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ハニル病院食堂労働者、占拠座り込み4日目

闘争101日目の4月10日から、投票もできず座り込み

カン・ハン いまここ 記者 2012.04.13 15:32

「私たちは7月に労働組合を結成しました。.. アワホーム(2011年までのハニル 病院給食業者)がどれほどひどいか、ゴム手袋一つ、上履き一つ、その程度さえ 支給しません。そして残業手当てを何度もピンはねしてきちんと支払いません。 何かが必要だと言うと『まだ入ってこない。後で入ってくれば与える』... わ れわれは今、ゴム手袋がなければ仕事ができません。熱いものを触るのに... ですからわれわれはそのまま自分で買って使いました。後でとても恥ずかしく て、くれということもできず。ところが残業をしてもしばしば残業手当てを踏 み倒します。ですからとても不満が強かったのです。それで労働組合を偶然に 知りました。それで労働者19人が全員、いつということもなく、ただ共に労働 組合を結成してしまいました」。

総選挙一日前の4月10日午後1時から、ソウル市双門洞のハニル病院本館1階の カウンター前を『占拠座り込み』しているこの病院の食堂労働者のひとり、 ソン・ヨンオク氏の話だ。彼女は民主労総ソウル一般労働組合に所属する ハニル病院分会の分会長をしている。

▲4月10日午後1時頃、食堂労働者と労働組合活動家がハニル病院本館1階カウンターの前で占拠座り込みを始めた。

李小仙女史が永眠したところで行われる非正規職食堂労働者の戦い

彼らは労働組合、進歩政党活動家と共に『雇用継承』を要求し、自分たちが働 いてきたハニル病院本館1階を奇襲的に占拠した。ハニル病院は、医療法人韓電 医療財団が運営する総合病院で、『労働者のお母さん』李小仙女史が生涯最後 の時間を送ったところでもある。

他の総合病院と同様に、入退院手続をする患者の足取りと職員の手が忙しい 院務チームカウンターの前は、あっという間にスローガンと大声が鳴り響き、 体当たりが行われる乱闘場になった。食堂労働者と活動家は病院職員の阻止を 突破して、カウンター前の床に座り込んだ。活動家の保護を受け、7人の食堂 労働者は病院の床に座り、ナイロンロープで互いにからだを縛り、「くやしい」 と叫びながら泣きわめいた。

▲互いにナイロンロープで縛って病院の床で座り込んでいた食堂労働者が「くやしい」と涙を流している。

用役業者変更で雇用継承されず、1月1日に解雇
テントを張り、削髪までして100日以上闘争

ハニル病院で13年間、用役業者に雇用される食堂労働者として働いてきたソン・ ヨンオク分会長をはじめ15人は、1月1日に用役業者がアワホームからCJフレッシュ ウェイに代わる過程で雇用が継承されず、解雇された。これに食堂労働者は病院の 入り口にテントを張って解雇撤回と雇用継承を要求し、野宿同様の闘争を100日 以上続けてきた。

2月29日午後、ハニル病院の前で開かれた『不当解雇撤回と雇用継承争奪のため の闘争宣布大会』で、コ・ジョンファ氏が涙を流しながら削髪をする姿が多く のマスコミを通じて報道された。その後、3月から使用者側と労組は何回も交渉 を行ったが、進展した合意をすることができなかった。

ソン・ヨンオク分会長によれば、CJフレッシュウェイ側が食堂労働者の一部の 雇用継承を「受け入れ、後はどこかに就職させる」という案を提示したが、 「私たちがここで闘争するのは、私たちが通っていた職場に戻るため」なので、 使用者側の提案は受け入れられなかったと話した。ソン分会長は座り込みをし ている労働者は「10年以上(働き)30年通った人もいる」と説明した。

ハニル病院食堂、1999年から外注化
賃金は最低賃金程度、備品支給もなく、ゴム手袋は私費で購入

▲ソン・ヨンオク ハニル病院分会長

ハニル病院は直営で運営していた病院食堂を1999年から外注化し、用役業者は ハンファ、新世界、アワホームと何度か変わった。その間、賃金は最低賃金 水準から抜け出さなかった。その上、用役業者が業務に必要な備品さえきちんと 支給せず、労働者たちが私費で購入したり、残業手当てがきちんと支払われない 状況が続いた。これに耐えられない食堂労働者たちは、2011年7月に民主労総 ソウル一般労組に加入し、すぐハニル病院分会が作られた。

ハニル病院は、2011年12月31日を最後にアワホームとの契約を解約し、CJフレッ シュウェイを新しい用役業者に選定した。ソン分会長は「これまでハンファ、 新世界、アワホームを経て、自然に雇用継承されてきた」とし「今回のCJだけ だ。労組に加入したという理由一つで(雇用継承が)だめだった」と主張した。 彼女は労組に加入した後、用役会社と病院側から「労働組合を結成するとつま らないことになる」というようなの脅迫をされたという。アワホームの契約満 了日の2011年12月31日、食堂労働者たちは解雇されるとも知らず夜8時まで残業 をした。

「1月1日も出勤しようとしました。残業を終わってクビになったのです。『あ なたは雇用できない』そんな声も聞けず、ただクビにしたのです。病院栄養士 がこう言いました。『明日からは出勤しても月給が出ないのに、出勤せずに何を されるのですか?』... それで私たちがその時クビになったことを知りました」。

働いていた場所に戻してくれということだけ...病院直接雇用は望みもしない

ソン分会長は、食堂労働者の要求事項は「働いていた場に戻してくれというこ とだけ」とし、『雇用継承』を要求した。彼はハニル病院の「直接雇用ではな くても、われわれは雇用さえされれば良い」とし「直接雇用ならもっと良いが、 それは望みもしない」と話した。

カトリック信者の彼女は、教会が教える『隣との愛』を分かちあいたいとし、 「これから私たちののような非正規職労働者が生まれてはいけない。光、愛を 享受し、明るい世の中に進みたい」という希望を語った。

用役業者CJフレッシュウェイ、ハニル病院から撤収すると発表
座込場から活動家が追い出され、食堂労働者8人だけが残る

一方、3月29日の〈大韓給食新聞〉の報道によれば、CJフレッシュウェイ関係者 は「近い将来、ハニル病院から撤収する」、「病院が他の業者と契約したり、 あるいは直営に転換するなどの内部方針が決まるまで続ける予定」と話した。 これに対してソン分会長は「ハニル病院にボールが渡った」とし「ハニル病院 が立場を明らかにすれば良い」と主張した。続いてハニル病院が「他の業者を 選び」、「私たちを受け入れれば良い」と雇用継承を要求した。

ハニル病院の食堂労働者の座り込みは、現在も続いている。ソウル一般労組の キム・ソンギ対外協力局長は、4月11日夜9時20分頃、ハニル病院の職員が座り 込みをしていた食堂労働者を除く活動家を病院の外に引き出したと伝えた。 キム局長は、食堂労働者1人が座込場に合流し、現在8人が座り込みをしているが、 本館1階の隈に押し出されている状況で、労組側が食事のたびに食べ物を渡して いると話した。(記事提携=カトリックニュース・いまここ)

▲4月10日午後3時40分頃、活動家が追加で入るのを防ぐためハニル病院の職員が本館正門を防いで出入を統制している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-04-13 21:31:27 / Last modified on 2012-04-13 21:31:46 Copyright: Default

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