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30年ぶりのあいさつ、映画〈五月愛〉

1980年5月光州、その時間を守った人々の話〈五月愛〉封切り

チョン・ヒョンジン記者 2011.05.04 13:48

〈五月愛〉。1980年5月の光州の映画だ。しかし〈花びら〉、〈華麗なる休暇〉 などの映画のようにきれいに裁断されていない。30年前に光州を守り、今日ま で光州を生き延びた、しかし光州抗争、または5.18という歴史的な事件の中で ざっくりまとめられた人々の顔と声を生き生きと蘇らせた。

画面には市民軍の心配をするお母さんと隣のおばさん、市民たちを載せたバス の運転手、デモに参加した学生と青年、その姿を現わした記者、当時の戒厳軍 が登場する。彼らはそれぞれが体験してきた『光州』、痛恨の傷、そして自ら 作り出した美しい共同体についての話を100分間、聞かせてくれる。

誰かにとっては、相変らず暴徒、誰かには烈士、そして誰かにとっては歴史の 主役である光州の記憶は、30年という時間よりもはるかに遠い。復活は記憶だ。 われわれは光州をどう記憶しているのか、そしてどう記憶するべきか。重要な ことは、過去を同じように復元するのではなく、今日と明日をどう生きていく のかだ。

30年ぶりのあいさつ、「おげんきでしたか」

「歴史は記録されたものだけが残る。記録されず、証言しなかった人々の言葉を 通じ、抗争の記憶と現在の人生を盛り込みたかった。この映画はその旅の初めての 出発だ」

ウォンジン別曲(1993)、お母さんの紫のタオル(1995)、草は草で老いても青い (1996)、4月9日(2000)、農民薬局(2008)、ヒョスン・ユンギョン氏、労働者と して会う(2009)等の映画を作ったキム・テイル監督は、この映画で特別な試み をした。

妻と息子が助演出と撮影補助に参加した。それでこの映画の製作会社は、家族 みんなのプロダクション『サングネ』だ。彼らは2009年5月、映画を企画して 光州テイン市場の路地裏に作業室を設けた。そして製作スタッフではない隣人 として住民に近付いた。そうして本当に隣人になって交わした話がまさに映画、 〈五月愛〉だ。

2011年に暮す私の中に、また80年の光州を呼び起こす時間。映画〈五月愛〉は、 5月12日に全国で封切られる。(記事提携=カトリックニュース チグム・ヨギ)

五月愛(No Name Stars)
韓国/ドキュメンタリー/ 2011. 05. 12 /全体観覧可/ 101分
監督 キム・テイル
出演 ヤン・ドンナム

第15回 釜山国際映画祭ACF配給支援ファンド受賞
第15回 光州人権映画祭閉幕作
第13回 江陵人権映画祭
第36回 ソウル独立映画祭大賞受賞
第11回 インディドキュフェスティバル

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-05 00:04:47 / Last modified on 2011-05-05 00:04:48 Copyright: Default

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