本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:全北道知事、スト中の全北高速労働者ひき逃げ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1311689431099St...
Status: published
View


全北道知事、ストライキ中の全北高速労働者のひき逃げで議論

全北高速労組、「全羅北道知事の公用車がひき逃げ」...全北道は被害労働者を告発

ムン・ジュヒョン記者 2011.07.26 11:34

7月25日月曜午前8時15分頃、いつものように宣伝戦をしていた全北高速労働者 に公用車がぶつかる事故が発生した。この公用車にはキム・ワンジュ道知事が 乗っていたことが分かっており、当時目撃した全北高速組合員は公用車が事故 の収拾をせず逃走したと話し、相当な問題になる展望だ。

▲普段にも組合員たちはここで全北高速問題解決を要求するプラカードを持っていた。そして通り過ぎる車両を妨害したことは一回もないという。[出処:チャムソリ]

現在、全北道庁は被害者の全北高速労組のファン・テフン事務長を業務妨害と 財物損壊容疑で告訴している。

病院に入院しているファン・テフン事務長は、「私たちが30日以上道庁で野宿 して面談も要求し、ストライキ解決に積極的に動くよう言ってきたが、道知事 はすべて握りつぶした」とし「一度会ってほしいという言葉も無視して人を轢き、 逆に業務妨害と財物損壊で告発するとはひどい」と事故の被害者を告発した 全北道庁の態度を批判した。

▲全北高速支会事務長は全北道知事公用車との事故で腰と足、手の平などに怪我をした。[出処:チャムソリ]

民主労総、「全北道知事公用車の明白なひき逃げ」

今回の事件があった時間に、全北高速支会は地下駐車場の入口で普段のように 宣伝戦を行っていた。

当時、宣伝戦に参加していた組合員は「いつもわれわれはそこで宣伝戦をして おり、宣伝戦と言っても大したことではなく、道庁を訪問する車両からプラカード が見えるように立っている程度だった」と話した。

しかしこの日はいつもと違い、全北道知事の公用車が地下駐車場に入った。そ して組合員が立っているのを見て、驚いたように公用車は轟音をたててバックし、 組合員を避けて遠くに逃げるかのように速度をあげた。

▲現場の組合員は全北道知事の公用車がここで組合員を発見し、急にバックして右側に逃げて事故を起こしたと話した。[出処:チャムソリ]

これについて全北高速支会事務長はキム・ワンジュ道知事が乗っていると予想 して、面談を要求するため車の方に走って行った。しかし公用車は速度を下げ ず、逆に事務長がいる方向に突進した。そのため事務長は衝突を避けるため車 の上に乗り、車の前面部にからだと手がぶつかった。

問題はここからだ。公用車の運転手は事務長がぶつかった後、車両を止めず、 またバックして車の上に乗っている事務長を振り落とすためにバックした。 そして事務長の足を司法警察が掴んで引き下ろし、からだが地面にぶつかり、 腰椎などに怪我をした。

これを見ていたある組合員は、「組合員が車に轢かれて倒れているのに公用車 はそのままバックして逆回りし、反対側の地下駐車場出口に逃げてしまった。 これは明らかにひき逃げだ」と話した。

▲事故がおきた現場、現場にいた組合員は全北道知事の公用車が逃げ、ここで事務長を轢く事故を起こしたと話した。[出処:チャムソリ]

民主労総、「今回の惨事は労働者とは一切対話しない全北道の態度が呼んだ」

一方、全北道庁は午前の事件について被害組合員を『公務執行妨害および財物 損壊』で告訴した。結局、負傷した全北高速支会事務長をはじめ、3人は全北道 と法的争いになる予定だ。

全北道は「全北高速支会の組合員が地下出入口への進入を妨害して、1人は地下 出入口に飛び出して拳で2回程フロントガラスを叩き、140万ウォン相当の被害 を受けた」と主張した。そして警察も公用車の運転手と負傷した全北高速支会 の事務長を調べた結果、容疑があると見てこの部分に焦点をあてて、調査を しているという。

これについて民主労総のある関係者は「拳で叩いたという全北道の主張もおか しい。事務長は手のひらにガラスが刺さって怪我をしている。拳で叩いたら、 果たしてそこに怪我をするか?」と反問し、「組合員がそこでプラカードを持っ ているのを見て、道知事の公用車がおじけづいて逃げ、こんな事故が起きた」 と話した。

現在入院中の全北高速支会ファン・テフン事務長は今回の告訴に「全北道が こういう態度に出るとは思いもしなかった。自分たちの権力で被害者を加害者 にするのを座視しない」と述べ、全北道知事をひき逃げの容疑で告発すると述べた。

▲現場組合員はこの出頭要求書を見て、全北高速使用者側の不法には沈黙し、くやしい労働者だけがやられるのはとてもくやしいと残念がった。[出処:チャムソリ]

全北道、「労使の仲裁に努力した」

全北高速支会は6月28日、市民対策委の記者会見が失敗した後、道庁玄関にカヤ を張って野宿をしている。そしてストライキ闘争も240日になりつつある。

法院の団体交渉応諾仮処分が出た状況で、全北高速の使用者側は相変らず団体 交渉締結のための誠実交渉に出ず、状況は悪化し続けている。それで全北道と キム・ワンジュ道知事の積極的な仲裁の努力と対処が必要だという各界の要求 が強まっている。

しかし全北道は「会社に圧力を加えてくれという言葉は基本的な労使関係上、 正しくない」と前提にした後、「双方の当事者が会える席を用意し、努力した」 と評価した。

また、警察庁が記者に配った『全北高速ストライキ事態進行状況』という資料 でも「労使双方が譲歩して解決できる面談を仲裁し、施行したが、互いに自分 の立場だけを主張している状況」と話し、「7月1日、複数労組施行以後労組が 要求する労組認定問題が解決し、解雇者の復職と民事・刑事上の告訴告発など の争点事項は交渉で解決する問題であり、道庁での集会は名分が弱い」と主張した。

民主労総、「全北道、相変らずバス問題の原因も知らないふりをしている」

民主労総は全北道の主張そのものが使用者側の肩を持つものだとわかりやすく 整理した。

まず民主労総は「法院の団体交渉応諾仮処分は、労組を認めて団体交渉を結べ という決定」と話した後、「しかし使用者側は、私たちとの団体交渉を拒否し ている」と現在の状況を伝えた。現在、全北高速は法院の決定で全北高速支会 が要請する交渉に出るべきだが、出てきていない。

そして道庁が仲裁したと主張する労使代表の会合と実務協議も全北高速は単純 な顔合わせ程度で片付けているとし、民主労総は全北道の主張が誇張だと話した。

また「全北道はこの一か月間、全北道庁正門を封鎖、朝食時を利用した座込場 強制侵奪などの蛮行を行った」とし「1か月間、全北道知事と会うこともできな かったのに、どんな仲裁の努力をしたと主張するのか」と反問した。

民主労総は「交渉が全く行われずにいるということは、使用者側がまだ労組を 認めていないことを意味する」とし「全北道がこの事実に知らないふりをして いる」と結論付けた。

▲全北高速労働者の要求はいつもこうして警官により1次封鎖される。[出処:チャムソリ]

全北高速、役員たち休暇の費用支給議論

全北高速支会、「全北道が補助金を払うこと自体が誤り」

一方、全北高速支会は「夏になり、全北高速使用者側は理事陣と副社長、社長 に50万ウォンから100万ウォンの休暇の費用を支払った」と暴露し、その金だけ で約1100万ウォンになると話した。

そして「全北道は補助金に関して徹底して監視していると主張するが、補助金 を払うこと自体が誤っている」と話した。

全北高速支会は「全北高速使用者側は金がなくて労働者に賃金を払えないと、 ペコペコして補助金を受け取ったのに、株主に交通費として数十万ウォン、役 員の休暇の費用に数十万ウォンを支払うことをなぜ疑わないのか」と全北道に 問いかけた。

支会は「全州ターミナルは週末の切符の販売額はものすごい。この金でも十分 に自主運営ができる」とし「現在も用役10人程を雇い、一日100万ウォン以上を 支払って累積額が6億になっている。こうした不必要な金を節約しただけで困難 なく会社を運営できるのに、補助金を支払うのは血税の浪費で、全北道が使用 者側の肩を持っているということを証明する」と明らかにした。

全北高速支会、「労働者を告発せず全北高速の運輸権を剥奪しろ」

全北高速支会は今回の交通事故に関して、全北道と法的な争いをしなければな らない状況について苦々しさを隠さなかった。

ある組合員は「全北道の行動は理解できない」とし「運輸事業法上の管理、監督、 運行許可および取消権など全てを道知事が持っているのに、第三者のように話し、 使用者側の立場を擁護するのが腹が立つ」と話した。

▲全北高速支会が道庁座り込みから1か月。しかし相変らず労働者たちは全北道知事に会えない。[出処:チャムソリ]

続いて「CCTV監視と不法採証を乱発し、私たちを告発するが、頼むから全北道 は使用者側の不法代替人材問題のような本当に不法を監視する本来の任務を 忠実にしてほしい」と話した。

また、「私たちが何かすれば全北道は暴力集団だと規定して写真を撮る。そし て録音して告発する」とし、全北道の対応を批判した。

一方、業務妨害と車両損壊、ひき逃げで問題になっているこの日の午前の交通 事故について労働者もCCTVと車両ブラックボックスがあれば一度公開して真偽 を確かめようといっている。しかし事故現場を映したCCTVと車のブラックボッ クスがないというのは本当に皮肉だ。(記事提携=チャムソリ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-07-26 23:10:31 / Last modified on 2011-07-26 23:10:35 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について