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KBS新労組スト、暫定妥結「政権の放送、向きを変える」

調査報道チーム復活・大統領ラジオ演説廃止の議論など「これからがもっと難しい」

チョ・ヒョンホ記者| chh@mediatoday.co.kr

KBS新労組(委員長キム・ヒョンソク・全国言論労働組合KBS本部)がストライキ 90余日でストライキについて暫定妥結した。

KBS新労組は3月6日の突入から92日になる6月5日夜、KBS経営陣と暫定 労使合意案に署名した。新労組は代議員大会と組合員総会などの手続きを 通過すれば、ストライキを中断する。

イ・ガンテク言論労組委員長、キム・ヒョンソク言論労組KBS本部長、チョン・ ヨンハMBC本部長、キム・ジョンウクYTN支部長、コン・ビョンソル聯合ニュース 支部長は、6月6日午前、KBSストライキ暫定妥結の緊急記者会見を行って、 このように説明した。

KBS新労組によれば、KBS新労組と使用者側の暫定合意案には、△大統領選挙 公正放送委員会強化(社長と労組委員長が代表として出席)、△調査報道チーム 復活、△ラジオ週例演説を近い将来廃止、△懲戒最小化および本部長去就の責任 などが含まれている。

新労組は5日、執行部中央委員市道支部長により構成された争議対策委員会で 交渉を報告し、その後、使用者側と暫定合意を導き出した。この合意文は7日に 開かれる全国代議員大会で追認されれば、ストライキは全国組合員総会を経て、 暫定中断される。

KBS新労組は「闘争の過程で、特報社長の退陣ぐらいは日常の公正放送闘争で 続ける必要を痛感した」とし「総選挙と同じように、KBSの不公正報道はすでに その危険水位を越え、今もまだ進行形」と明らかにした。

イ・チヨル記者truth710@

しかし3月6日から始まった『不当懲戒、無茶苦茶人事粉砕および特報社長退陣 のための全面ストライキ』の目標だった特報社長退陣は実現できなかった。

KBS新労組のキム・ヒョンソク委員長は、「KBSが政権を取った者には友好的な 放送で、政権を批判できない去勢された放送に転落したが、この2つを元通りに 復元することを中心に交渉を進め、公正放送委の強化と調査報道チーム復活な どの成果を取った」とし「ラジオ大統領週例演説も、大統領選挙前の時期に続 けることは、公正性に大きな問題があるという判断により、近い将来廃止する 議論をすることにした」と明らかにした。

キム委員長は「今後、現場に復帰すれば、言論ストライキの問題をニュースと 番組で製作し、闘争支援をして、戦いには連帯するという覚悟で闘争する」と 明らかにした。

言論労組のイ・ガンテク委員長は「KBS本部の合意内容は全体的な内容を見れば、 かなり前向きで進展した意味のある内容で、落下傘社長退陣には至らないが、 内容的にはそれに準じる成果だ」とし「こうしたKBS本部の判断と成果が、他の 事業場でも前向きな先例として肯定的な波及効果を与えると期待する」と評価 した。

MBC労組のチョン・ヨンハ委員長は、「落下傘社長の退陣を掲げて戦ったが、彼 らの退陣は手段にすぎず、われわれは放送と番組で話さなければならない」と し「国民の視点からの番組を作る戦いを始めた」と評価した。

YTN支部のキム・ジョンウク支部長は「KBS調査報道チームの復活に合意したが、 これを実行する過程で使用者側がどんな術策を使うかわからない」とし「また 戻って、これを作るということは、ストライキよりもっと労力のいる戦いにな るはずだが、進んでこうした戦いの道を選んだ」と話した。

東亜闘委出身の元老ジャーナリスト ソン・ユボ前放送委員会常任委員は今回の ストライキについて「朴正煕と全斗煥の時の言論は、いつも政権に同調して、 終盤に日和見主義的に市民革命に拍手するような形で逃れてきたが、今日のス トライキ運動はジャーナリストが新しい民主化運動の先頭に立ったという点で 歴史に残る」とし「(KBS新労組は)落下傘社長の問題を一気に解決できれば良かっ たが、必ずしも退陣まで行かなくても、多くの部分で進展して解決したという 意味がある」と評価した。

今後、KBS新労組が復帰して、現在のいわゆる『キム・インギュ特報体制』の KBS組織と構成員と共に新しいKBSを作っていけるかが重要な試験台になりそうだ。

KBS新労組のキム・ヒョンソク委員長は、「それはKBSの宿題」とし「国営放送 から公営放送に続くKBSの過程は一つの段階だ。最も重要なことはKBS人が公営 放送人としての職業意識を持っているかに掛かっていている。まだ5000人全員 が、なぜ公営放送職業意識がないのかと言われれば、『これからそんな過程に 行く』と約束するほかはない」と明らかにした。

入力:2012-06-06 13:46:32 公開:2012.06.06 13:59:34

原文(メディア・オヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作権:この記事の原著作権は、韓国のインターネット新聞メディアオヌルが保有しています。この記事はメディアオヌルの許可を得て翻訳・掲載したものです。本記事および文中の写真・図表の利用や転載などについてのお問い合わせはメディアオヌル宛にご連絡ください。


Created byStaff. Created on 2012-06-06 18:39:10 / Last modified on 2012-06-06 18:39:12 Copyright: All Right Reserved (C) MediaToday

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