本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:3万市民、「私たちはキャンドル派だ」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1213552177846St...
Status: published
View


3万市民、「私たちはキャンドル派だ」

[14日キャンドル集会]とイ・ビョンニョル烈士追慕とKBS問題が話題

特別取材チーム/ 2008年06月14日23時27分

狂牛反対で始まったキャンドル集会は、米親交肉反対、大運河反対に続いて、 次第に公共機関民営化反対、公営放送守護などの対社会的問題に拡張している。 今日は「足りないことが多すぎて、プラカードが足りない」と書かれたプラカー ドまで登場した。

6月14日午後7時、ソウル市庁前芝広場で開かれたキャンドル集会には多様な市 民約3万人が参加した。この日は特に昼の3時からソウルの大学路マロニエ公園 で開かれた非正規職労働者大会の後で参加した人波が集結した。亡くなった故 イ・ビョンニョル烈士の葬式が行われた日でもあり、故人に対する黙祷で大会 が始まった。

自分たちを「キャンドル少女たち」と名乗った十余人の女子中学生が演壇に上 がり「亡くなったイ・ビョンニョル様に差し上げる手紙」を朗唱した。代表で 手紙を朗唱した中学校3年の女子学生は、「誰が正しく、誰が間違っているのか わからない人々が国を掌握しているとんでもない現実で、イ・ビョンニョル様 は、腹立たしい現実しか見ずに亡くなったのは残念だ」と伝えた。また「イ・ ビョンニョル様が泰安で命を絶った漁民たちのように、人々から忘れられるこ とを願わない」とし「われわれは、人の命を軽く見る政府とは違う。最後まで キャンドルを持ってイ・ビョンニョル様を無駄にしない」と明らかにした。

キャンドル文化祭の司会者が、この日の集会に出席した非正規職労働者たちと BSE危険牛肉運送に反対する貨物連帯労働者を知らせると、市民は拍手で応えた。

馬山からきたという64歳のある男性は「朝からKTXに乗ってソウルにきた。昔、 科挙の試験を受けに漢陽に来る気持ちは、こんなものだったのかと考えた」と しバーシュボウ大使の「韓国人はBSEのことをもっと科学的に勉強しなければな らない」という発言を批判した。

「彼の言うとおり勉強をしてみたところ、韓国牛は『韓牛』で、米国牛はバー シュボ『牛』という答えが見つかった」というこの市民の発言に、参加者たち は「首席合格!」で応えた。この市民は自分がベトナム戦の参戦有功者だとし、 前日集会を開いた枯れ葉剤戦友会の会員について指摘した。「私たちの孫に恥 ずかしいではないか。枯れ葉剤戦友会はそうしてはいけない、戦友の皆さん、 しっかりしなさい」という一喝と共に「『親北朝鮮主体思想派』などと言うな、 われわれは『愛国キャンドル派』だ」という発言が市民から大きな歓呼を受けた。

この日のキャンドル集会では、最近汝矣島KBS前で行われているデモに関する発 言もたくさん出てきた。特に、前日枯れ葉剤戦友会が放送局の塀を乗り越える などの暴力的な行動をしたことの衝撃が大きく、「公営放送掌握するな」、 「KBS狙い打ち監査、ニューライトお前らがしろ」というプラカードと一緒に 「一緒にKBSを守ろう」と書かれた黄色い風船が登場した。

ID「倦怠っぽい窓」と名乗ったアゴラの会員は「KBS前でアゴリオンたちが座り 込みをしている理由は、KBSのチョンヨンジュ社長がいいとか悪いとかではなく、 国民の公営放送であるKBSを李明博政権が掌握しようとしているから」とし、 「李明博様でなく、国民がKBSの主人だ、KBSへの狙い打ち監査を今すぐ中断し、 チョン・ヨンジュ社長の任期を保証して国民の知る権利を守れ」と要求した。

最近台頭している戦闘警察制度廃止に関しては、人権実践市民連帯のオ・チャ ンイク活動家が発言した。オ・チャンイク氏は最近、警察がキャンドル集会に 参加した青少年を連行した後、釈放の代価として反省文を要求したことを強く 批判して「せいぜい集示法、道路交通法違反で、李明博政権は良心の自由と表 現の自由を侵害している」と主張した。

また「車の壁の後ろに動員された20歳ほどの戦闘警察はきちんと食事も入浴も 睡眠もできず、奴隷のように暮している」とし「戦闘警察隊設置法によれば、 市民は警察の敵かスパイなのか、世界にも例がない戦闘警察制度はすぐ廃止す べきだ」と声を高めた。

京畿道広州からきたという高等学校3学年の女子高生は「私たちの姿は87年民主 化運動とは違うかもしれないが、放水銃を撃って軍靴で踏みにじる警察の姿は 全斗煥政権と違わない」とし「コンテナで私たちを防ぐのではなく、対話を考 えろ」と李明博政権を批判した。この学生はまた「学校で大学入試論述を準備 して、朝鮮、中央、東亜日報の論説を読む私たちが何を学ぶのか」とし「青少 年の夢がBSEで消えないようにキャンドルを続けてほしい」と訴えた。

俳優パク・チョルミン氏、突然キャンドル集会に登場

この日のキャンドル集会の最後の自由発言では、映画「華麗なる休暇(邦題『光 州5.18』」と、ドラマ『ニューハート』で人気を集めた俳優パク・チョルミン 氏が登場した。パク・チョルミン氏は「俳優の中にも皆さんの美しい考えに賛 同する人が多いことを知らせたかった」と伝えた。

パク・チョルミン氏は「優しい牛に動物性飼料を食べさせるのは最悪の行動」 とし「もし白頭山の虎にクローバーを食べさせたら、虎の気が狂ってしまうだ ろう」と話し、キャンドル集会参加者の笑いを誘った。

続いて「優しい牛をBSEにかからせた人々のディジルランド!」、「自分たちは 食べず、BSE感染牛を輸出しようとする人々のディジルランド!」、「BSE感染牛 を輸入しようという人々もディジルランド!」、「とにかく自然に逆らう人間の ディジルランド!」と、自分のギャグを使って発言し、大きな拍手と歓呼を受け た。

この日、ソウルの大学路マロニエ公園での集会を終えてから参加したイーラン ド一般労組の非正規職労働者も演壇に上がった。イーランド労組のユン・ソン ダン組合員は、「李明博とイーランドグループのパク・ソンス会長は、庶民と 非正規職労働者を疲れさせる点で似ている」とし「ホームエバー、ニューコア は、前から流通期限の不正表示や原産地表記違反で摘発されることが多かった ので、米国の牛肉が入ればオーストラリア産に化けるかも知れない。われわれ 労働者は米国産牛肉を販売したくない」と訴えた。

二時間ほどのキャンドル集会を終えた参加者は、市庁広場で光化門一帯でデモ 行進をした後、世宗路交差点に到着し、現在も集会を続けている。警察は世宗 路交差点の李舜臣銅像の前に戦闘警察バスを動員し、車の壁を作る一方、戦闘 警察バスから5メートル前方に阻止線を張り、キャンドル集会参加者の戦闘警察 バスへの接近を防いだ。

主催側は世宗路交差点に用意されたトラック自由発言台の上で「BSE危険牛肉輸 入」、「0時間目自由化」、「登録料引き上げ」、「民営化」、「大運河」など、 李明博政権の政策が書かれた大型風船を投げて、この「爆弾」に当たった参加 者が気絶してみせるという大規模なフラッシュモブを行った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-16 02:49:37 / Last modified on 2008-06-16 02:49:39 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について