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ソウル地下鉄労組、必須維持業務議論でストライキを延期

必須維持勤務者の指定をめぐり労使の主張対立、地労委も決定を留保

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年09月26日9時38分

必須維持業務がストライキの障害

ソウル地下鉄労組は今日(9月26日)の明け方に予定されていたストライキを延期した。

ソウル地下鉄労使は昨日(9月25日)午後2時から深夜12時すぎまで交渉を進めた が、これと言った成果はあげられなかった。しかし順法闘争を中心とするスト ライキ戦術を駆使しようとしたソウル地下鉄労組は、必須維持業務をめぐり、 労使間の法解釈が対立、これに対するソウル地方労働委員会の決定が留保され たため、結局ストライキ延期を決定した。

ソウル地方労働委員会は7月1日、列車運行率を平日は65.7%、出勤時間は100% と決めた。これに対して労組側は「労働者のストライキの権利を無力化させる」 と反発していた。そのため労組は合法的なストライキのために、これを守ろう としたが、必須維持勤務者の指定について、労組法では「労働組合が使用者に 必須維持業務で勤務する組合員のうち、争議行為期間中に勤務する組合員を通 知する」ことになっているが、労組によれば「使用者側が(必須維持勤務者を) 任意に指定して通知確認署名を強要」した。労組側はこれに対して「労働組合 の争議行為を妨害し、労働組合の団体行動権を混乱させる不純 で卑劣な意図」 とし「関係法令違反で告訴措置を取る」と明らかにした。

こうした議論に対してソウル地方労働委員会が決定を留保したことで、ソウル 地下鉄労組もストライキを延期することになった。ソウル地下鉄労組はストラ イキ延期に対して、「労働組合は当初、法の枠内での遵法ストライキをする方 針を定めたが、労働関係法の条文解釈をめぐる対立により、地方労働委員会で も決定を留保して、混乱が起きている」とし「順法闘争は、労働組合の市民に 対する約束なので、地方労働委員会の決定を待つほかはないという条件で、や むをえずストライキ延期を決定した」と明らかにした。

ソウル地下鉄労組は延期した後、ストライキの日程を明日(27日)の中央闘争 本部の会議で決める予定だ。

ソウル地下鉄労組、「使用者側、労組が受け入れられない主張に固執」

一方、深夜12時すぎまで行われた交渉で、ソウル地下鉄労使は意見を接近させ られなかった。

ソウル地下鉄労組は「使用者側は、核心懸案で利用者の市民も憂慮する外注化 (分社)、民間委託拡大の中断や撤回の立場を表明せず、構造調整について『労 働組合の同意と賛同』を前提にしなければならないという内容を合意案に明示 するなど、これは構造調整を一方的に押し切る立場と違わず、労働組合として はとうてい受け入れない主張に固執した」と交渉状況を伝えた。

そのためソウル地下鉄労組は「最後まで最善を尽くして交渉に臨んだが、前向 きな立場の変化どころか、とうてい受け入れられない内容に固執して、円満な 解決に対する期待を裏切った」と使用者側の態度を批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-09-27 05:48:07 / Last modified on 2008-09-27 05:48:09 Copyright: Default

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