現代車非正規職暴行事件、「強制拉致」

現代車、労組幹部暴行、拉致...支会に『退去要請書』を伝達

現代車非正規職支会労組幹部が会社により、工場の中から強制拉致される 事件が連続して起きた。

8月18日未明、工場の中で支会幹部2人(イ・ジンファン宣伝部長、キム・ソンウ ク組織部長)が会社保安チームと管理者(用役)30数人に暴行された。二人は 会社の保安チームが乗ったスターレックス車に強制拉致され、東部警察署に 移された。

▲18日晩に拉致されたイ・ドハン(左)総務部長とチョン・ウイボン(右)事務局長。イ・ドハン総務部長の顔ははれていて、チョン・ウイボン事務局長は首に傷を負っていた。

支会は「保安チームは二人を『占拠の試みを主導する現行犯』と主張したが、 警察は認めなかった」と明らかにした。むしろ拉致監禁、暴行、不法逮捕容疑 で保安チーム6人が警察の調査を受けることになった。

同日午後6時頃、再び工場の中で支会幹部2人(チョン・ウイボン事務局長、イ・ ドハン総務部長)が会社により強制拉致された。彼らは第4工場の前で労組業務 のために現金を引き出していたところ、突然会社バス一台が止まり、車から 約40人が一気に駆け寄り、手足を持って車に強制的に乗せたと話した。

二人は「東区コッパウィの近所に1人が捨てられ、1人はファアム高校の周辺の 人影が少ないところに捨てられた」と証言した。彼らは車で「頭を上げられな いように首を踏み付けられ、腕と脚が折れるかと思った」と話した。

支会によれば現代車は不法派遣問題が起き、直営と下請け警備が混在して働く 条件を分離したという。チョン・ウイボン、イ・ドハン二人を拉致した車両の ナンバーは70モ8233と確認された。「その日、集団暴行に加担して逃げた用役 警備のうち4人を現代車支部幹部が捕まえた」と支会が発表し、確認した結果、 3人は警備会社、1人は現代車直営だ。

現代車使用者側、非正規職支会に退去要請書

現代車使用者側、非正規職支会への暴行事件が起き、現代自動車が非正規職支 会に工場の外に出るよう要求する退去要請書を送った。退去要請書にはパク・ ヒョンジェ支会長をはじめ常執幹部11人と解雇者24人のリストが記されている。 金属労組現代車非正規職支会事務室は現代車蔚山工場の中にある。

▲18日午前会社側が非正規職支会に渡した退去要請書

会社は退去要請書で支会が不法ストライキを扇動していると主張した。支会は 7月の争議行為賛否投票と釜山地方労働委員会調整の手続きを取り、8月10日か らストライキをしている。

非正規職支会のキム・サンノク政策局長は「支会ストライキを不法と罵倒し、 組合員に萎縮感を与える事例があちこちで確認された」とし「労組幹部に対す る退去要請は、労組と不法派遣を認めないということ」と主張した。現代車が 3千人の採用計画を発表し、マスコミは大騒ぎだが、現代車の支会に対する拉致 や暴行などの事実はほとんど伝えられていない。

非正規職支会は明日(8月20日)午前、昼間組4時間ストライキと夜間組全面スト を行う。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。