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[社説] 国民-住宅銀行合併、そんなに急ぐのか

国民銀行と住宅銀行がそんなに突然に合併を宣言する必要があったのか疑問 だ。たとえ政府当局者と二銀行頭取が主張するように、合併にともなうシナ ジー効果が非常に大きいとしても、こういう方法での無理な推進は、途中で より大きい副作用をもたらすのではないかと憂慮される。無理に合併が推進 されれば、労組の荒々しい抵抗が続くしかない。来年の6月までに合併ができ るのかも疑わしい。政府の粗雑な推進方式を批判せざるをえない。

何よりも、『労政合意』を正面からひっくり返してしまったためだ。政府は去 る22日、二銀行が電撃合併宣言をする数時間前に、労使政委員会で「銀行の合 併は『7.11労政合意』の精神を尊重し、労使間の自律的な協議に任せる」と約 束した。それでいて、たった一日もたたいなうちに、政府は労組を無視して二 銀行に合併宣言させた。こういう状態では、労組が全面的に政府を信じてした がうことを期待するのは無理だ。他の国民もやはり同じだろう。6つの不良銀 行の減資などをめぐっても政府は、自ら不信を招いた。

経済主導者の政府不信が経済不安指数を高めることに一役買っていることは政 府自らよく知っているはずだ。守れないのなら、最初から約束せず、一度約束 したことは守ってはじめて信頼が積まれる。公的資金が投入される銀行等の処 理と関連した労政合意も、そのような面で問題がなくはない。これらの銀行が 持株会社に編入された後、店舗や人材調整などをどのようにすべきかを巡って、 すでに政府と労組が違うことを言っているではないか。

政府が失策を連発するのは、構造改革の原則や青写真が明確でないからだ。ま ず何を処理するのが重要なのか、筋道をつかめないのも結局ここに始まる。わ れわれは、深刻な金融梗塞問題を解決するためには、銀行の不良を払い落とさ なければならず、そのためには、企業の不良を解消するのが至急だと見る。だ が『11.3企業退出』と銀行構造調整に見られるように、政府が進もうとしてい る道はこういう方向とかなり距離がある。企業の不良をきちんと整理せず、銀 行の構造調整も不良債権の整理を棚上げして優良銀行の合併に焦点を合せてい るためだ。

もちろん、優良銀行が合併することも必要で、それが持つ象徴的意味も決して 軽くないだろう。しかし、今さらに必要なのは不良銀行等の正常化だ。特に、 この過程で労組と頭をあわせることは基本だ。急に押し迫るのが推進力でない。 中心をとらえて一貫して政策を推進するのが真の推進力だ。政府が中心を捉え なければならない。

ハンギョレ新聞 http://www.hani.co.kr/section-001001000/2000/001001000200012241819001.html


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