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新安塩田奴隷の対策、郡守室を占拠した末に「再合意」

新安郡、被害者支援の要求を握りつぶして障害者からの抗議に直面

ハ・グムチョル記者 2014.03.25 18:10

▲「塩田障害者人権侵害対策用意のための公共対策委員会」が24日午後2時、新安郡庁前で記者会見を行い、塩田奴隷事件再発防止対策を要求した。[出処:全南障害者差別撤廃連帯]

新安郡(シンアングン)(郡守 パク・ウリャン)は「塩田奴隷事件」の対策作るに事実上、何もしていないことに反発し、障害者団体の会員が新安郡守室を一時占拠した。 これに新安郡は被害者のシェルター用意などに合意した。

全南地域の障害者団体で構成された「塩田障害者人権侵害対策用意のための共同対策委員会(以下 対策委)」は2月11日に記者会見をして、警察と新安郡に △障害者人権侵害事件に対して厳正に捜査すること △人権侵害障害者に対する積極的な権利救済 △障害者人権侵害予防のための総合計画樹立を要求した。

当時、新安郡側は対策用意を約束したが、1か月経っても何の具体的な解決策も取らなかった。 そのため対策委は24日午後2時、新安郡庁前に集まって対策を要求する記者会見の後、約束履行を要求して郡守室を占拠した。

対策委は「障害者団体と全羅南道広域捜査隊が被害地域に常駐して調査を行い、ほぼ毎日のように被害者支援を要請しているが、新安郡は 『新安郡の住民ではない』、『登録障害者ではない』とおかしな言い訳を続けるだけで、支援の要請を握りつぶしている」 と新安郡を批判した。

対策委は「さらに新安郡は 『警察、労働部などとの情報共有が難しい』という理由を上げ、被害者現況さえきちんと把握していない実情」と指摘した。

現在、被害者は労役をさせられていた塩田から抜けられたが、 新安郡が積極的に臨時シェルターを提供しないため、 留まる所を探すために他の市道をさまよう境遇に置かれている。

続いて対策委は「新安郡は2006年にも『現代版奴隷青年事件』以後、 障害者などの基礎生活保障受給者が雇用されれば重点管理対象に指定管理して、 村・村役場と警察、派出所が合同して調査班を編成し、 毎月1回以上人権蹂躙や賃金搾取を摘発すると明らかにしたが、 8年の間、この約束は一度も守られなかった」と批判した。

対策委と新安郡は一時間ほどの面談の末に、実効性ある制度を作るための官民専門担当班を構成し、 △4月1日までに住民登録、障害登録、基礎生活受給選定など事例支援のための社会福祉公務員1人を追加配置 △塩田労働者の健康診断制度化と定例化のための面単位の常時支援方案を用意 △障害者人権条例案に申告褒賞制を追加することに合意した。

また、3月31日までに緊急支援のための実務チームを設置し、専門担当人員2人を配置して △被害者分離 △臨時シェルター用意 △地域資源連携 △緊急支援 △医療支援を提供することに合意した。

この日、郡守室占拠に参加した全南障害者差別撤廃連帯のイ・チャンジュン活動家は 「結局、合意に到達したのは幸いだが、まだ新安郡庁はきちんと実状を把握できていないようだ」とし、 「これから新安郡がきちんと合意事項を守るのか、鋭意注視を続ける」と明らかにした。

▲郡守室を占拠した障害者団体活動家[出処:全南障害者差別撤廃連帯]

▲対策委と新安郡の合意書[出処:全南障害者差別撤廃連帯]

付記
ハ・グムチョル記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-26 07:32:48 / Last modified on 2014-03-26 07:32:49 Copyright: Default

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