2022/11 | |||||
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軍事費増やして生活壊すな!〜11・30日比谷野音集会に1500人が集う 「軍事費増やして生活壊すな!改憲反対!カルト癒着の政治をただせ」をスローガンに「11・30in日比谷野音」が開かれた。集会は18:30に開会、立憲野党の国会議員、市民が「憲法守れ、軍事費増強反対、インフレ止める政治を」と訴えた。集会後は国会請願デモ行進に、1500名が参加した。【開会】18:30 司会 菱山南帆子さん/皆さん、岸田政権の無謀な戦争への道を打ち破り、元気に集会とデモ行進、国会請願をやり切りましょう。【主催者挨拶】勝島一博さん/国会で憲法審査会が開かれ改憲の実績づくりを進めている。緊急事態条項創設を実行をしようとすることは許さない。緊急事態条項は憲法を停止させ、非民主主義行為だ。絶対反対、自公政権の蛮行を阻止しましょう。【立憲野党議員挨拶】近藤昭一議員(立憲民主党)/今、大切なことは何なのか? 政治の役目は全ての皆さんの命を守ることです。それなのに政府のやることは真逆です。分断を煽ります。(宮川敏一) 続き 住宅家賃の高騰に抗議!〜カリフォルニア大学で歴史的大ストライキ 11月14日から1週間、米カリフォリニア大学で、48000人の研究関係者によるストライキが決行されました。これは米国で本年最大のストライキで、米国史上最大の大学ストです。ストライキのピケッティングにチームスターのドライバーや建設労働者がこれを尊重する行動を取りました。原因は超インフレ、特に住宅家賃の高騰で、組合員の賃金の30%が家賃に消えています。大卒労働者全体でも平均で賃金の50%が家賃に消えています。大学と研究機関が大勢の研究者の搾取に依存してきたことを劇的に暴露しています。大学院時代に組合に加入していた愛知連帯ユニオンのエサティエ組合員は、「誇りに思う」と述べています。(愛知連帯ユニオン) 記事 レイバーネットTV : 「アマゾン」の労働実態を取り上げる〜便利さの裏側では レイバーネットTV176号(11/23)の報告です。テーマは、「ワンクリックで送料無料!? アマゾン配達員の窮状」。古巣に返ってきた土屋トカチさんと松元ちえさんのリラックスした雰囲気に、スタジオ内も柔らかな空気が流れた。初登場の菅俊治弁護士の労働問題を生きがいだと楽しそうに話される姿にも心あたたまった。今回の企画は『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』の監督、土屋トカチさんで、その映画のように、実際にアマゾン配達員を体験したかと思ったら、さすがにそこまではしなかったと。でも土屋さんはちょうどアメリカでアマゾンの事業が始まったころ、書店で仕事をしていて「日本に上陸したら大変だ」と噂をしていたという。そんな彼がまず、2000年のアマゾンの日本上陸当時からこれまでの配達システムの歴史を解説した。現在の配達は中小の輸送会社や個人事業主が担う。(笠原眞弓) 続き・放送アーカイブ(72分) レイバーフェスタ2022 : 生きるために、声を上げる!表現する!〜12.24に都内で開催 2022年はとんでもない年になった。2月のロシア「ウクライナ侵攻」から世界は軍事に染まり、「戦争しない国」から「戦争する国」に舵を切ろうとしている日本。政権与党は、統一教会とズブズブで腐敗と利権まみれ。これでいいのか。私たちの「生活・平和・人権」が根底から脅かされている。声を上げるしかない!生きるために。表現するしかない!生きるために。今年のレイバーフェスタは、12月24日(土)午後「港区産業振興センター小ホール」で開催します。例年とおり「3分ビデオ・川柳」も大募集しています。あなたも観るだけでなく「つくって参加」しませんか? またメインの映画は、中村哲さんを描いたドキュメンタリー『荒野に希望の灯をともす』です。安倍国葬で大騒ぎだった2022年ですが、2017年に凶弾に倒れた中村哲さんこそ、国民の追悼に値する人でしょう。映画を通して、日本国憲法の精神を具現化した中村さんの生き方に触れたいと思います。(フェスタ事務局) 詳細 ピッチの外ではドイツチームの勝利〜カタールのサッカーW杯 サッカーW杯で日本がドイツに勝利した(23日)ことで、日本中が沸き立っている、とメディアは報じています。確かに、「日本の勝利」は番狂わせで歴史的なことかもしれません。しかし、W杯は試合の勝敗だけが問題なのでしょうか。開催国・カタールが外国人労働者や性的少数者(LGBTQ)に対する人権侵害を繰り返していることに対し、欧州では批判・抗議の声が広がっていることは知られていますが、その中心にいるのがドイツです。23日の日本との対戦直前にも、こんなことがありました。「試合開始前、ドイツの出場選手11人が右手で口を覆って集合写真に写った。多様性や差別撤廃を訴える「One Love」と書かれたキャプテンマークの着用を国際サッカー連盟(FIFA)が認めなかったことに対する抗議だという」(24日付朝日新聞デジタル、写真左も)(コラム「アリの一言」) 続き 問題だらけの陸自ミサイル基地〜石垣島から上京団が対政府交渉 11月24日石垣島から市民と市議会議員が上京し、政府(防衛省、内閣官房)と建設中の陸上自衛隊ミサイル基地建設の問題点の釈明と説明が叶わないならば工事の中止を求める交渉が参議院議員会館(東京都千代田区)で行われた(主催:石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会、うりずんの会・沖縄県選出国会議員)。交渉内容は、基地から流れる排水、弾薬庫の安全性、有事のリスク特にシェルターの問題、米軍との共同訓練の問題など。石垣島の陸上自衛隊ミサイル基地は来年3月に完成予定だが、問題点が続出している。例えば基地内から流れ出る水の問題。出た水は、敷地の一番低い位置から農道を越えて私有地に流れ出ている。水量は、大雨の際は相当量になる。この中に化学物質など人体に悪影響を及ぼす物質が含まれる危険性はないのか、市民は心配している。防衛省は、適正に対処しているとこたえるのみである。(湯本雅典)続き・動画(6分7秒) 「返り血」を浴びながら取材したジャーナリスト〜金平茂紀・鈴木エイト・藤森研が激白 11月13日東京で行われたシンポジウム「統一教会の実像に迫る〜メディアはどこまで伝えて来たか?」が、このたびレイバーネットTVのYouTubeチャンネルで公開されることになった。パネリストは金平茂紀さん(兼司会/写真左)・鈴木エイトさん(中央)・藤森研さん(右)で、主催は「NHKとメディアの今を考える会」だった。開口一番、金平さんはこう切り出した。「統一教会の取材は身の危険を感じるもの。きょうは現場の最前線で“返り血”を浴びながら、取材してきたお二人に話を聞きたい。その経験を共有し統一教会の実像に迫りたい」と。藤森研さんは元朝日新聞記者で、1986年「朝日ジャーナル」誌上で「霊感商法」追及のキャンペーンを行ってきた人。鈴木エイトさんは、現在まで10年以上にわたって孤軍奮闘で取材をしてきたジャーナリストで、9月に『自民党の統一教会汚染―追跡3000日』を発表している。(M) 続き・動画(2時間) ありえない!事実とまったく違う証言に思わず失笑〜尾澤孝司第3回公判報告 11月22日(火)さいたま地裁で、尾澤孝司さんの第3回公判が行われました。公判に先立ち、「尾澤孝司さんを支える会」が、事前に刑事3部の金子裁判長宛てに提出していた質問書の回答を受け取りに行きました。裁判所事務局の責任者は「裁判長に渡しました。文書での回答はしません。今まで通りです」とのこと。質問は『1.傍聴整理券の交付は、他の裁判所でも通常30分前なのに何故1時間前なのか。理由と根拠を示してください。2.「公判を大法廷で行ってください」と何度も申し入れを行っているのに変更されません。また、明確な回答もありません。理由と根拠を示してください』というものです。理由と根拠を質問しているのに、裁判所は、まったく答えませんでした。12時から行われた事前集会では、関西生コン労組の西山さんや、JHU被解雇者労組の山口委員長などから激励の発言がありました。(尾澤邦子) 続き 〔週刊 本の発見〕絶望の中の幸せ〜『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件』 「真の文明は山を荒らさず川を荒らさず村を破らず人を殺さざるべし」。田中正造(写真)のことばである。10月30日東京新聞埼玉版のコラム欄「各駅停車」に、“田中正造の晩年”という記事が載った。筆者の菅原洋記者は、旧谷中村を訪れた思い出をつづり、「正造が…後の世に地元で語り継がれるのは、最後まで弱者に寄り添った晩年にこそある」と書いている。その言葉に導かれるように今回出会ったのが、城山三郎の初期の傑作といわれる本書だった。田中正造は、国会議員として第二回帝国議会で足尾鉱毒事件を告発してから、71歳で亡くなるまでの約20年間、全身全霊で鉱毒民救済のために闘った。議員を辞しての天皇直訴は、そのクライマックスともいえる。しかし本書は、あえて谷中村の晩年の正造と、彼の死後の村民たちの闘いを描いている。(佐々木有美) 続き NHK職員よ、たましいを売り渡すな!〜市民推薦候補・前川喜平さんが訴え 11月22日正午、「前川喜平さんを次期NHK会長に!」の運動をすすめる市民団体が、NHK本社西口前で街宣行動を行った。昼休みでたくさんのNHK職員が出入りしているなか、前川喜平さん(写真)が街宣車の上からマイクを握り、NHK職員に向けてこう訴えた。「私が万が一NHK会長になったら、NHKを明るく自由な場にしたい。政権への忖度ではなく、公共のための市民のためのNHKにしたい。NHK職員の皆さんの中にも“こんな組織、こんな仕事でいいのか、自由な報道がしたい”という人も多いと思う。めげずに、そうしたたましいを売り渡さないでください。いまは面従腹背でがまんしていていいのです。でも、少数でも組織に生き残り、自由なたましいを持ち続けることが、次の時代をつくることにつながります。自由に市民のための仕事ができる公共放送のNHKにしましょう。私もいつか一緒に皆さんと仕事をするかもしれない、その時を楽しみにしています」(M)続き・動画(9分)・全動画(UPLAN) レイバーネットTV(11/23) : ワンクリックで送料無料!? アマゾン配達員の窮状 「勤労感謝の日」11月23日のレイバーネットTVは、アマゾンの労働問題を取り上げます。1994年、創業者のジェフ・ベゾスが米国ワシントン州、シアトルの自宅ガレージにて事業を開始したアマゾン。2000年、日本での事業がスタートしました。当初、消費者への宅配業務は、日通、佐川急便、ヤマトなど大手運送会社が担っていました。最近は中堅企業の輸送会社、中小企業、そして個人事業主が多くを担っているといいます。アマゾンは、日本での事業開始時からまもなく、「送料無料」を売りにしてきました。現在は2000円以上で無料。もしくはプライム会員、プライムスチューデント会員は送料無料。ワンクリックの注文確定後、最短翌日に商品を届けることを「売り」にしています。驚異的な早さです。アマゾンの業務は、配達センターから顧客の手までの「ラストワンマイル」が一番厳しいといわれています。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣 戦争か平和かの分かれ道、改憲・大軍拡許すな!〜国会議員会館前に1100人 国会議員会館前の街路樹が秋の装いを整えた11月19日土曜日の午後、「統一協会癒着徹底追及!軍拡やめろ!改憲発議反対!辺野古新基地建設中止!いのちと暮らしを守れ!」を掲げ、総がかり行動実行委らによる国会議員会館前行動が行なわれ、1100人が結集した。このところの物価高騰による生活の危機と改憲・大軍拡=軍事費2倍化・敵基地攻撃能力保有等による平和の危機が同時進行している。加えて、統一協会と自民党の根深い癒着による政治の危機が顕在化している。支持率が急落し求心力を失った岸田政権は、相次ぐ北朝鮮のミサイル発射を利用して、国民の危機意識を煽り、軍事力強化の世論形成で延命を図っている。この日の集会で総がかり行動実行委共同代表の高田健さんは「今私たちは分水嶺に立っている。『戦争する国』にするのか、それとも憲法9条に基づき平和を守り抜くのか」と訴えた。(近藤徹) 続き 40年ぶり「3.6%」の物価上昇!〜厚労省に再度「最低賃金」の再改定を求める 11月18日総務省の発表によれば、10月の消費者物価指数は3.6%の上昇となり40年ぶりの伸び率となった。とんでもない物価高騰が進行するなか、「最低賃金大幅引き上げキャンペーン」のメンバーは18日午後、厚労省に対して「最低賃金の再改定」を再度求める申し入れを行った。会場は衆院第二議員会館で、末松義規議員(立憲)、山添拓議員(共産/写真下)、福島みずほ議員(社民)が同席した。厚労省側は、賃金課のメンバー3人で、若いこの人たちが実質的権限を握っている。両者は向かい合いながら、1時間半にわたって緊迫したやりとりが続いた。再審議を求めるキャンペーン側に対して、「物価高騰はわかるが、物価指数だけでは最低賃金は決められない。企業の支払い能力や他の指標を含めて総合的に判断している。物価については注視していきたい」の回答にとどまった。厚労省側は、回答に窮してしばらく沈黙が続いたり、か細い声であったり、まったく自信のない対応が印象的だった。(M) 続き・動画(10分) 〔週刊 本の発見〕海をこえる協働をうみだした力〜『ウトロ ここで生き、ここで死ぬ』 京都府宇治市伊勢田町ウトロ。本来の地名は宇土口だったが「口」をカタカナと思い込んだ役人の誤記で通称化し、1951年の宇治市発足時までには正式な地名となったという。1940年代初めに日本政府は「京都飛行場」建設を進めるために朝鮮人労働者たちを集める。建設飯場に作られたウトロの朝鮮人集落は敗戦ののちも抑圧、貧苦、民族差別に耐え、根こぎにされそうな危機をも克服し、現在まで80年の年月をしのいできた。在日3世の著者がウトロの取材をはじめたのは2000年の春。その時ウトロ住民は「建物住居土地明け渡し」訴訟を起こされ、高裁で敗訴し、最高裁に控訴中だった。20年を超える取材に裏打ちされた描写と住民一人ひとりの臨場感に富む語りとで、本書はウトロの在日1世たちに始まる労苦に満ちた生活を、あざやかに再現している。それだけではない。在日朝鮮人の苦渋に満ちた闘いの歴史も同時に浮かび上がってくる。(志真秀弘) 続き 真の愛国心を求める若者たちは〜映画『愛国の告白―沈黙を破るPart2』 最近戦争が身近になり、単なる想像の世界から現実を帯びてきたと感じるのは、私だけではないだろう。そんな中でのこの映画は、兵士というものの本質をむき出しに見せて、13年前に上映された『沈黙を破る』を観た時以上に強い恐怖を覚えたのだった。「命令」というハンマーを持てば、打つ釘をさがすように迷わず無抵抗のパレスチナ人の家を破壊し、夜中に民家に押し入っては、子どもまで起こしてクローゼットの中身まで確認するという嫌がらせをする。井戸を壊し、通りを封鎖して人々を追い出す。発電用燃料タンクを壊されたガザでは、頻発する停電で人工透析も命がけ。それなのに入植地の大きな鶏舎には煌々と灯りがともり、パレスチナ人の農園は“合法的に”入植者に召し上げられていく。それは、自国の一握りの入植者を守る名目で「誰がお前たちの支配者か」を示すためだったと元イスラエル兵士は言う。(笠原眞弓) 続き・映画公式サイト 公明党は「平和の党」を捨てるんですか?〜「STOP大軍拡アクション」党本部に申し入れ 11月14日午後、「STOP大軍拡アクション」呼びかけの「公明党は"平和の党"を捨てるんですか!? 大軍拡ではなく平和外交を!党本部申し入れ」に12人が参加しました。この時期の行動としては明らかに少ないと思います。代表2人が党本部に入り、会議室ではなくロビーで、憲法違反の「敵基地攻撃能力」保有などに加担しないよう求める要請書を提出しました。対応した本部職員は、「中国を敵視していない。問題は北朝鮮だ」と弁明。ならば、なぜ台湾に近い与那国島に米軍を展開させて日米共同軍事演習を行い、敵基地攻撃ミサイルを琉球弧(南西諸島)に配備しようとするのでしょうか。言っていることとやっていることに乖離があります。参加者は党本部前で横断幕を掲げ、「戦争をあおるな」「大軍拡に加担するな」とシュプレヒコール。「これからは100%ミサイル戦争になり、住民は100%守られない。戦争させてはいけない」との力強い訴えも。(杉原浩司) 続き 予断と偏見に満ちた異様な法廷〜尾澤孝司第2回公判に「衝立」 11月11日、尾澤裁判の第二回公判が開かれました。証人として「尾澤さんから暴行を受けた」と称する警備員が出廷。傍聴席は初公判に続き大法廷が空いているにも拘わらず中法廷で、それも顔が分かると傍聴者が証人に街で会ったときに危害を加えるかもしれないというとんでもない理由からです。証人が立つ証言台の周囲はコの字型に衝立が立てられ、傍聴席からは完全に見ええないようになっていました。証人が入廷する際には衝立が傍聴席と法廷を仕切る柵の前に3枚、衝立と衝立の間には隙間から見えないようにとさらに衝立を置き、計5枚並べられるという「遮蔽措置」が取られました。これだけで十分と思われるのに、さらに証言台の真後ろの16席を使用禁止としたのです。全く意味不明の措置です。傍聴者をさらに制限しようとしているとしか思えません。(白田真希/尾澤孝司裁判を支援する会 埼玉) 続き・報告(尾澤邦子) 去りゆく葉梨は私であり、あなただ〜太田昌国のコラム 選挙制度としての代議制に対する疑問は、若い頃からもっていた。「自分を代表するものは自分以外の何者でもない」とするのは、人間の在り方として基本的なことだからだ。だが、実際の選挙になると、国政選挙でも地域選挙でも、ヨリましな候補者に投票する程度には私は一貫して「現実主義者」ではあリ続けてきた。投票したひとに過剰な期待は寄せないままに。その私にして、いつの頃からか、選挙結果を見ながら次のように想うようになった。有権者はよりによって、この社会の中でも、倫理的にも論理的にも《もっとも悪いやつら》をわざわざ自分の代理人として選んで、国会に送り出している! まあ、その時期ははっきりしている。去る7月に狙撃死した元首相が――当選して間もない頃は、自民党内少数派+極右派を自認していたかれが――いつの間にか、事もあろうに自民党総裁に選ばれ、必然的にこの国の首相にまで上り詰めた(とりわけ、いったんは病気で退いたのに、5年後に復活した)2012年以降のことである。(太田昌国) 続き 首切り自由な社会をつくらせない!〜ユナイテッド闘争団が銀座デモ 東京労組全労に加盟するユナイテッド分会が生存権の回復、裁判所の権力への追従した判決に抗し、250名の結集で銀座デモをした。以下、解雇とたたかう当該(写真)の訴え。◆吉良紀子さん「沢山の方が見えていただき胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。皆さんお支えで7年間闘ってこられました。ユナイテッドは合併のどさくさに紛れ、私たち12名をピンポイントで差別して解雇しました。泣き寝入りしないで頑張ってこられたのは皆さんの支援のおかげです。裁判に負け、この国には正義はないのかと思い落胆しましたが、皆さんお力を得てこれからもがんばって行きます。大きな声で銀座デモを頑張ります」。◆千田正信さん「9月30日、最高裁の上告棄却、国と企業は整理解雇のハードルを下げ、解雇自由の日本を作ろうとしています。労働組合は、国と企業に好き勝手なことはさせない。そのために声を上げます。生存権を奪われ我慢できない。皆さんと一緒に闘い頑張ります」(宮川敏一) 続き サンケン弾圧事件・尾澤孝司裁判はじまる〜裁判所が傍聴制限と人権侵害 11月9日、北海道から九州まで日本全国から寄せられた、公正な「無罪判決」を求める署名を、さいたま地方裁判所に提出しました。「尾澤孝司さんを支える会」集約の署名はネット署名も含めて2,913筆、「韓国サンケン労組を支援する会」集約第1次分は、団体署名201、個人署名1,804筆でした。公判は13時30分開始。傍聴券配布は通常30分前なのですが、2日前にいきなり、傍聴希望者は12時30分までに並ぶようにと裁判所から連絡がありました。9日当日、裁判所には100人を超える傍聴希望者が列を作りました。12時30分ぎりぎりに、タクシーで裁判所内に乗り入れた高齢の二人の女性がいました。杖をついて歩いていました。裁判所の職員は、どこに並ぶのかの指示もせず、「12時半を過ぎたので」と傍聴のための整理券を渡しませんでした。12時半には裁判所の敷地内に入っていたのに、足が不自由で早く歩くことができなかったことを配慮しない裁判所。不当だと思います。(尾澤邦子) 続き・ 白田真希傍聴記 JAL解雇争議 : 32人に拡大した「JAL被解雇者労働組合」〜都労委二次提訴へ JAL破綻に伴う165名の整理解雇から12年経った2022年7月、社内2労組(乗員組合・客室乗務員組合)は会社提案を受け入れ妥結・終結した。内容は「業務委託契約で月12万5千円・2年間」というものだった。「JAL被解雇者労働組合(JHU)」はこの案を拒否して、「職場復帰・補償金」を要求して闘争継続を宣言している。JHUは、3人の解雇されたパイロットで始まったミニ組合だったが、現在は32人まで拡大していることがわかった。11月11日午前、JHUは東京都労働委員会に2回目の救済申立を行った。内容は、複数労組があるにも関わらず、会社はJHUの存在を無視して不公平に扱っており「中立保持義務違反」であるというもの。会社は、2労組には6月23日に会社解決案を文書で提示したが、JHUに提示されたのは7月8日。会社の狙いは、JHUに反対の声を上げる時間を与えず、2労組と手際よく「妥結」に持ち込むことだった、とJHU側は見ている。実際そのとおりになった。(M) 続き・動画(9分)・JHU組合HP レイバーネットTV速報 : フランス民衆のたたかいと日本裁判所の呆れた実態 11月9日のレイバーネットTVは、「立ち上がるフランスの人たち ー物価高騰・気候変動・極右の台頭」と題して放送しました。パリとつなぎましたが、音声もクリアで大デモの映像もあり、生き生きとフランスのたたかいが伝わってきました。また同日に行われた「韓国サンケン・尾澤孝司裁判」の第一回の報告が当事者からありました。傍聴数の制限だけでなく、金属探知機を使った二重三重のチェックなど、あまりに異常で茶番というしかない「警備法廷」の実態が暴露されました。「これは軍事法廷」だという声もありました。法廷では、「暴行」の証拠であるはずの防犯カメラの映像が流されました。しかしそうした事実はなにも写っておらず、弁護団の「どの部分が暴行のシーンですか?」の質問に検察はまったく答えられませんでした。2つのホットなテーマを取り上げたレイバーネットTVのアーカイブをご活用ください。 続き・詳細報告(笠原眞弓)・放送アーカイブ(72分) 〔週刊 本の発見〕人は根を選ぶのか翼を選ぶのか〜『気流の鳴る音』 ラカンドンというマヤの一支族は遥か彼方の音を聞けるという。また矢追日聖さんという神道の法主さんは木の叫ぶのが聞こえる。私たちは遥か昔に備わっていた聴覚を失っている。「気流の鳴る音」はまた、私たちが忘れてしまった超自然的な音だったのかもしれない。文明化とともに忘れた音。著者の真木悠介さんは社会学者見田宗介さんである。多くの著作があるなかででコミュ ーン論は彼の一つの課題であった。折しも私は11月1日からフランス南部の共同体(コミューン、皆はムラと言っている)で生活することになり、労働の合間に本書を読むことにし た。真木さんは序章「『共同体』のかなたへ」のなかで日本の共同体山岸会について述べ、 「労働が強制されないこと」「ニワトリが平飼いされていること」に疑念を持つ。労働を主体にした共同体で労働しないことや攻撃的な生き物であるニワトリの平飼いなどをばかばかしいと思っていた。(根岸恵子) 続き レイバーネットTV : 立ち上がるフランスの人たちー物価高騰・気候変動・極右の台頭 11月9日のレイバーネットTVは、フランスとオンラインでつないでお送りする。10月16日、パリでは「物価高騰・気候変動の無策に抗議するデモ」が行われ、10万人以上の市民が集まった(写真)。呼びかけたのは、左派政党連合(NUPES)でメランションが率いる「屈しないフランス」が中心になっている。労組なども加わり、ナシオン広場からバスティーユ広場までの巨大デモが行われた。マクロン政権は、大企業・富裕層優遇の政策ばかり進めており、インフレに苦しむ庶民の生活を改善する措置はなく、病院や学校・大学など公共サービスは緊縮されている。また、極右の台頭が目立つ。番組では、大手メディアでは知ることのできないフランスの状況を伝える。またサブ企画として「韓国サンケン弾圧事件・尾澤孝司裁判」を取り上げる。ちょうどこの日(11/9)、第1回公判がさいたま地裁で開かれる。無罪を求める尾澤孝司さんと尾澤邦子さんに話を伺う。(TVプロジェクト) 番宣 資本主義の真逆を生きる人たち〜ドキュメンタリー映画『百姓の百の声』 「百姓」という言葉に反応する私。30年近く前に「百姓くらい素晴らしい職業はない」 という言葉と共に、肩書に「百姓」とだけある中山間地酪農のベテラン農家から名刺をい ただき、感動したことがある。前後して多くのお百姓さんと知り合いになったが、彼らの 口から繰り出される言葉は、魔法のように心地よかった。だから、この映画のタイトルを 見た時、すぐにいい映画に違いないと確信を持ったし、期待を裏切らなかった。次から次に紹介される方すべてが、魅力的なのだ。何しろ観察と工夫、そして発見。農 業は毎年同じことを繰り返しているようでいて、その年の太陽の当たり方、風の吹き方で 大地は気ままに様子を変える。油断もスキもないのだ。徹底した観察と記録、実験をする人は、まるで科学者だ。切って放置しても茶色くなら ない(酸化しない)りんごの作り方やコメの肥料との関係を調べ、新しい技術に挑戦する のは、夢のかたまりのよう。(笠原眞弓) 続き・映画公式サイト アベチャンネルを終わりにしよう!〜「前川喜平さんを次期NHK会長に」の運動始まる 政権に忖度する「アベチャンネル」を終わりにしようと、新しい市民運動が立ち上がった。来年1月に改選される「NHK会長」に市民の代表として前川喜平さんを推薦する運動だ。これまでの会長は、アサヒビール・JR東海・三井物産・みずほなど、財界出身者ばかりでアベの応援団だった。しかも人事はほとんど官邸主導で決まってきた。11月4日、「市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会」が衆院議員会館で記者会見を開いた。大手メディア・フリーも含めて、30人以上が集まり関心の高さが窺えた。共同代表の丹原美穗さんは、「公共放送で『みなさまのNHK』のはずがNHKがアベチャンネル化している。受信料で成立しているNHKは市民とともに歩みべきだ。私たちは、今回前川喜平さんを次期の会長に推薦する運動を展開することにした」と会の趣旨を述べた。そして前川喜平さんが紹介された。(M) 続き・動画(7分) 危険が迫っている!許すな「戦争する国」〜11.3憲法大行動に4200人 日本国憲法の公布日である11月3日。晴れわたった日だったが、朝から「Jアラート」で列島は大騒ぎになった。国会正門前の「11・3憲法大行動」で、主催者の高田健さんは「メディアは朝鮮の脅威を煽りまくっているが、現在、米韓の大規模軍事演習が240機もの軍用機を動員して行われている。その反発として北がミサイルを発射しているわけで、そうした事実をしっかり見ておく必要がある」と強調した。この日は国会を取り囲む形で集会が開催され、4200人が結集した。シニア層が圧倒的に多かったが、若い人もチラホラ見かけた。記者が目を引いたのは「敵基地攻撃能力は侵略だ!」と書かれた横断幕。岸田政権はいろいろ言葉を言い換えているが、いまやろうとしていることはまさに「侵略行為」なのだ。この日のメインスピーカーである永山茂樹さんは、いま政府が閣議決定で決めようとしている「安保3文書」は「実質改憲」であることを短い演説でズバリ指摘した。(M) 続き・動画(5分)・全記録(川島ch) 〔週刊 本の発見〕鉄道開業150年に送り出した「歴史書」〜石井幸孝『国鉄』 元国鉄官僚であり、分割民営化後はJR九州初代社長を務めた石井幸孝(よしたか)氏が、日本の鉄道開業150年に送り出した著書である。「改革」から30余年を経て再び危急存亡の時を迎えつつあるローカル線をはじめ、貨物輸送、整備新幹線・並行在来線、リニアから安全対策、労使関係に至るまで、JR固有と思われている問題のほとんどは国鉄時代にその萌芽がある。歴史に「もし」は通用しないが、国鉄のままであればこれらの問題は避けられていたか? 私の答えはノーである。JRではなく「今さら国鉄を論じる」ことの重要性はこの点にある。国鉄「改革」への賛否という政治的立場を越え、確認しておかなければならないのは、本書における事実関係の正確、広範、詳細な記述である。国鉄発足の経緯に始まり、組織、予算、権限の変遷や国鉄を取り巻く事件・事故など、鉄道研究者の間でエポックとされるものは網羅されている。(黒鉄好) 続き 「裁判所が日本を悪くした!」〜日本通運の雇い止め裁判、東京高裁で不当判決 11月1日、日本通運・無期転換逃れ雇い止め裁判で東京高裁が「本件控訴を棄却する」との不当判決を出した。判決の前段、東京高裁前には当該は無論、全労協やコミュニティーユニオンなど、支援者70名ほどが集まり、公正な判決をだすようにリレートークと横断幕やチラシ配布でアピールしたが、その思いは届かなかった。法廷での野次と怒号に続き、報告会でも判決の酷さと裁判長の態度に批判が集中。弁護団によると、地裁判決の一部を削除し繋いだが、基本的には踏襲し、不当判決であり、許せるものではない。司法の劣化だ。今後も当該のOさんの解雇撤回、原職復帰で、頑張りましょう。【高裁開廷】11:00 法廷の扉が開き、中村也寸志裁判長が入廷、席に座るやか細い声で判決を発した。「合理性があり、控訴棄却」。傍聴席から、聞こえない!ハッキリ言え、裁判所が日本を悪くした! 等々の不満と抗議の声が飛んだ。(宮川敏一) 続き |