2022/07 | |||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/14) ●川柳「笑い茸」NO.157(2024/9/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第4回(2024/10/28) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
勇気と希望をもらいました〜「あるくラジオ」吉良紀子さんの素顔 「あるくラジオ」(7/29放送)を聴きました。吉良紀子さんの語りは、困難の中まっすぐに生きる吉良さんのこれまでが出されていて、最後の「棺桶に入るときに笑っていたい。そう生きたい」に頷きました。吉良さんのさわやかな声の響きが伴い、勇気や希望をいただきました。さわやかさがとてもいいですね! 初めは12人で闘い始めたが現在は2人でのたたかい、それぞれに生活がかかったことだからと思いながらも、仲間うちでの苦闘を想うと涙が止まりませんでした。でもでも、前を見て闘い続ける吉良さんと千田さん。客室乗務員の仕事が好きが闘い続ける力になってきたことに、私の体験と重ね合わせて大いに納得しました。ユナイテッド航空の「苦情受付」に「解雇を撤回せよ」とメールしようとアドレスを探しているところです。闘い続ける人がいるから後に続く人が出て、社会の劣化を多少ともくい止めていると、改めて思いました。(根津公子) 報告・アーカイブ録画(1時間) 鉄道が走るこの景色を残したい〜映画『霧幻鉄道 只見線を300日撮る男』 和船が川を往く。深い霧、そして……。素晴らしい風景が次々と現れる。目の保養のようなと、のんびり楽しんでいられない現実が重なる。つづく場面は会津を襲った集中豪雨のニュース写真が畳みかけて来る。2011年7月のことだ。福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶローカル線のほぼ中央部の橋梁が落ちた。1カ所ならず、3か所も。只見線を撮り続けている人がいた。星賢孝さん。毎日撮影している。その写真が展覧会やSNSなどを通して世界とつながり、いわゆる鉄道ファンばかりでなく、普通の観光客も、彼の案内でカメラスポットを訪れるようになっていた。そんな流れの中で、台北で旅行者の作品による展覧会も催されていた。ローカル列車は、そうでなくても赤字である。彼の他に、この列車をこよなく愛する地元の人たちがいた。(笠原眞弓) 続き 〔週刊 本の発見〕認知症は「終わり」ではない〜『記憶とつなぐ』 もし自分が認知症になったらと考えることが多くなった。人の名前を忘れる、物の名前がすぐ出てこない。年が年だからと思い、どこかでそれを打ち消してはみるが、漠然とした不安が消えることはない。なぜ認知症が怖いのか。それは、究極、自分が失われてしまう病気だと思うから。著者の下坂厚さんは2019年、46歳の時に、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。「ガラガラと音をたてて、自分のすべてが崩れ落ちていく感覚」を体験した。現在、日本の若年性認知症(65歳未満)の患者は約3万5700人、高齢者は約600万人と言われる。若年性認知症は高齢者に比べれば圧倒的に少ないが、それだけに周囲の誤解や偏見も大きい。仲間と新しい仕事を始めた矢先の出来事だった。自尊心が傷つくのを怖れて、すぐ退職した。妻との二人暮らし、家のローンも残っていた。(佐々木有美) 続き ミャンマー国軍による死刑執行に抗議!〜「国際社会は沈黙するな」400人が訴える ミャンマー国軍が民主派活動家ら4人を死刑執行したことが、7月25日に明らかになった。在日ミャンマー人のミンスイさんは「ショックで声がでなかった。ご飯も食べられなかった」とその衝撃を語っている。7月26日午後、東京・渋谷の国連大学前には、ミャンマー人を中心に約400人が集まり、激しい怒りの声を上げた。ミンスイさんは犠牲者の写真プラカードを示してこう言った。 「今回は民主派のリーダークラスが4人処刑されたが、これまでわかっているだけでも2100人。多分、3000人以上が無差別に国軍によって殺されている」。クーデターで権力を握ったミャンマー国軍の人権弾圧は、とどまるところを知らない。日本政府・外務省は「深刻に憂慮する」と表明したが、行動が伴っていない。ミャンマー国軍に強い姿勢をとれない日本政府の責任は重大で、それが処刑を許したともいえる。(M)続き・動画(7分) 「もの申す者たち」コンサートまるでキャバレット〜映画喫茶「泪橋ホール」 ヨーロッパでは世情や政治をテーマにパフォーマンス披露する酒場があり「キャバレット」と呼ばれる。7月24日に映画喫茶「泪橋ホール(東京都台東区)」で開催された「もの申す者たち」コンサートはさしづめ音楽キャバレットだった。出演者はレイバーフェスタのゲスト経験者の川口真由美・中川五郎・ナーグシク・ヨシミツ(寿)と抜群のサポート鍵盤奏者の加集希世子。満席+店先での観客で盛り上がった。まずは川口真由美&加集希世子コーナー 川口さんは「障がい者施設で働いているが参列者の来ない葬式の体験から」と ♪赤土の下に 「首相をやった男の葬式は全て税金 生活保護は自助」という歌詞で国葬批判した歌 ♪一般庶民は自助 大金持ちは公助 で喝采を浴びた。 ほかの演奏曲は ♪朝露 ♪変な夢 ♪私の愛した街♪君には届かない ♪生活と戦場 ナーグシク・ヨシミツが三線で加わり ♪沖縄よどこへ行く ♪ペンペン草(ジョニーH) 続き 「解除」がすすむ帰還困難区域に求められることは何か?〜福島県大熊町のいま 事故を起こした福島第1原発が立地する福島県大熊町の帰還困難区域部分の一部が、6月30日に解除された。ここは、住民が生活できるよう除染やインフラ整備が先行してすすめられている特定復興再生区域。JR大野駅前を歩いた。駅周辺には人が帰ってきている形跡はない。解除区域で今行われているのは、除染と建物の解体作業だ。すでに帰還が許されたにもかかわらず、未だ除染作業が行われていることに驚いた。しかし、実態を見ればうなずける。真新しいJR大野駅にあるモニタリングポストの値は、毎時0・23マイクロシーベルトを示していた。この値でも国が決めた除染基準値と同じ値である。そして、少し離れるだけで線量計の値はぐんとあがり、毎時0.77マイクロシーベルト(放射線管理区域の毎時0・6マイクロシーベルトを越える)から毎時1マイクロシーベルトにも達した。(湯本雅典)続き・動画(4分23秒) 最低賃金「全国どこでも1500円」を訴える!〜「めやす小委員会」に向けて 中央最低賃金審議会のめやす小委員会(第4回)が開催されている中野サンプラザ前で、全労協、全労連、最賃大幅引き上げキャンペーンなどが集まり、宣伝行動が取り組まれました。ここで、今年度の最低賃金引き上げのめやすが決定され、地方審議会の審議へ提示されることになります。日本は世界でも数少ない全国一律最賃制度を採用していない国です。戦後、歴史的に女性労働者が家計補助労働力として、最低賃金張り付きで働かされてきました(女性の貧困の大きな要因ですね)。海外からの移住労働者(植民地出身労働者への差別・搾取がルーツ)や障害者の労働者も。 今では若年労働者も多く非正規雇用で働いていますし、今後はわたしら世代も高年齢労働者としてその労働力を最賃張り付きで使われるのでしょう。最賃問題は「みんなの問題」だと思います。(渡辺学) 報告 国軍留学生の受け入れ、国軍関係者の国葬参列反対!〜在日ミャンマー人ら約250人がデモ ミャンマー国軍のクーデターから1年半が経過。7月24日、全国8か所で在日ミャンマー人による集会・デモが行われた。東京では猛暑の中250人以上が参加し、声を上げた。ミャンマーでは昨年(2021年)2月1日のクーデター以来、2114人が殺され、11759人が不当に拘束されたまま(7月22日現在、政治犯支援協会)。国内避難民は約76万人に上る(6月21日現在、国連人道問題調整事務所)。国境付近では空爆が行われたり、村ごと焼き払われるなどして犠牲者は増えるばかりだ。在日ミャンマー人たちはクーデター直後から、日本政府に対して、国軍へ利益をもたらす同国への経済支援・ビジネスの中止・見直しを求めてきた。これに対して、日本政府は昨年6月に衆・参院両院でクーデター非難決議を可決したものの、具体的な行動をまったくとろうとしない。しかも、ここにきて在日ミャンマー人の訴えを無視する出来事が発覚した。(松本浩美) 続き 7・8銃撃事件 : 電波芸人たちの奇怪な言説〜本質を覆い隠すための煙幕か セルビアでの一発の銃声が世界を未曾有の大戦にまきこんで、歴史を変えた。その規模も歴史も違うが、奈良市大和西大寺駅前広場で放たれた銃弾は一国の元総理をつらぬいただけでなく、日本の政治に巣くう巨大宗教組織の暗部をも切り裂いた。容疑者の動機にこの宗教組織への恨みが挙げられたが、その標的がなぜ元首相なのかは不明であった。同時にこの教団が、かつての統一教会と実体は同じながらなぜ「世界平和統一家庭連合」という長たらしいものに変わったかも多くの人間は知らなかった。この名称変更は2015年、当時の下村文科相のときである。取材をうけて、認証は文化庁文化部長の判断で自身は「全く関わってない」と下村は答えている。しかし、7月24日東京新聞「本音のコラム」で前川喜平前事務次官はすかさず「そんなことはありえない。文化庁は事前に大臣の指示を仰ぎ、指示どおり処理したことを事後に報告したということだ」と反論。(牧子嘉丸) 続き 崖っぷちのなかで立ち向かう人たち〜レイバー映画祭「厳しいなかで希望」 7月23日、レイバー映画祭2022が東京・全水道会館が開催された。10時開始から17時の終わりまでほぼ満席で、200人以上が参加した。「どの作品も泣けた」「マスコミではわからない真実を知った」とは、二次会で聞かれた声だった。沖縄の石垣島の住民のたたかいを描いた『島がミサイル基地になるのか』から始まり、『プラットフォームビジネス「自由な働き方」の罠』『あの空に帰ろう! JAL争議団12年目のたたかい』『日本に飛べ 連帯の道を〜サンケン闘争』『ここから〜「関西生コン事件」と私たち』『テレビで会えない芸人』と6作品が上映されたが、どれも厳しい日本の現実が描かれていた。それでも、めげずに闘いを続ける人たちの生の姿に伝える映像だった。今回初めて公開された『ここから〜「関西生コン事件と私たち』は大好評だった。関西生コン事件というと暴力抗争のイメージが付きまとっていたが、それを打ち破る作品だった。(M) 続き・川柳で感想(笠原眞弓) 「死んでも私物化」はごめんだ!〜アベ国葬閣議決定反対に400人 7月22日午前8時半、アベ国葬の「閣議決定」に抗議する市民が続々と官邸前に集まってきた。足利市から家族3人できた人がいた(写真)。男性のプラカードには「自民党と統一教会でやれ」の手書きの文字があった。マイクを向けると「犯罪者を国葬にするなどとんでもない!」と。傍らの妻は「ずっとこういう活動には参加していなかったが、これは絶対におかしいと思ってやってきた」。娘さんは「ずっと安倍は政治を私物化してきたが、死んでも私物化するつもりか。やめてほしい」と感情を露わにした。栃木県から3人分の交通費をかけてやってきたファミリーの怒りは深かった。他の参加者にもインタビューをしたが、「何もしないと認めたことになる。意志表示をしたかった」「絶対反対の気持ちでいたが、表現できなくてモヤモヤしていた。この行動を知って駆け付けた」などの声があった。主催者の予想をこえる400人の結集は、「いま主権者として声を上げなければ、憲法も民主主義もなくなる」という危機感の現れだった。(M) 続き・参加感想(笠原眞弓)・動画(6分)・全動画(川島CH)・ひのきみネットの声明・毎日新聞/動画・サンケイ新聞・田中龍作ジャーナル 韓国のたたかう労働者から学ぶ〜「日韓労働者連帯全国集会」開かれる 7月18日、東京の南部労政会館で、「弾圧を撃ち返し争議の勝利へ!日韓労働者連帯 全国集会」が開催されました。韓国サンケン労組副支会長で民主労総副委員長のキムウニョンさんや、双竜自動車支部のキムドクチュン支部長、インチョンのキムチャンゴン民主労総元インチョン本部長らとスカイプでつないで、直接お話しが聞けるというので参加しました。コロナで韓国に行けず、現場を訪問することができずにいますが、オンラインで直接労 働運動の現場報告を聞くことができ、よかったです。双竜自動車での損害賠償請求との闘い、韓国GMでの不当解雇、非正規職労組の闘いなど、もっとたくさんの人に聞いていた だきたい内容でした。最初に、韓国の労働運動を公共放送KBSやMBCなどが放映したニュースを編集した映像が流されました。7月2日の6万人の労働者大会など、そのスケールの大きさや闘いの様子がよくわかりました。(尾澤邦子) 続き 〔週刊 本の発見〕水木しげるの伝えたかった戦争〜『総員玉砕せよ!(新装完全版)』 今年は、水木しげる生誕(1922年)100年にあたり、かれの作品が何冊も新装版として刊行されている。小狡いくせに失敗ばかりの愛すべきねずみ男が登場する名作『ゲゲゲの鬼太郎』、世界各地の伝承に生きる数々の妖怪たち、ヒトラーや南方熊楠などの人物伝、古典の漫画化、『コミック昭和史 全八巻』など数えきれないジャンルと作品がかれにはある。見落とせないのは戦記物である。水木の戦記物の中で、『総員玉砕せよ!』はまちがいなく最高傑作だろう。ニューブリテン島(ニューギニア島北隣り)の日本部隊が昭和20年(1945年)6月に玉砕するまでを描く。漫画は「私はくるわに散る花よ/ひるはしおれて夜にさく」と歌う従軍慰安婦たちとそこに何十人も行列して待つ兵隊たちの場面から始まる。(志真秀弘) 続き 国葬に反対!民主主義を否定したのはアベ元首相〜国会前19日行動に600人 「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催する国会前19日行動が、7月19日、18:30より衆院第2議員会館前で行われた。600人が集まり、アベの国葬に反対する抗議の声を上げた。主催者挨拶は、菱山南帆子さんが立った。「アベ元首相の銃撃事件に保守議員は口をそろえ、民主主義の否定と言った。民主主義を否定したのはアベ元首相こそ張本人。強く強く抗議する」と。立憲野党からは、福島瑞穂議員(社民党)、田村智子議員(共産党)、吉田はるみ議員(立憲民主党)の3人が発言し、参議院選挙のお礼と闘ってきた報告をした。3人は3人ともに「アベ元首相の国葬反対」を声を大にして訴えた。これに対して参加者は賛同の声で応えた。スピーチでは、「国葬は国民を支配し、自民党の発言力を強くするもの。市民と野党の共闘で経済対策、原発ゼロを市民目線で進めよう」との発言があった。(宮川敏一) 報告・7.22閣議決定反対行動 JAL解雇争議 : キャビンクルーユニオンが妥結、JAL被解雇者労働組合は闘争継続 2010年12月31日のJAL整理解雇(165名)をめぐる争議が続いてきたが、44人の被解雇者を抱える「キャビンクルーユニオン」(CCU)は7月16日、以下の執行委員会声明を発表し、争議を終結することを決定した。声明では「CCU執行委員会は、今日まで長く苦しい争議を粘り強く闘ってきた被解雇者組合員に敬意を表し、争議の終結を心より喜び合うものです」とある。「日本航空乗員組合」(JFU)もまもなく大会を開いて態度を決定する予定だ。いっぽう、19人の客室乗務員被解雇者を抱える「JAL被解雇者労働組合(JHU)」は、「私たちは“業務委託”という会社回答(雇用によらない仕事の提供)には同意できません。引き続き納得できる解決をめざして頑張っていきますので、宜しくお願い致します」(山口宏弥委員長)との見解を発表した。JAL整理解雇をめぐる「JAL争議」は12年目を迎え、新たな局面に入った。(編集部) 詳細 労働現場のホットな映像が満載!〜レイバー映画祭、今週末に迫る レイバー映画祭が今週末の23日に迫ってきました。ことしは労働現場からのホットな映像が満載です。町に氾濫する「ウーバーイーツ」で働く人たちは、いったいどんな実態に置かれているのか? 『プラットフォームビジネス「自由な働き方」の罠』はその問題点に迫ります。『あの空に帰ろう!JAL争議団12年目のたたかい』では、2010年のJAL経営破綻による大量解雇の真実を描きます。今なお闘う被解雇者の思いを知ってください。『日本に飛べ 連帯の道を〜韓国サンケン闘争』は、韓国KBSのドキュメンタリー番組です。放送後、韓国内から日韓労働者への共感の声が殺到しました。目玉作品は、本邦初公開の土屋トカチ監督『ここから〜関西生コン事件と私たち』(仮/写真)。襲いかかる警察。つぎつぎに逮捕される組合員。戦後最大規模の組合弾圧事件=「関西生コン事件」のなかでも、踏みとどまって、苦しみながら、もがきながら、ここから運動を立て直そうとする確かな胎動がありました。また改憲の時代に必見の『島がミサイル基地になるのか』『テレビで会えない芸人』も上映。レイバー映画祭を見逃すな! 映画祭詳細・メール予約 小出裕章さんのコメント「アベさんに対する銃撃について思うこと」が大反響! 「アベさんが銃撃を受けて死んだ。悲しくはない。アベさんは私が最も嫌う、少なくとも片手で数えられる5人に入る人だった」。7月9日に小出裕章さん(写真)が発表したコメント「アベさんに対する銃撃について思うこと」は、衝撃的だった。安倍礼賛、追悼の雰囲気がメディアでつくられるなかで、小出さんははっきり安倍政治を批判し、今の風潮に危惧を表明した。レイバーネットはいち早くこのコメントを転載紹介したが、反響はすさまじかった。現在、FBおすすめが「7700件」(7/15現在)を超えているが、レイバーネット20年の歴史のなかで、もっとも拡散された記事となった。執筆の経緯について小出さんは、「その件(安倍事件)で何人の方から問い合わせをいただきましたので、9日に札幌に行く飛行機の機内で書き、問い合わせをくださった方にお送りしました。その方々が、TwitterやFacebookに載せてくださったようです」と述べている。大反響を呼んだコメントは、事件翌日の機中で書かれたものだった。(M) 小出裕章コメント・安倍国葬反対ネット署名 〔週刊 本の発見〕食べ物の変遷から時代が見えてくる〜『シュウマイの本』 暑い日が続きます。食欲が減退し、ヒィヒィと日々を過ごしているあなたに、おいしいシュウマイをお届けしたくて、この本を紹介します。シュウマイはちょっとかわいくて、それでいてちょっとすましていて、決して私たちを裏切らない。かみしめるとガツンと肉汁が口中に広がる大きなシュウマイ。小ぶりで一口サイズのシュウマイは味がマイルドで飽きが来ない。薄皮で海鮮を素材にしたおしゃれで高級感たっぷりの新しいシュウマイ。実はシュウマイは奥が深い。著者のシュウマイ潤さんとは、新宿ゴールデン街で知り合った。もともと変わり者の多く集まる界隈、一癖も二癖もありそうな輩のなかで潤さんは目立っていた。シュウマイに固執しとことんまで追求している。なんでシュウマイなん?と思う人も多いだろう。潤さん曰くジョージ・マロニーの「そこに山があるから」という、そんな感覚に近いという。シュウマイに魅かれ、3年間で食べ歩いたシュウマイは200種類以上に及ぶ。(根岸恵子) 続き 「日本裁判史上最高額」13兆3210億円の弁償命じた東京地裁〜法廷に拍手、鳴り止まず 「被告勝俣、被告清水、被告武黒、被告武藤は、東京電力に対し、連帯して、13兆3210億円を支払え」。聞いた瞬間、その想像を絶する金額に、自分が原告でもないのに全身が震えた。朝倉佳秀裁判長は、さらに驚くべきひと言を付け加えた−−「この判決は、第1項〔注:13兆3210億円の弁償〕に限り、仮に執行することができる」。勝俣恒久元会長、清水正孝元社長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の東京電力旧経営陣に、裁判が控訴で継続している間でも、13兆円を取り立てに行ってよいという仮執行が告げられたのだ。東京電力の株主が、福島原発事故の責任を問うため、事故当時の経営者に対し、事故によって生じた損害額を東電に弁償するよう求めた株主代表訴訟の判決が、7月13日午後3時、東京地裁で言い渡された。まさか本当に認めるとは−−。あまりの衝撃に以降、読み上げられた判決要旨が頭に入ってこなくなった。それほどの衝撃だった。(黒鉄好) 報告・動画(裁判所前報告 14分)・動画(UPLAN)・OurPlanet-TV アリの一言 : 安倍晋三・岸信介両氏と統一教会・ハンギョレ新聞が報じた「腐れ縁」 「安倍晋三氏銃撃事件」(8日)の背景に、安倍氏と統一教会(2015年に世界平和統一家庭連合に改称)の関係があることが明らかになっていますが、山上徹也容疑者はさらに、「(統一教会を韓国から日本へ)招き入れたのが(安倍氏の祖父の)岸信介元首相。だから安倍氏を殺した」と話している(12日付琉球新報=共同)といいます。同記事は、「岸氏が教団を日本に招き入れたとの根拠は不明」としていますが、韓国のハンギョレ新聞(日本語デジタル版)は12日、「安倍元首相は「統一教会」の映像になぜ登場したのか…教主と日本右翼との腐れ縁」と題した解説記事を掲載しました。要点を抜粋します。<安倍元首相が統一教会の行事に映像を送ったのは、統一教会が古くから日本の右翼政治勢力と結んできた関係のためだとみられる。統一教会の文鮮明(ムン・ソンミョン、1920〜2012)教主は、1968年4月に日本で国際勝共連合を創設して以来、日本の右翼政治家と密接な関係を築いてきたという。>(アリの一言) 続き 韓国サンケン労働者、724日間の闘いを終結〜「立場文」を正式発表 これまで全国の同志が送ってくれた熱い連帯と応援、献身的な実践と闘いに感謝します。2020年7月に立ち上がった韓国サンケンの闘いが2年間の闘いの末に、私たちが目標としたことを全て成し遂げることはできなかったものの、国内外のたくさんの連帯の力で終結することになりました。韓国サンケン闘争は 1996年に韓国労総から民主労総への所属変更を起点として、日本資本に抗して 26年以上続いた労働者の闘いです。世界で売上高第8位を占めるグローバル資本である日本のサンケン電気と財閥グループ、大資本を相手にしなければならない大きな闘いでした。振り返ってみると、12人の組合員でこの闘いを決意して始めたことは容易ではない決定でした。韓国サンケン闘争がここまで続くことができたのは、地域の連帯と韓日の国際連帯を通じて新たな闘いの空間を作り続けてきたからです。(韓国サンケン労組)続き 新しい運動の芽をさがして〜2022参議院選挙の取材ノート(1) 7月2日(土)から9日(土)まで東京の選挙を取材した。観ようとしたことは、一つは、現代日本の選挙にジェネレーション・レフトという動きや芽があるのか、二つ目は、さきの杉並区長選のような市民の連合、草の根からの共闘はあるのか、である。7月3日(日)錦糸町駅前でのれいわの街頭宣伝は、ブラスバンドやチアを入れて、盛り上がり、沸かせるものだった。千名にもなろうか。ただし、通行人のビラ受取は意外と少ない。ボランティアの動きはテキパキして熱量に満ちている。若い世代も多い。杉並区長となった岸本聡子、緑の党の長谷川うい子のスピーチは、地域から変えていく、生活に根差した経済を、と時宜に適ったものだ。雨宮処凛もロスジェネレーション、氷河期世代、非正規雇用の仕組みを糾せと。7月4日(月)共産党の山添拓の街頭演説を目黒駅で見る。(森健一) 続き・取材ノートその2・取材ノートその3 太田昌国のコラム : 元宰相A狙撃事件について〜社会の根底にある奥深い闇 元宰相Aが狙撃されて、死んだ。折からの参議院議員選挙の応援演説をしていたさなかの出来事だったから、犯行者の狙いがまだわからぬままに、「民主主義への挑戦」とか「暴力で社会は変わらない」とか「テロは絶対に容認できない」とかのコメントが、テレビ・ラジオ・新聞などの商業メディアにも、個人が発信するネット・メディア上にも溢れ出た。選挙運動期間中に政治家を標的とした狙撃事件だったのだから、「政治(的動機に基づく)テロ」と捉えるのは、自然なことではあったと私も思う。だが、半日経ち、一日経って、容疑者の取り調べに当たっている警察当局からの情報が漏れ始めた。「安倍氏の政治信条に恨みはない」「(ある宗教団体に)恨みがあり、その団体と安倍氏が深い関係があると思っていた」……。取り調べ当局の口から伝えられる容疑者の供述なるものは、恣意的ないし意図的な表現にされる場合が多いから、一般的にはまるごと信用できるものではない。(太田昌国) 続き 「みずほさんはみんなの公共財」〜ぎりぎり踏んばった社民党 比例区の開票が終わりました。社民党の総得票数1,258,621票で、得票率は2.37%でした。福島みずほさんの得票数は216,984票でした。この得票は、大きな組織もない中で、積み上げた貴重な票です。投票3日前には、メディアが1.8%と言っていて、あのままでは落選でした。最後まで必死の応援をしてくださった多くの市民に支えられて獲得できた議席です。つまり、多くの市民との共同で勝ち取ったものだと思います。「みずほさんはみんなの公共財」と内田聖子さんは言ってくださいましたが、そのとおりだと思います。今回の選挙で最も印象に残っていることは、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどを通じて、若者とりわけ若い女性の間に社民党とみずほさんの政策がしみとおるようにつたわり、後半の街角での反応が日増しによくなっていったことです。(海渡雄一) 続き 共産党の没落、社民党崖っぷち、れいわの停滞〜三党の連携と前進を望む 野党全体の厳しさの中でも、れいわ、社民、共産三党が厳しいことになってきました。自民党に妥協しない、貧困層のための真の野党と言っていい三党が伸びない。比例区得票数で見ると、(1)共産党は2013年515万票、2019年には450万票。そして今回は361万票。公明党とほぼ肩を並べる党でしたが、今ではその半分になってしまった。(2)社民党はかつて日本社会党時代は1000万票以上もあったのに、自社政権で転んで以来、落ち込んでいます。350万、150万、95万にまで落ちたこともある。しかし福島党首のもとで125万、今回もなんとか125万票を死守した。これはもうブレないコアな支持層だと思います。(3)れいわ新選組はまだ3年目の新しい党なのでまだ評価は未定というべきかもしれませんが、前回は228万票でした。今回は3万票とちょっと増えた。しかし9年前に東京選挙区で66万6千票だった山本太郎は今回、それより10万票ほど減らしている。(高野幹英) 続き 「民主主義って何だ?」の問いを手放さず〜改憲「国民投票」を念頭に 「民主主義って何だ?」というシールズのデモコールを、なんで既存の市民運動は引き継ぎ取り入れなかったのだろう? 参院選の選挙戦をウォッチしながら、そして(極右政党である)参政党の大躍進という結果を見ながら、ずっと考えていた。民主主義がきちんと機能した上で自公が政権を得ているのではない。民主主義の機能不全のなかで自公が政権を握っている。だから民主主義を立て直しつつ(取り戻しつつ)、自公とは異なる政治を提起する、市民の側はずっと二重の課題が課せられている。しんどい話だ。やっぱりうまくいかなかったと思う。戦争法から7年、日本の民主主義の形骸化はほとんど改善されていないし、その形骸化の隙に「参政党」のような、ポピュリズムを取り入れた極右政党が議席を得てしまった。戦争法が成立した瞬間、シールズの奥田さんは国会前で「野党は共闘」というコールを発したのだが、正直「この局面でそのコールは違うな…」と感じた。(植松青児) 続き 塗りかえられた地図〜福島原発周辺は今どうなっているのか 6月18日から二日間、埼玉県の市民グループ「原発とめよう秩父人」が主催した福島原発20キロ圏内視察ツアーに参加した。原発周辺は今、どうなっているのか。大熊町は6月30日に帰還困難区域が一部避難指示解除になり、10月には双葉町にも復興住宅が完成する。原発が立地する町への住民の帰還が進む一方で、この一帯は元の姿をとどめることがないまでに変貌していた。はじめに中間貯蔵施設へ。予め申請すれば、環境省職員の案内つきで見学することができる。中間貯蔵工事情報センター(大熊町)で、身分証明書をチェックされる。30人のツアー参加者の中には、帰還困難区域への立ち入りは初めてという人たちも多かったが、タイベックス(防御服)や足カバーなどが配られることもなく、なぜかヘルメットだけが渡された。センター内は撮影できるが、これからバスで回る中間貯蔵施設の動画撮影と録音は禁止。写真撮影も決められた場所のみと言われる。(堀切さとみ) 続き フランス新国会の3つの陣営〜左翼の崩壊を食い止めた「新民衆連合」 フランスでは大統領選後の6月12日、19日に国民議会議員選挙(577議席)が行われた。左派共闘の「新民衆連合(NUPES)は第1回投票の得票率では与党連合と接戦だったが、決選投票の結果、151議席(海外県・地域圏を含む)獲得にとどまった。マクロンの与党連合「アンサンブル」は過半数(289)を下回る245議席で、改選前より100議席も減り、大臣3人と国民議会前議長などが落選した。再選後の大統領が過半数を取れなかったのは第五共和政において初めてであり、マクロンとその政策が広い支持を受けていない現状が示された。一方、大統領選の決選投票の相手ルペンの「国民連合RN」は、改選前の8議席から89議席に躍進して会派を構成できただけでなく、保守会派(62議席)より強力になった。棄権率は第1回、決選投票とも大統領選よりはるかに高かった(52,5%、53,8%)。(飛幡祐規) 続き・感想(渡部秀清) 「民主主義への挑戦」をし続けてきたのは誰か〜安倍銃撃事件に思う 安倍晋三元首相が銃撃され、死亡しました。一人の人間の不慮の死に哀悼の意を表すること、暴力・テロを断固として糾弾することに私も全くやぶさかではないつもりです。しかし、この事件を「民主主義に対する挑戦」とする大合唱には違和感を覚えざるを得ません。歴代最長、3188日にもわたる首相在任期間中、民主主義に対する挑戦・嘲笑・冒とく・蹂躙の限りを尽くしてきたのは安倍晋三その人だったからです。定着していた憲法解釈を覆し、集団的自衛権容認の実質改憲を強行しました。基本的人権・表現の自由を奪う秘密保護法・共謀罪法を成立させました。森友・加計・桜を見る会疑惑ではしらを切り続け、118回もウソの答弁をし、近畿財務局職員・赤木俊夫さんを死に追い込みました。自衛隊を「わが軍」と呼び、自らを「立法府の長」と僭称しました。(浅井健治) 続き・二信(7/9) 「九条を変えれば、次は地獄を見る」〜沖縄の金城実さんが渾身の訴え 7月8日夕方、蒲田駅西口広場に服部良一・社民党候補の応援に沖縄読谷村から彫刻家の金城実氏が馳せつけた。はじめは金城、服部の二人で沖縄の豊年踊りのカチャーシーを披露してトーク。以下、森が聞き取った要旨を紹介する。金城「私が1939年に生まれた浜比嘉島は、日本軍がいなくて島民は洞窟に隠れて、皆助かった。でも父親は熊本の師団に志願して白木の箱で帰って来た。爪と髪しか無かった。母に言った。なぜ送り出したか。あの時代は仕方なかった、と。兵庫の西宮で英語教員になって同郷の青年が米軍車両にひき殺された。わずかの見舞金だけだった。米軍を裁くことさえ出来ない。日米地位協定があるからだ。これを変えずに何が憲法改正だ。憲法9条というのは、二度と戦禍に隣国を巻き込みませんとの約束だ。それを変えるとなれば隣国はどう見る。沖縄のものは知っている。九条を変えれば、次は地獄を見る」(森健一) 続き・動画(10分半) 韓国サンケン労組 : ハンスト14日目で労使合意を勝ち取り、闘争終結 韓国サンケン労組は、6月24日のサンケン電気の株主総会前までに話し合い解決を目指して、6月21日からソウルのサンケンコリア(営業販売会社)と同じ建物に入居しているサンケン電気とLG電子系子会社の合併会社である技術研究開発会社APTC〔アドバンスド・パワーデバイス・テクノロジーズ(株)〕の事務所を占拠し、翌22日からは病気治療中の者を除く全員9名が無期限ハンストに突入しました。そしてハンストで、目が見えなくなったり、低血糖や、低血圧に陥る人が出るなど組合員たちは死力を尽くして極限まで闘い、ついに馬山座り込み723日目、サンケンコリア前座り込み147日目、APTC占拠16日目、ハンスト14日目の7月5日、労使合意を勝ち取り、闘争を終結しました。これに伴って日本においての支援活動も7月5日をもって停止しました。 永い間多くの皆さんの物心両面に亘る様々なご支援ご協力を頂きまして、心よりお礼申しあげます。(支援する会) 続き 〔週刊 本の発見〕やはりあれは事故ではなく「事件」だった〜『日航123便墜落』 毎年、夏が来ると「御巣鷹」を思い出す。事故から37年も経つのに、運輸省航空機事故調査委員会(事故調)の当時の結論である「圧力隔壁崩壊説」に今なお納得していない人はおそらく数万人単位でいると思う。その事故調の「公式見解」に真っ向から挑んだ「過去最大級の問題作」である。著者・青山さんは元日航客室乗務員。事故で奇跡的に生還した4人のうちの1人で、「ダッチロール」の言葉とともに日本中に報じられた客室乗務員と同じグループに属していた経験から独自の原因究明活動を続けてきた。青山さんが外務省への情報公開請求で得た資料には驚くべき事実が記載されていた。事故わずか2日後の1985年8月14日付けでレーガン米大統領から中曽根康弘首相(いずれも当時)に送られた文書に、外務省職員が「日航機墜落事件に関するレーガン大統領発中曽根首相あて見舞いの書簡」と手書きしている。(黒鉄好) 続き 「憲法議論の必要はない」と言い切った石垣市〜住民投票当事者訴訟第5回弁論 7月5日、那覇地方裁判所で石垣市住民投票当事者訴訟第5回弁論が開かれた(民事第2部・福渡裕貴裁判長)。今回は弁護団長でもある大井琢さんが、5月25日、最高裁で最高裁裁判長の国民審査において在外邦人が投票権を行使することができていないことは違憲であるという判決が出たことに関わって、本件にも十分適用できることであるという意見陳述を行った。この主張は、本来住民参加が認められるべき石垣市平得大俣への陸上自衛隊ミサイル基地建設の是非を問う住民投票が石垣市自治基本条例に定めた規定をクリアしながらもいまだに実施できていないことが、憲法問題であることの証明でもある。しかし、石垣市側の今回提出された準備書面は、「被告として、憲法解釈に拘泥して議論を盛り上げたいとは考えていない」と言い切った。(湯本雅典) 続き・動画(5分25秒) 参院選沖縄選挙区 : イハ洋一さんは訴える〜沖縄の声をさらに国に届ける 参議院選挙終盤に向かう7月4日、沖縄県庁前の県民ひろばで、イハ洋一さんの街頭演説会が開かれた。参議院選挙に向け沖縄では岸田首相の来県をはじめ、相手候補の応援にかってないほどの自民公明勢力の力がそそがれている。それは、政府がおしすすめる防衛費倍増を始めとする施策実現に向けた熱意の反映でもある。イハ候補は、「この選挙は、自民・公明対県民のたたかいでもあります」と発言した。イハ候補の政策はいたってシンプルである。防衛費2倍化を止める、住民合意のない南西諸島のミサイル配備を許さない、日米地位協定の抜本改定、国内法の適用、消費税の5%削減。このすべてが、貧困格差、戦争の危機の回避に道を開く。参院選最終盤、自民・公明・維新などの改憲勢力を追い詰める一票でも多くの票の積み上げが求められている。(湯本雅典) 報告・動画(10分) 福島みずほを落とすわけにはいかない〜女性たちがリレートーク街宣 7月3日新宿駅東南口。参議院議員選挙も後半、社民党党首福島みずほさんの街宣でリレースピーチに参加した。常に社会運動の現場に姿を現し、弱者に寄り添い、ともに声を上げてくれる福島みずほさんを国会に戻さなくては。福島みずほさんの選挙ビラには4つの政策が書かれている。1.安心して暮らし、働き、挑戦できる社会、2.憲法を守り、沖縄を犠牲にしない平和な社会、3.全ての人の尊厳が守られる平等な社会、4.脱原発・脱炭素で実現する持続可能社会。それぞれのカテゴリーの政策リストを読むと、私たちは雇用や生活が保障されていない中で、保障されているはずの平和さえ脅かされ沖縄を犠牲にし、女性や性的マイノリティ、障害者、部落、難民・移民への差別が横行し、子どもの権利も確立していなくて、いまだに再稼働中止も原発ゼロ法も成立していない日本の現在地がわかる。つまりこれらの政策が実現されれば、私たちの社会は平和で暮らしやすいものになるということだ。(中島由美子) 続き・動画(5分40秒)・れいわ街宣(森健一) 〔週刊 本の発見〕底辺労働者がなぜ極右支持者になったのか〜『ランスへの帰郷』 本書は『ミシェル・フーコー伝』の著者であり、フランスのLGBT研究の先駆者として知られるディディエ・エリボンの自伝的な著作である。1953年、地方都市ランスで生まれた著者は、底辺労働者の息子として奇跡的にリセに進学し、社会的上昇を果たしていく。彼にとって学業は貧困を抜け出す手段だけでなく、ゲイとして生き延びるための手段でもあった。だが、洗練された教養を身につけ、やがてフーコーやブルデューとの交友を経てパリの知識人の世界に足を踏み入れることは、労働者階級としての出自を否認し、家族と離反するプロセスでもあった。そんな著者がみずからの出自と向き合い、家族との関係を見つめ直すきっかけとなったのは、長年絶縁してきた父の死だった。なぜこれほど出自を恥じ、家族から遠ざからなければならなかったのか。本書では、自分史と家族史を交差させつつ、労働者階級と性的マイノリティという二重のアイデンティティについて省察を巡らせていく。(菊池恵介) 続き 「社民・共産・れいわ」が必死の訴え!〜参院激戦区の「東京選挙区」を行く 今回の参院選の最大の激戦区である「東京選挙区」。中盤を迎えた7月2日(土)には、各候補は猛暑のなか必死の訴えをしていた。記者は野党系候補の街宣現場を駆け足で回った。12時から千歳烏山の商店街で街宣をしたのは社民党。立候補する福島みずほ党首(比例)と服部良一幹事長(東京選挙区)の応援には佐高信、保坂展人、浅倉むつ子の各氏が駆けつけた。佐高信氏の危機感は強かった。「こうした表現の自由も最後になるかもしれない」と前置きし、「攻められたらどうすると政治家が言っている。外交力を使って攻められないようにするのが政治家の役割。とんでもない話だ。国防費を増やせば国民の生活が守られるような幻想が広がっているが、これもウソ。自衛隊のトップが、“自衛隊は国民の生命と財産を守ると誤解している人がいる”とはっきり言っている。先の中国との戦争では、関東軍が住民を置き去りにして真っ先に逃げたが、それが軍隊の本質だ。だまされてはいけない」。(M) 続き・動画(社民党)・動画(共産党)・動画(れいわ) レイバー映画祭2022 : マスコミが伝えない「もう一つの真実」6作品を上映 レイバー映画祭2022は、7月23日(土)東京・全水道会館で開催します。2年以上続いてきた「コロナ禍」に加え、2022年2月にはじまったロシアのウクライナ侵攻で、世界は大きく変わりました。日本の「平和・民主主義・人権」も重大な危機を迎えています。これからどう生きていったらいいのだろう? 生活・労働はどうなるのだろうか? 今年で15回目を迎えるレイバー映画祭。今回も新作・話題作ぞろいで、マスコミが伝えない「もう一つの真実」をお届けします。メインは松元ヒロの『テレビで会えない芸人』。九条危機の今こそ見てほしい作品です。上映順は以下のとおり。『島がミサイル基地になるのか〜若きハルサーたちの唄』『プラットフォームビジネス「自由な働き方」の罠』『あの空に帰ろう! JAL争議団12年目のたたかい』『日本に飛べ 連帯の道を〜サンケン闘争』『これから 「関西生コン事件」と私たち(仮題)』『テレビで会えない芸人』。ネット予約を受付中です。(映画祭事務局) 詳細・ネット予約 |