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放送通信委、『ユソン企業報道』を審議

『ユソン事態』報道すれば制裁...政府の『言論統制作戦』は深刻

ユン・ジヨン記者 2011.07.07 16:55

ユソン企業事態を扱ったKBSとMBCラジオ番組の製作スタッフに対し、放送通信 審議委員会(審議委)が審議制裁の有無を決める予定で、言論に対する不当審議 と検閲の議論が提起されている。

審議委は6月16日、放送審議小委員会を開いてMBC標準FM[手で捕えられる経済 ホン・キビンです](手経済)のソン・ハンソPDと、KBS第2ラジオ[パク・キョ ンチョルの経済フォーカス](経済フォーカス)ハ・ソクピルPDの意見聴取をした。

ユソン企業事態を扱った5月25日の[手経済]放送と、同月28日の[経済フォー カス]の放送内容が、放送審議に関する規定第9条に該当する公正性に反すると いう。だから審議委は7月7日午後3時に会議を開いて、審議制裁有無|可否を決 める予定だ。

該当の番組は当時、ユソン企業ストライキ事態を診断するためにセミョン大学・ ジャーナリズムスクールのチェ・ジョンイム教授をゲストで出演させた。5月 25日の[手経済]に出演したチェ教授は、ユソン企業労働者の夜昼2交代作業に ついて「この1年半の間、牙山工場の350人ほどの労組員のうち5人が過労などで 亡くなった」とし「徹夜勤務をなくし朝6時半から夜12時まで2交代で働き時給 で受ける報酬を月給制に変えろということ」と労働者の要求を伝えた。

またチェ・ジュンギョン知識経済部長官の『年俸7000万ウォンを受ける労組が ストライキをすれば国民が納得するか』という発言についても「年俸1億ウォン を越える勤労者でも、使用者側の不当行為があれば団体行動で対抗できるのが 憲法と労働法上の権利」と説明した。チェ教授は同月28日、[経済フォーカス] に出演して、ユソン企業事態をまとめた。

これに対して審議委員は6月16日の意見陳述で該当番組のPDに「労働者に対する 立場だけをたくさん伝えたのではないのか」、「公正性を守ったか」と何度か 質問したという。ソン・ハンソPDは「複数の新聞で扱われた事実を中心に権威 あるゲストが自分の意見を話したことについて、公正性に合わないというのな ら、製作が難しい」とし「議論の質的均衡を追求したが、今後は自由に題材の 決定ができなくなる」と憂慮した。

そのため民主労総と言論労組、公共運輸労組、金属労組、韓国記者協会、韓国 PD連合会などは7月7日午後、放送通信審議委員会前で記者会見を行い、審議委 が労働問題の事実伝達も妨害しているとし、不当審議中断とパク・マン審議委 員長の辞任を要求した。

この席でイ・ガンテク言論労組委員長は「パク・マン委員長をはじめ放送通信 審議委員会は墓穴を掘っており、労働者の名前で処断される」と警告した。

また参加者は記者会見文で「放送の役割で一番重要なことは社会的弱者や少数 階層の言葉を代弁すること」とし「だが審議委は、政府や財閥などへの批判を 静める役割を果たし、製作の自律性を萎縮させる段階的な言論統制作戦を繰り 広げているのが現実」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-08 17:22:28 / Last modified on 2011-07-08 17:22:33 Copyright: Default

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