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名古屋: 脱原発を歩こう!〜ストップ浜岡パレードに450人 3月27日(日)朝、名古屋市中心部(久屋大通公園バスターミナル前)にておこなわれた、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止をうったえるデモンストレーションに約450人の参加者が集まり、繁華街を色とりどりのプラカードを持って歩いた。集合時間の午前10時30分すぎ、市街中心部の久屋大通公園バスターミナル前(名古屋市中区・栄中日ビル前)に着くと、すでにたくさんの人・人・人…。多くの参加者たちが何かをしなければ、とかけつけてきた様子を目の当たりにした。主催者だけでなく、集まってきたひとがそれぞれ持ち寄った、色とりどりのプラカードに、手づくりのメッセージが目を引く。若いリーダーが呼びかけたデモ(パレード)だけあって、新しい表現を工夫しようという意欲がみられた。(木村ジョウ) 報告 北朝鮮の家族を撮った女性監督の第2作
『愛しきソナ』 5年前に公開されたヤン・ヨンヒの『ディア・ピョンヤン』は衝撃的だった。ヨンヒは大阪生まれの在日二世でヤン家の末っ子。彼女には両親と10歳以上離れた3人の兄がいる。映画はその家族をビデオカメラで撮ったホームムービーの一種。それでいて観客をひきつけたのは、家族の生きざまを通して日本と北朝鮮に引き裂かれた歴史が見えてきたからだ。済州島出身のヨンヒの父は、北朝鮮を祖国と決め、1959〜84年まで続いた「帰国運動」に奔走。3人の息子を祖国に送り込んだ朝鮮総聯の幹部だ。彼にとって祖国は「地上の楽園」となるはずだったが、現実は違った。ヨンヒは遠く離れた家族の絆を深めようと、北朝鮮で家庭をもった兄たちを撮り、大阪では両親を撮ってビデオレターの役割を果たす。撮られる側も、カメラの前で日常生活のありのままをさらす。(木下昌明) つづき・映画公式サイト 原発危機、腹をくくって怒りを結集しよう!〜社会を根底から変えていくために 3月28日、原子力安全・保安院発表。福島第1原子力発電所の5、6号機の放水口付近で、通常の1150倍の放射性ヨウ素を検出したことを明らかにした。同日、ロイター電。米東部マサチューセッツ州の保健当局は微量の放射性物質が、同州内で先週降った雨から検出されたと明らかにした。空気と海に国境はない。世界はこの極東の島国が今後どのような推移をたどるのか、固唾を飲んで見守っている。今後、私たちは汚染された土地を耕し、汚染された海から捕れた魚介類を食べ、汚染された水を飲み続けなければならないだろう。 腹をくくらなければならないのだ。 逃げる所などどこにもない。 子供たちの未来を根底から脅かした罪を背負いつつ。 もちろん、この落とし前はきちんと私たちの手でつけなければならない。 子供たちの未来を奪い脅かした、この世界の構造を根底から変えなければならないのだ。 (郵政ユニオン・多田野) 全文 *写真=郵政ユニオンの被災地支援行動 「原発はいらーねえ」と渋い声〜東電前で多様な抗議 園良太さんの呼びかけで始まった東電前抗議集会、3月30日夜は200人が集まり、抗議と申入れとライブ集会となった(写真)。音楽活動家たちが歌う替え歌に、参加者が一緒に歌い叫んだ。宇都宮からギターを担いできた年配の男性はツイッターの呼びかけで来たそうで「原発はいらーねえ」と渋い声でリードした。抗議の仕方もいろいろと工夫されていて、「福島産のレタス」を東電と日本政府本部に差し入れして「是非食べてください」と申入れをした人たちもいた。また鉄腕アトムの帽子を被ったドイツの青年が抗議スピーチをした。日本のマスコミは東電本社から全く出てこない。出てくるのは海外メディアだけで、今回も英国BBCが取材していた。途中で「日本のマスコミ出てきて取材しろ」というシュプレヒコールが起こり、TBSテレビだけが出てきたが、3分ほどで戻っていった。次回は4月3日の予定。(ジョニーH) 報告・Wattanのブログ報告・原発事故解説「原子力資料情報室」ユースト マスコミOBの中国旅行は東電持ちだった! 30日午後に東京電力のトップ勝俣恒久会長の初めての記者会見が行われた。ここで勝俣会長は、福島原発事故発生時に「東電・勝俣会長が大手マスコミ幹部を引き連れて中国旅行に行っていた」と一部週刊誌が報道している問題で、「マスコミOBの旅費は東電が大部分を持った」と認めた。質問は、フリージャーナリストの田中龍作さんで、マスコミと東電との癒着ぶりがあぶり出された瞬間だった。 田中龍作ジャーナル いま学校はどうなっているの?〜映画とコンサートの集い 「地震で大変な時期にこんなに集まってくれて、ありがとうございます」―湯本雅典さん(元公立小学校教員・写真)はこうあいさつすると、上映作品の解説を始めた。3月29日夜。東京・荒川区の「ムーブ町屋」ハイビジョンルームで開かれた映画とコンサートの集い。「今学校はどうなっているの?」と題したこの企画に集まった人々は、スクリーンに映し出される教育現場の光景に戸惑い、怒り、そして涙した。映画「学校を辞めます−51歳の僕の選択」は、製作者である湯本さん自身の物語。荒川区の小学校に勤務中、区の英語教育に関する意見を新聞に投書したことを理由に、突然校長から転勤を命じられた。50歳の誕生日だった。仲間たちの支援で異動は撤回させたものの、ストレスで体調を崩し、自主退職した。この作品は辛く苦しかった当時の記録である。(Y) 報告 内閣府・文科省に対し朝鮮学校への無償化適用求める要請行動 3月29日、内閣府と文科省に対して、朝鮮学校への無償化適用を求める要請行動が行われた。これは3月25日、高木文科大臣の「朝鮮学校への高校無償化、年度内の審査再開断念」表明を受けて、2月26日に代々木公園で行われた「朝鮮学校への『無償化』即時適用を求める大集会」(1500人が参加、主催「連絡会」)の代表が、政府に対して抗議の表明と審査手続きの即時再開を求め行われたものである。内閣府への要請に参加した、東京朝鮮中・高級学校オモニ会会長の朴史鈴(パクサリョンさん)は、要請書を受け付けた係官に向かって、「これ以上言うことはもうありません。逆に、どうしてこのような状況になっているのかの納得のいく説明をしてください」と怒りを露わにした。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) *写真=要請書を手渡す 「名無しの救援団」南三陸町へ救援活動〜涙と握手の再会 宮城県南三陸町への救援活動について報告します。第2便:3/27(日)4:000ハイム化粧品出発、11:30南三陸町に到着、16:00南三陸町を出発、22:15ハイムに帰着。救援物資は10トン車に満載。12:00〜16:00同行の鍼灸師ボランティアによる被災者へのケア活動を行いました。当初けげんな様子でしたが、終了時には「来週も来てくれるのか」と期待されるようになりました。うれしい出会い。ひとつめ。南三陸町への救援のきっかけとなった志津川スーパーマーケットの元分会長の生存を確認し、涙と握手の再会。ふたつめ。地域の一員として救援物資の仕分け作業に参加するフィリピン人グループとの出会い。彼女たちも皆、家を流されたとのこと。13人ほど居るそうです。他の外国籍のひとたちの消息も尋ねました。(全統一労組・鳥井) 報告 *写真=宮城全労協HPより 「原子力資料情報室」が公開研究会〜今どうなっているのか 3月29日夜、「原子力資料情報室」は緊急公開研究会を東京・総評会館で開催した。プルトニウムまで検出された福島原発で何が起きているのか。元原子力設計技術者の後藤政志さんらが解説した。後藤さんは「原子炉は安定した状態になっていない。被曝で作業環境は厳しいが何とかしなくては。大事なことは東電がデータをつけて、今の状態を公表すること。ただ“大丈夫”というのはおかしい」と情報隠しを批判した。 ユーストリーム中継サイト(録画あり) 「原発なくせって思ってたよ」〜さいたまアリーナ 避難者の声 「58歳まで、いわき市の大企業で組合やってて早期退職して、双葉町で親が作った田んぼをしてた。放射能の影響っていっても俺はもう年だから、ここにいたいって言ったんだ。孫と嫁は逃がしたけど。俺は動く気はなかった。最期まで双葉に残りたいっていうやつ、4人くらいいたけど、自衛隊、消防団が来て、ここにつれてこられた。強制退去だね。牛を飼ってたんだ。生きものたち残して・・つらかったと思うよ。東電には見切りをつけた。復旧なんて見通しないじゃん。野菜作ってもたたかれて・・売れないジャン。政府が悪いって言う人いるけど、東電が一番わるい。こっち来てみても、計画停電っていっておいて消えなかったり、馬鹿にすんなって思う。これからが問題だ。おれは組合やってきた。原発なくせって、思ってたよ」(63歳男性・取材 江東拓美) レポート1・レポート2 *写真=避難所になった「さいたまアリーナ」 猛毒のプルトニウムを検出〜東電記者会見 28日深夜、東京電力記者会見が行われ、敷地内でプルトニウム(半減期2万4千年・「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性を持つ」と言われる)が検出されたことを発表した。いま福島原発事故は、最悪の展開をみせている。 東電記者会見(岩上チャンネル) 英国 : 財政危機の押し付けに反対し50万人がロンドンに結集 3月26日に約50万人がロンドンに結集し(写真)、政府が進める緊縮財政政策と公共部門の支出削減に抗議した。この規模の行動は8年前のイラク反戦の大デモ以来。主催したTUC(英国労働組合会議)は昨冬から諸準備に取り組んでいた。全国動員では、少なくとも600台のバスが使われ、多くの臨時 列車が増発された。この間、地域や職場で労組員が率先して情宣活動を展開し、週末のビラまきや夜の小集会などが繰り返され、3・26を盛り上げて いった。多くの都市で「削減に反対する連合」が生まれている。大学の教授、講師、職員などで構成される組合・UCUは、年金改悪に抗議してすでに 一部でストライキを実施した。(ロンドン・浦田) 報告 恐怖の原発もうゴメン!〜1200人が東電向けてデモ 3月27日午後2時、東京・銀座の水谷橋公園から、さまざまなコスチュームを身にまとい、力強いデモ行進が出発した。休日の銀座を行く人々の注目度は抜群だ。パレードが東京電力本店前にさしかかると、大事故を予測し、これまで何度も何度も警告を発し続けてきた人々の怒りも、沸騰点に達した。「電力不足は大ウソだ」「被曝の規制値を緩和するな」「すべての原発を今すぐとめろ」。力強いこぶしが、プラカードが、旗が、本店ビルに突きつけられる。解散地点の日比谷公園。デモ隊が入場すると、公会堂横のスペースは瞬く間に参加者で埋まった。主催者がデモ申請した人数はわずか20人。それが最終的には 1200人にふくれあがり、この日の行動は大きな成功をおさめた。(Y) 報告・毎日新聞・風刺漫画(壱花花)・動画(UnionTube)・報告(Wattanのブログ) 家賃払えない!広がる無給休業〜「雇用を守る震災ホットライン」 東日本大震災を受けて、被災地のみならず全国的に労働者が無給での休業を強いられている事態を受け、個人加盟制の労働組合が3月26日、全国いっせいに「雇用を守る震災ホットライン」を開設して労働相談を受け付けた。愛知県の相談を受け付けた「名古屋ふれあいユニオン」には震災関連の相談が24件あった。内容は、「『電話がかかってくるまで休んでいて』と言われたきり、連絡がない」(パート女性)とか「社員でないので(仕事に)出た分しか(給料は)もらえないと言われた」(派遣男性)どといったもので、「家賃も払えない」(パート女性)、「生活が成り立たない」(派遣男性)などの悲痛な訴えもあった。その全てが、被災地と違い、勤務先の施設や設備が直接的な被害を受けていないケースである。(酒井徹) 報告・震災からみの労働相談(27日) *写真=名古屋ふれあいユニオン 広瀬隆さんが怒りの講演〜「福島原発事故と放射能汚染」 3日26日、東京・全水道会館で開かれた「たんぽぽ舎」のイベントでノンフィクション作家の広瀬隆さんが、二度にわたって講演を行った(写真)。広瀬さんは、「政府・東電・マスコミは、事実を隠しウソばかりついている。このままでは子どもたちが殺される」と、詳細なデータと資料をもとに「地震・事故・放射能」について語った。いま原子炉がどうなっているか、放射能はどうなっているか、など進行する現実を同時解説する形だった。時折ジョークを交えながらも、話は真剣・深刻そのもの。「これは犯罪だ!」と怒りに震えるシーンもあった。会場は2回とも各200人で満杯。ユースト中継の視聴者も数千になり、「これを見てよかった。本当の事がわかった」と反響が大きく広がっている。以下のサイトでアーカイブ視聴可。(M) たんぽぽ舎ユーストサイト 被災者をよってたかって支えよう!〜東京・亀戸駅頭でアピール行動 3月25日夜7時から、私たち全国一般東京東部労組・NPO法人労働相談センター・ジャパンユニオンは「東日本大震災の被災者をよってたかって支えよう!アピール行動」をJR亀戸駅前で行いました(写真)。駅前には30人の組合員が集まり、「被災者をよってたかって支えよう!」の大横断幕を掲げ、募金箱を手に義援金の協力を訴えました。東京メトロの売店で働く女性労働者や産婦人科の看護士ら疲れた労働を終えたその足で駆けつけた組合員の中には、生まれてはじめて募金を呼びかける側に立った人も多くいました。通行人から次々と寄せられる義援金や励ましの声にみんな感動していました。アピールのマイクが原発事故と東京電力の非道さを糾弾した時、それまでじっと立ち止まって聞いていた女性が深くうなずきながら義援金を入れてくれました。(須田光照) 報告 流れに逆行する不当判決〜河原井・根津「君が代」裁判控訴審 3月25日、東京高裁(加藤新太郎裁判長)は河原井純子さん、根津公子さんが訴えた「君が代」不起立に対する都教委の停職処分取消請求に対して、請求棄却の不当判決を出した。結審で「歴史的な判決を出す」と言った裁判長のことばと、都教委の裁量権の乱用を認めた3月10日の東京「君が代」裁判勝利の流れの中で、今回の判決に期待を抱いていた原告と傍聴者は一瞬あぜんとして言葉もなかった。判決後、原告の根津さんは「判決に耳を疑った。しかしこれが裁判の現実だ。教員は不起立闘争を続けるしかない。3月末の退職後も教育行政のおかしさを訴えたい」と語った。また河原井さんは「愕然とする判決だったが、これにがっかりすることなく日常の中で自分のできる抵抗をしつづけよう」と訴えた。(佐々木有美) 報告(佐々木)・報告(湯本)・渡部通信・動画(UnionTube)・毎日新聞 *写真=抗議のシュプレヒコール(手前 根津公子さん) 韓国: 第2のフクシマにするな!〜原発前で海上反原発キャンペーン 韓国の環境運動連合は3月23日、慶州の月城原発と釜山の古里原発の近海で、原子力発電の危険性を警告する海上反原発キャンペーンを行った。慶州の蔚山と釜山の浦項、巨済、ソウルなどから来た環境運動連合海洋委員会の会員30人余りはゴムボート2隻に分乗し、「月城=第2の福島」「古里=第2の福島」という横断幕と「STOP、NO NUKE」と書いた旗を掲げ、老朽原発の閉鎖と寿命延長の中断、新規原発反対などのシュプレヒコールをあげた。彼らはまた「原子力発電中断」を示すブイを海に出し、水中に飛び込む水中キャンペーンも繰り広げた。(記事提携=蔚山労働ニュース) 全文・ルモンド「原子力産業の苦役人夫」・「原子力資料情報室」会見(最新の事故状況) 印刷通販「プリントパック」死亡労災事故一周忌で講演集会 昨年3月22日、印刷通販「プリントパック」で入社2ヶ月に満たない26歳の青年が、大型印刷機械に頭を挟まれて死亡した労災事故から一周忌の22日、京都市ラボール京都で講演集会が開催された。主催は、全印総連京都地連。「土日祝も休まず営業」「平日24時まで入稿OK」「高品質なオフセット印刷を日本一のご奉仕価格で」とホームページでうたう激安印刷の「プリントパック」で何が起きているのか。集会では、関西大学経済学部・森岡孝二さん(写真)が「今日の加重労働の諸要因と24時間ビジネス」と題して講演を行なった。80人集まった集会は、24時間型の労働と社会を問い告発する第一歩として意義ある集いとなった。 報告 大きく振り切れた放射能計測器〜デイズジャパン「福島原発事故」緊急報告会 3月23日、東京・早稲田奉仕園スコットホールで「緊急報告会/広瀬隆・広河隆一『福島原発で何が起こっているか?』」が開催された(主催・デイズジャパン)。この集会の参加予約は告知したその日で一杯となり、当日も200席の会場は満杯であった。広河隆一さんは、他のジャーナリストとともに地震のあった次の日に被災地に入り、取材を開始した。広河さんは福島原発に近づくにつれ、持参した放射能計測器の針が大きく振り切れ(写真)、「チェルノブイリでは、このようなことはなかった」と語った。広瀬隆さんは、これまで一貫して地震・津波と原発の危険性を訴えてきた。これまで予想してきたことが不幸にも的中したと語った。そして、政府・東京電力・マスコミが一体となった無責任な「安全」宣伝の危険性を強調した。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube)・OurPlanet-TVユースト動画 経営者諸君 これ以上の災いを起こすな!〜東京東部労組が声明 大震災以降、全国各地の労働者にリストラ首切りの嵐が吹き荒れている。すでに電力会社による計画停電など大震災を理由にした解雇の労働相談が相次いでいる。「非常事態」を口実にした便乗型の解雇も多い。3月20日に実施した通常の日曜労働相談でも28件のうち12件が大震災がらみの相談だった。今後、爆発的に増えるだろう。補償なき休業(自宅待機)命令や一方的な賃金カットなども頻発 している。すべての経営者諸君に訴える。現在、生きるか死ぬかの瀬戸際に立っている被災者を社会全体でどう支えるのかが全国民に突き付けられている。(東京東部労組) 全文 *写真=震災の労働相談を受ける東部労組事務所 『世界観を変えた出会いー日韓清掃労働者交流の記録』DVDが完成 日本と韓国の清掃労働者が昨年末に行った現場交流の記録DVD『世界観を変えた出会いー日韓清掃労働者交流の記録』が完成し、発売された。 韓国全国の各都市の清掃労働者16名が来日した。自治体に無期契約により雇用される非正規労働者と民間委託会社に働く清掃労働者を組織する全国民主環境施設一般連盟である。受け入れたのは東京23区の家庭ごみの収集車の運転委託会社を組織する自治労公共サービス清掃労組。23区の直営公務員労働者を組織する東京清掃労働組合と協力して韓国からの清掃労働者と交流した。労働者自らがその過程を記録したこのDVDを働く者の人権と国境を越えた労働者の連帯に心を寄せる全ての人に届けたい。 詳報 必見『源八おじさんとタマ』〜わかりやすく原発推進派のうそ暴く 原発について、とてもわかりやすい学習材料を紹介します。『源八おじさんとタマ』というアニメです。5つのシリーズがあり、広瀬隆さんの講演や本を基にして作られています。1本、1分30秒から2分少々の短いもので、インターネットで観ることができます。源八おじさんと猫のタマが会話をしながら、原発がいかに危険なものであるか、原発推進派のうそを、判りやすく解説しています。このアニメが制作されたのは、昨年の9月から今年の2月にかけてですが、まさに今の事態を予測。シリーズ 4、5では「大地震・津波が来ても原子力発電所は安全のうそ」を暴いています。いま必見のアニメです。(村上理恵子) 紹介文・『源八おじさんとタマ 001』・風刺漫画(壱花花)「ただちに」でないとしたら、いつ? 最も危険な「浜岡原発」の即時停止を!〜中部電力本社へ要請行動 3月22日午前10時、名古屋市栄の中部電力本社ビル前に約50名の市民が集まった。福島第一原発の空前の事故を受けて、日本で最も危険な原発との指摘がある中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の即時停止を求めて、緊急の呼びかけに応えた学生・市民たちが駆けつけた(写真)。中部電力本社前は原発停止を訴える様々なプラカードが掲げられ、通りがかる人の目を引いた。本社ビル内での要請活動をした市民たちは、中電内ロビーにて「浜岡原発を停止しても電力は足りている」「今回の大事故を受けて、エネルギー政策の転換をなすべき」「原発事故は天災ではなく、人災」「全国の多数の人々が不安に思っている浜岡原発を停止して、いのち優先の社会を」と口々に訴えた。(関西報道部・木村ジョウ) 報告 松元ちえさん 再び被災地へ〜ツイッターで情報発信中 レイバーネットTVキャスターの松元ちえさんは、先週に引きつづき3月19日、海外取材班のコーディネーターとして被災地・東北に入った。現場で見たこと、感じたことをツイッターで連日発信中だ。ぜひご注目ください。以下は松元さんのツイッターから。「日本人のフリーカメラマン。おやじ的な態度に最初はうんざりしていたが、陸前高田の取材で、赤ちゃんを腕に抱きしめた母親を見たという。二人は津波にのまれ、土砂の下敷きになっていた。自衛隊員に『撮らなくていい』のかと聞かれたが『オレ、いい人じゃないけど、撮れなかった』。彼の目から涙が流れた」(19日)。なお、松元ちえさんのタイムラインは、以下で読むことができる。 松元ちえツイッター *写真=レイバーネットTVで被災地レポートする松元さん(3/17) 命を奪う原発はいらない!〜東京電力前で声あげる 3月20日午後1時過ぎ、新橋駅を降りると、抗議のアジテーションが響き渡っているのが聞こえる。「人の命よりも、原発を優先した。福島の人たちは被曝したんじゃなく、日本政府と東電に、被曝させられたんだ」「地震は天災だ。でも、原発は人災だ!」「原発の危険性をわかっていながら止めなかった、東京電力と日本政府は、責任をとれ!」。これが、空前の原発事故のさなかで、東京電力本社前に集まった意味のすべてをあらわしていた。横断幕やプラカードをもって、本社ビルの向かいの道路に集まっていたのは十人ほど。それに対して、警備の警視庁は数十人。まず目に入ったのが、プラカードをもって道路を渡ろうとした女性を、十人以上の警官が取り押さえ、羽交い絞めにしている現場だった。(S・H) レポート(続き)・写真 *写真=東電前でプラカードを掲げる女性 「M9.0」は想定外のための陰謀か?〜「たんぽぽ舎」連続講座で分析つづく 3月19・20日と続けて、たんぽぽ舎(東京・水道橋)の会議室で連続講座が開かれた。約50人の参加者が熱心に聴講し、現状と対策への理解を深めた。とくに気象庁がこれまで使ってきた「気象庁マグニチュード(Mj)」を突然変更して「モーメントマグニチュード(Mw)」を採用したが、前者であれば「M8.4」のところを後者を使って「M9.0」と発表した。これが「想定外」の根拠となったわけだが、たんぽぽ舎はこれは「想定外」と思わせる大陰謀ではないか、として調査を開始した。20・21日の講座は「たんぽぽニュース」のユーストリームで見られる。また21日も午後6時から同様の講座が開催される。講師は菅井益郎氏(大学教員)・山崎久隆氏(たんぽぽ舎)の予定で、生中継もあり質問も受け付ける。(M) 報告・「たんぽぽニュース」配信サイト(録画と生中継)・3/21講座案内・「原子力資料情報室」会見サイト・ニコ生(原発事故会見)・OurPlanetTV・岩上チャンネル *写真=20日の講師・槌田敦さん 大震災がらみの解雇・休業・賃下げなど労働相談を受付中 3月11日に発生した東日本大震災に伴う解雇、休業、賃下げなどの労働相談が、私たちNPO法人労働相談センターに相次いで寄せられています。以下はその一例です。(1)登録型派遣で働く30代女性から。地震で電車が遅れたため30分遅刻して派遣先に出社したら、派遣会社から「明日から行かなくいい」と言われた。(2)仙台市内の被災者から。会社から「出社しろ」とのメールがきた。親戚の家に身を寄せていて着替えも何もない状態なのに。今後、大震災に便乗した経営者による乱暴・理不尽なリストラ首切りや労働者いじめが爆発的に増える見込みです。相談センターでは大震災がらみの労働相談を緊急に受け付けています。(相談センターブログ) 詳細 *写真=労働相談センター たんぽぽ舎が緊急市民講座「原発事故の放射能対策」〜ネット視聴可 3月18日夜、事故レベルが5と報道される中、たんぽぽ舎は東京・水道橋で市民講座を開催した。会場は100人をこえる参加者で超満員(写真)。その内容はリアルタイムで中継された。最初に「原発事故の放射能の種類と安全な逃げ方」と題して、槌田敦さん(物理学者)がわかりやすく解説した。そのあと、島村英紀さん(地震学者)が「東日本大震災発生のメカニズム」を語った。参加者からは、放射能汚染に関して素朴な質問が次々に出され、講師陣が丁寧に答えた。「レベル5」でどんな事態が予想されるかが、よくわかる講座だった。19日も同様の集まりがたんぽぽ舎で行われる。3/18緊急市民講座(ユースト録画)・ビデオニュースドットコム・「原子力資料情報室」会見サイト 「地震は天災だが原発事故は人災だ」〜レイバーネットTVで柳田真さん 3月17日に放送された「レイバーネットTV」で、たんぽぽ舎共同代表の柳田真さん(写真)は、「東電がデータを出さないのでわからない事だらけだが、福島原発はかなりヤバイ状況である」として、放射能対策や疎開問題などについてわかりやすく語った。そして最後に「働く仲間に“死の労働”を強いて作る電力はいらない。火力・水力・再生エネルギーの方向に変えていくべきだ。地震は天災だが原発事故は人災だ。国と電力会社の責任は大きい。この災いを転じていい方向にするためにも、もう原発に頼るのはやめよう。子・孫の世代を守るため、私は全力で頑張りたい」と述べた。なお、たんぽぽ舎は18〜21日に集会・連続講座をもち、市民に「事故の現状・放射能対策」の情報提供をする。(M) アーカイブ視聴(計84分・たんぽぽ舎は15分から)・写真報告・TV視聴者の感想・ツイッターコメント一覧・番組内容・たんぽぽ舎HP 都教委に上告断念求める行動〜石原「天罰」発言糾弾宣伝も 3月17日、都教委に対して要請行動が行われた(主催:「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団)。この要請行動(参加者40名)は、167名への懲戒処分を取り消した3月10日の逆転勝訴判決を受け、その実行を都に迫る非常に重要な都教委要請行動であり、大地震の影響を受けながらも貫徹されたものであった。この行動の後2名の参加者が、新宿駅前で自主的に石原都知事の「災害は、天罰」発言を糾弾する宣伝を行った(写真)。彼らの手には、それぞれ手作りのポスターがあった。その宣伝には、かなりの人たちが注目していた。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube)・渡部通信・処分撤回を求めて175号 「石原よ、謝っても絶対に許さない!」被災地・仙台の高橋喜一さん 仙台市内にいる。今日やっと組合員とその家族の安否が確認できた。三陸沿海部は全滅だろう。10年は復興難しいのではないか。よく釣りに行っていたところも遺体が流れ着いているようだが、手のつけようがない。東電、政府の対応には言いたいことだらけだ。安全と言って地元に押し付けた原発での深刻な事故。安全神話も事故対応もぜんぶ嘘っぱちだった。いま避難指示が出ているが、お年寄りや病人などが取り残されている。だれも助けに行けない。ビデオレンタルのTUTAYAが「地震のニュースばかりであきたでしょうからDVDでも借りに来て」というCMを流したが、何を考えているのか。みんな怒っている。それと石原だ。あいつだけは絶対に許さない。謝ったから済む問題ではない。東京にいて何を偉そうなことを言っているのだ。東京の人に必ず伝えてほしい。(電通労組、宮城合同・高橋喜一) 報告・宮城全労協HP *写真=宮城全労協HPより 原発事故、事態は一層悪化!〜オルタナティブな情報チェックが重要 16日午前11時すぎ、枝野官房長官が記者会見を行い、「福島第一原発3号機で8時ごろから白煙が上がっている。正門付近の放射線量が10時すぎから急激に上がり、ミリシーベルトの単位になった。必要最小限度の職員も一時的に退避させている」と語った。テレビ画面でも、白煙が吹き上がっているのが確認できる。職員も一時退避したということは事態は、かなり深刻なレベル。スリーマイル事故レベルを超えている可能性もある。マスコミ報道だけでなく、「原子力資料情報室」「たんぽぽ舎」「OurPlanet-TV」などオルタナティブな情報をチェックすることが重要。この日夜には、外国特派員協会で「原子力資料情報室」の会見が行われて、専門家が事態の解説や放射能の危険性についてレポートした。また「ニコニコ生放送」は、適宜記者会見をノーカットで放送している。原子力資料情報室HP・たんぽぽ舎HP・ニコニコ生放送・「情報室」中継サイト・OurPlanet-TV(「たんぽぽ舎」に問合せ殺到)・岩上安身チャンネル・田中龍作ジャーナル(東電の情報隠し) 神戸ワーカーズユニオン、街頭で震災カンパ活動 東日本での大震災を受け、神戸市の個人加盟制労働組合・神戸ワーカーズユニオンが震災翌日の3月12日に街頭に立ち、震災被害者救援のためのカンパ活動を行なった(写真)。集まった19万2640円と2ペンス(イギリス硬貨)は神戸新聞社を通じて全額が被災地に届けられる。神戸ワーカーズユニオンは16年前、阪神大震災を経験した。ユニオンの黒崎隆雄副委員長は、「12日にはもともと街頭行動が予定されていたのですが、震災の報道を見て、街頭行動を急遽 街頭カンパ活動に切り替えました。いま、私たち誰もができる協力は、被災地に義援金を送ることだと思ったからです」と語る。(酒井徹) 全文 福島原発事故で放射能拡散!首都圏でも検出〜「原子力資料情報室」が断続的に会見 3月15日、福島第一原発は極めて危険な状態が続き、放射能の漏洩が続いている。以下のサイトで、「原子力資料情報室」および後藤政志さん(元原子炉設計者)のユーストリーム緊急会見が断続的に行われ、万単位の人が視聴した。後藤さんは「すでに限界を超えている。残念ながらこの規模が拡大していくと思う」と危惧を表明した。会見の間にも、首都圏各地で微量の放射能が検知されたというニュースが飛び込んだ。視聴者からは次々に疑問・質問が寄せられ、「原子力資料情報室」のスタッフが丁寧に回答した。この日、「原子力資料情報室」は問題点を明確にしたメッセージを発表した。生中継サイト・会見録画(15日その1)・会見録画(15日その2)・原子力資料情報室HP・首都圏各地で放射能検出 元技術者として黙っていられない〜後藤政志さん「非常に厳しい状態」懸念 3月14日、前日に引きつづき外国特派員協会で後藤政志(写真=東芝・元原子炉格納容器設計者)さんらが、記者会見を行った。福島第一原発の3号機の水素爆発、2号機の燃料棒が一時すべて露出される、というニュースが流れる中だった。後藤さんは「格納容器が最後の砦だと思っていたが、砦にならないことがわかった。地震や何らかの事故で格納容器が壊れてしまうことがあるんだと。今回の事故で元技術者として黙っていられなくなって名乗り出た」と語った。「燃料棒露出は何を意味するのか?」の質問に後藤さんは「非常に厳しい状態(炉心溶解)になる。最悪にならないよう努力してほしい」と険しい顔で語った。そして政府・東電に「正確な情報提供と人命第一の対応」を求めた。ネット生中継の視聴者からは「TVで流すべき」「後藤さん頑張れ」「背筋の凍る記者会見」など感想が寄せられた。(M) 会見録画映像(ビデオニュースドットコム) 東日本巨大地震・福島原発事故の最新情報 原子力資料情報室ニュース(重要)・JVJA福島原発取材班のプレスリリース・OurPlanetTV「スカイプ報告」・松元ちえ「被災地ツイッター情報」・小出裕章氏の分析・サイエンスメディアセンター・たんぽぽ舎 福島原発大事故!原因を覆い隠す政府、広がる危険性! 3月13日、都内で「原子力資料情報室」第二弾の緊急会見が行われた(写真)。元原子炉設計者の後藤政志氏は「1号機に海水を注入すること自体が、異常事態」「ホウ酸水も注入しているが、それは再臨界の危険性を除去するための方策である。つまり、再臨界の危険性もあるということ」「3号機でも同様、あるいはそれ以上の危険な状態が起っている」。会見内容は、どれも政府からは聞こえてこない具体的な状況の推移であり、事態が極めて緊急性を帯びているということを物語っている。そして後藤氏はこう強調した。「今回のことは明らかに『想定外』を考慮しなかった国の責任である」。福島原発事故は今極めて危険な状況にあり、原発労働者や地域住民の大量被ばくも実際に起きている。これ以上被害を拡大しないことが急務であるということを、政府に要求していかなければならない。(湯本雅典) 報告・動画(UnionTube) 「反貧困集会inあいち」に660人〜被災地への義援金集める 東日本での大震災による影響が各地で出る中、3月13日に予定されていた「反貧困フェスタinあいち」が「反貧困集会inあいち」と名称を変更した上で、名古屋市守山区の金城学院大学で開催された。集会は副題に「がんばろう 東北、関東」を掲げ、会場では震災への義援金が呼びかけられるなど、震災被害者への連帯を強く打ち出した集会となった。集会参加者は全体で660人と発表された。開会にあたって集会実行委員長の内河惠一弁護士は、「昨日、東北地方を中心にたいへん大きな地震がありました。昨年『反貧困フェスタ』を開催した宮城県も大きな被害を受けており、被害者の惨状を私たちは無視することができません」とあいさつし、参加者全員に1分間の黙祷を呼びかけた。(酒井徹) 報告 *写真=義援金を集める 米国マディソンで労働者大集会〜日本被災者への連帯プラカードも シカゴ滞在中の木村です。到着二日目の今日、全米の焦点となっているウィスコンシン州マディソンで二回目の団交権否定案に反対する大集会があることを知り、急拠シカゴから車で三時間の現地に急行。州議事堂は依然占拠継続中。ほぼ半日間デモ隊は州議事堂を包囲。参加者は前回を上回る約8万人。しかしそれ以上に感動したのは、日本の被災者への連帯が期せずして広がっていること。「ウィスコンシンの労働者は日本の犠牲者と同じ痛みを分かち合う。米は戦争に日本は原発に国民財産を使い、国民を犠牲にした」のプラカードがあちこちに掲げられていた。本当に感動した。(マブイシネコープ・木村修) 全港湾労組が災害対策本部を設置〜港の情報を呼びかける 港の労働者で組織する「全港湾労組」は3月12日、「全港湾東北地方太平洋沖地震災害対策本部」を設置した。八戸、宮古、仙台塩釜、小名浜、日立、鹿島などの港は津波によって壊滅的な被害を受けた。宮古港では、港湾は企業、組合事務所とも津波に流され、防波堤の大部分が水没。安否が確認できない組合員もいるという。全港湾本部は、各港の情報を集めており、メール・電話などでの連絡を呼びかけている。電子メール zenkowan@zenkowan.org 電話03-3733-8821・全港湾HP 原発事故はどうなっているのか〜「原子力資料情報室」が緊急会見 3月12日夜、「原子力資料情報室」は、専門家を交えた緊急記者会見を行った。福島第一、第二原子力発電所で、いったい何が起こり、どんな危険性が迫っているのか。自ら福島原発に関わっていた東芝・元原子炉格納容器設計者が「事態の深刻さ」をズバリ解説。真実に迫った長時間の会見となった。政府・東京電力の発表、マスコミ報道が不十分な中で、市民の立場で原発の危険性を一貫して追及してきた「原子力資料情報室」の分析・解説・情報提供は、非常に貴重になっている。同会は13日17時からも、二回目の緊急会見を行う予定だ。一方、戦場取材の経験のあるJVJA所属のジャーナリスト、豊田直巳さん、綿井さん、山本さん、野田さんらが現地取材を開始。すでに郡山に到着し、福島原発をめざしている。 3/12記者会見録画・JVJAツイッター情報・3/13記者会見中継サイト *写真=ユーストリームで配信された記者会見 正確な情報を入手して、いまこそ励まし合って乗り切ろう! 災害時にもっとも警戒すべきは、正確な情報入手だ。正確な情報入手に心がけよう。励まし合って、この状況をのりきろう。リンク先は、テレビ・ラジオを持っていなくてもネットで視聴できるテレビ放送・ラジオ放送。落ち着いて正確に判断しよう。NHK・TBS・フジテレビのネット同時視聴・NHKラジオ第一 大地震の被害広がる!福島原発がきわめて危険な状況 3月11日午後、日本列島を揺るがす大地震が発生し、甚大な被害が広がっている。とくに、福島原発では放射能漏れが起きており、きわめて危険な状況だ。すでに、福島第一原発の社員2名がケガ、協力会社2名が行方不明、管理区域内で17名が顔面に放射線物質付着、第二原発で1名心肺停止、1名軽傷が発生している(「緊急災害対策本部」3/12発表)。原子力資料情報室は、福島原発に関する情報提供・分析をすすめているが、「住民の安全のためには、詳しい状況がもっと公開されなければならない」と政府に求めている。また「FMわいわい」が外国人むけに、ラジオで情報提供。米国の独立メディア「デモクラシー・ナウ!」は特別番組を編成、日本から「ゼネラルユニオン」のルイスさんが緊急レポートをしている。 原子力資料情報室・FMわいわい・「デモクラシー・ナウ!」(英語)・たんぽぽ舎「情報公開を」・「緊急災害対策本部」3/12発表資料(pdf) *写真=経産省・保安院に原発停止を求める市民団体(3/12午後) 「君が代」裁判で逆転勝訴!〜「処分取り消し」に歓声上がる 3月10日、東京高裁(第2民事部・大橋寛明裁判長)で東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟(一次訴訟・原告168名)の控訴審判決が下された。結果は、「控訴人らに対する懲戒処分を取り消す」という1審東京地裁判決を覆す、逆転勝利判決であった。当日は、アイム89(東京教育労働者組合)の「君が代」裁判(原告2名)もあり、こちらも同じ裁判長で、処分取消の勝利判決を勝ち取るという、まさにダブル勝利であった。判決は、「控訴人らの損害賠償請求は棄却」、また「10・23通達(「日の丸・君が代」強制の都教委通達)および職務命令は、憲法に違反しない」という不十分さをはらみながらも、懲戒処分を裁量権逸脱と解し、処分取り消しを判断した意味は非常に大きく、まさに勝利判決であった。(湯本雅典) 報告・渡部通信・動画(UnionTube)・毎日新聞・「処分撤回を求めて」ニュース 差別撤廃など訴える〜「国際女性デー愛知県集会」開かれる 国連が「国際女性デー」と定める3月8日に、名古屋市中区の女性会館では「2011国際女性デー愛知県集会」が開かれ、110人が集まった。集会実行委員長を務める新日本婦人の会愛知県本部の安藤満寿江会長は、「国際女性デーは101年前から、世界中の女性たちが、女性にも参政権を、戦争反対、パンをよこせと立ち上がってきた行動の日です。愛知の私たちも生活の向上、権利の向上のためにがんばりましょう」と開会のあいさつを行なった。また、「憲法9条と平和を守る愛知女性の会」の水野磯子共同代表は、4ヶ月前に日本に赴任してきたというスウェーデンの一等書記官の女性と話したエピソードを紹介。「自分が仕事で日本に行くことになったと言うと、夫が『僕が仕事を辞めるよ』と言ってくれて、2人で赴任してきたと彼女は言っていました。(酒井徹) つづき 学校現場を破壊した石原教育行政に怒り〜都庁前アクション 3月9日、都教委による「君が代」処分を許さない都庁前アクションが行われ、教員や市民、約60名が参加した。高嶋伸欣琉球大学名誉教授(写真右)は、都教委の「日の丸・君が代」強制が、学校教育法第21条の子どもの「公正な判断力」育成に違反する行為だと指摘、これまでの指示を早急に撤回し、被処分者の名誉回復と損害の補償をすみやかに実施するよう都教委に要請した。「君が代」不起立を続け、定年退職を前に今年最後の卒業式を迎える教員の根津公子さん(左)は「24日の卒業式では不起立をとおす。分限免職(解雇)の可能性は十分あるが、免職を許さない闘いをしたい」と語った。石原教育行政の12年は学校現場を破壊し尽くした。その責任を問う怒りの声が渦巻いたアクションだった。(佐々木有美) 写真(都教委要請)・渡部通信 法廷で「ジョニーカムバック」を上映〜疋田教諭分限免職取消訴訟が結審 3月8日、疋田教諭分限免職取消訴訟(ジョニーカムバック裁判)の控訴審(第4回・結審)が東京高裁824号法廷で開かれた。法廷には、50名の支援者が集まり、傍聴席は満席となった。今回は、法廷で疋田さんの解雇の不当性を暴いた映画「ジョニーカムバック」の一部が証拠として採用され、放映された。そこには、前回の裁判で証人採用を認められなかった疋田さんの二人の教えの声「僕は好きな先生だったので、(解雇が)ショックだった」「僕の証言が、地方裁判所や都教委に届かなかったのが残念です」「疋田先生は、難しいことをわかりやすく教えてくれた。」「毎回手書きのプリントを作って授業をした」があり、生徒から見た疋田さんの人柄、教員としての姿が生き生きと映し出されていた。(湯本雅典) 報告(最終陳述あり)・「映像が法廷を圧倒」(疋田)・法廷上映映像(5分) *写真=ライブで訴える疋田さん(東京高裁前) ぼったくりにショック!〜「労働者性の否定を許さない集会」 3月4日、日本労働弁護団の「労働者性の否定を許さない集会」は、総評会館2Fの大会議室を埋める大盛況で、参加者は200名をこえていました(写真)。私は、東京東部労組・菅野委員長が報告されたニチガス関連会社による「雇用契約」と「業務委託契約」の二重契約の形式を悪用したぼったくりにショックを受けました。フリーター全般労組の清水さんが紹介された「銀座ルール」の問題にも通じますが、昔の暴力飯場で労働者を借金漬けにして酷使したのと本質的に変わらない暴挙が、大企業の下で平然と行われている。ここまでいくと、労使問題というより、犯罪でしょう。絶対に正さなければいけないし、そのために支援したいと思いました。(出版ネッツ・北健一) 報告・労働相談センターブログ(動画あり) *写真提供=コンビニ加盟店ユニオン TPPでは生きられない!座談会〜韓国のたたかいから学ぶ 去る2月26日、明治大学リバティータワー内にて行われた「TPPでは生きられない!座談会」(主催:TPPに反対する人々の運動)に参加しましたので、報告します。韓国からの特別報告では、韓国全国農民会総連盟政策局長の郭吉子さん(写真)が、TPPほど極端ではないものの、やはり自由貿易協定のひとつである韓米FTAに反対する闘いを紹介しました。韓米FTAは、2007年に韓米両政府が署名しながら、米国産牛肉の輸入再開を米国が韓国に強硬に求めたことから、「BSE牛肉の輸入強要だ」として韓国内で反対論が噴出し、今も批准に至っていません。2008年には、高校生を中心に若者たちが「BSE牛肉の輸入反対」を訴えてキャンドルデモなどの反対闘争を行ったことをご記憶の方も多いと思います。(黒鉄好) 報告 スペイン映画「アレクサンドリア」〜実在した伝説の女性天文学者 宗教をテーマにした映画は、不安定で不確実な時代を映す鏡のようだ。『サラエボ、希望の街角』『神々と男たち』、そして、アレハンドロ・アメナーバル監督のスペイン映画『アレクサンドリア』。時はローマ帝国が崩壊しつつあった4世紀末、舞台は栄華を極めたアレクサンドリア。原題は「アゴラ(古代ギリシャの広場)」とあるように、市場を開いたり宗教論争を繰り広げたり、時に殺し合いも起きる公共広場を中心に、古代から中世への騒然たる転換期を映している。それもCGではなく、巨大な図書館や円形劇場などを実際に建設、壮大なドラマにふさわしい伝説都市を再現している。(木下昌明) つづき・映画公式サイト 私たちのメディアをどう育てるか〜レイバーネット総会 活発に論議 レイバーネット日本の2011総会が3月5日、東京しごとセンターセミナー室で開催された。参加者は名古屋からの来場者も含め44名で、終始活発な論議が行われた。第一部では、活動報告や方針提起があり、私たちのメディアの特徴として「アクティブ・ラジカル・多様性」が強調された。またプロジェクト活動を拡げることで、会員一人ひとりが得意な分野で力を発揮しよう、との呼びかけがあった。第二部では、安田幸弘さんと松元ちえさんの報告(写真)を受け、ディスカッション。特にレイバーネットTVの可能性と課題に議論が集中した。「テレビを始めたことで新たな活性化・広がりが生まれた」「IT技術に振り回されるのではなく、伝える中身の充実が大事」「昔の街頭TVのように“一緒に観る会”をつくろう」「若者との接点はケータイから」「関西の情報を増やして」など、次々と意見が出された。(M) 報告・全体写真・第二部(USTアーカイブ・80分) 非正規切りは許さない!〜「日本郵政」本社前で150人が声を上げる 赤字のしわ寄せを労働者に押しつけ、大規模なリストラ計画をすすめる「日本郵政」に抗議して、3月3日昼、郵政ユニオン・郵産労など約150名は、霞ヶ関の本社前で声を上げた。3月に入り、非正規の「雇い止め」(解雇)通知が続出している緊迫した中での行動。佐野支店の女性はマイクを握り、「私をふくめ6人の職場で5人が雇い止めになる。その一人は小学・中学の4人の子持ちだ。そういう人を一方的に切るとは許せない」と怒りを露わにした。一方、岡山支店の期間雇用社員の萩原和也さんからはうれしい報告。3年のたたかいで「雇い止め不当・解雇撤回」の全面勝訴判決(広島高裁・2/17)をかちとった。萩原さんは「所属していたJP労組からは裏切られたが、仲間が支えてくれた。職場に戻る」と喜びを語っていた。(M) 写真速報・郵政ユニオンHP・郵産労HP・萩原裁判HP *写真=全面勝訴した萩原和也さん 有給とらせろ!ツイッターでデモしよう!〜3/4ワカモノが立ち上がる PARC自由講座「活動家一丁あがり!」卒業イベントで、野口綾子さんは「有給とらせろデモ@Twitter」を企画した。野口さんはこう呼びかける。「民間だ、公務員だと遠慮や足の引っ張り合いをしては、雇用全体の労働条件の低下に繋がります。雇用保障の強い公務員こそ、権利を十分に主張し、使用し、一般化していかなくてはいけません。私は有給休暇を完全消化したら怒られました。多くとも半分くらいが通常で、いかに使っていないかが、マゾヒスティックな喜びを帯びて語られます。なぜ、これほど制度化されている有給休暇を使うことに、ためらいがあるのでしょうか? どうして“すいません”と言いながら休まなくてはならないのでしょうか?」。日本の長時間労働と未消化有給は諸悪の根源、として野口さんらは、3月4日ツイッターデモで声を上げる。 詳細(デモのやり方) *写真=有給デモアイコン 長いものに巻かれず自分を生きよう!〜根津公子さんがメッセージ 東京都の教員・根津公子さんがこの3月定年退職を迎える。根津さんは、都の「日の丸・君が代」強制に抗して不起立を続けてきた。今年の卒業式が最後の不起立になる。不起立に対する都の処分は苛酷をきわめ停職6ヶ月を3回も根津さんに課した。しかし、根津さんは、停職中も学校の門前に立ち、生徒や保護者たちと対話を続けた。根津さんは、退職するにあたり自分の思いをメッセージにした。「間違っていると思うことには従わない、長いものに巻かれずに、自分を生きよう」と根津さんは訴える。これは若い教員あてに書かれたものだが、私たちすべてが受け止めるべきメッセージではないか。(S) 全文・解雇させない会HP(行動の詳細あり) *写真=レイバーネットTVに出演中の根津さん(2/24) パート・アルバイトに朗報〜日本レストランシステムで「変形労働時間制」廃止へ 洋麺屋五右衛門などを経営する日本レストランシステム株式会社が、約5200名のアルバイト・パートへの変形労働時間制の適用を廃止決定した。首都圏青年ユニオンは2月28日に、歓迎声明を出した。声明では「変形労働時間制の下で最大の被害を被っているのは、ワーキング・プアとも呼ばれる多くのパート労働者・アルバイト労働者である。ただでさえ、低賃金で働かされているパート労働者・アルバイト労働者が変形労働時間制を口実に時間外賃金を少なくしか払われないとするならば、それは貧困をさらに拡大するものであり断じて許されるべきものではない。私たちは、これからも企業のあらゆる違法行為を許さず徹底してたたかうことをあらためてここに表明する」としている。 声明・毎日新聞・赤旗 *写真=首都圏青年ユニオンの活動風景(2/5) 茫然自失・不安・憎しみ・怒り〜シリーズ「解雇理由」1月分紹介 相談メールの向こう側には、茫然自失・不安と同時にあまりにも横暴・理不尽な企業主に対する労働者としての憎しみ、怒りがあります。シリーズ「解雇理由」2011年1月分を紹介します。1、全国展開のスポーツ用品店舗10年勤続。銀行の指導で43歳以上の社員に「退職金プラス250万円」などの条件で希望退職募集。70名応じる。しかし、多くのパートにはなんの説明もなく、退職条件も一切示さずに一方的解雇。10年も働いてきて、こんな仕打ちが許せない。パートが結束して闘いたい。2、正式採用されて4カ月。社長が「クビにするぞ」と暴言の連続。怖くてたまらない。正式採用された人間をそんなに簡単にクビにできるのでしょうか。(菅野存) 全文 以前のトップページへのリンクを表示:
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