演技者労組がストライキ...『ギャグコンサート』にも出演拒否

未払い出演料15億...組合員の70%が生計の心配

韓国放送演技者労組(韓芸労)がKBSに対して未払いの出演料を要求し、11月12日 にストライキに入った。約5000人の組合員のほとんどが参加する今回のストラ イキにより、『大王の夢』、『がんばれ、ミスターキム』、『愛愛』、『私の 娘ソヨン』など、かなりのKBSドラマが無期限の撮影中断に入った。14日からは 『ギャグコンサート』の出演陣も撮影を拒否する。

今回のストライキは、放送局の番組製作での外注製作の割合が高まったことで 発生した。放送局が製作する番組の40％以上を外注製作する方針が施行され、 経済的に苦しい外注製作企業が出演者への出演料支払いを今日、明日と延ばし たり着服したことで問題が発生した。韓芸労は、2009年から現在まで外注業者 が製作したKBSドラマに出演して受け取っていない出演料が15億ウォンにのぼる と主張している。韓芸労は、KBSが未払いの出演料を支払えと主張している。

しかしKBS側は「KBSが未払いの出演料を支払う理由はない」という立場だ。 「番組製作を依頼した外注製作社に演技者の出演料をすでにすべて支払ったの で、出演料が支払われないのはわが社の問題ではなく、外注製作社責任」だと いう。

これについて韓芸労所属の中堅俳優ソン・ジェホ氏は11月14日朝、CBSラジオの 『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演し、「プロダクションから金 を受け取れなければ、放送局が支払うという協約書がある」とし、KBSが未払い の出演料を支払えと主張した。

▲ソン・ジェホ氏［出処:映画「あなたを愛しています」スチール］

ソン・ジェホ氏が言及した協約書は、外注製作の拡大で出演料の支払いに不安 を感じた俳優が、放送局との間で出演料保障を約束した内容の協約だという。 ソン・ジェホ氏の言葉によれば、当時KBS社長の印章まである明白な『団体協約』 だという。ソン・ジェホ氏は「団体協約が約束している通りに、KBSが未払いの 出演料を支払うべきだ」と主張した。

ソン・ジェホ氏は続いて「とりあえず放送局に行く交通費がなかったり食事が 取れない人が韓芸労組合員の70%に達する程だ」とし、出演料未払い事態の深刻 性を伝えた。ソン・ジェホ氏は「よく顔が知られた有名な俳優なので、自分は 生計に心配はないが、この金を受け取らなければ生活できない後輩演技者のた めに決心した」とストライキに賛同した理由を説明した。

韓芸労は、未払い事態が完全に解決されるまで、ストライキを続ける方針だ。 韓芸労はこれと共に一方的に凍結された出演料と手当ての現実化、超過時間に 対する出演料支給、団体協約の遵守などを要求している。14日からストライキ に賛同する『ギャグ コンサート』は、団体協約上、最低賃金に満たない出演料 が支払われており、それも練習時間は出演時間に算定しないなど、月平均で2億 ウォン以上の出演料が未納になっているという。

5000人にのぼる韓芸労の演技者組合員のうち、現在70〜80％程度がKBSドラマに 出演中だと言われ、韓芸労のストライキが長期化すると今年はじめの放送局の ストライキよりさらに可視的な放送の支障が発生する展望だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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