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ハリウッド映画『ザ・インタビュー』の「志」〜松本昌次のコラム 昨年末、金正恩第一書記暗殺を描いたハリウッドのコメディ映画『ザ・インタビュー』が、なにかと世情を騒がせた。馬鹿々々しいといえばそれまでだが、それに関する朝日新聞紙上での二つの反応についてふれたい。その一は、投書欄「声」(12.27付)での「『暗殺』コメディ映画は疑問」と題した、会社員・河村正義氏の発言である。河村氏は、はじめに、「北朝鮮の現在の体制」を良いとは思わないし、サイバー攻撃も許されないことだと断わりつつ、「それ以前に、そもそも『売らんかな』の企業のあり方や品格、それを許容する社会に大きな疑問を感じる。」とのべ、「表現の自由は崇高な理念だ」が、それなれば、安倍晋三首相やオバマ大統領などの暗殺映画はどうか。「日本人や米国人はどう思う」か、「売れれば、面白ければだけで果たして良い」かと書き、次のように結んでいる。(松本昌次のいま、言わねばならないこと) 続き・チャムセサン記事 *写真=『ザ・インタビュー』のポスター 紅白イロハ歌合戦〜「ニッポンよい国、スゴイ国、世界でイチバン隠す国」 ―こんばんは。恒例の年越しイロハかるた会です。といってもはじめてなんですが。今年あったいろいろな出来事や世相をイロハ歌に読み込んで,この一年をふりかえろうという趣向です。私は白組のいろは亭軽太です。紅組はアン花子さん。点者には革命的川柳人乱鬼龍さんの自称お弟子乱丸さんをお招きしています。乱丸さん、どうぞよろしく。乱丸―こちらこそ。ではさっそくいきましょうか。まず紅組花子さんから。最初はイです。花子―ハイ、じゃいきます。「犬も歩けばお尻刺される」乱丸―盲導犬のニュースがありましたね。犬も大変な時代だな。棒に当たるぐらいにしといてほしいね、まったく。では次はロです。白組軽太さん。(牧子嘉丸のショート・ワールド) 続き *漫画=壱花花 フロラシオン青山争議が勝利解決!〜雇用の確保と退職者への補償を実現 12月26日、東京東部労組フロラシオン青山支部は、ホテルフロラシオン青山の閉鎖をめぐる争議につき、ホテルを運営する公立学校共済組合東京支部と「労働協約書」を締結。これによりフロラシオン青山をめぐる争議は解決となりました。残念ながらホテルの営業継続は実現しませんでしたが、組合の勝利といえる解決内容です。解決内容は概要以下の通りです。・正職員組合員については公立学校共済組合東京支部・他支部への異動を行うことにより雇用を確保する。・契約職員組合員については公立学校共済組合他支部への就労を責任をもってあっせんする。・退職する組合員については、一定の金銭を上積みする。(東部労組・菅野) 続き・当該ブログ 福島菊次郎「93歳のラストメッセージ」〜権力に刃向かい続けた写真家 福島菊次郎全写真展の最終日にあたる12月27日(土)、パルテノン多摩・大ホールで 福島菊次郎講演会「93歳のラストメッセージ」と題する講演会が行われ、800人以上が集まった。詩人のアーサービナードさんの問いかけに福島さんが答える形式の語りは、感動と笑いであっという間の3時間だった。ビナードさんの「福島さんの写真家として行動の基本にあるものは何ですか」の質問に福島さんは「徴兵されたが馬に蹴飛ばされて(沖縄ではなく)広島の内地部隊配属になり、(原爆投下前の)7月30日に部隊ごと列車に押し込められ九州の宮崎の海岸に移送されたという、数奇な運命だった。でも『自分は銃の引き金をひいていない』『人を殺していない』ということが、そのあとの自分の報道写真家としての行動があったと思う」と答えた。(ジョニーH) 報告・感想(笠原眞弓) 原発ゼロを来年にバトンタッチ〜131回となった今年最後の金曜行動 12月26日、冷たい風が吹くなか、官邸前金曜行動に各地から駆けつけた人たちが「原発ゼロを撤回するな」「再稼働反対」「川内原発再稼働反対」「原発やめられないならおまえが辞めろ」と抗議の声を上げた。131回目の今年最後の金曜行動、主催者は「原発ゼロを来年にバトンタッチ」させようと呼びかけた。マイクアピールが続く。「今この日本では、ふだん口にしている食べ物、これも100ベクレルまで全国の流通網に乗ってばらまかれています。原発の事故以前までは、日本の食べ物は0.1ベクレルでした。実に事故前の1000倍の汚染された食物を、今の日本政府は全国にまき散らしています。子どもたちが普通にその食材を食べさせられているんです。安倍首相は、この事実をどう思いますか! それなのに原発を再稼働し、海外に輸出をもくろんでいます。絶対に許さないぞ!」の訴えがあった。(shinya) 写真報告 繰り返されるチャーター便での集団強制送還〜スリランカ・ベトナムへ32名 12月18日、法務省入国管理局がスリランカ国籍とベトナム国籍の非正規滞在外国人、合計32名を両国にチャーター機で集団強制送還したとして、19日に在日外国人支援団体「仮放免者の会」と法務省入国管理局警備課が、それぞれ弁護士会館と法曹記者クラブで記者説明を行った。日本政府のチャーター機による集団強制送還は昨年7月に執行されたフィリピン(75名)と12月のタイ(46名)に次いで3回目。繰り返される入管行政の深刻な人権侵害と命の差別。現行の退去強制手続きのあり方や、出入国管理行政の死角を厳しくチェックする方策を確立する必要に迫られている。(西中誠一郎) 全文 *写真=スリランカ人の夫を強制送還された妻子は手を握り合った クリスマスに「新宿反原発デモ」〜地域の労組が主催 12月25日夕、東京・柏木公園に労働組合・争議団が結集し、新宿の街中を「原発廃絶」を求めてデモ行進しました。この「新宿反原発デモ」は新宿地区労センターが主催し、2011年のフクシマ原発事故直後から毎月1回のペースで続けられています。クリスマスでもあるこの日は、国労中央支部、JAL不当解雇撤回裁判原告団、各専労協、東京都学校ユニオン、西部全労協、東京清掃労組、東京水道労組、目白学園労組、首都圏なかまユニオン、NTT木下支援共闘会議などが結集しました。(佐藤和之) 報告 「多田謡子反権力人権賞」受賞発表会開かれる〜活動休止の報告も 多田謡子反権力人権賞第26回受賞発表会と記念パーティーは12月20日、東京・お茶の水の連合会館で行われ、受賞された2団体・1個人が講演しました。発表会とパーティーには例年を上回る90人の方が参加しました。「川内原発建設反対連絡協議会」・「こるむ」の受賞講演に続いて、満場の拍手を受けて登壇した袴田さんは、しっかりとした口調で「死刑判決は間違っていたと決まった」と述べて、さらに大きな拍手を受けました。長い間、支援し続けてきた姉の秀子さんは、思いがけず釈放された日のこと、釈放後、社会と日常に溶け込めなかったこと、進んで外出するようになった最近のことなどを紹介、その後インタビューに加わったアムネスティーの若林事務局長とともに、2015年こそ、無罪の確定をかちとりたいと述べました。なお、人権賞は今回をもって活動が休止することになりました。(久下格) 報告 *写真=受賞した人たち 押しつけられた不必要な開発計画と闘う人々〜コラム「パリの窓から」 12月10日が何の日かご存知だろうか? そう、1948年12月10日に国連総会で採択された「世界人権宣言」にちなむ国際人権デーである。この日に日本では人権宣言を嘲笑するかのように、2013年末に国会で強行採決された特定秘密保護法が施行された。パリでは恒例のアムネスティによる催しなどが行われたが、この日の夕方にもうひとつ、ペルーのリマで開催中だった国連気候変動会議(COP20)に関連したアクションがレピュブリック広場(写真)で行われた。この日リマでは、約2万人の環境派市民が街に繰り出したという。COP20は、2020年以降の温暖化対策の新たな国際枠組みをまとめる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)を用意するためだった。(飛幡祐規「パリの窓から」) 続き 韓国 : 憲法裁判所が統合進歩党の解散を決定〜「民主主義の死亡宣告」 憲法裁判所が統合進歩党の解散を決定し、同党所属の国会議員全員の議員職を剥奪した。 統合進歩党と訴訟代理人団は「民主主義の死亡宣告」と強く反発している。 憲法裁判所は12月19日、裁判官8(解散請求認定):1(棄却)の法廷意見として 「被請求人の統合進歩党を解散し、それに所属の国会議員は議員職を喪失する」と宣告した。李正姫(イ・ジョンヒ/写真中央)党代表は憲法裁判所大審判廷の前で 「民主主義が根元から崩れ、朴槿恵(パク・クネ)政権が大韓民国を独裁国家に転落させた」とし「6月民主抗争の産物である憲法裁判所が、虚構と想像を動員した判決で自ら全体主義の扉を開いた」と糾弾した。(チャムセサン報道) 全文・日韓ネットの声明・弁護士「3流公安小説」・関連記事 ユニクロの中国縫製工場でストライキ〜はたらくものの権利守れ! 実用衣料品の日本のトップメーカー「ユニクロ」のサプライヤー、中国深センの縫製工場(アーティガス工場・香港資本)の労働者がストライキ中だ。12月11日、1000人の労働者は「社会保険の未払い」などを巡って、団体交渉を要求してストライキに入った。会社側はこれにいっさい答えず、逆に解雇の脅しをかけたり、警察を導入して労働者代表を逮捕するなどしている。「香港小売・商業・衣料品製造一般組合(RCCIGU)」はこの事態を憂慮し、12月16日、中国ユニクロおよびユニクロ日本のCEO柳井正氏、ユニクロ日本労組に緊急の「要請書」は出した。その中で「長年にわたりアーティガス社最大の取引先であるユニクロは、同社を中国の法律に従わせる明白な責任がある」と強調している。柳井会長は最近の「学生向けの就職セミナー」でさかんにブラック企業批判を否定しているが、この中国の現実にどう答えるのだろうか。(レイバーネット国際部) 詳細・ユニクロのコメント・続報(12/24)・争議経緯(まとめ情報) *写真=ストライキ中の労働者 中野勇人さん 本年最後のアピ−ルラン〜「JR不採用問題は終わっていない!」を訴え 1987年の国鉄分割民営化でJR不採用とされた国労・全動労などの組合員は、解雇撤回・職場復帰を求めて長年、国鉄闘争を闘ってきました。そして2010年4月、裁判と大衆闘争の積み重ねの上に、与党3党と公明党から政府への要請により、一人平均2200万円の解決金支払いと政府によるJR・公的部門等への雇用要請を柱とした政治合意がなされ、ほとんどの原告は承諾書を提出して、2010年6月には解決金支払いを内容とする最高裁での和解が成立。ただし、雇用要請の課題が残されていました。中野勇人さん(元北見闘争団員・写真右)は雇用の約束が守られていないとして、2012年1月から「JR不採用問題は終っていない、政府は約束を守れ!」の国会周回マラソンを続けてきました。12月22日は、今年最後のアピールランでした。(佐藤和之) 報告 すばらしき雨傘の青春に!〜香港オキュパイのとっておき写真 金鐘オキュパイの強制排除が伝えられた夜(12月9日)の写真。すばらしき雨傘の青春に、ということで高校生らが記念写真をとったものです。顔を出すのが恥ずかしかったのか、みんな後ろ向きですが、すがすがしさを感じさせる一枚です。もうひとつは最後の夜(12月10日)の写真。金鐘オキュパイに隣接する政府本部ビル前の「公民広場」は、オキュパイの始まる前から抗議行動をさせないために封鎖されていましたが、最後の夜に、みんなで柵越しに公民広場に向けて、願いを描いた紙飛行機を飛ばしている写真です。(レイバーネット国際部・I) 続き 「一生懸命生きてる人」に感動〜レイバーフェスタの三分ビデオ 12月20日のレイバーフェスタ2014は本当に楽しかった。今回は「三分ビデオ」がオープニング。午前中にもかかわらず、結構人が集まった。集まった15本は「一生懸命生きてる人」「連帯すること」を表現する作品が多かった気がする。中でも『本八幡駅前交差点』には胸をうたれた。市進学院で長く講師をしていた男性がある日突然解雇を言い渡され、必死になってスクランブル交差点で実情を訴えている姿なのだが、不意打ちを食らった感じ。おもわず涙がでた。本八幡は私が二十歳まで過ごしたゆかりの地で、中学生の頃に市進学院の前進ができ、私もそこに通ったことがある。小さな進学塾がどんどん規模を拡張し、そのなれの果てがこうなった。ロビーで物販している「本八幡交差点の人」は、とっても気さくで楽しい人だった。(堀切さとみ) 報告/三分ビデオ受賞作紹介・川柳入選句速報・川柳詳報・アンケート紹介・写真報告(shinya)・3分ビデオ「本八幡駅前交差点」 *写真=「本八幡交差点の人」安田晋さん(ロビーで物販中) 昔も今も変わらぬメディアの自主規制体質〜『大本営記者日記』テーマに講演会 12月21日、東京・後楽園内にある涵徳亭において、草の実アカデミー「秘密保護法時代に読む『大本営記者日記』ー検証・昔も今も変わらぬマスコミ報道の構造と体質」と題する講演会が開催されました。講師はジャーナリストの上出義樹さん(写真)で、参加者はフリージャーナリストや市民メディア記者、そして新聞学を学ぶ学生など約20名。主催者の林克明さん(写真右)を含むフリーランス表現者43名が「秘密保護法違憲訴訟」を提起し、12月10日から秘密保護法が施行されるという情勢の中での集会でした。上出さんは、第二次大戦中の翼賛報道と現代のマスメディアとの比較研究をしています。(佐藤和之) 続き 「クズ」と罵倒され体重は15キロも減少〜「職場のいじめ」相談事例10月分紹介 1、病院スタッフ。同僚が長時間の労働を強いられフラツキながら働き、「クズ」などと3時間に及ぶ罵倒の説教を度々され、体重は15キロも減少し、退職も認めてくれず、ついに精神病を患って入院・通院している。加害者の医院と医師に怒りを感じる。訴えを起こすことは可能か。2、勤続15年の女性社員。社長は女性社員を「お姉ちゃん」「彼女」と呼び、会社全体でも「女性は仕事ができない」と決めつけ、女性には掃除・コピー・お茶くみ・電話番専門しかやらせてくれない。男性社員は仕事が出来なくても年功序列で昇格していきます。どうすれば会社の考え方を変えることができるでしょうか。(NPO法人 労働相談センター) 続き 運動を拡げたのはいつも権力側だった!〜香港ゲストにじっくり聞く会 12月21日に開かれた香港ゲストにじっくり聞く会。マルコさん(写真)は語った。「いつも抗議集会をやっている庁舎内の公民広場で“選挙制度に反対する集会”をやろうとしたら、一方的に閉鎖されてしまった。それで仕方なく街頭で行動を起こしたのがオキュパイの発端だった」「最初は人数は多くなかった。しかし9月28日権力側が催涙弾を使って弾圧した。これが“政府のやり方は酷すぎる”と一般市民の怒りに火をつけ、数十万人の運動に発展した」「また10月21日には梁振英行政長官が外国メディアのインタビューで“民主派の要求に応じれば、選挙結果は香港の低所得層に左右され、福祉政策をやらなければならなくなる”と語った。これも香港市民を怒らせ運動に油を注いだ」。オキュパイ運動は、権力側の傲慢な政策を逆手にとって広がっていったことがよくわかった。(M) 報告1・報告2 世界と日本が直面する問題に切り込む〜レイバーフェスタ2014 12月20日、東京・田町で開催された第13回のレイバーフェスタ2014は、世界と日本が直面する問題に切り込むイベントとなった。第二部は「冗談じゃないよ!若者貧困社会」「ブラックバイトに負けない!」上映。ジャーナリスト・和光大教授の竹信三恵子さん、首都圏青年ユニオンの神部紅、ブラックバイトで働く当事者とのトークセッション。会場の平均年齢は高めだったこともあり(笑)、いまの学生たちのアルバイトの実態をはじめて聞く方も多かったようで、会場は終始どよめいていた。メイン企画は「香港オキュパイがやってきた!」。現場からタムさん(独立系労組)とマルコさん(大学生・メディア活動家)が来日。映像や写真を交えて報告を行った。(神部紅) 続き *写真=香港のメインゲスト 「希望は人民にある!変革は闘争から始まる!」〜脱原発テント集会でタムさん 12月19日夕方、経産省前テントをめぐる裁判が、不当に打ち切られたことに抗議する行動が、経産省前と東京地裁前で約100人の参加で行われた。経産省前では、テント渕上代表や福島の女性たちがマイクを握り「原発事故が未だ解決していないのに、脱原発テントをつぶそうとするのは、正当な国民の声を踏みにじるものだ」と訴えた。レイバーフェスタで招聘され、来日中の香港のタムさんは、「少人数だがオキュパイは中環地区でまだ続いている」と語ったあと、「香港では以前大規模な反原発運動があったが敗北した。しかし、最近では事故隠しが暴露されている」と報告した。またタムさんは、香港式シュプレヒコール「希望は人民にある!変革は闘争から始まる!」を披露し、集会を盛り上げた。(T) 写真速報・12.20レイバーフェスタで香港特別報告 *写真=タムさん(東京地裁前) 「毎日新聞」レイバーフェスタを大きく取り上げる〜香港ゲストも来日 12月19日の「毎日新聞」にレイバーフェスタのことを大きく取り上げられました(写真)。香港ゲストの写真入りで、フェスタの内容も全体にわたって丁寧に紹介されています。また、ゲストの一人タムさんが18日に来日しました。「12月11日のオキュパイ最大拠点の金鐘オキュパイ排除の際には、学生や議員らとともに朝9時から座りこんでいました。自分が拘束されたのは夕方6時を回っていました。警察の対応は丁寧でしたが、あくまでメディア向けです。(学生の)暴力で始まったオキュパイを警察の平和的な対応で終結させた、と警察局長官が記者会見で述べていましたが、実際には警察の暴力でオキュパイは始まったのです」と語っていました。タムさんは19日に、経産省前テントひろばの反原発集会に参加し、日本のオキュパイテントと香港オキュパイが交流しました。 フェスタニュースNO.3・香港大学生連合会の書 大阪市入れ墨調査拒否事件で勝訴判決〜司法も橋下強権にノー! 大阪地裁(中垣内健治裁判長)は12月17日、交通局職員の安田匡さん(写真左)が起こした入れ墨調査を拒否して受けた懲戒処分の取り消し裁判、交通局長に訴訟の取り下げを求められて拒否したためにバスの運転手から事務の仕事に配置転換させられたことの取り消し裁判で、いずれも原告勝訴の判決を下しました。判決についてマスコミは大きく取り上げました。そして、「橋下流、司法が再三否定」(読売)「橋下流、強権にクギ」(毎日)と報じました。橋下市長は大阪地裁判決に従い、安田さんへの処分を始め、入れ墨調査を拒否した6人の処分を取り消すべきです。 全文 え、残業代の代わりにネギ支給!〜フェスタで『ブラックバイトに負けない』を上映 「ブラック企業」が学生まで襲っている。低賃金にもかかわらず、正社員なみの義務やノルマを課せられて酷使される「ブラックバイト」。土屋トカチ監督のドキュメンタリー『ブラックバイトに負けない! クイズで学ぶしごとのルール』(2014年・38分・PARC発行)は、その実態を生々しく伝えるとともに、ブラックバイトの被害から若者を守ることを目的に制作された。内容は、ドラマ仕立てのクイズ形式を交えながら、アルバイトをする際に最低限知っておくべき法律や知識を、専門家たちが解説する。中でも収録されている、ブラックバイト体験談の数々が凄まじい。「残業代の代わりにネギ支給」なんていう会社もある。それに対してどうしたらいいのか、どんな権利があるのか。このDVDは、若者だけなく大人の労働者が観ても役にたつもの。今の日本の労働問題を考えるうえで必見である。 詳細・DVD予告編 *写真=DVDに登場する若者たち 香港「雨傘運動」を担ったタムさん・マルコさん〜レイバーフェスタにやってくる! 12月20日のレイバーフェスタに香港からオキュパイ運動を担った二人(タムさん・マルコさん)が来日する。それに先立ってレイバーネット国際部メンバーが、12月初旬、現地で二人を訪ねた。……「ここからがオキュパイの空間です」。オフィス街に突如あらわれた広大な空間。片道四車線の道路が両面にわたって鉄柵で封鎖されている。警察が設けた境界線だ。そこからさらに数百メートル先からが本当のオキュパイ・エリアになっている。各団体のテントや寝泊り用の個人テントなどがびっしり並んでいる。路面や壁のあちらこちらにさまざまなメッセージやオブジェ。「こんな香港をこれまでみたことはありません」と案内してくれたウェブ・メディア「独立媒体」のマルコさん(写真)は少し誇らしげだ。大学で新聞学を専攻していたマルコさんは、在学中の3年ほど前から「独立媒体」の活動にかかわっており、現在は編集と運営に携わる専従スタッフの一人だ。(レイバーネット国際部・I) 全文 香港 : 敗北の中の勝利〜79日間つづいた「雨傘オキュパイ運動」 12月15日に最後のオキュパイ拠点である銅鑼湾での強制排除がおこなわれ、9月28日から79日間つづいた「雨傘運動」のオキュパイ行動はいったん終了した。雨傘運動の登場で香港の民主化運動は新しいステージに入るのではないかと思う。香港の労働問題研究者・區龍宇さんは地元紙「民報」でこう述べている。「雨傘運動は偉大な闘争であったが、その相手は強大であり、中央政府と特区政府という二つの政府を相手に対峙したのは、完全に自然発生的で突発的な運動であり、そのような運動が勝利することは極めて難しいことは明らかである。だが民主化の戦士は預言者ではない。戦士は戦場において、多くの民衆と共に困難な状況を打開し、奇跡を作り出すために準備する。その時は敗北を喫したとしても、あきらめずに戦い続ける。これこそ戦士である」。(レイバーネット国際部) 全文・12.20レイバーフェスタに香港ゲスト来日 *写真=圧政への抵抗を示す「3本指」 レイバーフェスタ三分ビデオラインナップ〜力作・秀作揃いで日本に迫る 12月20日に開催されるフェスタの影の主役は公募3分ビデオ。ことしも力作・秀作が15本集まりました。お見逃しなく。以下ラインナップ。01 湯本雅典「組合執行部の夏」02 長崎広「本八幡駅前交差点」03 木村修「中嶌哲演・福井地裁判決を語る」04 金野正晴「捨て石・父20歳赤紙が来た頃」05 三田玲子「おさんぽにいこう」06 松原明「いまを生きる」07 木下昌明「がん わたしの選択」08 山崎精一「俺たちはごみではない!」09 亜北斎「ひとりじゃない」(写真)10 織田忍「喪に服すとき」11 土屋トカチ「埋もれた記憶」12 堀切さとみ「牛飼いの4度目の冬」13 佐藤茂美「沖縄の新たな歴史が始まる」14 尾澤邦子「韓国・全国労働者大会」15 西中誠一郎「奪われた声・秘密保護法」。 フェスタニュース第2号・フェスタ詳細・お得なメール予約 何もかも史上最低の総選挙が意味するもの〜黒鉄好のレイバーコラム 第47回衆院総選挙が終わった。この選挙が史上最低だったことに異論のある人は少ないだろう。選挙の持つ政治的意義、事前のメディア報道量、話題性、市民の関心、投票率……そのすべてが戦後最低レベルの盛り上がりに欠ける選挙だった。正直なところ、棄権しようかと何度も思ったし、選挙後の論評もやめておこうかと何度も思った。だが、こんなつまらない選挙でも、戦後日本政治史の中に位置づけてみると見えてくるものがある。中には、論評もせず看過してしまうにはあまりにも重大すぎるものもあり、あえてこのコラムを書くことにした。(黒鉄好) 続き・白石孝「運動が問われている」・渡部通信「矛盾の激化反映」 基地問題に取り組む沖縄2紙が受賞〜ことしの平和・協同ジャーナリスト基金賞 12月13日午後、平和・協同ジャーナリスト基金賞贈呈式が、日本青年館で行われた。今年も去年に引き続き沖縄の新聞が選ばれ、2社が基金賞(大賞)を受賞した。沖縄タイムス社の「辺野古新基地建設強行をめぐる一連の報道」と、琉球新報社の連載「日米廻り舞台ー検証フテンマ」だった。もう一点沖縄関係があって、強く推されたということだが、それだけ今沖縄の問題が緊迫しているといえる。奨励賞は5点で、そのうち2点が映像関係で記録映画『無知の知』と毎日放送の『見えない基地〜京丹後・米軍レーダー計画を追う〜』だった。また活字部門で選ばれた朝日新聞の「原発利権を追う」は、10年の歳月をかけて取材した集大成で、関西電力の当時の副社長の政治献金の話が評価された。(笠原眞弓) 報告・同基金HP 福島県双葉郡の学校はどうなっているのか?〜教育環境は著しく低下 福島県双葉郡は、福島第1原発か20km、30km圏にあり、震災後は避難を強いられた地域である。郡内の小中学校は、震災直後は休校を余儀なくされた。その後は、役場機能が移転した先等で次々に開校した。再開後の児童、生徒数は8町村合計657名(震災前6397名)である。しかし学校再開といっても元の学校での開校は8町村中川内村と広野町のみであり、ほかの町村では工場跡地利用、プレハブ校舎、廃校の跡地利用となり教育環境が著しく低下した中での開校となっている。また、再開後の学校に戻った児童生徒数は、震災直前の1割程度となっている。福島県教職員組合では特別執行委員として「原発災害対策担当」を置き、原発に至近距離の福島県浜通りの学校の労働条件、教育環境の改善に取り組んでいる。今回、原発災害対策担当の日野彰さん(写真)に双葉郡の学校の現状を聞いた。(湯本雅典) 報告・動画(YouTube 4分) 「12月14日は脱原発を選ぼう!」〜サウンドカー先頭に渋谷大行進 川内原発の再稼働が懸念される中、首都圏反原発連合は前日の首相官邸前金曜抗議行動を変更し、衆院選投票前日の12月13日土曜日午後、「子供たちに原発を残せますか?」と渋谷の繁華街をデモ行進した。デモは、午後2時すぎ代々木公園けやき並木を出発し、渋谷駅周辺を一周するコース。第1梯団/サウンドカー、第2梯団/ドラム隊と賑やかな行進だった。「SHIBUYA 109」ビルに描かれた紅い唇がLOVE!LOUD!XMAS!と囃し立てる虚飾の街の中、「福島の事故は収束していない!」「川内原発、再稼働やめろ!」「12月14日は脱原発を選ぼう!」と訴えた。参加者は3800人(主催者発表)だった。(shinya) 写真速報・たんぽぽ舎メルマガ フランス・パリ : 日本軍「慰安婦」問題の解決を求めてアピール 11月24日〜12月2日、日本軍「慰安婦」(性奴隷制度)問題の解決を呼びかける催しとアピールがフランスのパリで行われた。今回は挺対協とキル・ウォノクさんのほか、日本から林博史教授と梁澄子(ヤン・チンジャ)さんが代表団に加わり、「水曜デモ」や記者会見、国際会議に参加した。11月25日は折しも「女性に対する暴力と闘う」国際デーである。挺対協代表の尹美香(ユン・ミヒャン)さんとキル・ウォノクさんは、パリ市が催した前夜祭に参加して発言した。「水曜デモ」第1154回目にあたる11月26日は、トロカデロの人権広場で夕刻にキャンドル・デモが催され、フランス人、韓国人、日本人が集まった。日本人参加者の女性は、1991年8月、最初に名乗り出た金学順さんの証言シーンをフランスのテレビニュースで見たときの衝撃を語った。(日本軍「慰安婦」問題に解決を!パリ市民の会) 全文 *写真=エッフェル塔の下でアピール レイバーフェスタのみどころ〜第二部「冗談じゃないよ!若者貧困社会」 あなたは、あなたの家族は〜ピンハネ、過労死、ワーキングプアと無縁ですか? あなたは、あなたの家族は、・正規職それとも非正規職?・「明日から来なくていい」と言われたらどうする?・バイトでも年休を取れるって知っている?・学校で休暇や残業代、解雇など労働法の勉強はした? こんなどこにでもあるケースをDVD「ブラックバイトに負けない!」(監督=土屋トカチ)でしっかり取り上げ、Q&Aで分かりやすく説明します。観てお得なDVD「ブラックバイトに負けない!」は二部の最初に上映します。続いてトークショー。学生のブラックバイトに遭遇してのけぞってしまった大学教授の竹信三恵子さん、若ものからいっぱい相談を受け、全国を飛び回っている首都圏青年ユニオンの神部紅さん、若もの問題を追求しているPOSSE雑誌編集長の坂倉昇平さん、そして当事者の若もの、などなどの爆裂トーク。(S) 続き・フェスタニュースNO.1 *レイバーフェスタは12/20・田町交通ビル6Fホールで開催 香港:金鐘オキュパイの排除で247人が拘束される〜占拠75日目 オキュパイ運動が75日を迎えた昨日、警察は金鐘夏愨通り一帯の占領地区の全面的な排除を行った。テント、アート、そしてオキュパイ参加者は一日のうちに消え去った。主任執行官が朝から裁判所の選挙禁止令をもとに路上の障害物に対する代執行を実施し、午後2時から警察がオキュパイ地区に対して数千名の人員を派遣し、残留物の片づけや市民的不服従をおこなうデモ参加者を拘束した。その間、妨害は行われなかった。夜10時45分、夏愨通りは全面開通した。排除は全体で13.5時間を要し、大学生連合会事務局長の周永康および立法会の民主派議員15人を含む247人が拘留された。かれらは違法集会、公務執行妨害などの容疑で逮捕され、現在までに釈放されていない。学民思潮の呼びかけ人、黄之鋒と学生連合会の事務局次長の岑敖暉は座り込みに参加せず逮捕されていない。(「明報」より) 全文・排除映像(YouTube)・12.20レイバーフェスタ香港ゲスト来日 *写真=「WE WILL BE BACK」(われわれは戻ってくる) 怒りの叫び「私・植物・違う」〜ポーランド映画『幸せのありか』 こんな人生もあるのか――。昔、黛ジュンの「雲にのりたい」をよく口ずさんだ。それが障害者による作詞だと、本誌連載中の牧太郎さんのエッセーで知って感動したことがある。障害者の彼は、窓から、ゆっくり流れる雲に、その思いを託したのだろうか。マチェイ・ピェブシツア監督『幸せのありか』の主人公・マテウシュは脳性マヒの障害をもっている。彼は夜空の星々を眺めるのが好きだ。幼いころ父親から、「星はケンカみたいに動き回っているんだ」と教えられて、天空のロマンに魅せられるようになった。舞台はポーランドのどこか。時代は、社会主義体制が民主化されていく1987年から2000年代にかけて。実在の人物をドラマ化した。彼を演じた俳優の見事なこと。(木下昌明) 続き 1日もはやく校庭の埋設汚染土の除去を!〜福島県教組の柴口副委員長語る 中間貯蔵施設を大熊町、双葉町が受けいれるということが、当該の町民はもちろん福島県民の苦渋の選択としてなされたにもかかわらず、10月29日福島県の地方紙は一斉に「福島県の学校汚染土は搬入対象にあがっていない」ということを報道した。福島県教職員組合は、このことに対して「学校の汚染土処理に係る県教組声明を発表した。福島県教組の柴口副委員長(写真)は、語った。「やることなすこと福島県民の感情を逆なですることが続いています。法律(放射性物質汚染対処特別措置法)ができて3年もたつのに、福島県内の大部分の学校に埋設されている『汚染土』がほったらかしでした。そして他方では原発の再稼働をするという。福島県民の感情は無視されています」(湯本雅典 取材・12月5日) 報告・インタビュー動画(YouTube) フリーランスは「秘密保護法」に反撃!〜レイバーネットTVで違憲訴訟とり上げる 12月10日のレイバーネットTVは今期(9〜12月)最後の放送だった。この日は「秘密保護法施行日」。松元ちえキャスターも昼の官邸前抗議行動に参加してから、スタジオ入りした。特集「ダメよ〜ダメダメ、秘密保護法」のゲストは、秘密保護法違憲訴訟をたたかうジャーナリストの寺澤有さんと弁護団の山下幸夫さん。運動の盛り上がりの中で、「この裁判が門前払いにならず、本格的憲法論争に入りつつある。法廷も大法廷に変更になった」と報告があった。寺澤さんは「今回提訴したフリージャーナリスト43人は警察・自衛隊・原発など権力の不正を暴いてきた人ばかり。秘密法の狙いはこうしたフリーランスの取材を規制しつぶすことにある。だからこそ立ち上がった」と語った。アーカイブでご覧ください。(レイバーネットTVプロジェクト) 写真速報・アーカイブ録画(85分 特集は10分から)・ジョニーHの歌(動画) *写真=出演者記念撮影 「国民運動の萎縮」なんかに負けない!〜12.10 秘密保護法施行に抗議する官邸前行動 秘密保護法が施行された12月10日昼、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会が呼びかけた「官邸前抗議行動」が取り組まれた。寒風のなか360人以上が集まった。人々の表情には張り詰めた緊張感と怒りがあった。横断幕の先頭で声を上げていた女性は、「去年の成立する以前から反対運動に参加している。この法律は戦争準備するためのもので、知る権利が奪われ民主主義が破壊される。絶対廃止しなければいけない。法律の目的の一つが、国民の運動を萎縮させることだが、それには負けないで頑張りたい」ときっぱり語った。この日はマスコミも数も多かった。主催者からは、「今後予想される秘密保護法によるメディア弾圧事件に対抗する態勢づくり」が進められていることが報告された。(M) 写真速報・動画(YouTube 2分) 自由と権利をあきらめない!〜若者たち「秘密保護法」官邸前抗議に1000人 昨年12月6日の夜中、連日国会議事堂を取り巻いていた数千、数万人の民意を無視して強行採決された「特定秘密保護法」が、10日から施行されるのに反対して、12月9日夜、首相官邸前に1000人を超える人々が集まった。「この法律が可決されて、ある人は『民主主義は終った』と言いました。しかし、こんなことであきらめることはできません。自由と権利をあきらめるわけにはいかないのです。特定秘密保護法、集団的自衛権、議会制民主主義の崩壊。絶望の国で、幸福か不幸か私たちはこうして声を上げることができます。闘い続けることができます。終っていると言うなら、始めるぞってことです。何度だって言ってあげましょう!」(西中誠一郎) 写真速報・学生有志の会SASPLのサイト やらずぼったくりの世界〜『介護保険は詐欺である』が暴くピンハネ国家 介護保険についてはその発足の二〇世紀末当時から泥縄的だとの批判があり、多くの問題をはらんでいた。我が国がいずれ高齢化社会になるであろうことは、統計上からもずっと以前からわかっていたのにもかかわらず、政府はそれの予防的な対策をほとんどとってこなかった。やっと腰をあげ、運用が始まったのは世紀の変わり目の頃のことであった。しかし実際に運用されると当然のことながら矛盾が続出して、その都度手直しを迫られ、さらに、柔軟さに欠けるお役所の対応でその運用が迷走している。何より問題なのは、もっともその恩恵にあずかるべき高齢者が支払っただけのサーヴィスをほとんどうけることがなく、しかも高額で掛け捨て、「保険」と言いながら拒否のできない強制徴収で高齢者の生活を圧迫している。「やらずぼったくり」なのだ。(O) 続き・本申込みHP 福島県郡山市の学校図書館の充実を要望する運動が前進! 10月17日にレイバーネットで報道された、福島県郡山市の学校図書館の充実を要望する運動が、現在大きな前進をしている。この運動は、郡山市の小中学校の学校図書館費が突然21%(総額1100万円)削減されるという事態が発覚したことを契機に、福島県教職員組合郡山支部司書部が中心となり、予算削減の撤回と学校図書館司書(郡山市では「司書補」と呼ぶ)の勤務条件の改善を求めて署名運動が始まったことに端を発する。「学校図書館の充実を要望する署名」は、現在5600名集まっている。この署名は、当該の司書補に限らず、市民、組合、議員などによる「郡山市学校図書館の充実を求める会」により集められたものだ。(湯本雅典 取材12月3日) 続き・動画(YouTube 3分) *写真=運動をすすめる前田書記長(福島県教組郡山支部) 希望は抵抗にあり!〜ウェブメディア「香港独立媒体」のマルコさんに聞く 12.20レイバーフェスタのゲスト「香港独立媒体」のマルコさんに話を聞いた。…マルコさん「独立媒体で活動を始めて3年になります。独立媒体は市民メディアのひとつです。2004年当時、主流メディアでは報道されない事件がたくさんありました。当初は、社会運動に携わる人々の情報を掲載することが中心でした。2005年のWTO会合で韓国農民などによる抗議行動や今回のオキュパイなど、さまざまな社会運動の活動家が情報を掲載してきました。2009年、私たちは自分たちで報道する取り組みを開始しました。特約記者という制度をつくり、記事を書いてもらうことにしました。特約記者になってもらったのは大学の教員や社会運動の活動家です。主流メディアが報じないニュースを書いてもらい独立媒体として報道することで、市民の立場に立った報道をつくることが目的です」。(聞き手=レイバーネット国際部) 続き・レイバーフェスタ情報・フェスタメール予約 *写真=レイバーフェスタに来日するマルコさん(左)とタムさん(オキュパイの現場で) 出産を理由に解雇が許されるのか?〜シリーズ「解雇理由」10月分紹介 1、妊娠したので、会社に産前産後休暇の申請をしたら、社長から「臨月ギリギリまで働いてもらい、その後の勤務はできない。出産後の職場復帰も無理」と言われた。出産を理由の解雇が許されるのか。2、量販店。在籍する店舗が他社に売却され、「一週間後の退職か売却先会社への転籍を選べ。転籍した場合は給料が下がる」と打診された。退職を決めたが、幾らなんでも一週間前というのはひど過ぎる。納得できない。3、女性正社員、20年勤務。突然社長の妻から、全く事実ではない社長との不倫を疑われ、「辞表を出せ」と迫られ、社長も助けてくれない。泣き泣き退職をしたが、すぐにうつ病になり、無収入で苦しんでいる。私の20年はなんだったのか。悔しくてたまりません。(NPO法人 労働相談センター) 全文 「秘密保護法」施行するな!12.6大集会に1600人〜「私たちの声を抑止力に」 12月6日、強行採決から1年「秘密保護法」施行するな!12.6大集会が日比谷野外音楽堂で開かれ、1600人が参加しました。衆議院の選挙戦真っ最中であり、議員発言は吉良よし子参議院議員(共産党)のみでした。ゲスト発言は、学習院大学大学院教授の青井未帆さん。「私たちの声を抑止力にしていきましょう」と話していました。協賛団体からの発言で、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」の平良愛香さんは「沖縄は、憲法9条を持つ国、戦争を放棄する国に復帰した。国がやりたいようにできる秘密保護法は許さない。必ず勝つ方法は、勝つまで続けること。がんばろう!」と檄をとばしました。また秘密保護法対策弁護団の海渡双葉弁護士は「民主主義と自由のために秘密法は廃止しかない」と話しました。(尾澤邦子) 報告・福岡の行動・秘密法廃止HP・毎日新聞・TBSニュース *写真=集会後の銀座デモ 書評 :『パワハラにあったときどうすればいいかわかる本』〜あなたのためのお助け本 「公務員を叩く人が首長になると、モンスターペアレントが増えるんですよ」、こんな話を大阪の教員から聞いた。客室乗務員(CA)、看護師、介護士はじめ対人サービス業は、自分の感情を抑え、いつも笑顔で穏やかな対応が求められるので感情労働とも呼ばれるが、顧客からのパワハラの矢面に立ち、心身を壊すケースが少なくない。そんな問題も視野に入れているのが、いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター(千葉茂代表)と精神科医・磯村大さんの共著『パワハラにあったときどうすればいいかわかる本』(合同出版)である。パワハラは何であり、なぜ起き、働き手の心身に何をもたらし、どう対応すべきか。パワハラを防ぐには。具体的な40の場面ごとにQ&A形式で問題を整理し、たかおかおりさんのマンガ(実にいい味!)が理解を助けてくれ、著者らの豊富な相談、診療経験は、記述のわかりやすさと温かさに結実している。(北健一) 全文・合同出版HP わたしたちはあきらめない〜「ほしのいえ 講演とミニライブ」開かれる 真冬の到来を思わせる寒い夜。下町のコンサートホールに、美しい歌声と優しい音色が響いた。12月3日、東京荒川区のムーブ町屋で開かれた講演とミニライブ。集まった人々は、社会のあり様を問う提起に耳を傾け、静かにクリスマスソングを口ずさんだ。主催したのは「ほしのいえの集い」実行委。「ほしのいえ」は東京・山谷地域で1991年以来、野宿者への支援活動を続けている。毎週火曜日には約700個のおにぎりとみそ汁を用意し、夜回りで配る。年末恒例のこのイベントも、今回で21回目となる。(Y) 続き 経産省前テントひろば声明:東京地裁によるテント裁判“結審”強行を弾劾する 12月3日、東京地裁大法廷にて、テント裁判第9回口頭弁論が行われた。今回の口頭弁論では、前回法廷で、当事者参加を申し立てた43名のうち、福島の女性たちをはじめとする6名が法廷内に入り、福島県双葉町で3・11事故に遭遇し、現在も都内に避難している亀屋幸子さんの感動的な陳述が15分にわたって行われた。法廷をうめる多くの人々が涙ながらに聞き入った。ところがその直後に、村上正敏裁判長(民事37部)は、「合議のため、5分間休憩します」といい、3名の裁判官は合議室に消えた。そしてこの「休廷」ののち、裁判長は、弁護士の証拠・証人調べ請求を却下、続いて間髪を入れず「今回の法廷で弁論は終わります」とつぶやき、閉廷を宣言することもなくそそくさと姿を消した。一瞬の出来事だった。(声明より) 続き *写真=脱原発のシンボル「テントひろば」 秘密保護法成立を強行した安倍内閣を許さない!〜12.6日比谷大集会へ 安倍政権が市民の大きな反対の声を無視して秘密保護法を強行採決した屈辱の12月6日からまもなく一周年がめぐってこようとしている。政府は、よりによって総選挙中のしかも「世界人権デー」の12月10日に「21世紀最悪」とも評されるこの悪法を施行しようとしている。秘密保護法の下では、なにが秘密にされるか分からない。ちゃんと秘密が指定されていることを確認する手続きがない。まともな第3者機関もない。そして何よりも「政府に不都合なことを秘密にしてはいけない」という当然のことがこの法律の中には書かれていないのだ。そして秘密を漏えいした公務員だけでなく、これを取得し、あるいはしようとしたジャーナリスト・市民にも最高懲役10年の重刑が予定されている。(海渡雄一) 続き・秘密法廃止実行委HP・12.10レイバーネットTV「ダメよ〜ダメダメ、秘密保護法」 スリランカ人男性が東京入管で死亡〜入管行政の根深い外国人差別の体質 11月12日に来日したスリランカ人男性が羽田空港で上陸拒否され、移送先の東京入国管理局(東京都品川区)で22日に死亡した。この件につき男性の親族(男性の甥)と外国人支援団体「仮放免者の会」が、12月1日司法記者クラブで記者会見を行った。死亡したのはニクルス•フェルナンドさん(57歳・写真)。スリランカで旅行会社を経営し、親族に会うために観光ビザで来日したが、所持金が少なくホテル予約がないことから上陸を拒否され、17日まで羽田空港に留め置かれ退去命令が出された。ニクルスさんはこれを不服としたため17日に身柄を東京入管に移送され退去強制手続きが開始された。(西中誠一郎) 続き *写真=12月1日の記者会見 原発事故の「風化」に抗う〜舩橋淳監督『フタバから遠く離れて〈第二部〉』 まだ覚えているだろうか? 福島原発事故の際、双葉町から「ノアの方舟」のようにバスを連ね、1400人の避難民が埼玉県加須市の廃校にやってきたことを。当時はメディアを賑わせていたが、原発問題の風化とともに今や忘れられつつある。当時、この避難民に寄り添い、ドキュメント『フタバから遠く離れて』を作った舩橋淳監督はその3年後、「第二部」を完成させた。ここでは、生活の場を失った双葉町民の苦難が捉えられている。避難が長引くにつれ、廃校で暮らす人々と県内の仮設住宅で暮らす人々との処遇を巡る確執や、福島に戻るか戻らないかの意見の相違から町長と町議会との対立が激化。ついに町長が辞任に追いこまれるなど、住民間の葛藤にも焦点を当てている。(木下昌明) 続き・映画公式サイト 市民団体が会見「争点は安倍暴走」〜「100万人雇用増はインチキ」と神部氏 衆院選公示を前に12月1日、市民による緊急記者会見が参院議員会館で行われた。「原発」「秘密保護法」「集団的自衛権」「TPP」「雇用」「沖縄辺野古基地建設」に反対する市民グループの代表8人が揃った。司会の内田聖子さんは「それぞれがシングルイシューを取り組んでいるが、根っこでつながっている。それら全てをやったのが安倍政権」と語り、「安倍暴走」に対して「ゆるやかに協力してアピールしていきたい」と訴えた。首都圏青年ユニオンの神部紅委員長(写真)は、「アベノミクスの成果として100万人雇用増を誇示しているが、とんでもない。増えたのは非正規雇用123万で、正社員は22万減らされた。ワープアは30万増え4人に1人になった。企業目線の政治か、働く者目線の政治かが問われる選挙だ」と強調した。(M) 写真速報・動画(神部氏の発言)・田中龍作ジャーナル・共同配信記事 香港 : 雨傘で警棒に対抗〜「市民の訴えに答えなければ 政府本部ビル封鎖を解くことはできない」 香港では11月30日に大規模な集会が行われ、その後、学生市民らの訴えに答えるまで政府本部ビルを封鎖するという包囲行動が夜中にかけて実施されました。多くの衝突がありましたが、現在は政府本部に隣接する大通り(龍和道)の封鎖が行われているようですが、一進一退のようです。学生連合会の速報サイトによると、つい先ほど違法集会の警告が発せられ、鎮圧部隊の姿などが確認されているようです。中国だとすぐにインターネット封鎖されちゃうんですけど、さすがに香港ではまだそこまでは。以下、香港独立媒体に掲載された大学生連合会の声明「政府が市民の訴えに答えなければ 政府本部ビル封鎖を解くことはできない」を紹介します。(レイバーネット国際部・I) 報告1・報告2・TBSニュース・香港政府の声明・香港情報(12.3)・12.20レイバーフェスタ(香港ゲスト来日) 映画『ハンナ・アーレント』が教えてくれるもの〜松本昌次の連載コラム ここでわたしに、遠い記憶が甦る。敗戦間もない1946年5月から48年11月に開かれた極東国際軍事裁判、俗にいう東京裁判である。結局、東条以下7人が絞首刑になった。その判決の折の”Death by hanging"(絞首刑)という重々しい声の響きは、今も耳底に残っている思いだが、『ハンナ・アーレント』の中で実写のフィルムが使われているアイヒマンの、俺が一体何をやったというのだ、上からの命令に従ったまでだというようなとぼけた表情が、わたしにかつての東京裁判の映像を想起させたのだった。アイヒマン同様、法廷に立った彼等は、戦争に対する責任は一切ないと主張したのである。では一体、誰に責任があるのか、誰が最高責任者として命令を下したのか。その行きつく果てが、全体主義としての天皇制国家の構造自体にあることを、アーレントは、わたしたちに教えてくれるのである。(松本昌次) 全文 *写真=映画『ハンナ・アーレント』のシーンから 以前のトップページへのリンクを表示:
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