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「私は自分の子供の世話してはいけないのですか?」二重統制に苦しむ保育教師

[監視統制、崖っぷちの感情労働者](4)監視と統制、保育労働者

パク・チュンヨプ ニュースミン記者 2013.11.18 20:10

1か月に何回も保育園保育教師の幼児暴行が報道される。言論は保育教師がいかに容赦なく暴行をするのかを報道し、見る人々の不安と怒りを刺激する。暴行が起きる前後の事情は省略される。

一方、報道では一部の保育教師の残酷な行為で世論が沸騰すると、政府機関は 保育園に各種の監視と要式的な点検手続きを強化する。この手続きはまた保育 教師が担当し、保育教師の労働強度を増加させる。保育教師の労働強度が日に 強化されるのに、保育教師は加害者としてばかり照明されている。

自分の子供の世話する時間もない保育教師
休み時間もなく、いつも緊張...超過業務に苦しむ

2003年から今まで、保育園保育教師として働いてきたムン・ギョンジャ氏。 ムン氏は一日で一番いやな時間として昼休みを選んだ。

「他の会社員のように昼休みがあるわけではありません。子供たちに昼を食べ させるとき、一緒に食べなければなりません。少しでも抜け出せば事故が起き るので、休み時間もありません。私たちはご飯を飲むといいます。多い時は、 1人が24人まで世話したりもして、昼休みの一時間の中で食事を手伝い、後片付 けと歯磨きまでします。座って楽に食べるのは夢です。適当に食べたり、食事 を抜く方が気楽です」

▲ある保育園の昼休み

食事時間だけでなく、出勤から退勤まで、瞬間毎に神経を尖らせるほかはない というムン氏。保育園の保育教師は午前8時に出勤して、午後6時に退勤する。 しかし実質的には保育教師が保育園で働く時間は一日12時間を越える。乳幼児 保育法令により、保育園運営を週6日以上、一日12時間運営(土曜8時間)しなけ ればならず、保育教師はたいてい交代なしで業務を担当する。ムン氏は「会社 員の父母は普通出勤の時、朝早く保育園に子供たちを任せ、退勤する時に連れ て帰る。退勤が遅れれば日課後の事務作業をしながら長い間待つ」と話した。

一日12時間働く保育教師たちは、日課後も残った書類作業で苦しんでいる。 保育園で終わらない書類作業は家に持ち帰ってしたり、週末に時間内処理 したりもする。

「雑務がとても多いです。保育日誌を作成して父母とのコミュニケーション用 の日誌も別に作ります。こうした部分は保育の延長だと考えられますが、施設 点検評価、区庁などの国家機関は保育園で備え付ける形式的な書類をとてもた くさん賦課します。それはみんな私たちの業務です。給食、安全、健康関連の 書類を作るためにまた計画案を書かなければならず、3年ごとの評価認証を通過 するための書類も備えなければならず、ヌリ過程プログラム関連の書類も別に あります。われわれは書類に押しつぶされて死にそうだと言っています。終わ らない書類は夜にしたり、家に持って帰ります。評価が近づけば家にも帰れません」。

共稼ぎのムン氏は7才、13才、16才の三人の子どもがいる。保育教師なのに自分 の子供の育児には気を遣う余力がない。日曜にしたインタビューも、ムン氏が 子供たちと一緒にいる時間を割いて行われた。ムン氏は「子供たちはおばあさ んがいて、共稼ぎすることができた。本格的に仕事を始め、しばらく子供を他 の保育園に任せることもした」とし「子供を任せる父母はたいてい低所得なの で共稼ぎをしますが、保育園で解決してくれるような期待が多いけれど、条件 がとても劣悪で、教育でも保育でもきちんとやってくれることは多くない」と 話した。

▲日課後教育を受ける保育教師

子供と父母には常に笑う
院長の監視と統制から来る不安も大きく
高い労働強度にも強要される感情労働

保育園に子供を預ける親による苦痛もある。子供たちがケンカをしたり、業務 過多でしばらく目をそらしていた間に子供が小さな傷を負った場合もいちいち 親から問責を受ける。これに保育教師は「重複感情労働」を遂行することになる。

「共稼ぎの親は、全般的に子供に申し訳ない思いがあるのはよく分かります。 それで保育園を通じて代理満足しようとしたり。当然、保育教師は絶対に子供 に暴力をふるってはならず、両親にもきちんと対応しなければならないという のはその通りです。しかし保育教師も人間ですから、あちこちで叩かれると怒 りが累積します。ニュースで保育教師の児童虐待に接すると、まず親としての 怒りが込み上げますが、すぐ保育教師の境遇も理解できます。保育教師は天使 ではありません。単に低い給与の問題ではなく、業務過多が問題です」

子供と親に対する感情労働と同時に保育教師は院長の監視と統制にも苦しむ。 保育教師たちは、形式的には無期契約職だが、院長の勤務評価や院長の表情に 自ら仕事を辞める場合も多い。また職場内の権力関係で下位にあるので各種の 超過勤務に苦しんだりもする。ムン氏は「院長が絶対権力者だ。普通、会社は 欠勤や遅刻などを評価するが、われわれは誰が院長の言葉を一番良く聞くかで 評価される。長く働いてみると院長との関係が良くない人は長く働けない」と 話した。

普通、零細事業場の場合、労働者の労働権が守られないことは珍しくない。 この場合、事業者も労働をして、労働権を保証されないことが多く、勤労基準法 の適用と規制に困難がある。だが保育園の場合、院長はほとんどが高所得者で、 保育教師の統制により労働を搾取する要因と指定された。

保健福祉部は満0〜5才の幼児が保育園を利用する場合、保育園に毎月保育料を 支給する。そのため保育園は園児の誘致さえしっかりやれば、国家の補助金で 円満に運営できる。また、院長の裁量で得られる所得はさらに大きくなる。

[出処:保健福祉部]

「院長はほとんどが高所得者です。人員当たりの補助金が基本で提供されます。 国家が補助する保育料で教師の給与と各種の税金をすべて払って、残りを院長 が持っていきます。労働強度や賃金は院長の裁量ですが、院長どうしが談合し て教師をいちいち統制します。無期契約でも言葉尻を捉えて、給与が低い新入 で使おうとします。それだけ多く持っていけるからです。法廷に出ればすべて 勝訴しますが、教師個人がするのは負担です。よそに行くとか。問題を提起す ればやり返されます」

実際に2012年5月、大邱では某保育園の保育教師5人が院長の不当な処遇に集団 で退社してブラックリストに入れられた。このブラックリストは達西区の民間 保育園連合会と大邱市民保育園連合会の院長の間で共有され、再就職が難しく、 引っ越したりもした。

教育の意味は色あせ、院長の金儲けの手段に転落した保育園
保育教師が負担なく参加できる連合が必要、保育教師の力が強くなるべき

保育園運営の権限が院長に集中し、保育教師搾取を事前に規制をする手段もな く、保育園は院長の金儲けの手段に転落している。今年、ソウル市松坡区のあ る区議員が保育園を5つ運営して摘発されるまでの3年間に2億2700万ウォンを 横領した容疑が摘発された。

ムン氏はこれに「その上、保育園に権利金を押し付け、四苦八苦したりもする。 保育園を金儲けに転落させたのは国家だ。すべての保育料支援が保育園になり、 教師の労働を搾取して利益を上げる院長を規制する方法はない」とし「事件・ 事故収拾の次元の法案と規制ではなく、予防次元の法案が必要だ。処罰だけで はなく労働条件が劣悪になる原因を除去しなければならない」と指摘した。

また、保育教師の連合の必要も提起する。院長は連合会があるが、保育教師は 団結できないということだ。現在、大邱には公共輸送労組大邱慶北本部に保育 分会があるが、一般保育教師は労組に反感があり、組合員の拡張でも積極的な 役割を果たすのは難しい実情だ。

これにムン氏は「大邱だけでも1万2千人の保育教師がいる。彼らの組織がなく、 労働権だけでなく教育関連政策、プログラムの提案も難しい」とし「労組への 反感も強く、労組ではない連合体がたくさんできて、後で労組に加入する形式 ならば良いだろう」と説明した。

「最後に一言付け加えたいです。私もお母さんです。保育園教師はお母さんを してはいけませんか? 早く退勤して、晩ご飯も作ってやりたいのに時間があり ません。先生はみんな結婚、出産が遅れます。仕事を辞めなければならないか ら。それと共に約束します。私の子供は絶対保育園送ってはならないと。誰が 保育園、子供の家という名前を付けたんですか? 子供たちが主になって自由で なければいけないのに、現実は金儲けの手段でしょう。自由な教育は教師が1対 1で配置されなければなりません。こんな状況なのに父母は過度な期待をします。 残念です」

この企画はニュースミン、ニュースセル、メディア忠清、蔚山ジャーナル、チャムセサン、チャムソリの共同企画です。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。 =chamSign>パク・チュンヨプ ニュースミン記者 2013.11.18 20:10

1か月に何回も保育園保育教師の幼児暴行が報道される。言論は保育教師がいかに容赦なく暴行をするのかを報道し、見る人々の不安と怒りを刺激する。暴行が起きる前後の事情は省略される。

一方、報道では一部の保育教師の残酷な行為で世論が沸騰すると、政府機関は 保育園に各種の監視と要式的な点検手続きを強化する。この手続きはまた保育 教師が担当し、保育教師の労働強度を増加させる。保育教師の労働強度が日に 強化されるのに、保育教師は加害者としてばかり照明されている。

自分の子供の世話する時間もない保育教師
休み時間もなく、いつも緊張...超過業務に苦しむ

2003年から今まで、保育園保育教師として働いてきたムン・ギョンジャ氏。 ムン氏は一日で一番いやな時間として昼休みを選んだ。

「他の会社員のように昼休みがあるわけではありません。子供たちに昼を食べ させるとき、一緒に食べなければなりません。少しでも抜け出せば事故が起き るので、休み時間もありません。私たちはご飯を飲むといいます。多い時は、 1人が24人まで世話したりもして、昼休みの一時間の中で食事を手伝い、後片付 けと歯磨きまでします。座って楽に食べるのは夢です。適当に食べたり、食事 を抜く方が気楽です」

▲ある保育園の昼休み

食事時間だけでなく、出勤から退勤まで、瞬間毎に神経を尖らせるほかはない というムン氏。保育園の保育教師は午前8時に出勤して、午後6時に退勤する。 しかし実質的には保育教師が保育園で働く時間は一日12時間を越える。乳幼児 保育法令により、保育園運営を週6日以上、一日12時間運営(土曜8時間)しなけ ればならず、保育教師はたいてい交代なしで業務を担当する。ムン氏は「会社 員の父母は普通出勤の時、朝早く保育園に子供たちを任せ、退勤する時に連れ て帰る。退勤が遅れれば日課後の事務作業をしながら長い間待つ」と話した。

一日12時間働く保育教師たちは、日課後も残った書類作業で苦しんでいる。 保育園で終わらない書類作業は家に持ち帰ってしたり、週末に時間内処理 したりもする。

「雑務がとても多いです。保育日誌を作成して父母とのコミュニケーション用 の日誌も別に作ります。こうした部分は保育の延長だと考えられますが、施設 点検評価、区庁などの国家機関は保育園で備え付ける形式的な書類をとてもた くさん賦課します。それはみんな私たちの業務です。給食、安全、健康関連の 書類を作るためにまた計画案を書かなければならず、3年ごとの評価認証を通過 するための書類も備えなければならず、ヌリ過程プログラム関連の書類も別に あります。われわれは書類に押しつぶされて死にそうだと言っています。終わ らない書類は夜にしたり、家に持って帰ります。評価が近づけば家にも帰れません」。

共稼ぎのムン氏は7才、13才、16才の三人の子どもがいる。保育教師なのに自分 の子供の育児には気を遣う余力がない。日曜にしたインタビューも、ムン氏が 子供たちと一緒にいる時間を割いて行われた。ムン氏は「子供たちはおばあさ んがいて、共稼ぎすることができた。本格的に仕事を始め、しばらく子供を他 の保育園に任せることもした」とし「子供を任せる父母はたいてい低所得なの で共稼ぎをしますが、保育園で解決してくれるような期待が多いけれど、条件 がとても劣悪で、教育でも保育でもきちんとやってくれることは多くない」と 話した。

▲日課後教育を受ける保育教師

子供と父母には常に笑う
院長の監視と統制から来る不安も大きく
高い労働強度にも強要される感情労働

保育園に子供を預ける親による苦痛もある。子供たちがケンカをしたり、業務 過多でしばらく目をそらしていた間に子供が小さな傷を負った場合もいちいち 親から問責を受ける。これに保育教師は「重複感情労働」を遂行することになる。

「共稼ぎの親は、全般的に子供に申し訳ない思いがあるのはよく分かります。 それで保育園を通じて代理満足しようとしたり。当然、保育教師は絶対に子供 に暴力をふるってはならず、両親にもきちんと対応しなければならないという のはその通りです。しかし保育教師も人間ですから、あちこちで叩かれると怒 りが累積します。ニュースで保育教師の児童虐待に接すると、まず親としての 怒りが込み上げますが、すぐ保育教師の境遇も理解できます。保育教師は天使 ではありません。単に低い給与の問題ではなく、業務過多が問題です」

子供と親に対する感情労働と同時に保育教師は院長の監視と統制にも苦しむ。 保育教師たちは、形式的には無期契約職だが、院長の勤務評価や院長の表情に 自ら仕事を辞める場合も多い。また職場内の権力関係で下位にあるので各種の 超過勤務に苦しんだりもする。ムン氏は「院長が絶対権力者だ。普通、会社は 欠勤や遅刻などを評価するが、われわれは誰が院長の言葉を一番良く聞くかで 評価される。長く働いてみると院長との関係が良くない人は長く働けない」と 話した。

普通、零細事業場の場合、労働者の労働権が守られないことは珍しくない。 この場合、事業者も労働をして、労働権を保証されないことが多く、勤労基準法 の適用と規制に困難がある。だが保育園の場合、院長はほとんどが高所得者で、 保育教師の統制により労働を搾取する要因と指定された。

保健福祉部は満0〜5才の幼児が保育園を利用する場合、保育園に毎月保育料を 支給する。そのため保育園は園児の誘致さえしっかりやれば、国家の補助金で 円満に運営できる。また、院長の裁量で得られる所得はさらに大きくなる。

[出処:保健福祉部]

「院長はほとんどが高所得者です。人員当たりの補助金が基本で提供されます。 国家が補助する保育料で教師の給与と各種の税金をすべて払って、残りを院長 が持っていきます。労働強度や賃金は院長の裁量ですが、院長どうしが談合し て教師をいちいち統制します。無期契約でも言葉尻を捉えて、給与が低い新入 で使おうとします。それだけ多く持っていけるからです。法廷に出ればすべて 勝訴しますが、教師個人がするのは負担です。よそに行くとか。問題を提起す ればやり返されます」

実際に2012年5月、大邱では某保育園の保育教師5人が院長の不当な処遇に集団 で退社してブラックリストに入れられた。このブラックリストは達西区の民間 保育園連合会と大邱市民保育園連合会の院長の間で共有され、再就職が難しく、 引っ越したりもした。

教育の意味は色あせ、院長の金儲けの手段に転落した保育園
保育教師が負担なく参加できる連合が必要、保育教師の力が強くなるべき

保育園運営の権限が院長に集中し、保育教師搾取を事前に規制をする手段もな く、保育園は院長の金儲けの手段に転落している。今年、ソウル市松坡区のあ る区議員が保育園を5つ運営して摘発されるまでの3年間に2億2700万ウォンを 横領した容疑が摘発された。

ムン氏はこれに「その上、保育園に権利金を押し付け、四苦八苦したりもする。 保育園を金儲けに転落させたのは国家だ。すべての保育料支援が保育園になり、 教師の労働を搾取して利益を上げる院長を規制する方法はない」とし「事件・ 事故収拾の次元の法案と規制ではなく、予防次元の法案が必要だ。処罰だけで はなく労働条件が劣悪になる原因を除去しなければならない」と指摘した。

また、保育教師の連合の必要も提起する。院長は連合会があるが、保育教師は 団結できないということだ。現在、大邱には公共輸送労組大邱慶北本部に保育 分会があるが、一般保育教師は労組に反感があり、組合員の拡張でも積極的な 役割を果たすのは難しい実情だ。

これにムン氏は「大邱だけでも1万2千人の保育教師がいる。彼らの組織がなく、 労働権だけでなく教育関連政策、プログラムの提案も難しい」とし「労組への 反感も強く、労組ではない連合体がたくさんできて、後で労組に加入する形式 ならば良いだろう」と説明した。

「最後に一言付け加えたいです。私もお母さんです。保育園教師はお母さんを してはいけませんか? 早く退勤して、晩ご飯も作ってやりたいのに時間があり ません。先生はみんな結婚、出産が遅れます。仕事を辞めなければならないか ら。それと共に約束します。私の子供は絶対保育園送ってはならないと。誰が 保育園、子供の家という名前を付けたんですか? 子供たちが主になって自由で なければいけないのに、現実は金儲けの手段でしょう。自由な教育は教師が1対 1で配置されなければなりません。こんな状況なのに父母は過度な期待をします。 残念です」

この企画はニュースミン、ニュースセル、メディア忠清、蔚山ジャーナル、チャムセサン、チャムソリの共同企画です。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-11-19 20:48:53 / Last modified on 2013-11-19 20:55:12 Copyright: Default

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