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クラウドファンディング「フクシマの証言映像を後世に伝え遺そう!」ご協力のお願い土井敏邦(ドキュメンタリスト) 3月1日から、クラウドファンディング【フクシマの証言映像を後世に伝え遺そう!】を開始しました。 原発事故から12年。“フクシマ”が国からも社会からも、もう忘れ去られようとしています。広大な大地を「人の住めない場所」にし、何万のいう人たちの生活、生業、将来の希望、家族や共同体の絆を奪ったあの原発事故が「もう終わったこと」「なかったこと」にされようとしているのです。 チェルノブイリ原発事故と並ぶ史上最悪の事故である“フクシマ”は、人類の歴史教訓として、後世に遺さなければなりません。そのための手掛かりは“被災者”の証言です。原発事故を体験したその被災者たちの記憶は年毎に薄れていく一方、高齢化が進み、その数はどんどん減少していきます。被災者の証言をいま遺さなければ、間に合わなくなります。 私は事故直後の2011年4月から福島に通い、「飯舘村―故郷を追われる村人たち―」「飯舘村―放射能と帰村―」「パレスチナからフクシマへ」などのドキュメンタリー映画を制作してきました。とりわけ2019年に劇場公開した「福島は語る」から、被災者たちの証言を映像化したドキュメンタリー映画の制作を開始しました。 2015年にノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチは「チェルノブイリの祈り」で活字によって被災者たちの証言を記録した。この作品に触発された私は、映像によって証言を遺そうと決心しました。 このプロジェクトは、証言ドキュメンタリー映画二作品の制作費と劇場公開のための費用のためのクラウドファンディングです。 1)【証言ドキュメンタリー映画「津島―『福島は語る』・第二章―」】 約1400人の津島住民は自然豊かな山間(やまあい)で濃密な共同体を維持しながら、平穏な暮らしを送っていた。しかし原発爆発によって放出された大量の放射性物質汚染され、津島の全住民が避難を余儀なれた。12年を経た今なお住民は故郷を追われたまま、帰れない。 2)【証言ドキュメンタリー映画「闘い―『福島は語る』・第三章―」(仮題)】 原告約4000人を抱える原発訴訟団、「生業訴訟」の団長・中島孝さん。「(電力に象徴される)便利さと発展が差別と犠牲の上に成り立っている」と訴える「福島原発告訴団」団長、武藤類子さん。原発事故以前に長年、原発立地の町で、原発反対運動の先頭に立ってきた石丸小四郎さん。彼らはなぜ、長い歳月と生活の犠牲を払いながらも、国や東京電力という巨大な相手と闘い続けてきたのか。彼らを突き動かし、支えている思いは何か。彼らの語りの中から、“原発との闘い”の意味を探る。 〈目標金額〉 300万円 このプロジェクトに、力を貸していただけないでしょうか。よろしくお願いします。 2023年3月10日 土井敏邦 Created by staff01. Last modified on 2023-03-11 08:47:25 Copyright: Default |