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LNJ Logo ギグエコノミー企業への労働者の監視に関する書簡への署名運動
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情報提供=小倉利丸

プライバシーインターナショナル(英国)などいくつかの団体が、労務管理にコンピュータ を利用することをやめるようにというキャンペーンを開始しています。AIのアルゴリズム で機械的に労働者を査定するなどの仕組みが急速に普及しています。下記のサイトから署 名ができます。署名の宛先は、Uber、Deliveroo、Bolt、Amazon Flex、Just Eat、Free N ow、Olとなっています。 https://action.privacyinternational.org/campaign/24 AIによる労務管理については、たとえば下記を参考にしてみてください。 キャシー・オニール『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』(イン ターソフト) メレディス・ブルサード『AIには何ができないか』(作品社) 以下、Privasy Internationalのサイトから、署名の要請と企業宛書簡の日本語訳です。 こうした動きが日本でもありそうですが、ごぞんじでしょうか。小倉 ======================================= 「ボットに管理される」キャンペーンに参加しよう Privacy International(PI)、Worker Info Exchange(WIE)、App Drivers and Courie rs Union(ADCU)による共同キャンペーンです。 ボットに管理されているのは、配達員や倉庫作業員だけではありません。さまざまな分野 の雇用主が、洗練された不透明な「生産性」技術に管理責任を委託するケースが増えてい ます。今後、この技術がさらに進化すれば、通知、ビープ音、タイマー、生産性チャート などによって、ますます多くの人々の仕事が指図されるようになるでしょう。 問題のひとつは、雇用主がこれらの不透明なシステムが下す決定の背後に隠れてしまうこ とです。「システムがあなたにフラグを立てたのだから、あなたは何か悪いことをしたに 違いない」、「アルゴリズムがどう判断したのかはわからないが、アルゴリズムが一番よ く知っている」など。 これでは、私たちが見たい未来はありません。労働者が尊厳と自律性を保つためには、雇 用主は労働者に関する意思決定について常に説明責任を果たさなければなりません。 Uber、Deliveroo、Bolt、Amazon Flex、Just Eat、Free Now、Olaに送る請願書に署名し て、私たちのキャンペーンにあなたの声を加えてください*なぜなら、これらの企業の今 日の行動は、私たち全員の仕事の未来を形作る上で重要な役割を果たす可能性があるから です。 共に立ち上がり、ボットによる非人間的な管理を被る人がいなくなるようにしましょう。 今すぐ署名をお願いします。 *請願の手紙には、お名前やEメールアドレスは記載されません。 注:署名してもメーリングリストに登録しないことを選択した場合、このキャンペーンに 関する最新情報のみをメールでお知らせします。その後、キャンペーン終了後6ヶ月以内 にあなたの個人データを削除します。 ===================== https://privacyinternational.org/news-analysis/4712/our-letter-gig-economy-compa nies-about-surveillance-their-workers ギグエコノミー企業への労働者の監視に関する書簡 Uber、Deliveroo、Bolt、Amazon Flex、Just Eat、Free Now、Olaなどのギグエコノミー 企業への手紙にあなたの声を加えたい方は、Managed by Botsの請願書に署名してくださ い。 投稿日 2021年12月13日 Uber、Deliveroo、Bolt、Amazon Flex、Just Eat、Free Now、Olaなどのギグエコノミー 企業に送る下記の手紙に声を加えるには、Managed by Botsの請願書に署名してください 。 Worker Info Exchange (WIE)、App Drivers and Couriers Union (ADCU)、Privacy Inter national (PI)をはじめとする一般市民や市民団体は、貴社の革新的な技術プラットフォ ームの成功と急成長を支えている労働者の搾取について、緊急の疑問を抱いており、本日 、貴社に書簡を送ります。 私たちは、WIEが最近発表した「Managed by Bots(ボットに管理された)」というレポー トを受けて、ギグエコノミーの労働者が、洗練されているが不透明なアルゴリズムによる 管理に翻弄されていることに世論の注目を集めるためのキャンペーンを開始しました。 あなたの会社は、急速に成長するギグ・エコノミーの技術革新の最先端にいます。英国だ けでも、少なくとも10人に1人が働いています。そのため、貴社がどのようにテクノロジ ーを開発・展開するかは、貴社のような企業に依存して生活している何百万人もの人々に とって重要であるだけでなく、私たち全員が将来的にどのように働くかの基準を設定して いることにもなります。 機械学習、自動化、アルゴリズム、人工知能が職場に浸透していく中で、あなたの職場が 自転車であれ、自動車であれ、工場であれ、オフィスであれ、建築現場であれ、学校であ れ、人々が確実に保護される必要があります。これは単に雇用の権利だけではなく、私た ちの基本的な人権や職場での尊厳にも関わることです。残念なことに、WIEの報告書やビ デオインタビューで明らかになったように、皆さんはこの点について不十分であり、時に は損害を与える可能性のある方法をとっています。 貴社が従業員から収集したデータと、貴社が従業員と共有しているデータには矛盾がある ようです。WIEの報告書に記載されているように、労働者は自分のデータを取得するため に、複雑で技術的な要求書類を作成する必要があります。 労働者は、以下のような不当な自動意思決定からの保護を受ける権利があります。 - プロファイリングを含む自動化された意思決定の存在について、意味のある情報の 提供。 - そのような決定に異議を唱え、自分の見解を述べる権利。 - そのような決定について人間の目で確認することを要求する権利。 - 使用された個人データが誤っている場合、それを修正する権利。 アルゴリズム管理と自動化された意思決定における透明性と公平性は、労働者の権利を守 り、偏見や差別が自動化された意思決定に組み込まれたり増幅されたりしないようにする ための鍵となります。 このことを念頭に置き、以下の質問に対して検討し、回答していただきたいと思います。 1. 労働者の権利。 1. 労働者の権利:貴社の労働者およびその選択した代表者が、法的権利として、貴社が 処理する個人データへのアクセスを容易に確保できることを、どのように正式に保証する か。 労働者の個人データの処理方法と自動化された意思決定の両方において、労働者の権利と 自由を保護するために、どのような措置を講じていますか? どのようなリスクを特定し、それをどのように軽減していますか? 2. 自動化された意思決定とプロファイリングに関する意味のある情報。 従業員のパフォーマンスを評価するために、どのような測定基準、尺度、変数を使用して いるかを教えてください。 労働者が、特に仕事の割り当てのために、プロファイリングを含む自動化された意思決定 を受けているかどうか、またどのように受けているかについて、意味のある情報を提供し てください。 3. ヒューマンレビュー。 労働者が自動化された意思決定に異議を唱え、自分の見解を述べ、人間による審査を要求 することができるプロセスを説明してください。 自動化された意思決定の「人間によるレビュー」を行う者の職種は何ですか。 彼らは「人間によるレビュー」を行うためにどのようなトレーニングを受けていますか? 労働者はどのようにしてこれらの人々と接触することができますか? 私たちが求めているのは、貴社が「GDPRに準拠している」と主張するような回答ではあり ません。私たちは、提起している問いへの意味のある人間による回答を求めています。最 終的には、貴社のような最先端の企業が革新を続けられる未来を見たいと思っていますが 、労働者の権利と尊厳がその革新に伴う犠牲になることは避けるべきだと考えています。 皆様からの迅速なご回答をお待ちしております。 敬具 プライバシー・インターナショナル、ワーカー・インフォ・エクスチェンジ、App Driver s and Couriers Union (ADCU) https://privacyinternational.org/news-analysis/4712/our-letter-gig-economy-compa nies-about-surveillance-their-workers

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