのか? できません変えるのは憲法じゃない。国民の安心できる政治を作りましょう」(宮川敏一) 続き・川島チャンネル 〔週刊 本の発見〕気候変動と資本主義をめぐる意欲的な問題提起〜『人新世の「資本論」』 ソ連崩壊後、資本主義の優位を語り、社会主義を貶める議論が横行し「大きな物語の崩壊」が当然視され、日本ではこの主張は依然として有力である。本書は、そんな状況下で気候変動をめぐる正面からの資本主義批判であり、若いマルクス主義者の意欲的な論考である。問題提起は大まかに三つある。気候変動の要因は、私たちの社会生活を成り立たせている資本主義自体にあると指摘したことが第一である。資本の動きそのものが、地球温暖化や異常気象、さらに新型コロナウィルスのような感染症まで引き起こす。化石燃料の約半分は、社会主義崩壊後の30年間に消費されたとのデータがあり、1945年以後をとると85%の化石燃料が消費されている。産業革命以来などという長い期間ではなく、驚くほど短い時間に事態は進んだ。(志真秀弘)続き パリの窓から : コロナ第2波でさらに進む自由の侵害、マクロン専制政治 ●11月1日(日)、明日月曜は秋休み明けで、保育園〜中等教育の学校は再開する。子ども(11歳以下)は新型コロナの被害を受けにくく無症状が多いとこれまでの調査で出ているが、子どもの感染力については、大人より低い/同様 と科学研究の論考は2説ある。フランスの小児科医の組織と政府は、感染力が低いという説をとった。9月の新学年に向けて、空間に対する生徒数を減らすための教室増加やネットの併用、換気の改善と消毒増強の措置、マスク配布などは一切行われなかった。新学年が始まってすぐ、学校でもクラスターが発見されて閉鎖されるクラスが出たが、リベラシオン紙に載ったクリスチャン・レマン医師の記事(さまざまな教員たちの証言を記載)によると、その後は閉鎖を避けるために規定が甘くなり、「接触者」の十分な追跡が行われなかったようだ。(飛幡祐規) 続き 現地から代表団が上京〜馬毛島に基地はいらない!30万を超える署名提出 11月16日、馬毛島の軍事基地化に反対する院内集会が参議院議員会館内で開催された(主催・馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会)。それに先立って沖縄等米軍基地問題議員懇談会が開かれ、そこで馬毛島に最も近い種子島から上京した団表団から30万を超える「馬毛島への米軍艦載機陸上離発着訓練(FCLP)の移転に反対する署名」が政府に手渡された。議員懇談会での防衛省とのやりとりでは、防衛省から米軍FCLP訓練は種子島上空にかかっていないと説明があったが、野党議員(立憲民主党、社民党、共産党)や現地からの代表団は納得しなかった。「沖縄ではそうなっていないでしょう」と。また、訓練は午前3時まで行われるということまで明らかにされた。10月29日から防衛省は、馬毛島から至近距離にある鹿児島県(種子島)西之表市で住民説明会が始められている。今後防衛省は、ボーリング調査や環境アセスメントに着手するという。(湯本雅典) 続き・動画(4分38秒) レイバーネットTV(11/18)案内 : コロナ禍で苦しむ隣りの外国人〜その実態を知る 左上の写真は、ネブロスと呼ばれるクルドの新年を祝うお祭り(蕨市)。下の写真は、埼玉県本庄市の「駆け込み寺・大恩寺」で生活するベトナム人技能実習生・留学生です。11月18日のレイバーネットTVでは、隣りに住む外国人(移民・難民)問題を取り上げます。コロナ禍でもっとも大変な状況の置かれているのが「外国人」と言われています。スタジオにはクルド難民親子が出演し、ほとんど知られてないその現実を語ります。また「サブ企画」は「バイデンでどうなる? 米国社会と労働運動」です。新大統領に選ばれたのは民主党のバイデンでしたが、これからどうなるのでしょうか。アメリカの労働運動・社会運動に詳しいマットノイスさん(コロラド州在住)に、松元ちえさんが緊急インタビューを行いました。ぜひご覧ください。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣 いまこそ中止だ、東京五輪!〜バッハ会長来日に合わせオリンピックに反対する市民集会 11月13日、東京都・文京区民センターにおいて、「いまこそ中止だ、東京五輪!ーごり押し五輪だ!Go To Hell!」(主催:オリンピック災害おことわり連絡会)と題した集会が開催され、約50人が参加した。集会は、コロナ感染者数の増加が止まらない中で、五輪開催を強行しようとする無謀さと福島原発災害からの「復興五輪」の実態について、有識者からの講演が行われた。鵜飼哲さん(一橋大教授)は「コロナ禍の最中にもかかわらず、民衆の健康・生活を犠牲にしてでも五輪が強行開催されることが明らかになった。どんな無理をしてでも、オリンピックを優先する必要はあるのか。また、当初はコンパクト五輪を目指すとしていながらも、当初計画を大幅に上回る予算規模になっている。五輪の『安全・安心』を確保するために、東京の医療体制は危機的な状況に陥る」と訴えた。(金子通) 続き・全動画(2時間)・11.15デモ報告 種苗法改定案を巡るドキュメンタリー映画『タネは誰のもの』緊急公開 今年6月に国会成立が見送られ、継続審議となった種苗法改定の動きに対して賛否が渦巻く中、自家採種・自家増殖している農家と種苗育成農家双方の生の声を伝えるため、北海道から沖縄まで様々な農業の現場を取材。政府が拙速に改定を成立させようとしている中で、日本の農業を深刻な危機に陥れる可能性のある本改定案を、専門家の分析も含め、農業の現場から探ったドキュメンタリーです。弁護士で元農林水産大臣の山田正彦がプロデューサーで、一貫して農業をテーマにした作品を制作し続ける原村政樹監督の最新作です。種苗法改定案の審議が現在開催中の臨時国会で再び行われることとなったため、 もともと制作を進めていた『食の安全を守る人々』(仮)の中で、タネに関する部分を切り出して急遽1本の作品に仕上げ、全国各地での自主上映会の呼びかけ・ 開催を先行し、11月1日(日)からはオンライン配信を開始、そしてあす11/13(金)からはアップリンク渋谷での緊急公開が始まります。(きろくびと・中山) 詳細 〔週刊 本の発見〕農業こそが生きる道〜『石川三四郎―魂の導師』 石川三四郎はアナキズム運動の先駆者と言われながら、幸徳秋水や大杉栄のようなカリスマ性を持つことはなかった。それは彼が、大杉や秋水のように権力に虐殺され、聖人化されなかったからではない。石川は大杉や秋水とともに明治、大正を生き、そして昭和を、戦後を生きのびた。解放され闘いのない時代は、石川にとって何だったのか。田中正造に学び、エリゼ・リュクリュ(アナキスト、自由意思主義、パリ・コミューンの一員)やエドワード・カーペンター(自由主義思想家)と交流を持ち、欧州での百姓経験を土台に「土民生活(デモクラシイ)」という独特の思想を打ち立てたのにもかかわらず、彼にとって戦後とは何だったのか。土民という石川の思想には大いに賛同し感動さえ感じるのであるが、たった一つの汚点によって、私は彼を許せないでいる。この本はアナキスト石川三四郎の伝記であり、1987年に出版されたものの復刻版である。なぜ今なのか。なぜ、いま石川三四郎なのか。(根岸恵子) 続き 日本で働く40万人のベトナム人〜太田昌国のコラム「サザンクロス」 東京・新宿にある大型書店(そこは、いわゆる洋書も扱う書店なのだが)が「ベトナム語書籍3000冊入荷」というチラシをまいたことに驚いたのは数年前だったか。その時すでに日本には20万人以上ものベトナム人が在留し、働いていることを私が知らなかったゆえの驚きだった。その後気をつけていると、飲食店やコンビニで働く外国人に声をかけるとベトナム人だとわかったり、千葉県でベトナム人の9歳の少女が殺害される哀しい事件があったり、窃盗や殺人などの事件報道の中で容疑者が「ベトナム人」と国籍が明示されることがちらほらと見られるようになった。また、ベトナム現地には、日本で働くことを希望する若者に日本語や生活上の注意事項などを教える教育機関が多数あることも、テレビ報道で知った。一年前の2019年10月現在で、国内の外国人労働者数は165万8804人(厚生労働省調べ)というが、国籍別では最多が42万人の中国人、ベトナムはそれに次ぐ40万人に上っている。後者は前年比26.7%増だという。(太田昌国) 続き・*ハノイの「実習生」研修所 オスプレイ抗議集会に「野党・市民」が600人〜木更津駐屯地では訓練始まる 日本がアメリカから購入する予定の17機のオスプレイのうち、2機が7月に木更津に配備され、その訓練飛行が11月6日に木更津駐屯地で始まった。そんな中、7日にはオスプレイ導入に抗議する集会が、600人を集めて訓練飛行区域になる予定地の船橋市で行われた。昨年に引き続き今回も政権党を除く野党会派が参集。ステージでは、立憲民主党の生方幸夫衆院議員、共産党の志位和夫衆院議員、社民党の安田健一船橋総支部幹事長、れいわ新選組の三井よしふみ千葉9区予定候補者、新社会党の石井俊雄千葉県委員長、市民ネットワーク千葉の小室みえこ野田市議、緑の党グリーンズジャパン小西正人千葉県本部運営委員長等がスピーチした。安倍前政権の米国からの武器の爆買いの一部であるオスプレイには、これまでに3600億円余りも使われており、更に4600億円以上の整備費用が掛かるといわれている。 (笠原眞弓) 続き・動画(66分) 復興は地図を塗り替えることなのか〜脱被ばく新宿デモ 11月7日、脱被ばく実現ネット主催の新宿デモが行われた。コロナ禍で様々なイベントが中止になった一年だったが、新宿デモはこの日で15回目となった。緊急事態宣言はまだ解除されていないにもかかわらず、うやむやにされている福島第一原発事故。「なかったことにはさせない!」と、新宿アルタ前広場に150人が集まり、リレートークの後、新宿を一周して沿道の人たちに訴えた。子ども脱被ばく裁判・弁護団長の光前幸一弁護士が口火をきる。「国が明らかにしているだけでも、すでに200人以上の未成年者が甲状腺がんの手術を受けている。誰がみても異常な増え方なのに、国は事故との因果関係を認めようとしない。不都合な真実を前に、『この手術は過剰で必要のないものだ』と専門家に言わせ、莫大な金を使って宣伝している」「福島第一原発は広島の100倍の放射能を出した。健康被害の恐れのある地域の子どもを少しでも安全な場所へ転校させるなど、政府や自治体の果たすべき責任は大きい」(堀切さとみ) 続き 超監視社会にしてはならない!〜「デジタル庁構想の狙いは何か」院内集会 背筋が寒くなるような話だった。11月6日に行われた院内集会「デジタル庁構想の狙いは何か」で宮崎俊郎さん(共通番号いらないネット/写真)が話した内容だ。「デジタル化」それはFaxやハンコをやめるとか、アナログからデジタルに変えるという単純な話ではない。いま政府は来年通常国会の「デジタル改革関連法」に向けて、着々と準備をすすめている。宮崎さんはその政府内の討議資料を入手し、警鐘を鳴らした。ワーキンググループの慶応大学教授・宮田裕章氏が「デジタル庁に必要とされるイニシアチブ」として語ったのはこういう一節だ。「単なるアナログのデジタル化ではなく、デジタルという選択肢を含め、あるべき本質から問いをたてて、国家をデザインすべき重要な時期」と。デジタル庁は「国家をデザイン」する、つまり日本国家のあり方を根本から変えようとする試みなのだ。(M) 続き・動画(2時間) 今年もやります!レイバーフェスタ〜あなたの怒りと希望を表現しよう 「アベノマスクたった二枚でどう生きる」(乱鬼龍)。2020年はコロナ禍一色の年になりました。アベスガの無策が状況を悪化させ、「非正規・女性・外国人」をはじめ、はたらくものの雇用不安・生活不安は深刻です。さあこれからどうするか? やはり声をあげなければ始まらない。はたらくものの文化祭「レイバーフェスタ」で、あなたも「見て・聴いて・歌って」一緒に表現しませんか。今年の映画は『雄叫びー気候変動へのたたかい』です。いま世界の人々は、地球を破壊するグローバル資本主義とのたたかいを本格的に開始しています。フランスのドキュメンタリー映画『雄叫び』はその息吹を伝えていますが、日本で初めて公開できることになりました。また音楽では、川口真由美さんがフェスタ初登場です。その他、魅力的な企画が今年も満載です。ぜひ一緒にフェスタをつくりましょう。(フェスタ事務局) 詳細・賛同の声 〔週刊 本の発見〕獄中は怒り限界集落だ〜『救援川柳句集』 「さあ獄入り意味おーい」3591−1301という電話番号、知る人ぞ知る「救援連絡センター」の機関紙「月刊救援」には、毎月の川柳コーナーがある。このたび、2009年から本年までの句集が完成した。80頁の小冊子だ。後ろについている「読む年表」を参考にして、一年毎に紹介してみよう。●2009年「大丈夫か真実分かるか裁判員 トリ天」 裁判員制度が始まった。弁護士会まで一体となって「裁判員」様を持ちあげる。かたや公判前整理手続で、とっとと処理のベルトコンベア法廷。一般ピープルに死刑の見極めさせる新体制、大丈夫か。●2010年「煉獄の炎で燃えよ検察庁 大分の清水」 大阪地検特捜部フロッピー前田の証拠改竄、石川議員取調べ検事ストーリー田代の捜査報告書捏造と、ぼろぼろでてきたときだよね。秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)、バッジが泣いてるぜ。「盗撮は検事不倫は警視正」とは、白壁の理不尽大王の句。(大山千恵子) 続き *写真=乱鬼龍さん(撮影 松元ヒロさん) 平和といのちと人権を!11・3大行動〜国会正門前に3千人 11月3日(祝)13:30、国会正門前で、「平和といのちと人権を!11・3大行動 憲法が生きるコロナ後の社会」が開かれた。憲法公布の日にちなんで「憲法と法律を守る思い」を共有した。集会はネット配信された。◆司会者 : 古今亭菊千代さん(落語家) せっかく安倍政権が変わったのに、大して変わらない菅政権は、「自助を言って責任放棄」をしている。皆さん菅政権にドンドン立ち向かっていきましょう。◆主催者挨拶 : 高田健共同代表 本日は74回目の憲法公布日です。この8年近く、憲法を敵視して戦争のできる国づくりを進めてきた安倍政権は倒れました。立憲野党と市民の共闘で、戦争法案を反対して安倍政権を倒しました。この運動が果たした改憲阻止は「憲法改正ができなかった断腸の思い」と安倍に言わしめました。菅首相は安倍政権の推進役でした。学術会議の人事介入や敵基地攻撃など安倍以上の醜い政治を進めようとします。私たちは更なる共闘で自公政権を打倒して、立憲野党の政権を樹立しましょう。(宮川敏一) 続き *写真提供=ムキンポさん パリの窓から : 再びロックダウンとテロ〜第2波が深刻なヨーロッパ ヨーロッパでは新型コロナ感染の第2波が深刻となり、フランスも10月30日(金)から再びロックダウン(春よりゆるい制限)になった。10月中旬からそれまでの状況を記したテキストがあるのでそれを加えて、再び軟禁日誌を綴ることにする。●10月14日(水)、夏の終わりから再び新型コロナ感染が増え始めたフランスでは、9月に入って入院と重態患者数の増加が目立ち、10月6日からパリや近郊では再びバーなどの閉鎖、公道での10人以上の集会や夜のパーティーの禁止など、「警戒最大限地区」措置が取られた。折しも9月から新学年が始まったが、学校・大学ではコロナ防護対策(衛生設備の増強、身体的距離をとるための教室増設、無償マスク配布)が全く不十分な状況で、各現場と各自でやりくりせよという無責任で行き当たりばったりの無能無策は、首相が変わった内閣改造後も変わらない。(飛幡祐規) 続き 「お金がない、体が痛い」〜困窮する外国人のための大相談会開かれる 11月1日、埼玉県の川口駅東口にある「キュポ・ラ広場」は午前10時から、広場いっぱいにテントが張られていた。そこで、仕事や生活に困っている外国人のための「大相談会」が開催された。蕨・川口には在日クルド人が多く3千人から4千人住んでいるという。トルコなどから逃れてきたクルド難民は「非正規滞在」ということで、10万円の定額給付金からも外された。市民団体「反貧困緊急ささえあい基金」などの支援を受けて、まさに命をつないでいる状況である。この日は、クルドを知る会・ほっとプラス・移住連など14団体で「実行委員会」をつくり、大規模な相談会を実現した。医療・労働・法律相談のテントにはクルドの人たちが列をつくり、真剣な表情で話を聞いていた。また会場では生協から提供を受けた食料品や日用品の配布も行われた。(M) 続き・動画(5分半)・瀬戸大作さんのレポート 〔週刊 本の発見〕リベラル・フェミニズムを超えて〜『99%のためのフェミニズム宣言』 2016年のアメリカ大統領選前夜、民主党陣営は祝賀ムードに包まれていた。人種差別やセクハラ発言を連発するドナルド・トランプに対し、国務長官や上院議員を歴任し、知性と品格を備えるヒラリー・クリントン。そのどちらが次期大統領にふさわしいかは、世論調査の結果からも一目瞭然だと思われた。開票時にはアメリカ史上初の女性大統領誕生を祝おうと、大勢の支持者がガラス張りのアリーナに詰めかけた。マイケル・ムーアの『華氏119』の冒頭シーンは、開票速報とともに、歓喜から緊張、そして驚愕へと暗転する会場の人々の表情を映し出している。民主党の伝統的支持者の票のほか、有権者の半分を占める女性票がなぜヒラリー・クリントンに集中しなかったのか。本書は、その大きな原因としてヒラリーが体現する「リベラル・フェミニズム」の限界を指摘する。(菊池恵介) 続き 米国労働運動:トランプのクーデターに備える労働組合 11月3日のアメリカ大統領選挙が目前に迫り、投票が正常に行われ、平和的な政権移行ができるか、懸念が強まっている。トランプ大統領が選挙結果を尊重しない場合にはこれをクーデターとみなして、ゼネストで対抗するよう準備する動きが労働組合の中で始まっている。10月15日段階でのニュースをレイバーノーツ誌が伝えているので翻訳する (レイバーネット日本国際部 山崎精一)。・・・「ロチェスター地方労働組合評議会は、2020年の大統領選挙の後で憲法に定められた平和的な政権移行を確実にするために、必要ならば、働く全ての人によるゼネストを準備し、実施することを、AFL-CIO、その全加盟組合、および米国内の他のすべての労働団体に要請することを、最終的に決議する。」これはロチェスター地方労働組合評議会が10月8日に可決した決議の結論部分である。 続き |