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メディア関係労組が憲法・春闘集会〜観客を引き込んだ松元ヒロのライブ
2.28憲法集会&MIC2014春闘決起集会が、東京・新宿四谷区民センターで開かれた。第一部で、日比野MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)議長が 「憲法や政治のことなどを、20代30代の若い世代に興味関心を持たせ正しく伝える手法として歌やコントなどの表現が有効であることを、メディアに携わる人間は着目すべきです」とあいさつしたあと、スタンダップ・コメディアンの松元ヒロ(写真)がソロライブで会場を盛り上げた。松元ヒロは、特定秘密保護法批判やNHK経営委員批判・安倍政権批判を、小気味の良いトークで次々と観客を引き込んでいった。(ジョニーH) 続き

不滅の『谷中村滅亡史』〜松本昌次のいま、言わねばならないこと
せんだっての1月18日と25日の2回、NHKでテレビドラマ『足尾から来た女』(池端俊策脚本)が放映された。タイトルが示すように、1887(明治20)年あたりから、えんえんとつづいた足尾鉱毒事件を背景にしたドラマである。鉱毒、土地収用法による強制破壊に苦しむ農民の立場に立ってたたかった田中正造をはじめ、福田英子、石川三四郎などの社会主義運動家や、弾圧の側に立つ政府側の原敬などが実名で登場し、主人公の「女」の立場から栃木県谷中村の人びとの悲惨な離散の姿が描かれ、深い印象を残した。たまたま、ある読書会のテキストとして、荒畑寒村の『谷中村滅亡史』(岩波文庫)を再読していたので、感慨はひとしおであった。(松本昌次) 続き *写真=『足尾から来た女』のポスター

「民主主義NHK」の原点を取り戻せ!〜レイバーネットTVで永田浩三さん
何冊もの本と分厚い資料をスタジオに持参した西野瑠美子さん。「日本軍が慰安所設置に関与した証拠は400点をこえる。ほかの国で慰安所を作ったのはナチスドイツだけ。籾井会長の“どこの国にもあった”はとんでもないウソ」。27日のレイバーネットTVで、籾井・百田・長谷川発言の虚偽性が次々に暴かれた。「放送法にも書いてあるが、正確な情報を伝え『民主主義の発達に資するために』NHKはつくられた」。元プロデューサーの永田浩三さんは、NHKの歴史を振り返る。「職員も恵まれた環境の中で保守的になり、政権の圧力がなくても“自主規制”するようになってしまった。でも気骨あるディレクターや記者はまだ残っている。日放労も籾井会長辞任を求めるべきだ。いまこそ“民主主義NHK”の原点を取り戻すために、市民と一緒に行動を起こすときだ」と熱く語った。(M) 写真報告放送アーカイブ(103分 特集は11分から)番組内容籾井会長らの罷免求めるネット署名 *写真=西野瑠美子さん(左)と永田浩三さん

脱北者が語る故郷「強制収容所」〜ドキュメンタリー映画『北朝鮮強制収容所に生まれて』
『北朝鮮強制収容所に生まれて』は、脱北して韓国に住む申東赫(シン・ドンヒョク)という青年にインタビューしたドキュメンタリーだが、いろいろ考えさせられた。映画は申の語る収容所での体験話に合わせ、アニメによって再現されている。パンフレットによると、監督はこれまでボスニアやパレスチナなど紛争下での人命や人権問題を撮ってきたドイツ人のマルク・ヴィーゼ。彼は「収容所に生まれ、23年間、鉄条網の向こうには別世界が広がっているなんて思いもよらなかった」という申に興味を抱き、焦点を当てたという。申は、1982年生まれで、4万人を収容する「第14号管理所」で育った。(木下昌明) 続き映画公式サイト

「君が代」不起立教員・田中聡史さんを処分するな!〜卒業式シーズン前に要請
今年も卒業式のシーズンが近づいてきた。東京や大阪では「君が代」強制が、心ある教員たちを悩まし続けている。板橋特別支援学校の田中聡史さんは、連続5回の「君が代」不起立で、昨年は減給処分を科せられた。今年も不起立をするとさらに重い処分や、解雇も危惧されている。これを心配する<河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会>は、2月27日、都教委に田中さんを処分をしないよう要請した。要請場所は都庁第二庁舎30Fで、物品がたくさん置かれた倉庫のような狭い場所。会議室ではない。こんなところにも、都民を大事にしない都教委の姿勢が感じられた。(佐々木有美) 続き3.15対談集会「田中聡史・安田浩一」 *写真=都教委(右)に要請書を手渡す

韓国:全国10万人が「国民ストライキ」都心集会〜パク・クネ就任1周年
全国で10万人規模の労働者、農民、商人、貧民などが国民ゼネストに突入した後、都心で集会を開いた。彼らは「朴槿恵(パク・クネ)退陣」を要求してデモ行進を行い、この過程で警察との衝突が発生した。朴槿恵大統領就任1周年をむかえた2月25日、民主労総所属の鉄道労組とサムスン電子サービス支会、大学清掃労働者など合計867の事業場が同時ストライキを断行した。 商人と露天商なども仕事を止めてストライキに参加した。ストライキに突入した彼らは午後4時頃からソウルと忠南、忠北、大田、全北、光州、全南、済州、慶南、釜山、蔚山、大慶など同時多発で「国民ストライキ大会」を開いた。(チャムセサン報道) 続き

韓国:パク・クネ退陣もとめ2.25国民ストライキに突入
2・25国民ストライキが一日先に迫ったが、「国民ストライキ委員会」は国民ストライキへの参加を訴えている。国民ストライキ委員会は2月24日午前11時、光化門の李舜臣銅像の前で記者会見(写真)を行って 「さらに多くの国民が2.25国民ストライキに参加してくださるよう懇々と訴える」と明らかにした。また、雇用労働部と経済人総連の厳正対応の方針にもかかわらず、計画のとおりに2.25ストライキに突入する方針を明確にした。民主労総のシン・スンチョル委員長は「民主労総は朴槿恵(パク・クネ)退陣のための2.25ゼネストを決議した」とし 「2月25日のゼネストは民主労総の今年闘争の始まりでしかない」と明らかにした。(チャムセサン報道) 詳細ゼネストライブCH

「うぜーんだよ」非正規への差別が酷い〜「職場のいじめ」相談事例紹介(12月分)
1、行政機関で非正規職員。公務員職員が非正規労働者を見下し、差別が酷い。元々自分たちがしていた仕事や雑用を全て非正規にやらせてくる。職員同士で「すぐに辞める人間に、気なんか遣う必要ないよ。やらせないと損でしょう。自分たちで使い倒してあげる」「ここには雑用係がいるから、こんな楽な職場、他にはないよねー」と聞こえよがしに話している。2、行政機関で非正規職員。職場である同僚らから「うぜーんだよ」「いなくなれ」等の汚い言葉を投げつけられ、無視されて挨拶もしてくれない。3、契約社員。週4日という契約で入社したのに、実際は週6日勤務のシフトになっていた。会社に訴えたら、それ以来人格否定の言葉を投げつけられ、毎日恐怖の中で仕事をしている。(NPO法人 労働相談センター) 全文

「こんな人間をもうつくってはいけない」〜軍機保護法冤罪家族・秋間美江子さん語る
2月22日は、当時の秘密保護法である「軍機保護法」の冤罪被害者・宮澤弘幸氏の67年目の命日だった。この日、お墓のある常円寺(東京・新宿)で追悼・顕彰のつどいが開かれた。実妹の秋間美江子さんが米国ボルダーから、14時間飛行機を乗り継いで参加した。病身だが、秘密保護法が通った日本への危機感から出席を決意した。秋間さんは墓前に手をあわせたあと、つどいで語った。「私の兄・弘幸は親不孝だった。親に先立ちしかもむごい死だった。本当に罪がないのに殺され、親も私もスパイの家族として苦しんだ。こんな人間をもうつくってはいけない。そんな時代にしてはいけない。私はがんを患っているが、がんより怖いのが“国の政治”。みなさん頑張ってください」。たった5分間だったが、87歳の秋間さんが渾身の思いをこめたメッセージだった。(M) 写真速報動画(秋間美江子さんの訴え 6分)毎日新聞しんぶん赤旗 *写真=宮澤弘幸氏の墓前に手をあわせる秋間美江子さん

「配備2か月で318件が違反飛行」〜オスプレイ反対集会で「琉球新報」記者
2月22日(土)午後1時半から東京の文京区民センターで、「やっぱり危険、今でも違反、負担軽減はまやかしだ〜沖縄の空にオスプレイはいらない2.22集会」が行われ、205人が参加しました。「琉球新報」編集局次長の松元剛さん(写真)が、沖縄からの報告を行いました。オスプレイについては、実際に映像を映しながら話してくれました。「市街地では飛ばない」などの日米合意があるにもかかわらず、配備2か月で確認517件のうち318件が違反飛行であったとのこと。しかし沖縄防衛局は「違反と認識せず」と言う。激しい訓練が続く宜野座村では、区長と区民が映像を撮りためて米オバマ大統領にDVDを送付するなどの抗議行動を行っています。(尾澤邦子) 報告写真報告(shinya)

熱い心と涙にあふれた本〜東海林智著『15歳からの労働組合入門』出版記念会
2月21日、毎日新聞社会部記者の東海林智さんの2冊目の本『15歳からの労働組合入門』出版記念会が東京・田町交通会館にて開催され、100名を越える出席者でにぎわった。鎌田慧さん、竹信三恵子さん、北健一さん、風間直樹さんらジャーナリスト、そして、本の中に登場する学生ユニオン、東京東部労組メトロコマース支部(写真)、ガソリンスタンド「e-Revolutionary」など、闘う労働者からのお祝いと連帯の言葉が続いた。東海林さんは「自分にもこんな幸せな日が訪れるのだなぁと感激した。一生分褒めてもらったから後は悪口言われても平気」とコメント。東海林さん発声による「団結ガンバロー」で、会は締められた。『15歳からの労働組合入門』は、若者に読んでもらいたい、熱い心と涙にあふれた本だ。(土屋トカチ) 報告

アベノリスク雇用政策を許すな!〜NPO派遣労働ネットワークが院内学習会
派遣3年入替制・有期雇用10年特例・ジョブ型正社員・労働時間規制見直しなどアベノリスク雇用政策が相次いで打ち出されつつある中、国会での論戦が始まった。こうした中、NPO派遣労働ネットワーク(理事長:中野麻美弁護士)が主催し2月18日(火)11時から参議院議員会館で「派遣法改正を考える院内学習会」を開催した。中野理事長が「派遣法改正建議を問う〜派遣労働者の生活と権利は向上するのか」のメイン報告。伊藤連合雇用法制対策局局長が労政審議会の経緯、関根派遣ユニオン書記長が派遣スタッフアンケートの内容を紹介した。3名の派遣労働者が発言(パルシステム雇止め・原発偽装請負・日雇派遣の現状)、学習会終了後は報道関係者に囲まれた。(関口達矢) 報告

「防災」という名の「体験入隊」〜国防軍に向けた準備活動か
先日の東京都知事選挙において、元厚労相の舛添要一氏が当選した。「東京を世界一の都市に」というスローガンを掲げた。果たして、今後の都政はどうなっていくのか。特に、教育問題である。2013年7月26日から28日(2泊3日)に、陸上自衛隊朝霞駐屯地において、都立田無工業高校ラグビー部員や男子生徒34名に対して「宿泊防災訓練」が行われたが、「防災訓練」という名目の「体験入隊」であることが分かる。この訓練に関し、東京都教育委員会は直前まで訓練内容を公表しなかった。平和委員会や市民団体、マスコミの批判を受けて公表したが、取材に関しては頑なに拒否した。拒否の理由を都教委の担当者に聞いているが、7ヶ月経った今なお、その返事は得られていない。(練馬平和委員会「平和のひろば」) 続き *写真=生徒達の前に整列する隊員たち(2014年2月・田無工高の訓練)

台湾でも「派遣法」撤回求めてデモ〜「労働者の生活を悪くする法律」と批判
台湾の進歩言論クールラウド(苦労網)によれば、2月17日に台湾の閉鎖工場労働者戦線、台湾産業総工会などの労働団体が、労働部発足記念日に労働部の近くでデモを行い、派遣勤労者保護法の推進を撤回しろと要求した。台湾の労働団体らは労働委員会が提出した「派遣勤労者保護法」が今月末の政府審議を前にしているが、この法は「派遣勤労者を保護する法律ではなく派遣企業の利益を保護する法律」だと反対した。台湾産業総工会代表はデモで「派遣法は長時間労働、低賃金を追求し、企業の費用を節減するための法であり、労働者の生活改善を悪化させる」と批判した。(韓国チャムセサン報道) 全文

人類が初めて遭遇する過酷事故〜小出裕章さん最新インタビュー記事
──メルトダウンした核燃料について東電は、「格納容器内にとどまっている」と発表しています。しかし、海外の専門家に中には、「既に地下地盤に達している」との評価もあります。小出さんはどう判断していますか? 〔小出〕…1〜3号機はとてつもない汚染で、人が原子炉建屋にすら入れず、ましてや格納容器の内部を見に行くことができません。また、正確に知ることができる測定器の配置もないまま事故に突入したので、燃料の所在は誰も知ることができないのが現状です。東電の発表は計算コードによる推測なのですが、計算コードとは、実験によって確かめながら修正・運用していくものです。実験も実証もできない計算予測など、もともと意味がありません。(たんぽぽ舎通信より) 続き *写真=官邸前行動の小出裕章さん(shinyaさん提供)

なぜ「連合」しか相手にしないの?〜ゴーマン「経団連」に抗議
2月18日昼、けんり春闘全国実行委員会(全労協系)に結集する労組メンバー約200人が、寒空のなか東京・大手町の経団連ビル前に集まった。JAL争議団の旗をはじめ赤・緑・黄の組合旗40本が林立し、人目を引いた。スローガンは「人間らしく働ける社会を!」で、悪化する労働環境改善や脱原発を求めて声を挙げた。集会後、全労協事務局長の中岡氏ら二人が要請書を渡すためにビルに入ろうとすると、ガードマンが入り口で激しく妨害し阻止された。「なぜ経団連は要請書も受け取らないのか?」という記者の質問に中岡氏は、「これまで一度も受け取っていない。経団連は労働者の話は連合から聞いているからいいと言っている。組合は、全労協も全労連もあるのに相手にしていない。許せない」と、要請書を手にしたまま憤懣やるかたない表情を見せた。(М) 写真速報動画(経団連抗議 5分) *写真=経団連ビルに入ろうとする中岡代表(右)を妨害するガードマン

ボン・カレーの大塚で大合理化!〜チラシ配布で激励
私たちは、ボン・カレーでお馴染みの大塚食品で「希望退職優遇制度」(リストラ)が始まっているとの情報を入手しました。すでに、対象者全員に対する面接(肩たたき)が始まっています。なかまユニオンは、2月13日、大塚食品滋賀工場でビラまきを行い(写真)、希望退職にはノーと答えればよいこと、退職の強要は違法であることなどを訴えました。数十人の方がビラを受け取り、「みんな泣いています」「どこから来られたんですか? 頑張ってください」と、数人の方に声をかけていただきました。大塚食品で働く労働者のみなさん、早々に「分かりました」と返事をするのだけは、さけてください。なかまユニオンと一緒に打開の道を探りましょう。(なかまユニオン) 詳細なかまユニオンブログ

「一生かけて償う」はずの渡邉美樹氏 出廷せず〜「ワタミ過労死裁判」第1回口頭弁論
「美菜の思いをどれだけ・・」と言い始めた森豪さんは絶句。しばらく下を向いて必死にこらえる。そして途切れ途切れに言葉を継いだ。「一人で死んでいった娘の気持ちを思うと、どれだけのことが言えたか心元ない。でも、現在思い浮かぶことだけは、法廷で述べさせていただいた」(写真/報告集会)。2月17日午後、入社後2ヶ月余で「過労自殺」に追い込まれた森美奈さんの「ワタミ過労死裁判」第1回弁論が、東京地裁(竹田光弘裁判長)で開かれた。被害者両親・森豪さんと祐子さんが冒頭陳述を行い、娘を死に追いやったワタミの凄まじい職場実態を告発した。被告の渡邉美樹氏の出廷が注目されたが、被告席は代理弁護人だけ。渡邉氏は「悔いている。一生かけて償う」と自民党部会で発言する一方、この日は大阪の就職セミナーに出席していた。その口先だけの無責任ぶりに、報告集会では怒りの声が上がった。(M) 写真速報動画(森夫妻の訴え 7分)田中龍作ジャーナル渡邉美樹「一生の悔い」報道47NEWS

険悪な関係打ち破ろう!〜「日韓つながり直しキャンペーン2015」スタート
2月16日、東京しごとセンターにおいて「日韓つながり直しキャンペーン2015スタート集会」が行われ、参加しました。雪が残る寒い日でしたが、約180名が参加していました。基調報告は、日本側実行委の矢野秀喜さんが行いました。日韓国交正常化49年目の現実について、「日韓間の人的交流は広がり、経済的にも相互依存関係は深まり、文化面での相互交流も拡大しているが、日韓首脳会談は2年以上途絶え、政治的には険悪な関係にある。日本の中では「反日」等の非難・反発が広がり、安倍首相は靖国神社参拝を強行し、在特会等は、ヘイトスピーチを繰り返している」と話しました。そして、「日韓のつながり直しは、権力主導では進まない。植民地支配の被害当事者が関与し、納得できるかたちでのつながり直しが今問われている」と訴えました。(尾澤邦子) 報告

“落ちこぼれ高校球児”の再生計画〜ドキュメンタリー映画『ホームレス理事長』
ドキュメンタリーの面白さの一つは先が読めないことだ。土方宏史監督の「ホームレス理事長」は、どんな展開になるのか全く読めなかった。映画の舞台は愛知県常滑市。2010年、山田豪(44歳)がNPO法人「ルーキーズ」を立ち上げ、理事長となる。その創設時の就任挨拶から、映画は始まる。組織の目的は,副題にある「退学球児再生計画」。全国の高校球児の落ちこぼれを、もう一度野球を介して再生させることにある。映画によると、09年の野球部に入部者6万1201人のうち、中途退部者が9218人もいるという。彼らは甲子園やプロ野球を夢みながら挫折したことで将来の目標を失い、引きこもりになっている。その彼らに再チャレンジの場を与えようというものだ。(木下昌明) 続き映画公式サイト

2.15労働問題シンポジウムに70人〜4時間におよぶディスカッション
「労働組合は役に立つのか」。2014年春闘の時期に、この刺激的なテーマを掲げて、現場の一線活動家によるシンポジウムが開催された(写真)。2月15日、会場の東京・専修大学教室には、雪の中にもかかわらず70人以上が参加し、4時間に及ぶディスカッションを繰り広げた。パネリストは、石川源嗣(東部労組副委員長)、加瀬純二(下町ユニオン事務局長)、鳥井一平(全統一労組副委員長)、平賀雄次郎(全国一般なんぶ委員長)、松本耕三(全港湾書記長)、村山敏(神奈川シティユニオン委員長)の各氏。司会は兵頭淳史氏だった。レイバーネットTV3チャンネルで生中継した。 アーカイブ録画(前半88分)アーカイブ録画(後半133分)詳報

エリート育成・「愛国心」刷り込みの教育にさらに乗り出す〜都教委傍聴記
2月13日の都教委定例会の冒頭、木村委員長は次の文章を読み上げた。「7月より退場命令を出さざるを得ない事態が生じている。前回1月23日の定例会で、傍聴者の一人は過去2回妨害をして3度目に誓約書を出して傍聴となったにもかかわらず、前回3度目の議事妨害をし、(委員長は)退場命令を出した。極めて遺憾である。今後も議事妨害があれば、必要に応じて法的措置をとることもあると心得てほしい」(要旨)と。この日の議事自体は30分もかからず終了したが、そこから見えたことは、弱肉強食・新自由主義の教育施策であった。教育委員の誰一人異論を挟まないことに、身の毛のよだつ思いだった。(根津公子) 全文 *写真=傍聴人を待ち受ける職員たち

たくさんの呉貴軍たちと中国の夢〜労働争議のリーダーいまだ拘束中
呉貴軍とは誰か。それを知る者は少ない。彼はごく普通の労働者で、ごく普通の家庭を持ち、幾億万の労働者と同じように取るに足らないがとても大切な夢をもっている。真面目に仕事をして、家族を養い、両親を敬い、幸せな家庭を築く。しかし、呉貴軍、彼の家族と同僚らを待っていたのは悪夢であった。憲法の規定では労働者階級が指導的階級であるといういわゆる社会主義国家にあって、労働者が自らの権利を守ろうとすれば牢獄に押し込められてしまう。そして資本家は権力を笠にきて威張り散らしている。これは悲劇なのか、それとも喜劇なのか。(レイバーネット国際部・翻訳紹介) 全文続報(裁判始まる) *写真=右が呉さん。左は息子で獄中の父親へのメッセージを持っている

NHK籾井会長、百田・長谷川両委員は辞任せよ!〜全国62団体の賛同携え抗議アクション
NHK経営委員会が開かれた2月12日の日中、東京・渋谷区にあるNHK前で、「籾井会長、百田・長谷川両委員は辞任せよ!−安倍総理・経営委員会の任命責任を問う」抗議行動(第2弾)が実施されました。呼びかけは日本軍「慰安婦」問題解決全国行動で、当日提出した「申し入れ書」には、全国から62団体が賛同。門前集会には、元NHK経営委員や元NHK職員3名を含む、約80人が結集しました。まず11時40分、4団体4名の代表(WAM・VAWW-RAC・オール連帯・全国行動)がハートプラザに行き、経営委員会への「申し入れ書」を提出。NHK側担当者に約30分間、趣旨説明をしました。(佐藤和之) 続き

2014/02
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「労組のあり方を女性中心に」〜レイバーネットTV「派遣法改悪」めぐって熱いトーク
安倍政権のもと今国会に上程され、来年から施行されようとしている「派遣法改悪」。これが成立すると、ハケンだらけの社会になる。12日のレイバーネットTVでゲストの二人が警告した。「正社員のあなたはいい。でも自分たちの子どもや孫にとんでもない不安定と低賃金の雇用社会を渡すことになる。それでいいのか!」(東海林智さん)。「今でも派遣女性へのセクハラはひどい。事前面接は禁止されているが実際は、派遣先の上司が面接して“好み”の女性を選んでいるのが実態。女性はモノ扱いだ」(板倉由実弁護士/写真)。ではどうしたらいいのか? 「この法改正には、連合・全労連・全労協など全ての労組が反対で一致している。潮流をこえてたたかうときだ」(東海林)。「ハケンは女性が多い。男性中心主義の労組では限界がある。組合を女性中心に変えることがポイント」(板倉)。ギャラリーからは「ゼネストだ」の声も飛び出し、熱いトークが続いた。(M) 写真速報放送アーカイブ(特集は12分・井上眼科病院争議は69分から)

テントひろばは「パブリックフォーラム(公共空間)」〜経産省前テント裁判第5回口頭弁論
2月10日午後2時から東京地裁103号法廷で、経産省前テント裁判第5回口頭弁論が開かれた。傍聴人が200名を越えたために、抽選で90名が傍聴した。裁判の冒頭、被告人の意見陳述を行われ、正清太一さんは、最近も東電が放射能汚染水の漏洩を発表し続けているように、原発事故は未だ終息しておらず、テントひろばは全国の脱原発の声を伝える場所として、厳しい状況の中で880日を超えて維持されてきた。裁判所は国の不当な撤去の訴えを即刻棄却すべきだ。渕上太郎さんは、この裁判で問われているのは、テントが国有地の不法占拠かどうかではない。福島事故の多大な被害が続く中で、原発を再稼働させる国の新エネルギー基本計画を国民が容認できるか否かである。政府は原発廃止を求める高まる世論を、真摯に受け入れるべきである。その後、テントひろばの弁護人によって、経産省のテントは憲法26条が保証する言論の自由を行使するための代替不可能な「パブリックフォーラム(公共空間)」であるとする弁論が行われた。(報告・高幣真公) 詳報テント日誌(2/10) *写真=裁判後の報告集会

ブラジル : バス料金値上げ反対 ロビンフッドデモ〜駅を占拠し無賃乗車運動
ブラジルのリオデジャネイロ当局の交通費値上げの方針に反対し、デモ隊が主要な駅を占拠して通勤客が無料で乗車できるように乗下車システムを統制した。最近のガーディアンによれば、2月6日、約千人がブラジルのリオデジャネイロ当局による交通費値上げの方針に反対し、セントラル駅でデモ行進、駅と周辺のバス停留場を占拠して、その後、改札口を壊して通勤者を無料で乗車させるロビンフッド・デモを行った。警察当局は、デモ隊にペパースプレー、催涙弾と閃光弾を投入して阻止しようとしたが、成功しなかった。(韓国チャムセサン報道) 続き

「労働組合は役に立つのか」〜現場一線の活動家がシンポジウム
「労働組合は役に立つのか」。2014年春闘の時期に、この刺激的なテーマを掲げて、現場の一線活動家がシンポジウムを開催します。増大する不安定雇用と非正規労働。雇用環境が全面的に悪化する中で、労働組合の存在意義さえ問われています。ユニオン運動の豊富な実践経験をもつ人たちが、いま何を考えどう現状を打開しようとしているのか。シンポジストは、石川源嗣(東部労組副委員長)・加瀬純二(下町ユニオン事務局長)・鳥井一平(全統一労組副委員長)・平賀雄次郎(全国一般なんぶ委員長)・松本耕三(全港湾書記長)・村山敏(神奈川シティユニオン委員長)の各氏。雑誌「情況」が主催で、2月15日・専修大学で開催されます。なお、レイバーネットTV3チャンネルで生中継する予定。 詳細レイバーネットTV3ch *写真=2013年の日比谷メーデー

小林多喜二「ああ、暗い二月がまたやって来た」〜牧子嘉丸のショート・ワールド
多喜二は昭和八年二月二十日、正午過ぎに赤坂付近でスパイの手引きで築地署特高に逮捕され、同署で午後七時四十五分に絶命する。よく拷問による死亡という記述があるが、それは正確ではない。拷問というのは自白ないし転向を強要するものである。しかし、多喜二に加えられた暴力の凄まじさは明らかに殺害が目的であって、これほどの長時間にわたって人間を責め苛む凄惨なリンチ・テロはその残虐さにおいて例をみない。この天皇制の黒い暴力は、大逆事件で幸徳秋水らを葬り、関東大震災で大杉栄や平沢計七を絞殺し、帝国議会で治安維持法に敢然と反対した山本宣治を刺殺し、いままた多喜二に襲いかかったのである。獄死・病死、虐待による廃人や精神疾患に追い込まれた数多くの名のもなき人々もいる。横浜事件の被告や哲学者三木清・戸坂潤も治安維持法の犠牲者であった。(牧子嘉丸のショート・ワールド) 全文

原発川柳に込めた願い〜「東京新聞」がレイバーネット句集を大きく取りあげる
「東京新聞」の2月10日朝刊に、『原発川柳句集』が大きく取りあげられました(写真)。早川由紀美記者が執筆。リードにはこうあります。「世の中の理不尽を五・七・五で切り取る川柳。東京電力福島第一事故の後、さまざまな川柳家や川柳愛好者が一句を吐いた。月1回、句会を開いてきたレイバーネット日本川柳班は、その記録を『原発川柳句集』にまとめた。十七音に込められた思いは」。川柳さくらぎ主宰の尾藤一泉さんの話を中心にまとめた記事で、尾藤さんが安全神話を信じてきた自分の甘さを歌った「原発を刺す切っ先の私の血」などを紹介しています。また川柳班メンバーがつくった「デモの顔三一一が若くする」(笑い茸)など3句を取りあげています。ぜひご一読ください。 詳細申込み先(1冊600円)

「舛添氏は都知事に相応しくない」〜女性たちの活動が海外メディアで大反響
「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が2月8日、以下のプレスリリースを発表した。それによれば、タイム・ガーディアン・ルモンドなど海外メディア9紙が舛添問題を大きく取りあげている。・・「報道各位。先日記者会見を行った“舛添要一を都知事にしたくない女たちの会”の活動が、 海外メディアで大きく報じられています。日本の首都東京の知事選挙の候補者が、女性蔑視発言をはじめ、知事にはふさわしくない品位なき人格者であるということが世界に知られる機会となりました。しかし、一方で今回の記者会見後、日本の大手テレビ局・新聞では全く本件がとりあげられておりません。多くの都民に舛添氏の女性蔑視発言が知らされないまま、明日(2/9)の都知事選投票日を迎えることに、日本の民主主義の危機を感じております。ぜひ、あらためて投票前にこのことを伝えていただくよう、お願い申し上げます。」 詳細 *写真=舛添問題を報じる海外メディア

脱原発で東京から歴史を変えるぞ!〜2.7金曜行動レポート
都知事選も終盤を迎えた2月7日の「再稼働反対」金曜デモ。「脱原発で東京から歴史を変えるぞ!」厳しい冷え込みのなか、官邸に向けて熱い抗議が続いた。ドイツのデュッセルドルフで脱原発運動をしているペートラ・アルトさんは「ドイツではテレビでフクシマのことは全然報道しない。日本の政府は原発問題を全部隠蔽しています。ドイツも同じです。ドイツでも事故が起こりました。幸い爆発はしませんでした。原子力はすごく危ない。原発を止めましょう」と訴えた。国会前集会では、都知事候補の宇都宮健児さんが「田母神さんは放射能なんかで人は死なないと、とんでもないことを言っている。猪や牛はぴんぴんしているじゃないかと。このような人が政治の表舞台に出てきている。とんでもない状況になりつつある。みんなで東京から変えていきましょう」と発言した。(shinya) 写真報告動画(5分 木下昌明撮影)

民主的な「実教出版教科書」を排除するな!〜暴走する都教委を提訴
昨年(2013年)6月都教委は、実教出版社の『高校日本史』を不適切として、学校で使ってはならないと議決した。理由は、国旗掲揚・国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述されていることが、都教委の考えと異なっているからというもの。「君が代」強制を続ける都教委のカンにさわったのだろう。結果、この教科書を採択した都立学校(約200校)はゼロだった。この議決(処分)の取り消しを求めて、2月7日、67人の教員、市民が原告となり東京地裁に提訴した。原告団・事務局長の増田都子さんは、「安倍政権は天皇を元首化して戦前の体制にもどすために教育を変えようとしている。その先兵の役割を都教委が果たしている。この裁判を通して何とか都教委に歯止めをかけたい」と語った。(佐々木有美) 写真速報動画(増田都子インタビュー 4分半)

韓国 : サムスン電子の職業病事件を描いた映画『もうひとつの約束』公開
「うちのユミは映画がとても好きでした。歌手も好きでした。ユミと一緒に映画を見ることはできないが、ユミは多分天国で楽しんで映画を見ているでしょう」。映画「もうひとつの約束」が封切られた2月6日午前、ソウルの九老CGVの片隅から香ばしい江原道なまりが流れ出た。 映画主人公の実際のモデルであるサムスン半導体職業病被害者故ファン・ユミ氏の父、ファン・サンギ氏の声だ。 彼は江原道の束草から、早朝に車に乗ってこの日、ソウルに上がってきた。「もうひとつの約束」は、2003年にサムスン電子器興工場に入社した後、4年も経たずに白血病で亡くなった故ファン・ユミ氏と、真実を明らかにするために全身で戦った父ファン・サンギ氏の実話の映画だ。(韓国チャムセサン報道) 全文『ガーディアン』紹介記事続報「上映館を拡大せよ」 *写真=映画を鑑賞するファン・サンギ氏

「秘密保護法」廃止運動は根付いている!〜約300人が国会前行動
「秘密保護法廃止!市民は怒っているぞ!あきらめないぞ!」。寒さを吹き飛ばすように国会前で大コールがわき起こった(写真)。参加者は労組・市民団体・個人など約300人。この日2月6日は「強行採決の12月6日を忘れない“6の日”」行動の初日で、全国一斉に取り組まれた。たくさんの参加に主催団体(「秘密保護法」廃止へ!実行委員会)メンバーも「廃止運動は根付いている」と自信を深めた。引き続く院内集会では、超党派の「情報機関」欧米視察団(1月)の報告があった。共産党・宮本たけし議員(視察団)は「アメリカでは9.11以降、秘密裏にCIAが年間1兆円の予算を使い、監視国家を作り上げてきた。負の側面が多く、いまそのCIAのやり過ぎがチェックされようとしている。逆に日本政府は日本版CIAをこれから作ろうとしているが、とんでもない。アメリカのような秘密国家・戦争国家をめざしてはいけない」と強く訴えた。(M) 写真速報動画(UPLAN撮影)主催実行委員会HP

霞ヶ関官僚よりはるかに「官僚的」なNHK〜籾井会長「慰安婦」発言に抗議
2月1日の対NHK抗議行動に行きました、私が正面入り口で、NHK籾井会長への抗議文を手渡しする「申し入れ行動」に参加しました。NHKハートプラザは「なんでも相談してください」という担当のはず。しかし、対応したその責任者は、姓を「マツザキ」と名乗りながら、「私の名前は言わない。名刺はない。個人で会うのではないし、答える権限もないし、答えない。抗議文を会長室に持っていくだけ。はい、時間です!」という対応。2名のカメラマンが入ってきたが、そのマツザキ氏に「カメラは絶対ダメ」として退場させられました。霞が関の国家官僚なんかより、はるかに「官僚的」でした。(A) 報告NHK抗議第二弾(2/12)

犯罪によって現状を変えることはできない〜石川源嗣のコラム
水産大手マルハニチロ子会社の群馬工場での農薬混入事件で契約社員が逮捕された。かつて彼は「正社員になれるよう頑張っている」「しかしこんな給料じゃ、やっていけない」と愚痴をこぼしていたという。労働条件に不満を持っていたことは間違いないようだ。「貧しさのために、労働者には、餓死か、自殺か、犯罪かの選択肢しかない」「労働者の抵抗の最初の、もっとも粗野な、そしてもっとも効果のない形態が犯罪であった」 というエンゲルスの言葉は残念ながらまだ時代遅れになっていない。しかしその方法を間違えてはならない。犯罪によって現状を変えることはできない。私たちのスローガンは「労働者にとって最強のセーフティネットは労働組合!」、「労働問題を労働組合加入で解決しよう!」である。(石川源嗣のコラム) 全文 *写真=テレビ報道より

惨事は今もこれからも続く〜ドキュメンタリー映画『福島 六ヶ所 未来への伝言』
「3・11」から3年目を迎えようとしている。安倍政権の原発推進で、人々はあの惨事を忘れ去ろうとしているが、それでいいのか、と問うているのが『福島 六ヶ所 未来への伝言』というドキュメントだ。惨事は今も、これからも続いていく。監督の島田恵は青森県六ヶ所村に12年間住み、核燃料施設の村を撮り続けた写真家である。その彼女が、今度は映画を撮り始めた矢先に事故が起きた。そこで急きょ、福島と六ヶ所を同じ問題としてつなげて撮ることにした。出だしは、廃虚と化した福島県大熊町の映像を見ながら、避難当時の緊迫した状況を田邉さん一家の妻の幸恵さんに語ってもらうところから。彼女には1歳半と妊娠中の子がいる。(木下昌明) 続き映画公式HP

安倍「教育改革」は大企業に奉仕するもの〜高橋哲さん「教育集会」で講演
安倍政権の教育政策と東京都の現状を問う<「日の丸・君が代」強制反対!教育の国家支配と闘おう!2・2総決起集会>が、2月2日、都内で開かれた。参加者は主催者の予想を超える130名。教育委員会制度の解体や、道徳教育の教科化など、連日の報道に危機感を覚える教育関係者、市民が多数参加した。講演した高橋哲さん(埼玉大学准教授・写真)は、安倍政権のめざす教育改革は、国旗国歌の強制や道徳教育など復古主義の装いをしているが、その本体は新自由主義にある。大企業がより稼ぎやすい状態を作るのがその目的。そのためには、公教育をできるだけ縮小してエリート教育に重点投資する。教育委員会などの統治機構をより支配しやすいものに変えてゆく。競争からおちこぼれた子どもたちの反乱をみこして、治安対策として、保守主義、復古主義教育を実施しようとしていると語った。(佐々木有美) 続き

都知事選レポート : ナショナリズム全開の舛添候補と「原発ゼロ」の細川候補
2月2日、東京・銀座四丁目交差点は鈴なりの人々で埋まった。都知事選の舛添要一候補と細川もりひろ候補が街頭演説を行ったからだ。舛添候補には、安倍首相と公明党山口代表が応援に駆けつけた。舛添候補の演説のキーワードは「世界一」だった。「福祉でも防災でもオリンピックでも、全ての分野で東京を世界一にする。都市ランキングで東京は現在4位だが、パリ・ニューヨーク・ロンドンを抜き金メダルをとろう。日本人が団結すれば出来る!」と人差し指を振り上げて絶叫。ナショナリズム全開の演説だった。30分後の同じ場所。細川候補の演説では、万を超える聴衆の数はさらに増え身動きできなくなった。細川候補と応援の小泉元首相は「自然エネルギーのほうが経済成長に結びつく。一歩先を行くヨーロッパに学び、原発ゼロを実現しよう」と訴え、大きな拍手を浴びた。(M) 写真速報動画(YouTube 6分)

都知事選レポート : 宇都宮けんじ候補 アメ横で消費税反対を訴える
本格化した東京都知事選が後半を迎えた日曜日。主要4候補の一人・宇都宮健児候補の陣営は2月2日午前、東京・上野駅前で街宣活動を行なった。その後上野−御徒町駅間の高架下に伸びる商店街・アメ横を支援者らと練り歩き、政策を訴えた(写真)。人波で賑わう入口から数メートルの地点で、最有力候補と目される舛添要一グループと鉢合わせする場面もあった。「私は築地市場の移転に反対です。築地を守りましょう」―オレンジ色のジャンパーで揃えた先頭集団の宇都宮氏は、拡声機から流れる流暢なレポートとともに、賑わう商店街を進んだ。(Y) 写真速報

パワハラ・セクハラ横行の井上眼科病院〜改善もとめ組合つくったら解雇!
東京・お茶の水駅前の眼科治療の草分け「井上眼科病院」(従業員約600人)で、とんでもない労働事件が発生した。数年前に三井住友銀行が出向者を経営陣に送りこんでから、職場にパワハラ・セクハラが横行し仕事環境が悪化、退職者も出た。人事課長だった福井寿さん(写真)はこれに我慢できず、昨年8月仲間と組合(全統一井上眼科分会)をつくって立ち上がった。ところが、10月に会社は11年前の「資格手当詐取」をデッチ上げて、福井さんを突然解雇した。2月1日昼、お茶の水駅頭では、支援労組など50人近くがアピール行動を行った。福井さんがマイクを握る。「解雇は私の家族も苦しめた。理事長よく聞け! このデッチ上げ解雇は絶対に許さない。私は何年かかろうと勝つまでやる!」。40代の気迫に満ちた発言だった。それは、遠くでこそこそとビデオ撮影する会社幹部の姿とは対象的だった。(M) 写真速報 *2/12レイバーネットTVに福井寿さん出演決定

カネがすべてでいいのか〜木下順二が『夕鶴』で問いかけたもの
先日、50数年ぶりに、木下順二作・団伊玖磨作曲のオペラ『夕鶴』を、上野・東京文化会館の天井桟敷で観た。主役のつうは佐藤しのぶさん、その歌唱力と演技には深い感銘を受けた。『夕鶴』はもともとは戯曲で、1948年、木下さんがわずか8日間で書き上げたものを、山本安英さんが生涯に1037回、舞台で演じた。『夕鶴』を創業1冊目とした未来社に、わたしが編集者として入社したのが1953年、以来、出版界の泥沼からいまなお足が抜けないわたしにとって、『夕鶴』には格別の愛着がある。木下さん、山本さんとも亡くなるまでおつき合いさせて頂いた思い出も深い。それらが今回のオペラ『夕鶴』公演に、わたしの足をむかわせたのだった。(松本昌次のいま、言わねばならないこと) 続きオペラ『夕鶴』HP *写真(c) 三浦興一



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