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韓国: 公務員労組が無期限ハンスト〜抗議と連帯のメッセージを! 韓国公務員労働組合(KGEU)のキム・ジュンナム委員長は、1月15日にソウルの大統領職引継委員会本部前の路上で、ハンストを始めました。同氏は、組合の委員長と書記長を含めた137人が、組合活動に対する懲罰として解雇されたことに抗議しているのです。容疑は、彼らが KGEU という法外組織の指導部だというものです。2月25日に大統領に就任するパク・クネ氏は、社会的融和を公約しています。KGEU は、パク・クネ大統領当選者が組合を認知し、解雇された従業員たちを復職するよう求めています。キム委員長は、この問題が解決するまでハンストを続ける予定でしたが、体調が危険になったため入院、別の幹部がハンストを続けています。世界中の労働運動家たちが今すぐ抗議と連帯のメッセージを送り、連帯の意を表すよう求めます。 詳細・ネット署名ページ・チャムセサン関連記事 *写真=ハンスト16日目で中止入院。別な幹部が受け継ぐ。 中国:東海ゴム工業 広州工場ストライキ労働者に警官隊が暴行 中国では2月10日の春節(旧正月)をまえに、年末一時金や未払い賃金などを巡る争議が多発しているようです。愛知県小牧市に本社のある東海ゴム工業株式会社の広州経済技術開発区の現地工場でも、年末賞与が削減されることに抗議して28日からストライキに入っています。敷地内に多数の警官隊が動員され、労働者に暴行し、逮捕者も出ています。広州東海ゴムは、日本の住友グループ参加の企業で、2003年に設立され、自動車用防振ゴムホースなどを製造。現在、1000人以上の労働者が働いています。(レイバーネット国際部) 詳細 *写真=ストライキ中の労働者 3分ビデオから見えてきたニッポン〜ビデオアクト上映会 1月29日、東京・飯田橋でビデオアクト上映会「素晴らしき3分ビデオの世界」が開催された。無名の作品ばかりということで参加者は約30名とこじんまりした上映会だったが、内容は濃いものだった。レイバーフェスタでおなじみの壱花花・亜北斎・木下昌明・湯本雅典の各氏の作品がそれぞれ4本ずつ連続で上映された。また闇鍋コーナーでは「もしも私が天皇だったら」(土屋豊)など異色の作品もあった。とくに注目を浴びたのが木下昌明さんの家族を描いた4本のシリーズ作品。長時間労働の娘・ニートの息子・元祖非正規の本人の姿が、短い作品に凝縮して表現され観る人を圧倒した。「身近な家族の問題から社会が見えてきた」「私も撮ってみたい」など、観客の感想が相次いだ。(M) 写真速報・ビデオアクトHP・レイバーフェスタ3分ビデオ *写真=上映後、制作者(右)を交えてディスカッション 休むと家に来て殴る蹴るの暴行〜「職場のいじめ」相談事例11月分紹介 1、アパート・マンション賃貸会社。新しい支店長から休みなく働かされる。休むと家まで迎えに来て、殴る蹴るの暴行を振るう。2、事務員。入社して4ヵ月。上司から陰口で悪口を言い触らされ、無視やシカトも受け、仕事も教えてくれない。また試用期間3ヵ月間は残業をしても残業代は支払わないと言われていた。精神的に毎日死にたいと追いつめられている。3、工場。上司がハサミやエアーガンを投げつけてきたり、「バカ」「アホ」「やめろ」等と罵倒し続ける。長時間残業をやらされても月25時間分の残業代しか出ない。この5年間、昇給や賞与もない。(NPO法人 労働相談センター) 全文 オスプレイはいらない!〜沖縄直訴団が首相面談を実現させる 通常国会召集日の1月28日、沖縄の直訴団は安倍首相との面談を実現させ、「オスプレイの配備撤回と普天間飛行場の県内移設断念」などを直接求めた。国会前の歩道には、150人を超える支援者が午前10時から集まり、終日マイクアピールとシュプレヒコールを繰り返し、激励・連帯行動を取り組んだ。この日は前日に引き続き、右翼が大量動員をかけ、日の丸を林立させ、大音量で「オスプレイ賛成」を叫んだ。右翼の過度な反応に主催者実行委員メンバーは「沖縄の全41市町村の首長が“オール沖縄”の代表としてやってきた。それに対する危機感ではないか。それほどインパクトのある取り組みだった」と述べた。(M) 写真速報・動画(1.28国会前行動)・写真報告(Shinya) 沖縄代表団大挙上京〜オスプレイ配備撤回!東京集会に4000人 1月27日、日比谷野外音楽堂に4000名を超える人々が参加し、オスプレイ配備撤回!普天間基地の閉鎖・撤去!県内移設断念!NO OSPREY 東京集会が行われました。壇上には沖縄全41市町村の首長・議長、県会議員、沖縄選出国会議員、実行委員がずらりと並びました(写真)。これほど大規模な上京要請はかつてなかったとのこと。5名の共同代表で組織し、オール沖縄で、総理大臣に対する直訴行動と関係大臣への要請行動を行うために沖縄からやってきました。共同代表で市長会会長の翁長雄志(おきながたけし)さんは、「沖縄県民はオール沖縄で基地・沖縄の未来を考えている。基地でメシを食ってるわけではない。米軍は沖縄の経済発展の阻害要因になっている。日米同盟、安保同盟について日本全体で考えてほしい」と訴えました。(尾澤邦子) つづき・デモ写真(一志)・TBSニュース・写真(Shinya)・感想(Y・I) 「国旗に一礼しない村長」曽我逸郎さん、大いに語る 1月26日東京・国分寺で、長野県中川村の村長・曽我逸郎さん講演会「国旗に一礼しない村長」を開催した。主催は、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会。曽我さんは入学式などで国旗に一礼することをあえてしない。その思いを2時間にわたって語った。曽我さんの話は、「違う立場・異なる意見の人との議論は、議論を深めたところで合意形成ができる。“専門家”が当てにならないことは、例えば震災・放射能汚染問題で明らかになった。よくわからないからと発言を遠慮するのではなく、一般人の皆が発言し論議していくことが、社会をよくする」。このような流れで、具体的事例を挙げ、的確な分析でわかりやすい話だった。曽我さんは柔らかな発想で、とても自然体の人。私も身構えずに少数意見を言って行こう、という気持ちにさせられた。(根津公子) 報告・曽我語録紹介(ジョニーH)・ユースト録画(講演+質疑)・感想(笠原眞弓) *写真=講演する曽我逸郎さん 被ばく牛と生きている牧場主の声を聴いてほしい!〜1.25国会前で吉沢さんが訴え ドキュメンタリー映画の『フタバから遠く離れて』をみて以来、気にかかっていた人がいた。それは浪江町で300頭の牛を一人で飼っている牧場主の吉沢正巳さんのことだ。時折、官邸前のデモにも姿を現している写真をみかけるが、わたしは一度も会ったことがなかった。その彼が1月25日の金曜夜の国会前でスピーチしたのに出くわした。力強いスピーチだった(写真)。映画では「商品」でなくなった牛たちにエサを与えている彼の孤独な姿をみて、「どうするのだろう」と先が案じられた。その彼が近隣の牧場を案内していたシーンでは、牛舎の中でミイラ化した大量の牛の無残な姿があった。その光景は明日のわたしたちの姿ではないのかと思った。(木下昌明) 続き・動画(吉沢さんの訴え 5分)・あおぞら放送(1/25)録画・吉沢さんの話に感動(杭迫隆太) 果てしない悪平等へ誘導する「駆け込み退職」バッシング Yです。今朝(1/26)の東京新聞の「発言」欄にもありましたが、「駆け込み退職」へのバッシングが目につきます。以下は、都内の区役所に勤める私の友人のメールです。少しでも有利な条件を選ぶのは、生活者、労働者として当然のこと。生保費削減の攻撃も然り。果てしない悪平等へと、まっしぐらに世論が誘導されています。背後で悪だくみをする者たちの尻馬に乗るメディアの劣化に、情けなくなります。<以下、友人のメール>「埼玉県の教員が、年度末を待たずに1月末で駆け込み退職しているとテレビなどで話題になっています。公務員の退職手当削減は、全国で行われており、この問題は埼玉だけはありません。私の働く、東京・特別区も退職手当削減が提案されており、削減反対闘争の最中です。埼玉の話では、まじめに3月末まで勤務したほうが、退職金で150万円、2・3月分給与を加えても、70万円以上損するそうです」 続き・「朝日」の報道姿勢に疑問 *写真=「駆け込み退職」を報じる東京新聞(1/26) ムーミンの国フィンランドに原発を輸出しないで下さい〜1.25官邸前デモ 1月25日金曜日、「大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」には多くの人が集まり、原発反対のアピールが続いた。「フィンランドから来ましたハンナです。三人の子どもの母親です。私の家から50キロ離れた所に原発を建てようとしているので反対しています。フィンランドでも原発を建てようとする人はいます。私は日本の政治家のみなさんに、東芝などの原発を輸出させないで下さいと言いに来たのです。ムーミンの国フィンランドは原発を望んでいません」(Shinya) 写真報告 *写真=フィンランドから来たハンナさん パシフィック・ビーチ・ホテル争議が解決〜解雇された組合員は復職かちとる ハワイのワイキキにあるパシフィック・ビーチ・ホテルにおける10年余わたる労働組合つぶし、組合員の解雇をめぐる労働争議が2013年1月14日に円満に全面解決しました。解雇された労働者たちは全国労働関係局(NLRB)の命令を受けて、すでに復職しています。宿泊客の多数が日本人であるので、AFL−CIOと全米港湾労組(ILWU)の要請を受けて、連合、国際運輸労連(ITF)、交運労協、国際食品労連(IUF)、国際食品労連日本加盟組合協議会(IUF-JCC)、サービス連合(旅行会社を組織)、全港湾、全国港湾、Labor Nowなどが連携して支援してきました。長期にわたる闘いとなりましたが、本当に成果を上げた国際連帯となりました。(高須裕彦) 報告 *写真=ホテル前でピケを張る組合員(2008年) 朝鮮学校に高校無償化を!〜安倍政権の「排除決定」に抗議の声 1月24日、大阪、愛知で朝鮮高校無償化排除は違法と訴えた提訴が相次いで行われ、同時に東京では文部科学省への抗議行動が取り組まれた。安倍政権は就任してまもなく、3年も放置してきた朝鮮高校の無償化からの排除問題に対し、いとも簡単に「排除決定」を発表した。そして現在、そのための省令「改正」が目論まれている。この動きにこれまで粘り強く高校無償化実現を訴えてきた朝鮮高校関係者は、裁判に打って出た。文科省前では、朝鮮高校の保護者が次々にマイクで訴えた。それは、3年間も放置されてきた生徒たちの気持ちを思いやった言葉だった。安倍政権の横暴を、そう簡単に実現させてはならない。東京では、2月6日に文科省要請、7日には院内集会が予定されている。(湯本雅典) 報告・動画(YouTube 3分)・時事ドットコム・中日新聞 タケエイの「ドライバー外し」は不当労働行為〜労働委員会で勝利命令 産業廃棄物処理業の(株)タケエイのドライバーで2006年に結成した全国一般東京東部労組タケエイ支部。2010年10月、このタケエイ支部に加入したばかりの瀬戸さんに対して会社は、「荷台のシートのかけ方について『ウソをついた』」と一方的に決めつけ、ドライバー業務から外し、賃下げを伴う配転攻撃をかけてきました。これに対し、支部はただちに東京都労働委員会に不当労働行為の救済申し立てを行いました。また、2011年11月には、瀬戸さんをドライバーに戻すことなどを求め、多くの仲間の支援のもと、タケエイ本社前での抗議行動を行いました。そして本日1月23日、都労委は「命令」を交付しました。都労委は、会社が瀬戸さんに対して行っているドライバー外しを不当労働行為と断罪しました。タケエイ支部の勝利です!(東京東部労組・菅野) 全文 *写真=勝利命令を受け都庁前で(中央が瀬戸さん) 差別賃金の是正求め裁判起こす!〜同じ仕事で男は25万・女は18万 丸栄創造株式会社(丸栄コンクリートグループ)愛知工場で働いていたR子さんは19年間、男性に負けないであらゆる仕事をしてきましたが、基本給は月額18万円に届きませんでした。会社は、R子さんが男性技能定型職と変らない仕事をしてきたことを認め、女性であることを理由に技能補助職として差別してきたことを認めました。愛知工場の男性技能定型職は25万円前後の賃金をもらっており、女性差別は明らかです。また、短大卒のT代さんには、入社時に「高卒初任給でスタートだが、直ぐに年令給に追いつく」と言われましたが、約束は守られず、9年間勤めても賃金は17万2000円止まりでした。他工場の事務職の基本給は20万円を超えています。(愛知連帯ユニオン) つづき *写真=2012年秋の反貧困キャラバンで発言する原告 中国労働者の抵抗とそれが世界の労働活動家に持たらす意味 1月19日(土)午後、東京・お茶の水の明治大学でエレン・デービッド・フリードマンさん(写真/中国広州・中山大学客員研究員)を講師に「現代中国の労働運動 その実像、虚像と将来像」と題する研究会が開かれ、約40名が参加した。フリードマンさんは最近の中国労働運動を特徴づける2つの争議を紹介した。1つは2009年7月に東北部にある通化鋼鉄で国有企業の民営化に労働者が反対して企業を買収しょうとした資本家を撲殺した事件である。もう1つは2010年5月に広東省のホンダのトランスミッション製造工場で起こったストライキである。ストライキの妨害に労働組合の黄色の帽子をかぶった警察官が動員され、学生たちを排除しようとしたがストライキを止められず2週間続いた。このストによってホンダの中国における全生産が止まった。この工場の労働者は賃金の倍増を勝ち取り、組合役員を選出する権利も獲得した。この闘争をきっかけにストライキは全国に広がった。(高幣真公) 詳報・ユースト録画(報告部分)・神明電機(上海)でストライキ 福島からやってきた人々は必死に声を上げていた〜1.18官邸前デモ 昼でも寒さは厳しかったので行くか行くまいか迷ったが、友人のShinyaと官邸前で落ち合って行動を共にした。一帯は雪が残っているのではないかとすべらないように登山靴をはいて出かけたが、主催者側は前日から雪かきをしていたので大丈夫と話していた。人々は先週より少なかったがそれでもずうっと坂道の途中までも埋めつくしていた。人々のスピーチから再稼動に向けて着々と準備が進んでいるのがわかった。わたしは安倍が唱える「アベノミクス」は、ナオミ・クラインが主張する「ショック・ドクトリン」(惨事を利用して儲けに走る資本主義)の日本版とみている。惨事によって頭を真っ白にされた日本人は救いを求めてワラにでもしがみつくように、まやかしのエサにとびついたーーそれは当の被災県民の8割が自民党を選んだことでよくわかる。しかし、それでも今夜も官邸前で福島からやってきた人々は必死に声を上げていた。(木下昌明) 動画(木下撮影 5分)・写真報告(Shinya)・田中龍作ジャーナル 夫も父も原発で働いていた〜「あおぞら放送」で冨岡町の避難女性が語る 18日の<テントひろばから〜>のUST放送で、富岡町から避難している女性がインタビューに応えてくれた。夫も父も原発で働いた。夫は地震直後に、政府発表以前に「メルトダウンするから遠くへ」と言った。助かった。しかし5月に「招集命令」すぐに線量が限界に達して断念。一度摘出したガンが再発。また、福島原発建設に関わった父親(80歳)は、原発がこんなことになって「あの時は村のため、みんなのためだと信じて原発建設にかかわったけど、こんなことになったのは、オレらのせいなんだ」と重く責任を感じていた。その償いに80歳になってからも除染作業に出かけたという。(松元ちえのツイッターから) 写真速報・あおぞら放送アーカイブ(福島女性は53分から) *写真=金曜デモに初参加の福島女性(右)にインタビュー(左=松元ちえさん) 子どもたちの救済を!〜「ふくしま集団疎開裁判」緊急記者会見・院内集会開かれる 1月18日(金)午前11時半から「ふくしま集団疎開裁判」緊急記者会見と院内集会が参議院会館で行われた。3.11原発損壊以降放射線量が異常に高くなった福島県から放射線量が元の値に戻るまで、学校単位で放射線量の低い場所へ疎開することを、郡山市の14名の子どもたちが原告となって国に訴えた裁判。2013年1月21日に仙台高裁で判決が出される。基調報告をした『原告団弁護士』の柳原敏夫さん(写真)は「裁判に取り組むだけでなく、子どもたちの救済のための全世界レベルの市民連携までに広げていきたいと考えて、本日の緊急記者会見と院内集会を開きました」と語った。(ジョニーH) 報告 ホスピス病棟の日々を初めてドキュメント〜映画『いのちがいちばん輝く日』 日本では死因のトップががんといわれて久しい。昔、筆者の両親もがんによって病院で亡くなっている。その最期は無残だった。意識もなく鶏がらのようになった体を、医師は延命させようと必死に立ち回っていた。それが忘れられない光景として残っている。いまはどうか。新しい試みとして、がんで苦しむ人々の終末期を看取るホスピスがある。人間、誰しも眠るように死にたいと願う。こうした緩和ケアを行う施設は1981年に始まって以降、現在257カ所、病床数は5101に増えた。が、年間のがん死34万人超では追いつかない。そんななか、ホスピス病棟の日々を初めてドキュメントした『いのちがいちばん輝く日』が公開される。(木下昌明) 続き・映画公式サイト 「名ばかり有期雇用」NO!〜市進学院の専任講師7名が立ち上がる 1月16日、全国一般東京東部労組市進支部結成の公然化記者会見を行いました。学習塾大手で「市進予備校」「個太郎塾」などを展開する株式会社市進の事業形態の一つである「市進学院」(小・中・高生対象の学習塾)の専任講師7名が昨年12月13日、労働組合「全国一般東京東部労組市進支部」を結成しました。市進学院の専任講師は、一年ごとの有期雇用契約で働いており、組合員について言えば20年以上に渡って契約を反復更新しています。しかし、実態としては常用雇用=期間の定めのない契約に等しい状態であり、まさに「名ばかり有期雇用」と言えるような状態です。会社は、一年ごとの契約更新を奇貨として賃金のカットなど労働条件の不利益変更を講師に強いてきました。(東京東部労組・菅野) つづき・毎日新聞 *写真=組合をつくった市進学院の講師たち 弱肉強食の新自由主義に対抗する国民連合を!〜渡辺治さん熱く語る 「福祉を斬りまくった2007年の小泉改革。そうした弱肉強食の新自由主義路線の是正を国民は民主党に期待した。しかしそれが大きく裏切られた結果が民主党の歴史的大敗である」。1月16日、国民春闘共闘委員会の学習会で、渡辺治さん(写真)は「安倍新政権と改憲・新自由主義改革のゆくえ」と題して90分の講演を行った。「それゆえ自民党は国民をなだめながら行う“新自由主義漸進路線”に転換したが本質は変わらない。これから財界の意を汲んで、原発再稼動・TPP推進・消費税引上げ・集団的自衛権容認・社会保障削減に踏み込んでくる」。「それに対抗するにはどうするか。個別の課題で一致するなら、良心的保守の人々とも手を組んで大きな国民連合を作っていくことだ。労組はその原動力としての役割がある」と述べた。そして市民・政党・労組の枠をこえた宇都宮選挙の試みを高く評価し「この経験を活かしていこう」と熱く語った。(M) 写真速報・「12年総選挙と脱原発運動」(木村信彦) *写真=講演する渡辺治さん(東京・ラパスホール) 右翼にも大雪にも負けず〜経産省前「脱原発テント」は健在 「テントひろば」にネット右翼がきた。正月気分もさめ、いよいよ世の中の諸事が動いてきたなという感あり。12日(土)夜7時30分ころ、ネット系右翼と思われる若い男4人が、突如、テント前にあらわれ、テントのポールをへし折ったり、横断幕や掲示ポスターなどを引きちぎる。ソーラーパネルをひっくり返す。受付の机にけりを入れる。ものをあたりにまきちらかすなどの暴力行為を働いた。その時、テントを守っていたメンバーは敢然と対応し、8時過ぎには退散した。その後テントのメンバーは折られた代わりのポールを調達し、補修、掃除などを全員で協力して行った。たちまちのうちに現状の復帰はなった。(テント日誌 1/12) 日誌つづき・写真(除雪中)・テント日誌(1/14) *写真=大雪のテント(1/14撮影) 「職場の人間関係を乱した」とクビ〜シリーズ「解雇理由」11月分紹介 1、「職場の人間関係を乱した」と突然身に覚えのない理由で解雇通告を受けた。納得できないので、解雇理由書を求めたら、「解雇は撤回して退職勧奨とする。給料は出すから、当分自宅待機」と言われた。会社の解雇権・職権の濫用、横暴ではないか。とても悔しい。2、入社した会社が酷すぎる。求人内容とまるで異なる。雇用契約書を発行してくれない。雇用・社会保険も未加入。給料も約束と違う。質問すると「だったら辞めろ」と言われた。3、女性正社員。突然上司から「あなたの仕事は今後派遣社員にやってもらうことにしたから、12月末で辞めて欲しい」と言われた。「辞めない」と答えたが、こんな会社に未練はない。しかし、長年会社に尽くしてきた者に、こういうやり方をしてくる会社に憤りを覚える。(NPO法人 労働相談センター) 全文 原発メーカー日立の小国リトアニアからの撤退を!〜在日社員がアピール 戦前の「宗主国」の植民地拡大を阻止するために日立製作所のリトアニアへの原発輸出は絶対阻止しなければなりません。国策に便乗した原発体制は、国内植民地を生み出しました。私は、沈黙を「強要」された企業内植民地で生きていますが、沈黙は差別と抑圧を助長します。原発メーカーである日立製作所の就職差別糾弾闘争は、生き方に悩み、社会変革を求めた20歳前後の日本人・韓国人の青年との共同闘争でした。原発体制が推進された70年代、国民国家を煽る「民族」が前面に出された時代でした。日立闘争は、同化の繋がると批判した民族団体から見放されましたが、戦争責任を追求した植民地主義との闘いでした。(朴鐘碩さんの1/12アピール) アピール全文 *写真・朴さんは1970年韓国籍を理由に日立から就職拒否される。しかし裁判をたたかい74年に勝訴し採用された。昨年定年を迎え現在は日立製作所・嘱託所員。 震災体験を風化させないために〜追体験ドキュメンタリー映画『大津波のあとに』 1月11日(金)原宿KINEATTIC で森元修一監督ドキュメンタリー映画『大津波のあとに』が4回上映された。『大津波のあとに』の映画は観客と一緒に津波のあとを取材に行く感覚を持たせるために、ナレーションもBGMもない。震災体験を風化させないために3.11直後の街や人と出会う追体験ができる。「3.11地震のとき東京にいた私だが津波のことを知り、ガソリンの続く限り記録を撮らなければとカメラを持って東日本に向かった」とテロップが出された後、ゆっくりと走る車の中から津波が引いた直後でまだ水びたしに近い状態の石巻市の住居あとを写していく。(ジョニーH) つづき・映画公式サイト *写真=監督の森元修一さん 「新年明けまし・・た。福島ではそれしか言えません」〜1.11官邸前デモで拾った声 「新年明けまし・・た。福島ではそれしか言えません」「除染費用は無駄。ゼネコンのためでなくその金を生活再建に使わせて欲しい」「活断層だからだめなんじゃなく、どこにでも原発は良くないんです」「原発は人を殺します。自然を殺します。そんな電気がいるんですか」「大人たちは自分たちの世代に責任を持って、僕たち高校生や中学生は未来に責任を持ちます。国を思う心はあの人たちより僕らの方が大きい。それは間違いありません」「オリンピックですか、こんなときに、その金を福島のために使って下さい」「東京に住んでいる人にはわかりません。しかし、あなたたちも避難すべきです」「そう、ドイツでもやはり金を儲けている人たちがやめるのに反対しました」(shinya) 写真報告・全国金曜抗議一覧HP・田中龍作ジャーナル・ムキンポの忍者ブログ 「テントは反原発の拠点、私にできることで支えたい」〜第16回あおぞら放送 ことし最初の経産省前テントひろば「あおぞら放送」(第16回)は、1月11日(金)午後4時から放送された。この日はギャラリーも多く100人近くの人が、鎌田慧さん・木田節子さんの話に熱心に耳を傾けた。通りすがりコーナーでは、「原発安倍政権NO!」の横断幕づくり真っ最中の「きょうこ」さん(写真左)にインタビュー。「安倍という言葉を入れようとしたが、名前を聞くのも書くのもいやだという人ばかりだったので、新聞からマンガを探して加工してつくった」と出来たてホヤホヤの横断幕を披露した。また「テントは反原発の拠点だと思っている。なにか私にできることで支えていきたいと思って、横断幕づくりをやっている。いつも寝るときに福島の人たちのことを考えている」と語っていた。(М) 写真速報・あおぞら放送第16回録画(77分) 「オキュパイ大飯」行動弾圧事件〜福井地裁第二回公判開かれる 駐車場には4台の機動隊車が待機し、入り口では入念な手荷物検査--。1月10日(木)福井地裁第一号法廷に於いて、Kさんの第二回公判が開かれた。Kさんは、2012年4月福井県大飯郡大島に出現した「原発再稼働反対監視テント」の中心的人物であり、2012年6月30日午後3時30から7月2日未明にかけて再稼働を阻止すべく大飯原発ゲート前を封鎖した、いわゆる「オキュパイ大飯」行動で、誰よりも勇敢に身体を張り、最前線で闘い続けた仲間だ。そのKさんが、再稼働阻止行動から3ヶ月近く経った9月20日、器物破損などの容疑で逮捕、のちに起訴された。昨年12月7日の初公判でKさんは、「福島の事故も収束していないというのに、原発を再稼働する。そのおかしさ、権力による暴力に対し、我々は立ち上がったのだ」と宣言。傍聴席からは賛同と感動の拍手がわき起こった。(原発再稼働反対監視テント/大飯弾圧救援 MK) つづき *写真=福井地裁 これからさらに本気で!〜「さようなら原発記者会見」3.9大集会を呼びかけ 1月10日午後、東京・市ヶ谷で「さようなら原発記者会見」が開かれた。壇上に並んだのは鎌田慧・大江健三郎・澤地久枝・落合恵子の各氏。原発維持・再稼動の安倍新政権の発足を受けた会見ということで、新年の挨拶もなく重い雰囲気で始まった。鎌田さんは「これまでも本気でやってきたがこれからさらに本気で脱原発に取り組む。大胆に運動を広げていきたい」と述べ、3月9日明治公園の大集会への参加を呼びかけた。澤地久枝さんは立花隆氏が雑誌で「原発をやめるのは間違っている。放射能を除く研究が進んでいる」と書いていることを取り上げ「これは安倍さんや財界を応援するもの。立花さんもっとしっかりしてほしい」と批判した。大江さんは「ヒロシマからフクシマ」を自分の人生に重ねて語り、落合さんは「まやかしの中に戻されてはならない」と訴えた。(M) 写真速報・OurPlanet-TV・TBSニュース・さようなら原発1000万人アクションHP 韓国: 希望バスが1年ぶりに再始動〜非正規職のない社会めざして 「希望バス」が1年3か月ぶりにまた始動をかけた。非正規職ない世の中作りネットワークと民主労総など市民社会団体で構成された非常時局会議は、1月5日午前10時からソウル大漢門前と全国各地から蔚山と釜山へと出発した。この日の出発は、ソウル大漢門前から参加者約700人がバス14台に分乗し、慶北、忠南、江原など全国から18台のバスが出発するなど、34台のバスを準備した。しかし蔚山に到着すると、バスはさらに3台増えて、合計37台のバスが移動した。バス乗車を申し込まずに乗合車や電車で移動した人も多く、蔚山には1500人ほどが集まり、その後釜山では2千人に達した。(韓国チャムセサン報道) つづき 「人権と報道」追求25年〜ジャーナリスト山口正紀の真髄に迫る 山口さんは入社した時から「モノ申す青年」だった。1年生は警察を担当する。「サツ回り」である。被疑者の言い分も聞かずに犯人視する実名呼び捨て報道はおかしい。上司に尋ねても「新聞記者はそういうもんだ」「青臭いことを言うな」と戒められる。「警察が間違っていたら?」という問いにも「日本の警察は優秀だよ」と無頓着。これでは警察のチェックや権力の誤りを正すことなどできない。疑問は日に日に膨らんでいくのだった。・・・北九州の写真雑誌『パトローネ』(1/1号)に12月1日に開かれた毎日新聞労組主催の勉強会の記事(報告=林田英明)が載った。講師の山口正紀さん(写真)は「レイバーネットTV」のコメンテーターでもある。ジャーナリスト・山口正紀の真髄に迫ったこの記事を全文紹介する。(編集部) 記事全文 映画「レ・ミゼラブル」〜オキュパイが起こった現代の人々の心に強く訴える 首都圏で上映されている映画「レ・ミゼラブル」は、表現技術としても、内容としても、素晴らしいものです。ご存じ、ビクトル・ユゴーの原作のエッセンスを元にブロード・ウェイで演劇としてミュージカル化されヒットしたものを、映画にしたものです。映像は、写実的なドキュメンタリー・ドラマとして描き、リアリティーが格段に増しています。音声は、「シェルブールの雨傘」を凌ぐミュージカル処理によって、人物は写実的描写でありながら、内面も描くことに成功しています。三部作予定の第一部ですが、映画は当時のフランスの社会情勢では当たり前の市民によるバリケードに焦点をあててエンドマークとなります。当時と、時代が異なるけれど、世界的なオキュパイが起こった現代の人々の心に強く訴えることに成功しています。まもなく、東京の上映は終わるので、ぜひ、見ておくことを勧めします。(寺島栄宏) 詳細・韓国チャムセサン「みじめさから読み出す革命」 バック・ツー・ザ・フューチャー ぞっとするほど右寄り内閣〜英国「エコノミスト」誌 英国の「The Economist」が、1月5日付けで「日本の新内閣 バック・ツー・ザ・フューチャー」の見出しで「安倍晋三が組閣したぞっとするほど右寄り内閣が、この地域に悪い兆し」と題する論評記事を掲載した(写真)。内閣就任式の写真を大きく載せ、19人の閣僚がどういう人物なのかを詳述し、安倍内閣の危険性を警告している。内容はこうだ。<閣僚中の14人は「一緒に靖国に参拝する会」のメンバーであるが、これは東京にあり、戦犯罪として処刑された指導者たちに栄誉を与える神社である。13名は「日本会議」といって「伝統的な考え方」への復帰を支持し、戦時の過ちにたいする「謝罪外交」を拒否するナショナリスト・シンク・タンクのメンバーである。9人は、学校教育で軍国主義時代日本にもっと栄光を与えるよう求める議員の会に属している。彼らは日本の戦時残虐行為のほとんどを否定する> 全文 共同生活で逃げるに逃げられない〜「辞めたくても辞められない」相談事例11月分 1、上司と先輩からのひどいパワハラにあい自殺未遂まで追いつめられた。医師から「うつ病で一ヶ月の要休業」の診断がでたので、診断書を添えて退職願を提出したが、「急に言われても困る」と取り合ってくれない。2、大学一年生、塾講師のアルバイト。自分の苦手な科目を担当させられているが、到底無理なので辞めさせて欲しいとお願いしたが、「この時期に先生が替わるのは許されない」と認めてくれない。3、全体の売上げの5%が私たちマネージャーの取り分の賃金として支払われるが、ずっと月5万円以上もらったことがない。その上、寮で共同生活のため、逃げるに逃げられない。4、入社時の契約書に「2年間は退職しない」とサインしたため、それを理由に退職届の受理を拒まれている。これは合法なのか。(NPO法人 労働相談センター) 詳細 *写真=NHKで取り上げられた労働相談センター 心にひびく言葉を!〜テント前大集会で広瀬隆さん 「報道ですが食べてもいいですか?」「もちろん」。つきたてのお餅に手を伸ばす記者たち。仕事はじめの1月4日、経産省前テントひろばはバザー・記者会見などで終日賑わいをみせた。午後5時からは「テント防衛」の大集会が開かれ、渕上太郎テント代表は「このテントは正義のテント。自主撤退することはありえない。脱原発の世論と一緒に頑張る」と語った。集会には、制服向上委員会・広瀬隆・落合恵子・福島みずほ・澤地久枝など錚々たるメンバーが駆けつけた。広瀬さん(写真)は「山本太郎の選挙ではわずか2週間で7万票をとった。我々の側の政党でも言葉が心に響かないことが多いが、太郎ちゃんがやっているように心に響く言葉を発すれば、人をつかめるし状況を変えていくことはできる」と訴えた。(М) 写真速報・あおぞら放送録画(川柳発表/テント前集会)・JanJan記事・「東京新聞」報道・たんぽぽ舎通信 「参院選テント新党なら勝てる」〜テントひろばで新春川柳句会 1月2日午後3時から、経産省前テントひろばで「新春川柳句会」が開かれた。20人近くの人たちが、野外で約1時間頭をひねった。お題は「新」と「始める」。初めて句をつくる人も多く楽しそうだった。乱鬼龍さんが選者になり、いよいよ入選句の発表。各お題につき、佳作5点・秀逸5点・特選1点が選ばれた。味のある句が多く、なるほどと頷いたり笑いが起きたりと、いつもと違った和やかな空気がテント前を包んだ。特選句は、「参院選テント新党なら勝てる」(一志)、「抗議デモひと味ちがう策を練る」(わかち愛)で、乱氏は「両句ともこれからのたたかいへ示唆に満ちている。“テント新党”は垣根をこえたテント運動の魅力を表現していていい」と評した。秀句の賞品はバナナとミカンだった。(M) 写真速報・レイバーネット川柳班HP(1/30句会)・詳細報告 *写真=入選句を発表する乱鬼龍氏(中央) 元旦に第2回経産省周回マラソン〜テント死守語り合う 例年より暖かく、快晴の元日、第2回経産省周回マラソンが開催されました。今年の特徴は、事前宣伝が広がり4名のテント支援者からの参加申し込みと、前日からの泊り込み支援者を含め、15名の参加者でした。11時のスタートから終了までの3時間、14時まで33周の約30kmを走りきったNさんを最高周に、昨年も参加のKさんが20kmを超える25周、KAさんが20周、女性参加のMさんが15周と、ハイレベルの参加者に渕上テント長や事務方TさんやO君の2周(ほぼ歩き)ランナーも加わり 、大変盛りあがったマラソンでした。終了後は、甘酒・餅入り豚汁に差し入れのお汁粉 を参加者や応援者皆で御馳走になり、今年も全原発が稼働中止まで経済省前テントを死守していくことを語り合いました。(高橋秀三) 報告・*写真=マラソン後の記念撮影 失望を越えて〜「よそものフランス」から見えてくるもの フランスで社会党を中心とする左翼が10年ぶりに政権に返り咲いてから、半年以上が過ぎた。ずっとコラムをお休みしてしまったのは懸念していたように、経済政策や原発政策をはじめ、エロー政府にはがっかりさせられることばかりつづいてるから……だけではない。夏のあいだ海外でも行われた大飯原発再稼働への抗議アクションをきっかけに、海外に住む日本人の脱原発ネットワーク「よそものネット」を有志で立ち上げた。パリのグループ「よそものフランス」(写真)では10月から毎月1度、地元の脱原発市民団体SNPといっしょに集会やイベントを始めたので、なにかと忙しくなってしまったのだ。もっとも、原発大国のフランスではもうメディアがほとんどフクシマのことを語らず、選挙の重要な争点にもならなかったほど(あっ、どこかの国と似ている)だから、月例集会といっても今のところ「手づくり」の小イベントである。(飛幡祐規「パリの窓から」第22回) つづき *写真の右端が飛幡さん 以前のトップページへのリンクを表示:
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