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亀尾KEC 1年ぶりに職場閉鎖を撤回

場外闘争180人が職場復帰…労使争点は『山積』

キム・サンミン(金属労組) 2011.06.14 09:57

亀尾KEC支会の組合員約180人が職場に復帰する。KEC使用者側は6月13日朝8時に 職場閉鎖を撤回すると公式に発表した。職場閉鎖断行から1年だ。会社の職場閉 鎖撤回に先立ち、大邱地方雇用労働庁亀尾支庁は1日、『労働組合のストライキ 撤回による後続措置履行要求』の文書で、使用者側に7日から組合員の労組事務 室への出入を認めろと要求した。これに対し、会社は去る4日、支会に「13日の 朝8時付けで職場閉鎖を撤回する」と通知した。

KEC支会(支会長職務代行ヤン・テグン)は5月25日、工場の前で記者会見を行い、 ストライキを撤回して業務復帰すると公式に宣言したが当時会社は本気でスト ライキを撤回するのか疑がわしいとし、すぐ業務復帰を認めないという立場を 明らかにしていた。

会社が職場閉鎖を撤回し、支会が業務復帰したとはいえ、KEC労使間の対立が終 わったわけではない。まず会社が業務復帰者を対象とする希望退職と無給休職、 懲戒などを強要するかもしれないからだ。実際に、今月の初めに会社は一部の 組合員と面談して「どんな懲戒も受けられるか」と質問をしたと伝えられた。 続いて会社は無給休職と希望退職条件を提示して、これを選択せず、最後まで 復帰を選択するのかを尋ねたりもしたという。

▲昨年11月9日政府光化門庁舎前で開かれた労組記者会見でKEC支会組合員が青瓦台が事態解決に直接動けと要求するシュプレヒコールをあげている。[出処:金属労組シン・ドンジュン]

交代制勤務形態の原状回復問題も争点だ。会社は職場閉鎖の後、一部の組合員 が復帰した状況で、3組3交代制だった勤務形態を2組2交代に変え、労働強度を 高めていた。支会はこれを団体協約違反だと反発し、雇用労働庁亀尾支庁も、 勤務形態の原状回復を会社に要求している。28人の懲戒解雇者問題と、会社が 支会に提起した301億ウォンの損害賠償も解決の糸口が見つけられないまま残さ れている。支会は今回の業務復帰とは別に解雇者復職闘争は続ける方針だ。

KEC使用者側は昨年の賃金団体協議の過程で支会がストライキをしたため、6月 30日に650人の用役を投入し、職場閉鎖を断行した。これに対して支会はタイム オフ問題などの核心要求案を撤回したが、会社が態度を変えないため10月21日、 第1工場占拠座り込みに突入した。同月30日夜、座り込みの代表だったキム・ジュ ニル亀尾支部長は会社と交渉中の警察の逮捕作戦に抗議して焼身した。

事態が極端になり、労使は昨年11月3日、△占拠座り込み解除後直ちに本交渉を 開催、△労使間で要請があった時は直ちに交渉を再開、△懲戒、損害賠償、告訴 告発の最小化などに合意する。当時の合意はパク・ユギ金属労組委員長とイ・ シニ使用者側交渉代表が直接会って行われ、雇用労働部大邱支庁長が同席し、 この合意を保証した。だが、労使のこうした合意にもかかわらず、会社は大規模 な懲戒と損害賠償を強行し、職場閉鎖を維持してきた。(提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-16 05:13:17 / Last modified on 2011-06-16 05:13:19 Copyright: Default

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