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LNJ Logo 「やるならさっさとやれ」〜エリート石原都知事のごう慢
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横山です。

「いじめを理由に11日に自殺をする」と 予告した手紙が文科省に届いた問題で、 投函されたとみられる豊島区はじめ都下各教委は 11日まで「厳戒態勢」を敷いて対応にあたった。

学校には職員が泊まりこみ、昼夜灯りを絶やさずに待機した。 警察はまさに戒厳令並みのパトロールで、地域を制圧した。 民放各局とNHKは、特番扱いで報道した。 とりわけ、昨日夜10時からのNHKでは、弁護士の堀田力らが出演して、 当人に思いとどまるよう呼びかけていた。 この番組は東京・北区のフリースクール「東京シューレ」なども取材し、 もっとも「まとも」だと感じたが、その流れをぶち壊したのは、 中継された都教委の対応だった。

もっともらしい担当者のセリフは、いかにもマニュアルどおりでアリバイ的。心底むなしく聞こえた。 そもそも、「日の丸・君が代」強制で、良心的な教員をいじめ抜き、 処分を乱発して排除してきたのは、君ら都教委ではなかったか。 彼ら「教師いじめのプロ」が、子供の命を救うなど、 笑止千万というほかない。

許しがたいのは、都の最高責任者・石原のコメントである。 手紙を「いたずら」と断定し、テレビでは、 「予告して自殺するばかはいない。やるならさっさとやれ」 などと差別的暴言を吐いて、他の出演者にとりなされたという。 恵まれた環境でなんの苦労もなく、エリート人生を謳歌した石原らしい。 徹底した強者の、ごう慢極まりない論理である。 無責任な「煽り」で自殺が起きたら、 石原はどう責任を取るのか。 辞任するだけでは済まされない。

事なかれ主義の当局が 「いじめはない、ありえない」と強弁し続ける欺瞞。 校長を頂点とした徹底した管理体制下のモノ言えぬ職員室。 顔色うかがいと事務処理に忙殺される教師に、 子供のSOSなど聞こえるはずがない。 いじめは、りっぱな犯罪である。 安倍の「教育再生会議」では、それはなくならない。 労働者・市民の力で、真の教育再生を。 教基法改悪を阻止しよう。


Created by staff01. Last modified on 2006-11-12 11:54:50 Copyright: Default

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