<座り込み闘争217日>標的侵奪の弾圧に対して一層強固な闘争で

6月18日金曜日。

座り込み闘争217日を迎えた明洞聖堂入り口には、獲物を探して のそりのそりとうろつく猛獣のように、法務部出入国局の職員が 周囲をぐるぐる回っています。 ひとりの移住同志をつかまえれば、どっと駆けつけて乱暴をはたらく彼らは おそろしい目つきで座込み場を凝視し、虎視耽々と侵奪をねらっています。

何週か前から籠城団の同志がよく行く明洞周辺のPC房、サウナなどを出入国職員が 回って実態把握をしているという市民からの情報提供を受けていました。 ひどいときは座込み場の中に入ってきて、明洞聖堂の管理室で調査をするという 厚かましい策略が目撃されることもありました。

法務部出入国管理所は、明洞の真ん中で籠城団に対する標的侵奪を敢行
「おまえがマムンだな」「もうゲームは終わった!」
・暴力を行使して道に押し倒し、馬乗りになって顔にのりまきを押し付ける

そして去る6月16日水曜日。

夕方6時30分頃、籠城団の闘争局長であるマムン同志が買いものに行くために 明洞の道を歩いていた時、通行人のように見える２人が突然道を防ぎ、 「法務部」と書かれた身分証を出し、連行を試みました。 これに対してマムン同志が「何でつかまえるのか?」と抗議すると、 「おまえはマムンだな」「もうゲームは終わった」と言って腕を後にねじり上げ、 これに抵抗すると周辺にいた出入国職員三人が集ってきて 顔を殴打し、道に押し倒してひとりは胸に、もうひとりは脚の上に乗って 手に手錠をかけました。 この過程で抵抗すると、手に持っていたのりまきを顔に押し付けるという 本当に非常識な行動もはばかりませんでした。

明洞の道を行く市民が抗議、「テロリストを捕まえる!」と嘘
「われわれは勤労監督官で、時間がなくて警察の代わりに私達が捕まえる!」とまた嘘

この時、一緒にいた学生同志が強く抵抗し、市民に助けを要請しました。 明洞の道を通っていた市民も、あまりにも非人間的で非常識なこういうやりかたに 驚いて集まってきて、出入国職員に向かって「いったいなにをするのか？」 「何故そんなことをするのか?」と抗議しました。これに対して出入国職員は 「この人はテロリストだ!」と話にもならない嘘をつきました。 そして自分たちの身分を「勤労監督官」と明かすと、 これに市民のひとりが「あなた方がなぜテロリストを捕まえるのか?」と聞くと、 「いま、警察が来るが、時間がないので私達が代わりに捕まえる」と、 犬も笑うような嘘をついたそうです。

五名の出入国職員、マムン同志の手足をつかみ、70メートルをずるずると引っ張り...

この時、明洞聖堂集会に参加するために通りかかったある同志が 出入国職員に抵抗して手錠を外すように要求し、手錠は外されたが、 すぐに五名の出入国職員がマムン同志の手足を握って出入国の車がある所まで 70余メートルを犬のようにずるずると引っ張っていきました。 この時、周辺には100人あまりの市民が丸く集まって出入国職員の 人間狩、標的侵奪をつぶさに目撃、抗議して、暴力の行使をやめるように要求、 丸く輪を作って移動させないようにしました。 現場にいた何人かの同志が強く抵抗していたが、５、６名の人間猟師にずるずると 引きずられるマムン同志を取り返すには力が足りない状況で、 まさに車両に運ばれようとしたとき、 連絡を受けて走ってきた同志によってマムン同志は救出されました。

現在、マムン同志は全身を殴打されて打撲傷を負い、 胸に激しい痛みを感じて呼吸困難に陥って、一緒にいた同志も 出入国職員等の暴力で苦痛を訴えています。

最近、法務部は大邱ソンソ工業団地労働組合移住労働者事業部の キムホンジュ同志を拘束させました。 国家権力の外套を着て、非人間的で非常識な暴力を行使する 出入国管理所の取り締まりに抵抗した、という理由でした。 また、明洞聖堂籠城団の闘争局長に対する標的侵奪を、 数百人の市民が通る都心の真ん中で敢行しました。 そして今は真昼にも堂々と、明洞聖堂入り口周辺をのそりのそりとうろついて 侵奪の準備をしています。

これは8月の雇用許可制施行を控えて、 益々増えるばかりの未登録移住労働者に対する政府の危機感の表れであり、 これに対して最も先頭で取り締まり追放粉砕、雇用許可制撤廃を要求している 移住労働者運動に対する弾圧です。 彼らはこのようにして、この運動の先進部位をバッサリと切り取って、 移住労働者等の闘争を抹殺しようとしています。

しかし同志のみなさん、私たち明洞聖堂籠城闘争団は、これまで217日間の闘争の中で 多くの困難と苦痛の中でも、鋼鉄のように鍛えられて闘争の歩みを遅らせずにいます。 韓国政府が私たちのこうした激しい闘争と凄絶な抵抗のなかに 移住労働者等の声を聞いて反省するどころか、標的侵奪という弾圧で対応していることに 憤怒を禁じえません。私たち同志を「テロリスト」と呼んで殴り、 道になぎ倒して犬のように引っ張っていった彼らの策略に対する憤怒、 その憤怒を胸にいだいて一層強い決意で闘争します。

同志の連帯と支持が一層切実です。 共に闘争しましょう!

強制追放阻止と未登録移住労働者全面合法化のための籠城闘争団

"原文":http://migrant.nodong.net/zb/zboard.php?id=notice&no=239

翻訳/文責:安田(ゆ)