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平成24年12月20日 双葉町 井戸川克隆 町長から町民へ、福島県民へ、いや国民 へ、世界へのメッセージ。 http://www.town.futaba.fukushima.jp/message/20121220.html/ 天木直人さんから「原発事故問題に関連して、これほど重要な事件が、これほどメ ディアに無視されることは、異常である。・・・権力の片棒を担ぐメディアが無視す るのである。ならば私がそのメディアに代って大騒ぎする。」と、以下転載です。

 ===  脱原発を唱える者たちよ、いまこそ井戸川町長の下に結集せよ!  原発事故問題に関連して、これほど重要な事件が、これほどメディアに無視される ことは、異常である。それは取りも直さずこの事件が権力側にとって都合の悪い事件 であるからだ。国民にその問題の持つ重要性を気づかれたくないからである。だから 権力の片棒を担ぐメディアが無視するのである。ならば私がそのメディアに代って大 騒ぎする。  福島県双葉郡の井戸川克隆町長が12月20日に町議会の全会一致で不信任され た。首長が議会に不信任されることはよくある。福島の小さな町でまた首長と議会が 喧嘩しているのだろう。それにしても全会一致とはただ事ではない。よほど町長が悪 い事をしたのだろう。その小さな記事はこんな感じで読み過ごされるに違いない。し かしそうではないのだ。  この事件はこの国の脱原発者たちが次々と排除、抹殺されていく象徴的な事件なの である。井戸川町長は双葉町の放射線汚染対策に対する政府の無策を糾弾し、被曝か ら町民を救うために疎開を提唱し続けた数少ない首長である。ジュネーブにまで出か けて行って国連人権委員会の場で被曝民救済と日本政府の無策を世界に発信しようと した覚悟ある人である。そのジュネーブでの言動もまったく報道されなかったがメ ディアはこの井戸川町長の事を正しく報じようとしない。  周知のように政府は福島事故の深刻さを押さえ込もうとして一貫して福島県民の疎開 を封じ込め、除染に膨大な費用と労力をかけて放射能汚染対策を乗り切ろうとしてき た。それを地方政府と一緒になって進めてきた。その裏にはいつものような中央政府 と地方政府のアメとムチの関係がある。残念ながら佐藤雄平福島県知事以下福島の地 方政府は中央政府の方針には逆らおうとしない。それどころか手先となって住民を導 く。生まれ育った場所を捨てられないという感情につけ込んだ巧みな誘導だ。もちろ んその裏に利権や金が絡む。そんな中で一人権力に楯突く井戸川町長は排除さるべき 存在なのだ。果たしてこの事件は今度どう発展していくのだろうか。不信任決議案が 成立して10日以内に議会を解散しない限り井戸川町長は失職する。  私は何の面識もない井戸川町長にとやかく言う立場にはない。権力に包囲されて四 面楚歌の井戸川町長の重圧を思えば、これ以上井戸川町長に注文をつける事は心苦し い。すべては井戸川町長の判断だ。

  しかし少なくとも井戸川町長は自分の信念をここで明確にして、住民に、いや全国 の脱原発、反原発の国民に訴えるべきだ。間違っているのは私か町会議員かどっちだ と。  脱原発を唱える者たちはいまこそ福島の双葉町に結集して井戸川町長の再選を訴 え、それを実現しなければ嘘だ。  国会前で再稼動反対と叫ぶのもいい。新エネルギー開発を進めるのもいい。東電を 訴えるのもいい。選挙で脱原発を掲げるのもいい。しかし原発問題で今最も重要なこ とは被曝民の救済と補償だ。そしてその実現のために国家権力の弾圧と闘うことだ。 権力の執行者である官僚組織と向かい合うことだ。おりしも総選挙における脱原発政 党の敗北で政治は一気に原発維持の方向に向かおうとしている。それを象徴するかの ようなタイミングで行なわれた井戸川町長の不信任案可決だ。総選挙後の脱原発者た ちの戦いはここから出発しなくてはならない。 ===  ジュネーブでの言動もまったく報道されなかったがメディアはこの井戸川町長の事 を正しく報じようとしない。とあるが、10月30日の東京新聞が次のように報じて いた。 子供たちの被曝を避けるために集団疎開を求めて郡山市教育委員会を訴えている「ふ くしま集団疎開裁判の会」の代表らがスイスのジュネーブで開かれている国連人権委 員会にあわせてジュネーブを訪問し、非政府組織として国連内で演説を行なう。低線 量被曝にさらされている子どもたちの現実を世界に訴えて日本政府への外圧にになる ことを期待するという。その代表の中に福島県双葉町の井戸川克隆町長が参加し、講 演する。「子どもの健康がなにより心配。国内では顧みられることの少ない叫びを世 界に伝えたい」(井戸川町長)。 井戸川町長の発言で重要なのは市長との会談を含めて以下の3箇所(日本でこんな発 言を聞くことはできません)。

●「ICRPが一番悪いと私は思っています。」 ●「私はエートス運動とWHOがイコールパートナーかと、そんな感じを持ちま す。」 ●「あの、わたくしからの希望と言えばですね、地球上のどこからでも結構ですの で、移り住んで下さいという声が上がることを希望したいと思います。」 以下にそこのところが分かる発言を抜き出しました。  この国連人権理事会前日は最初にジュネーブ市長と井戸川町長の会談から始まり、 「言論と表現の自由を守る会」主催による説明会がありました。 (ジュネーブ市長と井戸川克隆双葉町長の会談) http://iwj.co.jp/wj/open/archives/37842 (32:30)井戸川町長: 「何よりも悲しいことは、政府が我々に、あるいは多くの国民に嘘をついて事故が何 でもないかのように世界中に発信していることです。我々の本当の姿を世界中に知ら れていないことに大変悲しんでいます。」 (34:15)「東京電力と国は『事故はありません、絶対に起きません』と言い続けてま いりました。事故が起きてしまってから、彼らは私の前から姿を消しました。」 (37:20)「我々は高い放射能に汚染されておりますけども、政府も東電も福島県も、 我々の健康チェックをしようとしません。」 (42:10)ジュネーブ市長: 「もし双葉町のみなさんのみなさんの健康調査とかで支援が必要でしたら、ぜひジュ ネーブ市に支援させてください」 (42:30)井戸川町長: 「ありがとうございます。いま我々の健康チェックを福島県立医大は全国でやろうと すると中止させています。ちゃんとできない状態にされています。そのときはぜひお 願いします。」 (43:10)市長の側近(たぶん市民団体の方): 「チェルノブイリと同じですね」 (43:45)井戸川町長: 「私も町民もいろいろ最近健康に変化が起きています。私もあの時被ったものですか ら、甲状腺に塊りが少しあります。 (45:30)ジュネーブ市長: 「政府とか地方自治体に頼らずに市民の中で健康チェックするとか、そういうことを 確立できないのですか?」 (45:40)井戸川町長: 「私はいろんな角度から危険であるということを訴えてますけども、一番最初に放射 能は体にいいんだ、心配ないんだという学者が県内にバッと入って来ちゃってです ね、安心教育させてしまったんです。 (46:45)「チェルノブイリと福島の放射能の基準というのが、チェルノブイリの事故 から学ぼうとしておりません。ただし政府はしっかり学んでいるんですけども、良い ところを学ばないで、放置しておくことを学んで、いま我々を放置しています。」 (47:50)ジュネーブ市長: 「原子力産業というのは膨大なお金が動くところなので、ドイツなどでは原発廃止を 打ち出していますけども、やっぱり報道が原子力産業そのもののお金で動いているか ら、やっぱりそうなっちゃうんですね。 (48:05)井戸川町長: 「ICRPが一番悪いと私は思っています。」 <その後、会場をタクシーで移動> 国連人権理事会前日の「言論と表現の自由を守る会」主催による説明会ジュネーブ  2012年10月30日 <みんな楽しくhappyがいいより> http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2499.html 質疑応答で「WHOは何もしてないが、どう思うか?」との問いに、 (2:10:00)井戸川町長: 「福島県にWHOが来て、新聞でしか内容は分かりませんけれども、私はエートス運 動とWHOがイコールパートナーかと、そんな感じを持ちます。これだけひどい事故 に関わらず、「安全だ、安心だ」という記事を見ますと、心から怒りを覚えます。」 (2:34:00)「あの、わたしからの希望と言えばですね、地球上のどこからでも結構で すので移り住んで下さいという声が上がることを希望したいと思います」『今後行わ れる規制は抜け穴だらけになる』というメッセージ、重く受け止めました。

Created by staff01. Last modified on 2012-12-23 21:17:04 Copyright: Default

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