2023/03 | |||||
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東京東部労組 : 尚美学園大学カウンセラー不当解雇問題の解決についての声明 尚美学園大学で学生カウンセラーとして働いていた全国一般東京東部労組・公認心理師ユニオン支部の平田尚寛組合員が不当に雇い止め解雇された問題で、学園側との「和解」がこのほど東京地裁で成立した。まずもって約1年間に及んだ解雇撤回を求める闘いにご支援いただいた友好労組や地域・全国の仲間のみなさんに心より感謝をお伝えしたい。また裁判闘争で尽力していただいた戸舘圭之弁護士にも御礼を述べたい。ありがとうございました! 「和解」の成立は2023年3月7日付で要点は次のとおり。・学園側と平田組合員は両者の業務委託契約が2022年3月末で終了したことを確認する。・学園側は、契約を更新せず、労働者性が争いになり、裁判になったことについて残念に思う。・学園側は、平田組合員が6年5カ月にわたり大学の専門職カウンセラーとして勤務し大学教育に貢献してきたことを認める。・学園側は、平田組合員に解決金を支払う。・解決金の金額のみは非開示とし、その他の内容に口外禁止は設けない。(声明より) 全文 ドキュメント石垣島〜78年目にしてやってきた軍事基地 ●3月5日:軍用車両搬入、全国集会・・今月陸上自衛隊石垣駐屯地(ミサイル基地)の開設を前に、すでに石垣市離島ターミナルには、100台を越える巨大な自衛隊車両が陸揚げされていた。コロナがあけ、観光客がもどってきた石垣市の民間港には、大量の自衛隊軍用車両が集まっていたのである。戦後78年、石垣島には自衛隊基地がなかった。今この島に基地ができる。午前6時、車両置き場(3メートルの高さの壁で仕切られ中は見えない)に数十人の職員が入っていった。2時間後ゲートがあき、自衛隊車両が顔を見せる。沖縄県警の機動隊員が隊列を組み、ゲート前で道を阻んでいた市民を強制的に排除した。そして150台を越える軍用車両(ミサイル発射台を含む)は、2回に分け島の中央部にある陸上自衛隊石垣駐屯地に向け公道を向かった。(湯本雅典) 続き・動画(16分26秒) 憲法を壊して大軍拡予算案が成立!〜杉原浩司さん「悔しい、抗議の声が少ない」 3月28日午後、トマホーク導入費などを含む6兆8219億円の軍事費を盛り込んだ大軍拡予算案が、参議院を通過し成立した。この日、小雨交じりのなか国会前で反対の声を上げたのは、40人ほどだった。呼びかけ人の杉原浩司さん(STOP大軍拡アクション/写真右)は、悔しさをにじませてこう語った。「安保法制のときは12万人、安倍国葬の時は1万5千人集まった。今回の大軍拡予算の問題は、安保法制・国葬のレベルではない。とてつもない戦争準備が始まっている。本来なら憲法9条を変えなければできないことを、内閣ががんがん進めている。国会が歯止めになっていない。この戦後最大の危機のときに、国会にかけつけて抗議の声を上げる人が余りに少ない。これこそが市民運動側の最大の危機だと思う。本気で運動をつくらないとずるずるやられてしまう。でもあきらめることはできない、頑張るしかない」。(M) 続き・動画(7分45秒)・朝日新聞・杉原報告 5人の仲間が堂々と職場復帰!〜東リの偽装請負事件に勝利 3月27日8時30分、東リ本社前で、全東リなかまユニオン5名の就労を激励する送り出し集会が開催されました。5人の元派遣労働者と東リとの間には雇用関係が存在するという判決が2022年6月7日に最高裁で確定しましたが、東リは「人員が充足されている」等を理由に就労を拒否し、5人に対して自宅待機を命じていました。また、雇用関係の成立は認めるものの「5人に適用する就業規則は無い」として、旧請負会社の労働条件を適用し東リの正社員と差別的に扱っていました。この点についても、「3月27日以降就業規則を適用する」としました。違法派遣で働かされていた非正規労働者が、文字どおり派遣先企業の正社員としての復職を果たしたのです。5人は今後4週間の研修を経たのち製造部門に配属されることになります。(井手窪啓一) 続き・3.24大阪総行動 フランス : 巨大社会運動の再来「年金改革」反対から専制的政権に対する反抗へ(2) フランスでは今年の1月中旬以来、政府提案の年金改革法案に対して巨大な反対運動が2ヶ月以上続いている。満期退職年齢を62歳から64歳に遅らせるこの法案は、政府の言に反して財政的に必要がないこと、赤字を埋める方法は大企業の法外な利潤や超富裕層への課税などいくらでもあること、きつい重労働に従事する低所得層や女性ほど不利になることなどが、研究者や専門家、左派連合NUPESの議員などによって次々と明らかにされた。高い失業率と正規雇用の減少、高齢者の再就職の困難など現実を知る市民の多くは、これが不必要、不公平、残酷な改革だと理解し、改革への反対は8割にいたる。全ての労組が呼びかける統一デモは既に9回繰り返されたが、その都度全国各地で大勢の市民が路上に出る。エネルギーや交通機関など主要部門のストも行われている。(飛幡祐規) 続き 国が憲法違反してまで抑えたい「働くものの権利」〜レイバーネットTVで公務職場の実態 会計年度任用職員制度とは、全く知らない制度だった。最近できたという。この制度にはトリックがあり、分からない人が多いことをいいことに、どうも国が憲法違反もしているようだ。実際のこの制度のもとで働いている方と労働問題のベテランとがスタジオに集まって、現状をさらけ出してくださった。聞いているうちに、日本の役人はなんと「小ちゃい」と思った。まず「任用」ってなに? から始まった疑問の連続だった。任用とは、民間でいう「雇用」に近いらしい。会計年度とは、4月1日から次の年の3月31日までをいう。その間のみの任用であって雇用していないので、なんの保証もなくサヨナラできる制度だ。3年間働くと、全ての経験はチャラになってサヨナラされる。続けて働きたかったらまた採用試験を受けることになる。私の頭は混乱する。「任用」は一年単位の契約なので、解雇にもならない。(笠原眞弓) 続き・アーカイブ録画(70分) トルコ大地震で避難してきたクルド人を助けて!入管法改悪反対! 3月21日、さいたま市の秋ヶ瀬公園では華やかなコスチュームに身を包んだ老若男女がダンスに興じていた。クルドの新年の祭りネブロスだ。毎年春分の日に開かれていたが、コロナ禍のため2020年から昨年(22年)まで中止。しかし、コロナも落ち着きを見せた今年は、4年ぶりの開催となった。待望していたお祭りとあって、たくさんのクルド人が集まった。おそらく1000人は超えていたのではないか? 国を持たない最大の民族クルド人は、トルコ、シリア、イラン、イラクにかけて居住。各国でマイノリティとして扱われている。日本では、主に埼玉県川口市と蕨市を中心にトルコ国籍者約2000人が住む。トルコでの差別・迫害から逃れてきた人たちだ。しかし、来日するようになって約30年経つものの、難民認定されず、昨年になってようやく北海道に住む1人が認定され、話題になった。難民として認められなければ、在留資格のないまま生きるしかない。(松本浩美) 続き 自分で選び、自分で歩く牛飼いの女性たち〜『飯舘村べこやの母ちゃん』をみて 『飯舘村 べこやの母ちゃん』を観た。古居みずえ監督は3・11後、パレスチナと重なるものを感じて、福島県飯舘村に通う。その記録は前作『飯舘村の母ちゃん』(2016年)で完結したのではない。飯舘村で最初に出会った牛飼いの母ちゃんたちを、ずっと追い続けていたのだ。「故郷への思い」「べことともに」「帰村」。三章だてのこの映画には、それぞれに主人公がいる。三人の牛飼いの女性を、交差させることなく、それぞれの選択、暮らし、思いを、丁寧に描いている。避難生活という理不尽さの中にある「日常」のきらめきを、古居監督は大切に映し出していた。増田明美に似ている中島信子さん(一章)、体育会系でサバサバしている原田公子さん(二章)、夫を心底愛している長谷川花子さん(三章)。彼女たちの話しっぷりは、私が出会った双葉の人たちと、よく似ている。(堀切さとみ) 続き・映画公式サイト 笑顔と涙と感動と〜美々卯(みみう)争議解決報告集会が開かれる 3月24日夜、東京都内で美々卯争議解決報告集会が開かれ、お誘いをいただき参加しました。困難な争議が勝利的に解決した道のりは山あり谷ありでしたが、労働協約と組合の団結・結集、仕事への熱意が解決に導きました。当事者である美々卯分会のみなさんとそれを支えた全国一般東京地本のみなさん、弁護団の徳住、佐々木、細永弁護士に心から敬意を表します。ほんとうにおめでとうございます! 私は、この争議を取材し、東京美々卯解散の背景などをダイヤモンドオンラインで記事に書いたところ、事実上の親会社とその社長から名誉毀損で訴えられました(ダイヤモンド社、編集長と共に)が、全国一般の解雇争議と連携してたたかったことで、取り下げに近い和解で解決しました。「北さんが訴えられたおかげで大阪に運動が大きく広がり、解雇争議和解にもつながった」と言っていただけうれしかったです。(北健一) 続き 元徴用工に謝罪しろ!加害企業連続抗議行動〜三菱重工業・日本製鉄に責任あり 全国一般東京東部労組は3月23日、戦争中に朝鮮半島から強制連行し強制労働させた元徴用工への謝罪と賠償を拒絶している三菱重工業と日本製鉄(旧新日鉄住金)の両本社前で連続的に抗議行動を実施しました。日本に植民地支配されていた時代に朝鮮半島から日本の工場や炭鉱などに強制的に動員された韓国の元徴用工が加害企業に謝罪や賠償を求めて立ち上がったことを受け、韓国の最高裁が2018年に徴用工を当時酷使虐待した三菱重工業と日本製鉄の2社に賠償を命じました。これに対し、日本政府と加害企業2社は1965年の日韓請求権協定で「すでに解決済み」という立場で、一切の謝罪や賠償を拒絶しています。こうした中で今年3月6日に韓国政府はその賠償分を傘下の財団が肩代わりする「政治決着」を発表しました。(須田光照) 続き 〔週刊 本の発見〕このままでは「介護難民」になる〜『あなたはどこで死にたいですか?』 タイトルの「あなたはどこで死にたいですか?」は、重い問いである。まず死にたくはないのである。どうしても死ななくてはならないとしたら、それはどこか。考えをめぐらすと、この問いは、死に場所だけでなく、死へと至る道、つまり死ぬまでどう生きるか、生きたいかを問うていることに気づく。「健康寿命」ということばがある。元気でいられる年齢のことだ。統計によれば、この健康寿命と平均寿命の差は約10年。この10年間、わたしたちは体力の衰えや病気を抱えて生きなければならない。「ピンピンコロリ」と都合よく逝く人は稀だろう。介護保険法が施行されたのは2000年。「これで老後は安心」と政府はふれまわったが、それから20年余りたった今、現実はどうなったのか。それに答えたのが本書である。著者の小島美里さんは、私の住む埼玉県新座市議を経て、約30年間、地元で介護事業にかかわってきた。(佐々木有美) 続き レイバーネットTV(3/22) : いつもビクビク!三年で全員雇い止め 〜会計年度任用職員制度の闇 全国に62万人といわれる「会計年度任用職員」問題が注目されています。年度末の3月22日のレイバーネットTVでは、この問題の闇に迫ります。ぜひご覧ください。・・長年の経験が必要な公務専門職を三年で全員雇い止めとは、そんな必要がないどころか公共サービスを破壊している。非正規公務員の待遇改善を期待されたが、実態は労働契約法も労働者を守る関連法規も多くが適用されず、民間より酷い、働き続ける権利を奪っている。会計年度という一年で契約終了という、首切りシステムでの不安を抱えての職場で、多くの人にストレスが高まっている。誰も得することのない会計年度任用職員制度とは何なのか、何が起きているのか、その闇を暴き、光を求める闘いを紹介します。出演は、司会=柴田武男 コメンテイター=白石孝・竹信三恵子 現場の声=山岸薫、です。(レイバーネットTVプロジェクト) 詳細・東ゼン労組が提訴 何とかしろ物価高!賃金上げろ!〜大阪のユニオンが春闘デモ 3月19日、コミュニティユニオン関西ネットワークの主催で、「何とかしろ物価高!賃金上げろ!春闘デモ」が開催され、アメリカ村から難波まで行進しました。大阪市堀江公園での出発集会には8ユニオン40名が参加し、参加ユニオンのそれぞれの春闘の取り組みを報告し交流しました。派遣労働者の分会で、8600円の賃上げを勝ち取ったという報告など、大いに励まされました。全東リ労組の3月27日から正社員として現場に就労するという「完全勝利」報告もありました。今回のデモでは、みんなを助けるアンパンマンを取り上げ、アンパンマンマーチの替え歌「ユニオンマーチ」を歌い、アンパンマン風船を通行人に配りました。アンパンマンの風船が公園で遊んでいた子供たちに大人気で、びっくりしました。アンパンマンは子供のヒーローですね。デモ中には、通行人が、手を振ったり、スマホで撮影したり、「アンパンマ〜ン」と何度も叫んだり、反応が多くて楽しいデモでした。(井手窪啓一) 続き 新しい農業者に出会えた!〜国際有機農業映画祭に参加して 3月18日、東京・武蔵大学で開催された「国際有機農業映画祭」に参加した。午前に「出稼ぎの時代から」「未来をみつめる農業」の上映があり、午後のシンポジウム、最後が「原発をとめた裁判長」だった。新しい農業者に出会えたと実感した。私の地元の瀬戸内市には塩田跡地である錦海湾に「くにうみファンド」という投資会社による初期の大規模ソーラー発電施設がある。一方で傾斜地には無計画なソーラー施設が地肌から落ちて放置されている。質問したかったのは、太陽光発電システムが環境に負荷をかけないか否かの〈分岐点〉はどこにあるのか、掘り下げたいとの思いがあった。回答は、二本松営農ソーラー(株)代表の近藤恵氏がソーラーシュアリングから答えていた。実際の施工とブドウ畑への応用は、小原浩靖監督の「原発をとめた裁判長」に描かれている。近藤氏はこの映画祭のあと韓国に向かう。日本は2011年の3・11を「ラストチャンス」のようにして、数十年で再生エネルギーへの移行で抜かれ、周回遅れとなった。(森健一) 続き 雇い止め「会計年度任用職員」が立ち上がる!〜働く権利を剥奪する「制度」は違憲 3月17日午後1時、東京地裁前に「東ゼン労組(全国一般東京ゼネラルユニオン)」の人たちが集まっていた。裁判の提訴のためだった。手にした横断幕には「会計年度任用職員に団結権を!」と書かれていた。東京都立高校で「外国語指導助手(ALT)」として働いてきたダガディさんとドーランさん(写真)が、今年度3月末での雇い止め通知を受けている。二人とも「東ゼン労組」の組合員で、本来であれば都教委に対して団体交渉ができるはずである。しかし、そこに大きな壁が立ちはだかっていた。それが2020年4月から施行された「会計年度任用職員制度」だった。2020年以前の二人は、団交権を有する「特別職非常勤職員」の身分だったが、それを一方的に「会計年度任用職員」に切り換えられてしまった。会計年度任用職員」の特徴は契約期間が1年であることに加え、雇用でなく任用という名目で、憲法が定める「労働基本権」が剥奪されていることだ。(M) 続き・動画(12分)・3.22レイバーネットTV「会計年度任用職員」特集 大幅賃上げと非正規格差是正を求めて〜郵政産業ユニオンがストライキ 3月17日、郵政産業労働者ユニオンが、全国6拠点、15職場で、38名が指名ストに入った。郵政会社は正社員に対して定昇の実施と平均4800円のベア引き上げと言うが、そのうち1700円は正社員の夏季休暇と冬季休暇2日づつ削っての提案だ。期間雇用社員は賃金改善なし、一時金改善なしのゼロ回答というもので、郵政ユニオンは、要員要求や非正規社員の抜本的待遇改善と合わせて妥結出来ないとストライキに立ち上がり、郵政本社前で追及行動を行った。あいさつに立った日巻委員長は「労働者の自己防衛では生活はなりたない、物価高を超える大幅賃上げが必要だ。生活実態を直視した引き上げを求める。また、労契法20条最高裁判決を活かして非正規社員の格差是正を求めて敢然と闘う」と述べた。全労協、全労連から連帯と激励のあいさつとストライキに入った仲間の決意表明が続いた。(小林春彦) 続き 特筆されるべき大江健三郎氏の文化勲章辞退〜コラム「アリの一言」 3日亡くなった大江健三郎氏の文学史上の評価は私には分かりませんが、『ヒロシマ・ノート』『沖縄ノート』からは多くのことを学びました。「九条の会」の結成と活動はとりわけ評価されるべきと思います。そんな大江氏の数々の功績・業績の中でも特筆されるべきものがあります。なぜか新聞の社説や評伝、追悼コメントではほとんど触れられていません(社説で触れているのは、私が読んだ限りでは沖縄タイムスだけでした)。それは1994年、ノーベル文学賞受賞決定の直後、政府から打診があった文化勲章を辞退(拒否)したことです。文化勲章は1937年に勅令によって創設されました。つくったのは天皇裕仁です。褒章は国家権力にとって天皇制を支える重要なツールです。文化勲章はその頂点ともいえます。天皇が直接授与し、皇居の庭で記念撮影が行われます。それを大江氏は辞退しました。なぜか。(アリの一言) 続き・鎌田慧さん談話 東京東部労組 : 個人タクシー女性職員2人がスト突入〜継続雇用と賃上げ求めて 全国一般東京東部労組の個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部に加入する女性職員2人が、3月16日の団体交渉で同17日始業時からストライキに突入することを使用者側に通知しました。ストライキの理由は、定年再雇用の嘱託契約中である朝貝支部委員長の継続雇用と春闘の賃上げなどの要求に使用者側が誠実に回答しなかったためです。団体交渉での使用者側の回答に納得がいかなかった2人は立ち上がってストライキ通告書を読み上げ、要求貫徹のために翌朝からストライキに入ることを宣言しました。2人は東京・世田谷の個人タクシー乗務員でつくる東京都個人タクシー協同組合世田谷第三支部に雇用されている事務職員で、2019年5月に東部労組の支部として労働組合を結成していました。職員(労働者)こそ職場の主人公であることを示すストライキです。2人の闘いにみなさんのご支援をよろしくお願いします!(須田光照) 続き・続報(要求実現) 植民地支配の責任はチャラにできない!〜官邸前で「日韓首脳会談」弾劾行動 3月16日、韓国の尹錫悦(ユンソギョル)大統領が来日し、官邸では岸田首相との会談を行われた。それに合わせて官邸前では、抗議する市民が約50人ほど集まって「糾弾」の声を上げた。しかし取材に来たのは韓国・中国のメディアばかりで、日本のマスコミはゼロだった。官邸周辺は厳戒体制で、ユン大統領の車列が通るときには、警官隊が抗議参加者の前にびっしり並んで威圧するシーン(写真)もあった。3月13日から23日には大規模な米韓軍事演習が行われ、この日16日には石垣島で自衛隊駐屯地が開所された。警察官の過剰警備はそんなキナ臭い状況を反映しているようにも見えた。官邸前抗議行動の呼びかけは、渡辺一夫さん(韓国良心囚を支援する会全国会議代表)ら、日韓連帯運動を進めている人たち。その人たちが次々にマイクアピールを行った。口々に訴えたことは「徴用工問題は、日本政府が植民地支配の責任を認め、被害当事者に真摯な謝罪と賠償を行う以外の解決策はない」(M) 続き・動画(7分)・新宿水曜行動レポート・韓国ワイパー弾圧 漁師のメッセージが強烈だった!〜「汚染水を海に流すな!」3・11郡山集会に参加して 原発事故後、3月11日を私は初めて福島で過ごした。郡山市で開催された『原発いらない・ふくしま集会』に参加するためだった。アンダーコントロールなど大嘘で、夏にも汚染水の海洋放出が始まろうとしている。「トリチウムは無害」「どこの国でも流してる」と東電もメディアも吹聴するが、こんなことがまかり通っていいのか。郡山公会堂には福島県内外から多くの人が集まった。新地町の漁師、小野春雄さんのビデオメッセージが強烈だった。小野さんは71歳。福島第一原発から北に50キロの新地町に生まれ、15歳の時から漁師ひとすじだ。「待ったなしにタンクに貯まったトリチウムを流すっていうけど、絶対おかしい。安全っていうならカネかけてトンネル作る必要なんてないでしょって。すぐそこで流せばいい。本当に政治家って何考えてんだかわかんない」。自分の船をバックに、全身を震わせ、まくしたてるように話した。(堀切さとみ) 続き 〔週刊 本の発見〕殺される側にこそものは見える〜小田実『「殺すな」と「共生」』 東日本大震災からこの3月で12年経つ。当時のさまざまな記憶には薄れている部分もあるし鮮明な部分もある。それでも原発事故はじめ何としても記憶を薄れさせずに留めておきたい。阪神大震災からはこの1月で27年経った。神戸の街が燃えて黒煙の上がるテレビ画像を、今でもはっきり覚えている。その同じ瞬間に、本書の著者小田実は夫人、小学校3年の娘との3人暮らしの西宮の集合住宅で地震に遭っていた。大きな書棚がかれのベッドに向かって倒れてきたが、たまたま脇にあったコピー機が支えになって助かる。夫人も娘も命拾いした。その後テレビを見ながら、かれは猛烈に腹が立ってきた。「ヘリコプターが上から飛んで、ここはこうです、あそこに煙が出ています」とリポーターが言っている。「あちこちから火が出ていて、消防車が来ても水がないから、結局は燃えてしまう、そのなかを人びとがくやし涙にくれながら逃げまどい、あるものは焼け死んだ」。(志真秀弘) 続き 袴田事件再審:検察は特別抗告を断念せよ!「再審開始を見届けなければ死ぬにも死ねない」 袴田事件で、東京高裁が即時抗告を棄却する決定。東京高裁は捜査機関による証拠ねつ造の可能性を示唆。検察は特別抗告を断念し、一刻も早い再審公判開始に協力せよ。今日(3月13日)の二時、東京高裁は検察の即時抗告を棄却する決定を下しました。本当に良かったと思います。しかし、検察側が特別抗告すれば事件は再び最高裁で審理されることになります。検察が、特別抗告を断念すれば再審開始が確定し、静岡地裁で再審公判が開かれることになります。NHKが報じている袴田さんのお姉さん袴田秀子さんのことばに耳を傾けてほしいです。「年でいえばいつ何があっても覚悟しているけど、再審開始を見届けなければ死ぬにも死ねない。今は何も言わないけど、巌の48年はすさまじいものだと思う。死刑囚ではなくなったよって伝えてやりたい」。検察は、認められる余地のない特別抗告をして、袴田さんと秀子さんを苦しめ続けてはならないと思います。特別抗告をやめるよう、検察に意見を集中しましょう。(海渡雄一) 全文 写真撮影=ムキンポさん 旧世代の迷惑な遺物「原発」を押しつけないで!〜避難学生・鴨下全生さんが訴え あの福島原発事故から12年目の2023年3月11日、全国各地で原発に反対する行動が取り組まれた。午後1時半からは、東京電力本店前に355人の市民が集まり、リレートーク・音楽・申し入れ・シュプレヒコールが行われた。8歳のとき、いわき市から避難し、現在大学生の鴨下全生(まつき)さん(写真)がマイクを握った。「私たちの世代からみれば、原発は旧世代の迷惑な遺物です。持続可能でもクリーンでも経済的でもないことはすでに証明されています。それを知りながら、都合の悪い事実に蓋をして、利権にすがり、後始末を先延ばしにしている。もうその迷惑な遺物をぼくらの世代に押しつけないでほしいのです。12年がたち、小児甲状腺がんは桁ちがいに増えています。ぼくも含めいまなお避難を続けている人が大勢います。たくさんある発電方法の一つにすぎない原発のために、この国はとてつもなく大きなものを失うことになりました。東電は反省して謝罪してほしい。もう破滅の道を歩まないでほしい」と。(M) 報告・動画(鴨下スピーチ 4分) 「ファルージャ」と名づけられる米国海軍次期強襲鑑〜太田昌国のコラム 米国海軍高官は、去る3月1日の記者会見で、「米国海軍は、次世代の水陸両用強襲艦を、イラクのファルージャにおける第一次ならびに第二次戦闘を顕彰して、『ファルージャ』と名づけることを決定した」と語った。「このふたつの戦闘を勇敢に戦い、自らの命を犠牲にした海兵隊員、兵士、同盟国軍兵士たちを記念するこの措置は、国家にとって大きな名誉である」。米国内からも、これはゲルニカ爆撃や広島への原爆投下の後で、加害者側が新しい軍艦に「ゲルニカ」や「ヒロシマ」と命名するに等しい行為だとの批判が生まれている。「ファルージャ」とは、いったい、何だったのか。それを振り返ることから始めたい。私は、米軍によるファルージャ包囲・殺戮作戦が行なわれた2004年4月、この事実は一刻も早く世界に知られなければならないと考え、熱心な翻訳者とともに、次の書物を急遽編集・刊行した。『ファルージャ 2004年4月』(現代企画室、益岡賢・いけだよしこ=編訳、2004年6月)である。(太田昌国) 続き 「性差別 動かぬ証拠 議員席」〜レイバーネットTVでジェンダー問題とりあげる 3月9日のレイバーネットTV第180号は「労働組合をジェンダー平等にするために〜社会的規範をぶち壊せ!」を放送した。前日の3月8日は「国際女性デー」。スタジオ背景は女性デーのシンボルである「ミモザカラー(黄色)」で飾られた。レイバーネットTVでは労働組合のプラス面を強調する番組が多いが、今回はあえて労働組合の問題点をジェンダーの視点から斬り込むものになった。ゲストの一人、中島由美子さんは組合歴40年、専従歴30年のベテランで組合を知り尽くしている人。現在は、全国一般東京南部の委員長だ。しかし女性ゆえに「男性中心」の運営のなかで様々な困難をあじわってきた。中島由美子さんの生々しい話にギャラリーは釘付けになった。「会議などで女性が発言したあと男性が補足するといって、同じことを繰り返し、余計な話をする人がいます。私はホソキストと呼んでいます。女性は0.7人前扱いなのです」。(M) 続き・アーカイブ録画(77分)・TV専用サイト 「フクシマの証言映像を後世に伝え遺そう!」〜クラウドファンディングを開始 ドキュメンタリストの土井敏邦です。3月1日から、クラウドファンディング【フクシマの証言映像を後世に伝え遺そう!】を開始しました。原発事故から12年。“フクシマ”が国からも社会からも、もう忘れ去られようとしています。広大な大地を「人の住めない場所」にし、何万のいう人たちの生活、生業、将来の希望、家族や共同体の絆を奪ったあの原発事故が「もう終わったこと」「なかったこと」にされようとしているのです。チェルノブイリ原発事故と並ぶ史上最悪の事故である“フクシマ”は、人類の歴史教訓として、後世に遺さなければなりません。そのための手掛かりは“被災者”の証言です。原発事故を体験したその被災者たちの記憶は年毎に薄れていく一方、高齢化が進み、その数はどんどん減少していきます。被災者の証言をいま遺さなければ、間に合わなくなります。(土井敏邦) 続き・プロジェクトサイト レイバーネットTV放送(3/9) : 労働組合をジェンダー平等にするために 3月8日は「国際女性デー」ですが、レイバーネットTVでは3月9日に「労働組合とジェンダー問題」をテーマに取り上げることになりました。差別に反対するはずの労働組合が、じつは男性中心で、女性の労働者・非正規労働者に目を向けていない現状があります。それをはっきり実感させたのが、2021年3月の「女性による女性のための相談会」でした。いま非正規労働者は3人に1人の時代と言われるまでに増加しました。そしてその8割を占めるのは女性なのです。こうした状況にしっかり向き合わなくては、労働組合に未来はありません。番組では、労働組合をジェンダー平等にするために活動しているお二人のゲスト(中島由美子さん・吉永磨美さん)を交えて、大いにディスカッションしたいと思います。そこから、日本社会全体のジェンダー問題も見えてくるでしょう。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣 永住外国人投票権 : 何もしなければ大変なことになる〜文公輝さんに聞く 一昨年12月、東京都武蔵野市で市議会総務委員会を通過した住民投票条例が本会議で否決された。それは、外国籍住民に住民投票権を認める内容だったことが、自民党をはじめ保守、右派団体の猛烈な反対運動にあったためだ。日本に永住する在日外国人に基本的人権を保障する取り組みは、この数十年ゆっくりすすんできた。しかしこの当たり前の流れを押しとどめようとする動きも、急速に高まりをみせている。その一つが、永住外国人への地方参政権を認めない運動だ。文公輝さん(NPO法人 多民族共生人権教育センター事務局長/写真)は、2度行われた大阪都構想の住民投票に在日外国人が参加できなかったことに危機感を覚えた。そして、「在日外国人の参政権問題のプロジェクトチーム(以下「プロジェクトチーム」)」を立ち上げる運動に参加した。プロジェクトチームは2022年9月、国連自由権規約委員会に意見書を提出した。(湯本雅典) 続き・動画(9分57秒) 〔週刊 本の発見〕事実の検証から見えてくる残酷性〜『七三一部隊1931−1940』 著者の川村一之さんとは30年来の知己である。1989年7月22日に新宿区戸山の国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)の建設現場で大量の人骨が発見されたとき、川村さんは新宿区議であった。その場所が旧日本陸軍の軍医学校跡地であったことから発見された人骨が細菌戦部隊731部隊との関係を疑われ、地域住民が中心となって「軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会」(以後、人骨の会)ができた。川村さんは30年以上にわたりこの問題に取り組み、膨大な関係資料や文献に目を通し、現場に足を運び、その研究調査の成果は緻密であり本書につながっている。実は私も長年「人骨の会」のメンバーとして参加してきた。実質的に会を運営していたのは数人のコアなメンバーだったが、文学部出身の私以外はみな理科系出身という変わった会だった。(根岸恵子) 続き フランス:マクロン政治にノン!〜年金改革反対の大規模デモ続く 3月7日、年金改革反対デモは全国で 350万人(警察発表128万)、パリで70万人(主催者発表)を集めた。この半世紀で最大の動員だという。2月の休暇(学校は2週間、大学と国会は1週間)後も反対運動はしぼまないどころか、電力、精油所などでのストは既に先週の金曜から始まった。エネルギー部門、交通機関、港湾など主要部門でストの継続が採決され、「黄色いベスト」運動の時のようにロータリーの占拠、大学・高校の封鎖も始まっている。そもそも政府は「年会改革法案」ではなく「社会保険予算の修正法案」として提出するという汚い手を使って、国民議会での討議を9日間しか設けなかったこと自体問題である。野党(特に「服従しないフランスLFI」)は多数の修正案を提出し、政府の数々の虚言を暴いたが、時間切れで採決に至らなかった。今は元老院で討議の最中。元老院は保守が過半数(基本的に年金改革に賛成)のため、採択される危険がある。(飛幡祐規) 続き 関西生コン和歌山事件で全員逆転無罪!〜3月6日 大阪高裁判決 3月6日14:30から大阪高裁で関西生コン和歌山事件の控訴審判決があり、和田真裁判長は、武谷書記次長ら組合役員3名へ逆転の無罪判決を言い渡しました。一審和歌山地裁は、懲役1年4月〜10月、各執行猶予3年としていましたが、これを悉く破棄しました。裁判長は、本件は強要未遂及び威力業務妨害の要件を欠いていると指摘しました。一審判決は2017年の事件の発端となった原因を軽視・見落としているとし、控訴審判決では、和歌山生コン広域協組M理事が連帯ユニオン事務所に黒塗りのBMW乗った元暴力団員を差し向け、ビデオ撮影や書記次長の在籍確認をしたことについて、連帯ユニオンが警察官の事情聴取を確認して団結権を侵害する脅威と判断したのは「無理からぬこと」としました。M理事が、元暴力団員が連帯ユニオンの事務所前にいたことについて、「債権回収のために行った際、たまたま居合わせた」と弁明したことは不自然であって信用できないとしました。(愛知連帯ユニオン) 続き・弾圧事件ニュース85号 強制動員「第三者弁済」案は日本人の恥〜コラム「アリの一言」 3月6日正式に発表された案の内容、日本の政府・財界(経団連)の反応は予想通りです。それを賛美するNHKも相変わらずですが、6日の報道で特に気になったことがあります。それは、NHKが「日本企業」というだけで三菱重工、日本製鉄(当時・新日鉄住金)の名前を一貫して出さなかったことです。問題はそもそも韓国大法院(最高裁)が命じた(2018年10月、11月)賠償を被告の三菱重工、日本製鉄が支払うかどうかです。その被告の企業名を出さないのは報道としてあり得ません。それほどまでしてNHKは国策企業をかばいたいのか。それとも政府からの指示なのか―。さらに驚いたのは、同日夜の「ニュース9」で流された「街の声」です。「第三者弁済」案について意見を求められた市民は全員、「これで日韓関係が正常化してほしい」「慰安婦問題でのムン(文)政権のような裏切りが心配」(大要)など、日本政府の主張をなぞるものばかりでした。(アリの一言) 全文・市民団体声明・ハンギョレ新聞 コンビニ弁当をつくっているのは私です!〜移住労働者の春闘「マーチインマーチ」 「ドンドンドドドド」軽快なサンバのリズムに思わず体を揺らす、早春のような上野公園。華やかな踊り子たちに視線が集まる。アメ横を通るにぎやかなパレードに沿道の人たちも見入っていました。3月5日(日)午後1時半から行われた移住労働者の春闘、マーチインマーチ2023。主催は、23けんり春闘実行委員会、平和フォーラム、移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)、全国一般労働組合東京南部、全統一労働組合、神奈川シティユニオン、APFS労働組合、東京労働安全衛生センター。約30分のパレードの後集会。けんり春闘実行委の渡邉議長は「いろんな国からこの狭い国に集まってきて一緒に働いている人たちとデモをすること、意義あることだ。『あなたのシャツを洗っているのは私です』『コンビニ弁当をつくっているのは私です』というプラカードを見てあらためて思った。(尾澤邦子) 続き 足尾鉱毒事件とはなんだったのか〜「小口一郎展」栃木県立美術館で3月26日まで 栃木県立美術館で3月26日まで開かれている「小口一郎展」に行った。正式なタイトルは「『2つの栃木』の架け橋 小口一郎展 足尾鉱毒事件を描く」。「2つの栃木」とは何か。この展覧会は、栃木県小山市出身の小口一郎(こぐちいちろう1914〜1979)の全貌を回顧する。初めて連作版画3部作〈野に叫ぶ人々〉(1969)・〈鉱毒に追われて〉(1974)・〈盤圧に耐えて〉(1976)が、まとめて展示され、油絵やサークル誌なども加わり、300点余りをみることができる。小口は、生後9か月の時に父親を亡くし、転々とした後、13歳の時に母が病死し、尋常小学校高等科を1年で退学。栃木県結城市で親戚が営む吉田箱店に奉公、近くに住んでいた画家江田徳三郎を訪れ、仕事の傍らデッサンや油絵を学んだ。奉公があけた22歳の時に上京、溶接工などで自活しながら、絵の道を探った。だが1938年24歳で召集され北満(中国東北部)へ。(志真斗美恵) 続き ウクライナ戦争1カ年糾弾!日本政府の大軍拡反対!〜3.3「反戦春闘」首相官邸前行動 全国一般東京東部労組が加わる「労組反戦行動実行委員会」が呼びかけた「反戦春闘」首相官邸前行動が3月3日夜に行われました。多くの労働組合・ユニオンの組合員ら約100人が結集し、ウクライナ戦争の即時停戦と日本政府の大軍拡反対を訴えました。行動の司会進行は同実行委の全水道東京水道労働組合の国谷副委員長が務めました。東部労組の須田書記長が同実行委としての行動基調を「反戦運動は労働現場の闘いと結合して強力になるし、職場での闘いは国境を越えた労働者の反戦運動と結合してこそ発展する」と提起し、1年が経過したロシアとウクライナとの戦争と日本政府による空前の大軍拡を止める運動の先頭に労働者・労働組合が立とうと呼びかけました。その後、福島みずほ参院議員が連帯あいさつを行い、行動に参加した労組・団体がリレーアピールに立ちました。行動の参加団体は以下の通りです。(須田光照)続き 新時代アジアピースアカデミー(NPA)第9期講座の受付はじまる〜25コースのラインナップ さて、お待たせしておりました第9期(3月〜5月)いよいよ第1弾お申込み受付開始のご案内です! おかげさまで、NPA講座もご好評をいただき第1期から8期まで、ついに約1150講座の開催を達成し、毎期平均500名以上の方に受講していただきました。ウクライナ戦争勃発以降の不透明な報道や緊迫する世界情勢の中にあって、市民がNPA講座を通して歴史の反省を土台に、植民地清算や国際人権の視点をもって、市民による政策提案や平和構築を考えていく必要性を改めて確認しました。第9期(3〜5月)では、新規コースの「木戸衛一と考えるドイツの現代史と政治」を加え、大人気の「村井吉敬の小さな民からの発想」「桜井均とドキュメンタリーを読む」の2コースが復活します! 従来コースも更に充実し「日中関係-『台湾有事』(問題)の由来と解決策」や「内海愛子と『戦争責任』『戦後責任』を考える- 朝鮮・台湾で治安維持法はどのように運用されたか」などをテーマにしました!(NPA事務局) 詳細・パンフレット 国家とメディアの「人権侵害」とたたかった山口正紀さん〜『言いたいことは山ほどある』発刊 ジャーナリストでレイバーネット会員でもあった山口正紀さん(写真)が亡くなったのは、2022年12月7日だった。享年73歳。4年以上にわたる肺がんとの闘病を経て、入院先で緩和ケアを受けながら、家族に見守られてこの世を去った。闘病のなかで山口さんの執筆意欲は衰えるどころか、ますます活発にメディア発信をつづけた。それがレイバーネットに2020年6月から22回にわたって掲載された連載コラム「山口正紀の言いたいことは山ほどある」である。そしてこの春、単行本として発刊されることになった。副題はずばり「元読売新聞記者の遺言」だった。これは本人が付けたものだ。私は亡くなる2か月ほど前に電話口で山口さんとお話した。山口さんは「じつは連載コラムの出版計画が進んでいる。写真などで協力してほしい。サブタイトルは“元読売新聞記者の遺言”と考えているがどうか?」と言われ、私はすぐに返すことばに窮した。(松原明) 続き *本書は「3.4レイバーネット総会」で入手できます 関西生コン弾圧事件:湯川委員長への実刑4年の判決を打ち破れ!〜3.2 大津地裁判決 3月2日、13時15分から大津地裁21号法廷で、畑山靖裁判官による関生支部コンプライアンス事件の1審判決がありました。判決は、「生コン業界においては過当競争による価格の下落の中でこれを抑制しようと協同組合を結成し、共同販売共同受注の取り組みが行われていたが、協同組合外の業者(アウト)による安値販売により、生コン価格が1リューベ1万円ほどに下落し、問題となっていた。」「関生支部は特定のアウト業者をターゲットに建設現場の不備を繰り返し指摘するアウト対策を行っていた」と認めながら、この活動を「1リューベ200円の政策協力金を得るための活動」に捻じ曲げ、2〜3人で穏やかに行われた現場の違法行為摘発活動(コンプライアンス活動)を「恐喝に当たる」と断定、湯川委員長に実刑4年、S元執行委員に懲役3年執行猶予5年、K執行委員に懲役2年6月執行猶予4年、Y組合員とN組合員に懲役2年執行猶予3年、I元組合員に懲役1年執行猶予3年の判決を下した。(愛知連帯ユニオン) 続き・ニュース84号 〔週刊 本の発見〕たかがヤジ、されどヤジ〜『ヤジと民主主義』(北海道放送報道部) たかがヤジ、されどヤジ。私たちの住む場所が真の民主主義社会かどうかは、こんなときにこそはっきりする。2019年参院選で、自民党候補の応援演説のため札幌市を訪れた安倍晋三首相(当時)に向かって「安倍やめろ」「増税反対」などとヤジを飛ばした9人が警察によって強制排除された。警備に当たっていた道警警察官は、演説の進行に影響のない軽微なヤジを飛ばしただけに過ぎない市民の腕をつかんで強制的に演説会場から排除した。警察官職務執行法違反で北海道警が刑事告発されたが不起訴となる。検察審査会でも排除された市民の訴えは認められず、刑事責任追及の道は閉ざされたが、道警の責任を問う国家賠償訴訟に2人の「被排除者」が立った。国賠訴訟は、強制排除の場面を撮影したスマホ動画が証拠提出されたことにより原告有利に進んだ。(黒鉄好) 続き 米国労働運動:職場復帰を実現する方法〜スターバックス労働者のたたかい 【解説】レイバーノーツ3月号は、不当解雇と闘い職場復帰を勝ち取る重要性を取り上げた記事を掲載している。テネシー州メンフィス市で組合の組織化活動をしたため解雇された7人のスターバックス労働者が、昨年9月に全国労働関係局の職場復帰命令を勝ち取った。ニューヨーク市では条例により正当な理由のない解雇を制限する運動が進んでいる。「解雇自由」の国、アメリカでの解雇制限を求める動きとして注目される。(レイバーネット国際部 山崎精一)・・・数日後に、オースティン・ロックは7ヶ月前に解雇されたニューヨーク市クイーンズのスターバックス店舗に職場復帰する。そして、高額のバックペイと、民事上の罰金も手に入れるだろう。ロックはこの店で労働組合の組織化活動に参加していたため解雇されたのだが、その復職は全国労働関係局から命令されたのではない。ファストフード店での正当な理由のない解雇を違法とする2021年の市条例に基づいて、ニューヨーク市の消費者・労働者保護局(DCWP)が命令したものだった。 続き |