警察、ユソン労組員の検挙に血眼...子供に召喚状を渡して認証ショット

忠南警察庁127人合同捜査本部構成...「令状が棄却されても補完して再申請」

忠南地方警察庁(庁長キム・ギヨン)が6月22日、ユソン企業正門の前で行われた 労組-警察の夜間の衝突に対して、捜査課・情報課などの127人で合同捜査本部 (共同本部長牙山警察署長、忠南警察庁捜査課長)が『不法行為主導者』に対す る検挙を始めたと27日に明らかにした。

合同捜査本部は、現場写真と動画などの採証資料に基づいて、労働者イ某氏 (39歳)等4人の逮捕令状を取って追跡捜査中で、採証資料の判読が終わり次第 『不法・暴力行為』の加担程度により今後、逮捕令状を申請し、司法処理する 予定だ。

また彼らは22日に現場で検挙された労組員など2人に対し、法院が逃走のおそれ がないという理由で拘束令状を棄却したにもかかわらず、『補完して令状の 再申請を検討』すると明らかにした。

また警察側は「一部の言論などで提起された不公正捜査の議論に関し、労組側 で告訴した3件に対して法により厳正に捜査しており、不法行為には労使を問わ ず、最後まで追跡して司法処理する予定だ」が、「6月22日午前の労組員と用役 警備の間で発生した衝突により被害があった部分は、被害者側(労組員)の陳述 拒否で捜査ができないが、関連者に対して厳正に捜査する」と伝えた。

これに関連して、ユソン企業支会(金属労組)は『反倫理的捜査、操作捜査、む ちゃくちゃな捜査、無差別的公安弾圧を止めろ』と強く提起した。特に22日、 労組-警察との夜間衝突の当時、現場で逮捕された2人に法院が拘束令状を棄却 したにもかかわらず、令状再申請を検討していることに、反発している。

支会関係者は「5月19日未明、用役業者職員が偽装車で歩道を突進し、鼻骨が折 れるなど13人が重軽傷を負った。用役職員はひき逃げまでするような明白な 『殺人未遂』行為をしたのに、法院は逃走のおそれがないという理由で令状を 棄却した」とし「警察-検察-法院の偏向的な捜査は現在進行形だ」と批判した。

▲19日未明、ユソン企業使用者側が雇用した用役業者職員の車両に襲われ13人の労働者が重軽傷を負った。

また、6月22日朝7時、用役警備職員が労働者一人を集団暴行したことに関連して、 警察が『被害者側(労組員)の陳述拒否』で捜査ができないと言っていることについて 支会は『話にならない』と批判した。まだ被害者が告訴告発もしていないのに、 被害者の責任だと処理し、警察が『嘘』をついているということだ。

支会は27日に報道資料を出し、「警察は組合員の逮捕令状の発布と被疑者出席 要求書大量発送を始め、26日ユソン企業支会が闘争拠点で使用しているビニール ハウスにまで50人以上の警官が集まって押収捜索をした」とし「だが闘争現場で 逮捕された労働者はすでに解放され、押収捜索を執行した結果、証拠などが なかったことを警察自ら証明して帰った。警察がむちゃくちゃな捜査をしている という情況が順次あらわれている」と批判した。

「9歳の子供にお父さんの出席要求書を渡した後、認証ショットまで」

一方、支会は26日日曜の午後、警察が満9歳の小学生に父親(ユソン企業支会 労組員)の出席要求書を渡し、認証写真まで取った後に帰ったと明らかにした。

支会は「子供は怖がり、幼い胸に拭えない傷を残した。父母と一家庭に深刻な 精神的暴力を行使したのは公権力だった」とし「父母が犯罪の容疑があるから 警察署に出席を要求する文書を子供に渡せというのは反倫理的行為であること は明らかだ」と声を高めた。

また、誰か封印もされていない封筒(出席要求書)を郵便受けに置いて行ったのを 忠北地域労働者キム某氏の妻が発見した。キム氏は22日の夜間衝突当日、職場で 夜間勤務中だったという。支会は「臨月の労働者の妻が驚いて、胸をなで 下ろしたという」として「軍部独裁時期にも考えられないような新種のデッチ上げ 捜査だ」と厳しく批判した。

支会は「22日に完全武装した用役警備による暴力が続いたが無策傍観し、合法 集会に対する源泉封鎖、警察の先制攻撃で発生した暴力事態を拡大、歪曲して、 公安政局を助長する警察側の弾圧は、労民社政協議会などの対話局面ができた 時点に冷水を浴びせるもの」とし「反倫理的捜査、でっちあげ捜査、むちゃく ちゃな捜査は、公権力の名誉と権威を警察自身が失墜させる行為だ。警察は今 からでも無差別の公安弾圧を止め、本来の任務に服務しろ」と主張した。

これに関連して支会は、国家人権委員会への提訴、法的対応などをする計画だ。 (記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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