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結婚しても、子どもを産んでも非正規職『差別』

慶弔費の非正規職差別支給で物議...5倍以上の差も

キム・ドヨン記者 2010.11.29 16:12

ハナ銀行を初め、ほとんどすべての金融機関で正規職と非正規職労働者の 慶弔費が差別支給されていることが明らかになった。

全国金融産業労働組合非正規職支部(金融非正規職支部)は「独自調査の結果、 家族の死亡、結婚祝賀金、子女出産など、勤労の量や質とは無関係の非正規職 差別がほとんどすべての金融機関で発見された」とし、中でも差別が一番激し かったハナ銀行に差別的慶弔金支給基準を改善しろという陳情を11月29日に 人権委に提出した。

彼らは陳情書で「勤労の質や量とは無関係に、福利厚生次元で提供されている 手当てや給付制度でも、期間制勤労者をその適用対象から除外したり差別待遇 するのは、期間の定めがない勤労者と別扱いする正当な理由がない限り、差別 行為に該当」とし「ハナ銀行は勤労の量や質とは無関係に特定事件(結婚、死亡 など)を基準に雇用形態により差別的に支援をしているのでこれは差別行為に該 当する」と主張した。

金融非正規職支部の調査の結果、ハナ銀行は本人(配偶者)の両親が死亡した時 は正規職は250万ウォン、非正規職はその5分の1水準の50万ウォンを支給してい る。本人の結婚祝賀金も正規職は百万ウォンを支給するが非正規職はその半分 の50万ウォンだった。また本人(配偶者)の出産について正規職は80万ウォンを 支給するが非正規職はまったく支給しない。

彼らは「こうした状況なので『正規職は出産だが、非正規職は子どもを産む』 という言葉が出てくる」とし今回の人権委陳情で「非正規職保護法で逆に全く 身動きできない差別是正制度の現実で、新しい脱出口になる」と展望した。

国家人権委員会は2007年「越冬補助費、帰郷支援費支給にあって正規職と契約 職組合員間に顕著な違いが生じても、このように別に取り扱う合理的な理由が なければ差別行為」として類似の決定をしたことがある。

金融非正規職支部はあとの35の金融機関にも差別の程度と重要度により順に 是正を要求する計画だ。

一方、農協とハナ銀行は24日『2010金融非正規職最悪の銀行賞』を同時に受け ている。

金融非正規職労組はカフェ(http://cafe.daum.net/geyag)で会員2万人を対象に した1月の独自投票の結果『また就職したくない銀行』に農協とハナ銀行が並ん で1、2位を占めた。

彼らは「農協は金融圏で最も多くの非正規職が時給4千ウォン台の賃金で働き、 2009年7月1日の期間制および短時間勤労者保護などに関する法律(いわゆる非正 規職保護法)施行の前に2009年6月23日、内部文書で満期になる非正規職を解約 しろと指示し、これにより3千人もの非正規職が今も順次に解約されている」と 選定理由を明らかにした。

また「ハナ銀行は2007年から常時的業務に従事する窓口の非正規職を1千人ほど 運用しているが、ほとんどすべて2年以内に解約された。特に2010年3月には、 契約満期到来者90人のうちたった1人だけが中規職(無期契約職)に転換され、 妊娠中に解約通知を受けて深刻な精神的苦痛を受けた」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-30 03:38:30 / Last modified on 2010-11-30 03:38:31 Copyright: Default

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