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ソウル学生人権条例可決、来年3月に発効へ

差別禁止条項、原案通りに通過、集会・服装規制など一部の条項は修正

チョン・ヨンギル記者 2011.12.19 18:42

ソウル市本会議でソウル学生人権条例案が通過し、2012年3月に発効する予定だ。

▲在席87賛成54反対29棄権4。議員1人は通信の混乱で紙で投票し、投票結果に含まれた。[出処:ソウル市議会放送キャプチャー]

12月19日午後2時に開かれたソウル市本会議で、52本の案件のうち51番目に上程 された学生人権条例案は、午後6時40分、在席87人に賛成54人、反対29人、棄権 4人で可決した。

ソウル市の学生人権条例案制定は、京畿、光州に続いて3番目だ。京畿学生人権 条例は教育庁が主導していたが、ソウル学生人権条例案は住民発議によるもの で、その意味は大きいものと見られる。また、通過に賛成の立場を示したソウ ル市議員は、行政区域で最も人口が多い首都ソウルで学生人権条例案が通過し、 他の地域にも影響すると評価した。

学生人権条例案は、市議会の会期最終日の19日まで常任委を通過せず、通過し ない危機に陥っていた。市議会70%以上を占める民主党の議員があい昧な態度 を見せたが、この日、民主党所属の議員は党論で学生人権条例案通過を採択した。

通過した条例案は、住民発議案を修正した内容があるが、核心の争点になった 差別禁止条項は原案のとおり「妊娠、出産、性的指向などを理由とする差別を 禁じる」という内容を明示している。修正された内容は16条3項の『集会の自由 を持つ』という内容は含まれているが『学内の集会は学習権と安全に必要な最 低限の範囲内で学校の規定により制限できる』という条件を明示している。ま た、服装・頭髪規制を制限する条項のうち、服装は学校の規則で制限できると 修正された。

▲キム・トギョン教育委員[出処:ソウル市議会放送キャプチャー]

本会議で反対討論をしたキム・トギョン教育委員は「憲法が普遍的人権として 保障しているのに、条例を制定するのは法的混乱を招く」と人権保障を強調し たが「妊娠、出産、性的指向など、社会が否定する同性愛を認めるとは、学校 は実験集団なのか、東方の純粋な白衣の民族をエイズ破綻国家にするもの」と 強く反対意見を訴えた。

またハン・ハクス教育委員は「学生と教師、父母と子供の間の対立を助長する 悪い条例」とし「妊娠、出産、同性愛の助長、集会結社の自由、頭髪と服装の 自由などは、学校と教室を崩壊させる毒素条項なので取り除くべきだ」と反対 意見を主張した。

▲キム・ヒョンシク民主党市会議員[出処:ソウル市議会放送キャプチャー]

これに対し民主党のキム・ヒョンシク市会議員は「学校崩壊は学生の人権が高 まったことで教権が崩れて崩壊したわけではない。地獄のような競争教育によ り崩壊した」とし「妊娠、出産、同性愛を理由とする差別をなくそうというこ とが条例案の趣旨」と反論した。また「憲法21条1項で大韓民国すべての国民は 集会と結社の自由を持っている。大韓民国は3.1運動に基づいた臨時政府の法の 正統を継承し、419民主革命の精神を継承した。学生の政治的自由の制限は、 柳寛順さんが高校生の時にやったようなデモをするなということ」と比喩して、 賛成意見を提示した。

キム・ヒョンテ教育委員も「憲法と法律に明示されているが、学生はこれまで 人権の主体である人ではなく、訓育と管理の主体だった。学生は主体ではなく、 客体だった。学生の人権がきちんと認められることで、教師の人権もきちんと 認められる」と賛成の立場を述べた。

一方、学生人権条例原案発議を要求してソウル市議員会館ロビーで6日間座り込 みをした性少数者、人権活動家と学生人権条例制定運動ソウル本部は、午後7時 にソウル市議員会館の前で条例通過を歓迎する記者会見を行う。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-12-19 23:35:38 / Last modified on 2011-12-19 23:35:38 Copyright: Default

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