本文の先頭へ
LNJ Logo 海賊対処法案を廃案に!第4次ギリギリ緊急アピール
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1245139695157st...
Status: published
View


【第4次ギリギリ緊急アピール】 私たちは決してあきらめない
          海賊対処法案の6月19日成立を許さず、廃案に!!

 海賊対処法案が衆院で再可決・成立するとされる6月19日(金)が迫ってきました。民主党は「
懸案を早く処理して早期解散を迫る」ため、同法案を参院本会議で採決する方針を決めたと報じられ
ています(6月16日付『朝日新聞』)。このままでは、参院での否決の直後、法案は衆院に戻され
成立してしまいます。
 しかし「危害射撃」(先制攻撃)を容認する、明白な憲法9条2項違反の法案を「早期解散を迫る
ために」前倒しで成立させていいのでしょうか。9条2項は戦争を防止するため、国の交戦権をきっ
ぱり否認しているのです。
 もうギリギリの切迫した情勢ですが、ここであきらめるわけにいきません。「決してあきらめない
」ことが、市民の平和力です。その力をみんなで発揮しましょう。
 下記の「市民の共同声明」に賛同して下さるとともに、このアピールを転送・転載して賛同者・賛
同団体をどんどん広げることにご協力下さるよう、心から訴えます。

 政府・防衛省はソマリア沖に護衛艦(駆逐艦)2隻を派遣して「海賊対処」活動を行なわせていま
すが、さらに海上自衛隊のP3C哨戒機2機を送り込み、それらはすでに警戒活動を行なっています
。ジブチ国際空港に新設される駐機場を警護する陸上自衛隊の中央即応連隊も現地に到着しています
。防衛省は6月6日、報道関係者に「海賊対処」作戦を公開しましたが、その際、「テロ対策」とし
てインド洋で米艦船への給油を続ける海自の補給艦が、「海賊対処」の護衛艦2隻に給油しました。
それは3月30日の「海賊対処」開始以来、初めてのことです。
 しかも海自艦隊は派遣前には「できない」とされていた任務外活動、外国船舶の救助を現場判断で
強行し、その活動には憲法が禁じている武力行使の「駆けつけ警護」まで含まれています。
 それだけではありません。政府は、タンカーや貨物船だけでなく、マグロ漁をしている日本漁船の
防衛のため、韓国などとの情報交換を始めようとしています。ソマリア沿岸の漁民たちは、日本、韓
国、中国など外国の大型漁船がソマリア海域で漁業資源を略奪し続けていることに強く抗議してきま
した。自分たちの海が荒らされることが「海賊」が生まれる原因であることは広く知られています。

 自衛隊の「海賊対処」作戦はどんどんエスカレートしています。海賊対処法案については、6月6
日の公開取材の際、現場で「(護衛の)対象や(武器使用基準の)許容範囲が広がることに不安を感
じる」との本音も聞こえたと報道されています(6月7日の日テレニュース)。

 繰り返します。事態はきわめて切迫していますが、決してあきらめることなく、ともに声をあげま
しょう。

〈呼びかけ人〉
 石川逸子(東京都) 井上澄夫(埼玉県) 浦島悦子(沖縄) 西尾市郎(沖縄) 舟越耿一(長
崎県) 細井明美(神奈川県) 山本みはぎ(愛知県) 梶原得三郎(大分県) 渡辺ひろ子(福岡
県) 大谷正穂(山口県) 奥田恭子(愛媛県) 加賀谷いそみ(秋田県) 廣橋隆一(山口県) 
辻子 実(東京都) 花村健一(東京都) 木村眞昭(福岡県) 青柳行信(福岡県)  〔順不同〕
   
                    
2009年6月16日
               
◆【ご賛同について】 賛同は、個人・団体を問いません。個人の場合は氏名(フルネーム)、団体
の場合は正式名称をお知らせ下さい。

◆【声明のあて先】 麻生首相、浜田防衛相、中曽根外相と自民・公明両党

◆【ご賛同の期限】 6月19日 。ご賛同を最後の最後まで募ります。

◆【賛同表明の通知先】  下のメールアドレスにご送信下さい。賛同表明のための専用メールアドレ
スです。
  ■  haheisosi@mbn.nifty.com
 
 【これまでの賛同】 5月31日に第1次の呼びかけを発して以来、第2次、第3次の呼びかけを
経て、6月16日午後4時現在の賛同件数は、個人388件・団体46件の計434件です。寄せら
れた賛同署名は、次々に、麻生首相・浜田防衛相・鳩山外相と自民・公明両党に提出されています。
 

 以下、声明です。


 ●麻生政権と自民・公明両党に対し、「海賊対処法案」の撤回を求め、ソマリア沖とインド洋・ア
ラビア海から自衛隊を撤退させることを要求する市民の共同声明

 東アフリカ・ソマリア沖に派遣された海上自衛隊の艦隊は去る3月30日、ソマリア沖アデン湾で
「海賊対処」を始めた。以来、海自艦隊による活動が続いているが、それに加えて、海自のP3C対
潜哨戒機2機が海自隊員約100人とともにアデン湾に面するジブチに派遣された。しかも関連装備
品輸送のためとして航空自衛隊のC130輸送機が派遣され、ジブチ国際空港内に設けられる駐機場
警備を口実に、海外活動のために新設された陸上自衛隊「中央即応連隊」約50人が送り込まれた。
  このような海・陸・空自衛隊の活動は「三軍統合運用」であり、自衛隊の海外活動がいよいよ本格
的な段階に踏み込むことを示すものだ。海自のP3C派遣は海外での実任務としては初めてであり、
「中央即応連隊」は初の実任務を負う。また空自のC130輸送機派遣は昨年末終了したイラクでの
活動以来初めてである。
 そもそも海自艦隊のソマリア沖派遣自体、自衛隊法82条が規定する「海上警備行動」を恣意的に
拡大解釈することで強行されたのであり、それ自体容認できないが、政府・防衛省が今回の「三軍統
合運用」によってめざすものは、「海賊対処」を口実に海外に自衛隊基地を確保しつつ、「国益防衛
」を海外派兵の大義として押し出すことである。

 麻生政権による「海賊対処」は、明らかに日米同盟に基づく米国の「対テロ戦争」支援作戦の一環
である。オバマ政権はイラクからの撤兵についても足踏み状態であり、アフガニスタンへの米軍増派
で同国を主戦場にしつつ、パキスタンに戦火を拡大している。
 国会で審議中の「海賊対処法(案)」(「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律案」
)は、海自の活動に「海賊対処」を加えるだけではなく、海自に大幅な武器使用の緩和を認めている
。これは先制的な「危害射撃」によって人を殺しても罪にならないと規定しており、「国の交戦権の
否認」を定めた憲法9条2項に明らかに違反する。「海賊対処法」は自衛隊の随時出動を許す恒久法
(一般法)であり、政府・防衛省は同法案の成立を踏み台に「海外派兵恒久法」を制定しようとして
いる。

 それゆえ私たちは、麻生政権と与党である自民・公明両党に以下のことを要求する。 

 ○ 国会で審議中の「海賊対処法案」を撤回すること
 ○ ソマリア沖海域から海上自衛隊艦隊を即時帰還させること
 ○ 海自のP3Cと陸自「中央即応連隊」をただちに帰還させ、空自C130
        輸送機による輸送活動を止めること
 ○ アフガニスタン侵略を続ける米軍を支援するためのインド洋・アラビア
        海での海自の給油活動を停止し、補給艦隊を帰還させること
 ○ 「海外派兵恒久法(一般法)」を制定しないこと 


Created by staff01. Last modified on 2009-06-16 17:08:16 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について