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『労働情報』が創刊700号を迎える
「労働を 生活を 社会を変える」をスローガンに発行されている『労働情報』が、7月25日発売号(8月1日号)で通算700号(写真)を達成した。1977年2月25日の創刊準備号から、29年間出し続けたことになる。現在の編集顧問は、鎌田慧・木下武男・東條由紀彦・中野隆宣・柚木康子の5人。今後も「労働運動のメディア」としての役割が期待される。なお100号毎の表紙がブログに掲載されている。700号目次

佐高信が「JR東の非常識を問う」怒りの講演
7月25日に「JR東日本の非常識を問う市民集会」が都内で開かれる。メインは佐高信(写真)の講演「JR憲法番外地」。羽越線での死亡事故以降も、線路陥没・信号トラブルなど事故が止まらないJR東日本。そのうえ、レールの危険性を訴えた社員を「会社の信用を傷つけた」として処分。会社の暗部を指摘した「週刊現代」に対しては広告拒否。非常識企業、JR東日本に対して、市民・労働者がいま声をあげる。詳細集会チラシ(pdf)

「君が代」不起立教員へイジメ研修強行
都教委は今春の卒・入学式で「君が代」不起立・不服従をした教員38名に対して、処分を行ったが、7月21日かれらを対象にした「イジメ研修」(服務事故再発防止研修)を強行した。この日、研修会場入口には約20名の都教委職員が警備に立つなど異常な雰囲気だった。雨の中、約150名の支援者が駆けつけ「研修を受けるべきは石原都知事! 不当な研修をやめろ!」とシュプレヒコールを上げた。他の写真被処分者の会報告

大阪でもフィリピントヨタ労組歓迎集会
7月17日午後4時半からエル・おおさかで、おおさかユニオンネットワーク主催「フィリピントヨタ労組歓迎・関西連帯集会」がエド・クベロ委員長を招いて、60人の参加で行われた。DVD「闘いは国境を越える」上映、そして「支援する会」からの経過説明の後、エド委員長が現地の闘いの現状と過酷なフィリピンの政治状況について報告があった。主催者代表の山原氏は「大阪でも何ができるかを具体的に考えよう。支援する会に参加しよう」と訴えた。また「支援する会」から「秋には全国行動を!」という提起があった。他の写真エド委員長の訪日闘争報告支援する会HP

2日目:トヨタに労働者の国際連帯の力を示す
7月17日朝7時半よりトヨタ本社への抗議行動を開始。本社工場など3ヶ所でビラ入れを行った。続いて本社前に70名が結集し、代表団6名が申し入れを行った。トヨタの態度は「現地のことは現地で」と不誠実極まりなく、エド委員長はトヨタの態度を非難した。エド委員長は「今日の申し入れは決して無駄ではない。日本全国から支援する労働者が集まり、トヨタに労働者の国際連帯の力を示せた」と語った。他の写真感想詳報(阪野智夫)

トヨタ本社行動1日目:現地豊田集会に72名
トヨタの組合潰しを許さない7・16豊田集会が、豊田市勤労福祉会館で72名が結集して開催された。主催者あいさつで元愛知県議の小林収さんは、トヨタが海外工場での労組問題、とくにフィリピン・インドを非常に問題にしていることを紹介した。TMPCWA制作のビデオ上映後、エド委員長はフィリピンで組合活動家が暗殺されていることを述べ、ウィニー副委員長はトヨタがTMPCWAを支持する契約労働者を解雇している状況を話した。集会後、全員で豊田市内情宣を行った。17日は早朝からトヨタ本社申し入れと抗議行動を行う。(報告:オイドン) 他の写真

【緊急要請】トヨタとフィリピン政府に抗議メールの嵐を!
フィリピントヨタ労組の6年間の不屈の闘いは、今、国際金属労連(IMF)の全面支援による世界的な反トヨタキャンペーンへと発展しました。南アフリカ、ブラジルではトヨタの工場労働者が抗議行動を開始しました。日本においても、6月16日トヨタ東京本社抗議行動から始まり7月17日愛知本社行動、そして東京、神奈川、愛知、大阪、北関東での連続集会が行われています。この闘いに呼応してトヨタに対し数百、数千の抗議メールを! 要請文抗議メールはこちらからIMF国際キャンペーン支援する会HP

233名解雇と闘うフィリピントヨタ労組と共に
7月14日、組合否認・233名解雇と闘うフィリピントヨタ労組代表を招いての「東京集会」が、SKプラザホールで開催された。参加者は会場一杯の110名。来日したのは、エド委員長(解雇者・写真右)と現場で働いているウィニー副委員長で、それぞれ現状の報告があった。集会では、団交を一切拒否しているトヨタへの怒りの声が上がった。7月17日には愛知トヨタ本社への抗議行動が予定されている。集会アピール報告(写真あり)7/15神奈川集会7/16-17トヨタ愛知本社行動7/17関西集会(大阪)7/19北関東集会(大宮)・支援する会HP

『レールは警告する』都内で連続上映
JR東日本の安全問題を追及した『レールは警告する』が7月中旬、都内で連続上映される。この作品に出演し、『週刊金曜日』で安全問題を訴えたJR保線労働者3名が、会社から事情聴取を受け、処分される事件が起きているが、上映会にはかれらも参加する予定。また7/25には「JR東日本の非常識を問う市民集会」が開催され、佐高信さんが講演を行う。写真は7/13文京上映会(42人)/報告・7/15三多摩・7/19HOWS

アスベスト公害を問う『明日をください』刊行
写真家・今井明さんが『明日をください−アスベスト公害と患者・家族の記録』を発刊した。たたかうアスベスト患者の表情と思い、歴史をやきつけた貴重な記録である。「有効な治療方法がない重い病気の原因が、3〜40年前に吸ったアスベストだ、と知らされた驚きと絶望感。そして、ここに至るまで事態を悪化させてきた企業と国への怒りはいかばかりか。しかも多くの人は労災補償さえ受けていなかった」(本書より)。1500円・申込みは03-5627-6007へ。関連HP

『労働運動再生の地鳴りがきこえる』7・8出版記念東京シンポジウム開く
7月8日午後、日本教育会館で『労働運動再生の地鳴りがきこえる』7・8出版記念東京シンポジウム――よみがえれ! 日本の労働組合 許すな!  関生への国策捜査・弾圧が開かれ、150人余が参加した。第一部の記念講演とシンポジウムで木下武男氏(昭和女子大教授)が「二極化社会の到来と関西生コン労働運動」と題した記念講演。続いて1年2カ月もの不当な拘留にあった武建一氏(関西生コン支部執行委員長)が「生コン支部弾圧と関生運動の理念・魂」と題して報告。「国策捜査」をはね返して、労働者運動再生・社会的連帯の大きな協働の流れを創り出すと決意を表明した。夜は康明洙氏らのチャンゴが演奏されるなど楽しいパーテイーが催された。写真感想関西生コン支部HP

今こそ市民の風を! 7・7シンポジウムに1000人
7月7日、「07年参院選・平和への共同候補を求めて−シンポジウム」が東京・教育会館ホールで開催された。会場は1000名の参加者で超満員となった。パネリストは、上原公子・川田悦子・斉藤貴男・佐高信・湯川れい子の各氏。「選挙のたびに平和派候補が共倒れ。これでいいのか」という問題意識から、さまざまな意見・提起が出された。新たなうねりを感じさせる熱気あふれる集いとなった。レポート感想1感想27/7アピール平和への結集HP

トンネルじん肺訴訟、東京地裁が国の責任を断罪
7月7日午前、東京地裁・芝田裁判長は、じん肺拡大の責任が国にあったことを認め、6930万円の損害賠償を命じる判決を下した。この日、元トンネル労働者や支援者など約350名が集まって判決を見守った。「勝訴」が報じられると、地裁前では何度も喜びの「万歳」の声があがった。原告団は、国に控訴をさせないための運動をただちに取り組む方針だ。他の写真

『あんにょん・サヨナラ』が7/8よりロードショー
「靖国問題」をテーマにした日韓共同ドキュメンタリー『あんにょん・サヨナラ』が7/8より、東京・ポレポレ東中野でロードショー公開された。アジア太平洋戦争で死亡し、靖国神社に合祀された父の「合祀取消」を求めて闘っている韓国人遺族・イヒジャさんが主人公。公開中は、高橋哲哉・鈴木邦男のトークショーなどさまざまなイベントも行う。公式サイト監督インタビュー(アワプラTV)

移住労働者問題〜差別許さない労働運動の原点
7月4日、東京・SKプラザでレイバーネット日本の例会「移住労働者はいま」が開催された。参加者は約30名。全統一労組の鳥井書記長(写真)が、約130万といわれる移住労働者の現状、そして岐阜県で時給300円でこき使われている中国人研修生問題などをレポートした。またパキスタン・セネガルの移住労働者が生の体験を語った。鳥井さんは「外国人を排除した今の労働運動では未来はない。差別を許さない原点を取り戻そう」と熱く語った。例会ダイジェスト感想1感想2(写真あり)全統一労組HP

停職処分の根津公子さん、元気に初出勤
「君が代」不起立を理由に停職処分を受けた中学教員・根津公子さんは、7月3日、3ヶ月ぶりに出勤した(写真)。出勤先は4月から異動命令が出た町田市の鶴川2中。八王子の自宅から通勤時間が2時間かかるというイヤがらせ異動でもある。停職期間中、根津さんは「停職出勤」を続け、処分の不当性を訴えてきた。前任校では生徒からの激励もうけ、この日は元気いっぱいに新任校の門をくぐった。停職出勤日記「番外編」

沖電気、株主の質問に答えず強制排除
6月29日、沖電気第82回株主総会が都内で約250名を集めて開催された。50人近い警備の社員を動員した異常な総会だった。解雇撤回を闘う田中哲朗さんら約25名の株主は、職場のイジメ問題や談合スキャンダルを追及したが、会社はまともに回答をせず、逆に田中さんがマイクを離さなかったとして「強制退場」を命じた。怒号と混乱のなか約20分間、田中さんは必死に抵抗したが、暴力的社員によって排除された。写真速報田中哲朗HP東京新聞の報道

『ひとのために生きよう!』−労働組合の原点
全国一般東部労組の石川副委員長が書いた『ひとのために生きよう!団結への道ー労働相談と組合づくりマニュアル』が刊行された。タイトルは「夜回り先生」として子どもたちの相談相手になっている水谷修のことばだ。はじめはピンとこなかったこのタイトルも「『ひとのために生きる』ことは、人間が社会的関係の中でしか生きられないためであり、他者との関わりによって唯一、人間らしく生きることがで きる」という石川さんの思いにふれて納得できた。これは労働組合の原点を語ることばだったのだ。紹介本の申込み

「人間らしく働くための契約法・時間法を! 労政審の『素案』を斬る」集会を開催
6月26日夜日本労働弁護団は総評会館大会議室に約100人の労組代表らを集めて、「人間らしく働くための契約法・時間法を! 労政審の『素案』を斬る」を開催した。開会の挨拶で主催者の徳住堅治副会長は、「案で提起されている『自律的労働にふさわしい制度』というのはアメリカの労働者の21%に適用されている時間外労働免除の制度(エグゼンプション制度)であることは間違いない。この10数年間『規制緩和』政策の下で変形労働制や裁量労働制や看做し時間制などが採用されて、資本の側が数々の労働時間規制を取り除く方策を手に入れてきた。しかし、先進国の中でもっとも長い時間働かされている労働者には、この案とはまったく違う労働時間を規制する労働法制が緊急に求められている」と訴えた。集会の詳細報告全労協・全労連の声明日本労働弁護団サイト 

反戦画家ケーテ・コルヴィッツが訴えかけるもの
ドイツの反戦画家ケーテ・コルヴィッツの時代と生涯を描いた評伝『ケーテ・コルヴィッツの肖像』(志真斗美恵著)が刊行された。1867年に生まれ1945年に亡くなったケーテが描いたのは、ドイツの貧しい労働者の姿であり、革命であり、戦争であり、死である。その絵は深い悲しみに満ちている。しかし、それが悲しみだけに終わらず後世まで感動を呼び起こすのは、事柄と時代の本質が刻みこめられているからではないか。紹介まえがき



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