2009/07 | |||||
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反貧困ネット「選挙目前!私たちが望むこと」集会に350人 総選挙を控えた7月31日、今度こそ貧困の拡大を許さず、人間らしく生きる社会をめざそうと、「反貧困ネットワーク」が政策課題を掲げる集会を開いた。名称はズバリ「選挙目前! 私たちが望むこと」。東京・お茶の水の総評会館に、多数の報道陣を含め、満員の350人が集まった。2009年の「反貧困キャンペーン」のスタート企画として呼びかけられた。休憩時間をとらない、2時間びっしりと組まれたプログラム。会場は熱気であふれ、参加者たちは、当事者の切実な訴えや、各党の国会議員の発言に、最後まで真剣に耳を傾けていた。(報道部・Y) 写真速報 *詳報準備中 パナソニック総行動 in 愛知〜「派遣労働者」2名が雇用確認求め提訴 7月28日、パナソニック総行動 in 愛知は、全国パナソニック総行動(呼びかけ=パナソニックPDP原告・吉岡力、パナソニック電工福島原告・佐藤昌子、パナソニックエレクトロニックデバパン原告・河本猛)の一環として取り組まれました。早朝7時半から、春日井市にあるパナソニックエコシステムズ工場労働者へ、約30人の仲間がビラ撒きとマイクアピールを行い、400枚のビラを渡すことができました。11時には愛知連帯ユニオンの「派遣労働者」2名がパナソニックエコシステムズに直接雇用関係の確認を求めて提訴(写真)、中谷雄二弁護士と野口新弁護士の書いた訴状は、38ページに及ぶものになりました。(愛知連帯ユニオン) 報告 少数派から多数派へ〜広電のたたかい「路面電車を守った労働組合」 広島電鉄の労働組合は、今春闘での契約社員全員の完全正社員化実現や路面電車を守る闘いの成功でマスコミでも有名になった。しかしこの組合(私鉄総連広電支部)の真骨頂は組合分裂攻撃を受けていったん少数派になったが、その後の幾多の闘いと活動によって26年かけて多数派になり、ついには第二組合を吸収合併したところにある。東部労組各支部では少数派が多く、日々多数派をめざして闘っているが、広電の闘いは大いに参考になると思う。最近、恰好の本が出版された。河西宏祐著「路面電車を守った労働組合」(平原社2009年5月発行)である。比較的読みやすくまとめられているのでぜひ直接本を読んでいただきたい。(東部労組・石川源嗣) 全文 人材派遣協会の署名に反対しよう〜オンナ・ハケンの乱 第一弾 規制を強めると派遣労働の仕事がなくなるって、人材派遣会社はいうけど、ほんとにそう? 年末年始の派遣村の衝撃から、まだ半年と少ししかたっていないのに、与野党の派遣法案は廃案となり仕切りなおしとなりました。派遣業界は、規制阻止の動きを活発にしています。政権交代が叫ばれる中で、その動きは民主党議員にも働きかけがされていると新聞で報道されました。私たちは黙って、もう見ていることはできません。人材派遣協会の規制強化阻止の署名に反対し、派遣労働の規制強化を求める10万人署名活動に協力をして下さい。8月5日には人材派遣協会に抗議申し入れと怒りのコスプレパレードも行います。オンナ・ハケンの乱は、派遣法規制実現まで続くキャンペーンです。(働く女性の全国センター) 詳細 *写真=チラシより トミ・ウンゲラーのおかしな世界〜ヨーロッパ人の笑いと諧謔 トミ・ウンゲラー。日本ではとりわけ『すてきな三にんぐみ』が大ヒットして、今でも重版をつづけている。1931年にフランスのアルザス地方、ストラスブールで生まれたこの作家は、絵本にかぎらず、ヴェトナム戦争を大胆に批判した反戦ポスター、辛辣な社会諷刺画、広告、エロティック画など、多様な分野のグラフィック作品で世界的に知られるアーティストである。2007年11月には、ストラスブールに市立トミ・ウンゲラー美術館が創設された。そのニュースをきいて訪ねたいと思っていたところ、昨年秋、美術雑誌『芸術新潮』の特集号のために、この美術館とウンゲラーさん本人を取材する企画が実現した。彼がいかに「ヨーロッパ人」というアイデンティティを体現しているかについて、触れてみたい。(飛幡祐規・パリの窓から5) 全文 *写真=『芸術新潮』09年8月号 もうひとつの生き方めぐり 20代アクティビストがトーク〜MediR-TV 第1回MediR-TV実験放送が、7月25日午後8時〜9時半に行われた。テーマは「もうひとつの生き方ってアリ?−20代アクティビストの本音」。出演は、園良太(フリーター労組)・新井ちひろ(映像制作)・百瀬圭吾(NPO)・米田麻衣(MediR・司会)の20代の4人(写真=左から)で、若者の生き方や社会運動をめぐって活発にディスカッションした。視聴者は愛媛県など全国から155名に達し、放送中に質問・コメントも多数寄せられた。出演者の一人は「飲み屋で話すのとちがって、こうした公の形で話し合うことで、自分自身も新たな発見があった」と語っていた。今回の成功を受けメディアールでは、今後も様々なテーマでインターネットTVの試みを行う予定。なお、25日の放送内容の前半(40分)は、こちらで視聴できる。(MediR) メディアールHP 時事川柳でチェンジ風を〜楽しかった「ワーキングプア川柳講座」 7月22日「ワーキングプア川柳講座」の最終回がメディアールで開催、20代の女性の参加もあり楽しい講座になった。「みんなで時事川柳を作ってみよう」というこの日のテーマは、衆議院の解散もあって時機を得た感じ。講師の乱鬼龍さん(写真左)から課題として「選挙」と、関連する「自由課題」が出された。選者(乱鬼龍)から天・地・人(各1句)・客(5句)の作品が発表された時は、みんながときめいた。トップにあたる天の句に選ばれたのは「オバマから まだ続いてる チェンジ風 /陶酔」「革命の 風おなごから 吹いてくる /わかち愛」だった。参加者からは「今まで川柳を読むだけだったが、作ってみると世の中の見方が変わってきますね。受講してよかった」との感想もあった。(わかち愛) 詳細 今年も8月6日がやってくる〜映画「妻の貌」公開 「わたしにも写せますぅ」という言葉が流行した時代がある。それは家庭用8ミリカメラのテレビCMだった。あれから50年、8ミリ(後にビデオ)で家族を撮り続け、その都度、アマチュア映画祭で発表していた川本昭人が、今度その集大成ともいうべき「妻の貌」を公開する。一念、棒のごときもの。これがいい。川本は広島在住で82歳。酒造業を営んでいたが、長男の誕生を機に8ミリを買い、妻が甲状腺がんを手術した1968年から彼女の日常を撮ることに徹し、撮影も日常化した。19歳の折の被爆が原因で原爆症にかかっていると判明したからだ。「わたしの中のヒロシマ」と妻は語り、夫は被写体の中の「ヒロシマ」を見つめ続ける。(木下昌明) つづき・公式サイト *7/25より東京・渋谷ユーロスペース、川崎市アートセンターでロードショー 「倫理観を変えろという方が無理」〜都教委イジメ研修に抗議 7月21日、東京都教育委員会は本年卒業式・入学式での「君が代」斉唱時に起立せず処分された教職員を対象にした「服務事故再発防止研修」を強行した。「研修」会場の都教職員研修センター(東京・水道橋)前には100名以上の支援者が結集した。個別研修では、昨年7月に都教委が出した「分限処分指針」をことさらに強調し、不服従を続けるならば処分を過重させるぞ“!という恫喝をかけるような内容だった。しかし、強制「研修」を受講させられた6名の教員は、全員元気な顔で研修を終え、被処分者の一人は「私は、物事はみんなで話し合って決めるという倫理観で育った。今更その倫理観を変えろという方が無理だ」と語っていた。(湯本雅典) 写真速報・動画(UnionTube)・抗議声明・報告(近藤順一) *写真=加藤弁護士(左)の質問に全く答えられない都教委幹部(右) 韓国: 双龍自動車の占拠ストライキに公権力投入される 大量解雇に抵抗して工場占拠を続けている韓国・双龍自動車労組に対して、7月20日、李明博政権は公権力を投入した。午前9時30分頃、双龍車塗装工場は電気が切れ、午前10時に予定されていた法院強制執行に合わせ、平沢工場に警察兵力が電撃投入された。占拠座り込みをしていた双龍車労働者たちは正門から100メートルほど離れたところでタイヤを燃やして抵抗している(写真)。警察は引火物質が多い塗装工場進入も考慮していて、大惨事が憂慮される。労組は放送で「われわれは人間らしく生きるために死を覚悟して決死抗戦をする」とし「頼むから警察兵力を投入するな」と訴えた。ストライキに参加していない組合員には「絶対工場の中に入るな。労使対立に介入するな」と要求した。 詳細(チャムセサン)・双龍記事一覧・民主労総ゼネストへ なお、民主労総・金属労組は、警察力の投入とストライキ破壊に対する国際的な支援を要請している。双龍自動車ストライキ連帯要請 三里塚「一坪共有化運動」について考える集会開かれる 三里塚空港(成田空港)の建設に反対して取り組まれた「一坪共有化運動」について考える集会が7月19日、都内で開かれた。「7・19加瀬勉さんを囲む会」と題して呼びかけた主催者は、「三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会2」、「三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会」。約60人が集まった。「一坪共有化運動」は、新東京国際空港公団(当時)による用地買収に対抗するために、反対同盟と支援者らが取り組んだ戦術。土地の所有権を複数の人々に細分化して割り当て、共同で所有する運動である。空港が滑走路1本で開港した後の1980年代に、第二期(再)共有運動が始まった。(Y) 報告 アトミック展の美術作品検閲に抗議するシンポジウム開かれる 4月に沖縄県立博物館・美術館で開催された「アトミックサンシャインの中へ in 沖縄―日本国平和憲法第九条下における戦後美術」で大浦信行の版画作品「遠近を抱えて」が、県教育委員会や主催者などからの「教育的観点から配慮してほしい」という要請によって展示が排除されるという事件が起きたが、それに抗議する美術展とイベントがスタートした。まず最初に7月18日(土)日本教育会館で「『アトミックサンシャイン』沖縄展の検閲に抗議する!」シンポジウムが開かれて約150名が参加した(写真)。主催は「沖縄県立美術館検閲抗議の会」など。会場からの発言も活発で、多様な意見が表明された。(安齋徹雄) 報告・緊急アートアクション 「わずか5秒で・・」〜神奈川の「日の丸・君が代」裁判で不当判決! 「神奈川県教委の日の丸・君が代強制通知は違憲で、国歌斉唱時に起立して唱和する義務がない」ことの確認を求め、4年間争われてきた「こころの自由裁判」の判決が、7月16日横浜地裁であった。原告は、神奈川県立学校の教職員170名。この日地裁には、35席の傍聴のため140名が並んだ。判決は「主文、原告の請求を棄却する」の一言だけだった。地裁前で三輪原告団長は「わずか5秒で判決が終わってしまいました」と語ると一瞬絶句。「しかし、これで終わることは絶対にありません」と続けると支援者から大きな拍手が起きた。神奈川でも毎年100名近くの「不起立」のたたかいが続いているが、東京のような「職務命令・処分」をいまだに許していない。今回敗訴したが、「4年間やってきたこの裁判が大きな歯止めになってきた」と原告は語っていた。(M) 裁判をすすめる会HP・毎日新聞 龍山虐殺に抗議する韓国大使館申し入れ行動〜「チャンポン」が動画配信 「龍山(ヨンサン)惨事」とは1月20日、ソウルの龍山で、立ち退きを拒否してビルに立てこもる住民たちに警察が特殊部隊を投入、その過程で発生した火災により、住民5名・警官1人が死亡した事件だ。いま韓国で大問題になっている。6月28日、この問題に関して、日本の市民グループ「龍山虐殺に抗議する市民の会」が連帯行動を起こした。申し入れのため韓国大使館に向かったのは総勢約20名。反戦運動や反グローバリゼーション運動、労働運動など、様々な運動にかかわってきた仲間が、この日だけの1日共闘グループとして集まった。しかし、警察は一歩も大使館に近づけまいと阻止線を張る。その緊迫した様子をアジアのメディア活動家グループ「チャンポン」がこのほど動画配信した。 詳細・動画(チャンポン) *写真=韓国大使館近くで抗議する参加者 辻井さん国労バッジ事件〜処分を命じた張本人を追及! 7月14日、神奈川県労働委員会で辻井義春さんの国労バッジ処分事件・第6回証人尋問が開かれ、支援者40名がかけつけた。今回の証人は、小池邦彦・JR東日本本社人事部担当部長、すなわち辻井さんへの数十回に及ぶ処分を横浜支社に命じた張本人である。主尋問で小池氏は、バッジが就業規則に違反する職場規律違反であることを言い続け、自らが重罰(最高出勤停止10日間)を下したことについて100パーセント正しいと言い切った。しかし小池氏の傲慢な論理は、反対尋問で見事に覆された。反対尋問では、辻井さんにたいする弾圧が突出したもの、つまり国労攻撃、不当労働行為であるということが追及された。(湯本雅典) 報告 *写真=審問後の集会 死ぬな、読め!〜「フリーター労組の生存ハンドブック」発刊 この本はとても多彩な内容になったと思う。労働で困った時、ひとりでは生きていけなくなった時、つながりたい・何かやりたいと思う時、さらに先の行動や考えを目指す時。人が生きる中でぶち当たる様々なシーンに力を与えられるものを目指した。日本社会で経済不況と格差が深刻化した1990年代以降、私たちには不安・不満や「何もできない」というあきらめの気持ちが広がってきた。本書では、様々なシーンで誰もが自分から「使える」本を目指すことにした。もちろん、各項目で述べられたことには限りもあるので、教科書やセオリーのように読まれることは望んでいない。あとはみなさんがこれを踏み台にして新しいものを生み出して欲しい。(園良太・あとがきより) 詳細 *7/21全国書店で発売 映画は考える道具である〜「ドキュメンタリー作家 土本典昭」展覧会 日本のドキュメンタリー映画を代表する映像作家・土本典昭さんが、08年6月24日に亡くなってちょうど1年。6月30日から東京の国立近代美術館フィルムセンターで、「土本典昭展」が開催されている。展示場には、シナリオ「ある機関助士」はじめ、水俣映画の資料・写真・ポスターなど95点が展示されている。肉筆の克明な資料からは、かれの記録に賭けるすさまじい執念が伝わってくる。また土本基子さん制作のビデオ「土本典昭からのメッセージ」(20分)が常時上映されている。そこで、土本さんはこう語っていた。「映画は考える道具だと思う。観た人が現実を知って考えて、なにか生き方を学ぶとか決めるとか。そんな役に立てたらうれしい」と。土本典昭展は、8月30日まで開催される。(M) フィルムセンターHP・土本典昭HP *写真=会場入口 「日本のひどい状況は不法な国労つぶしから」〜鎌田慧氏が講演 7月9日、「JRの安全とコンプライアンスを問う集会」が都内で開かれ、160名が集まった。鎌田慧・安田浩一の両氏が講演。鎌田氏(写真)は「今の日本のひどい状況は、不法な国労つぶしに端を発しており、その後の小泉−竹中路線で社会全体がメチャクチャになった。労働者と市民が手をつなぎ、この不法状態を正していくことがポイントだ」と強調した。また主催者挨拶で、二瓶国鉄闘争共闘会議議長は1047名問題の政治解決に触れ、「我々の三項目要求は自民党の窓口に伝えた。まだ返事はないが断わられてはいない。それは政治的に深い意味がある。総選挙前(7〜8月)の解決はできないが、自公で三項目を検討している地平を守っていこう」と語り、引き続きの奮闘を呼びかけた。 写真1・2・報告(共闘会議HP) JR西の企業体質作った井手元社長の責任追及を〜安全問題研究会 7月8日のJR福知山線事故・JR西日本社長の起訴に関して、安全問題研究会(黒鉄好代表)がコメントを発表した。コメントでは「公共交通の事故で運行会社の最高幹部が起訴されるのはきわめて異例のことであり、1名とはいえ鉄道会社の最高幹部が起訴されたことは巨大な前進である」としながらも、「井手正敬・元社長は安全を崩壊させる国鉄解体に直接係わった国鉄改革“三羽ガラス”のひとりであり、人材活用センターに代表される旧国鉄の強権的労務政策を引き継いで、意思疎通のできないJR西日本の企業体質を作り上げた張本人である」として、井手氏など最高幹部の責任追及の必要を強調している。 コメント全文 自己責任論の素朴な疑問に答える〜湯浅誠「どんとこい、貧困!」 湯浅誠さんの「どんとこい、貧困!」(理論社)が出版されました。どんとこい、といっても貧困を歓迎しますよという意味ではなく、私たちは貧困から逃げないという意思を表しています。貧困問題を考えるとき自己責任論がいつも顔をだします。努力しないのが悪いんじゃない? 甘やかすのは本人のためにならないんじゃないの? 死ぬ気になれば何でもできるんじゃないの? かわいそうだけど仕方がないんじゃない?。これらの素朴な疑問にひとつひとつ丁寧にこたえています。また、著者の社会を変えていこうという意思とその方法「まずは勇気を出して自分の考えを発言していく」はなるほどと思いますが、一人ひとりに自己変革をせまるよびかけです。(古田新治) つづき・理論社HP 映画「台湾人生」公開中〜日本人になろうとした人々の記憶 さまざまな言語が飛び交う台湾の映画を見ると、なんて複雑な国なんだと思うことがある。それもそのはずで、日本の敗戦までの51年間、台湾の人々は日本の統治下で同化政策を強いられてきた。戦後、同胞と思っていた蒋介石率いる国民党が大陸から逃れてきて、38年間も戒厳令をしき、彼らを抑圧してきた。その歴史の転換点となる1947年の2・28事件を、のちに侯孝賢が「悲情城市」で描いたことで一般の日本人も彼らの苦難を知ることとなった。今年の4月5日、「アジアの"一等国"」と題したNHKのスペシャル番組が放映された。日本がなぜ台湾を植民地にしたのか、その仕組みを世界史の流れから解明していて見応えがあった。それと、いま公開中の酒井充子の「台湾人生」を見比べると興味深い。(木下昌明) つづき・公式サイト 「逆ギレ」シンポジウムに190人〜当事者が怒りの告発 低賃金や長時間労働などの無権利状態に勇気を出して声をあげ、労働者として当然の要求をしたが故に、会社側から露骨な報復を受ける。こんな「逆ギレ」とも言える攻撃の事例が相次いでいる。7月5日、東京・お茶の水の中央大学駿河台記念館で開かれたシンポジウムには、非正規労働者や労働組合員など190人が集い、当事者たちの怒りの告発に熱心に耳を傾けた。集会名称は、「声をあげたら<逆ギレ>ばっかり−非正規・ユニオン7・5シンポジウム」(主催・7・5シンポを呼びかける会)。雑誌「週刊金曜日」が協賛した。(Y) 報告 映画「鶴彬ーこころの軌跡」公開される〜初日は大盛況 川柳を武器に反戦・反権力を貫いた鶴彬(つるあきら)の生涯を描いた映画「鶴彬ーこころの軌跡」が、7月4日、東京・ポレポレ東中野で公開された。初日は、1・2回とも満席で、神山征二郎監督(左から二人目)と出演者(池上リョヲマ・樫山文枝)の舞台挨拶があった。神山監督は、「鶴彬は先を見通す力があった人。結局、歴史は鶴彬の言った通りになってしまった。今回の映画づくりは大変苦労したが、やり遂げた充実感はある。鶴彬を世の中に出すことができてよかった」と語った。この日はレイバーネット川柳班が中心になった「ワーキングプア川柳講座」の移動教室も行われ、多数が参加した。映画は24日までロードショー、また全国で順次上映される。 写真速報・映画サイト・川柳シンポ 札幌地域労組: 老人ホーム 大友恵愛園の裁判闘争で勝利和解 札幌市東区の特別養護老人ホーム大友恵愛園(200床)における昨年の一時金カットと、組合が使用者の団交拒否に対する損害賠償を求めていた民事訴訟で、7月2日、札幌地裁にて和解が成立しました。和解の要旨は(1)法人(大友恵愛園)は原告(59名の組合員)の請求を認め、約1200万円を支払う(2)法人は組合に対し、北海道労働委員会の救済命令を受けたことを真摯に受け止め、今後は組合の団結権を尊重し、誠実に団交に応ずることを約束する、など三項目。昨年の労働委員会の救済命令や、それに続く裁判所からの過料処分を、今後の労使関係に生かすことができました。団交拒否に対する損害賠償は、気持ちよく解決に応じた新理事長や新施設長の誠実さに免じ、放棄しました。(札幌地域労組・鈴木) 速報・札幌地域労組HP *写真=大友恵愛園のストライキ(労組HPより) 以前のトップページへのリンクを表示:
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