「週刊金曜日」で始まった「町中華」の連載/レイバー映画祭がきっかけに | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバー映画祭(報告) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第95回(2024/10/10) ●〔週刊 本の発見〕第367回(2024/11/7) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/10/24) ●川柳「笑い茸」NO.157(2024/9/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第4回(2024/10/28) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
「週刊金曜日」で始まった「町中華」の連載〜レイバー映画祭がきっかけに「週刊金曜日」9月6日号から<私が愛する「町中華」>という連載エッセイが始まった。写真と文は、津田修一さん。津田さんは「レイバー映画祭」の常連作家で、昨年7月には「私の好きな店」という短編映画を発表している。「週刊金曜日」の連載は、この映像作品発表がきっかけになっているようだ。記念すべき第一回のタイトルは、「なぜ、私の周りから好きな店が、どんどん消えていくのか」だ。だれもが身近に体験している町中華の存亡の実態を「極私的」に迫っている。最初に取り上げているのは、京王線笹塚駅前にある「代一元(だいいちげん)」である。 ・・・そのシャッターにある日、こんな不吉な貼り紙がしてあった。「しばらくの間 休みます」 ガーン。この手の貼り紙で「しばらく」が「しばらく」であった試しはないので。やな予感しかしない。勘弁してくれ。まだ食べてないメニューがたくさんあったんだよ。(エッセイから) 津田修一さん(写真)は映像もそうだったが、文章も同じ。なんの飾り気もなく、さりげなく、本音で、ふつうの言葉で紡がれている。その「脱力系タッチ」が読む人を引き込んでいく。写真がたくさん使われていて、視覚からも「町中華」の「味」が伝わってくる。 ・・・蕎麦屋の「長寿庵」は大晦日を前に力尽き、駅前の再開発を生き残ったはずの釜あげうどんの「後楽」はケンタッキーになった。おいおい、サイゼリヤの圧勝かよ。(エッセイから) 町中華の存亡は、じつはだれもが身近に体験している話。それには、店主の高齢化や再開発が背景にあるようだ。気が付いたら、駅周辺の飲食店はチェーン店だらけの町並みになり、駅前の光景がどこも同じになっている。私自身、近所の「サイゼリヤ」にのみ込まれてしまっている。これでいいのだろうか。私たちの何かが奪われているのでないか。町中華の話は小さな話ではなく、じつは日本社会全体にかかわる話ではないのか。エッセイを読んでいてそんなことを考えた。 「週刊金曜日」には、「愛する店たちの生き残りの方策を求めて、極私的な情熱と脱力系タッチでつづる不定期連載」と紹介されている。今後の展開に期待したい。(松原明) Created by staff01. Last modified on 2024-09-06 14:55:47 Copyright: Default |