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セウォル号に怒った市民、「万民共同会」を開催...行動に出るか

セウォル号遺族がKBSを抗議訪問...万民共同会に参加した市民も続々と合流

ユン・ジヨン記者 2014.05.09 00:20

セウォル号惨事に怒った市民が本格的な実践行動を始める展望だ。 5月8日午後7時、ソウル市世宗路政府総合庁舎の前に集まった800人の市民は 「万民共同会(訳注:街頭討論会)」を開き、怒りを越えて具体的な行動に出るという決議を集めた。

この日の午後9時頃、セウォル号の遺族が貸切バスで汝矣島のKBSと青瓦台に抗議訪問するというニュースが伝えられた。 そのため万民共同会の参加者は討論を終えた後、午後10時頃に青瓦台へのデモ行進を試みたが、警察兵力に遮られた。 参加者は散開した後、青瓦台の近くに集まる計画だ。

セウォル号に怒った市民、「万民共同会」を開催...行動に出るか

万民共同会は5月1日から6日まで、1107人の市民が公開で提案して実現した。 当初、主催者側は青瓦台の近くでイベントを開く予定だったが、警察が清雲洞事務所など青瓦台近隣の10数か所に出した集会申告をすべて不許可にしたため、場所が光化門政府総合庁舎に変更された。

万民共同会では、セウォル号追慕キャンドルを灯す代わりに、参加者の意見を書いた数百枚のプラカードが用意された。 参加者は追慕と怒りのキャンドルを越え、何を決めて、どう行動するのかについての具体的な議論を続けた。

万民共同会の議題には 「セウォル号惨事、さらにするべき話」と 「何をすべきか? どう戦うべきか?」の2種類が上程された。 参加者が即席で発言を申請して自由発言を続ける形式で討論が進められた。

1部討論では「セウォル号惨事、さらにするべき話」についての発言が続いた。 参加者は、セウォル号惨事で表れた政府の無能を糾弾し、政権の責任を問うた。 セウォル号犠牲者をはじめとする障害者、労働者、貧民などの社会的虐殺を糾弾する声も高かった。

梨花女子大に在学中のイ・チワン氏は 「もうじっとしていられず、学校で1人デモを始めた。 資本と政権に死の責任を問うべき厳重な時期に、1人デモではちょっと弱いと思う」とし 「だが私たちもここで止まらない。 来週、セウォル号事件の真実について、さらに多くの学生と話すため、座談会を準備している。 第2の、第3のセウォル号惨事を防ぐために、止まらないことを約束する」と明らかにした。

二人の子供の父のチェ・ソッキ氏は 「労働者と農民、障害者が闘争する時、そして他の人たちが社会的な要求を掲げて闘争する時、それは私の問題ではないと目を塞いだ。 セウォル号惨事は社会的な闘争に目を塞ぎ生活してきた私たちの責任もあると思う」と口を開いた。

続いて「私が暮らす衿川区でも12日間、キャンドルを灯している。 哀悼の波があふれ、涙を流す人も多い。 だが今や憂鬱を振り払い、まっすぐな方向で闘争の刃をたてなければならない。 ここに集まった皆さんが、その道に連帯してくれると信じる」と強調した。

現在、ソウル市教育庁の傘下機関で働く公務員のチョ・チェグ氏は 「京畿道教育庁は、公務員は追慕集会にも行くなというとんでもない文書を出した。 公務員も国民で、自分の意志を十分に表現することができる。 公務員も憲法上、表現の自由がある」とし 「公務員社会で上司の命令に服従することは、職務上の合法的な命令だけに当てはまる。 私は公務員として誤った流れに正面から反論して、挑戦するためにここに立った。 セウォル号惨事は、全的に朴槿恵大統領が責任を取るべき事案だ。 国政に対する無限責任者である朴槿恵大統領は今すぐ辞任しなければならない」と声を高めた。

「朴槿恵退陣闘争」全員一致で決議...万民共同会の後に青瓦台へ

2部の討論では「何をすべきか? どう戦うべきか?」の議論が続いた。 この席では、討論の後に青瓦台デモ行進をするべきだという短期的な計画をはじめ、 今後の朴槿恵政権退陣と真相究明活動などについての長期的な対応計画の要求も出された。

発言したコ・ウンサン氏は 「われわれは討論を通じ、朴槿恵が今回の事態を責任を取るべきだという事実を確認した。 朴槿恵大統領は、セウォル号惨事以後、責任者を探して厳罰するといった。 今やわれわれは私たちが選んだ責任者を厳罰するために、青瓦台に行かなければならない」とし 「万民共同会の後、私たちの権利を行使するための青瓦台デモ行進と闘争を提案する」と明らかにした。

アルバイト労組のク・ギョヒョン委員長も 「もう怒りの方向を決め、変化を要求しなければならない。 セウォル号と共に沈没する不安な社会を変えようとすれば、まず不安な労働から変えなければならない。 朴槿恵政権に責任を問い、腐った内閣、古い制度を作り直さなければならない。 青瓦台に対して怒りを吐き出し、代案を準備しなければならない。 今日の万民共同会は、青瓦台に対する私たちの行動の始まりだ。 青瓦台に向かって行進しよう」と提案した。

セウォル号惨事真相究明のための提案も続いた。 キム・チョンボ弁護士は「特別法の制定を要求する。 今回の事故の核心は真相究明だ。 遺族もなぜ海上警察が傍観していたのか、その真相を知りたがっている。 真相究明のためには、特別法を制定しなければならない」とし 「またわれわれは、この無能な政権に責任を問わなければならない。 道路で、インターネットで、積極的に朴槿恵の退陣を要求しなければならない」と声を高めた。

労働党の党員だと自己紹介したク・ジャヒョン氏は、徹底した真相究明のための汎国民的調査団の構成と、毎年4月16日を災難犠牲者の追悼日に指定し、追慕館の建設を提案した。 汎社会的安全対策のための「社会を作り直そう」運動を始めるべきだという点も強調した。

参加者たちは、この日の討論で出された意見のうち 「朴槿恵退陣」のための共同闘争を始めようという提案を全員一致で通過させた。 ただし、特別法制定など、真相究明のための活動に関しては、若干の意見の差が発見され、今後、精巧な討論が必要だという点を確認した。

万民共同会の参加者は、 5月9日午後9時頃、討論の評価と今後の計画を樹立するための公開議論を続ける予定だ。

一方、5月8日の夜、汝矣島KBS本館への抗議訪問をしたセウォル号遺族約100人は、 警察と対峙して連座座り込みを続けている。 市民が続々とKBS本館に集結しており、万民共同会の参加者をはじめとする一部の市民は青瓦台の近くに集まっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-05-09 08:12:00 / Last modified on 2014-05-09 08:38:55 Copyright: Default

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