「JR雇用ゼロ」で原告・共闘会議、闘争終結を決断 | |||||||
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●「JR雇用ゼロ」で万事休す〜原告団・共闘会議は闘争終結・解散を決定! 6月24日夕方、東京・飯田橋のSKプラザ地下ホールで、JR不採用・被解雇者の原告20 余名を含む約100人が集まり、国鉄闘争共闘会議の総会が開かれた。冒頭、二瓶久勝議 長(写真)は「23日に政党関係者から『JR雇用はゼロ』と聞かされた。不満だがもう展望はない 。この結果は、政治窓口をやってきた私の責任が大きい。残念だが、さきほど開かれた 原告団総会でも全会一致で闘争終了を確認したので、共闘会議も闘争を終結し、6月30 日で解散したい」と提案した。 これまで、二瓶執行部は「雇用・年金・解決金は3点セット。雇用がなければ闘いは 終わらない」「雇用なければ路頭に迷い敗北だ」「闘いは道半ば。最後の決戦へ」「JR 採用が闘いの根幹」と呼びかけてきただけに、この日の唐突な終結提案に、出席者から 反発の声が上がった。大阪のメンバーは「政府JRの対応がひどいのはあたりまえで予測 できる。それより、この大事な1年間に何の大衆運動もしてこなかったことが納得でき ないし、釈然としない。これでは尻切れトンボだ」と発言。また「共闘会議解散には反 対する。雇用を拒否したJRに抗議すべきだ。また当事者でも納得できない個人がいる。 そういう人のエネルギーを断ち切っていいのか」「共闘会議の今後について継続討議の 場をつくってほしい」など次々と意見が出された。 佐久間誠原告団事務局長は当事者の思いとして、「われわれは『名誉ある撤退』を選 ぶ。辛いが区切りをつけて新たな人生を歩みたい。『ゼロ回答』がありうることは、原 告団でも意思統一してきているので『ゼロ受け入れ』は問題ない」と述べた。二瓶議長 も「25年もやってきた。闘争団に一区切りつけてやらないと可哀想だ。展望はないしこ れ以上できない」と重ねて強調した。2時間をこえる総会で、10人以上が発言。異論は あったものの、最後は拍手による採決で「共闘会議の解散」が決まった。こうして総会 は終了したが、恒例の締めの「団結ガンバロー」はなく、異例の終わり方になった。そ の後、会場近くのエドモンドホテルで原告団・共闘会議合同の「感謝の集い」が開催さ れた。 昨年6月の政治和解(904人・解決金平均一人あたり2200万円)からちょうど1年、懸 案の「雇用確保」をめぐって政治への働きかけが断続的に行われてきたが、結局、JRの 強硬姿勢の前にあっけなく「ギブアップ」することになった。また「JR以外の雇用」に ついても政府はいっさい拒否した。こうして、1987年から四半世紀に及んだJR不採用・ 組合差別の「国家的不当労働行為」事件は、最終決着した。(松原明) Created by staff01. Last modified on 2011-06-25 11:44:56 Copyright: Default |