〔週刊 本の発見〕『日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす』 | |||||||
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毎木曜掲載・第261回(2022/7/7) やはりあれは事故ではなく「事件」だった『日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす』(青山透子・著、河出書房新社、1,650円+税、2020年7月)評者:黒鉄好毎年、夏が来ると「御巣鷹」を思い出す。事故から37年も経つのに、運輸省航空機事故調査委員会(事故調)の当時の結論である「圧力隔壁崩壊説」に今なお納得していない人はおそらく数万人単位でいると思う。その事故調の「公式見解」に真っ向から挑んだ「過去最大級の問題作」である。 著者・青山さんは元日航客室乗務員。事故で奇跡的に生還した4人のうちの1人で、「ダッチロール」の言葉とともに日本中に報じられた客室乗務員と同じグループに属していた経験から独自の原因究明活動を続けてきた。 青山さんが外務省への情報公開請求で得た資料には驚くべき事実が記載されていた。事故わずか2日後の1985年8月14日付けでレーガン米大統領から中曽根康弘首相(いずれも当時)に送られた文書に、外務省職員が「日航機墜落事件に関するレーガン大統領発中曽根首相あて見舞いの書簡」と手書きしている。事故10日後、1985年8月22日付けの別の書類でもやはり公文書の件名が「JAL墜落事件(レーガン大統領よりの見舞電に対する総理よりの謝電)」と記載されている。公文書の件名は、特に慎重な検討を経て、上層部の決裁を受けて決められる。外務省上層部も「事件」と認識していたのだ。 事故報告書の「別冊」に当たる「航空事故調査報告書付録――JA8119に関する試験研究資料」にも、1985年8月12日午後6時24分35.07秒に「異常外力」が発生したとの驚くべき記載がある。それはまさに「ドーン」という異常音がボイスレコーダーに記録されているのと同じ時間だ。垂直尾翼のほぼ中央部、異常外力が発生した場所を「異常外力着力点」として図示までしている。この日、ここで何らかの異常外力が発生したことが公文書で示されている。
青山さんは直接事故原因と断定していないが、「圧力隔壁説否定派」が123便に衝突したと主張する「謎のオレンジ色の物体」として自衛隊の無人標的機「チャカII」の写真が巻頭カラーで掲載されている。国が関係文書の公開に応じないため証拠はないが、圧力隔壁より垂直尾翼が先に壊れたとする説に立てば、墜落現場の特定が難航したことなど、当時の不可解な出来事の多くを論理的に説明できる。事故調報告肯定派は自衛隊関与を「陰謀論」と切って捨てるが、事故調が正しいと思うなら相模湾沖に沈んでいるとわかっている垂直尾翼の引き揚げをなぜ国に求めないのか。知床遊覧船だって国費で引き揚げたのだから、できない理由などないはずだ。 青山さんは今、遺族のひとり、吉備素子さんらとともに「日航123便墜落の真相を明らかにする会」を結成し、国に情報公開を求める活動を続ける。実を結ぶためには、全国からの支援が必要だ。 余談だが、安全問題研究会のブログで本書を紹介した直後、記事に不満を持つ匿名の人物から、私宛に記事のアドレスとともに「死ね」というメールが送られてきた。この事故、いや「事件」の裏にはやはり何かがある。 *「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人、志水博子、志真秀弘、菊池恵介、佐々木有美、根岸恵子、黒鉄好、加藤直樹、わたなべ・みおき、ほかです。 Created by staff01. Last modified on 2022-07-07 09:03:13 Copyright: Default |