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「現代重工の死亡事故は明白な人災」

誰も責任を取らない労災死亡事故

ヨン・ソンノク記者 2014.04.03 14:00

現代重工業の社内下請労働者が3月25日に海で墜落し、1時間救助されず死亡したが、 誰もこの責任を取らずにいる。

▲現代重工業労組と蔚山健康権対策委員会は1日、雇用労働部蔚山支庁に死亡事故関連抗議書簡を渡した。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

墜落死亡事故にあったキム某氏(51)は3月25日9時30分頃、足場の解体作業中に足場と共に海に落ちた。 共同作業していた2人は浮上し、1人は泳いで出て1人は救助された。 キム氏は浮び上がらなかった。 現場にいた協力業者の関係者は社内の潜水部救助チームと海洋警察署に申告した。

重工業労組の関係者は 「海洋警察は10時20分頃に到着したが、装備がなくキム氏を救助できず、社内の潜水部は10時35分頃に現場に到着した」と説明した。 キム氏は一時間以上、海から引き上げられず、10時50分頃に病院に運ばれたが亡くなった。

現代重工業労組は3月25日の死亡事故直後に事故現場作業を中断させ、労使産業安全保健委員会を開いて責任者の処罰を協議した。 会社は「社内協力業者で重大災害が発生した時、会社は該当協力社に対する制裁措置を取り、直営管理者は会社の安全事故懲戒基準によって処理する」と答えた。 会社安全事故関連のマニュアルのとおりであれば、社内潜水部と海洋警察に申告したことで義務を果たしたことになる。 亡くなったキム氏が1時間以上水に落ちたままだった。 蔚山健康権対策委の関係者は「明白な人災」だと主張した。

遺族は会社と合意して、3日後に葬儀を行った。 亡くなったキム氏の妻の隣には、葬儀期間の間ずっと下請企業の現場所長が席を守った。

現代重工業労組は産業安全保健委員会で海上事故対応特殊救助隊の設置に合意した。 また、元請・下請労働者に特別安全教育をして、該当部署には特別安全教育(1時間)をすることにした。

現代重工業労組と現代重工業社内下請支会、蔚山地域労働者健康権対策委員会は、4月1日午前、蔚山雇用労働支庁の前で労働支庁糾弾大会を開き、 現代重工業下請労働者墜落死亡事故に関する要求事項を雇用労働支庁に伝えた。

彼らは糾弾大会で当日、掘削船足場下船作業が安全を無視したまま行われ、標準作業指導書がなく、 安全教育も実施しないなど、会社が安全措置を取らずに産業安全保健法から外れるとし、 雇用労働部に再発防止と責任者処罰を要求した。

彼らは死亡事故調査の経過と今後の計画、全事業場の特別安全点検を要求する抗議書簡を蔚山雇用労働支庁に伝えた。

なお蔚山雇用労働支庁長は、3月27日に続いてこの日も出張中で面談に出てこなかった。 事故該当地域の勤労監督官は、作業場の安全に問題がなかったのかについては調査中だと明らかにした。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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