韓国:鐘塔に上がった才能教育労働者インタビュー | |||||||
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鐘塔に上がった才能教育労働者、「後は正面突破するだけ」[インタビュー]才能教育支部オ・スヨン、ヨ・ミニ組合員
ユン・ジヨン記者 2013.02.08 21:09
ソウルを寒波が襲った2月6日、学習誌労組才能教育支部オ・スヨン、ヨ・ミニ 組合員が高空籠城に突入した。恵化洞才能教育本社の反対側にある恵化洞聖堂 鐘塔の上だった。 30メートル程度の鐘塔の上で、二人の組合員は手を振っていた。なぜ、わざわ ざこれほど寒い日、それも高空籠城に突入したかのと尋ねると、『切迫してい るから』と答えた。年数にすれば6年、あまりに長い闘争を続け、『もう終わら せなければならない』という切迫感から『終末闘争』に突入したようだ。 鐘塔高空籠城3日目。寒く孤独な鐘塔の上で、才能教育本社を見ながら高空籠城 を続けている二人の組合員と会った。 旧正月前に高空籠城に上がった。 家族の心配も大きいようだ。 オ・スヨン組合員 (以下オ・スヨン) 6日の午前8時30分頃に鐘塔に上がった。夫は私が高空籠城に突入することを 知らなかった。子供には手紙を書いて出てきた。それでもお父さんの口から 聞くより、お母さんから直接話を聞く方が良いと思った。 子供がお母さんの手紙を読んでから、携帯メッセージがたくさん来た。『嫌だ』 という単語と怒った表情の顔文字が何十本も来た。そのうちに昨日の夜には 『お母さん電話しよう』という携帯メッセージがきた。それで、『お母さんは 泣きそうだから電話はできない』と携帯メッセージで話そうと送った。本当に 電話をすると涙が出そうだった。 ヨ・ミニ組合員 (以下ヨ・ミニ) 家族はとても心配している。安全なところなのか、いつ降りるのか、どうしても 私が上がらなければならないのか、色々と心配している。しかしもう組合員と 高空籠城に突入することに決めたので、できないとはとても言えず、それだけ 切迫しているのでここに上がった。 ここから見ると、才能教育本社がすぐ正面に見える。もう私たちも同じ高さで 彼らと向かい合えるんだ、と考えながら、彼らは暖かいビルの中から私たちを 見ていると思うと悔しい。(笑) 高空籠城を選んだ理由は オ・スヨン 昨年、会社との交渉が混乱し、内部から正面突破する闘争が必要だという意見が 出始めた。市庁前の座込場を恵化洞前に移動すべきではないかという意見も 出てきた。そのうち、今年のはじめ、本格的に今でなければいけないのではないか という問題意識が高まった。才能教育のすぐ裏にあるクレーンも考えたが、とても 危険で事故がおきる可能性が高かったので、ここを選んだ。 韓進重工、双竜車、ユソン企業、現代自動車など 全国で労働者が高空籠城や玉砕闘争を展開している。今回は非正規職事業場の 中で最長期の闘争日数になろうとする才能教育支部までが高空籠城に突入した。 突然、労働者が崖っぷちに追いやられた理由は何だと思うか オ・スヨン 実は李明博(イ・ミョンバク)政権の時、労働者たちはずっと崖っぷちに追い 詰められていた。それで昨年から各闘争事業場が集まって共同の闘争を展開した。 それなりの成果があったと思うが、出口が見えなかった。そのため極端な方式の 闘争が続いているのだろう。厳密に言えば、あまりにも極端にどん底に追い 込まれたので、極端な闘争が始まったのではないかと思う。長々と2千日も3千日 も戦えないではないか。 昨年8月から才能の労使交渉が始まったが、混乱 した。もし今回また交渉が開かれても、早い内に合意するのは難しくないか オ・スヨン 交渉が始まっても、会社がこれまでの交渉と全く同じ言葉を繰り返せず、組合員 は交渉の席を蹴って出てくると思う。昨年最後の交渉で、労組は次の交渉は 団体交渉を議論する場にすると釘を打った。もし会社が今回もずるずると交渉を すれば、われわれはもっと極端な対応をせざるを得ない。 会社は『解職者の復帰後に団体協約締結のための テーブル構成』を要求していて、労組側は『団体協約締結後に解雇者全員復職』 を要求している。もし会社側の要求のとおり、復職後に交渉が行われる場合、 どんな問題が発生するのか ヨ・ミニ そのまま現場に戻れば、必然的に団体協約は締結できなくなる。韓進重工業や 双竜車が証明している。政府との約束も守らない資本が、労組との約束を守るとは 思わない。今までの才能教育の態度を見ても真正性が感じられない。 オ・スヨン 才能教育支部の組合員が3800人だった時も、会社は2年間ずるずると交渉を引き 延ばした。それで労組がストライキをすると、組合費と組合幹部賃金を差押さえた。 委員長がハンストをして、CCTV塔高空籠城もした。それでも労組は屈せず、それで やっと団体協約を締結した。今私たちが労組の旗なしで個人として現場に戻れば 明らかに孤立させられ、組合員たちは壊れる。 故イ・ジヒョン組合員の原職復帰の問題も争点だ。 会社側は故イ・ジヒョン組合員の復職は不可という立場だ。労組が故イ・ジヒョン 組合員の原職復帰を主張する理由は何か オ・スヨン 会社は故イ・ジヒョン組合員の死と名誉回復に責任を負わないと言っているようだ。 だが故イ・ジヒョン組合員は2007年12月、初めて座込場のテントを張った日に 使用者側の救社隊のために足に負傷し、全治4週の診断を受けて6か月間休職した。 そのうちに現場に復帰したが、会社が授業を配分せず、事実上の解雇状態になり、 結局ガンで死亡した。一緒に闘い、負傷し、解雇され、結局死んだイ・ジヒョン 組合員の名誉回復のために、労組が復職を要求するのは当然だ。 国会では、『特殊雇用労働者保護立法』の議論が 膠着状態だ。法案はまだ法案審査小委に係留中だ。どう評価するか ヨ・ミニ 政界は特殊雇用労働者の問題を大きくする考えはないようだ。大統領選挙の前、 一瞬、特殊雇用問題が語られたが、その時だけだった。 オ・スヨン 資本としては、特殊雇用労働者は莫大な利益を搾取する手段になる。だから 建設会社などの巨大資本は、法案を防ぐために全方向的に国会ロビーをする。 政界も彼らと利害関係があるので、あえて通過させる意志を示さない。 6年間闘争を続けている。非正規職闘争事業場の 中で、最長期の闘争事業場として記録される可能性も高い。とても苦しいと思 うが、戦いを続けさせる動力はどこにあるのか ヨ・ミニ 実は長く戦っているので、他の仲間たちを見る余力がない。しかし組合員 一人一人の自尊心はまだ強い。古参の教師が集まって労働組合を作ったので、 プライドも強く、労組の旗を掲げて現場に戻るという自尊心も強い。それで、 苦しいという気持ちを少しずつ抑えているようだ。 オ・スヨン 今、疲れてばらばらになり、見も心も深く傷ついている。しかし無気力に過ごす 時間の方が、むしろ自分を傷つけるということを知っている。苦しくても組合員 が力を凝縮させることで、組織も生き、闘争もできる。高空籠城3日目になるが、 『半分は成功した』という感じだ。組合員たちが集中して最大の努力と犠牲を しているのが目に見える。 鐘塔高空籠城のニュースが伝えられた後、外では とても心配している。見ている人々に言いたいことがあれば言ってくれ オ・スヨン 事故を起こさないように注意しているから、私たちを心配せず闘争勝利のために 力を集めてほしい。ここに上がってから、連絡が切れていた20年前の友人から 連絡が来た。とても多くの愛を受けている。しかし私たちが高空籠城に上がると 上等な寝袋2つを持ってきてくれた。組合員も外で眠っているのに申し訳ない。 私たちよりも、下にいる組合員の方が辛く苦しいと思う。おいしいものをいっぱい 買ってきてほしい。 ヨ・ミニ 『はやく降りろ』という言葉より、『よくやった』、『頑張れ』という言葉の方が ずっと力になる。才能闘争勝利を目標として、私たちの要求事項が貫徹されるまで しっかり頑張る。労使合意が結ばれるまでは降りない。労組要求事項が貫徹され、 勝利する日、一緒においしいものを食べに行こう。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2013-02-09 07:52:02 / Last modified on 2013-02-09 07:52:02 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |