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東京朝鮮高校生「無償化」裁判、控訴審始まる〜控訴人代理人が意見陳述

 3月20日、東京高等裁判所101号法廷において、東京朝鮮高校生「無償化」裁判控訴審の第1回目が行われた。当日は雨にもかかわらず、控訴審に合わせて朝鮮学校に通う高校生や原告団支援者が多数傍聴券を求めて集まり、東京高裁に入りきらないほどだった。

 裁判終了後、場所を衆議院議員会館大会議室に移して、ミニ学習会・報告会を開催した。ミニ学習会では、民族教育を守ってきた朝鮮学校の歴史を過去の映像や当事者の証言を収録したフィルムを視聴し、あらためてその思いを参加者で共有した。

 また報告会に先立ち、立憲民主党の大河原雅子衆院議員、生方幸夫衆院議員、民進党の大島九州男参院議員が連帯の挨拶を行った。

 報告会では、弁護団から当日行われた控訴審において、証拠提出等をめぐって国(文科省)側の説明が二転三転していたこと及び裁判所側も十分その認識を持って審理に臨んでいることが報告され、次回の控訴審ではまともな審理がなされるとの期待感を示した。

 集会の終わりに、3月に朝鮮高校を卒業した高校生が「私は1週間前に東京朝鮮中高級学校を卒業しました。昨年の9月13日の東京地裁判決は今でも忘れることはありません。卒業後も後輩を守る決意です」と訴えたのに続いて、朝鮮高校の在校生は「私達には自分の民族を学ぶ権利がある。民族の歴史、文化を学び続けたい」と訴えた。そして朝鮮学校に通う高校生が歌を披露し終了した。

 次回控訴審は6月26日(火)午後3時から予定されている。2月23日には在日朝鮮人の権利擁護を目的とする朝鮮総連に対する銃撃事件が発生した。朝鮮高校を無償化制度から排除する日本政府の作為は、銃撃事件を発生させる下地を作ることになったのではないか。〔金子通〕


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