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LNJ Logo 愛国心批判中学生が脅迫される〜北海道メディアの報道
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以下、「愛国心批判中学生・脅迫事件」に関連する北海道メディア(「札幌テレビ」「北海道新聞」)の報道です。

福島博子です。
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http://www.stv.ne.jp/news/streamingWM/item/20061117182019/index.html

 "愛国心"とは、こんな卑劣な"心"なのでしょうか。「教育基本法」改正案につい て、札幌の中学生が安倍総理に、「反対の声明文」を送ったところ、「匿名の大人」 から「抗議文」が届きました。15歳の"自由な意見"に"脅迫"ともとれる批判でした。

 (衆院議長)「賛成の諸君の起立を求めます。賛成多数。よって、この法案は可決 されました」
 自民・公明与党だけの出席で衆議院を通過した「教育基本法」。ポイントのひと つは、初めて文言になる「愛国心」。賛否が分かれる問題です。
 この「改正教育基本法」について札幌の中学校では、女子生徒たちが自ら勉強し て、「愛国心を国民に強制するものだ」との結論に至りました。そして、この法案 に反対する声明文を安倍晋三総理大臣あてにおととい送ったのです。
 (女子生徒)「自分の国を大切にというのはいいが、間違った方向に進んでいるん じゃないか」「反対の人はしょうがないと思っている。動かないとこのままですよ ね」
 こう話してくれた中学生。実は、きのうの約束では、普通にインタビューさせて もらう予定でした。 なぜ、取材が匿名になったのか。

(抗議のメール)「阿部首相の送った中学生の意見書は何だ?お前ら、学校で何を教 えているんだ」

 この彼女たちの行動を知った一部の大人が、彼女たちに対する脅迫ともとれるメ ールを匿名で送りつけてきたのです。
 (教頭)「生徒が自分で関心を持って意見を表明したのは素晴らしい。いろいろな 意見を封じ込める残念な反響だ」
 この学校では、生徒それぞれが意見を書いたカードを送る準備もしています。生 徒たちが自分で考えて「押し付けだ」と感じた教育基本法改正案。「愛国心の強制」 どころか、「言論の自由」さえも封殺しようという大人の行為に、15歳の心は深く 傷つきました。
 法案についての「賛成」「反対」があるのは当然だと思います。15歳の彼女たち は自分たちで考えて、著名もつけて安倍総理に反対の意思を表明しました。ところ が、それを知った一部の大人は「匿名」で彼女たちを批判した。あまりにも卑劣で はないでしょうか。

(2006年11月17日(金)「どさんこワイド180」)

以下、北海道新聞から
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061117&j=0022&k=200611176471
■社会 バックナンバー
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教育基本法改正に反対 北星女子中3生、首相に意見書  2006/11/17 07:49

 十六日、衆院本会議で可決された教育基本法改正案について、北星学園女子中高 (浅里慎也校長、札幌市中央区)の中学三年生が同日、改正反対を訴える安倍晋三 首相あての意見書を送った。同校は現行の教育基本法をつくったメンバーの一人、 河井道(一八七七−一九五三年)の母校で、生徒たちは「先輩がつくった基本法の 精神を曲げないで」と訴えている。

 意見書はA4サイズで四枚。教育の目標として「我が国と郷土を愛する態度を養 う」ことを掲げた改正案について、「国を愛する心は人それぞれが自分から思うも のであって、おしつけられるものではない」と指摘。安倍首相に「本当に私たちの 将来のことを考えてくれていますか? 返答をください」と求めた。

 社会科で教育勅語について学んだのがきっかけ。改正案で「愛国心」が重視され ていることを知った三年生一クラスの二十七人が「戦前のように心が強制されるの は嫌」と相談。連名で意見書を作成し、安倍首相のほか各党、扇千景参院議長にファ クスで送った。

 改正案に反対する声は学校全体に広がり、中学では署名活動も行い、高校も意見 書を作成したほか、一人ずつ反対意見を記したカードも募集した。十七日にも安倍 首相や伊吹文明文部科学相などに郵送する。

 高校三年の生徒は「国にとって好ましくない人物というだけで、仕事などに影響 が出るのは怖い」と訴える。意見書を送ったクラス担任の北野聡子教諭(32)は 「子どもたちの行動力に驚いた。考える力が育っている証拠で、担任として誇りに 思う」と話している。


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