本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国アートアクティビスト!「ぱく・どよん展」開催中
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0705hokoku
Status: published
View


韓国アートアクティビスト!
「ぱく・どよん展」開催中

神保町に用があり、たまたま狭い路地を通ると、ふるい木造家屋の2階を画廊として設えているところがあった。入り口にそっけなく置いてあるチラシをとりあえず手にとってその場は立ち去り、用事を終え帰りも同じ道を通った。さきほどのチラシを取り出して見入ると、<「ぱくどよん展」7月4日(月)-10日(日)>とある。あれっ予告かと思ったら開催中だ。しかも開場が17時〜22時と居酒屋的時間である。時間的にも余裕があったので覗いてみることにした。

2階にあがるとすぐにそこで、昔ながらの引き戸を開けるとそこが4.5坪の画廊「路地と人」だ。お世辞にもオシャレな画廊とはいい難いが、古書の街にある画廊は文化の香りが一味違うと感じる(ちなみにちょっと前までイルコモンズ監修/蒐集による「原子力の時代」のサブカルチャー資料のアーカイヴ+デモ展示が開かれていたという)。そこで個展をしているパクドヨン氏とは? 

いわゆるメディアアクティビストというか社会的アーティストなのかな。チラシによれば『2009年、ソウル市内ヨンサン地区の再開発事業に反対する住民運動に加わり、支援者・賛同者とともに同地区内でビルの提供を受け、ここにフリースペース、カフェ等を備えたメディアセンターを設立しました。このヨンサン・キャンドル・メディアセンター「Rhea」で行われた様々な抗議活動は、現在、韓国国外においても注目を集めて』いるという。さらに韓国の労働ネットの記者としても活躍していたらしい。

壁面には、その運動の時の写真のコピーが貼られている。片隅にはモニターが当時のパフォーマンスの模様を映し出していた。おもちゃのようなロケットを飛ばしたり、お笑い芸人のような寸劇(?)をしたりなかなか楽しそうだ。これらは遊びや悪ふざけの記録にも見えてくる。してみると彼(ら)の活動というのは祝祭の創出なのかもしれない。残念ながら日本語の資料がないので勝手に想像しているだけだが(会期に間に合うように制作中だという)、社会的活動のなかで人々が結びつき愉快になっていく術をあの手この手でおこなっていく、ということだろうか。

ドヨン氏はここでコーヒーを入れている。私もごちそうになった。安田幸弘さんによると以前レイバー映画祭でもやはりコーヒーを入れていた、という。そういえば怪しいカンジの若者がコーヒー販売をしていたことを思い出した。今年もやってもらいたい。

なお雑誌『atプラス 03』 や『生きのびろ!』(共に太田出版 2010年)で雨宮処凜さんが『韓国で今、もっとも「熱い」現場でタダ同然で生きるステキな活動家』と紹介してインタビューをしているので、ご参照ください。(安齋徹雄)

============================
ぱく・どよん展

会期:7月4日(月)〜7月10日(日)

時間:月〜金 17:00〜22:00
   土、日 14:00〜20:00

会場:路地と人(東京都千代田区神田神保町1-14 英光ビル2階)
http://rojitohito.exblog.jp/

主催:マカーマ
協力:路地と人、cafe★Lavanderia(デザイン 藤本敏英)
問い合わせ:makamaka2011@gmail.com(マカーマ)

Created by staff01. Last modified on 2011-07-05 11:51:53 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について