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米国労働運動 : ジョージ・フロイド殺人事件に抗議して立ち上がる労働組合 5月25日、ミネアポリス市で失業中のジョージ・フロイドさんは無抵抗のまま警察官により殺害された。またもや繰り返された人種差別殺害に対する怒りの抗議が全米各市で広がっている。レイバーノーツのウェブサイトは5月29日に労働組合の反応を伝えている。・・・警察官により、ミネアポリス在住のジョージ・フロイドさんが殺害された人種差別事件に対する抗議行動を支援する行動に労働組合は素早く立ち上がっている。5月25日に警察官デレク・ショーヴィンの膝でフロイドさんが窒息死する映像が報道されると、その映像は全国を掛けめぐり、ツインシティーズを混乱に陥れた。5月28日、黒人の警察による殺人事件が絶え間なく続いていることへの怒りが沸騰し、ミネアポリスでは商店や警察署にまで火がつけられた。緊張感が漂う中、地元の労働団体は抗議活動を支援するために立ち上がり、相互扶助と公衆衛生を通じて地域社会を守ろうとしている。(翻訳紹介 : レイバーネット国際部) 続き・和美レポート 権力者との馴れ合いを「取材」と言い張る業界人たち〜山口正紀のコラム 5月29日付『朝日新聞』オピニオン欄に掲載されたコラム「池上彰の新聞ななめ読み」を読んで、ほんとうにびっくりした。《黒川氏との賭けマージャン/密着と癒着の線引きは》と題したコラムは、『産経新聞』記者2人と『朝日新聞』社員(元記者)が「定年延長問題」真っ只中の東京高検・黒川弘務検事長とコロナ緊急事態宣言中に賭けマージャンをしていた件について、こう書いた。《黒川検事長という時の人に、ここまで食い込んでいる記者がいることには感服してしまう。自分が現役記者時代、とてもこんな取材はできなかったなあ。朝日の社員は、検察庁の担当を外れても、当時の取材相手と友人関係を保てているということだろう。記者はこうありたいものだ》 あのとんでもない賭けマージャンが取材? こうありたい? 池上氏は本気でこんなことを考えているのか、それとも、大手紙記者たちのあきれ果てた行動に対する皮肉、褒め殺しなのか。だが、後に続く文章を読むと、どうやら「本気」のようだった。(山口正紀) 続き 関西生コン : 速報、武委員長が保釈!〜2018年8月いらい641日ぶり 5月29 日深夜、武建一委員長がようやく保釈された。最初の逮捕が2018 年8月28 日、滋賀県警組対課によるフジタ事件だったから、じつに641日ぶりだ。大阪拘置所から出てきた武さんは、「応援してくれたみなさんのおかげ。ありがとう。感謝しています」と元気な声で笑顔を見せた。一方、もう1人の湯川副委員長も同時にとならなかったが、そう遠くない時期の保釈が見込まれている。異常な逮捕劇の連続、そして、600日を超す長期勾留。これに対し、地元大阪や京滋の労組・市民団体による弾圧反対実行委員会は5月18日から、京都地裁前で連日の抗議行動にとりくんだ。静岡の会、東海の会も地裁に申し入れをおこない、25 日には「関西生コンを支援する会」が鎌田慧さん、佐高信さんらの直筆署名をもって地裁刑事部に要請に出かけ、早期保釈を迫った。(全日建連帯労組) 続き・連帯広報委員会 *写真=大阪拘置所から出てきた武委員長 「育てた」がん、その後〜木下昌明の映画の部屋・番外編 4月27日朝、わたしは入院した。志村けんが亡くなった病院に。娘が重いナップサックを背負って付きそってくれた。わたしの場合、新型コロナウイルスではなく、抗がん剤の点滴を受けるためだ。病院の玄関に「37度5分以上熱のある方は入らないで下さい」と大書した張り紙があった。受付には何人もの看護師がマスクを着用してずらりと並んでいた。外来患者の通路には看護師たちが入ってくる患者の一人一人に声をかけ、額に体温計をあて、「何科に行かれるんですか?」と問うていた。わたしは、「入院するんです」と応えると、「左手の入院受付に行って下さい」といわれた。院内には張りつめた空気が流れている。いまやこの病院だけでなく、世界は新型コロナ一色。生まれて長いが、こんな事態ははじめてだった。では、こんな時期になぜわたしは入院などするのか。(木下昌明) 続き *写真=抗がん剤点滴中の著者(2019年6月) 「都民の生存権がかかった選挙」〜宇都宮けんじ氏が東京都知事選に出馬表明 5月27日午前11時、都庁記者クラブにおいて,宇都宮けんじ氏が2020年東京都知事選への出馬表明記者会見を行った。そこで、宇都宮けんじ氏は「都政・緊急の3課題」と「重視する8課題」を発表した。今回の都知事選は「都民の生存権がかかった選挙である」として、1.新型コロナウイルス感染症から都民の命を守る医療体制の充実と自粛・休業要請等に対する補償の徹底 2.都立・公社病院の独立行政法人化を中止するとともに、これまで以上に充実強化を図る 3.カジノ誘致計画は中止する、の3つの緊急課題を上げた。テレビカメラの放列のなか、会見は1時間半に及んだ。フリー記者からの鋭い質問が相次ぎ、五輪をはじめ宇都宮氏の見解が具体的に明らかにされた。なお会見の全動画が公開されている。(編集部) うつけんニュース・会見動画(90分) 〔週刊 本の発見〕惜しみなく分かち合う精神〜『大地よ!−アイヌの母神、宇梶静江自伝』 コロナ禍の下で無為な日々を送りながら、何かしら心の拠り所を求めて出会ったのがこの本だ。著者の宇梶静江は、1933年北海道浦河郡のアイヌ集落に生まれた。小学校2年生のとき、まわりの子どもから「アイヌ」と言われ、そのことばが「刺さった」という。わけのわからない差別の初体験である。「思えばアイヌの『あ』の音、例えばアイスクリームという言葉にすら怯えさせられてきました」と彼女は振り返る。1899年に制定された「北海道旧土人保護法」は、アイヌの土地を奪い、アイヌ語の使用も禁止した。文字を持たないアイヌは、口伝で歴史を語り伝えてきた。「言語の否定は、アイヌの魂の否定」(著者)につながった。そうした中でも「両親の日々の生活ぶりがアイヌとは何かということを教えてくれました。太陽の神が見ているから間違った行いはしてはいけない、他の動物に負担をかけてはいけない、自然の恵みを全部とってはいけない、といったことを繰り返し、繰り返し教えてくれました」(佐々木有美) 続き 生コン弾圧「長期勾留をすぐやめろ!」〜5.25京都地裁前スタンディングに60人 5月25日、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」が呼びかけているスタンディング・アピールに「関西生コン労組潰しの弾圧を許さない東海の会」が参加しました。代表団3名が、関生支部の武洋一書記長に引率され、京都地方裁判所に「一、武建一委員長、湯川裕司副委員長の両名の勾留を即時取り消すこと。現時点では少なくとも、すみやかに保釈を認めること。二、京都地裁は、両名の健康を把握し、その健康保持と生命の危機から身を守るための措置をすぐに講ずること」の申し入れを行いました。この日は平和フォーラムの申し入れもありました。東京より来て申し入れを行った連帯中央本部の小谷野書記長と菊池委員長、平和フォーラムの藤本さん、それに永島弁護士らも合流し、スタンディング・アピール参加者は、60余名となりました。(愛知連帯ユニオン) 続き 「小池都知事はよくやっている」は錯覚〜レイバーネットTVで医療現場の声 5月20日のレイバーネットTVは、「コロナで揺れる労働現場」と題して、タクシーと医療の現場を取り上げた。医療編では、コロナ指定病院「都立駒込病院」で働く大利英昭さん(看護師・写真)が生出演した。大利さんは、小池都知事が進める儲け優先の「独立行政法人化」では、都民の医療・命を守れないと警鐘を鳴らした。北健一キャスターの「でもコロナ対策では小池都知事はよくやっているという評価があるが?」の質問に、大利さんは「それは錯覚だ」と断言した。「小池知事は2月13日に都内で初の感染者が出てから3月19日の記者会見までの1か月間、オリンピックありきで感染対策を何もしなかった。その間、PCR検査体制の充実やマスク・ガウンなど防護具の備蓄もできたはず。1か月棒に振ったというのが現場で働く私たちの正直な気持ちだ。小池知事がよくやっていると見えるのは、安倍首相がひどすぎるからだと思う」と痛烈に批判した。(レイバーネットTVプロジェクト) 報告(笠原眞弓)・放送アーカイブ(87分) 解雇・雇い止めが1万人超える!〜「休業補償・解雇・倒産電話相談ホットライン」緊急開設 厚労省は5月22日、新型コロナ関連での解雇や雇い止めは、累計10835人で1万人を超えたと発表した。「緊急事態宣言」の長期自粛のなか悪化する経済危機のしわ寄せが働くものに押しつけられている。「生存のためのコロナ対策ネットワーク」は、「すべての人の生存保障を実現することなくして感染拡大の防止は不可能である」との認識のもと、労働組合・NPO・学者・ジャーナリストらによって、この状況を変えるために急遽結成された。現在のネットワーク参加者は、稲葉剛、今野晴貴、藤田孝典、竹信三恵子、岩田正美、後藤道夫、布川日佐史、大内裕和、指宿昭一、新里宏二、猪股正の各氏。いま、休業が長期に及んでいるために生活困窮に陥る人、企業倒産による解雇や雇い止めに合う人が激増している。とりわけ、非正規労働者の雇い止め、有期雇用の満了の通告が増えると予想される5月末が迫っている。「休業補償・解雇・倒産電話相談ホットライン」は、5/31・6/1に実施することになった。 詳細・コロナ相談報告(東部労組) 「都知事選に向けてうずうずしています」〜市民連合「めぐろ・せたがや」志村徹麿さんに聞く 東京に市民と野党の共闘をめざして2016年4月に結成された「市民連合『めぐろ・せたがや』(以下・「めぐ・せた」)」という市民団体がある。共同代表の志村徹麿さん(写真)に話を聞いた。「めぐ・せた」は、2016年4月戦後初めて目指された「野党共闘」選挙に向けて、その時うわさされていた衆・参同時選挙にむけて、東京小選挙区の5区、6区(目黒区、世田谷区)で作られた市民共闘である。その後、この地区では、2017年の衆議院選挙で5区手塚よしおさん比例代表当選、6区落合貴之さん小選挙区当選、7区長妻昭さん小選挙区当選を収める。そして、このコロナ禍で闘われた目黒区長選挙では、初めての市民と野党の共闘候補山本ひろこさんが35.56%を得票、投票率では前回選挙比7.31ポイント増を達成した。その後も、「めぐ・せた」では、毎日のようにテレビ会議を行い、それぞれの区の課題を取り組み続けている。(湯本雅典)続き・動画(5分49秒) コロナ禍で苦しむユニクロのサプライチェーン労働者たち 新型コロナウィルスは、世界中で一番弱い立場におかれている人々を直撃した。一番の犠牲者は海外、国内からの移住労働者だが、アパレル・スポーツ用品のサプライチェーンで働く女性労働者の窮状もメディアにしばしばとりあげられている。世界の労働・人権NGO、労働組合は対応に動き出し、声明や要請を次々と発表している。クリーン・クローズ・キャンペーン(CCC)も国際的ネットワークからの情報の収集、抗議行動への支援、緊急支援金の設置、ブランドへの支払い要請をいち早くスタートさせた。また、サプライチェーン労働者の惨状を伝えようと、支援に取り組んできたユニクロのサプライチェーンであるジャバ・ガーミンド(JG)労働者の現状、「ユニクロの元下請け労働者たち、新型コロナ下の苦境」をウェブサイトに掲載し、この報告を各国で翻訳してほしいという呼びかけをおこなった。(遠野はるひ) 続き・CCC報告(pdf) *写真=組合から食料パッケージを受け取るバングラデシュ労働者 〔週刊 本の発見〕揺さぶられる日々からの脱出〜『コロナの時代の僕ら』 家にいながらコロナの日々に揺さぶられている。外出もままならないし、まして遠出など思いも寄らない日常で、いったいこの先どうなるのだろうかと、考え込まずにはいられない。3.11のときに感じた社会が崩れながら同時に変わりそうな感じとでもいうのだろうか。そんな時サンフランシスコ・和美の「米国・コロナレポート」や飛幡祐規の「パリの窓から〈監禁日誌〉」はかの地の息づかいを感じさせ、視野を広げてくれる。そしてこの本はイタリアのコロナの日々を伝える。著者パオロ・ジョルダーノは今30代後半のイタリアの著名な作家で、20代のときに書いた『素数たちの孤独』は200万部をこすベストセラーになった。新型コロナウィルスがイタリアで広がり始めた2月下旬、かれの記事「混乱の中で僕らを助けてくれる感染症の数学」が現地の新聞に載り、評判になる。この文章にそのあと書かれたエッセイを加え3月末に原書が刊行され、4月末には日本で出版された。(志真秀弘) 続き 京都地裁包囲スタンディング・アピール始まる〜関西生コン支部・幹部の釈放求めて 5月18日から京都地裁において、関西生コン支部の武建一委員長と湯川裕司副委員長の釈放を求めるスタンディング・アピールが始まっています。この行動は、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」が呼びかけて、5月29日までの10日間、11:45〜13:00まで行われており、関西圏のみならず、東海や関東からも参加者が駆けつけて数十人が声を上げています。関西生コン事件は、本来労働組合法の刑事免責が適用されるべき事件です。にもかかわらず、2018年8月28日の逮捕から両氏は既に21か月勾留され続けているのです。両氏とも大阪と滋賀の事件では既に保釈許可が出されていますが、数年前の事件である京都3事件の裁判がまだ始まらず、京都地裁の勾留が続いています。武委員長が勾留されている大阪拘置所は新型コロナのクラスターが発生しました。(愛知連帯ユニオン) 続き・弾圧ニュース NO.32 レイバーネットTV放送: 特集・コロナで揺れる労働現場<タクシーと医療> 5月20日のレイバーネットTV特集は「コロナで揺れる労働現場」でタクシーと医療を取り上げる。4月7日、政府の「緊急事態宣言」で休業要請と外出規制が始まり、街の風景はいっぺんした。あらゆる業種に影響が出たが、タクシー業界は大打撃だった。ロイヤルリムジンの600人解雇をはじめ、しわ寄せはタクシードライバーに襲いかかり、「雇用不安・感染不安・賃金ダウン」に晒されている。番組ではタクシー業界大手の「国際自動車」のタクシードライバーが生出演。職場の実態、組合(国際全労)の取り組みなどを話してもらう。医療現場からは、コロナ指定病院「都立駒込病院」の看護師として働いている大利英昭さんがゲスト。小池都政のもとで医療に何が起きているのか。マスコミ報道ではけして知ることとできない医療現場の実態、問題点を存分に語っていただく。ぜひアーカイブでご覧ください。(レイバーネットTVプロジェクト) 番宣・放送アーカイブ(87分) 民主主義の底力で「検察庁法改定」を阻む!〜廃案求め議員会館前に600人 「♯検察庁法改正案に抗議します」の民の声は、1000万人のうねりとなって、安倍内閣が強行に成立させようとした「検察庁法改正案を含む国家公務員法改正」を今国会での成立はなくした。しかし、継続審議でありホッとできない。再び秋の臨時国会に持ち出す構えでいる「権力の私物化許さない」ためにも、検察庁法を廃案にさせないといけない。5月18日の朝日新聞調査は、検察庁法改正「反対」が64%で内閣支持率は33%だった。5月19日18時、衆院第2議員会館前で、「検察庁法改定反対! 権力私物化許さない! 安倍政権退陣! 5・19緊急国会議員会館前行動」が、「9条許すな実行委員会ほか市民有志」の主催で行われた。司会に立った菱山南帆子さんの「権力の私物化を許さない。みんなの思いを込めて緊急行動を開きます。継続審議でなく廃案を実現しましょう」の呼びかけでスタートした。(宮川敏一) 続き・中間総括(海渡雄一)・動画40分(川島) 米国コロナ問題 : 感染対策を求めるストライキ「全国208か所」に広がる アメリカでは世界最悪のコロナウィルス感染に対して、労働安全を求める山猫ストライキが広がっています。3月以降、全国208か所でストが起こっていると「Payday Report」というウェブサイトが伝えています。全米の地図に表示されており、クリックすると情報が出てきますので見て下さい。いくつか拾ってみました。●3/17 デトロイト市 バス運転手 保護具と消毒を要求して一日スト ●4/15 シカゴ市 マックなどのファーストフード労働者 感染対策を要求してスト ●4/28 ネブラスカ州のスミスフィールド社の食肉工場 感染者が出たにもかかわらず大統領令により操業を再開したことに抗議してストライキ ●5/5 ニューオーリンズ市 清掃労働者 保護具や危険手当を要求してストライキ 市は囚人労働を使ってスト破り。(レイバーネット国際部・山崎精一) 詳細 検察庁法改正案を廃案へ〜秀逸だったTBS報道特集「三権分立は守られるのか」 5月16日のTBS報道特集「三権分立は守られるのか」は秀逸だった。「報道のTBS」の伝統がここにある。江田五月元法相(元裁判官)インタビュー、赤木雅子さんのコメント、堀田力元法務省官房長への電話取材。金平茂紀キャスターが元検察幹部の検察庁法改正案反対意見書について「ぜひ読んでほしい。歴史に残る文書です」と話したが、同感だ。意見書を出した幹部の氏名の最初にある元仙台高検検事長平田胤明さんは1925年生まれ、検事5期の最長老。私が共同通信千葉支局記者だった1974年、平田さんは千葉地検次席検事だった。私の人生を変えた首都圏連続女性殺人事件の冤罪被害者、小野悦男さんに対する千葉県警の捜査について、公然と批判した。県警の幹部は「学者みたいな検事だ」と非難。平田さんは定例会見で、私たち記者に刑事法をしっかり学び、基本的人権を守る取材・報道をと要請した。平田さんの部屋を訪ね、教えてもらった。(浅野健一) 続き 再び「イクサ世」にさせないために〜5・15 沖縄・日本『復帰』を問う 官邸前行動 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが主催した官邸前行動には、主催者の予想(30〜40人?)を大きく上回る130人が結集しました。最初に声明文「復帰48年『変わらぬ基地負担=日米の植民地支配』を断ち切ろう」が読み上げられました。そこでは、米軍統治から日本国の統治に変わり48年たっても今なお「自治は神話」であり、沖縄は、「いつまでも日本の「国益」の道具でいいのか 否!!」と述べられ、「闘いは継続されています。再び『イクサ世』にさせないために辺野古新基地建設阻止・南西諸島の自衛隊基地建設強行阻止にむけ、多くの心ある人々と手をつなぎ、日米による沖縄への差別的支配=軍事要塞化を断ち切り、米軍基地を暮らしと生産の場に取り戻すため『命どぅ宝』の島をめざしていくことを、私たちは明言する。」と結ばれていました。(渡部通信) 全文・shinyaの写真 失業者急増!ドヤ街はテントだらけに〜米国コロナレポート 2日ほど前に久しぶりにダウンタウンのユニオンスクエアあたりに車で様子を見にいきました。高級店が並ぶこの辺りは、どこも軒並みにシャッターが下りているかボードが窓や入り口に打ち付けてあって、ゴーストタウンのようでした。そこからほんの2ブロックほど離れると、いわゆるテンダーロイン(サンフランシスコのドヤ街)と言われる地域に入りますが、ここは低所得者や移民の人たちが多く住んでいますが、今回は行ってびっくりしました。歩道にテントがズラリと並んでいます(写真)。今までは人が所々にたむろしていましたが、歩道でのテントはあまり見られませんでした。しかし、今はものすごいテントでとてもこの辺りは歩いては通れないと思いました。多分この界隈の数ブロックだけでも100以上はあるでしょう。お店のドアもボードで釘付けですからその前も塞いでいます。普段ですとこのような時は市が取り除きにきますが、こんなに多くて、しかもどこもお店はしまっていますから黙認でしょう。(サンフランシスコ・和美) 続き 幕張メッセでの武器見本市をしないでください!〜ずっしり重い3155筆を提出 5月14日千葉県庁前で、「幕張メッセでの武器見本市をしないでください」のスタンディングが行われた。主催者のひとり、金光理恵さんは、「広く皆さんに呼びかけて、想いを同じくする方々とともに声を直接県庁に届けたいと計画をしていましたが、ご存知のよ うに新型コロナのための自粛ということで、私たちも大事を取って一応中止し、少人数での行動としました」とあいさつ。中止を知らずに数人の方々の姿も。12時から30分間、15人によるそれぞれのアピールが行われた。「コロナでメッセを、命を守るために提供しようという話のある中で、かたや命を奪う『武器』の見本市とは矛盾する」「非核平和千葉県宣言に基づく県政を行ってほしい」など、「文化が集まる・未来が集まる場所」幕張メッセのキャッチフレーズに真っ向から逆らう「武器見本市」の開催にそれぞれの言葉で強く異を唱えた。(笠原真弓) 続き フランス : ロックダウン解除される〜監禁日誌「マクロナウイルス、いつ終わるの?」 5月11日からフランスはロックダウンが解除され、パリなどまだウイルスが出回っている赤ゾーンでも経済活動(レストラン、カフェなど以外)と幼稚園・小学校が「ソーシャル・ディスタンス」をとりながら再開された。今回で「監禁」日誌は一応終わりにする。●5月4日(月)49日目。混乱はますます深まる。今日、政府のロックダウン解除法は元老院で否決された(保守が過半数、マクロン党員はほとんどいない)が、元老院の採決より国民議会が上だから何も変わらない。公共交通機関連合は「ソーシャル・ディスタンスなどロックダウン解除の条件を満たすと、利用者の受け入れキャパは1〜2割になる。それをオーガナイズするのは不可能」とフィリップ首相に書簡を出した(4月30日)。パリなどイルドフランス地域圏の市長329人は日曜、赤ゾーンの地区では学校再開を延期するように大統領に要請した(マスクその他の防護体制を整えるのが難しいから)。(飛幡祐規) 続き 外資系企業に日本の労働法はないのか?〜「マカフィー」で退職強要事件 セキュリティソフトで有名な「マカフィー」で驚くべき事件が起きていた。日本法人の営業職で働く都内在住40代の女性Aさんに対する「退職強要事件」である。5月13日、Aさんは「退職無効」求める労働審判を東京地裁に申し立てた。いったい何があったのか? Aさんが突然、個人面談として上司から会議室に呼ばれたのは2019年9月24日夕方で、人事部長も在席し3人対1人だった。Aさんはその時の様子を13日の厚労省会見でこう語った。「担当部署をクローズするとか言われ、2時間53分にわたって高圧的で、退職確認書にサインしないと解雇する、と何度も言われた。回答を翌日まで待ってほしいと私が何度いっても、“待てない、この場でサインしろ”の繰り返し。本当に怖かった。“外資系にいる以上、ぼくらはプロ”と言うのを聞いたときに、外資系では日本の法律が守られていないんだと思った。解雇になるとレッテルが貼られ、転職が不利になる。回答しないと部屋から出してもらえない。考える余裕もなくサインしてしまった」。(M) 続き・ヤフーニュース 〔週刊 本の発見〕エッジの効いた言葉がほとばしる〜雨宮処凛の対談本 今年の春はコロナが世界を「席巻」している。感染リスクも恐ろしいが、さらに深刻なのは元々困窮状態にある者の生存権が脅かされることだ。住宅喪失者と称される「ネットカフェ難民」、感染リスク回避のためのリモートワークをさせてもらえない派遣労働者、コロナを理由に不当に解雇される非正規労働者等々。仕事や住まいを失う不安な時、直ちに頼りになるのは煩雑な手続きで埒のあかない役所より、常日頃、果敢に活動している貧困問題に取り組むNGOだ。その先進的な取り組み、献身的な姿勢には頭が下がる。三密が禁止され炊き出しが中止される中、そのような活動体主催の、ホームレスやギリギリの生活を強いられてきた人たちへの相談や炊き出しの場には雨宮処凛(写真)の姿がある。彼女は貧困を通して現代の本質をあぶり出す優れたライターであると共に、常に現場に身を置く活動家でもあるのだ。(渡辺照子) 続き 「自粛」要請のなかで工事計画だけは強行!〜5.11 辺野古「防衛省」抗議行動 5月11日(月)、毎月定例で行っている辺野古新基地建設反対の防衛省抗議行動がありました。約80名が参加していました。沖縄から山城博治さんの電話での訴えがありました。「今辺野古の工事は感染者が出て止まっているが、近いうちにきっと再開するだろう。そうしたら私たちも座り込みを再開する」と話していました。辺野古の海の埋め立てにカヌーに乗っての抗議行動に参加した方の報告や、宮古島などへの自衛隊配備に反対している方からの「こんな時でも自衛隊は武闘訓練をしている」との報告などがありました。日韓民衆連帯全国ネットワークで、政府・防衛省への抗議申し入れを行いました。申し入れ書では「4月21日、沖縄防衛局が、辺野古新基地建設における大浦湾側の軟弱地盤の改良工事に関する設計概要変更申請を沖縄県に提出したことに強く抗議する。沖縄県を挙げてコロナ感染拡大防止対策を進めている中で、また日本政府は不要不急の行動は『自粛』しろと強要する中で、出されたことに強い怒りを覚える」と訴えています。(尾澤邦子)続き 検察庁法「火事場泥棒」許さない!〜山下けいきさんが抗議の国会周回マラソン 5月12日16時、衆議院第2議員会館前に大阪からやってきた山下けいきさん(元茨木市議会議員 67歳/写真)が立った。検察庁法改正に抗議する国会周回マラソンをするために、急遽上京したのだ。山下さんは「コロナで最低評価、森友・加計・桜で疑惑まみれの首相が保身で法改正は許されない。自死された赤木俊夫さんの無念を想いながら走ります」と訴えた。緊急呼びかけだったが、一緒に国会前で声を上げようと42人が集まり横断幕を広げた。いまツイッターデモが広がり「♯検察庁法改正案に抗議します」のツイートは700万を超えた。この日の行動は、そんな世論の怒りの中で取り組まれた。スタート集会では、コロナ禍で「火事場泥棒」をする安倍政権を徹底追及し、弾劾しようとの声が上がった。参加者トークで強調されたのは、安倍政権のコロナ対策の遅れだった。「コロナもまともにやらず三権分立を脅かす検察庁法改正などとんでもない」という声だった。(宮川敏一) 続き・動画(6分16秒)・田中龍作ジャーナル・抗議FAXを・名古屋で抗議 個人タクシー職員の争議が勝利!〜悪らつな使用者を職場から放逐する 全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部の闘いで、職員に不当の限りを尽くしてきた使用者を職場から放逐し、新たに就任した使用者との交渉で職員の要求が認められたため、労組は5月11日、合意書に調印しました。無期限ストライキをはじめとする労働者の団結と闘いによる勝利です!全国から支援カンパを寄せてくれたみなさん、抗議行動に参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました! 同支部の労働争議は、朝貝支部委員長の今年3月からの定年再雇用をめぐり使用者側が一方的に勤務日を週3日に減らし半額の賃金でしか雇わないという不当な条件を押しつけてきたことや、組合員への不当労働行為に使用者が一向に反省を示さないことなどから勃発しました。同支部の職員2人(写真)は「生活できる再雇用条件を示せ」などの要求を掲げ、時限ストライキや抗議行動などを闘い、3月5日からは無期限ストライキに突入していました。(須田光照) 続き 「コロナ以前」の政治の延長上にしか、現在はない〜太田昌国のコラム コロナウイルスの流行が、決して軽視すべきではないと判断すべき段階に入って以降、だれもがそうであるように、感染症に無知であった私も素人なりに学習し、メディアを通して専門家が言うことを見聞きし、過去に出版されていたいくつかの文献も読んで、自分なりの判断基準を持とうとしてきた。過去の事例からいっても、どの分野にせよ専門家の言うことが常に信頼し得るとは限らないし、専門家間でも見解の違いがある場合もある。在野の自分がそれなりの時間を積み重ねて調べたり、研究したりしてきた分野での、専門家なる者の疑わしくも怪しい発言を見聞きした記憶は、多くのひとが持つだろう。ましてや、今回は、ウイルスの正体がいまだ定かではなく、既存の知恵が常に有効にはたらくとは言えず、ワクチンも未開発……という諸条件が重なっているのだから、事態が困難を極めていることは容易に想像がつく。(太田昌国) 続き *写真=官邸前の「東部労組」メーデー(5月1日) すべての住民にひとり一月30万円!〜「自由と生存のメーデー」新宿でデモ 連合・全労連・全労協など大労組のメーデーが「オンラインメーデー」になったなか、非正規・若者を中心にした「自由と生存のメーデー2020」は、5月9日午後、東京・新宿の街頭に繰り出した。呼びかけたのはフリーター全般労組とキャバクラユニオンでアルタ前に約150人が集まった。デモの横断幕には「すべての住民にひとり一月30万!払えないなら倒すぞ政府!」と書かれていた。「10万ではやっていけない。30万払ってくれ」それがみんなの切実な要求だった。しかも一律10万円の給付金さえいつになるかわからない。PCR検査もやらない。こんな安倍政権のコロナ対策に対する人々の怒りは頂点に達していた。「全国トンカツ屋決起せよ」のスローガンを掲げた男性は、「練馬のトンカツ屋さんがコロナで焼身自殺に追い込まれたことが悔しい。2番目3番目のトンカツ屋が出ないように祈るが、死ぬくらいなら立ち上がろう」と語っていた。(М) 続き・デモ動画(3分半)・集会動画(川島進) 劇団員は表現を止めない〜青年劇場 劇作家 福山啓子さんに聞く 芝居を生業にする人たちは、ほぼすべて、今仕事を奪われている。青年劇場では、秋の公演まで開演の目途がつかないという。劇団員は補償されるはずの支援を求めているのだが、そのめども立っていないという極めて厳しい、不合理な状況が演劇界で続いている。そんな中で、青年劇場有志が、お客さんからのリクエストもあり、オンラインで朗読劇「生きる」(谷川俊太郎作)を製作しユーチューブにあげている。この企画、もともとは「平和へのメッセージ」というタイトルで、劇団員有志が毎年朗読構成を演じてきたもの。それを今回は谷川俊太郎作「生きる」とした、それも団員の方の「いまやるんだったらこれがいいのでは」という発案だったという。そして、福山さんは演出をズームで行った。私は、演劇界はコロナがなくても行政からの支援が乏しく厳しい状況なのに、この取り組みを見させてもらって心が熱くなった。また、行政の怠慢さへの怒りがより大きくなった。(湯本雅典) 記事・動画(5分57秒)・朗読劇「生きる」 「外国人は仲間」これが多文化共生の原点〜書評『使い捨て外国人』 自由の女神が泣いている……。彼女の足元にはアメリカ移民博物館があり、女神には「移民の母」の別称がある。だから彼女は移民を迎えるべく海を向いて立っている。アメリカは移民の国である。でも3年前、アメリカは移民排斥のトランプを大統領に選んだ。彼は4月22日、コロナウイルス感染拡大で失業者が急増したため米国人の雇用を守る、という理由で移民の受け入れを停止してしまった。移民国家アメリカには、9.11以来ゆらいでいるとはいえ、確固とした移民政策がある。1年以上居住している移民には、原則として市民権が付与される。日本も移民国家だ。でも、この本のサブタイトルにあるように「人権なき移民国家」である。日本はすでに、多様な外国人が暮らしている移民社会であるにもかかわらず、政府は彼らを移民としてとらえず、移民は受け入れない、移民政策はとらない、という姿勢で一貫している。ここに、日本における移民たちへの人権侵害、移民と日本人と間に差別や格差の生まれる源がある。(小林たかし) 続き 記者たちが直面している難題〜南彰さん「コロナとメディア」テーマに講演 「秘密保護法廃止へ!実行委員会」と「共謀罪NO実行委員会」の共催で、5月7日午後、院内集会「コロナ問題ー問われるメディアのあり方」を実施しました。衆議院議員会館の会議室を使って、レイバーネットTVの協力を得てYouTubeでのライブ配信を行ったものです。ゲストスピーカーに、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)議長も務める南彰・新聞労連委員長(写真)を招いて、講演していただきました。南さんは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、記者の対面取材が難しくなり、公的な発表に基づく原稿が増えていること、政府から「医療崩壊と書かないで」などという要請がメディアに対して行われていることなど、現場の記者たちに匿名で募った「報道の危機アンケート」の回答結果を紹介しながら、コロナ問題によって記者たちが直面している難題の数々を紹介しました。政権とメディア企業、それらに労働組合はどう働きかけるのか。「アーカイブ動画」で南さんの話をお聞きいただきたいと思います。(岩崎貞明) 報告・配信動画(61分)・アリの一言 〔週刊 本の発見〕フランスで起きていることは世界的な現象〜『さらば偽造された大統領』 「この世界では、能力は二の次だ」。本書は、エマニュエル・マクロンという地方のブルジョワ出身者が、なぜフランス大統領にまで短い期間で成り上がったのか。そして、彼を担ぎあげた富裕層の金と権力の亡者が、いかに彼を利用したかを暴いている。この本を通して見えてくるのは、大統領になるには能力は必要ない、強欲なネットワークがそれをさせるのであるということだ。フランスではマスコミの90%が富裕層によって支配されている。一人の見栄えの良い端正な男性を大統領の資質と人格を備えていると称賛すればいいのである。作者のホアン・ブランコは「ウィキリークス」創始者ジュリアン・アサンジの国際弁護団の弁護士であると同時に、ジャーナリストでもある。父親はポルトガル人の映画監督で母親はスペイン人。ホアンはフランスで生まれ、パリで育った。パリ政治学院、パリ高等師範学校で学び、彼自身もグランゼコールの出身でエリートだが、だからこそ、権力からの誘惑を受けながら、それを拒否し批判する目が養えたともいえる。(根岸恵子) 続き 私たちも生身の人間!〜仮放免者の会「こどもの日・絵画イベント」 ミャンマー人はじめ多くの外国人が住む街である東京・高田馬場。ここにある暁法律事務所の会議室で、5月5日「こどもの日」に「仮放免者の会」主催の絵画イベントが開催された。「仮放免者」とはなじみの薄い言葉だが、現在日本に2217人いるという。1980年代バブル景気のとき、日本の労働力不足を補った外国人は32万人もいた。しかしその人たちは観光ビザで入国したためオーバーステイとなり、国外退去命令が出された。その後、多くの人たちが家族を形成し長期に日本社会に定着したが、扱いは「仮放免」のままだった。そのため就労や社会保障が認められず、生存権が奪われた状態で暮らしている。なかにはインドのシーク教徒で国で迫害され逃れ、日本で難民申請している人もいる。そんな実状を絵を通して、世の中に伝えようとする企画が今回の「絵画イベント」だった。コロナの真っ只中のため、テレビ会議システム「ZOOM」を使っての開催となった。(M) 続き・東京新聞・毎日新聞・全動画(1時間18分) 膨大な感染者が隠されている〜「宣言」解除の基準を明言しない安倍首相 5月4日の緊急事態宣言延長会見で安倍晋三首相は、新規感染者が「200人程度」に抑えられているとし、「確実に成果を挙げている」と述べました。肝心の「宣言」解除の基準については具体的に何も言わず(質問しない記者たちもどうかしていますが)、自己を正当化するのは、いかにも安倍氏らしい厚顔無恥で、怒りを禁じえません。安倍氏はなぜ「宣言」解除の基準を明言しない(できない)のか。感染の全体像をつかんでいないからです。感染の実態(不都合な真実)を隠しているからです。安倍政権や専門家会議が公式に発表している感染者数は氷山の一角にすぎず、膨大な感染者がすでに存在していると推測されています。岡田晴恵氏(白鷗大教授)は早くから、PCR検査を広範囲に実施し、陽性者の比率(陽性率)を明らかにして全体像を把握する必要性を強調していました。(アリの一言) 続き パリの窓から : 監禁日誌10 国家の嘘と怠慢 5月11日からのロックダウン解除プランについてさまざまな問題点が指摘される一方、まもなくスーパーで大量のサージカルマスクを含む「一般用」マスクが売られると知って、医療部門は怒る。外出禁止下のメーデーにはオンラインだけでなく、小さなアクションも行われた。●4月27日(月)42日目。ひょっとしたらいいニュースになるかも。パスツール研究所とテラヴェクティスが、新型コロナウイルスの抗体の強さ(免疫の強さ)を測れる血液検査を開発し、今のところ失敗例がなく、普及化への体制を整えているとのこと(一般には数週間後?)。リベラシオン紙に研究チーム代表のインタビューが載った。彼らはワクチンも開発中でこちらもかなり進んだが、一般化できるまで非常に時間がかかるので、今のCovid-19対策としては間に合わない。それで、コロナウイルスのどんな種類(過去のSARSやMERS、今後出てくるかもしれない新種)にも効くワクチンの開発も進めているという。(飛幡祐規) 続き *写真=「コロナ」という名前のお店 私たちは黙らない!反撃を開始しよう!〜国会正門前で5.3憲法集会 5月3日、東京臨海防災公園で開催を予定していた「許すな!安倍改憲発議 平和といのちと人権を!5.3憲法集会2020」は、コロナ感染の拡大で中止になった。しかし、この状況下で改憲を口にする安倍政権に黙ってはいられないと、各界の著名人と一般参加者が集まった。集会の模様は、インターネット中継で全国に配信された。5月3日(日)13時、国会正門前に作られた舞台に司会の菱山南帆子さんが立った。「今日はコロナ禍の中で、国会正門前からの憲法集会となります。ネット中継で全国に配信します。皆さんと一緒に憲法を守る声を上げて行きましょう」と開会の口火を切った。はじめに、高田健さんから主催者挨拶があった。「安倍政権は、コロナ対策で東京五輪にこだわったなど多くの失政を重ねてきた。許しがたいのは、この後に及んでも憲法審査会を動かし憲法改正をやろうとしている。コロナ禍でそんなことは許されない。安倍政権を倒して、安倍改憲阻止をみんなでやり遂げましょう」と呼びかけた。(宮川敏一) 続き・ネット配信動画(1時間半)・憲法記念日「HEIWAの鐘」動画・TBSニュース 「賃金なくして家賃なし」怒りはピーク!〜アメリカ史上に残るメーデー 米国では5月1日、アマゾンやウォルマートといった大企業の労働者らがゼネラル・ストライキを実施し、行動はロサンゼルス、ニューヨーク、シアトル、ミネアポリス、スタテン島、コロラド州デンバー市、テキサス州オースティン市、フィラデルフィア、ワシントンDCに広がり、20万軒の家賃の支払い停止を求めるストや経済補償を求める行動も合流しました。アメリカでは、この6週間で3,000万人が失業手当を申請し、賃借人の8〜31%は4月1日に家賃を支払うことができませんでした。5月1日の「レントストライキ」では、これらの人々に加え、5月以降も家賃が支払えない人々が参加し、大きなインパクトを与えました。さらに、何千人もの人々が「キャラバン」抗議という、複数の車がキャラバンを結成し、それぞれの車体にストライキについての説明文を取り付け、街を非常にゆっくりと走行し通行人にアピールするという抗議活動を展開しました。(ジョセフ・エサティエ) 続き コロナ禍 : 弱者に手厚いカナダの休業補償〜月15万円を4か月間給付 雨宮処凛さんのコラム「コロナになってもならなくても死ぬ〜国へ緊急要望書提出」を読んで、日本の休業補償のあまりの遅さ、足りなさに慄然としました。日本の人は、もっと他の国の休業補償の状況を知って、政府に強く要求するべきと思い、私の住むカナダについて、書くことにしました。カナダより優れた休業補償をしている国は勿論、たくさんあるでしょう。他の国の事情を知る人がどんどん投稿して、日本と比較し、政府を突き上げていくことを望みます。私の住むケベック州で、コロナのために学校、大学が休校になったのが、3月16日、レストランなどが営業できなくなったのもその前後です。連邦政府は、まず税金申告を従来の4月30日から6月1日に伸ばし、納税義務は4月30日から8月31日に遅らせました。レストラン等が閉まったことで、3月はカナダの失業保険の申請者が前年の2倍以上になりました。(長谷川澄) 続き *写真=連日会見をするトルドー首相 コロナから命と生活を守れ!〜5.1メーデー首相官邸前抗議アピール行動 メーデーの5月1日、新型コロナウイルスの感染拡大により労働現場で労働者が日々殺され続けているという重大な局面にもかかわらず、資本家の金儲けを優先し労働者民衆の命と生活を守ろうとしない安倍政権に対し抗議するため、様々な労働組合が首相官邸前に結集し、アピール行動を実施しました。この行動は全国一般東京東部労組が呼びかけました。それに応えた労組・ユニオンの仲間約100人が集まり、首相官邸前でプラカードや横断幕などを掲げました。司会進行を務めた東部労組の須田書記長が冒頭、人と人との距離を取ったりマスクを着用したりするなどの感染防止対策を参加者に要請し、「感染予防措置を最大限取りながら、しかし労組としてのメーデー行動は『自粛』せずに断固として実施しなければならない」と話しました。そして、参加者全員で「労働者を殺すな!」「賃金補償を行え!」「生活保障を行え!」「職場の安全を守れ!」「賃金払って休ませろ!」などのシュプレヒコールを官邸に向けて上げました。(須田光照) 報告・田中龍作ジャーナル・動画(15分) 第91回日比谷メーデーを開催〜ライブ配信と街頭スタンディングで訴える 第91回日比谷メーデーは、日比谷野外音楽堂とその周辺において労働者の団結と統一メーデーを目指してきたが、会場の日比谷野音がコロナの影響で一時休止となった。実行委員会は、規模の縮小と場所を変更して開催した。5月1日午前10時から、日比谷メーデーは、東京・全水道会館4階大会議室で60人に制限して(全労協加盟単組の代表者・団体等)を集めて開催した。コロナ対策から全員のマスク着用と間隔を空けた会場となった。来賓者は控えていただき、主催者挨拶から始まり、連帯メッセージ、アピール採択、団結ガンバローと続いた。およそ30分で閉会した。集会の模様は、インターネットを活用してライブ配信をした。11時からは、会場外(水道橋駅東口周辺)に移し、「第91回日比谷メーデーアピール行動(主にスタンディング)」を行った。ここでは、一般参加者も加わり、各労組・団体の旗、横断幕・バナーなど各労組・団体で工夫を凝らし、プラカードが掲げられた。(宮川敏一) 続き・ライブ配信映像(40分)・スタンディング動画(川島)・動画「中之島メーデー」(6分)・愛知メーデー・韓国「金属労組」メーデー 5/2・5/3「新型コロナ労働・生活総合ホットライン」緊急共同開催 現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、休業・シフト削減によって賃金が払われない、解雇・雇い止め・内定取り消しなど雇用が切られてしまった、「3密」職場といった感染リスクが高い職場で働かせられているなどの労働問題が全国的に多発しています。また、そのような労働相談を抱える中で生活困窮に陥り、明日以降の生活がままならなくなってしまったという深刻な生活相談も日々増加しています。私たちの相談窓口には、学生や外国人労働者など、幅広い層からの労働・生活相談が寄せられています。そのような全国的な相談の激増を踏まえ、この度、全国の労働・生活相談に対応する労働組合やNPO、弁護士が共同で緊急のホットラインを開催することになりました。特にゴールデンウィーク中は、様々な相談窓口が閉まってしまい路頭に迷ってしまう方が多く生まれる時期です。相談には、通話無料、相談無料、秘密厳守で対応します。お気軽にご相談ください。(「呼びかけ」より) 詳細 *写真=メーデーのポスター 米国 : パンデミックの時代に労働者の力を!〜バーチャル・レイバーノーツ大会に1300人 アメリカのコロナウィルス感染者が100万人を超えた。レイバーノーツのウェブサイトはコロナ危機の中で闘う労働者の姿を刻刻と伝えている。4月18日にバーチャル・レイバーノーツ大会が開催され、1300人が参加した。以下はその全体会の報告である。……シカゴ教員組合のステイシー・デービス・ゲイツ副委員長は4月18日に開催された初めてのバーチャル・レイバーノーツ大会の冒頭で、職場の活動家たちに「追悼から行動へと転換」するよう訴えた。「今はもう過去に戻れない時点に来ている。気を付けないと緊縮の時代に戻ってしまう。2008年には戻りたくない。私は昔の通常には戻りたくない、なぜなら通常は皆にとって受け入れらないものだったから」。このオンライン大会はZoomとFacebookを使って行われ、1300人が参加した。その録画は二日間に2万回視聴された。レイバーノーツ大会は本来4月11日に予定されており、これまでで最高の4000人が参加するはずであったが、新型コロナウィルス感染のため延期された。(レイバーネット国際部) 続き コロナ下の医療現場は何が問題なのか?〜東京医労連 青山書記長に聴く 青山光書記長(東京医療関連労働組合協議会・以下「東京医労連」)は、先ずつい先日日本医労連が調査し、発表した「『新型コロナ感染症』に関する実態調査」について話した。それは、驚くべきものであった。まず、コロナ患者さんを受け入れていない医療、介護現場では物が決定的に足りなくなっている。今絶対的に職場に出なければならない医療従事者のお子さんを、両親が医療従事者でないと保育園で預かってくれない。コロナの患者さんを受け入れた病院は、他の患者さんへの関りを制限せざるを得ない為、経営危機に陥っている、等々。これらは、どれも、即刻解決しなければならない問題である。これらの問題の土台は、実はコロナ以前からあったものだ。医療職場の過酷、過密な労働実態は今始まったことではない。この改善を、医労連など現場の医療従事者達はこれまでずっと求めてきた。(湯本雅典) 続き・動画(11分18秒) |